JPH10228418A - メモリ制御装置及びメモリ制御方法 - Google Patents

メモリ制御装置及びメモリ制御方法

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JPH10228418A
JPH10228418A JP9033447A JP3344797A JPH10228418A JP H10228418 A JPH10228418 A JP H10228418A JP 9033447 A JP9033447 A JP 9033447A JP 3344797 A JP3344797 A JP 3344797A JP H10228418 A JPH10228418 A JP H10228418A
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JP
Japan
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memory
access
page address
cache
transfer
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JP9033447A
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Akihito Mochizuki
昭仁 望月
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ転送の中断,再開に伴うオーバヘッド
によるメモリバスの転送効率低下を招くことなく、アク
セス競合時に発生する各プロセッサの待機時間を短縮さ
せることである。 【解決手段】 共有メモリ制御部4は、いずれかの判別
手段が各ページアドレスが一致すると判別した場合に、
データ転送中のプロセッサからのアクセス要求に基づく
前記共有メモリアクセスを中断し、ページアドレスが一
致するいずれかのキャッシュメモリに対するデータ転送
を割り込ませる構成と特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各々のプロセッサ
の専用のキャッシュメモリと各キャッシュメモリが共通
のバスを通じてデータを転送する共有メモリとのアクセ
スを制御するメモリ制御装置およびメモリ制御方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各々のプロセッサの専用のキャッ
シュメモリと各キャッシュメモリが共通のバスを通じて
データを転送するところのDRAMを構成する共有メモ
リとを備えるマルチプロセッサシステムにおいて、各キ
ャッシュメモリはプロセッサからのアクセスによるミス
ヒットなどの発生によりメモリバスコントローラに対し
て共有メモリへのアクセス要求信号を発生する。メモリ
バスコントローラは各キャッシュメモリから共有メモリ
へのアクセス要求信号を検出し、バスの使用状況に応じ
て各キャッシュメモリからのアクセス要求の調停を行
い、その結果、共有メモリへのアクセスが可能となるキ
ャッシュメモリに対してアクセス許可信号を発生する。
【0003】そして、メモリバスコントローラの調停に
よりアクセス権を得たキャッシュメモリはメモリバスを
ドライブし、共有メモリに対するアクセスを開始する。
キャッシュラインデータは、あらかじめ決められたサイ
ズのブロック単位でバースト転送モードにより高速転送
される。
【0004】一方、アクセス要求を発しながら、バスコ
ントローラの調停結果によりアクセス権を得られなかっ
た各キャッシュメモリは、アクセス権を獲得するまで継
続してアクセス要求を保持する。また、このキャッシュ
メモリに対してアクセスするプロセッサはこの間ウエイ
トサイクルによる待機状態を保持する。
【0005】しかしながら、このようなメモリアクセス
シーケンスに従う共有メモリシステムでは、複数のキャ
ッシュメモリ間で発生するアクセス衝突において、共通
メモリバスはアクセスを許可されるただ一つのキャッシ
ュメモリによりアクセス単位(キャッシュライン=一定
のブロックサイズデータ)の間占有される。
【0006】従って、競合するアクセス要求の増加によ
り、競合による各キャッシュメモリのアクセス待機時
間、およびキャッシュメモリのアクセス要求の原因であ
るプロセッサのアクセス待機時間が増大し、結果的にシ
ステムトータルの処理効率の低下を招くことになる。
【0007】このような処理効率の低下を回避する方法
として、転送中の共有メモリへのアクセスを一旦停止さ
せ、優先すべき転送要求に対するデータ転送を割り込ま
せることにより上述した処理効率の低下を改善すること
が考えられる。この方法について以下に説明する。
【0008】周知の通り、プロセッサやDMAによるメ
モリアクセスは連続性および局所性を持ち、キャッシュ
メモリはこの性質を利用して実質的なアクセス効率を向
