JPH10225855A - レンズ研削加工装置 - Google Patents
レンズ研削加工装置Info
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- JPH10225855A JPH10225855A JP4147797A JP4147797A JPH10225855A JP H10225855 A JPH10225855 A JP H10225855A JP 4147797 A JP4147797 A JP 4147797A JP 4147797 A JP4147797 A JP 4147797A JP H10225855 A JPH10225855 A JP H10225855A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B24—GRINDING; POLISHING
- B24B—MACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
- B24B27/00—Other grinding machines or devices
- B24B27/0046—Column grinding machines
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- Mechanical Engineering (AREA)
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- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
Abstract
を入力する形状データ入力手段と、該形状データ入力手
段へ入力されたデ−タに基づいて被加工レンズのコバ位
置を得るコバ位置検知手段と、該コバ位置検知手段によ
るコバ位置及び前記形状データ入力手段へ入力されたデ
−タに基づいて被加工レンズの粗加工及び仕上げ加工の
加工デ−タを求める加工デ−タ演算手段と、仕上げ加工
された被加工レンズのコバの角部を面取りする面取り砥
石を持ち該面取り砥石の軸を被加工レンズの保持軸に対
して相対的に移動する面取り手段と、前記加工デ−タ演
算手段による加工デ−タに基づいて被加工レンズの動径
角に対応させて面取り量を変化させる面取り量演算手段
と、該面取り量演算手段及び前記加工デ−タ演算手段の
演算結果に基づいて加工を制御する加工制御手段と、を
有する。
Description
研削加工するレンズ研削加工装置に係り、さらに詳しく
は眼鏡レンズのコバ角部の面取り加工に好適な装置に関
する。
削加工する装置が知られている。眼鏡店では、客が選定
した眼鏡枠の形状に合うようにレンズの周縁を加工し、
これにヤゲンや溝を形成して眼鏡枠に取り付ける。
を有する。この角部をそのままにしておくと使用者にと
って危険でり、また割れや破損の原因になりかねないの
で、一般に加工者は角部の面取りを行う。
円錐斜面の砥石を持ついわゆる手摺り機により、作業者
がレンズを保持しながら面取り砥石にコバを圧接させ、
目視しながら所望する形状の面取り加工を行っていた。
手摺り機による面取り作業は熟練を要し、容易ではな
い。加工に不慣れな作業者では時間が掛かったり、所期
する形状にうまく削れないという問題があった。また、
このような作業は作業者に負担が掛かる。
する面取り加工を容易に行うことができるレンズ研削加
工装置を提供することを技術課題とする。
量の指示入力が容易なレンズ研削加工装置を提供するこ
とを技術課題とする。
に、本発明は次のような構成を有することを特徴として
いる。
レンズ研削加工装置において、被加工レンズの加工形状
に関するデータを入力する形状データ入力手段と、該形
状データ入力手段へ入力されたデ−タに基づいて被加工
レンズのコバ位置を得るコバ位置検知手段と、該コバ位
置検知手段によるコバ位置及び前記形状データ入力手段
へ入力されたデ−タに基づいて被加工レンズの粗加工及
