JPH10231030A - 紙葉類の繰り出し機構 - Google Patents

紙葉類の繰り出し機構

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JPH10231030A
JPH10231030A JP11137897A JP11137897A JPH10231030A JP H10231030 A JPH10231030 A JP H10231030A JP 11137897 A JP11137897 A JP 11137897A JP 11137897 A JP11137897 A JP 11137897A JP H10231030 A JPH10231030 A JP H10231030A
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JP
Japan
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displacement
pressing force
connecting member
force
pick roller
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JP11137897A
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Nobuhiko Onda
信彦 恩田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は例えば現金自動支払い機(CD)や現
金自動入出金機(ATM)等に組み込まれて用いられる
紙葉類の繰り出し機構に関し、安定な繰り出しを行いう
ると共に簡便に押圧力の設定値を可変可能とすることを
課題とする。 【解決手段】押圧力(W)で押圧されている重ね置きさ
れた複数枚の紙葉類32の押圧側と逆の側から当接し摩擦
駆動によって紙葉類32を送り出すピックローラ31と、こ
のピックローラ31の紙葉類送り出し方向前方に配設され
て紙葉類32を送るフィードローラ33と、このフィードロ
ーラ33に近接配置されて紙葉類32を1枚ずつに分離する
セパレータ34と、ピックローラ31に加わる押圧力Wを検
出するロードセル51と、このロードセル51からの出力に
よって紙葉類32に加わる押圧力(W)を制御する制御部
49とを有する。上記構成において、ロードセル51がピッ
クローラ31に作用する押圧力Wを直接検出する構成とす
ると共に、ロードセル51自体の剛性を高めピックローラ
31の位置を一定に保持するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙葉類の繰り出し機
構に係り、特に現金自動支払い機(CD)や現金自動入
出金機(ATM)、印刷装置等に組み込まれて用いられ
る紙葉類の繰り出し機構に関する。例えば、現金自動支
払い機(CD)や現金自動入出金機(ATM)等には、
紙幣等の積み重なった紙葉類を一枚ずつ分離して紙葉類
搬送部に送り出す繰り出し機構が設けられている。
【0002】このような紙幣を扱う現金自動支払い機等
においては高い信頼性が要求されており、従って現金自
動支払い機等に内設される繰り出し機構についても高い
信頼性を有することが望まれている。
【0003】
【従来の技術】従来の紙葉類の繰り出し機構の一例を図
18及び図19を用いて説明する。同図に示される紙葉
類の繰り出し機構は、例えば現金自動支払い機等におい
て紙葉類(紙幣)を一枚ずつに分離して繰り出す機能を
奏するものである。尚、図18は従来の紙葉類の繰り出
し機構の正面図であり、図19は紙葉を取り除いた状態
の繰り出し機構の平面図である。
【0004】各図において、1はピックローラで、積層
された紙葉類2の下面に当接している。3はフィードロ
ーラで図示してない歯車機構でピックローラ1と連結し
ており、ピックローラ1と同一の周速度で回転すること
により紙葉類2を図中左方へ送り出す構成とされてい
る。また、4はセパレータであり、紙葉類2の束から1
枚だけを分離する機能を奏するものである。前記したピ
ックローラ1を軸承するピックローラシャフト5と、フ
ィードローラ3を軸承するフィードローラシャフト6
は、連結部材7で連結されている。フィードローラ6は
両端が支持部材8で支持されており、連結部材7とピッ
クローラ1はフィードローラシャフト6を中心に揺動す
る構造となっている。
【0005】一方、連結部材7のピックローラ側端に
は、L字形状を有したレバー9の一方のアーム12Aが
当接している。レバー9はレバーシャフト10の回りに
回転できるよう構成されており、このレバー9はバネ1
1によって時計回りの回転力が与えられピックローラ1
を上方に持ち上げている。レバー9の他のアーム12B
の近傍には2つの光電スイッチ13Aと13Bが配設さ
れており、アーム12Bが回転すると光電スイッチ13
Aまたは13Bの光ビームを遮断する構造となってい
る。
【0006】また、14は押圧機構であり、紙葉類2を
ピックローラ1に対してある押圧力(W)で押圧するも
のである。具体的には、押圧機構14は押圧モータ15
を具備しており、この押圧モータ15に連結したラック
アンドピニオン16で押圧アーム17を上下方向に駆動
し、これにより押圧板18を紙葉類2に当接させ加圧す
ることにより押圧力Wを得る構成とされている。また、
19はコントローラ部であり、前記した光電スイッチ1
3Aと13BのON/OFFによって押圧モータ15の
回転を制御する。
【0007】続いて、紙葉類2に作用する力について図
20を用いて説明する。ここで押圧力Wが適正押圧力W
0 より小さくなると(小さくなった押圧力をWLとす
る)、1枚目(図の一番下の紙葉類)の紙葉類2-1の送
り力f1 も小さくなる。即ち、ピックローラ1と紙葉類
-1との間の摩擦係数をμ1,最下位置の紙葉類2-1と2
枚目の紙葉類2-2との間の摩擦係数をμ2 とすると、送
り力f1 は、 f1 =(μ1 −μ2 )・W …(1) として表すことができるため、押圧力が適正押圧力W0
より小さいWLの場合の送り力f1Lは、 f1L=(μ1 −μ2 )・WL …(2) として表すことができる。
【0008】また、適正押圧力W0 の時の送り力f
10は、 f10=(μ1 −μ2 )・W0 …(3) と表すことができる。従って、上記のように押圧力が適
正押圧力W0 より小さいWL(WL<W0 )の場合に
は、摩擦係数差(μ1 −μ2 )は一定であるため、f1L
<f10となる。
【0009】上記したように、押圧力Wが適正押圧力W
0 より小さくなると、1枚目の紙葉類2-1の送り力f1
も小さくなるため、1枚目の紙葉類2-1がセパレータ4
を通過しないという障害(不送り)が発生するおそれが
ある。逆に、押圧力Wが大きくなると(大きくなった押
圧力をWHとする)、上記した押圧力Wが小さい場合と
逆の現象が発生し、2枚目や3枚目の紙葉類2-2, -3
の送り力f2 やf3 も大きくなるため、1枚目に加え
て2枚目以降の紙葉類2-2, -3 等も同時にセパレー
タ4を通過するという障害(重送)が発生するおそれが
ある。従って、1枚目の2-1だけを確実にセパレータ4
で分離するためには、押圧力Wを、WL<W0 <WHの