上させている。ここで、実際のキャッシュラインデータ
の転送について着目すると、ミスヒットの発生原因であ
るところのキャッシュメモリへのアクセスが所望するデ
ータは、キャッシュラインデータ転送の初期に転送され
る傾向を呈しており、この性質が上述のメモリアクセス
の連続性に起因することは明らかである。
【0009】従って、キャッシュラインの初期データが
転送された時点で一時転送を中断したとしても、転送の
起因となったキャッシュメモリアクセスへの影響はきわ
めて少ないと言える。上述の処理効率の改善方法はこの
ような性質を利用することにより共有メモリへのアクセ
ス競合時の各プロセッサの待機によるロスを軽減するも
のである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法による複数のキャッシュメモリによるアクセス競合
制御は、データ転送の中断,再開に伴うオーバヘッドサ
イクルの付加によりキャッシュライン当りのメモリバス
占有時間の増大を伴うものである。
【0011】なお、ここでいうオーバヘッドサイクルと
は、DRAMアクセスに不可欠であるプリチャージサイ
クルと転送再開時の行アドレスの再出力に必要な時間に
相当するメモリアクセスサイクルのことである。
【0012】このオーバヘッドサイクルは上述のように
割り込みアクセスによるデータ転送の中断,再開時に必
須であるため、競合頻度と共に増大し、結果的にメモリ
バスの転送効率を低下させる。
【0013】以下に図3および図4に示すタイミングチ
ャートを参照して、従来のメモリ制御動作について説明
する。
【0014】図3,図4は、従来のメモリ制御装置の動
作を説明するタイミングチャートであり、図3は、割り
込みを行わない場合の共有メモリ(DRAM)アクセス
について各メモリステートに分解して説明するためのタ
イミングチャートに対応し、図4は、図3と同様に4ワ
ードをキャッシュラインとする転送において第1のキャ
ッシュラインの2ワード目の転送終了時点で一旦転送を
中断させ、第2のキャッシュラインを割り込ませてアク
セスしたタイミングチャートに対応する。
【0015】なお、説明を簡略化するため各ステートに
要する時間を等しく表現している。
【0016】図3において、メモリアクセスは6つのス
テート[RA],[C0]〜[C3],[PR]で構成
され、キャッシュラインサイズを4ワードとしている。
実際にはリフレッシュサイクルのためのステートが別に
発生するがここでは省略して説明する。
【0017】メモリアクセスは、行アドレスをメモリに
与えるステート[RA]から開始され、ステート[C
0]が続いて列アドレスを与える。キャッシュラインの
先頭データはこの[C0]ステートにより読み出される
[データA0]である。
【0018】そして、バースト転送モードにより、引き
続きステート[C1]〜[C3]が与えられ、[データ
A1]〜[データA3]が読み出され第1のキャッシュ
ライン(4ワード)の転送が終了する。
【0019】そして、転送が終了したDRAMに対し
て、次の転送が行われる場合にはプリチャージステート
[PR]を挿入しなければならない。従って、第2のキ
ャッシュラインの転送が開始される前に必ずステート
[PR]が必要となる。
【0020】以降、第1キャッシュラインと同様にステ
ート[RA]〜[C3]によって転送を終了する。
【0021】次に、図4により従来例で示す中断,割り
込みアクセスを行った場合の共有メモリアクセスについ
て説明する。
【0022】図4に示すように、図3と同様に4ワード
をキャッシュラインとする転送において、第1のキャッ
シュラインの2ワード目の転送終了時点で一旦転送を中
断させ、第2のキャッシュラインを割り込ませてアクセ
スする際、第1および第2のキャッシュライン転送の原
因となるキャッシュミスヒットを発生させたアドレスが
所望するデータが共にそれぞれのキャッシュライン転送
の第1データであったと仮定した場合、第1キャッシュ
ラインでは[データA0]が、第2キャッシュラインで
は[データB0]がそれぞれこれに該当することにな
る。
【0023】ここで、第2のキャッシュラインの[デー
タB0]に着目すると図3に比べて図4に示す方が2ス
テート分早く読み出されていることがわかる。
【0024】すなわち、これは第2のキャッシュライン
転送の原因となったプロセッサアクセスの所望するデー
タが2ステート分早くキャッシュに読み出され、結果的
にプロセッサの待機時間が短縮されることを示してい
る。
【0025】しかしながら、第1および第2のキャッシ
ュラインの転送が終了するタイミングは逆に図3に示す
方が2ステート分早く終了する。図3と図4とのアクセ
スタイミングの比較により明らかなように、これは中
断,再開によりプリチャージステート[PR]と行アド
レス再出力ステート[RA]の2ステート分の増加に当
たる。これが前述のオーバヘッドステートであり、該ス
