JPH10233019A - 光ディスク、光ディスク製造装置、光ディスク再生装置 - Google Patents

光ディスク、光ディスク製造装置、光ディスク再生装置

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JPH10233019A
JPH10233019A JP9009318A JP931897A JPH10233019A JP H10233019 A JPH10233019 A JP H10233019A JP 9009318 A JP9009318 A JP 9009318A JP 931897 A JP931897 A JP 931897A JP H10233019 A JPH10233019 A JP H10233019A
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signal
disk
optical disk
optical
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English (en)
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Shinichi Konishi
信一 小西
Mitsuaki Oshima
光昭 大嶋
Shinichi Tanaka
伸一 田中
Kenji Koishi
健二 小石
Mitsuro Moriya
充郎 守屋
Yoshitoshi Gotou
芳稔 後藤
Yoshiya Takemura
佳也 竹村
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクにおいて、光ディスクのコンテン
ツの不正使用、不法コピーと光ディスクの海賊盤の動作
防止を目的とする。 【解決手段】 主信号がピットで記録された光ディスク
800の反射膜802にレーザートリミングにより反射
膜を部分的に除去し、変調したデータを個別に記録する
ことにより、不正使用、不法コピーと海賊盤防止情報等
の識別データを記録することにより不正使用、不正コピ
ー、海賊盤ソフトの動作停止や摘発を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、光ディ
スクの複製防止やソフトの不正使用や不正コピー防止等
の著作権保護に利用可能な、マーキング生成装置、光デ
ィスクのレーザーマーキング形成方法、再生装置、光デ
ィスク、及び光ディスク製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ROM型光ディスクの普及に伴
い、ソフトの不正使用、不正コピーや海賊版が増加し、
著作権者の権利を侵害している。
【0003】これは、ROMディスクに個別にID番号
が付与できないことやROMディスクの製造装置が容易
に入手できるようになり、かつ操作が簡単になったこと
による。
【0004】今のCD規格においては、CDの論理デー
タを読み出す機能しかなく、ディスクの物理的特徴を検
出する機能をもってない。このため論理データをビット
複写によりコピーするだけで、海賊版CDが作成でき
る。また他のディスクにコピーしても機械的および人為
的に摘発が困難なため対策が取られていない。
【0005】対策法として原盤にID番号を入れたり、
海賊版を防止する方法が従来技術として知られている。
【0006】これは、原盤に物理的なマークを加えるこ
とにより、ID番号を入れたり、この規格のディスクの
海賊版の製造を防止する。この一つの従来例として特開
平5−325−193号公報に示すような海賊版防止方
式が知られている。この方式はカッティング時に、意図
的に特定の領域の記録時に記録ビームをトラッキング方
向に走査させ、ウォブリングを原盤上に形成する。この
ディスクを再生する時は再生プレーヤ側で、ウォブリン
グ検出回路を設け、このウォブリングが特定の領域にあ
るかどうかをチェックする。特定のウォブリング周波数
のウォブリングが特定の領域にある場合は正規ディス
ク、ない場合は海賊版ディスクと判断する。またID番
号をウォブリングで記録することも知られている。
【0007】しかし、この物理マークの配置情報は正規
ディスクを観察することにより得られるので、この特殊
な原盤製造装置を海賊版業者が入手した段階で海賊版が
製造されるという問題点があった。本明細書ではこの原
盤に物理マークを設けるタイプの海賊盤防止方式やID
作成方式を原盤レベル方式と呼ぶ。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
海賊版防止技術にはいくつかの課題があることがわか
る。以下、これらの課題をまとめる。
【0009】課題1として、従来の、原盤レベルの海賊
盤防止方式やID作成方式の物理マークはレプリカ複製
が可能なため、防止効果が低い。
【0010】課題2として、物理マークの設計データに
基づき、物理マークを作成する従来方法では正規ディス
クメーカと同じ精度の製造装置を入手することにより、
容易に海賊版を製造できる。
【0011】課題3として、原盤マーク方式では1枚の
原盤に対して成形されたディスクは全て同じディスクI
Dをもつ。つまり、1つのパスワードで同一原盤からプ
レスされた全てのディスクが動作する。このため、フロ
ッピィや通信回線を併用しないとパスワードセキュリテ
ィが保てなかった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では上記の従来の
著作権保護方式の3つの課題を解決する手段を提供す
る。
【0013】まず、課題1に対しては、従来の原盤レベ
ルの物理マークに代わるものとして、ディスクの反射膜
のプリピット領域に物理マークを設ける反射膜レベルの
物理マークによる海賊版防止方式を提供する。これによ
り、原盤レベルで複製されても海賊版が防止できる。光
ヘッドで再生できるため構成が簡単である。
【0014】課題2に対しては、2枚貼り合わせROM
ディスクにレーザーで二次記録する新しいROM記録手
段を用いる。まず、第1ステップでランダムに物理マー
クを作成し、次に第2ステップで0.13μm幅の高い
測定精度で、物理マークを測定する。第3ステップでこ
の位置情報を暗号化して上記二次記録手段を用いてRO
Mディスクに数十μm、つまり通常の加工精度でバーコ
ード記録する。こうして通常の装置の加工精度をよりは
るかに高い精度、例えば0.1μmの光マーク位置情報
が得られる。市販の加工光マークをこの0.1μmの精
度で加工することはできないため海賊版の製造は防止さ
れる。
【0015】課題3に対しては、本発明のディスク毎に
異なるデータをマーキングしディスク識別子として用い
る。特に、シリアル番号、つまりディスクIDを合成し
て、デジタル署名暗号化することにより改ざんできない
ディスクIDを一枚毎に付与することもできる。完成デ
ィスク1枚毎にIDが異なるため、パスワードも異な
る。従って、他のディスクでは、このパスワードは動作
しないため、パスワードセキュリティが向上する。
【0016】また、本発明の二次記録により、パスワー
ドをディスクに二次記録することによりそのディスクは
永久に動作可能となる。
【0017】以上3つの課題を解決する具体的な方法を
実施例を用いて以下に開示する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる光ディスク
と光ディスク製造装置と光ディスク再生装置について実
施例を用いて、構成と動作を説明する。
【0019】なお、本明細書においては、レーザートリ
ミングはレーザーマーキングまたはBCA(Burst
Cutting Area)記録とも呼び、光学マー
キング無反射部は単に、BCAまたはストライプ又はマ
ーキング、あるいは光学マーキング、ディスク固有の物
理ID等とも呼ぶ。BCAで記録された信号をBCA信
号、BCAの中に記録されたデータをBCAデータと呼
ぶ。本発明の特徴であるフェーズエンコーディング変調
はPE変調と略し、一部のブロック図ではPE変調部の
ブロックを省略する。
【0020】本実施例では、先ず、前半部(1)におい
て、ディスクを作成すること、レーザを利用してマーキ
ングを作成すること、そのマーキングの位置情報を読み
取ること、さらにその位置情報等を暗号化等して光ディ
スクに書き込むこと、そしてその光ディスクのプレーヤ
側の再生動作などについて述べる。なお、その暗号化の
点と再生動作に関しては簡単に述べる。
【0021】次に、後半部(2)において、その簡単に
述べられた、マーキングにより形成されたストライプの
記録方式について詳細に説明する。
【0022】(1)図1は、ディスク作成工程から光デ
ィスクの完成までの全体の大きな流れを示すフローチャ
ートである。
【0023】まずソフト会社がソフト制作820におい
てソフトのオーサリングを行う。完成したソフトは、ソ
フト会社から、ディスク製造工場に渡される。そして、
ディスク製造工場のディスク製造工程816では、ステ
ップ818aで完成したソフトを入力して、原盤を作成
し(ステップ818b)、ディスクを成形し(ステップ
818e、ステップ818g)、それぞれのディスクに
反射膜を作成し(ステップ818f、ステップ818
h)、それら2枚のディスクを貼り合わせて(ステップ
818i)、DVDやCD等のROMディスクを完成さ
せる(ステップ818m等)。
【0024】このようにして完成したディスク800
は、ソフトメーカーもしくはソフトメーカーの管理下に
ある工場に渡され、二次記録工程817においては、図
2に示すような、海賊版防止のマーキング584を施さ
れた後(ステップ819a)、測定手段によりこのマー
クの正確な位置情報を読み取り(ステップ819b)、
ディスク物理特徴情報としての位置情報を得る。ステッ
プ819Cでこのディスク物理特徴情報を暗号化する。
ステップ819dでは、この暗号をPWM変調した信号
をレーザにより、バーコード信号としてディスク上に記
録する。なおステップ819Cでソフトの特徴情報とデ
ィスク物理特徴情報を合成した情報を暗号化してもよ
い。
【0025】さらに、上記各工程を詳しく具体的に述べ
る。すなわち、図4、図5、図8〜図12などを用いて
本発明による詳細な光ディスクのディスク作成工程とマ
ーキング作成工程とマーキング位置読み取り工程と暗号
書き込み工程を説明する。尚、図6、図7を用いて、反
射層が2つある場合について、補足説明を加える。ま
た、ここでマーキング作成工程とマーキング位置読み取
り工程と書き込み工程を総合して二次記録工程と呼ぶ。
【0026】(a)まず、ディスク作成工程について説
明する。図4に示すディスク作成工程806では、工程
(1)で、透明基板801を成形する。工程(2)でア
ルミや金等の金属をスパッタリングさせ、反射層802
を形成する。別の工程で作成した基板803に紫外線硬
化樹脂の接着層804をスピンコートにより塗布し、反
射層802をもつ透明基板801と張り合わせた後、高
速回転させ張り合わせ間隔を均一にさせる。外部から紫
外線を照射することにより硬化し、2枚は固く接着され
る。工程(4)でCDやDVDのタイトルが印字された
印刷層805をスクリーン印刷やオフセット印刷で印刷
する。こうして、工程(4)で通常の貼り合わ型の光R
OMディスクが完成する。
【0027】(b)次に、図4と図5を用いて、マーキ
ング作成工程について説明する。図4において、YaG
等のパルスレーザー813を用いて、集束レンズ814
によりレーザー光を反射層802近傍に集束させること
により、図5の工程(6)に示すように無反射部815
を形成する。即ち、図5の工程(6)において形成され
た無反射部815から工程(7)の波形(a)に示すよ
うに顕著な波形が再生される。この波形をスライスする
ことにより波形(b)のようなマーキング検出信号が得
られ、信号(d)に示すようなアドレス、そして、信号
(e)に示すようなアドレス、フレーム同期信号番号、
再生クロック数の階層的なマークの位置情報が測定でき
る。
【0028】尚、ここで、上述したように、図6、図7
を用いて、別のタイプのディスク(2層式の張り合わせ
ディスク)について、補足説明を加える。
【0029】即ち、図4、図5は、反射層が片側の基板
801にのみ形成されるいわゆる一層式の張り合わせデ
ィスクの場合を示していた。これに対して、図6、図7
は、反射層が、基板801、803の両方に形成され
る、いわゆる2層式の張り合わせディスクの場合を示し
ている。両者は、レーザトリミングを行う上で、基本的
には、同じ工程(5)(6)で処理されるが、主なる相
違点を簡単に説明する。まず、1層式の場合は、反射層
が70%以上の高反射率を有するアルミの膜であるのに
対して、2層式の場合は、読みとり側の基板801に形
成される反射層801が、30%の反射率を有する半透
過性の金(au)の膜であり、印刷層側の基板803に
形成される反射層802は、上記1層式の場合と同じも
のである。次に、2層式の場合は、1層式に比べて、接
着層804が、光学的に透明であること、厚みが均一で
あること、レーザトリミングにより光学的な透明性を失
わないこと等の光学的な精密度が要求される。又、図7
(7)、(8)、(9)では2層の記録層のディスクの
第1層の波形を示す。2層目の波形そのものは1層目の
波形に比べて単に信号レベルが低いだけでさほど変わら
ない。しかし、1層と2層は張り合わせてあるため両者
の相対位置精度はランダムであり数百ミクロンの精度で
しか制御できない。後で説明するが、レーザービームは
2枚の反射膜を貫通しているため、海賊版ディスクをつ
くるには、例えば第1マークの1層目の位置情報と2層
目の位置情報を正規ディスクと同じ値に一致させる必要
がある。しかし一致させるには、サブミクロンに近い張
り合わせ精度が必要であるため、2層方式の海賊版ディ
スクの製造は事実上不可能となる。
【0030】ここで、この光学マーキング無反射部作成
技術について、以下の(a)〜(d)で、張り合わせタ
イプと単板タイプについて、更に詳しく、図8〜図12
等を参照しながら説明する。図8(a),(b)は、光
学マーキング無反射部を平面的に見た場合の顕微鏡写真
であり、図10は、2層式の張り合わせディスクの無反
射部の略示断面模式図である。
【0031】(a)5μj/パルスのYaGレーザーを
用いて0.6mm厚のディスクを張り合わせた合計1.
2mm厚のROMディスクの0.6ミリの深さにある5
00オングストロームのアルミ層にレーザーを照射した
ところ、図8(a)の750倍の顕微鏡写真に示すよう
な12μm幅のスリット状の無反射部815が形成され
た。この場合、750倍の顕微鏡写真では、無反射部8
15には、アルミの残りカスは全く確認できなかった。
無反射部815と反射部との境界部には2000オング
ストロームの厚みで、2μm幅の厚く盛り上がったアル
ミ層が観察できた。図10(a)に示すように内部では
大きな破損が起こっていないことを確認した。この場
合、パルスレーザーの照射によりアルミの反射層が溶融
し、表面張力により両側の境界部に蓄積される現象がお
こっていると考えられる。我々は、これをHMST記録
方式と呼ぶ(Hot Melt Surface Te
ntion Recording Method)。こ
の現象は貼り合わせディスク800にのみ観察される特
徴的な現象である。更に、図11に、上記レーザートリ
ミングによる無反射部の断面を、透過電子顕微鏡(TE
M)により観察した結果を基にした模式図を示す。尚、
同図によれば、アルミの膜厚増大部の巾方向領域を1.