び仕上げ加工の加工デ−タを求める加工デ−タ演算手段
と、仕上げ加工された被加工レンズのコバの角部を面取
りする面取り砥石を持ち該面取り砥石の軸を被加工レン
ズの保持軸に対して相対的に移動する面取り手段と、前
記加工デ−タ演算手段による加工デ−タに基づいて被加
工レンズの動径角に対応させて面取り量を変化させる面
取り量演算手段と、該面取り量演算手段及び前記加工デ
−タ演算手段の演算結果に基づいて加工を制御する加工
制御手段と、を有することを特徴とする。
いて、前記面取り量演算手段は、前記コバ位置検知手段
の検知結果に基づいて得られるコバ厚を所定の形式によ
り全周にわたって所期する比率で分割するための分割手
段を備えることを特徴とする。
いて、前記分割手段により分割されるコバ厚は、ヤゲン
又は溝を形成した後のヤゲン肩の厚みであることを特徴
とする。
いて、前記面取り量演算手段は、さらに前記分割手段に
より比率分割された分割点を被加工レンズの光軸方向に
所定量オフセットするオフセット手段とを備えることを
特徴とする。
装置のいずれかは、さらに分割する比率又はオフセット
量の少なくても一方を操作者により指令する指令手段を
有することを特徴とする。
いて、さらに前記加工デ−タ演算手段及び面取り量演算
手段の結果に基づいてコバ角部の形状を図形表示する表
示手段とを持つことを特徴とする。
いて、さらに前記表示されたコバ各部の形状を変更する
ための入力手段を持つことを特徴とする。
いて、さらに前記図形表示手段に表示するコバ角部を任
意に指定し、又は予め指定する指定手段を持つことを特
徴とする。
明する。
インベ−ス、2はメインベ−ス1に固定されたサブベ−
スである。100はレンズチャック上部、150はレン
ズチャック下部であり、加工時にはそれぞれのチャック
軸で被加工レンズを挟持する。また、レンズチャック上
部100の下方のサブベ−ス2の奥側には、レンズ厚測
定部400が収納されている。
フトにレンズ研削用の砥石を持つレンズ研削部である。
各レンズ研削部300R,300Lは、後述する移動機
構によりそれぞれサブベ−ス2に対して上下方向、左右
方向に移動可能に保持されている。レンズ研削部300
Lの回転軸には、図2に示すように、プラスチック用の
粗砥石30、仕上砥石31が取り付けられており、さら
に仕上砥石31の上端面には円錐面を持つ前面用の面取
砥石32が、粗砥石30の下端面には後面用の面取砥石
33が同軸に取り付けられている。レンズ研削部300
Rの回転軸には、鏡面仕上砥石34が取り付けられてお
り、レンズ研削部300Lと同じプラスチック用の粗砥
石30、円錐面を持つ前面鏡面用の面取砥石35及び後
面鏡面用の面取砥石36が同軸に取り付けられている。
これらの砥石群は、その直径が60mm程の比較的小さ
なものを使用している。また、面取砥石32、33、3
5、36の砥石面の高さは4mmであり、その傾斜角度
は45度のものを使用している。
る表示部10、デ−タを入力したり装置に指示を行う入
力部11が設けられている。12は開閉可能な扉であ
る。
及びレンズチャック下部150を説明するための図であ
る。
は、取付け板102によりチャック軸121を上下動す
るためのDCモ−タ103が取り付けられている。DC
モ−タ103の回転は、プ−リ104、タイミングベル
ト108、プ−リ107を介して送りネジ105に伝達
される。送りネジ105が回転すると、これに噛合する
ナット124に従い、固定ブロック101に固定された
ガイドレ−ル109にガイドされてチャック軸ホルダ1
20が上下動する。固定ブロック101に取り付けられ
たマイクロスイッチ110は、チャック軸ホルダ120
が上昇したときの基準位置を検知する。
ック軸121を回転するためのパルスモ−タ130が固
定されている。パルスモ−タ130の回転は、その回転
軸に取り付けられたギヤ131及び中継ギヤ132を介
してチャック軸121に取り付けられたギヤ133へと
伝達され、チャック軸121が回転するようになってい
