JPH10237923A - 小便器用洗浄システム - Google Patents

小便器用洗浄システム

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JPH10237923A
JPH10237923A JP6013997A JP6013997A JPH10237923A JP H10237923 A JPH10237923 A JP H10237923A JP 6013997 A JP6013997 A JP 6013997A JP 6013997 A JP6013997 A JP 6013997A JP H10237923 A JPH10237923 A JP H10237923A
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tank
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pressure
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Hiroshi Ito
寛 伊藤
Kazuo Hata
一雄 秦
Tomoyuki Koike
智之 小池
Masayuki Maeda
雅之 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用状態に応じた適量の洗浄水を流し、外部
へのあふれ防止を図ることができ、しかも詰まりを生じ
ない小便器用洗浄システムを提供すること 【解決手段】 便器本体1の内底面に形成されたトラッ
プ部5よりも上方に圧力センサ,信号処理回路を内蔵し
たセンサユニット10を設置する。便器本体の背面に
は、タンク11を設け、タンクとトラップ部とを太配管
12で連結し、タンクと圧力センサの導圧部とを細配管
13で連結する。小用を足すと、トラップ部の水位が上
昇しタンク内の水位も上昇するのでタンク・細配管内の
圧力が水位に応じて上昇する。よってセンサにより圧力
を検知すると、水位がわかり、排尿の有無・量を検知で
きる。排尿があると、バルブ8を開き洗浄水配管7を介
して便器本体内に洗浄水を供給する。トラップ部側から
ごみが太配管側に流入しても、断面積が大きいので、詰
まることなく水位の減少にともない再排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小便器用洗浄シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】良く知られているように、小便器の場合
には、用足しをした後に小用を受ける便器本体を洗浄す
るために、その便器本体の内部天面より洗浄水(一般に
は、通常の水が使用される)を流すようになっている。
【0003】そして、係る洗浄水を流すためには、便器
本体の上部に取り付けられた小便器洗浄弁の押しボタン
を使用者が押下することを条件とし、一定量の洗浄水が
流れ出た後、停止するようにしたものがある。しかし、
その様に使用者の押下を開始条件にすると、使用者が押
し忘れると洗浄ができない。さらには、いたずら等によ
り必要以上に何回も押しボタンが押下されるおそれもあ
り、洗浄水が無駄に使用されてしまうという問題もあ
る。さらに、使用後に人が押下する作業自体が煩雑であ
るという問題もある。
【0004】そこで、上記問題を解決するものとして、
例えば小便器の上方に赤外線センサを設置し、一定時間
以上小便器の前に人が立ち止まっている場合には、その
後に人が小便器の前から離れたことを検知し、一定量の
洗浄水を流すようにした洗浄システムもある。係るシス
テムでは、人がいちいち押しボタンを押下する必要がな
く、また、使用後に人が離れると自動的に洗浄水が流れ
るので、洗浄のし忘れもないという利点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た赤外線センサを用いた洗浄システムでは、センサ部を
外部から見える位置に設置するため、わざとセンサ部の
前に手等をかざした状態を一定時間保持し、その後に係
る手等をどかすと、あたかも人が小用を足していたのと
同様のセンサ出力が得られ、誤動作して洗浄水が流れて
しまうおそれがある。また、センサ部自体を押下して破
損してしまうおそれもある。このように、赤外線が外部