3μm、厚みを0.20μmとすると、その部位での増
大アルミの量は、1.3×(0.20−0.05)=
0.195μm2となる。レーザー照射部領域(10μ
m)の半分の領域(5μm)にあったアルミの量は、5
×0.05=0.250μm2となる。従って、それら
の差を計算すると、0.250−0.195=0.05
5μm2となる。これを長さに、換算すると、0.05
5/0.05=1.1μmとなる。このことから、厚み
が0.05μmのアルミ層が1.1μmの長さだけ残留
していることになり、事実上、レーザー照射部のアルミ
はほぼ全部、膜厚増大部に引き寄せられたと考えてよ
い。このように、同図による解析の結果からも、上記特
徴的な現象についての説明が正しいことが分かる。
【0032】(b)次に、単板の光ディスク(1枚の透
明基板のディスクにより構成される光ディスク)の場合
について説明する。片面の成形ディスクの0.05μm
厚のアルミの反射膜に同じパワーのレーザパルスを加え
た場合の実験結果を図8(b)に示す。図に示されてい
るようにアルミの残査が残っており、このアルミ残査が
再生ノイズになるため、高い密度とエラーの少なさが要
求される光ディスクの情報の2次記録用途には適してい
ないことがわかる。又、貼り合わせと異なり図10
(b)に示すように単板ディスクの場合、無反射部がレ
ーザートリミングされる時、必ず保護層862が破損す
る。破損の程度はレーザーパワーにより様々であるが、
レーザーパワーを精密に制御しても破損はさけられな
い。さらに我々の実験では保護層862の上に数百μm
の厚さでスクリーン印刷された印刷層805が熱吸収率
の大きい場合破損された。単板の場合、保護層の破損に
対処するため、保護層をもう一度塗布するか保護層を塗
布する前にレーザーカットすることが必要となる。いず
れにしても単板方式ではレーザーカット工程がプレス工
程の中に限定されるという課題が予想される。従って単
板ディスクの場合、有効度は高いが、用途が限定され
る。
【0033】(C)以上は、2層式の張り合わせディス
クを用いて、単板のディスクと張り合わせディスクとの
比較を説明した。上記説明からわかるように、1層式の
張り合せたディスクの場合でも、2層式の場合と同様の
効果が得られる。従って、ここでは、図12(a)、
(b)等を用いて、1層式の場合について、更に説明す
る。図12(a)に示すように反射層802の一方は、
ポリカからなる透明基板801で、もう一方は硬化した
状態の接着層804と基板により充填された密閉状態と
なっている。この状態で、パルスレーザーを集束させ加
熱すると、反射層802に本実験の場合70nsの短い
時間に5μJ/パルスの熱が10〜20μmの直径の円
形のスポットに加わる。このため瞬時に融点である60
0℃に達し溶融状態になる。熱伝導により近接した透明
基板801のごく一部が溶け、接着層804も一部が溶
ける。図12(b)に示すようにこの状態で溶融したア
ルミは表面張力により、両側に張力が加わるため、溶け
たアルミは境界部821a、821bに集まり、集中部
822a、822bが形成され再び固まる。こうしてア
ルミの残査のない無反射部584が形成される。よっ
て、図10(a)に示すように貼り合わせディスクにす
ることにより、レーザートリミングした場合はっきりと
した無反射部584が得られる。単板の場合に発生する
保護膜の破壊による外部環境への反射層の露出は、レー
ザーパワーを最適値より10倍以上上げてもみられなか
った。レーザートリミングの後、図12(b)に示すよ
うに無反射部584は2枚の透明基板801によりサン
ドウィッチ構造になるとともに両側が接着層804によ
り、外部の環境から遮断されているため環境の影響から
保護されるという効果がある。
【0034】(d)さらに、ディスクを2枚張り合わせ
ることによる、他の利点について、説明する。バーコー
ドで二次記録した場合、図10(b)に示すように、単
板ディスクでは不正業者が、保護層を除去することによ
りアルミ層を露出させられる。このため、正規ディスク
のバーコード部にアルミ層を再度蒸着し、再度別のバー
コードをレーザートリミングすることにより、暗号化さ
れていないデータ部を改ざんされる可能性がある。例え
ば、ID番号を平文、もしくは主暗号と分離して記録し
た場合、単板では改ざんされ、他のパスワードでソフト
の不正使用が行われる可能性がある。しかし、図10
(a)のように貼り合わせディスクに二次記録した場
合、貼り合わせディスクを2枚にはがすのは困難であ
る。このことに加えて、はがす時にアルミ反射膜が部分
的に破壊される。海賊版防止マーキングが破壊された場
合、海賊版ディスクと判別され、作動しなくなる。従っ
て、貼り合わせディスクの場合不正改ざんした場合の歩
留りが悪くなり、経済的に不正改ざんが抑制される。特
に、2層式の貼り合わせディスクの場合、ポリカ材料は
温度湿度の膨張係数をもつため、一旦はがした2枚のデ
ィスクの1層と2層の海賊版防止マーキングを数μmの
精度で貼り合わせて量産することは不可能に近い。従っ
て、2層の場合、さらに防止効果は高くなる。こうして
張り合わせディスク800にレーザートリミングするこ
とにより鮮明な無反射部584のスリットが得られるこ
とが明らかになった。
【0035】以上の説明(a)〜(d)で、光学マーキ
ング無反射部の作成技術に関して説明した。
【0036】(C)次に、作成されたマーキング位置の
読み取り工程を説明する。図15は、光ディスクの製作
過程における、光学マーキング無反射部を検出するため
の低反射光量検出部586を中心としたブロック部であ
る。又、図16は、低反射部のアドレス・クロック位置
検出の原理図である。尚、以下の説明では、便宜上、1
枚のディスクから構成された光ディスク上の無反射部を
読み取り対象とした場合の動作原理について説明する。
この動作原理は、2枚のディスクを張り合わせた光ディ
スクの場合にも勿論当てはまる。
【0037】図15に示すように、ディスク800を低
反射部位置検出部600を有するマーキング読み取り装
置に装着し、マーキングを読み取った場合、ピットの有
無による信号波型823と無反射部584の存在による
信号波型824は信号レベルが大きく異なるため、簡単
な構成の回路で、図9(a)の波形図に示すように明確
に区別できる。
【0038】この波形をもつ無反射部564の開始位置
と終了位置は、図15のブロック図の低反射光量検出部
586によって容易に検出される。そして、再生クロッ
ク信号を基準信号とすることにより、低反射部位置情報
出力部596において位置情報が得られる。
【0039】図15に示すように、低反射光量検出部5
86の光量レベル比較器(レベルスライサー)587は
光基準値設定部588の中の第2スライスレベル588
aの第2スライスレベルの値で光再生信号をスライス
し、2値化出力を得る。つまり第2スライスレベルより
低い信号レベルのアナログの光再生信号を検出すること
により、BCAの低反射光量部を検出する。検出期間
中、図16の(5)のような波形の低反射部検出信号を
出力する。この信号の開始位置と終了位置のアドレスと
クロック位置を測定する。
【0040】さて、光再生信号は、AGC590aをも
つ波形整形回路590により、波形整形されデジタル信
号となる。クロック再生部38aは波形整形信号より、
クロック信号を再生する。復調部591の、EFM復調
器592は信号を復調し、ECCは誤り訂正し、デジタ
ル信号が出力される。EFM復調信号は物理アドレス出
力部593において、CDの場合サブコードのQビット
からMSFのアドレスがアドレス出力部594から出力
され、クレーム同期信号等の同期信号が同期信号出力部
595より出力される。クロック再生部38aからは復
調クロックが出力される。
【0041】低反射部アドレス/クロック信号位置信号
出力部596においては、n−1アドレス出力部597
とアドレス信号、そしてクロックカウンター598と同
期クロック信号もしくは復調クロックを用いて、低反射
部開始/終了位置検出部599により低反射部584の
開始点と終了点を正確に計測する。この方法を図16の
波形図を用いて具体的に説明する。図16の(1)の光
ディスクの断面図のように、マーク番号1の低反射部5
84が部分的に設けられている。図16(2)のような
反射信号つまり図16(3)のようなエンベロープ信号
が出力され、反射部において、光量基準値588より低
くなる。これを光量レベル比較器587により検出し、
図16(5)のような低反射光量検出信号が低反射光量
検出部586から出力される。又、図16(4)の再生
デジタル信号に示すように、マーク領域は反射層がない
ため、デジタル信号は出力されない。
【0042】次に、この低反射光量検知信号の開始、終
了位置を求めるためには、アドレス情報と図16(6)
の復調クロックもしくは同期クロックを用いる。まず、
図16(7)のアドレスnの基準クロック605を測定
する。n−1アドレス出力部597により、予め、アド
レスnの一つ前のアドレスを検知すると、次のSynC
604はアドレスnのSynCであることがわかる。こ
のSynC604と低反射光量検知信号の開始点つまり
基準クロック605までのクロック数をクロックカウン
ター598でカウントする。このクロック数を基準遅延
時間TDと定義し、基準遅延時間TD測定部608が測
定し、記憶する。
【0043】読み取り用再生装置により、回路の遅延時
間が異なるためこの基準遅延時間TDは読み取り用再生
装置により異なる。そこで、このTDを用いて時間遅れ
補正部607が時間補正を行うことにより、設計の異な
る読み取り用再生装置においても低反射部の開始クロッ
ク数が正確に測定できるという効果がある。次に図16
(8)のように次のトラックの光学マークNo.1に対
する開始、終了アドレス・クロック数を求めるとアドレ
スn+12のクロックm+14が得られる。TD=m+
2であるから、クロック数は12に補正されるが説明で
はn+14を用いる。この読み取り用再生装置により、
基準遅延時間TDを求めなくとも、ばらつく遅延時間の
影響をなくすもう一つの方法を述べる。この方法は、図
16(8)のアドレスnのマーク1ともう一つのマーク
2の相対的な位置関係が一致しているかを照合すること
により、正規ディスクかどうかを判別できる。つまり、
TDを変数として無視し、測定したマーク1の位置a1
=a1+TDとマーク2の位置a2=a2+TDの差を
求めるとa1−a2=a1−a2となる。同時に暗号を
復号したマーク1の位置a1とマーク2の位置情報a2
の差a1−a2と一致するかを照合することにより正規
ディスクかどうかを照合できる。この方式であるとより
簡単な構成で基準遅延時間TDのバラつきを補正した上
で位置を照合できるという効果がある。
【0044】(D)つぎに暗号書き込み工程を説明す
る。(C)において読み取られた位置情報は、後の
(2)で詳しく述べるようにして暗号化(ディジタル署
名化)され、バーコード等の方法で、光ディスクに書き
込まれる。その様子を示すのが、図3である。即ち、図
3(1)においてパルスレーザーにより、反射層がトリ
ミングされ、同図(2)のようなバーコード状のトリミ
ングパターンが形成される。再生装置側(プレーヤ側)
では同図(3)のように、波形が部分的に欠落したエン
ベロープ波形が得られる。欠落部は通常のピットによる
信号では発生しない低いレベルの信号を生じさせるの
で、これを第2スライスレベルのコンパレータでスライ
スすると同図(4)のような低反射部の検出信号が得ら
れる。同図(5)でこの低反射部検出信号からPWMも
しくは後に述べるPE−RZ復調部621により、暗号
もしくはディスクIDを含む信号が復調される。
【0045】以上は、光ディスク作成側の各種工程につ
いて説明した。次に、このようにして、完成した光ディ
スクをプレーヤ側で再生するための、再生装置(プレー
ヤ)について、図44を用いてその構成と動作を併せて
説明する。
【0046】同図において、最初に光ディスク9102
の構成を説明する。光ディスク9102に形成された反
射膜(図示省略)には、マーキング9103が施されて
いる。そのマーキング9103の位置が、光ディスクの
製造段階において、位置検出手段によって検出され、そ
の検出された位置がマーキングの位置情報として光ディ
スクに暗号化されて、バーコード9104で書き込まれ
ている。
【0047】位置情報読み取り手段9101は、そのバ
ーコード9104を読み取って、内蔵する復号化手段9
105によって、そのバーコードの内容を復号化して出
力する。マーキング読み取り手段9106は、マーキン
グ9103の現実の位置を読み取って、出力する。比較
判定手段9107は、位置情報読み取り手段9101に
内蔵された復号手段9105による復号結果と、マーキ
ング読み取り手段9106による読み取り結果とを比較
し、両者が所定の許容範囲内で一致しているか否かを判
定する。一致している場合は、光ディスクを再生するた
めの再生信号9108を出力し、一致していなければ、
再生停止信号9109を出力する。制御手段(図示省
略)は、それらの信号に従って、光ディスクの再生動作
を制御し、再生停止信号が出された場合は、不正に複製
された光ディスクである旨の表示を表示部(図示省略)
に行って、再生動作を停止させる。ここで、マーキング
読み取り手段9106は、マーキング9103の現実の
位置を読み取る際に、復号化手段9105の復号結果を
利用してももちろんよい。
【0048】この様な再生装置によれば、不正に複製さ
れた光ディスクを検知して、その再生を停止することが
出来、事実上不正な複製を防止出来る。
【0049】ここで、光ディスクの製造からプレーヤ側
の再生についての説明を終えて、それらの内容に関連す
る、付随的事項について説明する。
【0050】(a)低反射部の位置情報リストである低
反射部アドレス表について説明する。
【0051】(a)即ち、予め工場において、海賊版防
止マーク作成工程により、無作為にレーザーマーキング
を形成する。この様にして、形成されたレーザーマーキ
ングは、同じ形状のものは作れない。次の工程では各デ
ィスク毎に低反射部584を上述したようにしてDVD
の場合、0.13μmの分解能で測定し、図13(a)
に示すような低反射部アドレス表609を作成する。こ
こで、図13(a)は、本実施例により作成される正規
のCDの低反射部アドレス表などを表した図であり、図
13(b)は、CDが不正複製されたものである場合の
図である。この低反射部アドレス表609を図18に示
すような一方向関数で暗号化し、図2に示すように、デ
ィスクを最内周部に、バーコード状の反射層のない低反
射部群584C〜584eを、2回目の反射層形成工程
において、記録する。もしくは図14に示すように、C
D−ROMの磁気記録部67に記録してもよい。図18
は、暗号化に用いる一方向関数によるディスク照合のフ
ローチャートであり、図14は、ディスク作成装置、及
び専用の記録再生装置のブロック図である。図13に示
すように正規のCDと不法に複製されたCDでは低反射
部アドレス表609、609xが大幅に異なる。その要
因の1つは、上述したように、レーザーマーキングは、
同じ形状のものが作れないからである。更に、ディスク
において予め割り当てられたセクタのアドレスが、ディ
スクの原盤相互間で相違することも両者が大幅に異なる
第2の要因である。
【0052】即ち、ここで、図13を参照しながら、マ
ーキングに関して、正規ディスクと海賊版ディスクとで
得られる位置情報の違いを説明する。同図では、上記第
1、第2の要因が重なっている場合である。又、マーキ
ングは、ディスク上に2つ形成されている。即ち、マー
ク番号1のマーキングに対して、正規のCDの場合、ア
ドレス表609に示されているように第1マークは、論
理アドレスa1のセクタの中の開始点より262番目の
クロックの位置にある。1クロックはDVDの場合、
0.13μmであるため、この精度で測定されている。
次に、海賊版CDの場合、アドレス表609xに示され
ているように、アドレスa2のセクタの中の81番目の
クロックの位置にある。このように、第1マークの位置
が正規ディスクと海賊版ディスクでは違うことから海賊
版ディスクを発見することができる。同様に、第2マー
クの位置も異なる。この正規ディスクと位置情報を一致
させるには、アドレスa1のセクタの262番目の位置
の反射膜を1クロック単位つまり、0.13μmの精度
で加工しないと海賊版ディスクは作動しない。
