JPH10238479A - モルタル等建築塗装材料のスクイーズポンプ - Google Patents

モルタル等建築塗装材料のスクイーズポンプ

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JPH10238479A
JPH10238479A JP5994097A JP5994097A JPH10238479A JP H10238479 A JPH10238479 A JP H10238479A JP 5994097 A JP5994097 A JP 5994097A JP 5994097 A JP5994097 A JP 5994097A JP H10238479 A JPH10238479 A JP H10238479A
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pumping
tubes
pump
rotors
mortar
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JP5994097A
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Mamoru Kawa
守 川
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OKASAN KIKO KK
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OKASAN KIKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のポンピングチューブを押圧して、その
中の建築塗装材料の圧送を行うスクイーズポンプについ
て、一本のポンピングチューブが破損しても、他のポン
ピングチューブの圧送に影響を与えない。 【解決手段】 本願発明のスクイーズポンプは、複数の
ポンピングチューブ10…10と、1連の回動軸2と、
この回動軸2に配設された複数のロータ3…3とを備
え、各ロータ3…3は、回動軸2の回動により各ポンピ
ングチューブ10を押圧してポンピングチューブ10内
部の上記流動性材料を圧送する、適宜数の押圧手30…
30を有し、少なくとも1組の、ポンピングチューブ1
0とロータ3とを収容する収容空間14を複数備え、各
収容空間14が隔壁4により区画されたものである。従
ってポンピングチューブ10…10の一つが破損して
も、他の収容空間1内のポンピングチューブ10やロー
タ3に大きな影響を与えない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、モルタル等建築塗装
材料のスクイーズポンプに関し、詳しくは、ビル等の建
築物の外壁の塗装に用いられるモルタルやグラウト材と
いった流動性材料の圧送を行う、スクイーズポンプに関
する。
【0002】
【従来の技術】ビルや住宅の外壁の塗装材料として用い
られるモルタル(砂とセメントと水を混合することによ
って作られる。)やグラフト材(セメントと水から作ら
れ、砂は、混合されない。)を圧送するに際して、スク
イーズポンプを使用しモルタル等の流動性材料を一箇所
から2つの圧送経路に分枝して圧送を行う場合、省スペ
ースや経済性の面から、一本の回動軸で、2つのロータ
を駆動し、流動性材料の通路となる2本のチューブ(ポ
ンピングチューブ)を押圧するものが従来より提案され
ている。これは、一つのポンプのポンプケース内に、モ
ルタルの移動経路を提供する2つのポンピングチューブ
と、1本の回動軸と、上記回動軸の軸方向に互いに適宜
間隔を空けて設けられた2つのロータとを備えるもので
ある。
【0003】両ロータは、個々に、回動軸の回動により
一つのポンピングチューブを押圧してポンピングチュー
ブ内部の上記モルタルを圧送する、適宜数の押圧手を有
する。上記のポンピングチューブは、ゴムや布でできた
管であり、外部より押圧することによって潰れた状態に
変形し、押圧を止めること或いは押圧を止めた後内部に
モルタルが通ることによって元の形状に復元する。上記
の押圧手は、回動軸が外部に設けられたモータから回転
力を受けて回転すると、ポンピングチューブをポンプケ
ースの内面に押しつけることにて絞り、ポンピングチュ
ーブ内の、モルタルの移動を促すものである。
【0004】又、スクイーズポンプにて加圧されたモル
タルは、合流して、他へ送り出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなス
クイーズポンプは、一つのポンピングチューブが破裂し
て、その圧送物であるモルタルが漏れると、ポンプケー