に露出する構造の洗浄システムでは、いたずらに弱いと
いう欠点を有する。
【0006】また、子供等の背の低い人が使用した場合
には、赤外線の検出エリアに届かないため、係る人の存
在を検知できず、洗浄水を流さなければいけないところ
自動的に洗浄水を流すことができなくなるおそれがあ
る。さらに、例えば用足しをするつもりで小便器の前に
一定時間たっていたが、結局用足しをしないで小便器か
ら離れた場合には、節水等の観点からは便器本体は汚れ
ていないため洗浄水を流す必要はないが、従来の赤外セ
ンサを用いた洗浄システムの場合には、洗浄水は流れて
しまう。このように、実際の小用の有無等の使用状態に
適した動作が行えないという問題もある。
【0007】さらには、センサが露出していることから
デザイン面からも違和感があった。また使用者の有無に
より水を流すため、例えば配水管が詰まっている場合で
あっても、一定量の洗浄水が流れてしまうため、便器本
体外部へあふれてしまうというおそれがある。さらにま
た、各使用者が用足しをした尿量を検知できないため常
に一定の洗浄水を流しており無駄が多かった。さらに
は、当然のことながら洗浄水の断水や出っぱなしを検知
することはできない。
【0008】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、使用状態に応じた適量の洗浄水を流すことができ、
また、いたずら防止や外部へのあふれ防止や、洗浄水の
断水や出っぱなし等の異常警報出力や、節水を図ること
ができ、さらに上記処理を行うためのセンシングシステ
ム内での異物の詰まりがなく、常時正確に小便器の状態
を検出でき、かつ用足しの有無等を検知するためのセン
サを外部に露出させず、センサに直接触れられて損傷す
るのを防止するとともにデザイン面でも良好な小便器用
洗浄システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る小便器用洗浄システムでは、便器
本体の内底面に形成された所定量の液体を一時貯留可能
とするトラップ部と、前記便器本体に対し洗浄水を供給
可能とするバルブ付き洗浄水配管とを備えた小便器に設
置され、そのバルブの開閉制御をする小便器用洗浄シス
テムを前提とする。そして、前記トラップ部よりも上方
に設置された圧力センサと、前記便器本体背面に設けら
れたタンクと、前記トラップ部と前記タンクとを結ぶ太
配管と、前記タンクと前記圧力センサの導圧部とを結ぶ
細配管とを備え、かつ、前記太配管側に前記トラップ部
内の液体を侵入可能とするとともに、その侵入した液体
により前記太配管から前記導圧部に至る経路を閉塞する
ようにし、前記トラップ部の液面変化を前記経路内に閉
塞された気体を通じて前記圧力センサで検出し、その検
出結果に応じて前記バルブの開閉制御を行う制御手段を
設けるようにした(請求項1)。
【0010】本発明では、用足しをすると、トラップ部
に排尿した尿が溜まるため、水位が上昇する。すると、
経路内の水位も上昇するので、経路内の気体が圧縮され
て圧力が上昇する。従って、圧力センサを用いて係る圧
力上昇を検出することにより、排尿されたことを検知す
ることができる。よって、その検知結果に基づいて出力
する制御手段からの制御命令に応じてバルブを開くと、
洗浄水が流れる。圧力センサで排尿の有無を検知できる
ので、子供のように背が低くても動作し、赤外線センサ
のように手等をかざすことによる誤動作がなく、また、
センサも内部に設置できるので、損傷する可能性も低く
なり、いたずらされにくい。
【0011】さらに、前記経路が、前記便器本体背面に
設けられたタンクと、そのタンクと前記トラップ部を結
ぶ太配管と、前記タンクと前記圧力センサとを結ぶ細配
管とを備えて構成しているので、トラップ部側より異物
が経路内に流入してきたとしても、その流入側は太配管
となっておりその配管路の断面積が大きいため、トラッ
プ部内の水位の減少に伴いスムーズに異物もトラップ部
側に排出される。よって経路内で詰まりを生じる可能性
が可及的に減少する。
【0012】また、前記制御手段の機能として、排尿さ
れた尿量を検出する機能を設けると、尿量が多い場合に
は、それに応じて洗浄水の量も多くすることができ、逆
に尿量が少ない場合には、洗浄水の量も少なくできる。
これにより、不必要に大量の洗浄水を流す必要がなくな
り、節水効果が期待できる。