る。124はチャック軸121に取り付けられたレンズ
ホルダである。
軸121に取り付けられた遮光板であり、フォトセンサ
135はチャック軸121の回転基準位置を検出する。
チャック軸ホルダ151に回転可能に保持され、チャッ
ク軸ホルダ151はメインベ−ス1に固定されている。
チャック軸152の下端にはギヤ155が固着されてお
り、上部のチャック軸121と同様な図示なきギヤ構成
によりパルスモ−タ156の回転が伝達されてチャック
軸152は回転される。159はチャック軸152に取
り付けられたレンズホルダである。
5に取り付けられた遮光板であり、フォトセンサ157
は下チャック軸151の回転基準位置を検出する。
研削部300Rの移動機構を説明する図である(レンズ
研削部300Lの移動機構は左右対称であるので、この
説明は省略する)。上下スライドベ−ス201はサブベ
−ス2の前面に固着された2つのガイドレ−ル202に
沿って上下に摺動可能である。サブベ−ス2の右側面に
固着されたコの字型のスクリュ−ホルダ203の上端に
は、パルスモ−タ204Rが固定されている。パルスモ
−タ204Rの回転軸には、スクリュ−ホルダ203に
回転可能に保持されたボ−ルネジ205がカップリング
されている。206はボ−ルネジ205に螺合するナッ
トを持つナットブロックであり、上下スライドベ−ス2
01の側部に固定されている。パルスモ−タ204Rが
回転するとボ−ルネジ205が回転され、この回転に伴
い上下スライドベ−ス201がガイドレ−ル202に案
内されて上下動する。なお、サブベ−ス2と上下スライ
ドベ−ス201との間にはバネ207が掛け渡されてお
り、バネ207は上下スライドベ−ス201を上方へ付
勢し、上下スライドベ−ス201の下方への荷重をキャ
ンセルして上下の移動を容易にしている。
トセンサ208Rは、ナットブロック206に固定され
た遮光板209の位置を検出して上下スライドベ−ス2
01の上下動の基準位置を決定する。
る左右スライドベ−スであり、上下スライドベ−ス20
1の前面に固着された2つのガイドレ−ル211に沿っ
て左右に摺動可能である。左右スライドベ−ス210の
左右移動は基本的に上下移動機構と同様である。上下ス
ライドベ−ス201の下端部にはコの字型のスクリュ−
ホルダ212が固着され、スクリュ−ホルダ212はボ
−ルネジ213を回転可能に保持する。スクリュ−ホル
ダ212の側部にはパルスモ−タ214Rが固定されて
おり、その回転軸にはボ−ルネジ213がカップリング
されている。ボ−ルネジ213には、左右スライドベ−
ス210の下部に固定されたナットブロック215が螺
合している。パルスモ−タ214Rの回転によりボ−ル
ネジ213が回転され、ナットブロック215に固定さ
れた左右スライドベ−ス210がガイドレ−ル211に
沿って左右に移動する。
トセンサ16Rは、ナットブロック215に固定された
遮光板215の位置を検出して左右スライドベ−ス21
0の左右移動の基準位置を決定する。
0Rの構成を説明する側面断面図である。301は左右
スライドベ−ス210に取り付け固定されるシャフト支
基である。シャフト支基301の前部には、その内部に
軸受302、303を介して粗砥石30等の砥石群を下
方部に取付けた上下に伸びる回転シャフト304を回転
可能に保持するハウジング305が固定されている。
311を介して砥石回転用のサ−ボモ−タ310Rが固
定されている。サ−ボモ−タ310Rの回転は、プ−リ
312、ベルト313、プ−リ306を介して回転シャ
フト304に伝達され、これにより砥石群が回転する。
右研削部300Rと左右対称に同じ構成を持つので、そ
の説明は省略する。
前述の移動機構のパルスモ−タの駆動制御により、上下
のチャック軸に狭持された被加工レンズに対してそれぞ
れ上下及び左右方向に移動する。この移動により設定さ
れた砥石が被加工レンズに当接して研削を行う。なお、
本実施例ではチャック軸中心(レンズチャック上部10
0及びレンズチャック下部150の軸中心)が、レンズ