範囲に制御する必要がある。
【0010】今、押圧アーム17がある位置で停止し、
紙葉類2を押圧力Wで押圧しているとする。ここでピッ
クローラ1とフィードローラ3を駆動して紙葉類2を1
枚ずつ繰り出していくと、繰り出された紙葉類の枚数だ
けの自重分が減少して押圧力Wが小さくなるため、バネ
11の力によってレバー9と連結部材7はL方向に回転
しアーム12Bは光電スイッチ13Aに達して光電スイ
ッチ13AをONにする。
【0011】光電スイッチ13AがONとなると、コン
トローラ部19は押圧力Wが減少したと判断して、押圧
力Wを増加させる方向に押圧モータ15を駆動する。こ
れにより、押圧アーム17は下降し押圧力Wはが増加す
る。また、押圧力Wが増加することによりレバー9と連
結部材7は図中矢印Hで示す方向に回転し、アーム12
Bは光電スイッチ13Aから抜けて光電スイッチ13A
はOFFになる。コントローラ部19は、光電スイッチ
13AがOFFとなると、押圧力Wが増大したとして押
圧モータ15を停止する。
【0012】一方、押圧力Wが増加した場合には、レバ
ー9と連結部材7はH方向に回転しアーム12Bは光電
スイッチ13Bに達して光電スイッチ13BをONにす
る。この場合には、コントローラ部19は押圧モータ1
5を押圧力Wが減少する方向に回転させる。そして、光
電スイッチ13Aと13Bが常にOFF状態になるよう
にコントローラ部19が押圧モータ15を制御すること
によって、押圧力Wを最適な値(W0 )に維持する構成
とされている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記した従
来の繰り出し機構では、以下に述べる問題点を有してい
た。その一つとしては、従来の繰り出し機構では、ピッ
クローラシャフト5がバネ11によって時計回りの回転
力を与えられたレバー9によって支持されており、従っ
て押圧力2とバネ11のバネ力が釣り合った位置でレバ
ー9は停止する。このため、押圧力Wの設定範囲内(光
電スイッチ13A,13BがONしない範囲)であって
も、押圧力Wの増減によってレバー9は回転しその結果
ピックローラシャフト5の位置も上下する。
【0014】上記のように押圧力Wの最適値をW0 とし
た時、現在の押圧力W1がW1<W 0 である場合、図2
1に示されるように、ピックローラシャフト5は最適位
置よりも上がった位置となる。逆に、現在の押圧力W2
がW0 <W2である場合には、図22に示されるよう
に、ピックローラシャフト5は最適位置よりも下がった
位置となる。
【0015】一方、フィードローラ3の位置は一定であ
るため、ピックローラ1の位置が上下すると紙葉類2の
傾きが変化し、その結果、紙葉類2の先端部がフィード
ローラ3とセパレータ4の隙間ヘ進入する角度が変化す
る。従って、図21に示す状態では、紙葉類2の先端部
が下がっているためフィードローラ3とセパレータ4の
隙間へ進入しやすくなり1枚目の紙葉類2は出やすくな
る。一方、図22に示す状態では、紙葉類2の先端部が
上がっているためフィードローラ3とセパレータ4の隙
間へ進入しにくくなって1枚目の紙葉類2は出にくくな
る。
【0016】図20を用いて説明したように、押圧力W
が変化すると送り力f1 も変化して紙葉類2の出方が変
化するが、従来の繰り出し機構ではこれに加えて更に紙
葉類2の傾きの影響も加算されてしまい、紙葉類2の出
方が大幅に変化して安定な繰り出しを行うことができな
いという問題点があった。また、他の問題点としては、
次の事項が挙げられる。即ち、取り扱う紙葉類2の種類
が変わって紙葉類2の摩擦係数が変化したときには押圧
力Wも変化させる必要があるが、従来例では押圧力Wと
バネ力が釣り合った位置でレバー9は停止するため、押
圧力Wを変化させるときにはバネ11を押圧力の設定値
に応じてバネ定数が大きいもの或いは小さいものに交換
する必要があった。このため、取り扱う紙葉類2の種類
が変わる毎にバネ11の交換作業が必要となり、簡便に
押圧力Wの設定値を変えることが困難であるという問題
点があった。
【0017】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、安定な繰り出しを行いうると共に簡便に押圧力の
設定値を可変可能とした紙葉類の繰り出し機構を提供す
ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、次の手段
を講じることにより解決することができる。請求項1記
載の発明によれば、押圧力(W)で押圧されている重ね
置きされた複数枚の紙葉類の前記押圧側と逆の側から当
接し、かつ摩擦駆動によって前記紙葉類を送り出すピッ
クローラと、前記ピックローラの前記紙葉類の送り出し
方向前方に配設されて前記紙葉類を送るフィードローラ
と、前記フィードローラに近接配置されて前記紙葉類を
1枚ずつに分離するセパレータと、前記ピックローラに
加わる押圧力Wを検出する力検出手段と、前記力検出手
段からの出力によって前記紙葉類に加わる押圧力(W)
を制御する制御部とを有し、前記力検出手段は、前記ピ
ックローラの位置を一定位置に保持しつつ、前記ピック
ローラに作用する押圧力Wを検出しうる構成とされてい
ることを特徴とするものである。
【0019】また、請求項2記載の発明によれば、前記
請求項1記載の紙葉類の繰り出し機構において、前記力
検出手段がロードセルであることを特徴とするものであ
る。また、請求項3記載の発明によれば、前記請求項1
記載の紙葉類の繰り出し機構において、前記力検出手段
が圧電素子であることを特徴とするものである。
【0020】また、請求項4記載の発明によれば、前記
請求項1記載の紙葉類の繰り出し機構において、前記力
検出手段が、前記ピックローラの支持部を支持する高剛
性部材と、押圧力による前記高剛性部材の変位を検出す
る変位検出手段と、前記高剛性部材の剛性値と前記変位
検出手段からの変位量とから押圧力を演算する変位・力
変換手段とを具備する構成としたことを特徴とするもの
である。
【0021】また、請求項5記載の発明によれば、前記
請求項1記載の紙葉類の繰り出し機構において、前記力
検出手段が、前記ピックローラを軸承するシャフトを保
持する連結部材と、前記連結部材の一端を固定支持する
支柱と、前記押圧力による前記連結部材の変位を検出す
る変位検出手段と、前記連結部材の剛性値と前記変位検
出手段からの変位量とから押圧力を演算する変位・力変
換手段とを具備する構成としたことを特徴とするもので
ある。
【0022】また、請求項6記載の発明によれば、前記
請求項1記載の紙葉類の繰り出し機構において、前記力
検出手段が、前記ピックローラを軸承するシャフトを保
持する連結部材と、前記連結部材の一端を固定支持する
支柱と、前記押圧力による前記連結部材の撓みを検出す
る歪みゲージと、前記連結部材の剛性値と前記歪ゲージ
からの歪み量とから押圧力を演算する歪・力変換手段と
を具備する構成としたことを特徴とするものである。
【0023】また、請求項7記載の発明によれば、前記
請求項1記載の紙葉類の繰り出し機構において、前記力
検出手段が、前記ピックローラと前記フィードローラと
を連結するよう配設され、前記ピックローラを軸承する
シャフトを保持する連結部材と、前記連結部材を支持す