【0013】さらに、センサ出力に基づいて、前記トラ
ップ部または便器本体内に溜まった液体の水位を求める
ことができるので、その水位が設定値を超えたか否かを
判別することにより、前記バルブの開度を変えるように
することもできる。ここで、開度を変えるとは、設定値
を超えたときにバルブを開状態から閉状態にすること
と、単位時間あたりの流量を減少させるべく少しバルブ
の開き具合を狭めることの両方を含む。係る構成にする
と、例えば、小便器の配水管が詰まっていたりした場合
には、そのまま洗浄水を流し続けると、水位が上昇して
便器本体からあふれ出てしまうが、その前にバルブを閉
じて洗浄水の供給を停止したり、開き具合を減少して単
位時間当たりに流れる流量を減少することにより、あふ
れ出るのを未然に防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る小便器用洗
浄システムの第1の実施の形態を示している。同図に示
すように、尿を受ける前面開放された便器本体1の底面
中央には、凹部2が形成され、その凹部2の中央には、
排水管3が一体に形成されている。そして、その排水管
3の上端3aは、凹部2の底面よりも上方に突出形成さ
れている。さらに、上記配水管3の上端3aには、下方
開口された筒状の蓋4が被せられている。そして、この
凹部2,配水管3並びに蓋4によりトラップ部5が構成
されている。
【0015】このトラップ部5は、よく知られているよ
うに、凹部2内に液体が流入してくると、当初は、その
まま配水管3から排出されずに、凹部2内に液体(水)
が貯留する。そして、一定以上凹部2に液体が溜まる
と、それ以上の液体は配水管3を介して排出されるよう
なっている。つまり、凹部2内に流入してきた液体は、
蓋4の適宜位置に設けられた開口を介して蓋4内に流入
し、その蓋4の内面と配水管3の外面との間に進む。そ
して水位が上昇して排水管3の上端3aよりも上方に達
すると、配水管3,蓋4間に存在する液体が排水管3の
上方開口より配水管3内に流れ込み、排出されるように
なっている。なお、係る構成は、従来のものをそのまま
用いることができるので、その詳細な構成の説明を省略
する。
【0016】また、便器本体1の内部天面には、洗浄水
配管7の先端が接続され、また、この洗浄水配管7の途
中に流量調整バルブ8が配置されている。そして、流量
調整バルブ8を開くと洗浄水配管7の先端から便器本体
1内に洗浄水が供給され、流量調整バルブ8を閉じる
と、便器本体1内への洗浄水の供給が停止されるように
なっている。この様にバルブの開閉により洗浄水の供給
・停止を行うのは従来と同様である。
【0017】ここで本発明では、バルブを開いている時
には、その開度を調整できるようにしている。このよう
に開度を調整することにより、単位時間当たりに流れる
洗浄水の流量を調整できるようになっている。そして、
その開度は、微圧力センサユニット10から出力される
制御信号に基づいて調整されるようになっている。
【0018】微圧力センサユニット10は、半導体圧力
センサ(微圧センサ)と、そのセンサからの出力信号に
対して所定の信号処理を行う信号処理回路とを備え、用
足しされているか否かや、用足しされた際の尿量や、異
常の有無等を判別し、その判別結果に応じてバルブの開
度を決定し、その決定した開度になるように制御信号を
流量調整バルブ8に送るようになっている。なお、具体
的な構成については後述する。
【0019】一方、便器本体1の背面側には、タンク1
1を設置し、そのタンク11と前記トラップ部5とを太
配管12で連結する。この太配管12の取り付け位置
は、平常時にトラップ部5内に溜まる液体の液位(水
位)よりも下側に設置する。これにより、トラップ部5
内に存在する液体の一部が、太配管12内に侵入し、さ
らにはタンク11内にまでも侵入する。そして、トラッ
プ部5の水位の昇降に追従してタンク11内の水位も昇
降する。その結果、両者5,11の水位が同一になる。
【0020】さらに、タンク11の上部に細配管13の
下端を取り付けるとともに、その細配管13の上端を微
圧力センサユニット10の導入口に接続させる。係る構
成にすることにより、太配管12→タンク11→細配管
13→センサユニット(微圧力センサ)10の導圧部と
いう経路が構成され、その経路のトラップ部5側にトラ
ップ部5内の液体が入り込み、経路が閉塞される。これ