研削部の両シャフト304の軸中心を結ぶ直線上に位置
するように設計配置されている(図6参照)。
400を説明する図である。レンズ厚測定部400は、
2つのフィ−ラ片523、524を持つ測定ア−ム52
7、測定ア−ム527を回転するDCモ−タ(図示せ
ず)等の回転機構、測定ア−ム527の回転を検出して
DCモ−タの回転を制御するセンサ−板510とホトス
イッチ504,505、測定ア−ム527の回転量を検
出してレンズ前面及び後面の形状を得るためのポテンシ
ョメ−タ506等からなる検出機構等から構成される。
このレンズ厚測定部400の構成は本願発明と同一出願
人による特開平3−20603号等と基本的に同様であ
るので、詳細はこれを参照されたい。なお、図7に示し
たレンズ厚測定部400は、特開平3−20603号と
異なり、前後移動手段630により装置に対して前後方
向(矢印方向)に移動され、その移動量はコバ加工デ−
タに基づいて制御される。また、測定ア−ム527は下
方の初期位置から回転上昇し、レンズ前面屈折面及びレ
ンズ後面屈折面それぞれに対してフィ−ラ−523、5
24を当接してレンズ厚を測定するので、測定ア−ム5
27の下方への荷重をキャンセルするコイルバネ等をそ
の回転軸に取り付けることが好ましい。
段630によりレンズ厚測定部400を前後させ、測定
ア−ム527を回転上昇させてフィ−ラ−片523をレ
ンズ前面屈折面に当接させながらレンズを回転させるこ
とにより、レンズ前面屈折面の形状を得た後、次にフィ
−ラ−片524をレンズ後面屈折面に当接させてその形
状を得る(特開平3−20603号等と基本的に同様で
ある)。
ブロック図である。600は装置全体の制御を行う制御
部であり、表示部10、入力部11、マイクロスイッチ
110、各フォトセンサが接続されている。また、ドラ
イバ620〜628を介して移動用、回転用の各モ−タ
が接続されている。レンズ研削部300R用のサ−ボモ
−タ310R及びレンズ研削部300L用のサ−ボモ−
タ310Lに接続されたドライバ622、625は、加
工時のサ−ボモ−タ310R,310Lの回転トルク量
をそれぞれ検出して制御部600にフィ−ドバックす
る。制御部600はこの情報をレンズ研削部300R,
300Lの移動制御や、レンズ回転の制御に利用する。
タ−フェイス回路であり、レンズ枠形状測定装置650
やレンズ加工情報を管理するコンピュ−タ651、バ−
コ−ドスキャナ652等を接続することができる。60
2は装置を動作するためのプログラムが記憶された主プ
ログラムメモリ、603は入力されるデ−タやレンズ厚
測定デ−タ等を記憶するデ−タメモリである。
の動作を説明する。
枠形状測定装置(特開平4−93164号等参照)によ
り測定し、これを入力する。表示部10には眼鏡枠デ−
タに基づく玉型形状が図形表示され、加工条件を入力で
きる状態になる。作業者は、表示部10に表示される画
面を見ながら入力部11を使用して装用者のPD値(及
びFPD値)、光学中心の高さ等のレイアウトデ−タを
入力する。続いて、加工するレンズの材質、フレームの
材質、被加工レンズが左眼用か右眼用かを入力する。ま
た、ヤゲン加工、平加工、鏡面加工等の加工モ−ドを入
力部11を使用して指定入力する。なお、眼鏡店からの
注文に応じて加工を集中的に行う加工センターでの加工
の場合は、各種データを公衆通信回線を介してコンピュ
−タ651に送信し、このデータに基づいて加工を行
う。以下、ヤゲン加工を施した後、面取り加工を行う場
合について説明する。
し、チャック軸152に載置する。加工の準備が完了し
たら、入力部11に設けられたスタ−トスイッチを押し
て装置を作動する。
移動手段630、レンズ厚測定部400、及びチャッキ
ングされた被加工レンズの回転の動作を制御し、レイア
ウト情報、レンズ枠形状等に基づいて、レンズの光軸位
置を原点とするレンズのコバ位置(コバ厚)を測定す
る。制御部600はコバ位置情報に基づいて所定のプロ
グラムに従い、レンズに施すヤゲン加工デ−タを得るた