る高剛性部材と、前記連結部材の前記ピックローラと前
記フィードローラとの間の任意位置にて前記押圧力によ
る前記連結部材の変位を検出する変位検出手段と、前記
連結部材の剛性値と前記変位検出手段からの変位量とか
ら押圧力を演算する変位・力変換手段とを具備する構成
としたことを特徴とするものである。
【0024】また、請求項8記載の発明によれば、前記
請求項1記載の紙葉類の繰り出し機構において、前記力
検出手段が、前記ピックローラと前記フィードローラと
を連結するよう配設され、前記ピックローラを軸承する
シャフトを保持すると共に、前記ピックローラより前記
フィードローラの配設方向に対し反対方向に延出された
延出部が形成された連結部材と、前記延出部と当接する
ことにより前記連結部材を支持する高剛性を有した当接
部材と、前記押圧力による前記連結部材の変位を検出す
る変位検出手段と、前記連結部材の剛性値と前記変位検
出手段からの変位量とから押圧力を演算する変位・力変
換手段とを具備する構成としたことを特徴とするもので
ある。
【0025】また、請求項9記載の発明によれば、前記
請求項1記載の紙葉類の繰り出し機構において、前記力
検出手段が、前記ピックローラと前記フィードローラと
を連結するよう配設され、前記ピックローラを軸承する
シャフトを保持すると共に、前記ピックローラより前記
フィードローラの配設方向に対し反対方向に延出された
延出部が形成された連結部材と、前記延出部と当接する
ことにより前記連結部材を支持する高剛性を有した当接
部材と、前記押圧力による前記連結部材の撓みを検出す
る歪みゲージと、前記連結部材の剛性値と前記歪みゲー
ジからの歪み量とから押圧力を演算する歪み・力変換手
段とを具備する構成としたことを特徴とするものであ
る。
【0026】更に、請求項10記載の発明によれば、前
記請求項1記載の紙葉類の繰り出し機構において、前記
力検出手段が、前記ピックローラと前記フィードローラ
とを連結するよう配設され、前記ピックローラを軸承す
るシャフトを保持すると共に、前記ピックローラの中心
と前記フィードローラの中心を結ぶ線分に対し異なる方
向に延出されたレバー部が形成された連結部材と、前記
レバー部の変位を測定することにより、前記押圧力によ
る前記連結部材の変位を検出する変位検出手段と、前記
連結部材または前記レバー部を支持する高剛性部材と、
前記連結部材の剛性値と前記変位検出手段からの変位量
とから押圧力を演算する変位・力変換手段とを具備する
構成としたことを特徴とするものである。
【0027】上記した各手段は、次のように作用する。
図1(A),(B)は本発明に係る紙葉類の繰り出し機
構の原理図である。図1(A)は紙葉類の繰り出し機構
の正面図であり、図1(B)は紙葉類の繰り出し機構の
右側面図である。請求項1記載の発明では、同図に示さ
れるように、ピックローラ20は押圧力(W)で押圧さ
れている重ね置きされた複数枚の紙葉類24の押圧側と
逆の側から当接し、かつ摩擦駆動によって紙葉類24を
送り出す。また、フィードローラ21は、ピックローラ
20の紙葉類24の送り出し方向前方に配設されて紙葉
類24を送る機能を奏する。
【0028】また、セパレータ22は、フィードローラ
21に近接配置されて紙葉類24を1枚ずつに分離す
る。また、力検出手段23は、ピックローラに加わる押
圧力Wを検出する。更に、制御部25は力検出手段23
からの出力によって紙葉類24に加わる押圧力(W)を
制御する。上記構成において本発明では、前記力検出手
段23をピックローラ20の支持部26に当接し、この
ピックローラ20に作用する押圧力Wを直接検出する構
成とすると共に、ピックローラ20の位置を一定に保持
するために高剛性を有する構成とした。
【0029】この構成とすることにより、ピックローラ
20に作用する押圧力Wは、ピックローラ20,支持部
26,力検出手段23と伝わるので、力検出手段23で
押圧力Wを直接検出することが可能となる。また、力検
出手段23は高剛性を有しているため、押圧力Wが大小
変化したとしてもピックローラ20の位置は大きく変化
しないため、紙葉類24を常に安定した状態でセパレー
タ22に向け繰り出すことができる。
【0030】また、請求項2または3記載の発明のよう
に、力検出手段23としてロードセル或いは圧電素子を
用いてもよい。力検出手段としてロードセル或いは圧電
素子を用いた場合には、上記押圧力を直接検出すること
ができる、またロードセル或いは圧電素子自体の剛性は
共に高いため、ピックローラ20の位置を一定に保つこ
とができる。
【0031】また、請求項4記載の発明によれば、力検
出手段23を高剛性部材,変位検出手段,及び変位・力
変換手段により構成することにより、高剛性部材はピッ
クローラ20の支持部を支持するため、ピックローラ2
0の移動は抑制される。これにより、紙葉類を安定した
状態でセパレータ22に送ることができる。
【0032】また、変位検出手段は押圧力による高剛性
部材の変位を検出し、変位・力変換手段はこの高剛性部
材の剛性値と変位検出手段からの変位量とから押圧力を
演算するため、この変位検出手段及び変位・力変換手段
により押圧力を直接的に検出することができる。また、
請求項5記載の発明によれば、力検出手段23を支柱,
変位検出手段,及び変位・力変換手段により構成するこ
とにより、支柱はピックローラ20を軸承するシャフト
を保持する連結部材の一端を固定支持するため、ピック
ローラ20の移動は抑制される。これにより、紙葉類を
安定した状態でセパレータ22に送ることができる。
【0033】また、変位検出手段は押圧力による連結部
材の変位を検出し、変位・力変換手段は連結部材の剛性
値と検出手段からの変位量とから押圧力を演算するた
め、この変位検出手段及び変位・力変換手段により押圧
力を直接的に検出することができる。また、請求項6記
載の発明によれば、力検出手段23を支柱,歪みゲー
ジ,及び歪・力変換手段により構成することにより、支
柱はピックローラ20を軸承するシャフトを保持する連
結部材の一端を固定支持するため、ピックローラ20の
移動は抑制される。これにより、紙葉類を安定した状態
でセパレータ22に送ることができる。
【0034】また、歪みゲージは押圧力による連結部材
の撓みを検出し、歪・力変換手段は連結部材の剛性値と
歪ゲージからの歪み量とから押圧力を演算するため、こ
の歪みゲージ及び歪・力変換手段により押圧力を直接的
に検出することができる。また、請求項7記載の発明に
よれば、ピックローラ20とフィードローラ21とを連
結するよう配設されると共にピックローラ20を軸承す
るシャフトを保持する連結部材37を設け、この連結部
材37のピックローラ20とフィードローラ21との間
の任意位置にて、変位検出手段により連結部材37の変
位を検出する構成としたことにより、変位検出手段の配
設位置に自由度を持たせることができる。
【0035】よって、多数の構成部品が配設される連結
部材37の周辺部分をコンパクトに構成することがで
き、紙葉類の繰り出し機構の小型化を図ることが可能と
なる。また、ピックローラ20を軸承するシャフトを保
持する連結部材37は、高剛性部材により支持されるた
め、ピックローラ20の変位を抑制することができ、よ
って紙葉類を安定した状態でセパレータ22に送ること
