JPH10226289A - 車両のラジエータグリル - Google Patents

車両のラジエータグリル

Info

Publication number
JPH10226289A
JPH10226289A JP3156297A JP3156297A JPH10226289A JP H10226289 A JPH10226289 A JP H10226289A JP 3156297 A JP3156297 A JP 3156297A JP 3156297 A JP3156297 A JP 3156297A JP H10226289 A JPH10226289 A JP H10226289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fin
horizontal
horizontal fin
vertical
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3156297A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Imon
愼一 井門
Kaoru Sannomiya
薫 三宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP3156297A priority Critical patent/JPH10226289A/ja
Publication of JPH10226289A publication Critical patent/JPH10226289A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、デザイン上の自由度を高め、開口
面積を増大させるとともに、部品の軽量化と生産性の向
上を図ることができ、外観品質を向上させることが可能
な車両のラジエータグリルを提供することにある。 【解決手段】 本発明は、横フィン7と縦フィン8とに
よって格子状に形成される車両のラジエータグリル1に
おいて、横フィン7の先端部7aを厚肉に形成し、かつ
根元部7bを薄肉に形成するとともに、横フィン7の下
面側に段差部9を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に配設される
ラジエータグリルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車などの車体前端部に
は、ラジエータへの冷却風を取り入れるため、図9に示
すようなラジエータグリル51が設けられている。この
ようなラジエータグリル51は、射出成形法により成形
される合成樹脂部品であり、横フィン52と縦フィン5
3とによって格子状に形成されている。そして、横フィ
ン52は、図10および図11に示すような断面形状に
形成され、縦フィン53は、図12に示すような断面形
状に形成されている。ところで、従来のラジエータグリ
ル51では、横フィン52と縦フィン53を合成樹脂で
成形する場合、図13〜図15に示すような構造の成形
金型54が用いられている。この成形金型54は、コア
を有する固定型55とキャビティを有する可動型56と
から構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の断面形状の横フィン52では、成形金型54を
用いてフィン部をすべて樹脂で成形すると、図10に示
すように、フィン根元部52aが厚肉となるため、厚肉
となった部分のフィン表面52bがひけてしまうという
不具合を有していた。また、図11に示すように、横フ
ィン52のフィン部を一定の厚みで成形すると、フィン
根元部52aの寸法Lが大きくなってしまうため、デザ
イン上の自由度が少なくなるとともに、横フィン52が
車体前方からの空気の取り入れの障害となっていた。そ
して、図12に示す縦フィン53も同様の不具合があっ
た。なお、横フィン52および縦フィン53のフィン部
全体を薄肉に形成すると、外観品質が低下するのみなら
ず、強度上の問題もあった。
【0004】また、図13および図14に示す成形金型
54を用いた成形方法は、いずれをとっても可動型56
側が複雑な形状となり、しかも、図14に示す成形金型
54の場合は固定型55側も複雑な形状となっているの
で、型製作が困難となり、型費が嵩むという問題を有し
ていた。それに加えて、複雑な形状の成形金型54によ
るラジエータグリル51の生産は、不良率増加の原因と
なるため、部品の生産性向上を図ることが難しかった。
【0005】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、デザイン上の自由度を高
め、開口面積を増大させるとともに、部品の軽量化と生
産性の向上を図ることができ、外観品質を向上させるこ
とが可能な車両のラジエータグリルを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、請求項1の本発明においては、横
フィンと縦フィンとによって格子状に形成される車両の
ラジエータグリルにおいて、上記横フィンの先端部を厚
肉に形成し、かつ根元部を薄肉に形成するとともに、上
記横フィンの下面側に段差部を設けている。
【0007】また、請求項2の本発明においては、請求
項1の縦フィンの根元部を厚肉に形成し、該縦フィンの
先端に向かうに従って徐々に薄肉となるように形成する
とともに、上記縦フィンの先端部に段部を設けている。
【0008】さらに、請求項3の本発明においては、請
求項1の横フィンと請求項2の縦フィンとの結合部を、
該縦フィンの中間部よりも薄肉に形成している。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1〜図5は、本発明に係る車両のラジエ
ータグリルの実施の形態を示している。図において、1
は車両の車体前端部に配設されるラジエータグリルであ
り、このラジエータグリル1は、図示しないラジエータ
への冷却風を取り入れるために設けられている。ラジエ
ータグリル1は、合成樹脂による一体成形品であり、図
1に示す如く、フロントバンパ2の開口部2aの周縁に
取付けられている。なお、フロントバンパ2は、スクリ
ュやボルト3等により直接またはバンパステー4を介し
て車体5の前端部に締付け固定されている。また、上記
ラジエータグリル1は、上部に形成される枠体6と、こ
の枠体6の下部に形成される複数本の横フィン7および
縦フィン8とによって構成されており、これら横フィン
7と縦フィン8とによって間を透かした格子状に形成さ
れている。
【0011】横フィン7は、図2および図3に示す如
く、ほぼ水平方向に沿って設けられ、かつ上下方向に間
隔を置いて配設されており、ラジエータグリル1の前面
から車体後方へ向かって延びている。そして、横フィン
7は、先端部7aが厚肉に形成されているとともに、根
元部7bが薄肉に形成されている。しかも、横フィン7
の先端部7aの後方に位置する下面側には、段差部9が
設けられている。したがって、横フィン7は、先端部7
aを除いて薄肉に(細く)形成されており、空気の取り
入れに対する抵抗が小さく、かつデザインの自由度が向
上する構造となっている。
【0012】また、縦フィン8は、図2および図4に示
す如く、上下方向に沿って設けられ、かつ車巾方向に間
