JPH10235361A - 多孔質炭素電極再生式浄水器及びその再生方法 - Google Patents

多孔質炭素電極再生式浄水器及びその再生方法

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JPH10235361A
JPH10235361A JP4222497A JP4222497A JPH10235361A JP H10235361 A JPH10235361 A JP H10235361A JP 4222497 A JP4222497 A JP 4222497A JP 4222497 A JP4222497 A JP 4222497A JP H10235361 A JPH10235361 A JP H10235361A
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water
porous carbon
carbon electrode
water purifier
electrolytic cell
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JP4222497A
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Takashi Murakami
隆 村上
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多孔質炭素電極電解槽を用いた浄水器を加熱
して浄水機能を回復させると共に捨て水の供給時期や量
を定め、浄水器を安全且つ効率的に使いやすく制御す
る。 【解決手段】 電解槽の容器に収容された多孔質炭素電
極に上水を接触させることにより上水を浄化し、ヒータ
ーによって前記電解槽の容器又は前記多孔質炭素電極を
随時加熱することにより前記多孔質炭素電極を再生する
ことができる浄水器であって、浄水吐出管路および捨て
水管路と、前記電解槽の容器を前記浄水吐出管路又は捨
て水管路に選択的に接続する電動切り換え弁と、浄水器
の使用状況に応じて前記電動切り換え弁を制御する制御
手段とを設け、前記制御手段は、前記浄水器への通水の
初期には該浄水器の使用状況に応じた量の水を強制的に
前記捨て水管路に送るべく前記切り換え弁を制御するこ
とを特徴とする多孔質炭素電極再生式浄水器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多孔質炭素電極電解
槽を有する浄水器の該電極を随時加熱することにより該
電極を煮沸滅菌再生すると共に、未使用インターバルが
続くときはその長さに応じて浄水器への通水開始時に捨
て水の量を定め、長期間にわたり安定した信頼性の高い
浄水能力を維持するように制御した浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、我々が生活をする上で様々な種類
の水が使用されている。例えば、井戸水、水道水、工業
用水、純水、超純水、浴槽水、プール水などである。そ
の中で特に、飲料水では近年の健康志向の影響から、水
道水を浄化する浄水器が著しく普及するようになった。
特に浄水器には活性炭が使用されており、これによって
水道水中のトリハロメタンなどの有害物質や、不快な臭
いである塩素臭を除去することによって安全でおいしい
水を提供することに貢献している。
【0003】更に飲料水は、貯水池等の水源に貯水され
た水を浄水場で消毒処理した後、各家庭や飲料店等に上
水道を通して供給される。飲料水の前記消毒は塩素によ
る処理が一般的であるが、該塩素処理によると飲料水の
消毒は比較的良好に行われる反面、カルキ臭のために天
然の水の有するまろやかさが損なわれるという欠点が生
ずる。
【0004】以上のような欠点のない、水処理法とし
て、例えば、特開平3−224686号、同4−274
88号等に開示されている、電気化学的に処理する方法
がある。この方法によると、特殊な薬品等を使わず、大
量の水を処理することができる。
【0005】しかし、特に浄水器の中にある活性炭など
の塩素除去手段内では、水道水などの処理水の滞留中に
細菌が繁殖し、生物学的な水質低下が起こる。そのた
め、水道水の基準である一般細菌数100CFU/ml
以下とするために浄水器の使用再開時に一定量の捨て水
が必要とされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、活性炭等
を用いたろ過槽を通過させることにより、上水(水道
水)中の有害物質や塩素臭等を取り去ることは可能であ
るが、休止中に黴等のバクテリア類や細菌類が再び繁殖
するので、それを電気化学的な処理として多孔質炭素電
極を用いた電解槽の中を通すことにより解決していた。
しかしながら、該電解槽を長時間上水を通さないで使用
しなかったり、また可成頻繁に使っていても使用期間が
長くなり過ぎると細菌数が増え過ぎたり死滅した細菌や
異物が多孔質炭素電極の中に蓄積してきたりして殺菌効
力や浄水効力が薄れて来るという問題があった。
【0007】本発明はこのような不都合が起こらないよ
うに多孔質炭素電極電解槽がその機能を低下することな
く、常に強力な殺菌能力を維持できるような再生手段が
働くようにした多孔質炭素電極電解槽を用いた浄水器を
提供することを課題目的にする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的は次の(1)〜
(4)項の技術手段の何れかによって達成される。
【0009】(1) 電解槽の容器に収容された多孔質
炭素電極に上水を接触させることにより上水を浄化し、
ヒーターによって前記電解槽の容器又は前記多孔質炭素
電極を随時加熱することにより前記多孔質炭素電極を再
生することができる浄水器であって、浄水吐出管路およ
び捨て水管路と、前記電解槽の容器を前記浄水吐出管路
又は捨て水管路に選択的に接続する電動切り換え弁と、
浄水器の使用状況に応じて前記電動切り換え弁を制御す
る制御手段とを設け、前記制御手段は、前記浄水器への
通水の初期には該浄水器の使用状況に応じた量の水を強
制的に前記捨て水管路に送るべく前記切り換え弁を制御
することを特徴とする多孔質炭素電極再生式浄水器。
【0010】(2) 前記制御装置は、長期間の不使用
後に前記浄水器に通水が行われた時には、第1の量の捨
て水を前記捨て水管路に送るべく前記切り換え弁を制御
し、前記浄水器が毎日使用されているときの通水時に
は、前記第1の量よりも少ない第2の量の捨て水を前記
捨て水管路に送るべく前記切り換え弁を制御することを
特徴とする(1)項に記載の多孔質炭素電極再生式浄水
器。 (3) 前記制御装置は、前記第1の量の捨て水が行わ
れた後、前記電解槽の容器の加熱が行われるまでの間に
おいて、該浄水器の使用間隔が所定時間を超えたときの
通水時には、前記第2の量よりも少ない第3の量の捨て
水を前記捨て水管路に送るべく前記切り換え弁を制御す
ることを特徴とする(1)項に記載の多孔質炭素電極再
生式浄水器。
【0011】(4) 電解槽の容器に収容された多孔質
炭素電極に上水を接触させることにより上水を浄化し、
前記電解槽の容器又は前記多孔質炭素電極を随時加熱す
ることにより該多孔質炭素電極を再生することができる
多孔質炭素電極再生式浄水器の再生方法であって、浄水
器の使用状況に応じて、該浄水器への通水の初期には該
浄水器の使用状況に応じた量の捨て水を強制的に浄水の
吐出管路から捨て水管路に切り替えて再生しながら使用
することを特徴とする多孔質炭素電極再生式浄水器の再
生方法。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
例えば図1(a)に示すように本発明の浄水器100に
用いる固定床型三次元電極(多孔質炭素電極)電解槽は
一対の板状の給電用電極4,4′好ましくはメッシュ状
の電極間に1以上好ましくは1〜15枚の多孔質炭素電
極(固定床型三次元電極)1を配置し、前記の一対の給
電用電極4,4′に直流電圧を印加することによって、
該固定床型三次元電極(多孔質炭素電極)1を分極さ
せ、この固定床型三次元電極(多孔質炭素電極)1に被
処理水を通して、電解処理することにより細菌、ウィル
ス、原虫などの微生物を除去したり殺菌する水処理装置
である。或いは被処理水中の金属成分の除去や不純物の
電気化学的分解除去にも利用できるものである。
【0013】多孔質炭素電極としてはポーラスカーボン
グラファイト、ポーラスグラッシーカーボンなどが好ま
しく用いられる。本発明に用いる固定床型三次元電極電
解槽ECは、筒状の容器内に一対の給電用電極の間に離
間して配置された複数個の固定床型三次元電極(多孔質
炭素電極)1が収容されている構造からなる。
【0014】この電解槽により、被処理水中、細菌(バ
クテリア)、糸状菌(黴)、酵母、変形菌、単細胞の藻
類、原生動物、ウィルス等の微生物の殺菌が行われその
水質が改善される。即ち、被処理水を固定床型三次元電
極(多孔質炭素電極)電解槽ECに供給すると、該被処
理水中の微生物は液流動によって前記電解槽の固定床型
三次元電極や給電用電極ターミナル等に接触・吸着しそ
れらの表面で強力な酸化還元反応を受けたり高電位の電
極に接触し、その活動が弱まったり自身が死滅して殺菌
が行われると考えられる。本電解槽ECを被処理水の改
質処理に使用する場合には、印加電位を陽極電位が実質
的な酸素発生を伴わない+0.2〜+1.2V(vs.