ス内の他のポンピングチューブやロータも、流出したモ
ルタルの影響を受けて、動作不能になった。これは、ポ
ンプケース内が、一つの空間を形成しており、ポンピン
グチューブ同士を仕切るものがないので、破損した一方
のポンピングチューブから、モルタルが流出すれば、
即、他方のポンピングチューブやそのロータが、この流
出したモルタルに浸漬されるものとなるためである。こ
のため、一本のポンピングチューブの破損が、他のポン
ピングチューブの圧送にも影響を及ぼし、装置全体の処
理能率が著しく阻害されるものとなっていた。本願発明
は、一つのポンピングチューブが破裂しても、他のポン
ピングチューブの圧送に影響を与えないスクイーズポン
プを提供して、上記課題の解決を図るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明に係る
モルタル等建築塗装材料のスクイーズポンプは、ビル等
の建築物の外壁の塗装に用いられるモルタルやグラウト
材といった流動性材料の移動経路となる複数のポンピン
グチューブ10…10と、1連の回動軸2と、この回動
軸2に配設された複数のロータ3…3とを備え、各ロー
タ3…3は、回動軸2の回動により各ポンピングチュー
ブ10を押圧してポンピングチューブ10内部の上記流
動性材料を圧送する、適宜数の押圧手30…30を有す
るものについて、下記の構成を採るものである。即ち、
このスクイーズポンプ1は、少なくとも1組の、ポンピ
ングチューブ10とロータ3とを、収容する収容空間1
4を複数備え、各収容空間14…14は、隣合う収容空
間14との間が隔壁4により区画されたものであること
を特徴とする。
【0007】このため、ポンピングチューブ10…10
の一つが破損して、圧送している流動性材料を流出した
としても、隔壁4に阻まれて、他の収容空間1内へ流出
物が侵入しにくくなっている。従って、他の収容空間1
内のポンピングチューブ10やロータ3に大きな影響を
与えない。
【0008】本願の第2の発明に係るモルタル等建築塗
装材料のスクイーズポンプは、上記本願第1の発明に係
るスクイーズポンプにあって、上記隔壁4が、回動軸2
の軸受を備えることを特徴とする。
【0009】従って、多数のポンピングチューブ10…
10の圧送を行うために、ロータ3…3を増設して回動
軸2が長くなったとしても、ロータ3…3を収容する収
容空間14…14の増加に伴い、これら収容空間14…
14を区画する上記隔壁4も増設することによって、回
動軸2の支持箇所が増える。このため、ポンプ動作時に
その反動にて、回動軸2が撓みにくい。
【0010】本願の第3の発明に係るモルタル等建築塗
装材料のスクイーズポンプは、上記本願第1又は第2の
発明に係るモルタル等建築塗装材料のスクイーズポンプ
にあって、上記複数のポンピングチューブ10…10同
士は、その吐出側にて、上記流動性材料を合流して吐出
するものである。そして、ロータ3…3の押圧手30…
30は、他のロータ3の押圧手30…30に対して、位
相を、異にする。
【0011】上記のように、各ロータ3…3間で、その
押圧手30…30の位相を異にすることにより、ポンピ
ングチューブ10…10同士が、押圧されるタイミング
を異にして、押圧によって生じる一つのポンピングチュ
ーブ10の脈動を、他のポンピングチューブ10の脈動
に対してずらすことが可能となった。これにより、吐出
側での上記合流にて、脈動の振幅を一致させず、即ち、
脈動の山や谷を一致させて脈動を増幅させてしまうとい
った事態を回避すると共に、脈動の均一化(緩和)に功
を奏する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本願発明の実
施の形態を説明する。図1、図2、図3及び図4へ本願
発明の一実施の形態を示す。図1は、使用中の本願発明
に係るスクイーズポンプの側面図を示している。図2
(A)は、図1の矢印Xの方向から本願発明に係るスク
イーズポンプを眺めた状態、即ち、略正面図を示してい
る。図2(B)は、図1の区間Kの、平面図を示してい
る。図3(A)は、要部略縦断面図であり、図3(B)
は、その略斜視図を示している。図3(A)(B)は、
ポンプの作動状態を示す説明図として用いるため、細部
は簡略化して描いてある。図4は、ポンプの吐出側の配
管の略平面図である。
【0013】この実施の形態に係るスクイーズポンプ
は、2つのロータにて2本のチューブ(ポンピングチュ
ーブ)の圧送を行うものである。このスクイーズポンプ
1は、図1へ示す通り、台車6に積載されている。図1
の60,60は台車6のキャスタを、61は台車6の把
手を示している。この図1は、上記の台車6にて、別体