【0053】従って図14のように、再生装置において
この暗号化された表を復号して、正規の表をつくり、照
合プログラム535により照合することにより、正規の
ディスクと不法複製されたディスクを区別することがで
き、複製ディスクの動作を停止できる。図16の例では
図17に示すように正規のディスクと不正複製されたデ
ィスクでは低反射部アドレス表609、609xの値が
異なる。図16(8)のように正規ディスクではマーク
1の次のトラックでは開始終了はm+14、m+267
であるが、図16(9)のように不法複製されたディス
クではm+21、m+277となり異なる。こうして図
17に示すように低反射部アドレス表609、609x
の値が異なり複製ディスクを判別できる。この低反射部
アドレス表609をもつディスクを不法複製業者が複製
する場合は、彼らは図16(8)に示すように再生クロ
ック信号の分解能で正確にレーザートリミングを行う必
要がある。DVDディスクの場合、図20(5)に示す
ように再生クロックパルスの周期Tをディスク上の距離
に換算した場合0.13μmになる。従って、不法複製
するには0.1μmのサブミクロンの分解能で反射膜を除
去することが要求される。確かに光ディスク用の光ヘッ
ドを用いた場合、サブミクロンの精度でCD−Rのよう
な記録膜に記録できる。しかし、この再生波形は図9
(C)のようになり、図9(a)のような特異な波形82
4は反射膜を除去しない限り得られない。
【0054】(b)従ってこの反射膜をとり除く海賊版
の量産方法としてはYaG等の大出力レーザーを用いたレ
ーザートリミングが1番目の方法として考えられる。現
状では最も精度の高い工作用レーザートリミングの加工
精度は数μmしか得られない。半導体のマスク修正用レ
ーザートリミングにおいても1μmが加工精度の限界で
あるといわれている。つまり、レーザートリミングでは
0.1μmの加工精度を量産レベルで達成することは難
しい。
【0055】(C)二番目の方法として、現在サブミク
ロンの加工精度を達成しているのは、超LSIの半導体
マスクの加工用のX線露光装置やイオンビーム加工装置
が知られているが、非常に高額な装置で1枚あたりの加
工時間も要するため、ディスク1枚毎に加工すると1枚
のコストは高額なものとなる。従って、現行では殆どの
正規ディスクの販売価格を上回るコストとなり、採算が
とれなくなり、海賊版ディスクを作る意味がなくなって
しまう。
【0056】(d)以上のように第1の方法であるレー
ザートリミングでは、サブミクロン加工が困難なため、
海賊版ディスクの量産が困難である。又、第2の方法で
あるX線露光等のサブミクロン加工技術では、1枚あた
りのコストがかかりすぎて、経済面で海賊版ディスクの
生産が無意味となる。従って、低コストのサブミクロン
の量産加工技術が実用化されるのまでの間、海賊版の複
製は防止される。このような技術が実用化されるのは遠
い将来のことであるので海賊版の生産は防止される。ま
た2層ディスクの各層に低反射部を設けた場合、図33
に示すように上下のピットを合わせて精度よく貼りあわ
せないと海賊版ディスクは複製できないため、防止効果
はさらに上がる。
【0057】(b)次に、低反射部のディスク上の配置
角度を所定のように特定する事項について説明する。
【0058】本発明では、反射層レベルつまり低反射部
マーキングだけで充分な海賊版防止効果がある。この場
合、原盤は複製品であっても防止効果がある。しかし、
原盤レベルの海賊版防止技術と組み合わせることによ
り、さらに防止効果を高められる。低反射部のディスク
上の配置角度を図13(a)の表532aと表609の
ように特定すると、海賊版業者は原盤の各ピットの配置
角度の状態まで正確に複製する必要がある。海賊版のコ
ストが上がるため、抑制効果がさらに上がる。
【0059】(C)次に、ここで本発明のポイントをま
とめる。本発明では正規業者は数十μmの加工精度の汎
用のレーザートリミング装置で加工すれば、正規のディ
スクが作れる。測定精度には0.13μmが要求される
が、これは民生用のDVDプレーヤーの一般的な回路で
測定できる。この測定結果を暗号の秘密鍵で暗号化する
ことにより正規ディスクが生産できる。つまり、正規業
者は秘密鍵と0.13μmの測定精度の測定器のみが要
求され、要求される加工精度は2〜3桁悪い数十μmで
ある。従って、一般のレーザ加工装置でよい。一方、海
賊版業者は、秘密鍵をもっていないため、正規ディスク
の暗号をそのままコピーせざるを得ない。この暗号の位
置情報つまり、正規ディスクの位置情報に対応した物理
マークを013μmの加工精度で加工する必要がある。
つまり正規業者の加工機より2桁高い加工精度の加工機
で低反射部マークを作成する必要がある。この2桁高い
加工精度つまり、0.1μmの精度による量産は技術的
にも経済的にも近い将来を考えても困難である。このた
め、海賊版ディスクはDVD規格存続中は防止されるこ
とになる。つまり、本発明の一つのポイントは一般的に
測定錘度が加工精度より数桁高いことを利用している点
にある。
【0060】以上のことはCLVの場合、前述のように
原盤のアドレスの座標配置が異なることを利用してい
る。図19に実際のCDのアドレスの位置について測定
した結果を示す。一般に、ディスク原盤は、一定回転数
つまり等角速度(CaV)でモーターを回転させて記録
されたものと、一定の線速度つまり等線速度(CLV)
でディスクを回転させて記録されたものの2種類があ
る。CaVディスクの場合、論理アドレスは所定の角度
上に配置されるため、論理アドレスと原盤上の物理的配
置角度は何度原盤を作成しても全く同じである。しか
し、CLVディスクの場合、線速度しか制御しないた
め、論理アドレスの原盤上の配置角度はランダムにな
る。図19の実際のCDの論理アドレスの配置測定結果
に示すように、全く同じデータを原盤作成装置で記録し
ても、トラッキングピッチや開始点や線速度が毎回微妙
に違い、この誤差が累積されるため、物理的配置が異な
る。図19では、第1回目に作成した原盤の各論理アド
レスのディスク上の配置を白丸で示し、第2回目、第3
回目に作成して原盤の配置を黒丸、三角で示す。このよ
うに原盤を作成する毎に論理アドレスの物理配置がこと
なることがわかる。尚、図17は、正規のディスクと不
正複製されたディスクの低反射部アドレス表の比較図で
ある。
【0061】以上、原盤レベルの防止方式を述べた。こ
れは、同じ論理データから原盤作成装置を用いてCDや
DVDのようなCLV記録の原盤を作成した場合、図1
9に示すように、正規ディスクと海賊版ディスクでは、
各ピットの原盤上の物理的配置が原盤毎に異なる。この
点に着目して正規ディスクと海賊版ディスクの識別を行
うものである。原盤レベルの海賊版防止技術は単純に正
規ディスクのデータのみを複写した論理レベルの海賊版
を防止できる。しかし、最近ではより高度の技術をもつ
海賊版業者が登場し、正規ディスクのポリカ基板を溶か
すことにより、正規ディスクと全く同じ物理形状のレプ
リカの原盤を作成することが可能となっている。この場
合、原盤レベルの海賊版防止方式は破られてしまう。こ
の新たな海賊版ディスクの生産を防止するため、本発明
では反射膜にマーキングする反射層レベルの海賊版防止
方式を考案した。
【0062】さらに、本発明の方法では、上述のよう
に、例え原盤が同じでも、原盤を用いて成形されたディ
スク一枚毎に反射膜作成工程で反射膜を一部除去するこ
とによりマーキングを作成する。従って、ディスク毎に
低反射部マーキングの位置や形状が異なる。サブミクロ
ンの精度で正確に反射膜を部分的に削除することは、通
常工程では不可能に近い。従って本発明のディスクを複
製することは経済的に成立しないため、複製防止の効果
は高い。
【0063】尚、図19に低反射部アドレス表による複
製CDの検出フローチャート図を示す。再生装置の光ヘ
ッドや回路等の設計により、光マークの検出に要する遅
延時間が、ごくわずかであるが異なる。この回路遅延時
間TDは設計時点もしくは量産時点で、予測できる。光
マークはフレーム同期信号からのクロック数つまり時間
を測定して位置情報を得る。このためこの回路遅延時間
の影響により、光マークの位置情報の検出データに誤差
が生じる。すると正規のディスクまで海賊版ディスクで
あると判定してしまい正規の使用者に迷惑を与える。そ
こで、回路遅延時間TDの影響を軽減する工夫を述べ
る。又、ディスクの購入後についた傷により、再生クロ
ック信号が途切れるため光マークの位置情報の測定値に
数クロックの誤差が生じることから、これについての対
策として、ディスクに図20の許容誤差866と合格回
数867を記録し、再生時における測定値の許容誤差を
実状に応じて認めるとともに、合格回数867に達した
時点で、再生を許可することによりディスクの表面の傷
による誤差の許容範囲をディスクの出荷時に著作権者が
コントロールできる工夫を図19を用いて説明する。
【0064】即ち、図19において、ステップ865a
でディスクを再生して、本発明のバーコード記録部もし
くはピット記録部より暗号化された位置情報を入手す
る。ステップ865bで復号もしくは署名検証を行い、
ステップ865Cで光マークの位置情報リストを得る。
次に再生回路の遅延時間TDが再生装置の図15の回路
遅延時間記憶部608aの中に入っている場合はステッ
プ865hより、TDを読み出し、ステップ865xへ
進む。TDが再生装置にない時、もしくはディスクに測
定命令が記録されている時は、ステップ865dに進み
基準遅延時間の測定ルーチンに入る。アドレスNs−1
を検知すると次のアドレスNsの開始位置がわかる。フ
レーム同期信号と再生クロックをカウントし、ステップ
865fで基準の光マークを検知する。ステップ865
gで回路遅延時間TDを測定し、記憶する。なお、この
動作は図16(7)を用いて後述する動作と同じであ
る。ステップ865xでアドレスNmの中にある光マー
クを測定する。ステッブ865i,865j,865
k,865mにおいてはステップ865d,865y,
865f,865yと同様にして、光マークの位置情報
をクロック単位の分解能で検出する。次にステップ86
5nで、海賊版ディスクの検知ルーチンに入る。まず、
回路遅延時間TDを補正する。ステップ865pで、図
20に示すディスクに記録されている許容誤差866つ
まりtaと合格回数867を読み出し、ステップ865
gで測定した位置情報が許容誤差taの範囲に収まって
いるかを照合する。ステップ865rでこの結果がOK
なら、ステップ865sで、照合したマーク数が合格回
数に達したかをチェックし、OKならステップ865u
で正規ディスクと判別し、再生を許可する。まだ、合格
回数に達していない場合はステップ865zへ戻る。ス
テップ865rでNOの場合は、ステップ865fで誤
検出回数がNaより少ないかをチェックしOKの場合の
み、ステップ865sへ戻る。OKでない時は、ステッ
プ865vで不正ディスクと判定して停止する。
【0065】以上のようにして、再生装置の回路遅延時
間TDをICのROM内に記録してあるので、より正確
に光マークの位置情報が得られる。又、ディスクのソフ
ト毎に許容誤差866と合格回数を設定することにより
購入後のディスクについた傷に対して、実態に合わせて
海賊版ディスクの判定基準を変更できるので、正規ディ
スクを誤判別する確率が低くなるという効果がある。
【0066】(D)ここで、2枚のディスクを張り合わ
せた光ディスクにおける光学マーキング無反射部の読み
取りに関する説明における、上記動作原理では、触れな
かった点を中心として述べる。
【0067】即ち、図16のように開始位置のアドレス
番号、フレーム番号、クロック番号が1t単位の分解能
つまり、DVD亨格においては一般プレーヤーで0.1
3μmの分解能で本発明の光学マークを正確に測定でき
る。図16の光学マークのアドレスの読みとり方法をD
VD規格に適用したものを図20と図21に示す。図1
6と同じ動作原理であるため図20、図21の信号
(1)(2)(3)(4)(5)の説明は省略する。
【0068】ここで、CDの場合の低反射部の位置検出
原理図である図16と、DVDの場合の図20、図21
との対応について述べる。
【0069】図16(5)は、図20(1)、図21
(1)に対応する。図16(6)の再生クロック信号
は、図20(5)、図28(5)に対応する。図16
(7)のアドレス603は、図20(2)、図21
(2)に対応する。
【0070】図16(7)のフレームSynC604
は、図20(4)、図28(4)に対応する。図16
(8)の開始クロック番号605aは、図20(6)の
再生チャンネルクロック番号に対応する。図16(7)
の終了クロック番号606に代えて、図20(7)、図
21(7)では6bitのマーキング長を用いてデータ
の圧縮を計っている。
【0071】図示するようにCDとDVDでは基本的に
検出動作は同じであるが、第1の違いとして図20
(7)の1bitのマークの層識別子に603aに示す
ように、低反射部が1層であるか、2層であるかの識別
子が入っている点が異なる。DVDの2層の場合、上述
のように防止効果が高まる。第2の違いとして線記録密
度が倍近く高いため、再生クロックの1tが0.13μ
mと短くなり、より位置情報の検出分解能が上がり、防
止効果が高い。
【0072】図20の場合、2層の反射層をもつ2層式
の光ディスクを用いた場合の一層目の信号を示し、信号
(1)は1層目の光学マークの開始位置を検出した状態
を示す。図21は2層目の信号の状態を示す。
【0073】2層目を読み出す時は、図15の1層2層
部切換部827より焦点制御部828に切り換え信号を
送り1層から2層へ焦点駆動部829により焦点を切り
換える。図20からアドレス(n)であることがわか
り、信号(4)のフレーム同期信号をカウンタでカウン
トすることにより、フレーム4にあることがわかる。信
号(5)のPLL再生クロック番号がわかり、信号
(6)の光学マーキング位置データが得られる。この位
置データを用いて、一般の民生用DVDプレーヤで光学
マークを0.13μmの分解能で測定することができ
る。
【0074】(E)次に、2枚のディスクを張り合わせ
た光ディスクのさらに関連事項を説明する。
【0075】図21は、2層目にできた光マーキングの
アドレス位置情報を示す。図7の工程(b)で示したよ
うに、レーザー光は1層、2層を貫通させて同じ穴で開
けるため、第1層の反射層802にできた無反射部81
5と第2反射層825にできた無反射部826とは同じ
形状をしている。この状態を図33に表わした斜視図で
示す。本発明では透明基板801と第2基板803を張
り合わせた後にレーザを貫通させて2層に同じマークを
作成する。この場合、1層と2層はピットの座標配置が
異なることと、貼り合わせ時の1層、2層間の位置関係
はランダムであるため、1層と2層では各々異なるビッ
ト部にマークが形成され、全く異なる位置情報が得られ
る。この2つの位置情報を暗号化して海賊版防止ディス
クを作成する。このディスクを不正に複製しようとした
場合、各々2層の光学マークを013μm程度の精度で
一致させる必要がある。前述のように0.13μmつま
り0.1μmの精度で光マークで光マークとピットを一
致させて複製することは現状では無理であるが、将来、
低コストで0.1μmの加工精度で1層ディスクを大量
にトリミングできる量産技術が実現する可能性はある。
この場合でも2層貼り合わせディスク800の場合、上
下2枚のディスクが同時トリミングされるので、上下2
枚のピット配置および光学マークを数μmの精度で合わ
せる必要がある。しかし、ポリカ基板の温度係数等によ
りこの精度で張り合わせることは、不可能に近い。この
ため2層のディスク800にレーザーを貫通させ光学マ
ークを作成した場合、複製が著しく困難な海賊版防止マ
ークが得られる。このため海賊版防止効果が高くなると
いう効果が得られる。
【0076】以上のようにして、海賊版防止処理が施さ
れた光ディスクが完成する。この場合、海賊版防止用途
の場合、単板のようにディスク工程とレーザーカット工
程が分離できない場合、レーザーカット工程と一体とな
った暗号化工程及び暗号の秘密鍵の処理はディスク工場
の中で行うことになる。つまり、単板方式はソフト会社
のもつ暗号用の秘密鍵をディスク工場に渡す必要があ
り、暗号の機密性が大幅に低下する。これに対し、本発
明の1つの対応である貼り合わせディスクにレーザー加