SCE)、陰極電位が実質的に水素発生を伴わない0〜
−1.0V(vs.SCE)となるようにすることが望
ましいが、液中物質が酸化還元反応を受けず液性の変化
が生じない場合や又その反応量がさほど問題にならない
場合にはより高い陽極電位を印加することができる。例
えば多孔質炭素電極1段あたり2.5〜6V相当の電圧
を印加することができる。例えば厚さ9mmの多孔質炭
素電極の両側に白金メッキした厚さ1mmのチタン製メ
ッシュ電極を設け固定床とし、これらを8段重ねて各々
隣接するチタン製メッシュ電極間隔を1mmとし、両端
のチタン製メッシュ電極と給電用電極の間隔を1mmと
した電解槽の場合、約20〜50Vの電圧を該給電用電
極に印加することができる。同じ条件で5段重ねとした
場合は約13〜30Vの電圧を該給電用電極に印加する
ことができる。
【0015】これらの電力供給のため交流を直流に変換
する定電圧発生器や乾電池、蓄電池などのバッテリーを
用いることができる。また被処理水に含まれるCa、M
g、Siなどの成分が電極上に析出することを防止する
ため約1〜60分間隔で各電極ターミナル11,11′
に印加する電圧の極性を反転させることが望ましい。こ
れによってCaCO3,Mg(OH)2,SiO2等の成
分が付着することを防止できる。
【0016】このような多孔質炭素電極は、平均気孔径
20〜100μmのポーラスカーボングラファイトある
いはポーラスグラッシーカーボンが好ましく用いられ
る。これらは例えば、有機物バインダーを使用して積層
した複数の植物繊維製シート例えば和紙などを不活性ガ
ス雰囲気中で1000℃以上の温度で熱処理して炭化さ
せ更に加熱処理してガラス状炭素とした多孔質炭素電極
板である。このような用途に用いられる有機物バインダ
ーにはフェノール樹脂やエポキシ樹脂などが利用できる
が特にこれらに限定されるものではない。例えば、特開
昭61−12918号,同61ー236664号,同6
1−236665号,特開平2−199011号,同8
−173972号,同8−126888号に記載されて
いるものが本発明に用いる多孔質炭素電極として利用で
きる。これらの多孔質炭素電極1は1つのガスケット3
の中に複数枚配置することも可能である。例えば厚さ9
mm孔径50μmのポーラスグラファイト1枚でもいい
し、厚さ3mm孔径50μmのものを3枚重ねて用いて
もよい。更に、孔径や厚さは任意に変更することもで
き、例えば中央に孔径100μm、その両側に孔径50
μmのポーラスグラファイトをサンドイッチして設置
し、この3枚重ねたものを1つの固定床型三次元電極1
とすることもできる。これら複数の積層された固定床型
三次元電極(多孔質炭素電極)1は上下両端が開口する
筒状体6に収容されて蓋10が被せられる。該筒状体6
は、長期間の使用又は再度の使用にも耐え得る電気絶縁
材料で形成することが好ましく、特に合成樹脂であるポ
リエピクロルヒドリン、ポリビニルメタクリレート、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化エチレン、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、AB
S樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート、テフロン樹
脂等が使用できる。更に透明又は半透明な材料で成形す
ると、前記固定床型三次元電極1の組み立ての状態或い
は消耗状態を視認できるためより好都合である。好まし
くはポリカーボネート樹脂などの耐熱性の高い素材が好
ましい。或いは絶縁被覆や断熱被覆したステンレス等の
金属も使用できる。これらにより、熱水を電解槽に通す
ことが可能となり、装置内の殺菌消毒が容易に行える。
【0017】また、図1(a)に示すように電解槽容器
の外側に加熱手段としてのヒーターH(158)を設置
して電解槽の容器86内の封じ込められた水や多孔質炭
素電極を伝熱板や放熱板を介したり、又は直接に電解槽
の容器86に接触させて加熱できるようにしてある。そ
のため、筒状体6の下部にヒーターH(158)設置用
の底板18を設け、該底板18は熱の良導体である金属
にすることが望ましい。前記ヒーターH(158)はそ
の両側をマイカ158A,158Bでサンドイッチした
板状の電気ヒーター又はセラミックヒーターやシーズヒ
ーターが好ましく用いられ、前記底板18にボルト等で
締め付けられて取り付けられる。
【0018】また、底板18の一部(望ましくは中央)
にはサーミスタ170が温度センサーとして設けられ、
電解槽の容器86内の封じ込められ加熱された水や多孔
質炭素電極の温度を検知できるようにしてある。また、
ヒーターH(158)には、底板18に取り付けられた
水道水の入口15及び電極ターミナル11′の接触が避
けられるような逃げのスペースが設けられている。な
お、筒状体6に底板18と蓋10が取り付けられて電解
槽の容器86が構成されている。
【0019】図1(b)に示す電解槽ECは、外筒6と
内筒5と底板18と蓋10とからなる電解槽の容器86
の中に収納され、多孔質炭素電極等は内筒5の中に組み
込まれ、内筒5と外筒6の間に、上方の水道水の入口1
5から通水される水は下方から多孔質炭素電極1の中を
流れ上方に設けられた浄水の出口16から吐出口125
(図12に図示)に向かうようにしてある。そして底板
18は内筒5及び外筒6の下部に固定され、該底板18
には図1(a)に示したものと同じようにヒーターH
(158)及び温度センサーとしてのサーミスタ170
が取り付けられている。また、電極ターミナル11,1
1′も電解槽の容器86の上方に設けられているので底
板18に取り付けられるヒーターH(158)には図1
(a)の場合のように入り口やターミナルの接触回避用
の逃げのスペースを設けておく必要がなくヒーターH
(158)の構造が簡単化される。更に内筒5と外筒6
との水路にはフィルター材料を詰めて置くこともでき、
より有効に使うことが可能である。
【0020】なお、内筒5及び外筒6は樹脂材料でなく
断熱材や電気的絶縁材料で外側を被覆した金属材料にし
たものを用いるのも加熱手段に対して好ましい。
【0021】前記筒状体6又は5の下方或いは上部の開
口部の一部を閉塞するように支持体を設置して前記多孔
質炭素電極(固定床型三次元電極)1の離脱つまり筒状
体からの落下等を防止することができる。該支持体の形
