JPH10239584A - テレセントリックな投影レンズ - Google Patents

テレセントリックな投影レンズ

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JPH10239584A
JPH10239584A JP9058321A JP5832197A JPH10239584A JP H10239584 A JPH10239584 A JP H10239584A JP 9058321 A JP9058321 A JP 9058321A JP 5832197 A JP5832197 A JP 5832197A JP H10239584 A JPH10239584 A JP H10239584A
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JP
Japan
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lens
lens group
projection
telecentric
distance
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Withdrawn
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JP9058321A
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English (en)
Inventor
Fumio Watabe
文男 渡部
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/02Telephoto objectives, i.e. systems of the type + - in which the distance from the front vertex to the image plane is less than the equivalent focal length

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 3群構成のレンズ群のうち、投影サイズ変化
時に第1レンズ群と第2レンズ群を光軸に沿って移動さ
せて変倍操作を行うとともに結像位置の補正を行い、所
定の条件式を満足する構成とすることにより、広角、高
解像、高画質な画像を投影し得るテレセントリックな投
影レンズを得る。 【構成】 正の屈折力を有する第1レンズ群I と、負の
屈折力を有する第2レンズ群IIと、正の屈折力を有する
第3レンズ群III とが、拡大側からこの順に配設されて
なり、投影サイズ変化時、第3レンズ群III は固定とさ
れる一方、第1および第2レンズ群I,IIは可動とされる
ようになっている。さらに、このレンズは、下記条件式
(1)〜(3)を満足するように構成されている。 0.75<f1/f<1.20(1)、f2/f<−1.
20(2)、1.20<f3/f<1.70(3)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置上の
表示画像をスクリーン面上に拡大投写する光学装置に使
用されるテレセントリックな投影レンズに関し、特に液
晶表示装置と投影レンズ系との間にクロスプリズムまた
はクロスミラーのBRG3色合成系が配置される光学装
置に使用される投影レンズ系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のタイプの光学系には、コンパク
トなサイズであることは勿論のこと、液晶側に高いテレ
セントリック性を持つこと、高い解像力を持つこと、倍
率色収差や歪曲収差が小さく高画質であること、さらに
は広角であることが要求されている。すなわち、まず、
液晶表示装置には視野角依存性を有しているので、コン
トラストの均一性を図るために投影レンズ系にテレセン
トリック性が求められる。より具体的には、BGR3色
合成プリズムはダイクロイックミラー面への光入射の角
度変化により特性が変化するため、投影レンズ系がテレ
セントリックでないとカラーシェーディングの問題が生
じる。
【0003】また、近年、VGA(640×480)、
SVGA(800×600)からXGA(1024×7
