JPH10226912A - 三層立体編布を中生地材とした衣服 - Google Patents

三層立体編布を中生地材とした衣服

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JPH10226912A
JPH10226912A JP9042945A JP4294597A JPH10226912A JP H10226912 A JPH10226912 A JP H10226912A JP 9042945 A JP9042945 A JP 9042945A JP 4294597 A JP4294597 A JP 4294597A JP H10226912 A JPH10226912 A JP H10226912A
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JP
Japan
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knitted fabric
fabric
layer
dimensional knitted
garment
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Pending
Application number
JP9042945A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Fujimoto
昌則 藤本
Shunsaku Oji
駿作 蔭地
Yoshikazu Tanaka
嘉一 田中
Shigeki Sano
茂樹 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Descente Ltd
Original Assignee
Descente Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度及び湿度環境を良好に保持し、身体を安
全に保護すると共に、着用者の運動機能を確保する三層
立体編布を中生地材とした衣服を提供する。 【構成】 各種衣服の全中生地材または一部の中生地材
として、ポリエステルまたはナイロン等の可撓性合成樹
脂からなり、単繊維または複数繊維からなる比較的コシ
のある渡り糸36によって表側編組織31と裏側編組織
間32を離間するように架橋状に渡り編成した構造にな
る三層立体編布3を用いる。衣服の表生地1の全部また
は一部を透明または半透明材によって構成し、三層立体
編布3が表生地を透して見えるように縫製することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種タウンコート
等として着用することができる三層立体編布を中生地材
とした衣服に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に着用する衣服としては、種々のも
のが流通しており、機能性、デザイン性に優れたものが
要求されている。機能性でみると、着用する衣服に対し
て、着用者の身体を適正な温度及び湿度環境に保持する
環境保持機能と、衝撃を吸収して着用者の安全環境を守
る身体保護機能及び着用者の運動機能を阻害しないため
の運動能確保機能等が要求される。勿論、デザインにつ
いても斬新なものが要求されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題に鑑
みてなされたものであり、着用者の温度及び湿度環境を
良好に保持し、また身体を安全に保護すると共に、着用
者の運動機能を阻害しない衣服で、且つ斬新なデザイン
を持たせることができる新規構造の三層立体編布を中生
地材とした衣服を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る三層立体編
布を中生地材とした衣服は、表生地の少なくとも一部を
透明または半透明素材によって構成した各種衣服におい
て、該衣服の全中生地材または一部の中生地材として、
ポリエステルまたはナイロン等の可撓性を有する合成樹
脂製の単繊維糸または複数繊維糸によって表側編組織と
裏側編組織間を離間するように架橋状に渡り編成した構
造になる三層立体編布を用いてなり、衣服の表生地を透
して該中生地材が透視する構造にしたことを要旨とする
ものである。
【0005】また、上記三層立体編布の少なくとも表側
編組織が格子編目編み状に編成することが好ましく、三
層立体編布は、衣服の型、袖、身頃脇等、部分的に切替
えしの状態で設けることが好ましい。
【0006】また、この発明で言う上記「三層立体編
布」とは、表組織と裏組織を積層する方向に明確に糸を
異にする相交錯しない繊維束が存在し、この布帛層間を
それぞれの布帛層の糸と絡み合う第三の糸によって渡り
編成して離間保持させた編成布である。
【0007】上記三層立体編布は、ダブルラッセル編み
機によりコシのある単繊維または複数繊維を、表側編組
織と裏側編組織間に比較的長くなるように架橋状に編み