状は前記複数の多孔質炭素電極の移動を抑制するだけの
強度を有すれば特に限定されない。またドナーツ状体及
び筒状体にネジを刻設して両部材をネジ止めして相互に
固定することもできる。更に、開口部の上部も同様にネ
ジ止めにより支持体やスペーサを設置することができ、
これらより前記多孔質炭素電極をより安定な状態で前記
筒状体6内に収容することができる。前記筒状体内に設
定した電極間隔にドーナツ状のスペーサ9,9′,9″
を設けて電極間隔を維持させることができる。
【0022】該多孔質炭素電極1を直流又は交流電場内
に置き、両端に設置した平板状又はエキスパンドメッシ
ュ状やパーフォレーテッドプレート状等から成る給電用
電極4,4′、電極ターミナル11,11′間に直流電
圧或いは交流電圧を印加して前記多孔質炭素電極1を分
極させ該電極の一端及び他端にそれぞれ陽極及び陰極を
分極により形成させて成る固定床型三次元電極(多孔質
炭素電極)1を収容した多孔質炭素電極電解槽(固定床
型三次元電極電解槽)ECとすることが可能であり、こ
の他に単独で陽極として或いは陰極として機能する多孔
質炭素電極(固定床型三次元電極)1を交互に短絡しな
いように設置しかつ電気的に接続して多孔質炭素電極電
解槽(固定床型三次元電極電解槽)ECとすることもで
きる。
【0023】前記給電用電極4,4′の材質としては、
例えばカーボングラファイト材(炭素繊維、カーボンク
ロス、グラファイト等)、グラッシーカーボン、炭素複
合材(炭素に金属を粉状で混ぜ焼結したもの等)、更に
寸法安定性電極(白金族酸化物被覆チタン材)、白金被
覆チタン材、白金、銅、ハステロイ、ニッケル材、ステ
ンレス材、鉄材等から形成される材質が好ましく用いら
れる。
【0024】前記多孔質炭素電極1としてグラファイ
ト、炭素繊維、グラッシーカーボンを使用する。特に陽
極から酸素ガスの発生を伴いながら被処理水を処理する
場合には、前記多孔質炭素電極(固定床型三次元電極)
1が酸素ガスにより酸化され炭酸ガスとして溶解し易く
なる。これを防止するためには前記多孔質炭素電極(固
定床型三次元電極)1の陽分極する側にチタン等の基材
上に酸化イリジウム、酸化ルテニウム等の白金族金属酸
化物もしくは白金を被覆し補助電極2,2′として使用
される多孔質材料又は網状材料を接触状態で設置し、酸
素発生が主として該材料上で生ずるようにすることが望
まれる。
【0025】処理すべき被処理水が流れる前記電解槽E
C内に液が多孔質炭素電極材料に接触せずに流通できる
空隙があると被処理水の処理効率が低下するため、固定
床型三次元電極(多孔質炭素電極)1等は電解槽EC内
の被処理水の流れがショートパスしないように配置する
ことが重要である。そのため、多孔質炭素電極の周辺部
及び側面部を一つのガスケット3で覆うことによって、
このリーク流を防止することができる。次にこのような
電解槽を組み立てる場合の例を示す。即ち、予めガスケ
ット3に多孔質炭素電極材料及び金属補助電極を組み込
んだ固定床を作作成する。ガスケット3はゴム等の弾力
性のある素材からできているため、多孔質炭素電極1或
いは金属補助電極2,2′の実際の寸法よりもやや小さ
めに作成しておき、引き伸ばしながらはめ込んでやると
密着性の点で好ましい。また、多孔質炭素電極1の側面
部のガスケット3には固定床型三次元電極(多孔質炭素
電極)1を収容する容器内径よりやや大きい外径の突起
が設けられていると好ましく、通水時の水圧によって広
がり、ここからリークすることを防止することができ
る。金属補助電極2,2′は多孔質炭素電極1とともに
はさみこんでもよいし、多孔質炭素電極の上にそえても
よい。
【0026】前述のリーク防止のために多孔質炭素電極
1と前記電解槽ECの容器の一部である筒状体6との隙
間に樹脂を充填する方法もある。このような樹脂に熱硬
化性樹脂やシリコンシーラントなどが用いられる。或い
は電極板を熱収縮チューブに詰めて加熱処理してもよ
い。ただし、一度樹脂で固めてしまうと容易に分解でき
なくなるという欠点がある。
【0027】補助電極と多孔質炭素電極を導電性樹脂で
接着することも可能であり、陽極酸化による多孔質炭素
電極の崩壊を抑制するために有効である。あるいは多孔
質炭素電極上に直接白金等をメッキしてもよい。又、こ
れらの電解槽ECは被処理水中の異物や陽極酸化によっ
て生じる炭素微粉末のために目詰まりを起こしやすいと
いう問題があった。そのため、多孔質炭素電極材料の被
処理水としての水道水(上水)流入側に複数の非貫通の
孔をあけた多孔質炭素電極を用いることによって、異物
や炭素微粒子による目詰まりが著しく抑制される。孔の
深さは多孔質炭素質電極の厚さの1/4から3/4が好
ましく、孔径は0.5〜4.0mmが好ましい。孔の部
分の面積は多孔質炭素電極の5〜25%が好ましい。又
前記電解槽ECに供給される被処理水の流量は、該被処
理水が効率的に電極等の表面と接触できるように規定す
ればよい。
【0028】この電解槽ECを被処理水中から塩素を除
去する手段としての活性炭処理槽AC(活性炭を含むろ
過処理槽)の後段に設置することによって浄水器100
Aを形成し、活性炭処理槽AC内で繁殖した細菌を多孔
質炭素電極板に吸着・殺菌することができる。具体的に
は図2に示したように設置することができる。
【0029】また、本発明者は、電解槽ECを定期的に
加熱処理することによって細菌の除去・殺菌効率がさら
に向上することを明らかにした。そのため、図3
(a),(b),(c),(d)に示すように浄水器1
00Hの電解槽ECの加熱手段としての熱源(ヒータ
ー)Hを、特に図3(b)の場合には例えば既に図1
(a),(b)を用いて説明したような構成で設けるこ
とが好ましい。長時間水処理を停止しているときに定期
的に70〜100℃に1〜120分程度加熱処理するこ
とが好ましく、加熱間隔は3〜48時間に1回程度が好
ましく用いられる。
【0030】図4及び図5は加熱処理方法を説明した図
である。即ち、図4では、浄水器100Hを作動させる
とき、(a)はヒーターHを停めて処理水を使用する状
態を表し、(b)は処理水を使用しないときのヒーター
Hの加熱の状態、(c)は処理水を使用しないときのヒ
ーターHの加熱及び排水の状態、(d)は処理水を使用
しないときのヒーターHの加熱停止及び排水停止の状態
を示し、各バルブの開閉が示されている。加熱停止後、
そのまま通水も停止して良いが、好ましくは、一定量通