ができる。
【0036】また、請求項8及び請求項9記載の発明に
よれば、連結部材にピックローラよりフィードローラの
配設方向に対し反対方向に延出された延出部を形成し、
この延出部と当接することにより連結部材を支持する高
剛性を有する当接部材を設けたことにより、押圧力の検
出に必要な最少限の変位は許容しつつ、かつ連結部材の
余剰の変位を規制することができる。このため、確実な
変位検出を行いつつ、ピックローラ20の変位をより確
実に抑制することが可能となり、よって紙葉類をより安
定した状態でセパレータ22に送ることができる。
【0037】また、請求項10記載の発明によれば、ピ
ックローラの中心とフィードローラの中心を結ぶ線分に
対し異なる方向に延出されたレバー部を連結部材に形成
すると共に、変位検出手段がこのレバー部の変位を測定
し連結部材の変位を検出する構成としたことにより、変
位検出手段の配設位置をピックローラとフィードローラ
との間位置から離間した位置に設定することができる。
よって、多数の構成部品が配設される連結部材37の周
辺部分をコンパクトに構成することができ、紙葉類の繰
り出し機構の小型化を図ることが可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図2及び図3は本発明の第1実
施例である紙葉類の繰り出し機構(以下、単に繰り出し
機構という)を示している。同図に示される紙葉類の繰
り出し機構は、例えば現金自動支払い機等において紙葉
類(紙幣)を一枚ずつに分離して繰り出す機能を奏する
ものである。尚、図2は第1実施例である繰り出し機構
の正面図であり、図3は繰り出し機構の右側面図(要部
のみ図示)である。
【0039】各図において、31はピックローラで、積
層された紙葉類32の下面に当接している。33はフィ
ードローラで図示してない歯車機構でピックローラ31
と連結しており、ピックローラ31と同一の周速度で回
転することにより紙葉類32を図中左方へ送り出す構成
とされている。また、34はセパレータであり、紙葉類
32の束から1枚だけを分離する機能を奏するものであ
る。前記したピックローラ31を軸承するピックローラ
シャフト35と、フィードローラ33を軸承するフィー
ドローラシャフト36は、連結部材37で連結されてい
る。フィードローラシャフト36は両端が支持部材38
で支持されており、連結部材37とピックローラ31は
フィードローラシャフト36を中心に揺動可能な構成と
なっている。
【0040】また、44は押圧機構であり、紙葉類32
をピックローラ31に対してある押圧力(W)で押圧す
るものである。具体的には、押圧機構44は押圧モータ
45を具備しており、この押圧モータ45に連結したラ
ックアンドピニオン46で押圧アーム47を上下方向I
駆動し、これにより押圧板48を紙葉類32に当接させ
加圧することにより押圧力Wを得る構成とされている。
また、49はコントローラ部であり、前記した制御部,
変位・力変換手段,または歪・力変換手段として機能す
るものである。
【0041】次に、本発明の要部となる力検出手段につ
いて説明する。本実施例に係る力検出手段は、繰り出し
機構全体を保持するベース(図示せず)に固定された支
持台50と、この支持台50上に配設された力検出手段
となるロードセル51とにより構成されている。前記し
た連結部材37はロードセル51の上部に載置されるよ
う配設され、よって連結部材37はロードセル51を介
して支持台50に支持された構成となっている。従っ
て、ピックローラ31に作用する押圧力Wは、ピックロ
ーラ31,ピックローラシャフト35,連結部材37を
介してロードセル51に伝わるので、ロードセル51で
押圧力Wを直接検出することが可能となる。
【0042】また、一般にロードセル51は高剛性を有
しているため、押圧力Wが大小変化したとしてもその変
形量は無視することができる程度に小さいため、従来の
ように連結部材37がフィードローラシャフト36を中
心として回転するようなことはなく、従ってピックロー
ラ31の位置が変化するようなことはない。これによ
り、紙葉類24を常に安定した状態で各ローラ31,3
3からセパレータ34に向け繰り出すことができ、従っ
て従来発生していた不送り及び重送の発生を抑制できる
ため、繰り出し機構の信頼性を高めることができる。
【0043】ここで、図2に示した第1実施例に係る繰
り出し機構の具体的動作について説明する。上記のよう
にロードセル51により直接的に検出された押圧力Wの
検出信号(=力信号)はコントローラ部49に入力され
る。コントローラ部49は押圧力の最適値Woとロード
セル51からの押圧力検出値Wsを比較し、Ws=Wo
となるように押圧モータ45を駆動する。
【0044】押圧力Wの変化によってピックローラ31
の位置が大きく変化しないよう、ロードセル51自身の
剛性は、押圧力を±10%程度以下の精度で検出できる
範囲でできるだけ大きく設定している。押圧力Wによる
ロードセル51の変位量(=圧縮量)をΔl、ロードセ
ル51のバネ定数をkとすると、 W=k・Δl …(4) の関係がある。具体例として、W=0.5kgf のとき、
Δl<0.1mmとするためには、k>5kgf/mmなるロード
セル51を使用する。また、Δl<0.01mmとするため
には、k>50kgf/mmなるロードセル51を使用する。
【0045】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図4は第2実施例に係る繰り出し機構の側面図(要
部のみ図示)を示している。尚、図4において図2及び
図3と同一構成については同一符号を付してその説明を
省略する。本実施例では、力検出手段として圧電変換素
子52を使用したことを特徴とするものである。水晶や
ロッシェル塩などの圧電性結晶に外力を加えて結晶を歪
ませると、結晶内の正負両イオンの中心がずれて結晶の
一端に正、他端に負の電荷が現われて両端に電圧を生じ
る。この電圧を検出すれば外力、即ち押圧力Wが求ま
る。尚、力検出手段としては、上記したロードセル5
1,圧電変換素子52の他にも磁歪素子、感圧導電ゴム
等を使用することが可能である。
【0046】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。図5は第3実施例に係る繰り出し機構の側面図(要
部のみ図示)を示している。尚、図5において図2及び
図3と同一構成については同一符号を付してその説明を
省略する。本実施例では、支持台50上にスペーサとし
て機能する剛性の高い高剛性部材53を取付け、この高
剛性部材53の上端を連結部材37に当接させて連結部
材37を支持する構成としている。また、支持台50の
上部には、この高剛性部材53と共に変位検出手段とな
る変位検出センサ54が配設されている。この変位検出
センサ54は非接触タイプのセンサであり、連結部材3
7の変位を直接的に検出しうる構成となっている。
【0047】押圧力Wが印加されると、この押圧力はピ
ックローラ31,ピックローラシャフト35,支持部3
7を介して高剛性部材53に伝わる。従って、高剛性部
材53は伝達された押圧力により微小量(Δα)変形
し、この高剛性部材53の変形により連結部材37も微
小量Δα変位するため、この連結部材37の微小変位量