により、係る液体と微圧力センサユニット10とで囲ま
れた密閉空間内に空気が存在することになる。よって、
トラップ部5の水位が上がると、それに追従して経路
(タンク11)の水位も上昇するため、上記密閉空間の
容積が縮小し、密閉空間内の圧力が上昇する。逆に水位
が下降すると、密閉空間内の圧力が減少する。従って、
係る水位の変動に伴う圧力変化をセンサユニット10内
の半導体圧力センサ(微圧センサ)が検知することがで
きるので、その半導体圧力センサの出力から、水位を求
めることができる。また、例えば、水面が揺らいでいる
(波打っている)ような場合には、小刻みに水位が変動
するため、半導体圧力センサの出力も振動波形となる。
このようなセンサ出力に基づき、便器本体1(トラップ
部5)内の液体の状態を判別することができる。
【0021】そして、係る判別を行う微圧力センサユニ
ット10の内部構成の一例を示すと、図2のようになっ
ている。同図に示すように、微圧力センサユニット10
は、圧力導入管14aをケースの外部に突出させ、その
圧力導入管14aに上記した細配管13の上端を装着す
るようにしている。そして、圧力導入管14aは、微圧
センサ部14内の半導体圧力センサに一体的に接続さ
れ、これにより、細配管13内の空気が、半導体圧力セ
ンサの圧力室(図示せず)内に供給されるようになって
いる。よって、液面変化を微圧センサ部14でとらえ、
電気信号に変換して出力可能となる。
【0022】そして、この微圧センサ部14の出力信号
は、ハイパスフィルタ(HPF)15と、設定比較回路
16にそれぞれ与えられるようになっている。HPF1
5では、細かい液面変化に基づく特徴量(圧力値に応じ
た信号)を抽出し、次段の波形判別回路17に送るよう
になっている。波形判別回路17では、与えられた圧力
情報すなわち液面情報(水位)に基づいて、用足しをし
ているか否かを判断するとともに、用足しをしている場
合にはその尿量を計算し、その算出結果をバルブ制御回
路18に出力するようになっている。
【0023】ここでセンサ出力の一例を示すと、用足し
時には、例えば図3(A)のような波形が得られ、また
外乱に基づく信号の場合には、例えば同図(B)のよう
な波形が得られる。すなわち、同図(A)に示すよう
に、用を足しているときには、排尿が進むにつれてトラ
ップ部5に尿がたまるため、そのトラップ部5内の水位
が上昇し、圧力も上昇するので、センサ出力も上昇す
る。なお、実験を繰り返し行ったところ、トラップ部5
にすでに比較的液体(水)がたまっている場合には、実
線のような軌跡をとり、トラップ部5に液体がたまって
いない(蒸発している)場合には、破線のような軌跡を
とることがわかった。いずれの場合も、0秒時から排尿
を開始し、数秒程度で排尿を停止している。排尿終了間
際や終了後の波形に差があるが、いずれの場合も排尿開
始時に徐々に圧力(水位)が上昇しているという特徴は
共通している。
【0024】また、同図(B)に示すように、いたずら
その他の外乱の場合には、トラップ部5の液面が揺れる
ものの、水位が上昇するわけではないので、出力波形は
振動し、外乱がおさまると元の水位(圧力)に戻る。そ
して、振動中は開始時の値(基準値)よりも低くなるこ
とがある。
【0025】そこで本例では、波形判別回路17にて、
上記した図3(A),(B)の2種類の状態を弁別し、
図(A)のように排尿と検出した場合には、その尿量を
計測するようにしている。つまり、受け取った液面デー
タ(HPF15の出力)から、一定のサンプリング間隔
で具体的な検出値を取得し、それが徐々に上昇傾向にあ
る場合には、用足しと判断できる。逆に、検出値が増加
と減少を繰り返すような場合には、外乱と判断できる。
そして、係る判断は、例えば、微分値を求めることによ
り容易に行える。また、用足しをした総尿量は、例えば
排尿開始から停止時(微分値の出力が負になる時)まで
の検出値を積分することにより求められる。
【0026】また、外乱か否かは、例えばウインドコン
パレータにより弁別することもできる。すなわち、図3
に示すように、上下のしきい値Th1,Th2を適宜に
選択すると、排尿に基づく波形(同図(A))は、2つ
のしきい値Th1,Th2の間に存在するが、外乱に基
づく波形(同図(B))は、しきい値Th1,Th2の
範囲を超える。従って、係る2つのしきい値Th1,T