工する方式はレーザートリミングがディスク製造工程と
は完全に分離できる。従って、ソフトメーカーの工場で
もレーザートリミングと暗号化作業が行なえる。ディス
ク工場にソフトメーカーがもつ暗号の秘密鍵を渡す必要
がなく、暗号の秘密鍵がソフトメーカーの外部に出ない
ため、暗号の機密性が大幅に向上する。
【0077】図23は本発明のレーザー記録装置のブロ
ック図を示し、図24(1)は本発明のRZ記録を符号
化した信号を示す。図25は従来のバーコードフォーマ
ットで符号化した信号を示す。本発明では図24(1)
に示すようにRZ記録を用いている。これは、一つの単
位時間を複数のタイムスロット例えば第1タイムスロッ
ト920aと第2タイムスロット921,第3タイムス
ロット922等に分けデータが“00”の時は図24
(1)に示すようh第1タイムスロット920aに、タ
イムスロットの周期つまりチャンネルクロックの周期T
よりも狭い時間巾の信号924aを記録する。記録クロ
ックの周期Tより狭いパルス924aがt=T1とt=
T2の間に出力される。この場合図24(1)に示すよ
うなモーター915の回転センサー915aの回転パル
スによりクロック信号部913によりクロックを発生さ
せ、同期させて記録するとモーターの回転ムラの影響は
なくなる。こうして、図24(2)に示すように、ディ
スク上には4つの記録領域のうち1番目の記録領域92
5aの中に“00”を示す923aが記録され図27
(1)のような円形バーコードが形成される。
【0078】次にデータが“01”の時は図24(3)
に示すように第2のタイムスロット921bにパルス9
24bがt=T2からt=T3の間に記録される。こう
して、ディスク上には、図24(4)に示すように左か
ら2番目の記録領域926bにストライプ923bが形
成される。
【0079】次に、“10”,“11”のデータを記録
する時は、各々第3タイムスロット922a,第4タイ
ムスロットに記録する。
【0080】ここで従来のバーコード記録で用いられて
いるNRZ記録を図25を用いて説明する。NRZの場
合、図25(1)に示すようにタイムスロット920a
の間隔Tと同じ巾のパルス928aと928bを出力さ
せる。RZの場合、一つのパルス巾で、1/nTのパル
ス巾のみでよかったのが、NRZの場合Tの広い巾のパ
ルスが必要で、さらにTが連続した場合、図25(3)
に示すように2T,3Tの2倍,3倍巾のパルスが必要
となる。本発明のようなレーザートリミングの場合、レ
ーザーのトリミング巾を変えるには設定を変更する必要
があるため現実的には困難であり、NRZは適していな
い。図25(2)のように、左から一番目と三番目の記
録領域925aと927aにストライプ929a、92
9bが形成され、“10”のデータの場合は図25
(4)のように左から2番目と3番目の記録領域926
bと927bに2Tの巾のストライプ929bが形成さ
れる。
【0081】従来のNRZ記録の場合、図25(1)
(3)に示すようにパルス巾は1t,2T,であるため
本発明のレーザートリミングには適していないことがわ
かる。本発明のレーザートリミングによるバーコード形
成の場合、図8(a)の実験結果の図に示したように形
成されるが、トリミングの線巾はディスク毎に変動し、
精密に制御することは難しい。ディスクの反射膜をトリ
ミングする場合、パルスレーザーの出力変動と、反射膜
の厚さと材質、基板の熱電導率や厚さの変動によりトリ
ミングの線巾は変動するからである。次に同一ディスク
上に線巾の異なるスロットを設けることは記録装置を複
雑にさせる。例えば図25(1)(2)に示すように商
品バーコードで用いられているNRZ記録の場合、トリ
ミングの線巾は正確にクロックの周期1tもしくは2
T,3TつまりnTに合わせる必要がある。特に2T,
3T多種類の線巾をバー毎に変化させて記録することは
難しい。従来の商品用のバーコードのフォーマットはN
RZであるため本発明のレーザーバーコードに適用する
とまず2T,3Tの異なる線巾を同一ディスク上に正確
に記録することは難しいため歩留りが低下する。次に、
レーザートリミングの巾が変動するため安定して記録で
きない。このため、復調が困難となる。本発明のよう
に、RZ記録することにより、まずレーザーのトリミン
グ巾が変動しても、デジタル記録が安定してできるとい
う効果がある。次にRZ記録では線巾が1種類だけでよ
いためレーザーパワーの変調をする必要がないため、記
録装置の構成が簡単になるという効果がある。
【0082】以上のように本発明のディスク用のレーザ
ーバーコードの場合、RZ記録を組み合わせることによ
り、安定してデジタル記録ができるという効果がある。
【0083】次にRZ記録とフェーズエンコード(略し
てPE)変調した実施例を図26に示す。図26は、図
24のRZ記録をPE変調させた場合の信号とストライ
プ配置を示す。まず、“0”のデータを記録する場合、
2つのタイムスロット920a,921aのうち左のス
ロット920aへ、データが“1”の時は図26(3)
のように右のスロット921bに信号を記録する。ディ
スク上には図26の(2)と(4)に示すように“0”
のデータの場合は左の記録領域925a,“1”のデー
タは右の記録領域926bにストライプ923a,92
3bとして記録される。こうして、“010”のデータ
の場合、図26(5)に示すようにパルス924Cが左
つまり“0”、パルス924dが右つまり“1”、パル
ス924eが左つまり“0”のタイムスロットに出力さ
れ、ディスク上にはストライプが左,右,左の位置にレ
ーザーによりトリミングされる。図26(5)に“01
0”のデータを変調した信号を示す。これをみるとわか
るように、各々のチャンネルビットに必ず、信号が存在
する。つまり信号密度は常に一定であり、DCフリーで
ある。このようにPE変調はDCフリーであるため再生
時にパルスエッジを検出しても低周波成分の変動に強
い。従って再生時のディスク再生装置の復調回路が簡単
になるという効果がある。また、チャンネルクロック2
T毎に必ず、1ヶの信号923があるため、PLLを使
わなくても、チャンネルクロックの同期クロックを再生
できるという効果がある。
【0084】こうして、図27の(1)に示すような円
形バーコードがディスク上に記録される。図27の
(4)の記録データ“01000”を記録した場合本実
施例のPE−RZ変調では(3)の記録信号と同じパタ
ーンのバーコード923aが(2)のように記録され
る。このバーコードを再生装置の、光ピックアップで再
生すると、実施例1で説明したようにピット変調信号の
一部が、バーコートの反射層欠落部により、反射信号が
なくなり、(5)の再生信号のような波形が出力され
る。この信号を図35(a)に示す2次もしくは3次の
LPFフィルタ943を通すことにより、(6)のフィ
ルタ通過後の波形の信号が得られる。この信号をレベル
スライサーでスライスすることにより、(7)の再生デ
ータ“01000”が復調される。
【0085】さて本発明の光ディスクの特徴を再度述べ
ると、図10(a)(b)で説明したように単板のディ
スクにレーザートリミング記録をした場合図10(a)
のように保護層が破壊される。従ってトリミング後に工
場で保護層を再度形成する必要がある。従ってソフト会
社や販売店でバーコード記録することができない。この
ため用途が大きく限定されるという課題が予想される。
【0086】一方、2枚の透明基板のディスクを貼りあ
わせた張り合わせディスクに本発明のレーザートリミン
グした場合は図10(b)に示すように保護層804が
殆ど残っていることを実験を行い800倍の光学顕微鏡
で観察することにより確認した。また96時間、温度8
5度、湿度95%の環境試験後もトリミング部の反射膜
に変化がないことも確認した。このようにDVDのよう
な張り合わせディスクに本発明のレーザートリミングを
適用することにより工場で保護層を付け直す必要がない
ためプレス工場以外、例えばソフト会社や販売店でバー
コードをトリミング記録できるという大きな効果があ
る。この場合ソフト会社の暗号の秘密鍵の情報が社外に
出す必要がなくなりバーコードにセキュリティ情報、例
えばコピー防止用のシリアル番号を記録する場合、セキ
ュリティが大きく向上する。また、後で述べるようにト
リミング線巾をDVDの場合14Tつまり1.82ミク
ロン以上に設定することによりDVDのピット信号と分
離できるためDVDのピット記録領域の上に重畳して記
録することができる。このようにDVDのように張り合
わせディスクに本発明のトリミング方法と変調記録方法
を適用することにより工場出荷後に、二次記録できると
いう効果がある張り合わせ型の光ディスクが実現する。
【0087】特に張り合わせ型の両面光ディスクにトリ
ミングした場合、レーザーは各面の2枚の反射膜を同時
に貫通する。このため一度に両面にバーコードが形成で
きるため1回の工程で両面が記録できるというメディア
製造上の効果がある。この場合再生装置側では裏面では
逆方向のバーコード信号が再生されるため裏面を識別す
る方法が求められるが後で詳しく述べる。
【0088】では、まず図23のレーザトリミングの記
録回路の動作を説明する。シリアル番号発生部908か
ら発行されたID番号と入力データは入力部909内で
合成され、暗号エンコーダ830で必要に応じてRSa
関数等により署名もしくは暗号化され、ECCエンコー
ダ927によりエラー訂正符号化とインターリーブがか
けられる。
【0089】RZ変調部910により、後で述べるフェ
ーズエンコーディング(PE)−RZ変調が行われる。
この場合の変調クロックはモータ915もしくは回転セ
ンサ915aからの回転パルスに同期してクロック信号
発生部913において作られる。
【0090】RZ変調信号はレーザー発光回路911に
よりトリガーパルスが作成され、レーザ電源回路929
により確立されたYaG等のレーザー912に入力さ
れ、パルス状のレーザーが発光し、集光部914により
貼り合わせディスク800の反射膜802上に結像され
反射膜がバーコード状に除去される。誤り訂正方式に関
しては後で詳しく述べる。暗号方式は図18のような公
開鍵暗号をシリアル番号をソフト会社のもつ秘密鍵で署
名する。この場合ソフト会社以外のものは秘密鍵を持た
ないため新たなシリアル番号を署名できないためソフト
会社以外の不法な業者のシリアル番号の発行を防止でき
るという大きな効果がある。この場合前述したように公
開鍵は逆解読できないため安全度は高い。このため再生
機側に公開鍵をディスクに記録して伝達しても偽造は防
止される。
【0091】ここで記録装置の集光部を詳しく述べる。
図28(a)に示すように、レーザー912からの光
は、集光部914に入光し、コリメータ916で平行光
としシリンドリカルレンズ917により光ディスクの円
周方向の一方向だけ集束し、半径方向に長いストライプ
状の光となる。この光をマスク918により、カット
し、集束レンズ919により、光ディスクの反射膜80
2上に結像させ、ストライプ状に除去する。この場合、
図28ではマスク918は4方向を制限している。しか
し実際は、ストライプの長手方向の内周側の1方向を制
限するだけでよい。こうして図28(b)のようにスト
ライプが形成される。PE変調の場合、ストライプの間
隔は1T、2T、3Tの3種が存在し、この間隔がずれ
るとジッターが発生し、エラーレートが上がってしま
う。本発明ではモーターの915の回転パルスに同期さ
せてクロック発生部913が変調クロックを発生し、変
調部918へ送るので、モーターの915つまりディス
タ800の回転に応じて正確な位置にストライプ923
が記録されるためジッタが低減されるという効果があ
る。なお、図3の(1)に示すようにレーザーのスキャ
ニング手段950を設け、連続発振レーザーを半径方向
にスキャニングし、バーコードを形成することもでき
る。
【0092】ここで、フォーマットの特長を述べる。図
30に示すように、DVDディスクの場合、全データは
CLVで記録されている。
【0093】しかし、本発明のストライプ923はCL
V記録されたアドレスが記録されたリードインデータ領
域のプリピット信号に重畳してCaVで記録されてい
る。つまり重ね書きである。このようにCLVデータは
原盤のピットパターンで、CaVデータはレーザーによ
る反射膜の欠落部で記録されている。重ね書きであるた
めバーコード状のストライプの1T、2T、3Tの間に
はピットが記録されている。このピットの情報を利用し
て、光ヘッドのトラッキングが可能となり、ピットの情
報のTmaxもしくはTminが検出できるので、この
信号を検出してモーターの回転速度制御がかけられる。
Tminを検出するためには、図30に示すようにスト
ライプ923aのトリミング巾tとピットのクロックT
(pit)の関係はt>14T(pit)であれば、上
記の効果が出る。tが14Tより短いと同じパルス巾と
なるため弁別できないため復調できなくなる。またピッ
トのアドレス情報をストライプと同じ半径位置で読むに
は、図32に示すようにアドレス領域944の長さがピ
ット情報の1フレーム以上設けているため、アドレス情
報が得られ、トラックジャンプが可能となるという効果
がある。また図36に示すようにストライプと非ストラ
イプの比率つまりデューティ比を50%以下のT(S)
<T(NS)とすることにより、実質的な反射率が6d
b下がるだけであるので、光ヘッドのフォーカスが安定
してかかるという効果がある。ストライプの存在によ
り、プレーヤによってはトラッキング制御できない機種
もあるが、CaVデータであるストライプ923はモー
タ17のホール素子等からの回転パルスを用いて回転制
御をかけてCaV回転をさせ、光ピックアップにより、
再生することができるという効果がある。
【0094】この場合ストライプ領域で光トラックのピ
ットデータが正常に再生されない場合における動作手順
のフローチャートを図31に示す。ステップ930aで
ディスクが挿入されると、まずステップ930bで内周
部に光ヘッドを移動する。すると図30のストライプ9
23の領域に達する。
【0095】ここではストライプ領域923のピットデ
ータは全てのピットを正常に再生することはできない。
従ってCLVの場合、行われている位相回転制御はでき
ない。ステップ930Cではモーターのホール素子の回
転センサーやピット信号のT(MAX)もしくはT(M
IN)や周波数を測定することにより回転速度制御をか
ける。ステップ930iでストライプがない時はステッ
プ930fへジャンプする。ストライプがある場合はス
テップ930dでバーコードを再生し、ステップ930
eでバーコードの再生を完了するとステップ930fで
ストライプのない外周部に光ヘッドを移動する。この領
域はストライプがないため、ピットが完全に再生されて
正常にフォーカスとトラッキングサーボがかかる。ピッ
トの信号が再生できるので、通常の回転位相制御がで
き、CLV回転となる。このため、ステップ930h
で、ピット信号が正常に再生される。
【0096】このように回転速度制御とピット信号によ
る回転位相制御の2つの回転制御を切り替えることによ
り、バーコードのストライプのデータとピット記録され
たデータの異なる2種類データが再生できるという効果
がある。この場合切り替える手段としては、ストライプ
は最内周部にあるので、光ヘッドのストッパーやピット
信号のアドレスにより光ヘッドの半径位置を測定するこ
とにより、切り替えることにより確実に回転制御を切り
替えることができる。
【0097】ここで、図41、図42、図43を用い
て、回転角度制御を実現する方を述べる。図41はピッ
ト信号のTmaxを検出して回転角度制御をかける場合
のブロック図を示す。光ヘッドからの信号は波形成形さ
れた後、エッジ間隔計測手段953により、ピット信号
のパルス間隔を計測される。t0の基準値発生手段95
6SynC信号より大で、バーコード信号より小さいパ
ルス巾の基準値情報t0を発生するので、この情報と再
生信号のパルス巾TRとが比較手段954で比較され、
基準値Tsより小さく、メモリ手段の中のTmaxより
大きい場合のみ、TRをメモリ手段955へ送り、Tm
axとする。このTmaxを基準として、コントローラ
957はモータ駆動回路958を制御し、Tmaxを基
準としたモーターの回転速度制御ができる。本発明の場
合、図9(a)に示すように、3〜10μsの周期のパ
ルスが、バーコードストライプにより、多数個発生す
る。SynCパルスはDVDの場合14T、つまり1.