水し排水した後に排水を停止することが望ましい。その
場合、少なくとも電解槽が室温付近の温度になるまで通
水することが好ましい。また、加熱処理中は処理水(浄
水)の利用はできないように図4のバルブV6や図5の
バルブV3は開けられないようにされているかもしく
は、加熱処理中の警告が表示されているか、その両方で
あることが望まれる。図5では、水処理装置としての浄
水器100Jを作動させるとき、(a)はヒーターH及
び多孔質炭素電極電解槽ECの循環路を停めて処理水を
使用する状態を表し、(b)は処理水を使用しないとき
の前記循環路の送水及びヒーターHの加熱の状態、
(c)は処理水を使用しないときのヒーターHの加熱停
止及び循環路の循環水排水の状態、(d)は処理水を使
用しないときのヒーターHの加熱停止の状態を示し、各
バルブの開閉が示されている。
【0031】また、図3は加熱手段としての熱源である
ヒーターHや活性炭処理槽ACやろ過フィルターFや多
孔質炭素電極電解槽ECが色々な配列で浄水器100の
外装容器130内に収納された状態を表し、図4、図5
は上記H,AC,ECの、上流から下流にかけての配列
の1例を表したものでもある。
【0032】本発明の実施データとして、図4に示され
ている水処理装置としての浄水器100Hを作成し、水
道水がフィルターF、活性炭処理槽AC、多孔質炭素電
極電解槽ECを通過して吐出口から供給されるように
し、その多孔質炭素電極電解槽ECの直前の上流側に加
熱手段としてのヒーターHを設けた。そしてこの加熱手
段としてのヒーターHは取水停止中に多孔質炭素電極電
解槽ECを断続的もしくは連続的に加熱処理するもので
ある。具体的に一例を示せば図4の(b),(c),
(d)に示されているように処理水(浄水)の取水停止
時に熱処理→熱処理及び排水→停止のサイクルが行われ
るものである。この加熱手段としてのヒーターHによっ
て多孔質炭素電極電解槽ECは12時間ごとに90℃に
10分間加熱され、加熱中及び加熱後に約500mlの
処理水(浄水)で洗浄され、電解槽出口側に設けられた
排水系の例えば三方弁の一部を構成するバルブV7から
排水される。温度が50℃以上では電解電圧の印加を自
動的に停止した。この運転条件で120時間取水を停止
した状態で(但しこの間12時間毎に90℃,10分間
の洗浄は繰り返す)放置した後、電解槽の出口から10
0mlを採水し、生菌数を測定した。比較例として加熱
処理しないものと比較した。その結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】このように本発明の浄水器100Hが長期
間の処理水の使用がない場合でも、電極を加熱すること
により電解槽内で電極を再生することができ、更に電解
槽内及び出口の配管内の細菌の増殖を効果的に抑制でき
ることがわかる。
【0035】このような図4の(a),(b),
(c),(d)に模式的に示された浄水器100Hを浄
水器外装容器130の中に組み込んだ一例が図6及び図
7の断面図に示すものである。以下の説明においては、
簡単のために本発明における浄水器100H及び100
Jは共に浄水器100として進める。ここに図1(a)
の電解槽ECを組み込んだ浄水器100が図6に示すも
のであり、図1(b)の電解槽ECを組み込んだ浄水器
100が図7に示すものである。
【0036】即ち、浄水器の外装容器130の中には中
空糸膜等のフィルターFのカートリッジ52及びそれに
続く活性炭吸着部(活性炭処理槽)ACのカートリッジ
53が組み込まれているケース50と、その下流に図1
(a)又は図1(b)に示した多孔質炭素電極1を組み
込んだ多孔質炭素電極電解槽EC及び温度ヒューズ17
6(図13に図示)を介した熱源ヒーターH(158)
や温度センサーとしてのサーミスター170等を設置し
た底板18や筒状体6や蓋10からなる容器86とを設
け、前記ケース50の出口51と前記多孔質炭素電極電
解槽ECの容器86の入口15とはパイプ78で接続さ
れている。
【0037】また、前記ケース50の入り口61には逆
止弁62を介して図12に示した水道栓116からのス
パウト118に取り付けられたアダプタ120からの被
処理水としての水道水導入用のパイプ(ホース)122
が接続されている。
【0038】更に、多孔質炭素電極電解槽ECや加熱手
段としての熱源(ヒーター)H158を収納した容器8
6の出口16からは感温素子132を有する自動切り替
え弁128が接続され、或る温度以上の水又は蒸気が該
感温素子132によって検出されると、熱水蒸気の排出
口151から熱水蒸気排出路のパイプ152を通って流
し112に設けた排出口までの排出用ホース154に至
るようにしてある。そして或る温度以下、例えば50℃
以下であれば感温素子132を有する自動切り替え弁1
28はその流路を出口80から処理水としての浄水の吐
出口125に向かう浄水送出管路或いは浄水吐出通路を
形成するパイプ124への流路に切り替えられる。
【0039】感温素子132は図8の斜視図に示され、
該感温素子132が組み込まれた自動切り替え弁128
の断面図を図9に示す。熱膨張性ワックスの組成物から
なる感温素子132を内蔵した可動部133のスピンド
ル140は雰囲気温度の上昇に伴い図9に示すように右
方に動き電解槽ECから出て来る熱水又は蒸気は左方の
排出口151から出てそれに結合された排出通路として
のパイプ152及び更に浄水器100の外側に接続され
るパイプ(ホース)154によって後述する流し112
に排水される。
【0040】図6,7及び後述の図10,11に示した
ように、感温による前記自動切り替え弁128の浄水出
口80は浄水吐出管路としてのパイプ124を介して電
動切替え弁160の流入口163に接続され、熱水出口
151は熱水排出用のパイプ152又は152Bおよび
T継手167を介して捨て水管路としてのパイプ154
に接続されている。電動切替え弁160は、モータ16
0Aで駆動される液留162Aを有する切り替えロータ
162と流入口163、流出口164,165を有する
三方弁本体161とにより構成することができる。即
ち、三方弁本体161は、浄水吐出管路としてのパイプ
124Bと、T接手167及び逆止弁166を介して捨
て水管路としてのパイプ154とに夫々接続された2つ
の出口164,165を備え、パイプ124からの浄水
を浄水吐出管路としてのパイプ124B又は捨て水管路