h2をウインドコンパレータでの弁別レベルに設定する
と、外乱波形の場合には、少なくとも一方のしきい値を
越えるため、係るウインドコンパレータの出力に基づい
て外乱の有無を弁別できる。
【0027】そして、バルブ制御回路18は、与えられ
た尿量に関するデータに基づき、洗浄水の量を決定し、
必要なバルブ開度を求めて流量調整バルブ8に対して制
御信号を出力するようになっている。すなわち、尿量が
少ない場合には、洗浄水の量も少なくて良いので開度を
小さくし、逆に尿量が多い場合には、洗浄水の量も多く
すべく開度を大きくするように決定する。そして、係る
開度の決定は、例えば尿量と開度の関係を対にしたテー
ブルを作成しておき、そのテーブルを参照することによ
り求めても良く、或いは両者の関係を式で表わしてお
き、尿量を係る演算式に代入することにより求めるよう
にしても良く、種々の方式を採ることができる。
【0028】また、このような流量調整バルブ8に替え
て、通常の開閉バルブ(開度の調整は不可)を用いても
良い。係る場合には、洗浄水を流している時間を調整す
ることにより、尿量に応じて供給する総洗浄水量を変え
るようにすればよい。
【0029】一方、設定比較回路16では、現在の水位
のデータ(圧力値)と、便器本体1から外部にあふれる
水位とを比較し、あふれ出そうな場合には、異常信号を
バルブ制御回路18と警報出力回路19に出力するよう
になっている。そして、この設定比較回路16の内部構
成は、基本的には比較器で構成できる。つまり、現在の
水位のデータは、圧力と等価であり、その圧力に応じた
電気信号が微圧センサ部14から出力されるので、係る
信号を比較器の一方の入力端子に接続する。そして、便
器本体1からあふれ出るときの水位、すなわち圧力に基
づく電気信号はわかっているので、それよりも一定のマ
ージンだけ低い値を、設定値として比較器の他方の入力
端子に与えるようにする。これにより、センサ出力が設
定値を越えた場合に比較器の出力がHになり、異常信号
を出力するようにすることができる。
【0030】そして、設定比較回路16から異常信号を
受けたバルブ制御回路18は、あふれ出るのを防止すべ
く、流量調整バルブ8に対し、「開度=0(バルブを閉
じる)」旨の制御信号を発する。さらに、設定比較回路
16から異常信号を受けた警報出力回路19では、ブザ
ーを鳴らしたり、遠隔地の監視室に対して有線・無線に
より警報信号を発し、「小便器が故障してあふれ出てい
る/あふれ出るおそれがある」等を通知するようになっ
ている。
【0031】また、上記設定比較回路16として、入力
に対して並列に比較器を複数設け、各比較器に与える設
定値を異ならせることにより、水位に応じて段階的に警
報を発することが可能となる。そして、このように段階
的に出力することにより、水位が異常上昇しているが、
あふれ出るまでに余裕がある場合には、バルブの開度を
狭めて単位時間当たりの水量を減少させるようにし、さ
らに水位が上昇した場合には、バルブを閉じるようにす
るなど、バルブの開度の調整も状態に応じて多様にでき
る。
【0032】上記のように構成すると、圧力センサは使
用者等から全く見えないため、いたずらはできないとと
もに、見ためがよくデザイン性に優れる。また波形判別
処理により液面変化と水位を測定し、液面変化より各使
用者の尿量を計算し洗浄水量を変化させ節水を行うこと
ができる。また水位データの異常上昇により配水管詰ま
りと判断し洗浄水量を減少させて外部へのあふれを防止
することができる。
【0033】さらに、センサ出力からとぎれのない液面
変化があると、バルブの故障による水の出っぱなしと判
断することができる。また、逆に全く変動を認識しない
場合洗浄水が出力されていない、つまり上水道管の詰ま
りと判断することもできる。係る判別をするための機能
を付加すると、より正確・精密な状態判断ができるので
好ましい。
【0034】換言すると、本例では、使用時間と液面の
増加・減少量より尿量を計算し、バルブの開度及びまた
は開閉時間を定めることになる。そして、必要以上に水
位が上昇し圧力も上昇してきた場合には、配水管の詰ま
りと判断しバルブの解放時間を短くしたり、バルブを閉
じるなどの処理をとることができる。そして、さらに圧
力設定値を越える場合には、警報を出すことができる。
また、用足しがあったことを確認した後、バルブを開い