テートはキャッシュライン中に発生する中断,再開に比
例して増加し、転送効率を圧迫する原因となるのであ
る。
【0026】以上の説明のように、前述の方法によれ
ば、キャッシュラインの転送中に割り込ませて別のキャ
ッシュメモリへの転送を可能にすることにより、アクセ
ス競合時に発生するプロセッサの待機時間の短縮が可能
になるが、反面、転送の中断,再開に伴うオーバヘッド
によりメモリバスの転送効率低下を招くといった問題点
が生じていた。
【0027】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたもので、本発明の目的は、いずれかのプロセッ
サからの共有メモリに対するデータ転送中に、データ転
送のページアドレスが他のプロセッサから共有メモリの
ページアドレスに等しければ、そのプロセッサに共有メ
モリへのアクセス権を発行し、他方データ転送中のプロ
セッサにはデータ転送を中断させ、かつアクセス権を得
たプロセッサにはページアドレスの発生を省略して、継
続して共有メモリから読み出したデータをキャッシュメ
モリに転送させることにより、データ転送の中断,再開
に伴うオーバヘッドによるメモリバスの転送効率低下を
招くことなく、アクセス競合時に発生する各プロセッサ
の待機時間を短縮させてデータ転送処理効率を向上でき
るメモリ制御装置およびメモリ制御方法を提供すること
である。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、それぞれキャッシュメモリを備える複数のプロセッ
サから共有メモリに対するメモリアクセスを制御する制
御手段を備えるメモリ制御装置であって、いずれかのプ
ロセッサがアクセスする前記共有メモリのページアドレ
スを保持する保持手段と、各自のプロセッサが要求する
前記共有メモリのページアドレスを検出する検出手段
と、前記検出手段が検出したページアドレスと前記保持
手段に保持されるページアドレスとが一致するかどうか
を判別する判別手段とをそれぞれ各プロセッサに対応し
てそれぞれ備え、前記制御手段は、いずれかの判別手段
が各ページアドレスが一致すると判別した場合に、デー
タ転送中のプロセッサからのアクセス要求に基づく前記
共有メモリアクセスを中断し、ページアドレスが一致す
るいずれかのキャッシュメモリに対するデータ転送を割
り込ませるものである。
【0029】本発明に係る第2の発明は、それぞれキャ
ッシュメモリを備える複数のプロセッサから共有メモリ
に対するメモリアクセスを制御するメモリ制御方法であ
って、いずれかのプロセッサがアクセスする前記共有メ
モリのページアドレスをバッファメモリに保持し、各自
のプロセッサが要求する前記共有メモリのページアドレ
スを検出し、該検出したページアドレスとバッファメモ
リに保持されるページアドレスとが一致するかどうかを
判別し、各ページアドレスが一致すると判別した場合
に、データ転送中のプロセッサからのアクセス要求に基
づく前記共有メモリアクセスを中断し、ページアドレス
が一致するいずれかのキャッシュメモリに対するデータ
転送を割り込ませるものである。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態を示
すメモリ制御装置の構成を説明するブロック図であり、
例えば4つのプロセッサに各々キャッシュメモリを持つ
構成のマルチプロセッサシステムが構成される場合に対
応する。
【0031】図1において、キャッシュメモリ制御部6
a〜6dは、共有メモリ部5に格納されるデータの一部
コピーをブロック単位でバッファメモリ(キャッシュメ
モリ)2a〜2dに保持する。キャッシュメモリ制御部
6a〜6dは、共有メモリ部5へのアクセスを要求し、
キャッシュメモリ制御部6a〜6dはアクセス要求に対
して、プロセッサ1a〜1dが所望するデータのコピー
がバッファメモリ2a〜2d上に存在するか否かを判定
し、該判定した結果、バッファメモリ2a〜2d上にコ
ピーが存在する(キャッシュヒットの)場合は、直ちに
該当するデータをバッファメモリ2a〜2dから読み出
し、所望のデータとしてプロセッサ1a〜1dに与え
る。
【0032】また、コピーが存在しない(キャッシュミ
スヒットの)場合は、共有メモリ部5から所望データを
含むブロックの読み出し(キャッシュライン転送)を共
有メモリ制御部4に要求する。
【0033】共有メモリ制御部4は、同時期に発生した
各キャッシュメモリ制御部からのアクセス要求との調停
を行い、共有メモリ部5に対するアクセス権を分配する
ことにより、共有メモリ部5から各バッファメモリ2a
〜2dへのデータ転送を指示する。
【0034】共有メモリ制御部4により共有メモリ部5
へのアクセス権を与えられたいずれかのキャッシュメモ
リ制御部、例えばキャッシュメモリ制御部6aはページ
(行)アドレス,列アドレスの順に所望データアドレス
を発生する。キャッシュメモリ制御部6a〜6dは前記