めのヤゲン計算を行う。ヤゲン加工デ−タの算出につい
ては、前面カ−ブ及び後面カ−ブからカ−ブ値を求める
方法、コバ厚を分割する方法やこれらを組み合わせる方
法等が提案されている。例えば、本願発明と同一出願人
による特開平5−212661号等に詳細に記載されて
いるので、これを参照されたい。
最小コバ厚における位置のヤゲン形状が表示される(コ
バの位置は移動することができる)ので、作業者は表示
されたヤゲン形状を確認し、問題なければ再度スタ−ト
スイッチを押す。
力及びシュミレーション画面に切換わる。面取り加工
は、例えば、図9(a)に示すように、ヤゲン加工後に
おけるレンズ後面側のヤゲン肩の幅(ヤゲン底部の厚
み)を、ある比率に基づいて全周に亘って分割するよう
に面取りを施す(前面から後面までのコバ厚に対する分
割の仕方でも良い)。レンズ後面側における面取り量の
比率は、ヤゲン斜面とヤゲン肩が交わる点まで面取り加
工を施す場合を100%とする。
ーション画面上に表示される面取り比率の数値730を
入力部11のスイッチにより入力することにより行うこ
とができる。また、比率に基づいて分割する面取り量
(図9(a)における加工点P)をレンズ前面側又は後
面側にΔdだけ平行移動するようにオフセットをかける
こともできる(図9(b)参照)。この場合は、図10
に示すオフセット量の数値731を入力する。面取り比
率を「0%」とし、オフセット量を「0.3」とすれ
ば、ヤゲン加工後の全周コバに一様に0.3mmの面取
りを行うことを意味することになる。
ン底部がテーパー面を持つように加工を施すようになっ
ている場合、及び平加工におけるコバ面がテーパー面を
持つように加工を施すようになっている場合には、仕上
げ加工後に予定されるコバ位置を求めて面取り量算出の
基礎とする。このコバ位置は、仕上砥石のテーパー面が
なす角度が既知であるので、レンズ後面(レンズ前面)
のカーブが分かれば容易に求まるが、近似的には次のよ
うにして求めることができる(図13参照)。例えば、
ヤゲン加工の場合では、ヤゲン斜面とヤゲン肩が交わる
位置Q1 とヤゲン頂点位置Q2 などのように、動径角度
に対応した2点Q1 ,Q2 のコバ位置を全周に亘ってレ
ンズ厚測定装置400により測定する。測定された2点
のコバ位置を結ぶ直線L1 を得て(レンズの後面カーブ
に対してもこの2点間と仕上げ加工後に予定されるコバ
位置のずれは十分に小さいので、2点の直線上に加工後
に予定されるコバ位置があるとみなしても実用上ほぼ問
題ない)、これと仕上砥石のテーパー面がなす角度で形
成される直線L2 が交わる点Q3 を仕上げ加工後に予定
されるコバ位置とする。
行わなくても、レンズカーブの緩いレンズの場合には、
ある程度以上の値(例えば、仕上砥石のテーパー面がな
す角度が2.5°のときは、面取比率を6%以上とす
る)に設定すれば、ほぼ所望する面取を行うことができ
る。
は、次のようにしても良い(図14参照)。前述のよう
に2点間を結ぶ直線L1 と面取砥石面の交点S1 、面取
砥石とコバ面の交点S2 、以上2つの点の交点間の距離
をD1 とする。交点S1 からヤゲン斜面とヤゲン肩が交
わる点S3 までの距離をD2 とする。面取量の比率は、
距離D2 に対する距離D1 の割合で点S3 が加工点Pと
なるよう求める。
置情報と前述のヤゲン位置情報、並びに入力された面取
り量の入力指示に基づき、コバにおける面取りの加工点
Pを全周に亘って求めることにより玉型面取り軌跡(x
n ,yn ,zn )(n=1,2,3,……N)を得る。
なお、レンズのコバ厚及びヤゲンの位置によっては、レ
ンズ後面側のヤゲン肩を持たない部分もでてくる。この
ような部分は面取り加工を施さないものとして、玉型面
取り軌跡を得る。
り軌跡に基づいてチャック軸121、152(チャック
ホルダ)と砥石との干渉を避けるための面取り加工デー
タを求める補正計算を行う(図12参照)。
2)を基準として装置に対する左右方向をX軸、前後方