82μmである。一方バーコードストライプは15μm
である。Tmax制御の場合SynCパルスより長いバ
ーコードパルスをTmaxと判定し誤検出してしまう。
第41図のように基準値t0と比較し、基準値より大き
い信号を除去することにより、正常の回転速度の回転速
度制御が、バーコードストライプ領域を再生中も可能と
なる効果がある。この場合図30に示すようにt>t0
>14Tに設定する。
【0098】次に図42を用いてTmin方式検出の回
転速度制御方法を述べる。図42のTminの場合、エ
ッジ間隔検出手段953からのパルス情報TRは比較手
段954aにおいて、メモリ手段955aの中のTmi
nと比べられ、TR<Tminならば、ストローブパル
スが発生し、メモリの中のTminは置き換わる。
【0099】この場合、バーコードパルスは前述のよう
に3〜10μm、一方Tminは05〜0.8μmであ
る。従って、バーコード領域を再生してもバーコードパ
ルスは必ずTminより大きいので、TR<Tminの
条件を満たさない。従ってTminの方式の回転速度制
御とバーコード読み取り手段959を組み合わせること
により、バーコードを再生しながら、同時にTminに
よる回転速度制御を安定にかけられるという効果があ
る。この場合発振器クロック956により、エッジ間隔
を検出するとともに、バーコード読み取り手段959の
復調の基準クロックを得ることにより、回転と同期して
バーコードを復調できる効果がある。
【0100】次に第43図を用いて回転位相制御モード
と回転速度制御モードをモードスイッチ963で切り換
える方法を述べる。
【0101】図31のステップ930b,930Cで説
明したように、まず内周部に光ヘッドを移動すると同時
にモードスイッチ963をaに切り換える。この場合、
ピックアップ(PU)位置センサ962等により、移動
手段964により移動した光ヘッドの半径位置が内周に
きたことを検知した場合、モードスイッチ963をaに
切り換えてもよい。
【0102】次に回転速度制御モードに入った時の動作
を説明する。モータからのモーター回転周波数fm第2
発振器968の周波数、f2とを第2周波数比較器96
7で比較し、誤差信号をモーター駆動回路958へ送
り、モーター969を制御することにより回転速度制御
される。この場合CaV回転するためバーコードストラ
イプが再生できる。図31のステップ930eに示すよ
うにバーコードの再生が完了すると、移動手段964に
より外周部にヘッドを移動するとともに、PU位置セン
サ962等からの信号により、モードスイッチ963を
bの回転位相制御モードに切り換える。
【0103】回転位相制御モードでは、光ヘッドからの
ピット信号にクロック抽出手段960によりPLL制御
かける。第1発振器966の周波数f1と再生同期信号
の周波数fSとの周波数の比較を第1周波数比較器96
5で比較し、差信号をモータ駆動回路958に送る。こ
れにより、回転位相制御モードに入る。ピット信号によ
るPLLの位相制御のため、f1の同期信号に同期した
データが再生される。第43図の方式のように回転位相
制御と回転速度制御を切り替えないで、回転位相制御で
バーコードストライプ領域に光ヘッドを移動させた場
合、ストライプにより位相制御ができないためモーター
が暴走したり、エラーが発生し、モーターが停止したり
して、トラブルが生ずる。回転モードを切り替えること
により、バーコードを安定して再生できるだけでなく、
上述の回転トラブルを回避できるという大きな効果があ
る。
【0104】図28の方式の場合、発光パルスの最小間
隔は1tであるから、レーザーの周波数をfLとすると
fC=1/fLの発光周波数のレーザーが必要となる。
この場合、1秒間にfL/2本、記録できる。しかし、
図30のように光偏向器931を用いると発光パルスの
最小間隔は2tでよくなるため発光周波数がfL=1/
2tとなり、半分の周波数のレーザーでよい。従って同
一の周波数のレーザーを用いた場合、光偏向器931を
用いると倍の本数、つまり1秒間にfL本、記録できる
ため生産のタクトを2倍に向上できるという効果があ
る。
【0105】図29を用いて光偏向器931を用いた2
倍のタクトの装置(”スイッチ記録”と呼ぶ)の動作を
図28と異なる部分を中心に説明する。
【0106】aO等の光偏向器931により、ビームは
メインビーム945とサブビーム946にスイッチされ
る偏向信号がONの時サブビーム946にスイッチさ
れ、サブスリット932bを通り、副ストライプ934
が形成される。つまり"0"の時は通常のストライプ93
3が形成される。"1"のデータを記録する時のみ、図2
9(b)のように偏向信号がONし、光偏向器931に
より、サブビーム946に切り替わり、サブストライプ
934の位置にストライプが記録される。こうしてディ
スク上には(b)に示す様な"0"のストライプ933
a、933bと"1"のストライプ934aが形成され
る。この場合、レーザーの発光パルスは2t毎でよいた
め図28の場合に比べて半分の周波数のレーザーでよ
い。つまり、前述のように同一の周波数のパルスレーザ
ーを用いた場合、2倍のクロックでストライプを形成で
きるため、生産性が2倍になるという効果がある。
【0107】ここで、図34の同期符号のデータ構成を
用いて図29で説明したスイッチ記録に適したフォーマ
ットを述べる。
【0108】図34(a)の固定パターンは”0100
0110”である。通常は0と1が同じ数の"0100
0111"等が一般的であるが、本発明ではあえて、こ
のデータ構成にしている。この理由を述べる。図29の
スイッチ記録をするには、まずすべての信号が1tに1
ヶ以上パルスが入ってはいけない。データ領域は図33
(a)に示す様にPE−RZ記録のため、スイッチ記録
が可能である。しかし図34(a)の同期符号はイレギ
ュラーなチャンネルビットを配置するため、通常の方法
では1tに2ヶパルスが存在する可能性があり、この場
合、本発明のスイッチ記録ができない。本発明では図3
7に示す様に例えば、”01000110”にしてあ
る。従ってT1では右の1パルス、T2では0パルス、
T3では右の1パルス、T4では左の1パルスとなり、
各タイムスロットでパルスが2ヶになることはない。従
って本発明の同期符号の採用によりスイッチ記録が可能
となり、生産速度を倍に向上できるという効果がある。
【0109】次に再生装置に関して述べる。図15は前
に説明した再生装置のブロック図である。復調に絞り再
度説明する。ストライプの信号出力はまず、LPF94
3によりピットによる高周波成分が除去される。DVD
の場合T=0.13μmの最大14Tの信号が再生され
る可能性がある。この場合図35(a)に示す2次又は
3次のチェビホフ形ローパスフィルタにより、分離でき
ることを実験で確認した。つまり2次以上のLPFを使
えばピット信号とバーコード信号が分離でき、安定して
バーコードを再生できるという効果がある。図35
(b)に最悪ケースのシミュレーション波形を示す。
【0110】このように2次以上のLPF943を用い
ることにより、ピット再生信号をほぼ除去してストライ
プ再生信号を出力できるので、確実にストライプ信号を
復調できるという効果がある。
【0111】次に図15に戻りこうしてPE−RZ復調
942においてデジタルデータが復調される。このデー
タはECCデコーダ928においてエラー訂正される。
デインタリーブ部928aで、インターリーブが解除さ
れ、RSデコーダ928bにむいてリードソロモン符号
の演算がなされ、エラー訂正される。本発明では図33
(a)のデータ構成に示す様に、インターリーブとリー
ドソロモンエラー訂正符号化が記録の時に図1に示すよ
うにECCエンコーダ927を用いてなされている。従
ってこのデータ構成をとることにより図33(b)に示
すようにディスク10の7乗枚に1枚のエラーしか発生
しない。このデータ構成はCodeのデータ長を小さく
するために4ヶの同期符号毎に1つSync Code
をつけたことによりSynC Codeの1/4の種類
になり、効率が上がる。ここで、図33を用いて、デー
タ構成のスケーラビリティについて述べる。本発明で
は、図34(C)の例に示すように、記録容量を例えば
12bから188bの範囲で16b単位で任意に増減で
きる。図33(C)に示すようにn=1からn=12ま
で変更できる。例えば図33(b)に示すようにn=1
の時は、データ行951a、b、C、dの4行あるだけ
で次にECC行952a、b、C、dとなる。951d
はEDCの4bとなる。そして951eから951zま
でのデータ行は全て0が入っているものとして、エラー
訂正符号の演算が行われる。こうしたECCのエンコー
ドが図1の記録装置のECCエンコーダ927でなされ
てバーコードとしてディスク上に記録される。n=1の
場合12bのデータがディスク上の51度の角度に記録
できる。同様にしてn=2の場合18bのデータが記録
でき、n=12の時、271bのデータがディスクの3
36度の角度範囲に記録できる。
【0112】本発明の場合、このスケーラビリティは意
味がある。レーザー[gリミングの場合、生産タクトが重
要となる。1本1本トリミングするため低速の装置で
は、最大容量の数千本を記録するのに十秒以上必要とす
る。ディスクの生産タクトは4秒であるので、生産のタ
クトが下がってしまう。一方本発明の用途は当初はDi
sk ID番号が主体となり10b程度でよい。10b
書くのに271b記録するのはレーザーの加工時間が6
倍に増えるので、生産コストが上がる。本発明のスケー
ラビリティ方式を用いることにより、生産コストと時間
が削減される。
【0113】なお、図15に示す再生装置側ではECC
デコーダ928の内部において、例えば第33(b)に
示すn=1の場合は、データ行951eから951zま
で全て0のデータが入っているとみなして、ECCのエ
ラー訂正演算をすることにより、同じプログラムで12
bから271bのデータをエラー訂正できるという効果
がある。
【0114】図36に示すようにストライプによるパル
スの幅を1tの場合で約1/2にとっている。従って3
Tがあるため平均するとストライプの比率は1/3以下
になる。このことにより、標準反射率70%のディスク
で2/3、つまり約50%になり、一般ROMディスク
プレーヤでも再生できるという効果がある。
【0115】次に再生手順について図38のフローチャ
ートを用いて説明する。まずディスクが挿入されるとス
テップ940aでTOC(Control Data)
を再生する。図30に示すように本発明の光ディスクに
はTOC領域936のTOCにはストライプ有無識別子
937がピット信号で記録されているため、コントロー
ルデータを再生した時点で、ストライプが記録されてい
るかどうかがわかる。ステップ940bでストライプ有
無識別子が0の時はステップ940fへ進み、回転位相
制御を行い通常のCLV再生を行う。ステップ940b
で有無識別子937が1の時はステップ940hでスト
ライプが再生面と逆の面、つまり裏面に記録されている
かを示す。裏面存在識別子948があるかどうかをチェ
ックし、裏面ならステップ947iへ進み、光ディスク
の裏面の記録面を再生する。自動的に裏面を再生できな
い場合は、裏面再生指示を出力し表示する。ステップ9
40hで再生中の面にストライプが記録されていること
がわかった場合は、ステップ940Cに進み、さらに内
周部のストライプ領域923にヘッドを移動し、ステッ
プ940dで回転速度制御に切り替えてCaV回転させ
ストライプ923を再生する。ステップ940eで完了
ならステップ940fで、再び回転位相制御に切り替え
てCLV再生をし外周部に光ヘッドを移動し、ピット信
号のデータを再生する。
【0116】このようにTOC等のピット領域にストラ
イプ有無識別子937が記録されていることにより、確
実にストライプが再生できるという効果がある。もし、
ストライプ有無識別子937が定義されていないディス
クの場合は、ストライプ領域でトラッキングがかからな
いためストライプと傷との判別に時間がかかる。従って
ストライプがない場合でも必ずストライプを読み行くた
めストライプが本当にないのか、さらに内周にあるのか
等のステップで確認しなければならないため、立ち上が
り時間が余分かかってしまうという問題が発生する。
又、ストライプ裏面存在識別子948があるため裏面に
ストライプが記録されていることがわかるため、両面型
のDVD光ディスクの場合、確実にバーコードのストラ
イプが再生できるという効果がある。本発明のストライ
プは両面ディスクの両方の反射膜を貫通するため裏面か
らも読める。ストライプ裏面存在識別子948をみて、
ストライプ再生時に逆の符号にして再生することにより
裏面からも再生できる。本発明では図34(a)に示す
ように同期符号は01000110を使用している。従
って、裏面から再生すると"01100010"の同期符
号が検出できるためバーコードを裏面から再生している
ことが検知できる。この時図15の再生装置において、
復調部942は逆に符号を復調することにより、両面デ
ィスクを裏面から再生しても貫通したバーコードを正常
に再生できるという効果がある。又、図30に示すよう
にTOCには追記ストライプデータ有無識別子とストラ
イプ記録容量が記録されている。従って図30のように
第1回目のトリミングのストライプ923が既に記録さ
れている場合、第2回目のトリミングのストライプ93
8を、どの容量だけ記録可能か計算できる。従ってTO
Cデータにより図1の記録装置が2回目のトリミングを
する時、どれだけ記録できるかが判別できるため、36
0゜以上記録しすぎて第1回目のトリミングのストライ
プを破壊するということが防止できる。なお、図30に
示すように第1回目のトリミングのストライプ923と
第2回目のトリミングのストライプ938の間にはピッ
ト信号1フレーム以上の空白部949を設けることによ
り、前のトリミングデータを破壊することが防止され
る。
【0117】また図34(b)に示すようにトリミング
回数識別子947が同期符号部に記録されているため、
1回目のトリミングのストライプと2回目のトリミング
のストライプのデータが識別できるという効果がある。
もしこの識別子がないと、図30の第1回目のストライ
プ923と第2回目のストライプ938が判別できない
ことになる。
【0118】次に別のストライプ再生方法を述べる。ス
トライプのデューティつまり面積比率が小さい時は図3
2に示すようにストライプ領域で略々トラッキングがか
かる。すると同一半径上のアドレス領域944のアドレ
スが再生できる。するとストライプを再生するとともに
光ヘッド位置を変えないで、アドレスが再生できるた
め、ディスクを挿入してからの立ち上がり時間が早くな
るという効果がある。この場合、前述のようにアドレス
領域つまり、ストライプのない領域を連続して1フレー