隔を置いて配設されており、ラジエータグリル1の前面
から車体後方へ向かって延びている。そして、縦フィン
8は、根元部8bが厚肉に形成されているとともに、先
端部8aに向かうに従って徐々に薄肉となるように形成
されている。しかも、縦フィン8の先端部8aには、段
部10が設けられている。そして、これら横フィン7と
縦フィン8との結合部11は、図2および図5に示す如
く、縦フィン8の中間部8cよりも薄肉に形成されてい
る。この結果、結合部11の断面積が減少することな
り、空気の取り入れに対する抵抗が更に小さく、かつデ
ザインの自由度が向上する構造となっている。
【0013】一方、図6〜図8はラジエータグリル1の
成形金型12を示している。この成形金型12は、横フ
ィン7のコア13および縦フィン8のキャビティ14を
有する固定型15と、横フィン7および縦フィン8のキ
ャビティ16,17を有する可動型18とから構成され
ている。
【0014】このような構造の成形金型12によってラ
ジエータグリル1を成形すると、薄肉の横フィン7およ
び縦フィン8が得られるため、肉厚の不均一から発生し
ていたいわゆるひけを解消することが可能となる。ま
た、固定型15および可動型18は、コア13やキャビ
ティ14,16,17を形成すべく、一部が突出したり
あるいは凹んだりしているが、従来の成形金型と比べて
構造は単純となり、かつ型製作も容易となるため、生産
性の向上が図れる。さらに、縦フィン8は、図7に示す
ように、可動型18のみでフィン形状を成形し、横フィ
ン7と縦フィン8とが交差する結合部11は、図8に示
すように、固定型15および可動型18の両方で縦フィ
ン8を成形するようにパーティングライン(型の合せ
面)P.L.を変更して、横フィン7のコア13と連結
しているため、交差する部分についても型構造が単純と
なり、かつ型製作も容易となって、生産性の向上が図れ
る。
【0015】本発明の実施の形態に係るラジエータグリ
ル1では、下面側に段差部9を有する横フィン7が先端
部7aを除いて薄肉に形成され、先端部8aに段部10
を有する縦フィン8も根元部8bから先端部8aにかけ
て徐々に薄肉に形成されているため、空気を取り入れる
開口面積を増大させることが可能となる上、部品の軽量
化を図ることができる。また、横フィン7および縦フィ
ン8の肉厚を均一に成形することが可能となるため、ひ
けのないフィン形状のラジエータグリル1を得ることが
できる。さらに、本発明の実施の形態に係るラジエータ
グリル1の成形には、従来に比べて簡単な構造の固定型
15および可動型18からなる成形金型12を用いてい
るため、型製作を容易に行うことができるとともに、生
産性の向上を図ることができる。
【0016】以上、本発明の実施の形態につき述べた
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変
更が可能である。
【0017】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る車両のラジエ
ータグリルは、横フィンと縦フィンとによって格子状に
形成されるものであって、上記横フィンの先端部を厚肉
に形成し、かつ根元部を薄肉に形成するとともに、上記
横フィンの下面側に段差部を設けているので、樹脂部品
での空気の取り入れに対する抵抗が小さく、かつ開口面
積が増大し、ひけのない薄肉のフィン形状が得られ、こ
れによって外観品質およびエンジン等の冷却性能を向上
させ、デザインの自由度を高めることができるととも
に、部品の軽量化を図ることができる。
【0018】また、本発明のラジエータグリルは、従来
に比べて簡単な構造の成形金型によって成形することが
可能となるので、型の製作が容易となり、生産性を向上
させることができる上、コストダウンを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るラジエータグリルが
自動車の車体前端部に取付けられる前の状態を示す斜視
図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るラジエータグリルの
一部を拡大して示す斜視図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】図2におけるB−B線断面図である。
【図5】図2におけるC−C線断面図である。
【図6】図3における横フィンの型構造を示す断面図で
ある。
【図7】図4における縦フィンの型構造を示す断面図で
ある。
【図8】図5における横フィンと縦フィンとの結合部の
型構造を示す断面図である。
【図9】従来のラジエータグリルの一部を拡大して示す
斜視図である。
【図10】図9におけるD−D線断面図である。
【図11】他の従来例の図9におけるD−D線断面図で
ある。
【図12】図9におけるE−E線断面図である。
【図13】図10における横フィンの型構造を示す断面
図である。
【図14】図11における横フィンの型構造を示す断面
図である。
【図15】図12における縦フィンの型構造を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 ラジエータグリル 6 枠体 7 横フィン 7a 横フィンの先端部 7b 横フィンの根元部 8 縦フィン 8a 縦フィンの先端部 8b 縦フィンの根元部 8c 縦フィンの中間部 9 段差部 10 段部 11 結合部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横フィンと縦フィンとによって格子状に
    形成される車両のラジエータグリルにおいて、上記横フ
    ィンの先端部を厚肉に形成し、かつ根元部を薄肉に形成
    するとともに、上記横フィンの下面側に段差部を設けた
    ことを特徴とする車両のラジエータグリル。
  2. 【請求項2】 上記縦フィンの根元部を厚肉に形成し、
    該縦フィンの先端に向かうに従って徐々に薄肉となるよ
    うに形成するとともに、上記縦フィンの先端部に段部を
    設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両のラジエ
    ータグリル。
  3. 【請求項3】 上記横フィンと上記縦フィンとの結合部
    を、該縦フィンの中間部よりも薄肉に形成したことを特
    徴とする請求項1に記載の車両のラジエータグリル。
JP3156297A 1997-02-17 1997-02-17 車両のラジエータグリル Pending JPH10226289A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3156297A JPH10226289A (ja) 1997-02-17 1997-02-17 車両のラジエータグリル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3156297A JPH10226289A (ja) 1997-02-17 1997-02-17 車両のラジエータグリル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10226289A true JPH10226289A (ja) 1998-08-25