向をY軸、高さ方向をZ軸とすると、面取り砥石面は次
式で表される。
軸間距離、YはY軸方向でのレンズ回転軸と砥石回転軸
の軸間距離、ZはZ軸方向におけるある基準位置に対す
る円錐砥石の仮想頂点の距離、θは砥石面の傾斜角とす
る。したがって、Zは、 Z=z−{1/tan 2 θ・[(x−X)2 +(y−Y)2 ]}1/2 ……(数 2) となる。実施例の装置ではY=0であり、また、θ=4
5度のものを使用しているので、tan θ=1であり、数
2式は、 Z=z−{(x−X)2 +y2 }1/2 ……(数3) となる。この数3式の(x,y,z)に玉型面取り軌跡
(xn ,yn ,zn )を代入しZの最大値を求めること
により、レンズ回転軸側と砥石との干渉を避けつつ面取
砥石の幅を有効に使用できる面取砥石の高さ(基準位置
からの移動量)を算出する。また、円柱座標系を用いる
場合には、数2の式のx,yを極座標系に座標変換す
る。
行う。数2のZの値を算出するにあたり、まず、Xの値
を求める。ここでは、面取砥石33(又は36)によ
り、レンズ後面の面取りを行う場合を例にとって説明す
る。
や上の直径54mmのところを加工点Pに合わせて加工
するものとして、2次元的な加工補正(砥石径補正)の
演算処理(特開平5−212661号等参照)を行い
(近似的に粗加工の際に行う加工補正軌跡にオフセット
をかけても良い)、その軌跡を面取り基準軌跡とする。
これと面取りの最小軌跡(チャックホルダの径と砥石の
最大径を加算し、これに余裕の距離を加味することによ
り、予め設定される)とを比較し、面取り基準軌跡が最
小軌跡より小さい部分は最小軌跡の値に置き換え、これ
を基準補正軌跡とするXn を得る。
ズ回転軸を基準位置とする位置でのXの値を求める。そ
して、Xの値と玉型面取り軌跡(xn ,yn ,zn )を
前述の数3の式に代入してZの最大値を求め、これをZ
max とする。また、そのときの加工位置を面取り加工点
とする。次に、玉型面取り軌跡(xn ,yn ,zn )を
微小な任意の単位角度だけレンズ回転軸を中心に回転さ
せ、前述と同様にそのときのZmax を求める。この回転
角をξi (i=1,2,3,……,N)とし、全周に亘
って算出することにより、それぞれξi でのZの最大値
Zmax i 、その時のXn をXi とする面取り加工補正デ
ータ(Xi ,Zmax i ,ξi )(i=1,2,3,…
…,N)を得る。
転軸の軸間距離)を先に決定して、Z軸方向(レンズ光
軸方向)へ面取砥石の移動量を補正することにより、前
述の最小軌跡に対応するコバにおいても砥石径の大きい
ところで面取加工が可能になる。したがって、面取砥石
の幅をより有効に使用することができ、加工可能な最小
径を小さくすることができる。また、Xの値を先に決定
するので、干渉を避けた最小径の管理が容易である。
面の最大径のZ軸方向位置(実施例ではZmax i +30
mm)が、Zmax i の位置でのコバ厚測定により得られ
たコバ位置(ここでは後面側のコバ位置)より低いとき
には「面取り不可」と判定する。その判定結果は表示部
10に表示して作業者に知らせる。
り、表示部10には面取加工データに基づくシュミレー
ション画面が表示される。図10はこのときの表示例を
示した図である。表示部10には玉型形状データに基づ
く玉型形状表示710が表示され、さらに加工中心を中
心に回転する回転カーソル711、最大コバ厚位置を示
すマーク712、最小コバ厚位置を示すマーク713が
表示される。また、画面には回転カーソル711が位置
するコバ位置での面取り断面形状720が表示される。
初期画面では、最大コバ厚位置を示すマーク712にお
ける面取り断面形状が表示される。入力部のスイッチを
使用して回転カーソル711を加工中心を中心に回転さ
せると、面取り断面形状720はその動径情報に対応し
た面取り断面形状が表示されるようになる。
率の数値730及びオフセット量の数値731を入力部
11のスイッチにより変更する。制御部600は変更入