Δαを変位検出センサ54により検出する。
【0048】高剛性部材53のバネ定数は、上述したロ
ードセル51と等しい値とする。尚、変位検出センサ5
4の具体例としては、渦電流式変位センサやレーザ光式
変位センサや接触式変位センサ等が考えられる。また、
変位検出センサ54は変位・力変換装置55に接続され
ており、この変位・力変換装置55において変位検出セ
ンサ54で検出された微小変位量Δαは、これに対応す
る力(即ち、押圧力値)に変換処理される。いま、高剛
性部材53のバネ定数をk1 としたとき、 W=k1 ・Δα …(5) の計算によって押圧力Wを求めることができる。
【0049】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。図6は第4実施例に係る繰り出し機構の側面図(要
部のみ図示)を示している。尚、図6において図2及び
図3と同一構成については同一符号を付してその説明を
省略する。図6に示す繰り出し機構は、連結部材37の
剛性を利用して押圧力Wを検出するものである。連結部
材37の支持部材38に近い部分を支柱56で支持す
る。押圧力Wがピックローラ31に作用すると連結部材
37は最小量撓んでピックローラ31側の端部はΔβだ
け微小変位する。連結部材37の剛性は、微小変位量Δ
βが0.1mm 以下、望ましくは0.01mm以下となるよう
に設定する。
【0050】上記の連結部材37の変位量Δβは、図5
で用いたと同様な変位検出センサ54により検出する。
変位検出センサ54は変位・力変換装置55に接続され
ており、この変位・力変換装置55において変位検出セ
ンサ54で検出された微小変位量Δβは、これに対応す
る力(即ち、押圧力値)に変換処理される。いま、変位
検出センサ54からみた連結部材37のバネ定数をk2
としたとき、 W=k2 ・Δβ …(6) の計算によって押圧力Wを求めることができる。
【0051】次に、本発明の第5実施例について説明す
る。図7は第5実施例に係る繰り出し機構を示してい
る。尚、図7において図2及び図3と同一構成について
は同一符号を付してその説明を省略する。図7に示す繰
り出し機構も図6に示した繰り出し機構と同様に、連結
部材37の剛性を利用して押圧力Wを検出するものであ
る。連結部材37の支持部材38に近い部分を支柱56
で支持する。押圧力Wがピックローラ31に作用すると
連結部材37は微小量撓み、この撓み量を連結部材37
の側面に貼った歪ゲージ57により検出する。
【0052】歪ゲージ57は歪・力変換装置58に接続
されており、この歪・力変換装置58において歪ゲージ
57で検出された撓み量は、これに対応する力(即ち、
押圧力値)に変換処理され、これにより押圧力Wを求め
ることができる。次に、本発明の第6実施例について説
明する。図8は第6実施例に係る繰り出し機構を示して
いる。尚、図8において図2及び図3と同一構成につい
ては同一符号を付してその説明を省略する。
【0053】図8に示す繰り出し機構は、図6に示した
第4実施例と同様に連結部材37の剛性を利用して押圧
力Wを検出するものである。本実施例に係る連結部材3
7は、ピックローラ31よりフィードローラ33の配設
方向に対し反対方向(図中、右側方向)に延出された延
出部60が形成された構成とされている。この延出部6
0は高剛性を有する当接部材61に当接しており、これ
により連結部材37は当接部材61及び支持部材38に
両端を支持された構成とされている。
【0054】上記構成において、押圧力Wがピックロー
ラ31に作用すると連結部材37は最小量撓んでピック
ローラ31側の端部はΔβだけ微小変位する。連結部材
37の剛性は、微小変位量Δβが0.1mm 以下、望まし
くは0.01mm以下となるように設定する。この際、上記
のように連結部材37は当接部材61及び支持部材38
に両端を支持された構成であるためその撓み量は小さ
く、よってこの設定を容易に行うことができる。尚、押
圧力Wの演算方法は、前記した第4実施例で説明した方
法と同様であるため、その説明は省略する。
【0055】上記したように本実施例では、連結部材3
7に延出部60を形成し、この延出部60と当接するこ
とにより連結部材37を支持する高剛性を有する当接部
材61を設けたことにより、押圧力Wの検出に必要な最
少限の変位は連結部材37に許容しつつ、かつ連結部材
37の余剰の変位を規制することができる。これによ
り、確実な変位検出を行いつつ、ピックローラ20の変
位をより確実に抑制することが可能となり、よって紙葉
類をより安定した状態でセパレータ22に送ることがで
きる。
【0056】次に、本発明の第7実施例について説明す
る。図9は第7実施例に係る繰り出し機構を示してい
る。尚、図9において図2及び図3と同一構成について
は同一符号を付してその説明を省略する。図9に示す繰
り出し機構も図8に示した繰り出し機構と同様に、連結
部材37の剛性を利用して押圧力Wを検出するものであ
る。また、連結部材37のピックローラ31よりフィー
ドローラ33の配設方向に対し反対方向(右側方向)に
は延出部60が形成され、この延出部60は当接部材6
1に当接した構成とされている。
【0057】上記構成において、押圧力Wがピックロー
ラ31に作用すると連結部材37は微小量撓み、この撓
み量は連結部材37の側面に貼った歪ゲージ57により
検出される。歪ゲージ57は歪・力変換装置58に接続
されており、この歪・力変換装置58において歪ゲージ
57で検出された撓み量は、これに対応する力(即ち、
押圧力値)に変換処理され、これにより押圧力Wを求め
ることができる。
【0058】本実施例においても、第6実施例と同様に
連結部材37に延出部60を形成しすると共に、この延
出部60と当接し連結部材37を支持する当接部材61
を設けた構成とされているため、押圧力Wの検出に必要
な最少限の変位は連結部材37に許容しつつ、かつ連結
部材37の余剰の変位を規制することができ、よって紙
葉類をより安定した状態でセパレータ22に送ることが
できる。
【0059】次に、本発明の第8実施例について説明す
る。図10及び図11は第8実施例に係る繰り出し機構
を示している。図10は第8実施例に係る繰り出し機構
の側面図(要部のみ図示)であり、図11は図10にお
けるA−A線に沿う断面図である。尚、図10及び図1
1において図2及び図3と同一構成については同一符号
を付してその説明を省略する。
【0060】本実施例に係る力検出手段は、繰り出し機
構全体を保持するベース(図示せず)に固定された支持
台50、この支持台50上に配設された力検出手段とな
るロードセル51、及び連結部材37等により構成され
ている。前記した第1実施例では、図1に示されるよう
に、支持台50及びロードセル51をピックローラシャ
フト35の直下位置に配設し、ピックローラ31に作用
する押圧力Wを直接ロードセル51により検出する構成
としていた。これに対して本実施例では、ピックローラ
20とフィードローラ21とを連結するよう配設された
連結部材37の、ピックローラ20とフィードローラ2
1との間の任意位置に支持台50及びロードセル51を
配置したことを特徴とするものである。具体的には、本
実施例ではフィードローラ33の中心位置から距離L2
離間した位置に支持台50及びロードセル51を配置し