ても液面に変化が検知できない場合には、洗浄水の断水
と判断し、警報を出すことができる。
【0035】さらにまた、トラップ部5内の液体は、径
の太い太配管12及びタンク11内に存在するので、た
とえごみ等の異物がトラップ部5から太配管12側に流
れ込んでも、そこで詰まるおそれは可及的に抑制され、
また、水位の減少にともない、太配管12,タンク11
内の液体がトラップ部側に流れ出されるので、それにと
もないごみ等も排出される。よって、常時正確な水位検
知ができる。
【0036】また、使用時における密閉空間は、タンク
11の上方空間と細配管13となり、その横断面積はタ
ンク11の方が大きい。したがって、水位の変動に対す
る圧力変動も大きくなり、より小さな水位変動も検出で
き、水面の揺らぎの有無や変位量も高精度に検出でき
る。
【0037】図4は、本発明の第2の実施の形態を示し
ている。本実施の形態では、図1に示す第1の実施の形
態のものと基本的構成は同じにしている。そして、微圧
力センサユニット10に接続された細配管13の途中、
好ましくは、微圧力センサ導入口前に液体の通過を阻止
するフィルタ20を設置した点で異なる。そして、フィ
ルタ20としては、例えばゴアテックッス(登録商標)
等の空気の通過は許容させつつ、水その他の液体の通過
を遮断するものを用いることができる。
【0038】係る構成にすることにより、トラップ部5
からの水、その他液体のセンサ内への侵入を防止し、半
導体圧力センサの圧力室内に水等が侵入することによる
センサ出力の誤作動や、信号処理回路の故障の発生を未
然に防止できるようになっている。なお、その他の構成
並びに作用効果は、上記した第1の実施の形態と同様で
あるので、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0039】図5は、本発明の第3の実施の形態を示し
ている。本実施の形態は、上記した第2の実施の形態を
基本としている。そして、流量調整バルブ8の下流側の
洗浄水配管7から、分岐して洗浄用管22を設け、その
洗浄用管22の先端(下端)22aを上記したタンク1
1内に挿入し、そのタンク11の底部近傍位置に位置さ
せている。
【0040】係る構成にすると、流量調整バルブ8が開
いて、洗浄水配管7を介して所定量の洗浄水が便器本体
1に対して供給される際に、その洗浄水の一部が洗浄用
管22側に流れ込み、タンク11内に供給される。これ
により、洗浄水を流す都度に、洗浄水がタンク11内に
供給されて、内部の液体・異物ともどもトラップ部5側
へ排出するので、より確実に経路内での詰まりが防止さ
れる。なお、その他の構成並びに作用効果は、上記した
各実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0041】図6は、本発明の第4の実施の形態を示し
ている。本実施の形態では、上記した第3の実施の形態
を基準とし、細配管13′の途中をU・逆U字状に湾曲
させてトラップ25を形成する。そして、そのトラップ
25の内部に、液状のシリコーン26を充填している。
これにより、シリコーン26は耐薬品性に優れているた
め、細配管13′を介して尿中のアンモニア等の気体が
上昇してきても、そのアンモニア等はシリコーン26で
阻止され、それ以上の上昇を抑止することができる。よ
って、アンモニア等が微圧力センサユニット10側に伝
達するのが抑止できる。
【0042】そして、シリコーン26は、重合度,側基
の種類,橋かけの程度により、液状にしているので、水
位が上昇すると、細配管13′の先端側とシリコーン2
6間での間に存在する空気が圧縮されるので、シリコー
ン26が上方に移動し、それに伴いシリコーン26と微
圧力センサユニット10との間の空気が圧縮されるの
で、ユニット内のセンサがその圧力変化を検知すること
ができるようになっている。なお、その他の構成並びに
作用効果は、上記した各実施の形態と同様であるので、
その説明を省略する。
【0043】なお、シリコーン26の上下で圧力の伝達
ができれば、グリース状のシリコーンでも使用できる。
また、シリコーンの場合には、撥水性にも優れているの
で、液体がシリコーンよりも上方に移動するのも阻止す
ることができる。よって、図示した例では、フィルタ2
0を設置しているが、フィルタ20の機能も兼用するこ
とができ、フィルタ20を設けなくてもフィルタ20を