68)、SXGA(1280×1024)へと液晶表示
装置の画素数が増加する傾向にあり、これに伴って、高
解像度、高画質な投影レンズ系の開発が強く求められて
いる。さらに、狭い室内(比較的近い距離)において大
画面上に投影して見たいという要望に伴い、より広角な
投影レンズ系が求められている。
【0004】また、一般に、投影装置の配設位置よりも
高い位置に拡大投影させるために、投影レンズ系を液晶
表示領域の中心軸より上方にずらして使用する場合が多
く、液晶表示サイズよりも広い(約1.2〜1.6倍
の)画角が投影レンズ系には要求される。
【0005】コンパクトでかつテレセントリックな投影
レンズを実現するためには、液晶側に近い位置にパワー
の大きい凸レンズを配置しなければならない。また、一
方で3色合成プリズムを配置するためにある程度長いバ
ックフォーカスが必要となるので、レンズ系としてはレ
トロフォーカスタイプに見られるように前部に凹レンズ
を配置しなくてはならない。
【0006】しかし、このような構成においては像面湾
曲や非点収差、歪曲収差、倍率色収差の補正が困難であ
り、広角でかつ高性能な投影レンズ系を実現するのが困
難であった。また、投影距離の変化すなわちフォーカシ
ングによる収差変動が大きく、広い投影距離範囲におい
て良好な解像度と画質を得ることが困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平5-15
7966号公報には、コンパクトでテレセントリックな光学
系が開示されているが、この光学系は、画角が狭く、ま
た残存収差も大きいため画素数の多い液晶に用いるのは
困難である。またバックフォーカスが短いためBRG3
色合成プリズムを配置するタイプの光学系には使用でき
ない等の問題がある。
【0008】また、特開平5-241071号公報には液晶表示
装置と投影レンズ系との間にBRG3色合成プリズムを
配置した光学系が開示されているが、この光学系は、全
長が長く、また拡大側(前部)のレンズ外径が大きいた
めレンズ系全体が大型化してしまう。
【0009】また、投影距離や画面サイズの変化、すな
わちフォーカシングによる収差変動が大きく、近距離か
ら遠距離までの必要な投影距離範囲において良好な解像
力を得ることができないといった問題がある。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
ので、液晶表示装置と投影レンズ系との間にBRG3色
合成のためのクロスプリズムまたはクロスミラーが配置
される光学系で使用される投影レンズにおいて、広角で
かつ高解像、高画質なテレセントリックな投影レンズを
提供することを目的とするものである。また、上記目的
に加え、投影距離の変化すなわちフォーカシングによる
収差変動が小さく、広い投影距離範囲において良好な解
像力と画質を有する画像を投影し得るテレセントリック
な投影レンズを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】このように、
本発明のテレセントリックな投影レンズは、第1レンズ
群の前側部分に第1メニスカス凹レンズ、第2メニスカ
ス凹レンズを配置し、かつ第1レンズ群全体としては正
のパワーを有するようにし、一方、第2レンズ群に負の
パワーを持たせることにより、3色合成プリズム等を配
置するために必要なバックフォーカスを確保している。
【0012】さらに、条件式(1)を満足することで広
角で、高解像、高画質な光学系を達成することができ
る。なお、条件式(1)の下限を下回ると球面収差が大
きくなり、一方、条件式(1)の上限を上回ると倍率色
収差や像面湾曲の補正が困難となって広角化できなかっ
たり、全長が長くなって全体をコンパクトにできないと
いった問題が生じる。
【0013】第1レンズ群の2つのメニスカス凹レンズ
は、非点収差の発生を押さえつつ、球面収差、コマ収
差、像面湾曲を補正する作用も併せ有する。また、第1
レンズ群に少なくとも1枚の接合レンズを用いることに
より、軸上色収差と倍率色収差をバランス良く補正する
ことが可能である。また、第1レンズ群の2つのメニス
カス凹レンズの材質を条件式(4)〜(7)を満足させ
るように選択することにより、非点収差や倍率色収差を
さらによく補正することが可能である。
【0014】また、第2レンズ群を凹レンズと凸メニス