のホッパ5のある位置に上記スクイーズポンプ1が運ば
れ、ホッパ5へスクイーズポンプ1が接続された状態を
示している。
【0014】このホッパ5には、他へ搬送予定のモルタ
ル(或いはグラウト材)が投入される。図1の50は、
ホッパ5に投入されたモルタルを上記スクイーズポンプ
1へ送る、パイプを示している。51,51はホッパ5
の支柱を示している。尚、図2(A)において、図面の
煩雑化を避けるため、ホッパ5を破線で示すと共に、上
記パイプ50や支柱51,51を、省略して描いてあ
る。図1に示す通り、上記のパイプ50は、垂下部50
aと、垂下部50aから分枝して水平に伸びる2本の水
平部50b,50bとにて構成されている。図2(B)
は、パイプ50の水平の区間Kを構成する、上記2本の
水平部50b,50bを平面視したものである。
【0015】上記のスクイーズポンプ1について、説明
する。このスクイーズポンプ1は、2本のポンピングチ
ューブ10,10と、これに対応する2つのポンプケー
ス400,400と、2つのロータ3,3と、その駆動
手段である1つのモータ7と、1本の回動軸2とにて、
構成されている。
【0016】上記ポンピングチューブ10,10は、モ
ルタルの移動経路を提供するゴムや布でできた変形可能
な管である。ここで変形とは、主として弾性変形のこと
であるが、モルタルが内部に詰まる(満たされる)と膨
れ、外部から押圧されると潰れることが可能なものであ
ればよく、完全な弾性変形に限定されない。
【0017】ポンプケース400,400の夫々は、ド
ラム状のケースであり、下部に支持脚部43が形成さ
れ、この支持脚部43,43が、台車6の上面に固定さ
れている。図3(A)へ示す通り、このドラム状(円柱
形)のポンプケース400は、ドラムの底面をなす壁部
4,4aと、ドラムの側周部4bとにて形作られてい
る。ポンプケース400は、ドラムを横にした状態に配
置されたものであるため、上記の壁部4,4aは、ポン
プケース400の左右の側部を形成することになる。こ
の壁部4,4aのうち、隣のポンプケース400と対向
する方の壁部4が請求項1に記載の隔壁となる(以下こ
の壁部4を隔壁4という)。
【0018】ポンプケース400,400の夫々は、そ
の内部が、上記ロータ3とポンピングチューブ10を収
容することが可能な収容空間14を形成している。両ポ
ンプケース400,400は、何れも、その両壁部(正
確には隔壁4と壁部4a夫々)のほぼ中央に、内部に通
じる挿通孔40,40が形成されている。この挿通孔4
0,40は、上記回動軸2の軸受として形成され、上記
の回転軸2が、挿通される。これにて、両ポンプケース
400,400内に、回動軸2が、挿通され、ポンプケ
ース400,400により水平に支持される。ポンプケ
ース400は、左右半割状に形成された2つのケーシン
グ部材を、ボルト締め等の適宜手段により、合わせて固
着し形成するのが適当である(図示しない)。
【0019】又、個々のポンプケース400は、内部即
ち収容空間14に上記2つのポンピングチューブ10,
10の一方を夫々収容する。ポンプケース400内(収
容空間14)において、このポンピングチューブ10
は、ドラム状のポンプケース400の内周面(側周部4
bの内側)に沿って、U字状に湾曲した状態に、配設さ
れる。
【0020】更に、個々のポンプケース400の前方
は、下部に下方開口部41を、上部に上方開口部42を
有する。この下方開口部41から収容したポンピングチ
ューブ10の吸入側端部10aを、上方開口部42から
同ポンピングチューブ10の吐出側端部10bを外部へ
露出させる。
【0021】回動軸2には、図3(A)へ示すように、
その軸方向に互いに間隔を空けて、上記両ロータ3,3
が固定されている。このロータ3,3は、回転軸2と同
体であり、回転軸2が回動すれば、これに伴って回転す
る。図3(A)に示す通り、左手のロータ3は、左手の
ポンプケース400内部の収容空間14に収容され、右
手のロータ3は、右手のポンプケース400内部の収容
空間14に収容される。上記の回転軸2の軸方向に対す
る間隔は、少なくともポンプケース400,400によ
って両ロータ3,3を被覆するのに必要な大きさを有す
るものである。回動軸2は、左端部に、プーリ20を備
える(図1、図2(A))。
【0022】個々のロータ3は、図3(A)(B)へ示
す通り、2本の押圧手30,30を持つ(図3(B)
は、ポンプケース400が省略して描かれている)。両
押圧手30,30は、回転軸2を挟んで、互いに反対方
向に伸びる。即ち、両押圧手30,30は、互いに18
0度の角度を隔てて回動軸2に設けられている。押圧手