た構成としている。
【0061】本実施例の構成においても、連結部材37
はロードセル51の上部に載置された構成とされている
ため、連結部材37はロードセル51を介して支持台5
0に支持された構成となっている。従って、ピックロー
ラ31に作用する押圧力Wは、ピックローラ31,ピッ
クローラシャフト35,連結部材37を介してロードセ
ル51に伝わるので、ロードセル51で押圧力Wを直接
検出することが可能となる。
【0062】また、前記したようにロードセル51は高
剛性を有しているため、連結部材37がフィードローラ
シャフト36を中心として回転するようなことはなく、
従ってピックローラ31の位置が変化するようなことは
ない。これにより、紙葉類24を常に安定した状態で各
ローラ31,33からセパレータ34に向け繰り出すこ
とができる。
【0063】ここで、本実施例に係る繰り出し機構の具
体的動作について説明する。上記のようにロードセル5
1により直接的に検出された押圧力Wの検出信号(=力
信号)はコントローラ部49に入力される。コントロー
ラ部49は、押圧力の最適値Woとピックローラ31に
印加される押圧力Wを比較する。いま、ロードセル51
からの押圧力検出値をWs、またピックローラシャフト
35の中心とフィードローラシャフト36の中心との離
間距離をL1 とすると、押圧力Wは、 W=(L2 /L1 )×Ws …(7) と表すことができる。従って、コントローラ部49は、
(7)で求められる押圧力Wと最適値Woとを比較しW
=Woとなるよう、具体的には下式(8)が成立するよ
う押圧モータ45を駆動する。
【0064】Wo=(L2 /L1 )×Ws …(8) 押圧力Wの変化によってピックローラ31の位置が大き
く変化しないよう、ロードセル51自身の剛性は押圧力
を±10%程度以下の精度で検出できる範囲でできるだ
け大きく設定している。押圧力Wによるピックローラシ
ャフト35の変位量をΔL1 、ロードセル51の変位量
(=圧縮量)をΔL2 、ロードセル51のバネ定数を
k、ロードセル51に作用する荷重をwとすると、 w=k・ΔL2 …(9) (ΔL1 /L1 )=(ΔL2 /L2 ) …(10) W・L1 =w・L2 …(11) となり、以上の(9)式から(11)式より、 W=k・(L2 /L1)2 ・ΔL1 …(12) の関係がある。具体例として、L2 /L1 =0.5,W
=0.5kgf のとき、ΔL1 <0.1mmとするためには、
k>20kgf/mmなるロードセル51を使用する。また、
ΔL1 <0.01mmとするためには、k>200kgf/mmな
るロードセル51を使用する。
【0065】上記した本実施例に係る構成の紙葉類の繰
り出し機構によれば、連結部材37のピックローラ31
とフィードローラ33との間の任意位置にて、ロードセ
ル51により連結部材37の変位を検出する構成とした
ことにより、ロードセル51の配設位置に自由度を持た
せることができる。よって、多数の構成部品が配設され
る連結部材37の周辺部分をコンパクトに構成すること
ができ、紙葉類の繰り出し機構の小型化を図ることが可
能となる。
【0066】また、ピックローラ31を軸承するピック
ローラシャフト35を保持する連結部材37は、高剛性
を有した支持台50及びロードセル51により支持され
るため、ピックローラ31の変位を抑制することがで
き、よって紙葉類を安定した状態でセパレータ34に送
ることができる。次に、本発明の第9実施例について説
明する。図12は第9実施例に係る繰り出し機構を示し
ている。本実施例では、図10及び図11を用いて説明
した第8実施例に係る繰り出し機構において、力検出手
段として圧電変換素子52を使用したことを特徴とする
ものである。尚、力検出手段としては、上記したロード
セル51,圧電変換素子52の他にも磁歪素子、感圧導
電ゴム等を使用することが可能である。
【0067】次に、本発明の第10実施例について説明
する。図13は第10実施例に係る繰り出し機構を示し
ている。尚、図13において図2及び図3と同一構成に
ついては同一符号を付してその説明を省略する。本実施
例では、図10及び図11を用いて説明した第8実施例
に係る繰り出し機構において、支持台50上にスペーサ
として機能する剛性の高い高剛性部材53を取付け、こ
の高剛性部材53の上端を連結部材37のピックローラ
20とフィードローラ21との間の任意位置に当接させ
て連結部材37を支持する構成としている。また、支持
台50の上部には、この高剛性部材53と共に変位検出
手段となる変位検出センサ54が配設されている。この
変位検出センサ54は非接触タイプのセンサであり、連
結部材37の変位を直接的に検出しうる構成となってい
る。
【0068】押圧力Wが印加されると、この押圧力はピ
ックローラ31,ピックローラシャフト35,連結部材
37を介して高剛性部材53に伝わる。従って、高剛性
部材53は伝達された押圧力により微小量(Δα)変形
し、この高剛性部材53の変形により連結部材37も微
小量Δα変位するため、この連結部材37の微小変位量
Δαを変位検出センサ54により検出する。いま、高剛
性部材53のバネ定数をk1 とすると、押圧力Wは前記
したL1,2,1 Δαをパラメータとして表すことがで
き、具体的には W=k1 ・(L2 /L1)・Δα …(13) の計算により押圧力Wを求めることができる。
【0069】次に、本発明の第11実施例について説明
する。図14及び図15は第11実施例に係る繰り出し
機構を示している。図14は第11実施例に係る繰り出
し機構の側面図であり、図15は第11実施例に係る繰
り出し機構のフィードローラ33近傍の底面図であり。
尚、図14において図2及び図3と同一構成については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0070】本実施例に係る繰り出し機構は、連結部材
37にピックローラ31の中心とフィードローラ33の
中心を結ぶ線分(図中、矢印Wで示す一点鎖線)に対し
異なる方向に延出したレバー部62を形成すると共に、
変位検出手段となるロードセル51がこのレバー部62
の変位を測定し連結部材37の変位を検出する構成とし
たことを特徴とするものである。
【0071】具体的には、レバー部62はピックローラ
31の中心とフィードローラ33の中心を結ぶ線分Wに
対し、フィードローラ33の中心位置より略鉛直下方に
延出した構成とされている。また、ロードセル51は支
持台50に搭載された状態で、側方よりレバー部62の
所定位置に当接した構成とされている。上記構成におい
て、ピックローラ31に押圧力Wが作用すると、連結部
37及びレバー部62はフィードローラシャフト36を
中心として図中時計方向に微小回転し、ロードセル51
を加圧する。いま、フィードローラシャフト36とピッ
クローラシャフト35の離間距離をL3, フィードロー
ラシャフト36とロードセル51の当接位置までの距離
をL4 ,ロードセル51の出力をwとすると、押圧力W
は下式で求められる。
【0072】W=(L4 /L3 )・w …(14) 上記のように、本実施例に係る繰り出し機構は、変位検
出手段となるロードセル51の配設位置をピックローラ
31とフィードローラ33との間位置から離間した位置