カスレンズで構成し、かつ条件式(2)を満足すること
により、第1レンズ群および第3レンズ群でアンダーと
なる像面湾曲を補正することができ、また第1レンズ群
および第3レンズ群でスクリーン上糸巻型となる歪曲収
差を補正することができる。なお、条件式(2)の上限
を超えると球面収差や非点収差の発生が大きくなって解
像力が劣化する。
【0015】また、正のパワーを持った第3レンズ群を
縮小側の最終位置に配置することにより、液晶側にテレ
セントリックとすることができる。さらに条件式(3)
を満足することにより、全体がコンパクトでかつ広角、
高解像、高画質な光学系を構成することができる。
【0016】なお、条件式(3)の下限を下回ると球面
収差や非点収差の発生が大きくなって解像力が劣化し、
一方、条件式(3)の上限を超えると倍率色収差の補正
が困難となって画質が劣化したり、全長が長くなって全
体をコンパクトにできないといった問題が生じる。
【0017】また、第3レンズ群の外径は像面サイズよ
りも大きくなるので、第3レンズ群を1枚のレンズで構
成することにより大幅なコスト低減や重量低減を図るこ
とができる。さらにこのレンズを両凸の形状とすること
により非点収差の発生を小さく押さえることができる。
なお、この形状を、両凸ではなく平凸または凸メニスカ
スレンズとすると非点収差が大きくなってしまう。
【0018】一般に、フォーカシングの方法としては、
レンズ系全体もしくはレンズ系の一部を光軸に沿って移
動させる方法が機構的に簡単なためよく用いられるが、
フォーカシングに伴う諸収差の変動が大きく、必要なフ
ォーカス範囲の全域で良好な解像力、画質が得られない
といった問題が生じる。具体的には、この種のタイプの
投影レンズ系においては以下のような問題がある。レン
ズ系全体を繰り出すことで像面湾曲や非点収差の変化が
大きくなり、また液晶側の大きいレンズを動かすために
機構部分が大きくなるといった問題もある。
【0019】また、第1レンズ群のみ、または第2レン
ズ群のみを繰り出すようにすると、コマ収差、像面湾
曲、倍率色収差の変化が大きくなってしまう。さらに、
第1レンズ群と第2レンズ群を一体にして繰り出すこと
により、諸収差の変化は比較的小さいものとなるが、フ
ォーカス範囲を広くとることが困難となる。
【0020】そこで、上述したように、投影距離の変化
に対応して、第1レンズ群と第2レンズ群を光軸に沿っ
て個別に移動させ、かつ条件式(8)を満足させるよう
に移動させてフォーカシングさせるようにすることによ
り、投影距離が変化しても常に良好な解像力と画質を得
ることができる。なお、条件式(8)の下限を下回る、
または条件式(8)の上限を上回るようにすると球面収
差や非点収差、歪曲収差の変化を押さえることが困難と
なる。
【0021】また、上述したように、第1レンズ群の移
動量と第2レンズ群の移動量の比率を一定の状態として
移動させフォーカシングを行うことにより、フォーカス
機構が比較的簡単となり、かつ投影距離が変化しても良
好な解像力と画質を有する画像を投影することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て設明する。まず、本実施形態に係るテレセントリック
な投影レンズが使用される液晶ビデオプロジェクタを図
13を用いて説明する。
【0023】この液晶ビデオプロジェクタは、光源10
1と、一対のレンズアレイ102と、3原色光を分離す
る第1および第2のダイクロイックミラー103,10
6と、第1,第2および第3の全反射ミラー114,1
15,118と、3つの液晶表示パネル104(赤色光
用),107(緑色光用) ,110 (青色光用)
と、3原色光を合成するダイクロイックプリズム105
とを備え、このダイクロイックプリズム105の射出側
に本実施形態に係る投影レンズ111とを備えている。
【0024】上記光源101はハロゲンランプ、あるい
はメタルハライドランプ等の高輝度白色光源である。な
お、通常、この光源101の光射出側には紫外光および
赤外光をカットするUV/IRカットフィルタが配さ
れ、また光源101およびその近傍を空冷等により冷却
するための冷却手段が設けられている。
【0025】第2のダイクロイックミラー106は緑色
光/赤色光反射ミラーであり、また第1のダイクロイッ
クミラー103は緑色光反射ミラーであって、各々ガラ