30,30の夫々は、その先端に、押圧用のローラ31
が軸止されている。押圧手30は、先端のローラ31を
ポンプケース400内のポンピングチューブ10へ押し
つけることが可能な長さを有する。正確には、押圧手3
0は、ポンピングチューブ10を押圧して変形させるこ
とが可能な長さを有する。図3(B)へ示すように、ロ
ータ3,3同士について、互いの押圧手30,30の向
きが一致しないように、押圧手30,30の回動軸2に
対する位相(角度)を異にする。
【0023】モータ7は、プーリ70と、ベルト71と
を備える(図1)。ベルト71は、プーリ70と、回動
軸2の上記プーリ20とに掛けられている。このベルト
71を介して、モータ7は、回動力を回動軸2に供給
し、両ロータ3,3を駆動する。
【0024】上記のスクイーズポンプ1は、図1へ示す
ように、両ポンピングチューブ10,10の吸入側端部
10a,10aが、前記ホッパ5のパイプ50の水平部
50b,50b夫々の先端へ接続される。又、図4へ示
すように、両ポンピングチューブ10,10の吐出側端
部10b,10b双方は、モルタルの圧送先に向けてY
字管8に接続される(このY字管8は、図1乃至図3で
は省略されている)。これにより、吐出側にてモルタル
は、合流する(Tは吐出方向を示している)。
【0025】そして、モータ7を駆動して回動軸3を回
動することにて、ロータ3を構成する押圧手30,30
は、回動し、先端のローラ31、31をポンプケース4
00内のポンピングチューブ10に押し付ける(図3
(A)(B))。これにてポンピングチューブ10は、
ポンプケース400の側周部4bの内側に押し付けられ
る。即ち、側周部4bの内側は、ポンピングチューブ1
0の、被押し付け部を形成している。ローラ31,31
は、U字に配設されたポンピングチューブ10の内側を
倣う。これにてポンピングチューブ10は、押圧手3
0,30の回動方向rに従って、ローラ31,31とポ
ンプケース400側周部4bの内周面に、順次挟まれて
行き、内部のモルタルの圧送が行われる(図3
(A))。
【0026】前述の通り、押圧手30,30の向きを一
致させない利点を述べると、押圧手30,30の向きを
一致させた場合、両方のロータ3,3が、夫々同時に、
押圧手30,30先端のローラ31、31を各ポンプケ
ース400,400内のポンピングチューブ10,10
に、押し付けることとなり、ポンピングチューブ10,
10から受ける抵抗を双方のロータ3,3から、回動軸
2が一度に受ける。上記のように位相をずらすことによ
って、このような装置に対する急激な負荷を緩和するこ
とができる。
【0027】又、押圧手30,30の向きを一致させた
場合、その押圧によって生じるポンピングチューブ1
0,10同士の脈動の振幅が一致することとなり、吐出
側の合流点で、脈動のピークが重なり、脈動を増幅して
しまうことになる。これに対して、上記の通り、両押圧
手30,30の位相をずらしてロータ間の押圧手30,
30の向きの一致を避ければ、上記吐出側の合流点にお
いて、脈動は、そのピークがずれて重なり、上記増幅を
回避し、逆に、波の重合わせによって、脈動同士が互い
に打ち消し合う方向に働き、合流後の脈動が緩和される
ことになる。
【0028】具体的には、通常ポンプの吐出圧は、約1
5〜30kg/cm2 であり、従来脈動が生じれば、約
5kg/cm2 の吐出圧の変動が生じたが、これを、約
1kg/cm2 程度の変動に止めることが可能となっ
た。例えば、15kg/cm2 が予定の吐出圧である場
合に、従来20kg/cm2 (+5kg/cm2 )にま
で変動するというようなことが生じたが、これが上記の
位相差の設定によって16kg/cm2 (+1kg/c
2 )程度にとどまるというような具合である。
【0029】このモルタルの圧送時に、ポンピングチュ
ーブ10,10の一方が、破れたとしても、上述の通
り、別体に形成された2つのポンプケース400,40
0の夫々にて、ポンピングチューブ10,10の夫々
と、ロータ3,3の夫々が、別個に被覆されているた
め、他方のポンプケース400内に、モルタルが侵入せ
ず、他のポンプケース400内のロータ3やポンピング
チューブ10の稼働を阻害しない。
【0030】即ち、個々のポンプケース400は、収容
空間14を提供すると共に、前記隔壁4を提供する。ポ
ンプケース400が備えるこの隔壁4は、他のポンピン
グケース4とを区画する区画壁として機能する。又、ポ
ンプケース400の隔壁4以外の部位、例えば、隔壁4
と反対側に位置する壁部4aも、破裂したポンピングチ
ューブ10からの流出物(モルタル)をポンプケース4
00の外部へ洩らさないために役立ち、流出物(モルタ