ム以上同一半径上に設ければよい。図40を用いてこの
ステップを説明する。まずディスクを挿入してステップ
947aで光ヘッドを内周部に移動する。ステップ94
7bで回転角度制御(CAV)を行いアドレスを再生す
る。ステップ947cでアドレス再生が可能でない時は
ステップ947iへ進み、光ヘッドを内周へ送り、スト
ライプを再生する。アドレス再生可能な場合は、ステッ
プ947eへ進み、アドレスに基づきストライプの存在
するアドレス領域へ半径方向に光ヘッドを移動する。ス
テップ947fでストライプを再生し、ステップ947
gで完了すればステップ947hで、回転位相制御に切
り替えて外周部に光ヘッドを移動し、ピット信号を再生
する。可能でなければステップ947CでCaV制御で
ストライプを再生し、サーボ可能であればステップ94
7dへ進み、CLV制御でアドレス領域944のアドレ
スを再生し、ステップ947dでアドレスを再生し、ア
ドレスに基づきステップ947eで光ヘッドをストライ
プのある半径のアドレスへトラッキングさせステップ9
47fでストライプを再生し、ステップ947gで完了
なら、ステップ947hでCLV制御でピットデータを
再生する。
【0119】海賊盤防止をするため、光マークを記録す
る方法を前半部で説明したが、ストライプにより、スト
ライプ領域のトラッキングは乱され、所定の光マークの
アドレス・クロック位置を正確に測定することが難しく
なる。従って図39に示すようにストライプ領域923
aとは別の半径位置のピット領域941aに光マーク9
41を形成することにより、安定して光マーク941の
位置を図20(5)で示したようにクロック単位で測定
できる。このため、より安定して海賊盤の判別ができる
という効果がある。またこの場合、図39に示すように
数トラックしか、破壊しないピンホールの光マークを設
けることにより、エラーを増やさないのと同時に現行の
規格の範囲内で海賊盤防止が実現するという効果があ
る。
【0120】又、本発明の、レーザにより消滅しない材
料からなる2つの部材により反射膜が直接又は間接的に
挟まれた構造を備えたディスクであって、その反射膜に
レーザーによりマーキングが施されていることを特徴と
する光ディスクは、上記実施例では、バーコードのよう
な二次記録や海賊版防止技術に利用した場合について説
明したが、これに限らずその他の技術に応用してももち
ろんよい。又、本発明のこの光ディスクは、上記実施例
では、接着層を間に設けて2枚の基板を張り合わせたデ
ィスクについて説明したが、これに限らず接着層は無く
てもよいし、あるいは、保護層の様な他の部材が存在し
てもよく、要するに、レーザにより消滅しない材料から
なる2つの部材により反射膜が直接又は間接的に挟まれ
た構造であればよい。更に又、本発明のこの光ディスク
は、上記実施例では、張り合わせるものとして、基板を
用いた場合について説明したが、これに限らず例えば保
護層等他の部材であってもよく、要するにレーザにより
消滅しない材料からなる部材であればよい。
【0121】前半部では変調方式としてPWM変調を用
いて実施例を説明したが、後半でせつめいしたPE−R
Z変調を前半部の実施例に組み合わせて用いても同様の
効果が得られるが本文では省略する。
【0122】次に復調部を著作権保護のウォーターマー
クに的を絞り詳しく説明する。図51は本発明のシステ
ム全体を示すブロック図である。
【0123】図52のディスク製造部19のブロック図
を用いてコンテンツからディスク作成までの手順を述べ
る。ディスク製造部19の中で、まず、映画等のオリジ
ナルのコンテンツ3は、MPEGエンコーダ4により、
ブロック化され可変長符号化されて、画像圧縮されたM
PEG等の圧縮ビデオ信号となる。この信号は、業務用
の暗号鍵20を用いて暗号エンコーダ14でスクランブ
ルをかける。このスクランブルされた圧縮ビデオ信号は
原盤作成機5により原盤6上にピット状の信号として記
録される。この原盤6と成形機7によりピットの記録さ
れた大量のディスク基板8が製造され、反射層形成機1
5によりアルミ等の反射膜が形成される。2枚の基板8
と8aとを貼り合わせ機9により貼り合わせて、貼り合
わせディスク10が完成する。
【0124】システムの説明に入る前に、BCAのレベ
ルスライスの動作について、詳しく説明する。
【0125】図57の(1)に示すようにBCAでは2
枚張り合わせ型ディスク800にパルスレーザー808
で、アルミ反射膜809をトリミングし、ストライプ状
の低反射部810をPE変調信号に基づいて記録する。
図57(2)に示すようにBCAのストライプがディス
ク上に形成され、このストライプを通常の光ヘッドで再
生するとBCA部は反射信号がなくなるため図57
(3)に示すように変調信号が間欠的に欠落した欠落信
号部810a,810b,810cが発生する。ピット
の8−16変調の変調信号は第1スライスレベル915
でスライスされ主信号が復調される。一方欠落信号部8
10a等は信号レベルが低いので、第2スライスレベル
916で容易にスライスできる。図53の記録再生波形
図に示す様に、形成されたバーコード923a,923
bは、図58(5)に示すように通常の光ピックアップ
で第2スライスレベル916でレベルスライスすること
により再生可能で図58(6)に示すようにLPFフィ
ルタで高周波数のピット信号は抑圧された信号を第2ス
ライスレベルでスライスすることにより2値化信号が得
られ、この信号をPE−RZ復調し、(7)に示すよう
にデジタル信号が出力される。
【0126】図54を用いて復調動作を説明する。ま
ず、BCA付のディスク801は透明基板が2枚、記録
層801aが中にくるように貼り合わせてあり、記録層
801aが1層の場合と記録層801a,801bの2
層の場合がある。2層の場合は光ヘッド6に近い第1層
の記録層801aのコントロールデータにBCAが記録
されているかどうかを示すBCAフラグ922が記録さ
れている。BCAは第2層801bに記録されているの
で、まず第1層記録層801aに焦点を合わせ第2記録
領域919の最内周にあるコントロールデータ924の
半径位置へ光ヘッド6を移動させる。コントロールデー
タは主情報なのでEFM又は8−15又は8−16変調
されている。このコントロールデータの中のBCAフラ
グ922が‘1’の時のみ、1層、2層部切換部827
で、焦点を第2記録層801bに合わせてBCAを再生
する。レベルスライサー590で図57(3)に示すよ
うな、一般的な第1スライスレベル915でスライスす
るとデジタル信号に変換される。この信号を第1復調部
においてEFM925又は8−15変調926又は8−
16変調92の復調器で復調し、ECCデコーダ36で
エラー訂正し主情報が出力される。この主情報の中のコ
ントロールデータを再生し、BCAフラグ922が1の
場合のみBCAを読みにいく。BCAフラグ922が1
の時、CPU923は1層,2層部切換部827に指示
を出し、焦点調節部828を駆動して、第1層の記録層
801aから第2層の記録層801bへ焦点を切り替え
る。同時に第2記録領域の920の半径位置、すなわち
DVD規格の場合はコントロールデータの内周側の2
2.3mmから23.5mmの間に記録されているBC
Aを光ヘッド6を移動させ、BCAをよみとる。BCA
領域では図57(3)に示すようなエンベロープが部分
的に欠落した信号が再生される。第2レベルスライサ9
29において第1スライスレベル915より低い光量の
第2スライスレベル916を設定することにより、BC
Aの反射部欠落部は検出でき、デジタル信号が出力され
る。この信号を第2復調部930においてPE−RZ復
調し、ECCデコーダ930dにおいてECCデコード
することにより副情報であるBCAデータが出力され
る。このようにして、8−16変調の第1復調器928
で主情報をPE−RZ変調の第2復調部930で副情報
つまりBCAデータを復調再生する。
【0127】図36(1)にローパスのフィルタ943
通過前の再生波形、(2)に低反射部810のスリット
の加工寸法精度、図35(b)にフィルター通過後のシ
ュミレーション波形を示す。スリットの巾は5〜15μ
m以下にすることは難しい。また、23.5mmより内
周に記録しないと記録データを破壊してしまう。このこ
とからDVDの場合最短の記録周期=30μm、最大半
径=23.5mmの制限からフォーマット後の最大容量
は188bytes以下に限定される。
【0128】ここで、図59を用いて述べた第2スライ
スレベル916の設定方法及び第2レベルスライス部9
29の動作について、詳細にかつ具体的に説明する。
【0129】図45に第2レベルスライス部929のみ
の詳細図面を示す。また、この説明に必要な波形図を図
46に示す。
【0130】図45において、第2レベルスライス部9
29は、第2レベルスライサー587へ第2スライスレ
ベル916を供給する光量基準値設定部588と、第2
レベルスライサー587の出力信号を分周する2分周器
587dから構成されている。また、光量基準値設定部
588はLPF588aとレベル変換部588bから構
成されている。
【0131】以下動作を説明する。BCA領域ではBC
Aの存在により、図46(1)に示すような、エンベロ
ープが部分的に欠落した信号が再生される。この再生信
号にはピット信号による高周波成分とBCA信号による
低周波背印が混合されている。しかしLPF943によ
り、8−16変調の高周波数信号成分が抑圧されて、図
46(b)に示すようなBCA信号のみの低周波信号9
32が第2レベルスライス部929に入力される。
【0132】低周波信号932が入力されると、光量基
準値設定部588は、LPF943より時定数の大きい
つまりより低周波成分を抽出できるLPF588aで、
低周波数信号932のさらに低周波数成分(ほとんどD
C成分)を通過させ、レベル変換部588bで、適宜な
レベルに調整し、図46(2)の実線916に示すよう
な、第2スライスレベル916を出力する。図にしめす
ように第2スライスレベル916はエンベロープにトラ
ッキングする。
【0133】本発明の場合、BCAを読むときは回転位
相制御できない、またトラッキング制御はできない。従
ってエンベロープは図46(1)のように絶えず変動す
る。固定のスライスレベルであれば変動する再生信号に
より誤ってスライスしてしまいエラーレートが悪くな
り、データ用としては適さなくなる。しかし本発明の図
45の回路では第2スライスレベルを絶えずエンベロー
プに合わせて補正するため誤スライスが大幅に減少する
という効果がある。
【0134】こうして本発明では、変動するエンベロー
プにより影響されることなく、第2レベルスライサー5
87は、低周波数信号932を第2スライスレベル91
6でスライスして、図46(3)に示すような2値化さ
れたデジタル信号を出力する。第2レベルスライサー5
87から2値化されたデジタル信号の立ち上がりで信号
を反転し、図12(4)に示すようなデジタル信号を出
力する。このときの周波数分離手段934と第2レベル
スライス部929の具体的な回路を図47に示す。
【0135】このように、第2スライスレベル916を
設定することによって再生するディスクの反射率の違い
や、再生用レーザの経年変化による光量変動や、再生時
にトラッククロスによっておこる8−16変調信号の低
周波レベル(DCレベル)変動を吸収する効果がある。
確実にBCA信号をスライスできる光ディスク再生装置
を構成できる。
【0136】また、ここでもう1つの方法の、第2スラ
イスレベル916の設定方法を開示する。図48は周波
数分離手段934と第2レベルスライサ部929のもう
1つの詳細を示す図面である。図48において周波数分
離手段934のLPF943は時定数のt小さい第1L
PF943aと時定数の大きい第2LPF943bから
構成されている。第2レベルスライサ部929の第2レ
ベルスライサ587は、反転増幅器587aとDC再生
回路587bとコンパレータ587cと2分周器587
dから構成されている。また、この説明に必要な波形図
を図50に示す。
【0137】以下動作を説明する。BCA領域では図5
0(1)に示すようなエンベロープが部分的に欠落した
信号が再生される。この再生信号はLPF943に入力
され、第1LPF943aと第2LPF943bに入力
される。時定数の小さい第1LPF943aでは再生信
号から8−16変調の高周波数信号がとり除かれて、B
CA信号が出力される。時定数の大きい第2LPF94
3bでは再生信号のDC成分を通過させ、再生信号のD
C成分が出力される。第1LPF943aから8−16
変調の高周波数信号が抑圧された信号が入力されると反
転増幅器587aで第1LPF943a通過の際に減少
した振幅を増幅する。増幅された信号は、DC再生回路
587bにおいてGNDレベルでDC再生され、図50
(3)に示すような信号がコンパレータ587cに入力
される。一方、光量基準値設定部588では第2のLP
F943bから再生信号のDC成分が入力されると抵抗
分割等で適宣なレベルに調整し、図50(2)に示すよ
うな第2スライスレベル916を出力する。コンパレー
タ587cはDC再生回路587bの出力信号を第2ス
ライスレベル916でスライスし、図50(4)に示す
ような2値化されたデジタル信号を出力する。2分周器
587dではコンパレータ587cで2値化されたデジ
タル信号の立ち上がりで信号を反転し、デジタル信号を
出力する。
【0138】このときの周波数分離手段934と第2レ
ベルスライサ部929の具体的な回路を図49に示す。
【0139】以上のように第2スライスレベル916を
設定してBCA信号を再生することによって再生するデ
ィスクの反射率の違いや再生用レーザの経年変化による
光量変動や、再生時のトラッククロスによっておこる8
−16変調信号のDCレベル変動を吸収し、確実にBC
A信号をスライスできる光ディスク再生装置を構成でき
る。また、ディスクリートでこの回路を構成する場合、
最も素子数を少なくかつ確実なBCA再生回路を構成で
きる。
【0140】また、2分周器587dの効果は、この信
号をCPUに取り込んでソフトで復調する場合などにP
E変調信号のクロック周波数を2分の1に下げることが
できる。このことによりサンプル周波数が遅いCPUを
用いても、確実に信号の変化点を検出できるという効果
がある。
【0141】なお、この効果は、再生時にモーターの回
転数を下げることによっても実現できる。これを図59
を用いて説明すると、BCAの再生命令がきた時、CP
U923より回転速度減速信号923bが回転制御部2
6に送られる。すると回転制御部26はモーター17の
回転数を2分の1もしくは4分の1に減速するため再生
信号の周波数が下がり、遅いCPUでもソフトで復調で
きるという効果もしくは線巾の細いBCAでも再生でき
るという効果も得られる。BCAの場合工場によっては
細い線幅のBCAストライプができてしまう場合がある