力された値に基づき面取り加工のデータの計算をし直
し、その結果に基づいて面取り断面形状を表示する。
1のように、予め用意された数値の中から操作者が選択
するようにしておくと、操作上の煩わしさを軽減して簡
単に変更ができるようになる。
面取りシュミレーションは、後面面取りと前面面取りに
別けて行われる。
スタートスイッチを押す。この信号により粗加工、ヤゲ
ン加工、面取り加工が順次自動的に行われる。
レンズの高さ位置に来るようにした後、レンズ研削部3
00R、300Lをそれぞれ被加工レンズ側にスライド
移動させる。左右の粗砥石30は回転しながら被加工レ
ンズ側へ移動することにより、レンズを2方向から徐々
に研削する。粗砥石30のレンズ側への移動量は、レン
ズ枠形状情報に基づいて左右それぞれ独立して制御され
る。また、制御部600はサ−ボモ−タ310R、31
0Lのそれぞれの回転トルク量(モ−タ負荷電流)を監
視し、回転トルク量が所定の上限トルクに達したとき
は、被加工レンズの回転を止めるとともに、上限トルク
に達した側の粗砥石30のレンズ側への移動を止める
(あるいは少し戻す)。これにより、被加工レンズにか
かる過負荷を防止し、レンズ破損等のトラブルを避ける
ことができる。回転トルク量が所定のトルクアップ許可
レベルになれば、再び被加工レンズを回転させて研削を
行う。
御部600はデ−タメモリ603に記憶したヤゲン加工
デ−タに基づいて、仕上砥石31(鏡面加工の指示があ
るときには仕上砥石34を使用する)のヤゲン溝の高さ
とレンズ方向への移動を制御してヤゲン加工を行う。
加工に移る。制御部600はデ−タメモリ603に記憶
した面取り加工デ−タに基づいて、前面用の面取砥石3
2及び後面用の面取砥石33(鏡面加工の指示のあると
きは、面取砥石35、36を使用する)を面取加工デ−
タにより上下方向及びレンズ方向にそれぞれ移動制御し
て行う。
い直径54mmのところが回転する被加工レンズのコバ
加工点Pに位置するように制御される。これとレンズ方
向への移動により、所望する形状の面取り加工が自動的
に行われる。これにより、面取り砥石の幅を有効に使用
して面取りを行うことができる。
が、平加工のときの面取り量の比率は前面から後面まで
のコバ厚を対象とする。また、オフセット量の入力も同
様に可能である。制御部600はこの入力に基づき玉型
面取り軌跡のデータを得た後、前述した補正計算を行っ
て面取り加工データを得る。
は、コバ厚(ヤゲン肩の幅)を全周にわたって所望の比
率で分割するほか、コバの全周に対して異なる量の面取
りをする範囲を指定する方法でも良い。例えば、図10
のようなシュミレーション画面上の玉型形状表示710
に対し、面取りを施すレンズ前面又は後面の指定と、面
取り量を変える範囲(始点と終点とで範囲を特定する)
及びその間の面取り量を指定する。面取り量は一定にす
る他、比率とオフセットでも入力可能とする。この場
合、指定範囲の繋ぎ目は滑らかになるように補正処理を
施す。
場合に適する)前面や後面の一部をデザインのために面
取りする眼鏡レンズの加工にも対応できる。このような
デザイン面取りは、面取り方法を一般化して記憶させ他
の加工デ−タを使って面取り加工データにするほか、玉
型形状に対応させて面取り加工データとして記憶させて
おくこともできる。装置は面取り加工データを得て、レ
ンズ回転軸とレンズ研削部R,Lの動作を制御すること
により指定された面取り形状を持つレンズを研削加工す
る。
転軸を垂直方向に持つ装置を例にとって説明したが、レ
ンズ回転軸と面取砥石(コバ角を研削する砥石)の回転
軸が互いに水平方向にあり、レンズ回転軸を保持するキ
ャリッジを回旋さるタイプの装置にも、本発明を適用で
きる。
に面取砥石の回転軸を持つ装置にも適用可能である。こ
の場合、面取加工データの算出においては、面取砥石の
回転軸がレンズ回転軸方向に90度回転したものとして
変換処理を行えば良い。
て、面取り比率及びオフセット量を操作者が入力するよ
うにしていたが、コバ厚デ−タ(更にはヤゲン加工か平