ス基板上に所定の原色光をミラーとして反射する分光特
性を有する誘電体多層膜からなるダイクロイック膜が施
されて形成されている。また、3つの液晶表示パネル1
04,107,110は各々ツイステッド・ネマティッ
ク型等(TN型、STN型、TFT型)の液晶表示素子
からなり、図示されない液晶ドライバからの対応する映
像信号に応じて映像を表示し、入射された各原色光を輝
度変調する。
【0026】さらに、ダイクロイックプリズム105
は、4個の直角プリズムを接合してなり、その直交する
2つの接合面には、各々赤色光反射ミラーおよび青色光
反射ミラーとしての分光特性を有する誘電体多層膜から
なるダイクロイック膜が施されて形成されており、赤,
緑, 青の3原色光を白色光の1本の光束に合成すること
が可能である。
【0027】ここで、本実施形態に係る投影レンズ11
1 は、合成された3原色光を所定の距離に配されたス
クリーン上に投射し、このスクリーン上にフルカラー画
像を拡大投影することができるように構成されている。
また、赤色光用の系中にはフィールドレンズ121およ
びリレーレンズ122が配されており、また、各液晶表
示パネル104、107、110の前段には各々フィー
ルドレンズ123、124、125が配されている。
【0028】以下、本発明を具体的な実施例1〜3を用
いて説明する。 <実施例1>図1は、本実施例に係るテレセントリック
な撮影レンズを示す、基準投影距離におけるレンズ構成
図である。図1に示すように、本実施例に係るテレセン
トリックな撮影レンズは、正の屈折力を有する第1レン
ズ群I と、負の屈折力を有する第2レンズ群IIと、正の
屈折力を有する第3レンズ群III とが、拡大側からこの
順で配設されてなり、投影サイズを変化させる時、第3
レンズ群III は固定とされる一方、第1および第2レン
ズ群I,IIは可動とされるようになっている。さらに、こ
のレンズは、下記条件式(1)〜(8)を満足するよう
に構成されている。 0.75<f1/f<1.20 ……(1) f2/f<−1.20 ……(2) 1.20<f3/f<1.70 ……(3) n1<1.6 ……(4) n2<1.6 ……(5) ν1>50 ……(6) ν2>50 ……(7) 0.5<s2/s1<1.0 ……(8) 但し、 基準投影距離での全系の焦点距離をf、 各レンズ群の焦点距離をそれぞれf1、f2、f3、 第1レンズ群の2つのメニスカス凹レンズを形成する材
料の屈折率とアッベ数をそれぞれn1、n2、ν1、ν2、 第1レンズ群、第2レンズ群の移動量をそれぞれs1
2とする。
【0029】以上の構成は、後述する実施例2および実
施例3のテレセントリックな撮影レンズにおいても同様
である。本実施例においては、第1レンズ群I は1組の
接合レンズを含む6枚のレンズL1〜L6により、第2レ
ンズ群IIは2枚のレンズL7、L8により、第3レンズ群
III は1枚のレンズL9により各々構成されている。第
3レンズ群III と結像面1の間には、クロスプリズム等
に相当するガラスブロック2が配置されている。
【0030】表1に、本実施例に係る撮影レンズの各レ
ンズ面の曲率半径r(mm)、各レンズの中心厚および
各レンズ間の空気間隔(以下、これらを総称して軸上面
間隔という)d(mm)、ならびに各レンズを構成する
材料を示す。なお、表1中の数字は、拡大側からの順番
を表すものである。
【0031】また、表1の下方に、軸上面間隔dの欄に
おけるd1、d2の、中間距離、遠距離、近距離各位置で
の値を示す。さらに、表4に、本実施例において各レン
ズ群の焦点距離f1、f2、f3を全系の焦点距離fで規
格化した値、第1レンズ群の2つのメニスカス凹レンズ
を形成する材料の屈折率とアッベ数n1、n2、ν1
ν2、および第1レンズ群と第2レンズ群の移動量の比
率s1/s2の値を示す。
【0032】
【表1】
【0033】図4〜6は、本実施例に係るテレセントリ
ックな撮影レンズの諸収差を示す収差図であって、図4
が近距離(0.86m)、図5が中間距離(2.15
m)、図6が遠距離(6.45m)における諸収差を示
している。これらの図から明らかなように、本実施例に
よれば、視野周辺まで良好な結像性能を有し、かつ、ズ
ーム領域全体で高い結像性能を有するテレセントリック
な撮影レンズを得ることができる。
【0034】<実施例2>図2は、本実施例に係るテレ