込んだ構造になっており、該表側編組織または裏側編組
織、或は表側編組織と裏側編組織は、伸縮可撓性を有す
る編組織として構成され、メリヤス編み、アフガン編
み、ガーター編み、プレーン・アフガン編み等の各種密
目編み状だけでなく、格子、ハニカム等の網目編み状に
編成することもできる。
【0008】衣服の全部または一部に使用する中生地材
を上記三層立体編布にすることにより、ポリウレタンフ
ォーム等のパッドと比較して軽量であり、且つ面方向の
可撓性に優れているため、着用者の運動機能性を阻害す
ることがなく、着用者の運動機能を阻害することはな
い。
【0009】また三層立体編布が布帛層間に布帛層の糸
と絡み合う第三の糸によって渡り編成した通気層を持っ
た構造になっているため、通気が確保できると共に、該
渡り糸が厚さ方向の緩衝機能を発揮し、着用者の身体を
確実に保護することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る三層立体編布
を中生地材とした衣服の実施形態について、図1乃至図
3に従って説明する。図1は、三層立体編布を中生地材
とした衣服の前身頃、後身頃、袖及びパンツ部を構成す
る布帛生地1の一部切欠した斜視図、図2はその拡大し
た断面図である。
【0011】該布帛生地1は、表生地2の裏面に三層立
体編布3を層設した構造になり、表生地2は、天然また
は合成繊維を織成した薄質布帛21に軟質透明樹脂フィ
ルム22をラミネート加工した半透明シート素材であ
る。
【0012】また上記三層立体編布3は、図3にその一
例を示すように、ダブルラッセル編み機により編成する
ことができるもので、表側編組織31と裏側編組織32
を、それぞれ別糸33,34で布帛面方向に相交錯しな
い状態で編成すると同時に、表側編組織31と裏側編組
織32の布帛層間に間隙層35を構成するように、該表
側編組織31と裏側編組織32の糸33,34とそれぞ
れ絡み合う比較的強いコシを有する単繊維または複数繊
維からなる第三の糸36によって比較的長い架橋状態に
渡り編成し、表側編組織31と裏側編組織32を該間隙
層35を介して離間保持させた編成布である。
【0013】表側編組織31と裏側編組織32は、メリ
ヤス編み目、アフガン編み目、ガーター編み目、プレー
ン・アフガン編み目状等の各種密目編み状の編組織、ま
たは、格子やハニカム等の網目編み状に編成されるもの
で、三層立体編布3は、表側編組織3と裏側編組織32
が間隙層35を介して第三の糸36によって渡り編成さ
れているため、面方向に優れた伸縮可撓性を有すると同
時に、厚さ方向には耐圧縮性をもって所謂「張り」を持
つようになる。
【0014】また三層立体編布3は、表側編組織31と
裏側編組織32をコシのある第三の糸36によって架橋
状態に渡り編成して間隙層35を構成したものであるた
め、通気性が極めて良好である一方、例えば、該三層立
体編布3の内面に別の繊維束を挿入すると、該間隙層3
5が空気層となって優れた保温層を構成するように作用
する。
【0015】上記布帛生地1の表生地2を半透明に構成
したことにより、該布帛生地1を透して三層立体編布3
の表側編組織31が透過して見える。従って、該表側編
組織31を編目編み状に編成すると、該編目が立体的に
視認され、表生地2の奥から視認され、デザイン的に変
わった趣を呈する。
【0016】従って、三層立体編布3が衣服の型、袖、
身頃脇等、部分的に切替えしの状態で構成されるように
配置することによって、デザイン的には一層変わった趣
を呈する。
【0017】
【実施例】図4(a),(b)及び(c)は、それぞれ
三層立体編布を中生地材とした衣服に使用する三層立体
編布3の実施例を示すものである。(a)の三層立体編
布3は、表側編組織31と裏側編組織32をそれぞれ密
目編み目状の編組織によって構成したもの、(b)は、
表側編組織31をハニカム状網目編み目状の編組織、裏
側編組織32を密目編み状の編組織によって構成したも
の、また(c)の三層立体編布3は、表側編組織31と
裏側編組織32をそれぞれハニカム状網目編み状の編組
織によって構成したものである。
【0018】尚、前記実施例の説明では、布帛生地1層
を構成する表生地として、表生地2は、天然または合成
繊維を織成した薄質布帛21に軟質透明樹脂シート22
をラミネート加工した半透明シート素材を例示したが、
該表生地2は透明または半透明のシート状素材であれば
実施可能であるため、軟質の合成樹脂シートを使用する
こともできる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る三層立
体編布を中生地材とした衣服は、透明または半透明の表
生地を使用して衣服を構成するに際して、少なくとも一
部に設ける中生地として、ポリエステルまたはナイロン
等の可撓性合成樹からなる単繊維または複数繊維のコシ
のある渡り糸によって表側編組織と裏側編組織間を離間
するように架橋状に渡り編成した構造になる三層立体編
布を用いたことにより次のような特徴を有する。