としてのパイプ154に選択的に切換えるようになって
いる。電動切替え弁160を駆動するモータ160Aお
よび電気ヒーター158は基台201内に設けた制御装
置200によって制御される。制御装置200への電力
は電源コード184(図12図示)から得られる。浄水
器100の基台201には、また、操作表示部230が
設けてある。
【0041】また、別の実施の形態例は、図10及び図
11の断面図に示すように、前記排出口151とオーバ
ーフロータンク194はパイプ152Aで接続され、該
オーバーフロータンク194と排出用のパイプ(ホー
ス)154との間がパイプ152Bで連結されている。
これによって熱水及び蒸気は一時的に前記オーバーフロ
ータンク194に貯留された後、一部を水蒸気出口19
6から大気中に排気させると共に熱水を流し112に流
すことが可能になる。従って熱水の温度が少し下げられ
た状態で排水されるので排水途中における突沸現象等に
よるパイプの破裂の危険性が押さえられる。
【0042】この実施の形態例では、このようなオーバ
ーフロータンク194を設け、それに対する配管を増設
した以外は図6、図7で説明した浄水器と同じ構成にし
てある。
【0043】尚、図10の浄水器は図1(a)に示した
電解槽ECを装着し、図11の浄水器は図1(b)に示
した電解槽ECを装着したものである。
【0044】さて、以上の4つの実施の形態例において
は、殺菌を終了したヒーターHを切った後の浄水は温度
が下がり前記可動部133のスピンドル140は再び左
方に移動し、出口80が開き浄水送出管路又は浄水吐出
通路としてのパイプ124に連結される。
【0045】本実施の形態例では切り替え弁は感温素子
132を材料とした可動部133を用いた自動切り替え
弁128及び電動切替え弁160を用いたが、別の実施
の形態例として、自動切り替え弁128をサーミスタ1
70等温度センサーの検出値に基づく作動信号を送って
切り替える電磁弁の方式にしても良く、電動切替え弁1
60も同様に電磁弁の方式にしても良い。その切り替え
バルブの位置は図3,図4,図5のV1,V2,V3,
V4,V5,V6,V7に示す位置が一例であるがこれ
に限定されるものではない。また、V1,V2のバルブ
は統合して三方弁の電磁弁を用いることができる。同様
に、V3,V4のバルブ及びV6,V7のバルブもそれ
ぞれ統合して三方弁の電磁弁又は前述の感温素子を用い
た自動切り替え弁として用いることができる。
【0046】また、熱水の電解槽ECへの供給方法は一
定時間通液しその通液を該電解槽EC内のヒーターH
(158)で熱する方式、即ち、前述の図6,図7及び
図10,図11に示した具体的な実施の形態例のように
電解槽ECだけに熱水を通水する方式にしてもよいが、
ヒーターHを最上流にも配し、前段のフィルターF及び
活性炭処理槽ACを含めた状態にして熱水を通水する方
式でも良い。更に、電解槽EC部分に図5の模式図のよ
うに循環路を設け、該循環路の途中にヒーターHをおい
て熱水循環させる方式にすることも望ましい。これは電
極再生処理が少量の水道水の供給で済むという利点があ
る。しかし切り替えバルブとして電磁バルブを幾つか設
けなければいけないので装置が複雑化してくる欠点もあ
る。
【0047】次に図12の斜視図に基づいて、本発明の
浄水器100の使用例を説明するが、該浄水器100は
例えば一般家庭の流し112を備えた台所の調理台11
4上或いは流し112の下に設置して使用することがで
きる。その場合、流し112に既存する任意の水道栓
(図示した使用例ではシングルレバー型の湯水混合型の
水道栓)116のスパウト118に切り替え弁機構を内
蔵した蛇口アダプタ120を取り付け、このアダプタ1
20を上水(水道水)供給用のパイプ122と浄水吐出
通路としてのパイプ124により浄水器100に接続す
ることができる。アダプタ120のハンドル126を所
定位置に回すと、水道栓116からの上水は上水供給パ
イプ122により浄水器100に送られ浄水器100で
浄化された水は浄水吐出通路としてのパイプ124から
アダプタ120に送られ、その吐出口125から吐出さ
れる。このような処理を行い、残留塩素や有害物質や臭
気物質が除去され更に殺菌が常に完全になされている浄
水は飲料水として或いは料理用に安心して使用すること
ができる。ハンドル126を他の位置に回すと、水道栓
116からの未処理の上水(又は湯水混合物)が浄水器
100を経由することなくアダプタ120の吐出口12
5からそのまま吐出され、野菜や食器の洗浄等の用途に
供することができる。
【0048】図示した使用例では、シングルレバー型の
湯水混合型の水道栓116には給湯パイプ116Aを介
して給湯器(図示せず)からの湯が供給され、水道管
(図示せず)に接続された給水パイプ116Bから上水
が供給されるようになっている。
【0049】次に本発明の浄水器100の制御装置につ
いて説明する。
【0050】図6,図7及び図10,図11に示すよう
に電気ヒーターH(158)は外装容器130の下部の
基台201内に設けた制御装置200によって制御され
るもので、制御装置200への電力は電源コード184
(図12)から得られる。浄水器100の外装容器13
0の下部又は上部又は側面には、また、表示操作部23
0が設けてある。図13には、制御装置200の構成回
路の一例を示す。制御装置200はプログラムされたマ
イクロコンピュータ(以下、マイコン)220により構
成することができ、流量センサ251およびサーミスタ
170の出力はマイコン220に入力される。ここで流
量センサ251としては流量計を用い、総流量が測れる
ものを設ける。マイコン220はソリッド・ステート・
リレー(SSR)211を介してヒータ158への通電
を制御するようになっている。主電源回路210の交流
出力は、SSR211と温度ヒューズ212を介してヒ
ーター158に供給される。また、マイコン220は捨
て水使用条件に基づいてモータドライバを介して電動切
替え弁160のモータ160Aを駆動する。
【0051】次に、図14以下のフローチャートに沿っ
てマイコン220の動作を説明しながらこの浄水器10
0の作動と使用の態様について説明する。概略的には、
マイコン220は、使用者がアダプタ120のハンドル
126を操作して水道栓116を浄水器100に接続し
た状態で、水道栓116を開けて浄水器100に通水し
た時には、通水初期に浄水器から流出する所定量の水を