に設定することができる。よって、多数の構成部品が配
設される連結部材37の周辺部分をコンパクトに構成す
ることができ、紙葉類の繰り出し機構の小型化を図るこ
とが可能となる。
【0073】次に、本発明の第12実施例について説明
する。図16は第12実施例に係る繰り出し機構を示し
ている。本実施例では、図14及び図15を用いて説明
した第11実施例に係る繰り出し機構において、力検出
手段として圧電変換素子52を使用したことを特徴とす
るものである。尚、力検出手段としては、上記したロー
ドセル51,圧電変換素子52の他にも磁歪素子、感圧
導電ゴム等を使用することが可能である。
【0074】次に、本発明の第13実施例について説明
する。図17は第13実施例に係る繰り出し機構を示し
ている。尚、図17において図2及び図3と同一構成に
ついては同一符号を付してその説明を省略する。本実施
例では、図14及び図15を用いて説明した第11実施
例に係る繰り出し機構において、支持台50上にスペー
サとして機能する剛性の高い高剛性部材53を取付け、
この高剛性部材53の上端をレバー部62の任意位置に
当接させた構成としている。また、支持台50の上部に
は、この高剛性部材53と共に変位検出手段となる変位
検出センサ54が配設されている。この変位検出センサ
54は非接触タイプのセンサであり、連結部材37の変
位を直接的に検出しうる構成となっている。
【0075】本実施例に係る構成では、押圧力Wがピッ
クローラ31に印加されると、この押圧力はピックロー
ラ31,ピックローラシャフト35,連結部材37,レ
バー部62を介して高剛性部材53に伝わる。従って、
高剛性部材53は伝達された押圧力により微小量(Δ
α)変形し、この高剛性部材53の変形によりレバー部
62も微小量Δα変位するため、このレバー部62の微
小変位量Δαを変位検出センサ54により検出する。い
ま、高剛性部材53のバネ定数をk1 とすると、押圧力
Wは前記したL3,4,1 Δαをパラメータとして表す
ことができ、具体的には W=k1 ・(L4 /L3)・Δα …(13) の計算により押圧力Wを求めることができる。
【0076】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現できる。請求項1記載の発明によれ
ば、力検出手段で押圧力Wを直接検出することが可能と
なり、また力検出手段は高剛性を有しているため、押圧
力Wが大小変化したとしてもピックローラの位置は大き
く変化しないため、紙葉類を常に安定した状態でセパレ
ータに向け繰り出すことができる。
【0077】また、請求項2または3記載の発明によれ
ば、力検出手段としてロードセル或いは圧電素子を用い
ることにより、押圧力を直接検出することができる。ま
た、ロードセル或いは圧電素子自体の剛性は共に高いた
め、ピックローラの位置を一定に保つことができ、よっ
て紙葉類を常に安定した状態でセパレータに向け繰り出
すことができる。
【0078】また、請求項4記載の発明によれば、高剛
性部材はピックローラの支持部を支持するため、ピック
ローラの移動は抑制される。これにより、紙葉類を安定
した状態でセパレータに送ることができる。また、請求
項5及び請求項6記載の発明によれば、支柱はピックロ
ーラを軸承するシャフトを保持する連結部材の一端を固
定支持するためピックローラの移動は抑制され、よって
紙葉類を安定した状態でセパレータに送ることができ
る。
【0079】また、請求項7記載の発明によれば、変位
検出手段の配設位置に自由度を持たせることができるた
め、多数の構成部品が配設される連結部材の周辺部分を
コンパクトに構成することができ、紙葉類の繰り出し機
構の小型化を図ることが可能となる。また、ピックロー
ラを軸承するシャフトを保持する連結部材は高剛性部材
により支持されるため、ピックローラの変位を抑制する
ことができ、よって紙葉類を安定した状態でセパレータ
に送ることができる。
【0080】また、請求項8及び請求項9記載の発明に
よれば、連結部材に対し押圧力の検出に必要な最少限の
変位を許容しつつ、かつ連結部材の余剰の変位を規制す
ることができる。このため、確実な変位検出を行いつ
つ、ピックローラの変位をより確実に抑制することが可
能となり、よって紙葉類をより安定した状態でセパレー
タに送ることができる。
【0081】更に、請求項10記載の発明によれば、変
位検出手段の配設位置をピックローラとフィードローラ
との間位置から離間した位置に設定することができるた
め、多数の構成部品が配設される連結部材の周辺部分を
コンパクトに構成することができ、紙葉類の繰り出し機
構の小型化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図であり、(A)は正面図であ
り、(B)は右側面図である。
【図2】本発明の第1実施例である紙葉類の繰り出し機
構の正面図である。
【図3】本発明の第1実施例である紙葉類の繰り出し機
構の右側面図である。
【図4】本発明の第2実施例である紙葉類の繰り出し機
構の側面図である。
【図5】本発明の第3実施例である紙葉類の繰り出し機
構の側面図である。
【図6】本発明の第4実施例である紙葉類の繰り出し機
構の正面図である。
【図7】本発明の第5実施例である紙葉類の繰り出し機
構の正面図である。
【図8】本発明の第6実施例である紙葉類の繰り出し機
構の正面図である。
【図9】本発明の第7実施例である紙葉類の繰り出し機
構の正面図である。
【図10】本発明の第8実施例である紙葉類の繰り出し
機構の正面図である。
【図11】図10におけるA−A線に沿う断面図であ
る。
【図12】本発明の第9実施例である紙葉類の繰り出し
機構の部分切截図である。
【図13】本発明の第10実施例である紙葉類の繰り出
し機構の部分切截図である。
【図14】本発明の第11実施例である紙葉類の繰り出
し機構の正面図である。
【図15】本発明の第12実施例である紙葉類の繰り出
し機構の底面図である。
【図16】本発明の第13実施例である紙葉類の繰り出
し機構の底面図である。
【図17】本発明の第14実施例である紙葉類の繰り出
し機構の底面図である。
【図18】従来の一例である紙葉類の繰り出し機構の正
面図である。
【図19】従来の一例である紙葉類の繰り出し機構の平
面図である。
【図20】紙葉類が複数枚重ね置きされた場合に発生す
る力関係を説明するための図である。
【図21】従来の紙葉類の繰り出し機構で発生する問題
点を説明するための図である。
【図22】従来の紙葉類の繰り出し機構で発生する問題
点を説明するための図である。
【符号の説明】
31 ピックローラ 32 紙葉類 33 フィードローラ 34 セパレータ 35 ピックローラシャフト 36 フィードローラシャフト 37 連結部材 38 支持部材 44 押圧機構 45 押圧モータ 46 ラックアンドピニオン 47 押圧アーム 49 コントローラ部 50 支持台 51 ロードセル 52 圧電素子 53 高剛性部材 54 変位検出センサ 55 変位・力変換装置 56 支柱 57 歪みゲージ 58 歪・力変換装置 60 延出部 61 当接部 62 レバー部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押圧力(W)で押圧されている重ね置き