設けたのに近い効果を得ることができる。なおまた、ア
ンモニア等の不要な気体の上昇を阻止できるものであれ
ば、シリコーンに限ることはなく、他の物質を阻止材と
してトラップ25内に充填するようにしてももちろん良
い。
【0044】さらに、このようにシリコーン26を充填
したトラップ25を設けた構造は、上記した各実施の形
態のものに適用できる。つまり、第1の実施の形態や第
2の実施の形態と組み合わせ、各実施の形態の細配管に
トラップ25を設けても良い。
【0045】また、第2の実施の形態以降の各形態で
は、いずれも細配管13,13′にフィルタ20を設け
た例について示したが、第1の実施の形態と同様に、第
3,第4の実施の形態においてフィルタ20を設けない
ようにしてももちろん良い。このように、各実施の形態
同士を適宜に組み合わせることができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る小便器用洗
浄システムでは、圧力センサにより、トラップ部内の水
位の変化を検知し、その検知結果に応じて洗浄水を流す
ようにしたため、使用状態に応じた適量の洗浄水を流す
ことができ、また、いたずら防止や外部へのあふれ防
止、洗浄水の断水や出っぱなしの異常警報、節水を図る
ことができる。
【0047】さらには用足しの有無等を検知するための
圧力センサは、内部に設置できるので、係るセンサを外
部に露出させず、センサに直接触れられて損傷するのを
防止するとともにデザイン面でも良好となる。
【0048】そして、上記した各種の効果を発揮しつ
つ、太配管やタンクを設けたことにより、経路における
詰まりの発生を可及的に防止できる。また、センサの検
出感度も向上し、高精度な検出・制御が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る小便器用洗浄システムの第1の実
施の形態を示す図である。
【図2】その微圧力センサユニットの内部構成を示す図
である。
【図3】センサ出力の一例を示す図である。
【図4】本発明に係る小便器用洗浄システムの第2の実
施の形態を示す図である。
【図5】本発明に係る小便器用洗浄システムの第3の実
施の形態を示す図である。
【図6】本発明に係る小便器用洗浄システムの第4の実
施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 便器本体 5 トラップ部 7 洗浄水配管 8 流量調整バルブ(バルブ) 10 微圧力センサユニット 11 タンク(経路) 12 太配管(経路) 13,13′ 細配管(経路) 14 微圧センサ部(圧力センサ)
フロントページの続き (72)発明者 前田 雅之 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器本体の内底面に形成された所定量の
    液体を一時貯留可能とするトラップ部と、 前記便器本体に対し洗浄水を供給可能とするバルブ付き
    洗浄水配管とを備えた小便器に設置され、そのバルブの
    開閉制御をする小便器用洗浄システムであって、 前記トラップ部よりも上方に設置された圧力センサと、 前記便器本体背面に設けられたタンクと、 前記トラップ部と前記タンクとを結ぶ太配管と、 前記タンクと前記圧力センサの導圧部とを結ぶ細配管と
    を備え、 かつ、前記太配管側に前記トラップ部内の液体を侵入可
    能とするとともに、その侵入した液体により前記太配管
    から前記導圧部に至る経路を閉塞するようにし、 前記トラップ部の液面変化を前記経路内に閉塞された気
    体を通じて前記圧力センサで検出し、その検出結果に応
    じて前記バルブの開閉制御を行う制御手段を設けたこと
    を特徴とする小便器用洗浄システム。
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CN104032821A (zh) * 2013-03-06 2014-09-10 Toto株式会社 带保洁装置的小便器
EP2775053A1 (en) * 2013-03-06 2014-09-10 Toto Ltd. Urinal with sanitation device
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