使用状況に応じて捨て水管路としてのパイプ154を介
して流し112に捨てた上で、電動切替え弁160を切
り替えて浄水を浄水吐出管路としてのパイプ124Bを
介して水道栓116の吐出口125に供給するようにプ
ログラムされている。フローチャートに示した実施例で
は、浄水器の使用条件に応じて捨て水は次のような量で
行われる。
【0052】(1)1リットルの捨て水:電源プラグを
コンセントに接続した後の最初の通水時、浄水器が連続
3日間使用されなかった後の最初の通水時、及び、上記
状況の後続く3日間の最初の通水時 (2)0.5リットルの捨て水:浄水器の多孔質酸素電
極が毎日煮沸滅菌されている場合には、活性炭再生後の
最初の通水時 (3)0.3リットルの捨て水:最初の通水時に1リッ
トルの捨て水が行われた場合において、前回の使用と次
の使用との間の間隔が1時間以上経った時の次の通水時 また、マイコン220は、使用者が予め設定した所定時
刻が到来した時には毎日自動的に(及び、使用者が手動
再生スイッチを押した場合にはその都度)ヒーター15
8に通電し、多孔質炭素電極を煮沸滅菌すると共に該多
孔質炭素電極を再生するようにプログラムされている。
【0053】より詳しくは、図14〜図18のフローチ
ャートを参照するに、電源コード184のプラグをコン
セントに差し込むと、マイコン220の初期化が行われ
(S101)、モータ160Aは多孔質炭素電極電解槽
FCを捨て水ホース154に接続する初期位置に復帰さ
れる(S102)。マイコンの初期化処理(S101)
では、後述する第1レベルの捨て水が選択されると共
に、多孔質炭素電極再生要求を表す“再生フラグ”(後
述)及び温度判定のシーケンスを表す“シーケンスフラ
グ”(後述)が夫々“0”にセットされる。これらのフ
ラグは、夫々、マイコン220のメモリの1ビットを利
用して実現することができるもので、以下、他の各種の
フラグやカウンタやタイマも同様にマイコン220とそ
のメモリにより実現することができる。
【0054】次に、“捨て水フラグ”に“1”が立てら
れる(S103)。捨て水フラグ“1”は捨て水要求を
表し、捨て水フラグ“0”は捨て水が必要ないことを表
す。次に、“再生パスカウンタ”が予め“3”にセット
される(S104)。“再生パスカウンタ”は、多孔質
炭素電極のの煮沸滅菌と再生が連続して3日間行われな
かったことを計測するためのものである。再生パスを計
測するのは、この浄水器では、後述するように、浄水器
に通水がされない場合の多孔質炭素電極電解槽ECの空
焚きを防止するため、多孔質炭素電極の再生時刻が到来
しても前回の再生後浄水器が使用されない場合には多孔
質炭素電極を加熱しない(つまり、多孔質炭素電極再生
をパスする)ようにプログラムされているからである。
【0055】次に、多孔質炭素電極の煮沸滅菌と再生が
連続して3日間行われなかったことを表す“再生パスフ
ラグ”を予めセットした後(S105)、電源プラグが
抜かれない限りS106以下の処理が繰り返される。即
ち、S106ではサーミスタ170の出力が入力される
と共に流量センサ251からの信号により流量が演算さ
れ、S107〜108では表示操作部230のスイッチ
入力が読み込まれると共に表示パネルが駆動される。
【0056】電源プラグ差し込み後、水道栓116を開
けない限り、通水は検知されず(S109)、多孔質炭
素電極再生要求を表す“再生フラグ”はS101でゼロ
に初期化されたままであるので(S110)、使用者が
手動再生スイッチ238を押すか(S121)、設定さ
れた再生時刻が到来するまでは(S122)、S151
で使用間隔タイマ(後述するように、この使用間隔タイ
マは、前回の使用と次回の使用との間の時間間隔を計測
するためのものである)をインクレメントした後、S1
06の処理へと戻る。
【0057】電源プラグ差し込み後、水道栓116を初
めて開いて浄水器に通水すると(S109)、使用間隔
タイマをクリアした後(S111)、S112の判定へ
進む。捨て水フラグはS103で予め“1”にセットさ
れているので、この通水時には“捨て水サブルーチン”
が実行される(S113)。
【0058】図17のフローチャートに捨て水サブルー
チンの詳細を示す。図17を参照するとわかるように、
S201では、捨て水のレベルが判定される。第1レベ
ルの捨て水は毎日一回の頻度で行われる捨て水(およ
び、長期間不使用後の最初の通水時の捨て水)を表し、
第2レベルの捨て水は一日の中で使用間隔に応じて行わ
れる捨て水を表す。電源プラグ差し込み後の初めての通
水時には、前述したように初期化(S101)により第
1レベルの捨て水が選択されているので、S202に進
む。再生パスフラグは“1”にセットされているので
(S105)、1リットルの捨て水量が設定され(S2
03)、捨て水の量が1リットルに達するまでは(S2
05)、浄水器から流出する水は捨て水管路としてのパ
イプ154を介して流しに廃棄される。1リットルの捨
て水が終わると(S205)、捨て水フラグがクリヤさ
れ(S206)、通水フラグがセットされる。(S20
7)、この“通水フラグ”は、前回の多孔質炭素電極再
生から現在までに通水がなされたか否かを表すもので、
前回の多孔質炭素電極再生から現在までに通水がなされ
なかった場合には、多孔質炭素電極再生時刻になっても
該多孔質炭素電極の再生をパスするためのものである。
次に、S104で“3”にセットされた再生パスカウン
タがデクレメントされ(S208)、メインルーチンに
復帰する。
【0059】1リットルの捨て水が終わると、捨て水フ
ラグがクリヤされるので(S206)、S112の判定
の次には電動切替え弁160が切換えられ(S11
4)、浄水器は浄水吐出管路としてのパイプ124Bに
接続される。このようにして、電源プラグを差し込んだ
後の通水時には、先ず1リットルの捨て水が行われ、そ
れから浄水が吐出される。
【0060】浄水器への通水が停止されると(S10
9)、手動再生スイッチ238が押されるか(S12
1)、操作部230の再生時刻設定スイッチ236によ
り設定された再生時刻が到来するまでは(S122)、
使用間隔タイマがインクレメントされ(S151)、第
1レベルの捨て水が行われている場合に使用間隔が1時
間を越えると(S152)、捨て水フラグがセットされ
る(S155)と共に、第2レベルの捨て水が選択され
(S156)、電動切替え弁160が捨て水位置にセッ