ページ(行)アドレスの発生時にこれを制御部6a〜6
d内部にラッチまたはバッファメモリ2a〜2d上に保
持する。
【0035】一方、アクセス権が与えられないキャッシ
ュメモリ制御部6a以外のキャッシュメモリ制御部6b
〜6dは前記ページ(行)アドレスを保持するバッファ
メモリ2b〜2dにより保持されるページアドレスとア
クセス要求が所望するページアドレスが一致するか否か
を判別し、この判別結果を共有メモリ制御部4に通知す
る。
【0036】共有メモリ制御部4は、前記判別結果の通
知により転送中の共有メモリアクセスのページアドレス
と、アクセス権を要求し待機する他のキャッシュメモリ
制御部6b〜6dが転送を所望するアクセスのページア
ドレスの一致の有無を判定し、ページアドレスの一致を
検出した場合は、転送中のキャッシュメモリ制御部6a
に転送の中断を指示するとともに,ページアドレスの一
致を通知する待機中のキャッシュメモリ制御部6b〜6
dのいずれかに割り込みアクセス権を与える。そして、
中断を指示されたキャッシュメモリ制御部6aは、列ア
ドレスの発生を中断し、アクセス再開が指示されるまで
待機する。
【0037】また、割り込みアクセス権を与えられたキ
ャッシュメモリ制御部6bは、ページ(行)アドレスの
発生を省略し、中断を指示されたキャッシュメモリ制御
部6aに代わり、列アドレスの発生から転送を開始す
る。
【0038】また、キャッシュメモリ制御部6aおよび
キャッシュメモリ制御部6b以外のキャッシュメモリ制
御部6c,6dは待機状態を継続する。
【0039】一方、アクセス再開を待機するキャッシュ
メモリ制御部6aは、割り込みアクセス権を与えられた
キャッシュメモリ制御部6bのアクセス中断またはアク
セス終了により、アクセス再開の指示を受ける。
【0040】これにより,アクセス再開の指示を与えら
れたキャッシュメモリ制御部6aは前記割り込みアクセ
ス権を与えられたキャッシュメモリ制御部6bと同様に
アクセスを継続する。このように各キャッシュメモリ制
御部6a〜6dを制御することにより、ページモードを
一旦終了させることなく、それぞれのキャッシュメモリ
制御部6a〜6dへのデータ転送が可能になる。
【0041】以下、本実施形態の特徴的構成について図
1等を参照して説明する。
【0042】上記のように構成されたメモリ制御装置に
おいて、すなわち、それぞれキャッシュメモリを備える
複数のプロセッサ1a〜1dから共有メモリ部5に対す
るメモリアクセスを制御する制御手段(共有メモリ制御
部4)を備えるメモリ制御装置において、いずれかのプ
ロセッサがアクセスする前記共有メモリのページアドレ
スを保持する保持手段(キャッシュメモリ制御部6a〜
6dの各バッファメモリ)と、各自のプロセッサが要求
する前記共有メモリのページアドレスを検出する検出手
段(キャッシュメモリ制御部6a〜6dの機能処理によ
る)と、前記検出手段が検出したページアドレスと前記
保持手段に保持されるページアドレスとが一致するかど
うかを判別する判別手段(キャッシュメモリ制御部6a
〜6dの機能処理による)とをそれぞれ各プロセッサに
対応してそれぞれ備え、共有メモリ制御部4は、いずれ
かの判別手段が各ページアドレスが一致すると判別した
場合に、データ転送中のプロセッサからのアクセス要求
に基づく前記共有メモリアクセスを中断し、ページアド
レスが一致するいずれかのキャッシュメモリに対するデ
ータ転送を割り込ませることを特徴とする。
【0043】具体的には、共通メモリバス3を通じた転
送における共有メモリ部5に対するページアドレスを保
持すると共に、転送状態にあるキャッシュメモリとは異
なるキャッシュメモリに対するアクセス要求が所望する
ところの共有メモリ部5に対するページアドレスを検出
し、転送中のページアドレスと、このアクセス要求が所
望するページアドレスが一致する場合において、キャッ
シュメモリに対するデータ転送中の共有メモリへのアク
セスを保持した状態でこのページアドレスの一致するキ
ャッシュメモリに対するデータ転送を割り込ませること
により、転送の中断,再開に伴うオーバヘッドによるメ
モリバスの転送効率低下を招くことなくアクセス競合に
よるプロセッサの待機時間の短縮が可能な並列キャッシ
ュメモリ制御装置を構成する。
【0044】次に、図2に示すタイミングチャートによ
り本実施形態の特徴的なメモリアクセス制御方法につい
て説明する。
【0045】図2は、図1に示したメモリ制御装置のメ
モリアクセスタイミングを説明するタイミングチャート
であり、図4と同様に4ワードをキャッシュラインとす
る転送において、キャッシュメモリAによる第1のキャ
ッシュラインの2ワード目の転送終了時点で一旦転送を
中断させ、キャッシュメモリBにより第2のキャッシュ
ラインを割り込ませてアクセスした様子を示している。
【0046】図中の上段は、共有メモリ部5、中段はキ
ャッシュメモリA(例えばキャッシュメモリ2a)、下