が、回転数を下げることにより低速のCPUでも処理す
ることができる。このことによりBCA再生時のエラー
レートが改善され、信頼性が向上する。
【0142】図59において、1倍速等の通常速でBC
Aを読み、BCAの再生時にエラーが発生したときの
み、CPUから原則命令を回転制御部に送ることによ
り、モーター17の回転数を半分に減速する。この方法
により、平均的な線幅のBCAを読む場合は、BCAの
実質的な読み取り速度は全く低下しない。線幅の細い場
合はエラーがでる。この場合のみ半分の速度でBCAを
読めばよい。エラーを検出することにより、BCAの再
生速度の低下を防ぐ効果が得られる。
【0143】なお、図では周波数分離手段としてLPF
を使用したが、エンベロープ追従回路やピークホールド
回路などBCA領域再生信号から8−16変調の高周波
数信号を抑圧できる手段であれば、それで構成しても良
い。
【0144】また、周波数分離手段と第2レベルスライ
サ部は、BCA領域再生信号を直接2値化した後、マイ
コン等に入力し、デジタル処理で、エッジインターバル
が異なる点を用いて8-16信号とBCA信号の時間軸
の弁別処理を行い、実質的に8−16変調の高周波数信
号の抑圧を行う処理を施す手段等で構成しても良い。
【0145】変調信号は、8−16変調方式を用いてピ
ットで記録されており、図560(1)の高周波信号部
933のような高周波信号が得られる。一方、BCA信
号は低周波信号部932のような低周波信号となる。こ
のように、主情報がDVD規格の場合、最高約4.5M
Hzの高周波信号932であり、図560(1)に示す
ように、副情報が周期8.92μsつまり約100KH
zの低周波信号933であるため、LPF943を用い
て副情報を周波数分離することが容易である。図59に
示すようなLPF943を含む周波数分離手段934
で、2つの信号を容易に分離することが出来る。この場
合、LPF943は簡単な構成でよいという効果があ
る。
【0146】以上がBCAの概略である。図51のディ
スク製造装置と再生装置のブロック図に示すように、今
述べたディスク製造部19より同じ内容のROM型の貼
り合わせディスク10が製造される。ディスク製造装置
21では貼り合わせディスク10a,10b,10c…
にBCAレコーダ13を用いて、ディスク一枚一枚毎に
異なるID等の識別符号12a,12b,12cを含む
BCAデータ16a,16b,16cがPE変調部17
によりPE変調され、YAGレーザーを用いてレーザー
トリミングされ、ディスク10上には円形バーコード状
のBCA18a,18b,18cが形成される。以下B
CA18を記録したディスク全体をBCAディスク11
a,11b,11cと呼ぶ。図51に示すようにこれら
のBCAディスク11a,11b,11cのピット部は
全く同じである。しかし、BCA18に1,2,3と異
なるIDが記録されている。映画会社等のコンテンツプ
ロバイダはこの異なるIDをIDデータベース22に記
憶する。同時に、ディレクトリの出荷時にBCAを読め
る円形バーコードリーダー24でBCAデータを読みと
り、どのIDのディスクをどのシステムオペレータ23
つまり、CATV会社や放送局や航空会社に供給したか
の供給先と供給時間をIDデータベース22に記憶す
る。
【0147】このことにより、どこのシステムオペレー
タに何のIDのディスクを何時供給したかの記録がID
データベース24に記録される。このため、将来、特定
のBCAディスクをソースとして、不正コピーが大量に
出回った場合、どのシステムオペレータに供給したBC
Aディスク11から不正コピーが行なわれたが、本当の
ウォーターマークをチェックすることによりトレースで
きる。この動作は後で詳しく述べるが、このBCAによ
るIDナンバリングは、仮想的にウォーターマークと同
じ役割をシステム全体として果たすので“プリウォータ
ーマーキング”と呼ぶ。
【0148】ここで、BCAに記録すべきデータを述べ
る。ID発生部26よりIDを発生させ、ウォーターマ
ーク作成パラメータ発生部27より、上記IDに基づき
もしくは、乱数により、ウォーターマーク作成パラメー
タを発生させ、IDと混合し、デジタル署名部28にお
いて、公開鍵系暗号関数の秘密鍵を用いて署名する。I
Dとウォーターマーク作成パラメータとその署名データ
をBCAレコーダ13において各ディスク10a,10
b,10cにBCA記録し、BCA18a,18b,1
8cが形成される。
【0149】さて、こうして、本発明のディスク製造装
置21から“プリウォーターマーキング”されたBCA
ディスク10a,10b,10cはシステムオペレータ
23a,23b,23cの再生装置25a,25b,2
5cに送られる。図51では図面の関係で再送信装置2
8のブロックを一部省略してある。図53の詳しい再送
信装置28のブロック図を用いて、システムオペレータ
側の動作を述べる。
【0150】図53のCATV局等に設置される再送信
装置28aには、システムオペレータ専用の再生装置2
5aがある。映画会社等から供給されたBCA付のディ
スク11aが装着される。光ヘッド29より再生した信
号のうち主情報はデータ再生部30により再生され、デ
スクランブラー31により、スクランブルが解除され、
MPEGデコーダ33により画像の原信号が伸長され、
ウォーターマーク部34に送られる。ウォーターマーク
部では、まず図54の(1)に示す原信号が入力され、
FFT等の周波数軸変換部34により、時間軸から周波
数軸へ変換され、図54の(2)に示す周波数スペクト
ル35aが得られる。周波数スペクトラム35aはスペ
クトラム混合部36において、図54の(3)のスペク
トルをもつID番号と混合される。混合された信号は図
54の(4)のように、図54の(2)の原信号とスペ
クトルはかわらない。つまりID番号がスペクトル拡散
されたことになる。この信号はIFFT等の逆周波数変
換部37により、周波数軸から時間軸に変換されて、図
54(5)のような原信号(図54の(1))と変わら
ない信号が得られる。周波数空間でID信号をスペクト
ル拡散しているので、画像信号の劣化は少ない。
【0151】ここでID信号38の作成方法について述
べる。BCA再生部39に戻るとBCAディスク11a
よりBCA再生部39により再生されたBCAデータは
デジタル署名照合部40によりICカード41等より送
られた公開鍵等により署名が検証される。NGの時は停
止する。OKの場合はデータが改ざんされていないた
め、IDはそのままウォーターマークデータ作成部42
に送られる。ここで、BCAデータに含まれる前述のウ
ォーターマーク作成パラメータを用いて図54(3)の
ようなウォーターマークの信号を発生させる。
【0152】この場合、IDデータやICカード41の
カードIDからウォーターマークの演算を行い、ウォー
ターマーク信号を作り出してもよい。
【0153】この場合IDとウォーターマークパラメー
ターの相関を全くなくし、ウォーターマークのパラメー
ターとIDをBCAに記録しておけば、IDからウォー
ターマークを演算により類推することはできなくなる。
著作権者だけがIDとウォーターマークとの関係を知っ
ていることになる。このため、不正コピー業者が新たな
IDを発行しウォーターマークを不正発行することを防
止できるという効果がある。
【0154】一方、ICカード41のカードID番号を
特定の演算を用いて、スペクトル信号を作りID番号3
8に加えることによりICカードのカードIDをウォー
ターマークとして映像出力信号の中に埋め込むことがで
きる。この場合ソフトの流通IDと再生装置のIDを双
方確認できるため、不正コピーの追跡つまりトレースが
より容易になるという効果がある。
【0155】図53に戻り、ウォーターマーク部34の
映像出力信号は出力部42に送られる。再送信装置28
が圧縮された映像信号を送信する場合は、映像出力信号
をMPEGエンコーダー43で圧縮をかけ、システムオ
ペレータ固有の暗号鍵44でスクランブラー45でスク
ランブルし、送信部46からネットワークや電波を介し
て視聴者へ送信する。この場合元のMPEG信号の圧縮
後の転送レート等の圧縮パラメータ情報47がMPEG
デコーダ33からMPEGエンコーダ43へ送られるの
で、リアルタイムエンコードであっても、圧縮効率を上
げることができる。また音声,圧縮信号48はウォータ
ーマーク部34をバイパスさせることにより伸長,圧縮
されなくなるので音質の劣化はなくなる。
【0156】次に圧縮信号を送信しない場合は、映像出
力信号49をそのままスクランブルして送信部46aよ
り送信する。航空機内の上映システムの場合はスクラン
ブルは不要となる。こうしてディスク11aからウォー
ターマークの入った映像信号が送信される。
【0157】図53の場合、不正コピー業者が各ブロッ
ク間の信号を途中のバスから抜き出すことにより、ウォ
ーターマーク部をバイパスして映像信号をとり出す可能
性がある。この防止策として、デスクランブラー31と
MPEGデコーダ33とウォーターマーク部34の間の
バスは、相互認証部32aと32b,32cと32dに
よりシェークハンド方式で暗号化されている。送信側の
相互認証部32cにより信号を暗号化した暗号信号を受
信側の相互認証部32dで受信するとともに相互認証部
32cと相互認証部32dは互いに交信つまりハンドシ
ェークする。この結果が正しい場合のみ受信側の相互認
証部32dは暗号を解除する。相互認証部32aと32
bの場合も同様である。このようにして本発明の方式で
は相互認証しないと暗号は解除されない。これため途中
のバスからデジタル信号を抜き出しても暗号は暗号は解
除されず最終的にウォーターマーク部34をバイパスで
きないためウォーターマークの不正な排除および改ざん
を防止することができるという効果がある。
【0158】次に図55を用いてこうして再送信装置2
8の送信部46から送信されたウォーターマーク入りの
映像信号49を受信機50において受信し、第2デスク
ランブラー51でスクランブルを解除し、圧縮されてい
る場合は、MPEGデコーダ52で伸長し、出力部53
より映像信号49aとしてモニター54に出力する。
【0159】次に違法コピーされる場合を述べると映像
信号49aはVTR55によりビデオテープ56に記録
されて大量の違法コピーされたビデオテープ56が世に
出回り、著作権者の権利が侵害される。しかし本発明の
BCAを用いた場合、映像信号49aにも、ビデオテー
プ56から再生した映像信号49bにもウォーターマー
クがついている。ウォーターマークは周波数空間で付加
されているため、容易に消すことはできない。通常の記
録再生システムを通しても消えることはない。
【0160】ここで図56を用いてウォーターマークの
検出方法を述べる。違法コピーされたビデオテープやD
VDレーザディスク等の媒体56をVTRやDVDプレ
ーヤ等の再生装置55aにより再生し、再生した映像信
号49bがウォーターマーク検出装置57の第1入力部
58に入力され、FFTやDCT等の第1周波数変換部
59aにより図54(7)に示すような、違法コピーさ
れた信号のスペクトラムである第1スペクトラム60が
得られる。一方、第2入力部58aには元のオリジナル
コンテンツ61を入力し、第1周波数変換部59aによ
り周波数軸に変換し、第2スペクトラム35aが得られ
る。このスペクトラムは、図54の(2)のようにな
る。第1スペクトラム60と第2スペクトラム35aで
の差分を差分器62でとると、図54の(8)のような
差分スペクトラム信号63が得られる。この差分スペク
トラム信号63をID検出部64に入力させる。ID検
出部64では図51で説明したIDデータベース22よ
りステップ65でID=n番目のウォーターマークのパ
ラメーターを取り出し、ステップ65aで入力させ、ス
テップ65bでウォーターマークパラメータに基づくス
ペクトラム信号と差分スペクトラム信号63を比較す
る。ステップ65cで両者が一致すればID=nのウォ
ーターマークであることが判るので、ステップ65dで
ID=nと判断する。一致しない場合は、IDをn+1
に変更して、ID=n+1のウォーターマークのパラメ
ータをIDデータベースから取り出し、同じステップを
繰り返し、ウォーターマークのIDを検出する。IDが
正しい場合は図54の(3)と(8)のようにスペクト
ルが一致する。こうして、出力部66よりウォーターマ
ークのIDが出力され不正コピーの出所が明らかにな
る。
【0161】こうしてウォーターマークのIDが特定さ
れることにより海賊版ディスクや不正コピーのコンテン
ツの出所が追跡でき、著作権が保護されるという効果が
ある。
【0162】本発明のBCAとウオーターマークとを組
み合わせたシステムにより、ROMディスクに同じ映像
信号を記録し、ウオーターマーク情報はBCAに記録す
れば、仮想的なウオーターマークが実現する。システム
オペレーターは本発明の再生装置を用いることにより、
結果的に再生装置から出力される映像信号には全てコン
テンツプロバイダーの発行したIDに相当するウオータ
ーマークが埋め込まれることになる。従来のディスク毎
にウオーターマークの異なる映像信号を記録する方法に
比べてディスクコストとディスク生産時間が大幅に削減
できるという効果が得られる。再生装置にはウオーター
マーク回路が必要であるがFFTやIFFTは一般的な
ものになっているので、放送用機器としては大きな負担
にはならない。
【0163】なお実施の例としてスペクトラム拡散方式
のウオーターマーク部を用いて説明したが他のウオータ
ーマーク方式を用いても同様の効果が得られることはい
うまでもない。
【0164】また、実施例では2枚張り合わせ型のDV
DのROMディスクを用いて説明したが本発明は2枚の
張り合わせディスク全般に同じ効果が得られる。ROM
ディスクだけでなくDVDーRディスクやDVDーRA
Mのような張り合わせディスクにおいてもBCAを記録
しても同様の記録特性、信頼性が得られる。各説明をD
VDーR、DVD−RAMに読み替えても、同様の効果
が得られるが説明は省略する。
【0165】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、例え
ば、データの書き込まれたディスクの反射膜にレーザー
によりマーキングが施されており、少なくともそのマー
キングの位置情報又はその位置情報に関する情報が、暗
号化され、あるいはディジタル署名された形で、前記デ
ィスクに書き込まれている光ディスクであり、これによ
って、複製防止能力を従来に比べてより一層向上させる
ことが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるディスクの製造工程
と二次記録工程を示す図
【図2】(a)は本発明の一実施形態によるディスクの