    された複数枚の紙葉類の前記押圧側と逆の側から当接
    し、かつ摩擦駆動によって前記紙葉類を送り出すピック
    ローラと、 前記ピックローラの前記紙葉類の送り出し方向前方に配
    設されて前記紙葉類を送るフィードローラと、 前記フィードローラに近接配置されて前記紙葉類を1枚
    ずつに分離するセパレータと、 前記ピックローラに加わる押圧力Wを検出する力検出手
    段と、 前記力検出手段からの出力によって前記紙葉類に加わる
    押圧力(W)を制御する制御部とを有し、 前記力検出手段は、前記ピックローラの位置を一定位置
    に保持しつつ、前記ピックローラに作用する押圧力Wを
    検出しうる構成とされていることを特徴とする紙葉類の
    繰り出し機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の紙葉類の繰り出し機構に
    おいて、 前記力検出手段がロードセルであることを特徴とする紙
    葉類の繰り出し機構。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の紙葉類の繰り出し機構に
    おいて、 前記力検出手段が圧電素子であることを特徴とする紙葉
    類の繰り出し機構。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の紙葉類の繰り出し機構に
    おいて、 前記力検出手段が、 前記ピックローラの支持部を支持する高剛性部材と、 押圧力による前記高剛性部材の変位を検出する変位検出
    手段と、 前記高剛性部材の剛性値と前記変位検出手段からの変位
    量とから押圧力を演算する変位・力変換手段とを具備す
    る構成としたことを特徴とする紙葉類の繰り出し機構。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の紙葉類の繰り出し機構に
    おいて、 前記力検出手段が、 前記ピックローラを軸承するシャフトを保持する連結部
    材と、 前記連結部材の一端を固定支持する支柱と、 前記押圧力による前記連結部材の変位を検出する変位検
    出手段と、 前記連結部材の剛性値と前記変位検出手段からの変位量
    とから押圧力を演算する変位・力変換手段とを具備する
    構成としたことを特徴とする紙葉類の繰り出し機構。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の紙葉類の繰り出し機構に
    おいて、 前記力検出手段が、 前記ピックローラを軸承するシャフトを保持する連結部
    材と、 前記連結部材の一端を固定支持する支柱と、 前記押圧力による前記連結部材の撓みを検出する歪みゲ
    ージと、 前記連結部材の剛性値と前記歪ゲージからの歪み量とか
    ら押圧力を演算する歪・力変換手段とを具備する構成と
    したことを特徴とする紙葉類の繰り出し機構。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の紙葉類の繰り出し機構に
    おいて、 前記力検出手段が、 前記ピックローラと前記フィードローラとを連結するよ
    う配設され、前記ピックローラを軸承するシャフトを保
    持する連結部材と、 前記連結部材を支持する高剛性部材と、 前記連結部材の前記ピックローラと前記フィードローラ
    との間の任意位置にて前記押圧力による前記連結部材の
    変位を検出する変位検出手段と、 前記連結部材の剛性値と前記変位検出手段からの変位量
    とから押圧力を演算する変位・力変換手段とを具備する
    構成としたことを特徴とする紙葉類の繰り出し機構。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の紙葉類の繰り出し機構に
    おいて、 前記力検出手段が、 前記ピックローラと前記フィードローラとを連結するよ
    う配設され、前記ピックローラを軸承するシャフトを保
    持すると共に、前記ピックローラより前記フィードロー
    ラの配設方向に対し反対方向に延出された延出部が形成
    された連結部材と、 前記延出部と当接することにより前記連結部材を支持す
    る高剛性を有した当接部材と、 前記連結部材の変位を検出する変位検出手段と、 前記連結部材の剛性値と前記変位検出手段からの変位量
    とから押圧力を演算する変位・力変換手段とを具備する
    構成としたことを特徴とする紙葉類の繰り出し機構。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の紙葉類の繰り出し機構に
    おいて、 前記力検出手段が、 前記ピックローラと前記フィードローラとを連結するよ
    う配設され、前記ピックローラを軸承するシャフトを保
    持すると共に、前記ピックローラより前記フィードロー
    ラの配設方向に対し反対方向に延出された延出部が形成
    された連結部材と、 前記延出部と当接することにより前記連結部材を支持す
    る高剛性を有した当接部材と、 前記押圧力による前記連結部材の撓みを検出する歪みゲ
    ージと、 前記連結部材の剛性値と前記歪みゲージからの歪み量と
    から押圧力を演算する歪み・力変換手段とを具備する構
    成としたことを特徴とする紙葉類の繰り出し機構。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の紙葉類の繰り出し機構
    において、 前記力検出手段が、 前記ピックローラと前記フィードローラとを連結するよ
    う配設され、前記ピックローラを軸承するシャフトを保
    持すると共に、前記ピックローラの中心と前記フィード
    ローラの中心を結ぶ線分に対し異なる方向に延出された
    レバー部が形成された連結部材と、 前記レバー部の変位を測定することにより、前記押圧力
    による前記連結部材の変位を検出する変位検出手段と、 前記連結部材または前記レバー部を支持する高剛性部材
    と、 前記連結部材の剛性値と前記変位検出手段からの変位量
    とから押圧力を演算する変位・力変換手段とを具備する
    構成としたことを特徴とする紙葉類の繰り出し機構。
JP11137897A 1996-12-20 1997-04-28 紙葉類の繰り出し機構 Withdrawn JPH10231030A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100552229B1 (ko) 2004-04-16 2006-02-17 노틸러스효성 주식회사 지폐류 입출금기에서 리사이클박스의 푸쉬압 제어장치 및이를 이용한 푸쉬압 제어방법
KR101321609B1 (ko) * 2007-10-22 2013-10-22 노틸러스효성 주식회사 금융자동화기기
CN112014015A (zh) * 2019-05-28 2020-12-01 聚合兴企业有限公司 滚轮压力侦测装置

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