ル)による装置の機能低下を最小限に止めるのに効果的
である。
【0031】更に、万一他のポンプケース400から外
部に流出物の漏洩があったとしても、正常なポンピング
チューブ10を収容するポンプケース400の隔壁4
が、この流出物の侵入を防御することができる。従っ
て、夫々のポンプケース400,400の存在によっ
て、隔壁4が二重に形成され、確実に、正常なポンピン
グチューブ10とそのロータ3の保護が図れる。
【0032】図3(A)へ示すように、回動軸2は、ポ
ンプケース400毎に、別体に形成された複数の軸をカ
ップリング32にて接続し、1本のものとして形成す
る。このように形成することによって、例えば、図2
(A)の右手のポンピングチューブ10による圧送が不
要になった場合は、カップリング32を外して、簡単
に、そのポンピングチューブ10に対するロータ3の駆
動を排除することができる。逆に、カップリング32と
いう接続構造を用いることにて、ポンピングチューブ1
0とロータ3の増設も容易となる。
【0033】又、カップリング32介することによっ
て、左右のロータ3,3の押圧手30,30の位相の選
択、調整が容易に行える。即ち、圧送の都合に応じて、
種々の位相差に設定することを可能とした。尚、上記図
3(B)において、カップリング32は、図面の煩雑化
を避けるために省略してある。但し、カップリング32
は、不要であれば設けずに実施することも可能である。
【0034】又、上記カップリング32の代わりに、ク
ラッチ等の動力伝達手段を介して、回動軸2を構成する
ものとしても、上記カップリング32を用いる場合と同
様の効果を得ることが可能である。又、クラッチを用い
る場合、ポンピングチューブ10を破損したロータ3へ
の回動力の供給の停止が容易に行え、便利である。これ
は、クラッチを切ることによって、駆動力の切断が簡単
に行え、破損していないポンピングチューブ10に対応
するロータ3の駆動は、続けられるからである。
【0035】上記の実施の形態において、ロータ3が備
える押圧手30の数は、2個としたが、3個、或いは4
個、更には、これ以上の数備えるものとして実施するこ
とも可能である。
【0036】更に、上記の実施の形態においては、2本
のポンピングチューブ10,10と2つのロータ3,3
を備えるスクイーズポンプを示したが、これに限定する
ものではなく、3個以上のポンピングチューブ10…1
0と、3個以上のロータ3…3を備えるものであっても
実施可能である。
【0037】又、複数のポンプケース400,400の
夫々が、挿通孔40,40に通された、回動軸2支持す
るものであり、押圧するポンピングチューブ10を増や
し対応するロータ3の数を増した際、これに伴ってポン
プケース400も増設されることなる。このため、一つ
のポンプケース400にかかる負担が小さく、増設のた
めに強度を得ようと、個々のポンプケース400の厚み
を大きくしなくても、回動軸2が、圧送の反動によっ
て、撓むことがない。従って、そのままで、円滑な圧送
が行え、経済的である。
【0038】上記の実施の形態において、2つのポンプ
ケース400,400の夫々が、隔壁を提供するもので
あったが、このような実施の形態と異なり、スクイーズ
ポンプ1は、1つのポンプケース400を備え、この中
に、上記の各ポンピングチューブ10ロータ3の全組が
収容されるものとし、このポンプケース400内に、隔
壁として、間仕切りを設けておき、各ポンピングチュー
ブ10,10同士及びこれに対応する各ロータ3,3同
士を、この間仕切りにて隔てた別々の収容空間14…1
4に収容するものとしても実施可能である。
【0039】即ち、図5へ示すように、このスクイーズ
ポンプ1は、複数のポンピングチューブ10…10と、
1連の回動軸2と、この回動軸2に配設された複数のロ
ータ3…3とを備え、各ポンピングチューブ10の吐出
側は、上記流動性材料を合流して吐出するものであり、
各ロータ3は、回動軸2の回動により各ポンピングチュ
ーブ10を押圧してポンピングチューブ10内部の上記
流動性材料を圧送する、適宜数の押圧手30を有するも
のであり、ロータ3の少なくとも一部は、その押圧手3
0が、他のロータ3の押圧手30に対して、位相を異に
する。そして、スクイーズポンプ1は、1つのポンプケ
ース400を備え、このポンプケース400は、その内
部に、上記のポンピングチューブ10…10とロータ3
…3とを全て収容するものであり、そして、このポンプ
ケース400内に間仕切りとして隔壁4が設けられ、こ
の隔壁4によって、このポンプケース400内に、少な
くとも1組のポンピングチューブ10とロータ3と、他
のポンピングチューブ10とロータ3の組とを画して収