段はキャッシュメモリB(例えばキャッシュメモリ2
b)におけるメモリアクセスタイミングを示す。また、
図2では、キャッシュメモリAおよびキャッシュメモリ
B用の2つのキャッシュメモリ制御部6a,6bからの
アクセス競合が発生した場合を例として本実施形態を説
明する。
【0047】図2に示すように、キャッシュメモリAお
よびキャッシュメモリBによるアクセス競合において、
第1のキャッシュラインとしてキャッシュメモリAに共
有メモリ部5に対する「アクセス許可」が与えられ、キ
ャッシュメモリBに対しては「待機」を保持する。
【0048】そして、「アクセス許可」が与えられたキ
ャッシュメモリAは、共有メモリ部5のアクセスを開始
するために行アドレスAを発生する。さらに、列アドレ
スを「A0」から順次発生させ、共有メモリ部5より読
み出されたデータを列アドレスA0から順次バッファメ
モリ2aに取り込んでいく。
【0049】一方、「待機」を保持されるキャッシュメ
モリBは、「アクセス許可」が与えられたキャッシュメ
モリAの発する行アドレスAを保持するとともに、アク
セスを要求しているアドレスとの比較を行い、比較結果
を共有メモリ制御部4に通知する。この時、前記比較結
果がページアドレスの一致を示す場合には、「アクセス
許可」が与えられていたキャッシュメモリAに対しては
「アクセス中断」を与え、同時に「待機」を保持されて
いたキャッシュメモリBに対しては「割り込み許可」を
与える。
【0050】一方、「アクセス中断」を検出したキャッ
シュメモリAは列アドレスの発生および共有メモリ部5
からの読み出しデータの取り込みを中断する。
【0051】他方、「割り込み許可」を与えられたキャ
ッシュメモリBは列アドレスをB0から順次発生させ、
共有メモリ部5より読み出されたデータをB0から順次
バッファメモリ2bに取り込んでいく。
【0052】図2においては、キャッシュメモリBの割
り込みアクセスが2ワード終了した時点で、再びアクセ
ス権はキャッシュメモリAに与えられている。前記「ア
クセス中断」により保持されていたキャッシュメモリA
は「アクセス再開」を与えられ、中断していた列アドレ
スA2からアクセスを再開する。
【0053】同時にキャッシュメモリBに対しては「ア
クセス中断」が与えられ、前記キャッシュメモリAに対
する中断処理と同様にアクセスを一時中断する。アクセ
スを再開したキャッシュメモリAは規定のキャッシュラ
インに到達するとアクセスを終了し、同時に再度キャッ
シュメモリBに対して「アクセス再開」が与えられる。
以降キャッシュメモリAと同様に規定のキャッシュライ
ンサイズでアクセスを終了する。
【0054】以上の説明から明らかなように、本実施形
態を示す図2に示す並列的なキャッシュメモリの制御方
法によれば、すなわち、いずれかのプロセッサがアクセ
スする前記共有メモリのページアドレスをバッファメモ
リに保持し、各自のプロセッサが要求する前記共有メモ
リのページアドレスを検出し、該検出したページアドレ
スとバッファメモリに保持されるページアドレスとが一
致するかどうかを判別し、各ページアドレスが一致する
と判別した場合に、データ転送中のプロセッサからのア
クセス要求に基づく前記共有メモリアクセスを中断し、
ページアドレスが一致するいずれかのキャッシュメモリ
に対するデータ転送を割り込ませることによれば図3,
図4に示したアクセスタイミングチャートのいずれと比
較しても、各プロセッサの所望のデータをいち早くバッ
ファメモリに取り込み、結果的にシステムトータルの処
理効率を向上することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るメモ
リ制御装置によれば、いずれかのプロセッサがアクセス
する前記共有メモリのページアドレスを保持する保持手
段と、各自のプロセッサが要求する前記共有メモリのペ
ージアドレスを検出する検出手段と、前記検出手段が検
出したページアドレスと前記保持手段に保持されるペー
ジアドレスとが一致するかどうかを判別する判別手段と
をそれぞれ各プロセッサに対応してそれぞれ備え、前記
制御手段は、いずれかの判別手段が各ページアドレスが
一致すると判別した場合に、データ転送中のプロセッサ
からのアクセス要求に基づく前記共有メモリアクセスを
中断し、ページアドレスが一致するいずれかのキャッシ
ュメモリに対するデータ転送を割り込ませるので、デー
タ転送の中断,再開に伴うオーバヘッドによるメモリバ
スの転送効率低下を招くことなく、アクセス競合時に発
生する各プロセッサの待機時間を短縮させてデータ転送
処理効率を向上できる。
【0056】また、本発明に係るメモリ制御方法によれ
ば、それぞれキャッシュメモリを備える複数のプロセッ
サから共有メモリに対するメモリアクセスを制御するメ
モリ制御方法であって、いずれかのプロセッサがアクセ
スする前記共有メモリのページアドレスをバッファメモ
リに保持し、各自のプロセッサが要求する前記共有メモ