セントリックな撮影レンズを示す、基準投影距離におけ
るレンズ構成図である。本実施例においては、第1レン
ズ群I は1組の接合レンズを含む6枚のレンズL1〜L6
により、第2レンズ群IIは2枚のレンズL7、L8によ
り、第3レンズ群III は1枚のレンズL9により各々構
成されている。第3レンズ群III と結像面1の間には、
クロスプリズム等に相当するガラスブロック2が配置さ
れている。
【0035】表2に、本実施例に係る撮影レンズの各レ
ンズ面の曲率半径r(mm)、各レンズの中心厚および
各レンズ間の空気間隔(以下、これらを総称して軸上面
間隔という)d(mm)、ならびに各レンズを構成する
材料を示す。なお、表2中の数字は、拡大側からの順番
を表すものである。
【0036】また、表4に、表2中の軸上面間隔dの欄
におけるd1、d2の、中間距離、遠距離、近距離各位置
での値を示す。さらに、表4に、本実施例において各レ
ンズ群の焦点距離f1、f2、f3を全系の焦点距離fで
規格化した値、第1レンズ群の2つのメニスカス凹レン
ズを形成する材料の屈折率とアッベ数n1、n2、ν1
ν2、および第1レンズ群と第2レンズ群の移動量の比
率s1/s2の値を示す。
【0037】
【表2】
【0038】図7〜9は、本実施例に係るテレセントリ
ックな撮影レンズの諸収差を示す収差図であって、図7
が近距離(0.86m)、図8が中間距離(2.15
m)、図9が遠距離(6.45m)における諸収差を示
している。これらの図から明らかなように、本実施例に
よれば、視野周辺まで良好な結像性能を有し、かつ、ズ
ーム領域全体で高い結像性能を有するテレセントリック
な撮影レンズを得ることができる。
【0039】<実施例3>図3は、本実施例に係るテレ
セントリックな撮影レンズを示す、基準投影距離におけ
るレンズ構成図である。本実施例においては、第1レン
ズ群I は1組の接合レンズを含む7枚のレンズL1〜L7
により、第2レンズ群IIは2枚のレンズL8、L9によ
り、第3レンズ群III は1枚のレンズL10により各々構
成されている。第3レンズ群III と結像面1の間には、
クロスプリズム等に相当するガラスブロック2が配置さ
れている。
【0040】表3に、本実施例に係る撮影レンズの各レ
ンズ面の曲率半径r(mm)、各レンズの中心厚および
各レンズ間の空気間隔(以下、これらを総称して軸上面
間隔という)d(mm)、ならびに各レンズを構成する
材料を示す。なお、表3中の数字は、拡大側からの順番
を表すものである。また、表3の下方に、軸上面間隔d
の欄におけるd1、d2の、中間距離、遠距離、近距離各
位置での値を示す。さらに、表4に、本実施例において
各レンズ群の焦点距離f1、f2、f3を全系の焦点距離
fで規格化した値、第1レンズ群の2つのメニスカス凹
レンズを形成する材料の屈折率とアッベ数n1、n2、ν
1、ν2、および第1レンズ群と第2レンズ群の移動量の
比率s1/s2を示す。
【0041】
【表3】
【0042】図10〜12は、本実施例に係るテレセン
トリックな撮影レンズの諸収差を示す収差図であって、
図10が近距離(0.86m)、図11が中間距離
(2.15m)、図12が遠距離(6.45m)におけ
る諸収差を示している。これらの図から明らかなよう
に、本実施例によれば、視野周辺まで良好な結像性能を
有し、かつ、ズーム領域全体で高い結像性能を有するテ
レセントリックな撮影レンズを得ることができる。
【0043】
【表4】
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のテレセン
トリックな投影レンズによれば、従来のものに比べて、
広角でかつ高解像、高画質な画像を得ることが可能であ
り、また、投影距離の変化すなわちフォーカシングによ
る収差変動が小さく、広い投影距離範囲において良好な
解像力と画質を有する画像を投影することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るテレセントリックな投
影レンズを示す、基準投影距離におけるレンズ構成図
【図2】本発明の実施例2に係るテレセントリックな投
影レンズを示す、基準投影距離におけるレンズ構成図
【図3】本発明の実施例3に係るテレセントリックな投
影レンズを示す、基準投影距離におけるレンズ構成図
【図4】上記実施例1に係るテレセントリックな投影レ