加工か、或いはリムレスか)等のデ−タにより面取り加
工データを変化させるプログラムを持つと、粗加工から
最終加工まで、自動化することができる。また、自動加
工のプログラムにより決定される加工データを変えるこ
とができるようにしてもよい。
所望する面取り加工を容易に行うことができる。また、
コバの厚さに応じて所望する面取り量の指示入力が容易
に行える。
下部150を説明するための図である。
である。
面図である。
ズに掛かる回転負荷の関係を示す図である。
ある。
比率に基づいて面取を行う例を説明する図である。
面を示す図である。
意された数値の中から選択するようにした場合の例を示
す図である。
の面取り加工データを求める方法を説明する図である。
つように加工を施すようになっている場合において、仕
上げ加工後に予定されるコバ位置を求める方法を説明す
る図である。
説明する図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 眼鏡レンズの周縁を研削加工するレンズ
研削加工装置において、被加工レンズの加工形状に関す
るデータを入力する形状データ入力手段と、該形状デー
タ入力手段へ入力されたデ−タに基づいて被加工レンズ
のコバ位置を得るコバ位置検知手段と、該コバ位置検知
手段によるコバ位置及び前記形状データ入力手段へ入力
されたデ−タに基づいて被加工レンズの粗加工及び仕上
げ加工の加工デ−タを求める加工デ−タ演算手段と、仕
上げ加工された被加工レンズのコバの角部を面取りする
面取り砥石を持ち該面取り砥石の軸を被加工レンズの保
持軸に対して相対的に移動する面取り手段と、前記加工
デ−タ演算手段による加工デ−タに基づいて被加工レン
ズの動径角に対応させて面取り量を変化させる面取り量
演算手段と、該面取り量演算手段及び前記加工デ−タ演
算手段の演算結果に基づいて加工を制御する加工制御手
段と、を有することを特徴とするレンズ研削加工装置。 - 【請求項2】 請求項1のレンズ研削加工装置におい
て、前記面取り量演算手段は、前記コバ位置検知手段の
検知結果に基づいて得られるコバ厚を所定の形式により
全周にわたって所期する比率で分割するための分割手段
を備えることを特徴とするレンズ研削加工装置。 - 【請求項3】 請求項2のレンズ研削加工装置におい
て、前記分割手段により分割されるコバ厚は、ヤゲン又
は溝を形成した後のヤゲン肩の厚みであることを特徴と
するレンズ研削加工装置。 - 【請求項4】 請求項2のレンズ研削加工装置におい
て、前記面取り量演算手段は、さらに前記分割手段によ
り比率分割された分割点を被加工レンズの光軸方向に所
定量オフセットするオフセット手段とを備えることを特
徴とするレンズ研削加工装置。 - 【請求項5】 請求項2〜4のレンズ研削加工装置のい
ずれかは、さらに分割する比率又はオフセット量の少な
くても一方を操作者により指令する指令手段を有するこ
とを特徴とするレンズ研削加工装置。 - 【請求項6】 請求項1のレンズ研削加工装置におい
て、さらに前記加工デ−タ演算手段及び面取り量演算手
段の結果に基づいてコバ角部の形状を図形表示する表示
手段とを持つことを特徴とするレンズ研削加工装置。 - 【請求項7】 請求項6のレンズ研削加工装置におい
て、さらに前記表示されたコバ各部の形状を変更するた
めの入力手段を持つことを特徴とするレンズ研削加工装
置。 - 【請求項8】 請求項6のレンズ研削加工装置におい
て、さらに前記図形表示手段に表示するコバ角部を任意
に指定し、又は予め指定する指定手段を持つことを特徴
とするレンズ研削加工装置。
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- 1997-02-10 JP JP04147797A patent/JP3774529B2/ja not_active Expired - Lifetime
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