【0020】(1) 三層立体編布の架橋部通気層の構
造により、良好な通気性が確保できるため、発汗による
高湿度環境を解消して快適に維持することができる。ま
た上記優れた通気性のため、三層立体編布を中生地材と
した衣服内の部分的な熱や湿度の偏りをなくして蒸れ感
を解消または軽減することができる。
【0022】(2) また三層立体編布の架橋通気層に
よって着用者との実質的な接触面積が小さいため、汗や
結露、或は雨等によって三層立体編布を中生地材とした
衣服が濡れた場合でも、濡れ感を少なくすることができ
る。
【0023】(3) 更に三層立体構造の架橋状の糸に
より優れた厚さ方向の衝撃吸収能を有し、打撲事故等の
衝撃から着用者の身体をより安全に保護することができ
る。
【0024】(4) また三層立体編布が面方向の優れ
た可撓特性を有するため、着用者の運動性を阻害しない
三層立体編布を中生地材とした衣服を構成することがで
きる。
【0025】(5) 加えて、三層立体編布が繊維によ
って織成される布帛構造体であるため、三層立体編布を
中生地材とした衣服を構成する際、通常の服飾縫製手段
によって容易に組み付けることができる。
【0026】(6) また、デザイン的には、表生地を
透して三層立体編布の表側編組織が立体的に透視される
ため、従来の衣服と変わった趣を呈するようになるた
め、従来の服飾と異なった斬新なデザインを表現するこ
とができる。等の優れた特徴を有するものであり、本発
明実施後の効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る三層立体編布を中生地材とした衣
服を構成する布帛生地の一部切欠した正面図である。
【図2】同拡大した断面図である。
【図3】同三層立体編布を中生地材とした衣服の中生地
を構成する三層立体編布の断面図である。
【図4】(a),(b)及び(c)は、それぞれ三層立
体編布の他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 布帛生地 2 表生地 22 軟質透明樹脂シート 3 三層立体編布 31 表側編組織 32 裏側編組織 33,34,36 糸 35 間隙層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A41D 31/00 502 A41D 31/00 502D 503 503G D04B 21/14 D04B 21/14 Z (72)発明者 田中 嘉一 大阪府大阪市天王寺区堂ケ芝1丁目11番3 号 株式会社デサント内 (72)発明者 佐野 茂樹 大阪府大阪市天王寺区堂ケ芝1丁目11番3 号 株式会社デサント内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表生地の少なくとも一部を透明または半
    透明素材によって構成した各種衣服において、該衣服の
    全中生地材または一部の中生地材として、ポリエステル
    またはナイロン等の可撓性を有する合成樹脂製の単繊維
    糸または複数繊維糸によって表側編組織と裏側編組織間
    を離間するように架橋状に渡り編成した構造になる三層
    立体編布を用いてなり、衣服の表生地を透して該中生地
    材が透視されることを特徴とする三層立体編布を中生地
    材とした衣服。
  2. 【請求項2】 前記三層立体編布の少なくとも表側編組
    織が格子編目編み状に編成してあることを特徴とする請
    求項1記載の三層立体編布を中生地材とした衣服。
  3. 【請求項3】 前記三層立体編布が衣服の型、袖、身頃
    脇等、部分的に切替えしの状態で設けられることを特徴
    とする請求項1記載の三層立体編布を中生地材とした衣
    服。
JP9042945A 1997-02-10 1997-02-10 三層立体編布を中生地材とした衣服 Pending JPH10226912A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003013306A (ja) * 2001-06-25 2003-01-15 Utax:Kk ブラジャー等のアンダーワイヤー用ループ
AU2010200437B2 (en) * 2009-02-09 2013-05-30 Youil Corporation Co., Ltd. 3-D fabric and preparing thereof

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003013306A (ja) * 2001-06-25 2003-01-15 Utax:Kk ブラジャー等のアンダーワイヤー用ループ
AU2010200437B2 (en) * 2009-02-09 2013-05-30 Youil Corporation Co., Ltd. 3-D fabric and preparing thereof

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