リのページアドレスを検出し、該検出したページアドレ
スとバッファメモリに保持されるページアドレスとが一
致するかどうかを判別し、各ページアドレスが一致する
と判別した場合に、データ転送中のプロセッサからのア
クセス要求に基づく前記共有メモリアクセスを中断し、
ページアドレスが一致するいずれかのキャッシュメモリ
に対するデータ転送を割り込ませるので、データ転送の
中断,再開に伴うオーバヘッドによるメモリバスの転送
効率低下を招くことなく、アクセス競合時に発生する各
プロセッサの待機時間を短縮させてデータ転送処理効率
を向上できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すメモリ制御装置の構
成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示したメモリ制御装置のメモリアクセス
タイミングを説明するタイミングチャートである。
【図3】従来のメモリ制御装置の動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図4】従来のメモリ制御装置の動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
1a プロセッサ 1b プロセッサ 1c プロセッサ 1d プロセッサ 2a キャッシュメモリ 2b キャッシュメモリ 2c キャッシュメモリ 2d キャッシュメモリ 3 共通メモリバス 4 共有メモリ制御部 5 共有メモリ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれキャッシュメモリを備える複数
    のプロセッサから共有メモリに対するメモリアクセスを
    制御する制御手段を備えるメモリ制御装置であって、 いずれかのプロセッサがアクセスする前記共有メモリの
    ページアドレスを保持する保持手段と、 各自のプロセッサが要求する前記共有メモリのページア
    ドレスを検出する検出手段と、 前記検出手段が検出したページアドレスと前記保持手段
    に保持されるページアドレスとが一致するかどうかを判
    別する判別手段とをそれぞれ各プロセッサに対応してそ
    れぞれ備え、 前記制御手段は、いずれかの判別手段が各ページアドレ
    スが一致すると判別した場合に、データ転送中のプロセ
    ッサからのアクセス要求に基づく前記共有メモリアクセ
    スを中断し、 ページアドレスが一致するいずれかのキャッシュメモリ
    に対するデータ転送を割り込ませることを特徴とするメ
    モリ制御装置。
  2. 【請求項2】 それぞれキャッシュメモリを備える複数
    のプロセッサから共有メモリに対するメモリアクセスを
    制御するメモリ制御方法であって、 いずれかのプロセッサがアクセスする前記共有メモリの
    ページアドレスをバッファメモリに保持し、 各自のプロセッサが要求する前記共有メモリのページア
    ドレスを検出し、該検出したページアドレスとバッファ
    メモリに保持されるページアドレスとが一致するかどう
    かを判別し、各ページアドレスが一致すると判別した場
    合に、データ転送中のプロセッサからのアクセス要求に
    基づく前記共有メモリアクセスを中断し、 ページアドレスが一致するいずれかのキャッシュメモリ
    に対するデータ転送を割り込ませることを特徴とするメ
    モリ制御方法。
JP9033447A 1997-02-18 1997-02-18 メモリ制御装置及びメモリ制御方法 Pending JPH10228418A (ja)

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JP9033447A Pending JPH10228418A (ja) 1997-02-18 1997-02-18 メモリ制御装置及びメモリ制御方法

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JP (1) JPH10228418A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100949168B1 (ko) * 2001-11-20 2010-03-23 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 제어기

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KR100949168B1 (ko) * 2001-11-20 2010-03-23 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 제어기

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