Family

ID=12334625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3156297A Pending JPH10226289A (ja) 1997-02-17 1997-02-17 車両のラジエータグリル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10226289A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011183855A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Faltec Co Ltd 車両用グリル
JP2015508729A (ja) * 2012-03-02 2015-03-23 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG 自動車用の装飾グリル及び装飾グリルを含むラジエータグリル

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011183855A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Faltec Co Ltd 車両用グリル
JP2015508729A (ja) * 2012-03-02 2015-03-23 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG 自動車用の装飾グリル及び装飾グリルを含むラジエータグリル
US9827934B2 (en) 2012-03-02 2017-11-28 Daimler Ag Radiator grille for a motor vehicle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6659220B2 (en) Front grill structure
JP4209237B2 (ja) 車両用樹脂成形品およびその製造装置
JP4572883B2 (ja) 内装用パネル及び射出成形方法
JP2612430B2 (ja) ラジエータの取付及びラジエータの樹脂製下部タンク及びその製造方法並びにその製造用金型
JPH10226289A (ja) 車両のラジエータグリル
US6347881B1 (en) Vehicle lamp
JPH0263048B2 (ja)
JP3284516B2 (ja) 車両用収納箱
US20070119648A1 (en) Frame structure and structure for supporting automotive power unit
CN208730248U (zh) 一种注塑模具
JP2552475Y2 (ja) 樹脂製パネル
JP2001260944A (ja) 車両用フェンダプロテクタ構造
JP3675899B2 (ja) 樹脂成形品のボス保持構造
JP2596660B2 (ja) バンパーレインフォースメントの接合構造
JPH08175287A (ja) 合成樹脂成形品
CN108859013A (zh) 一种注塑模具
JPS6341245Y2 (ja)
JP2574845Y2 (ja) 樹脂成形品
JPH0755054Y2 (ja) 樹脂成形品の取付構造
JP4342132B2 (ja) 制御機器用ヒートシンクおよび制御機器
KR100801538B1 (ko) 자동차의 프론트 프레임 및 이의 제조방법
JPH0740397A (ja) 樹脂成形品
JP2004276719A (ja) 車両のフロントグリル
JPS6127355Y2 (ja)
JPS58147327A (ja) 合成樹脂成形品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040618