トされる(S157)。従って、1時間経過後に次の通
水がなされた場合(S109)には、捨て水サブルーチ
ン(S113)においてその都度0.3リットルの捨て
水が行われる(S212〜S215)。
【0061】電源接続後には、手動再生スイッチが押さ
れるか(S121)、設定された多孔質炭素電極再生時
刻が到来すると(S122)、S124〜S125の処
理の後、予め電動切替え弁160が捨て水位置に切換え
られた上で(S126)、多孔質炭素電極再生のための
サブルーチン(S127)が実行される。再生時刻は浄
水器を使用しない深夜などの時刻に設定しておくのが好
ましい。多孔質炭素電極再生サブルーチンを図18のフ
ローチャートに示す。先ず、温度判定シーケンスを表す
“シーケンスフラグ”がチェックされる(S301)。
このシーケンスフラグは前述したようにマイコン初期化
(S101)において“0”にセットされており、
“0”は多孔質炭素電極電解槽ECの昇温時の温度判定
シーケンスを表し、“1”は再生完了後の前記電解槽E
Cの冷却時の温度判定シーケンスを表す。次に、SSR
211が励磁され、ヒーター158への通電が開始され
る(S302)。同時に、表示パネル234には“再生
中”または“準備中”などの使用禁止表示がなされ(S
303)、使用者が誤って浄水器を使用するのを防止す
る。
【0062】ヒーター158の作動により多孔質炭素電
極電解槽ECは加熱され、該電解槽EC内の水は沸騰す
る。熱水と水蒸気の作用により、該電解槽EC内の多孔
質炭素電極は煮沸滅菌されると共に、再生される。ヒー
ター158の作動時には、感温切り替え弁128のワッ
クスが膨張し、自動切り替え弁(感温切り替え弁)12
8が切換わるので、前記電解槽EC内に発生した熱水と
水蒸気はパイプ152又は152Bおよびそれに続く捨
て水管路としてのパイプ154を介して流し112に排
出される。
【0063】多孔質炭素電極電解槽EC内の滞留水と多
孔質炭素電極に含まれた水が蒸発し、該多孔質炭素電極
の再生が完了すると、前記電解槽ECの温度が上昇す
る。サーミスタ170の信号に基づいて温度が例えば1
20℃を越えたことが検知されると(S304)、ヒー
ター158への通電は終了され(S305)、シーケン
スフラグを“1”にすることにより冷却時の温度判定シ
ーケンスに切換えられる(S306)。冷却時のシーケ
ンスでは、前記電解槽ECの温度が40℃まで下がると
(S307)、“READY”表示がなされ(S30
8)、シーケンスフラグを“0”にリセットした後(S
309)、前記多孔質炭素電極の再生の完了を表す再生
終了フラグが“1”にセットされ、浄水器の使用に備え
る。
【0064】このようにして多孔質炭素電極の再生が終
了すると(S128)、再生フラグと再生終了フラグが
クリヤされると共に(S131〜S132)、捨て水フ
ラグがセットされ(S133)、第1レベルの捨て水が
選択される(S134)。従って、多孔質炭素電極再生
後初めて通水した時には(S109)、捨て水サブルー
チンが実行され(S112〜S113)、1リットルの
捨て水(S201〜S203,S205〜S211)が
行われた後に、浄水の吐出が開始される(S114)。
多孔質炭素電極の再生時刻を深夜に設定した場合には、
再生後の初めての通水は、通常、翌朝に行われるであろ
う。
【0065】S208では、再生パスカウンタがデクレ
メントされる。再生パスカウンタのデクレメントは、S
104で“3”にセットされた再生パスカウンタがゼロ
になるまでには、多孔質炭素電極再生後の初めての通水
毎に行われるので(S209)、1リットルの捨て水
は、電源プラグ差し込み後連続3日間行われる。3日経
過後は再生パスフラグがクリヤされるので(S21
1)、4日目以降の毎日初めての通水時には第1レベル
の捨て水の量は0.5リットルに設定される(S202
〜S204)。
【0066】この浄水器は、前回の多孔質炭素電極再生
から次の再生時刻までの間に浄水器が使用されなかった
場合には、多孔質炭素電極電解槽ECの空焚き防止のた
め、多孔質炭素電極再生時刻になっても該多孔質炭素電
極の再生をパスするようになっていると共に、連続3日
間の不使用を計数するようになっている。即ち、前回の
多孔質炭素電極再生から次の再生時刻まで(又は、手動
再生スイッチが押されるまで)の間に通水がなされなか
った場合には(S123)、再生パスカウンタは最大
“3”までインクレメントされ(S136〜S13
8)、連続3日間不使用の場合には再生パスフラグがセ
ットされる(S139)。その結果、連続3日間不使用
の状況が起こると、捨て水の量は、再び、最大値の1リ
ットルに設定される(S202〜S203)。
【0067】このようにして、この浄水器においては、
電源プラグをコンセントに接続した後の最初の通水時お
よびその後3日間の最初の通水時と、浄水器が連続3日
間使用されなかった後の最初の通水時およびその後3日
間の最初の通水時には、1リットルの捨て水が強制的に
行われる。また、多孔質炭素電極の再生が毎日行われて
いる状況では、毎日の最初の通水時には0.5リットル
の捨て水が行われる。また、毎日の最初の通水時には
0.5リットルの捨て水が行われている場合において、
前回の使用と次の使用との間の間隔が1時間以上経った
ときには、0.3リットルの捨て水が行われる。このよ
うに、この浄水器においては、多孔質炭素電極の煮沸滅
菌状況と浄水器への通水状況に応じた量の捨て水が自動
的に行われる。
【0068】本発明者は、多孔質炭素電極に繁殖したバ
クテリアを荒い流すためにはどの程度の量の捨て水が必
要かを調べるため試験を行った。多孔質炭素電極電解槽
ECとして図1(a)又は図1(b)に示すような電解
槽を用いて浄水器を作成して運転し、水道水を通水した
後、一旦煮沸滅菌した。この浄水器を3日間放置した
後、水道水を通水しながら、異なる時点で流出水のサン
プルを採取した。各サンプルの菌を1昼夜培養した後、
生菌の数(CFU)を測定した。その結果を図19のグ
ラフに示す。このグラフに示したように、通水開始時に
比べ、1リットル通水後には生菌の数は1CFU/ml
以下に減少した。このことから、長期間の不使用後に
は、1リットルの捨て水を行えば充分であることが判
る。
【0069】また、この電解槽ECを煮沸滅菌した後、
24時間後に通水し、同様に生菌の数を測定した。図2
0のグラフに示したように、この条件では、0.5リッ