容する収容空間14が複数形成されている。
【0040】この図5は、2つのポンピングチューブ1
0,10とこれに対応する2つのロータ3,3とが、ポ
ンプケース400内に収容されたものを示したが、この
ような個数に限定するものではなく、ポンピングチュー
ブ10、ロータ3共に、3個以上で合っても実施可能で
ある。又、上記以外の構成については、図1乃至図4へ
示す実施の形態と同様である。
【0041】上記のように、一つのポンプケース400
内に隔壁4として間仕切りを設けることによって、隣合
うポンピングチューブ10とロータ3の組同士の間に
は、唯一1枚の隔壁4のみを設けることとなり、図1乃
至図3へ示す実施の形態のように、隣合うポンピングチ
ューブ10とロータ3の組同士の間に余分な隔壁を配す
ることなく、即ち、ポンピングケース400が2つ設け
られることにより隔壁4も2枚になるという無駄を排す
ることによって、製造コストの低減を図り、経費を節減
することが可能である。
【0042】
【発明の効果】本願の第1の発明の実施によって、一つ
のポンピングチューブが損傷したとしても、他のポンピ
ングチューブやロータに影響を与えないため、処理能力
を従来のように、著しく低下させてしまうということが
ない。又、従来のように、ロータの数が一つのポンプケ
ースの収容積によって制限されないため、後からロータ
の増設が容易に行え、多数のポンピングチューブの設置
に柔軟に対応することが可能となった。
【0043】本願の第2の発明の実施によって、上記の
第1の発明の効果を得ると共に、多数のポンピングチュ
ーブの圧送を行うため連動するロータの数を多くするこ
とによりロータが共有する回動軸が長くなったとして
も、大きく撓むことがない。このため、上記のような回
動軸の撓みを気にすることなく、より多くのロータを連
動させることができる。従ってポンプケースの肉厚を厚
くして支持強度を稼ぐなどの工夫を強いられずに、より
多くのロータの稼働が可能となった。
【0044】本願の第3の発明の実施によって、上記第
1又は第2の発明の効果を得ると共に、稼働時装置に掛
かる負荷を軽減し、装置の延命を実現し、更に、吐出側
にて、合流後のポンピングチューブの脈動を緩和し、円
滑な圧送を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施の形態の側面図である。
【図2】(A)は上記実施の形態の正面図であり、
(B)はその要部平面図である。
【図3】(A)及び(B)は、上記実施の形態の作動状
態を示す説明図である。
【図4】上記実施の形態の吐出側の配管を示す略平面図
である。
【図5】他の実施の形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 スクイーズポンプ 2 回動軸 3 ロータ 4 隔壁 10 ポンピングチューブ 14 収容空間 400 ポンプケース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビル等の建築物の外壁の塗装に用いられ
    るモルタルやグラウト材といった流動性材料の移動経路
    となる複数のポンピングチューブ(10)と、1連の回動軸
    (2) と、この回動軸(2) に配設された複数のロータ(3)
    とを備え、各ロータ(3) は、回動軸(2) の回動により各
    ポンピングチューブ(10)を押圧してポンピングチューブ
    (10)内部の上記流動性材料を圧送する、適宜数の押圧手
    (30)を有するものであるモルタル等建築塗装材料のスク
    イーズポンプにおいて、 少なくとも1組の、ポンピングチューブ(10)とロータ
    (3) とを、収容する収容空間(14)を複数備え、 各収容空間(14)は、隣合う収容空間(14)との間が隔壁
    (4) により区画されたものであることを特徴とするモル
    タル等建築材料のスクイーズポンプ。
  2. 【請求項2】 上記隔壁(4) は、回動軸(2) の軸受を備
    えていることを特徴とする請求項1記載のモルタル等建
    築塗装材料のスクイーズポンプ。
  3. 【請求項3】 上記複数のポンピングチューブ(10)同士
    は、その吐出側にて、上記流動性材料を合流して吐出す
    るものであり、 各ロータ(3) の押圧手(30)は、他のロータ(3) の押圧手
    (30)に対して、位相を、異にするものであることを特徴
    とする請求項1又は2記載のモルタル等建築材料のスク
    イーズポンプ。
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