ンズの、近距離における諸収差を示す収差図
【図5】上記実施例1に係るテレセントリックな投影レ
ンズの、中間距離における諸収差を示す収差図
【図6】上記実施例1に係るテレセントリックな投影レ
ンズを示す、遠距離におけるレンズ構成図
【図7】上記実施例2に係るテレセントリックな投影レ
ンズの、近距離における諸収差を示す収差図
【図8】上記実施例2に係るテレセントリックな投影レ
ンズの、中間距離における諸収差を示す収差図
【図9】上記実施例2に係るテレセントリックな投影レ
ンズを示す、遠距離におけるレンズ構成図
【図10】上記実施例3に係るテレセントリックな投影
レンズの、近距離における諸収差を示す収差図
【図11】上記実施例3に係るテレセントリックな投影
レンズの、中間距離における諸収差を示す収差図
【図12】上記実施例3に係るテレセントリックな投影
レンズを示す、遠距離におけるレンズ構成図
【図13】本実施形態に係るテレセントリックな投影レ
ンズが使用される液晶ビデオプロジェクタの光学系を示
す概略図
【符号の説明】
L レンズ r 曲率半径 d 軸上面間隔 X 光軸 1 結像面 2 クロスプリズム等に相当するガラスブロック I 第1レンズ群 II 第2レンズ群 III 第3レンズ群

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡大側より順に、第1と第2のメニスカ
    ス凹レンズおよび少なくとも1組の接合レンズを含む第
    1レンズ群と、凹レンズおよび凸メニスカスレンズから
    なる第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群
    とで構成される、縮小側にテレセントリックな光学系に
    おいて、 基準投影距離での全系の焦点距離をf、各レンズ群の焦
    点距離をそれぞれf1、f2、f3としたとき、以下の条
    件式(1)〜(3)を満足するようにしたことを特徴と
    するテレセントリックな投影レンズ。 0.75<f1/f<1.20 ……(1) f2/f<−1.20 ……(2) 1.20<f3/f<1.70 ……(3)
  2. 【請求項2】 前記第1レンズ群の2つのメニスカス凹
    レンズを形成する材料の屈折率とアッベ数をそれぞれn
    1、n2、ν1、ν2としたとき、以下の条件式(4)〜
    (7)を満足するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載のテレセントリックな投影レンズ。 n1<1.6 ……(4) n2<1.6 ……(5) ν1>50 ……(6) ν2>50 ……(7)
  3. 【請求項3】 前記第3レンズ群が1枚の両凸レンズで
    構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の
    テレセントリックな投影レンズ。
  4. 【請求項4】 投影距離の変化に対応して、前記第1レ
    ンズ群および前記第2レンズ群を光軸に沿い個別に移動
    させてフォーカスさせるものであって、該第1レンズ群
    および該第2レンズ群の移動量をそれぞれs1、s2とし
    たとき、以下の条件式(8)を満足するようにしたこと
    を特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載のテ
    レセントリックな投影レンズ。 0.5<s2/s1<1.0 ……(8)
  5. 【請求項5】 前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の
    各移動量の比率を一定の状態に保持しつつ移動させるこ
    とを特徴とする請求項4記載のテレセントリックな投影
    レンズ。
JP9058321A 1997-02-25 1997-02-25 テレセントリックな投影レンズ Withdrawn JPH10239584A (ja)

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JP9058321A JPH10239584A (ja) 1997-02-25 1997-02-25 テレセントリックな投影レンズ
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