トルの捨て水により生菌の数は1CFU/ml以下に減
少することが判る。
【0070】以上には本発明の特定の実施例について記
載したが、本発明は斯る実施例に限定されるものではな
く、種々の設計変更を加えることができる。例えば、捨
て水の量やタイミングは適宜変更することができる。ま
た、濾過段52,53は省略することができる。
【0071】
【発明の効果】本発明の浄水器においては浄水器の使用
状況に応じた適量の捨て水が自動的に行われるので、使
用者が捨て水量を管理する必要がなく、本発明の浄水器
は使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】複極式固定床型三次元電極電解槽の断面図。
【図2】図1の電解槽の上流にフィルター槽及び活性炭
槽を連結した浄水器。
【図3】図2の浄水器の中の電解槽に熱源ヒーターを種
々の位置に組み込んだ浄水器の模式図。
【図4】図3における熱源ヒーターが電解槽の外の上流
側に設けられたとき、浄水器の再生状態を示す模式図。
【図5】熱源ヒーターでの熱水及び蒸気が電解槽内に循
環可能に配管された状態の各作動を示す模式図。
【図6】本発明の浄水器の具体的な実施の形態の一例を
示す断面図。
【図7】本発明の浄水器の具体的な実施の形態の一例を
示す断面図。
【図8】自動切り替え弁の感温素子としての可動弁体の
斜視図。
【図9】自動切り替え弁の断面図。
【図10】本発明の浄水器の具体的な別の実施の形態の
一例を示す断面図。
【図11】本発明の浄水器の具体的な別の実施の形態の
一例を示す断面図。
【図12】本発明の浄水器の具体的な使用状態を示す斜
視図。
【図13】本発明の浄水器の制御装置の回路図。
【図14】図13に示した制御装置の動作を示すフロー
チャート。
【図15】図14のフローチャートの続きのフローチャ
ート。
【図16】図15のフローチャートの続きのフローチャ
ート。
【図17】捨て水サブルーチンを示すフローチャート。
【図18】多孔質炭素電極の再生サブルーチンを示すフ
ローチャート。
【図19】捨て水のテスト結果を示すグラフ。
【図20】捨て水のテスト結果を示すグラフ。
【符号の説明】
1 固定床型三次元電極(多孔質炭素電極) 2 補助電極 2′ 補助電極 3 ガスケット 4 給電用電極(外部から電力供給用) 4′ 給電用電極(外部から電力供給用) 5 内筒 6 外筒(筒状体) 9,9′,9″ スペーサ 10 蓋 11 電極ターミナル 11′ 電極ターミナル 15 入口 16 出口 50 ケース 78,122,152,152A,152B パイプ 80 出口 86 容器 100,100H,100J 浄水器 116 水道栓 120 アダプタ 124,124B パイプ 125 吐出口 128 自動切り替え弁(感温切り替え弁) 130 外装容器 132 感温素子 151 排出口 160 電動切替え弁 160A モータ 161 三方弁本体 162 切り替えロータ 163 流入口 164,165 流出口 167 T継手 170 サーミスタ 194 オーバーフロータンク 196 水蒸気出口 200 制御装置 201 基台 210 主電源回路 220 マイクロコンピュータ(マイコン) 230 表示操作部 234 表示パネル(液晶表示パネル) 236 再生時刻設定スイッチ 238 手動再生スイッチ 251 流量センサ(流量計) AC 活性炭処理槽 EC 固定床型三次元電極電解槽(多孔質炭素電極電解
槽) H,158 ヒーター

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解槽の容器に収容された多孔質炭素電
    極に上水を接触させることにより上水を浄化し、ヒータ
    ーによって前記電解槽の容器又は前記多孔質炭素電極を
    随時加熱することにより前記多孔質炭素電極を再生する
    ことができる浄水器であって、浄水吐出管路および捨て
    水管路と、前記電解槽の容器を前記浄水吐出管路又は捨
    て水管路に選択的に接続する電動切り換え弁と、浄水器
    の使用状況に応じて前記電動切り換え弁を制御する制御
    手段とを設け、前記制御手段は、前記浄水器への通水の
    初期には該浄水器の使用状況に応じた量の水を強制的に
    前記捨て水管路に送るべく前記切り換え弁を制御するこ
    とを特徴とする多孔質炭素電極再生式浄水器。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、長期間の不使用後に前
    記浄水器に通水が行われた時には、第1の量の捨て水を
    前記捨て水管路に送るべく前記切り換え弁を制御し、前
    記浄水器が毎日使用されているときの通水時には、前記
    第1の量よりも少ない第2の量の捨て水を前記捨て水管
    路に送るべく前記切り換え弁を制御することを特徴とす
    る請求項1に記載の多孔質炭素電極再生式浄水器。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、前記第1の量の捨て水
    が行われた後、前記電解槽の容器の加熱が行われるまで
    の間において、前記浄水器の使用間隔が所定時間を超え
    たときの通水時には、前記第2の量よりも少ない第3の
    量の捨て水を前記捨て水管路に送るべく前記切り換え弁
    を制御することを特徴とする請求項1に記載の多孔質炭
    素電極再生式浄水器。
  4. 【請求項4】 電解槽の容器に収容された多孔質炭素電
    極に上水を接触させることにより上水を浄化し、前記電
    解槽の容器又は前記多孔質炭素電極を随時加熱すること
    により該多孔質炭素電極を再生することができる多孔質
    炭素電極再生式浄水器の再生方法であって、浄水器の使
    用状況に応じて、該浄水器への通水の初期には該浄水器
    の使用状況に応じた量の捨て水を強制的に浄水の吐出管
    路から捨て水管路に切り替えて再生しながら使用するこ
    とを特徴とする多孔質炭素電極再生式浄水器の再生方
    法。
JP4222497A 1997-02-26 1997-02-26 多孔質炭素電極再生式浄水器及びその再生方法 Pending JPH10235361A (ja)

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