上面図 (b)は本発明の一実施形態によるディスクの上面図 (c)は本発明の一実施形態によるディスクの上面図 (d)は本発明の一実施形態によるディスクの横断面図 (e)は本発明の一実施形態による再生信号の波形図
【図3】本発明の一実施形態による暗号化された位置情
報をディスク上にバーコードにより記録する工程のフロ
ーチャート
【図4】本発明の一実施形態によるディスクの作成工程
及び二次記録工程(その1)を示す図
【図5】本発明の一実施形態によるディスクの作成工程
及び二次記録工程(その2)を示す図
【図6】本発明の一実施形態による2層ディスクの作成
工程(その1)を示す図
【図7】本発明の一実施形態による2層ディスクの作成
工程(その2)を示す図
【図8】(a)は本発明の一実施形態による張り合わせ
タイプの無反射部の拡大図 (b)は本発明の一実施形態による単板タイプの無反射
部の拡大図
【図9】(a)は本発明の一実施形態による無反射部の
再生波形図 (b)は本発明の一実施形態による無反射部の再生波形
図 (c)は本発明の一実施形態による無反射部の再生波形
【図10】(a)は本発明の一実施形態による張り合わ
せタイプの無反射部の断面図 (b)は本発明の一実施形態による単板タイプの無反射
部の断面図
【図11】本発明の一実施形態による無反射部の断面
を、透過電子顕微鏡により観察した結果を基にした模式
【図12】(a)は本発明の一実施形態によるディスク
の断面図 (b)は本発明の一実施形態によるディスクの無反射部
の断面図
【図13】(a)は同本発明の一実施形態による正規の
CDのアドレスの物理配置を示す図 (b)は同本発明の一実施形態による不正に複製された
CDのアドレスの物理配置を示す図
【図14】本発明の一実施形態によるディスク作成とデ
ィスク作成のブロック図
【図15】本発明の一実施形態による低反射部位置検出
部のブロック図
【図16】本発明の一実施形態による低反射部のアドレ
ス・クロック位置検出の原理図
【図17】本発明の一実施形態による正規ディスクと複
製ディスクの低反射部アドレス表の比較図
【図18】本発明の一実施形態による一方向関数による
ディスク照合のフローチャート
【図19】本発明の一実施形態による低反射位置検出プ
ログラムのフローチャート
【図20】本発明の一実施形態による1層目のマーキン
グ信号の検出波形図
【図21】本発明の一実施形態による2層目のマーキン
グ信号の検出波形図
【図22】本実施例のプログラムインストールにおける
スクランブル識別子の動作とドライブIDとディスクI
Dの切り換えを示すフローチャート
【図23】本発明の一実施形態によるストライプ記録装
置のブロック図
【図24】本発明の一実施形態によるRZ記録の場合の
信号波形とトリミング形状を示す図
【図25】NRZ記録をした場合の信号波形とトリミン
グ形状を示す図
【図26】本発明の一実施形態によるPE−RZ記録の
場合の信号波形とトリミング形状を示す図
【図27】本発明の一実施形態によるディスクのストラ
イプの上面図と信号波形図
【図28】(a)は本発明の一実施形態による光集光部
の斜視図 (b)は本発明の一実施形態によるストライプ配置と発
光パルス信号の図
【図29】(a)は本発明の一実施形態による光偏向器
が付加された光集光部の斜視図 (b)は本発明の一実施形態によるストライプ配置と発
光パルス信号の図
【図30】本発明の一実施形態によるディスク上のスト
ライプの配置とTOCデータの内容を示す図
【図31】本発明の一実施形態によるストライプ再生に
おいてCaVとCLVを切り替えるフローチャート
【図32】本発明の一実施形態によるディスクのストラ
イプ領域とアドレス領域を示す図
【図33】(a)は本発明の一実施形態によるECCエ
ンコード後のデータ構成図 (b)は本発明の一実施形態によるECCエンコード後
のデータ構成図(n=1の場合) (c)は本発明の一実施形態によるECCエラー訂正能
力を示す図
【図34】(a)は同期符号のデータ構成図 (b)は固定同期パターンの波形図 (c)は記憶容量を示す図
【図35】(a)はLPFの構成図 (b)はLPF追加後の波形図
【図36】(a)は本発明の一実施形態による再生信号
波形図 (b)は本発明の一実施形態によるストライプの寸法精
度を説明するための図
【図37】本発明の一実施形態による同期符号とレーザ
ー発光パルスの信号波形図
【図38】本発明の一実施形態によるTOCデータを読
んで再生する手順を示す図
【図39】本発明の一実施形態によるピンホール形状の
光マーキングを物理特徴としたディスクの上面図
【図40】本発明の一実施形態による海賊盤防止光マー
キングの上面図
【図41】本発明の一実施形態による回転速度制御の再
生装置のブロック図
【図42】本発明の一実施形態による回転速度制御の再
生装置のブロック図
【図43】本発明の一実施形態による回転速度制御の再
生装置のブロック図
【図44】本発明の一実施形態による海賊版防止アルゴ
リズムを示す図
【図45】本発明の一実施の形態による第2レベルスラ
イス部のブロック図
【図46】本発明の一実施の形態による再生信号の2値
化時の各部波形図
【図47】本発明の一実施の形態による第2スライス部
の具体的な回路ブロック図
【図48】本発明の一実施の形態による別の第2レベル
スライス部のブロック図
【図49】本発明の一実施の形態による別の第2スライ
ス部の具体的な回路ブロック図
【図50】本発明の一実施の形態による再生信号を2値
化する時の各部の実際の信号波形図
【図51】本発明の一実施の形態によるコンテンツプロ
バイダーのディスク製造装置とシステムオペレータの再
生装置のブロック図
【図52】本発明の一実施の形態によるディスク製造装
置の中のディスク製造部のブロック図
【図53】本発明の一実施の形態によるシステムオペレ
ータ側の再送信装置全体と再生装置のブロック図
【図54】本発明の一実施の形態による原信号と各映像
信号の時間軸上の波形と周波軸上の波形を示す図
【図55】本発明の一実施の形態によるユーザー側の受
信機と違法コピー時のブロック図
【図56】本発明の一実施の形態による違法コピー媒体
とウォーターマーク検出装置のブロック図
【図57】本発明の一実施の形態によるパルスレーザー
によるトリミングの断面図
【図58】本発明の一実施の形態によるトリミング部の
信号再生波形図
【図59】本発明の一実施の形態による本発明の実施例
の再生装置のブロック図
【符号の説明】
3 コンテンツ 4 MPEGエンコーダ 5 原盤作成機 6 原盤 7 成形機 8 基板 9 貼り合わせ機 10 貼り合わせディスク 11 BCAディスク 12 識別符号 13 BCAレコーダ 14 暗号エンコーダ 15 反射層形成機 16 BCAデータ 17 PE変調部 18 BCA 19 ディスク製造部 20 暗号鍵 21 ディスク製造装置 22 IDデータベース 23 システムオペレータ 24 PE変調器 25 再生装置 26 ID発生部 27 ウォーターマーク作成パラメータ発生部 28 再送信装置 29 光ヘッド 30 データ再生部 31 デスクランブラー 32 相互認証部 33 MPEGデコーダー 34 ウオーターマーク部 34a 周波数変換部 35 周波数スペクトル 36 スペクトラム混合部 37 逆周波数変換部 38 ID番号 39 BCA再生部 40 デジタル署名照合部 41 ICカード 42 出力部 43 MPEGエンコーダー 44 暗号鍵(システムオペレータ) 45 第2スクランブラー 46 送信部 47 圧縮パラメータ情報 48 音声圧縮信号 49 映像信号(ウォーターマーク入り) 50 受信機 51 第2デスクランブラ 52 MPEGデコーダ 53 出力部 54 モニター 55 VTR 56 媒体 57 ウォーターマーク検出装置 58 第1入力部 59 第1周波数変換部 60 第1スペクトラム 61 オリジナルコンテンツ 62 差分器 63 差分スペクトラム信号 64 ID検出部 65 ステップ 584 低反射部 586 低反射光量検出部 587 光量レベル比較器 588 光量基準値 599 低反射部開始/終了位置検出部 600 低反射部位置検出部 601 低反射部角度位置信号出力部 602 低反射部角度位置検出部 605 低反射部開始点 606 低反射部終了点 607 時間遅れ補正部 816 ディスク製造工程 817 二次記録工程 818 ディスク製造工程のステップ 819 二次記録工程のステップ 820 ソフト制作1程のステップ 830 符号化手段 831 公開鍵系暗号化 833 第1秘密鍵 834 第2秘密鍵 835 合成部 836 記録回路 837 エラー訂正符号化部 838 リードソロモン符号化部 839 インターリーブ部 840 パルス間隔変調部 841 クロック信号部 908 シリアル番号発生部 909 入力部 910 RZ変調部 913 クロック信号発生部 915 モーター 915 回転センサー 916 コリメータ 917 シリンドリカルレンズ 918 マスク 919 集束レンズ 920 第1タイムスロット 921 第2タイムスロット 922 第3タイムスロット 923 ストライプ 924 パルス 925 第1記録領域 926 第2記録領域 927 ECCエンコーダー 928 ECCデコーダー 929 レーザー電源回路 930 (CaV再生のフローチャートの)ステップ 931 光偏向器 932 スリット 933 ストライプ 934 副ストライプ 935 偏向信号発生部 936 TOC領域 937 ストライプ有無識別子 938 追記ストライプ部 939 追記ストライプ有無識別子 940 (ストライプ有無識別子を再生するフローチャ
ートの)ステップ 941 (ピンホールの)光マーキング 942 PE−RZ復調部 943 LPF 944 アドレス領域 945 メインビーム 946 サブビーム 948 ストライプ裏面存在識別子 949 ストライプ空白部 950 スキャンニング手段 951 データ行 952 ECC行 953 エッジ間隔検出手段 954 比較手段 955 メモリ手段 956 発振器 957 コントローラ 958 モーター駆動回路 959 バーコード読み取り手段 963 モードスイッチ 964 ヘッド移動手段 965 周波数比較器 966 発振器 967 周波数比較器 968 発振器 969 モータ
フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平8−211304 (32)優先日 平8(1996)8月9日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 小石 健二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 守屋 充郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 後藤 芳稔 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 竹村 佳也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主データがプリピット信号で反射膜上に
    記録されたROM光ディスクの前記プリピット信号の記
    録領域の、特定半径の特定領域の前記反射膜を、半径方
    向に長いストライプ形状に、部分的に除去することによ
    り形成した、バーコードを複数個、配置することによ
    り、フェーズエンコード変調された副データを前記プリ
    ピット信号に重畳して記録したことを特徴とする光ディ
    スク。
  2. 【請求項2】 反射膜をもつ光ディスクの、特定半径の
    特定角度の領域の前記反射膜をレーザーで除去する光デ
    ィスク製造装置において、光源からのレーザー光をシリ
    ドリカルレンズで前記光ディスクの円周方向に集束させ
    ることにより、光ディスクの半径方向に長い長方形の光
    パターンを前記ディスクの前記反射膜上に結像させて、
    フェーズエンコードされた変調信号発生部からの変調信
    号に基づいて、上記光源をパルス発光させ、前記光ディ
    スクもしくはレーザー光を回転させることにより、前記
    反射膜上の特定の半径の領域に、半径方向に長い長方形
    の反射膜除去領域を複数個形成することを特徴とする光
    ディスク製造装置。
  3. 【請求項3】 光ディスク上にピットで主データもしく
    /かつアドレスを含むEFMもしくは8ー16変調の主
    信号が記録された主信号記録領域をモータを回転位相制
    御させ、光ヘッドにより主信号を再生し第1復調部によ
    り主データを得るとともに、前記光ディスク上の前記主
    信号記録領域の一部の領域に重複して設けられた副信号
    記録領域に、副データがフェーズエンコード変調された
    信号が重畳して記録されている副信号を、前記光ヘッド
    により再生信号として再生し、前記再生信号より周波数
    分離手段により前記主信号を抑圧することにより前記副
    信号を得て、フェーズエンコード復調部により復調し上
    記副データを得ることを特徴とする光ディスク再生装
    置。
  4. 【請求項4】 再生部は、光ヘッドより再生した再生信
    号を、低周波数成分分離手段により前記再生信号の高周
    波成分を抑圧した低周波再生信号を得るともに、第2ス
    ライスレベル設定部により前記再生信号より第2スライ
    スレベル信号を作成し、第2レベルスライサー部におい
    て前記第2スライスレベル信号のスライスレベル値で前
    記低周波再生信号をスライスすることにより2値化信号
    を得て、前記2値化信号を、フェーズエンコード復調す
    る復調手段により復調し、副データを復調することを特
    徴とする特許請求項3記載の光ディスク再生装置。
  5. 【請求項5】 第2スライスレベル設定部において、低
    周波数成分分離手段より、大きい時定数をもつ副低周波
    数成分分離手段を設け、前記副低周波数成分分離手段に
    再生信号もしくは低周波数再生信号を入力し、前記低周
    波数再生信号より低い周波数成分を抽出することにより
    第2スライスレベル信号を得て、前記第2スライスレベ
    ル信号を第2レベルスライサーのスライスレベル値とす
    ることを特徴とする特許請求項3記載の光ディスク再生
    装置。
  6. 【請求項6】 光ディスクの反射膜上に反射膜を除去す
    ることにより形成されたバーコード部を有するとともに
    コントロールデータ内に上記バーコードの有無を示す識
    別子を記録したことを特徴とする光ディスク。
  7. 【請求項7】 光ディスクとして、2枚の基板を貼り合
    わせたことを特徴とする請求項6記載の光ディスク。
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