JPH10223970A - 半導体レーザ - Google Patents

半導体レーザ

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JPH10223970A
JPH10223970A JP2087397A JP2087397A JPH10223970A JP H10223970 A JPH10223970 A JP H10223970A JP 2087397 A JP2087397 A JP 2087397A JP 2087397 A JP2087397 A JP 2087397A JP H10223970 A JPH10223970 A JP H10223970A
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JP
Japan
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mode control
cladding layer
semiconductor laser
ridge
lateral mode
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Withdrawn
Application number
JP2087397A
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English (en)
Inventor
Tetsuhito Nakajima
徹人 中島
Hiroki Yaegashi
浩樹 八重樫
Koji Nakamura
幸治 中村
Hideaki Horikawa
英明 堀川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子動作時の横モードを任意に調整すること
ができる半導体レーザを提供する。 【解決手段】 GaAs基板10と、この基板10の上
側の第1クラッド層20と、この第1クラッド層20の
上側の活性層30と、この活性層30の上側の第2クラ
ッド層とを少なくとも備え、その活性層30の上側の第
2クラッド層40にリッジ部70が形成されているリッ
ジ導波路型半導体レーザにおいて、前記第2クラッド層
40のリッジ部70の側面近傍において、このリッジ部
70の両側の前記第2クラッド層40に他の領域と電極
分離された横モード制御電極110を形成し、この横モ
ード制御電極110に逆バイアスを印加することによ
り、両端面近傍における光閉じ込め強度を調整すること
ができ、高出力動作時において安定な基本横モード発振
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高出力半導体レー
ザ(以後、LDと略記することもある)に係り、特に高
出力時において安定した基本横モード発振を得ることが
できるリッジ導波路型半導体レーザの構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
本願の発明者によって既に提案された例えば、特願平7
−284271号に記載されるものがあった。以下、そ
れに開示されている半導体レーザの構造について、簡単
に説明する。レーザ光は、リッジ両脇とリッジ部の実効
屈折率の差により形成される屈折率導波路を伝搬する。
そこでは、端面近傍のリッジ両脇のAlGaAsクラッ
ド層の厚みを薄くし、レーザ光の横モードを制御する領
域(横モード制御領域)を形成する。その横モード制御
領域では、光損失が高くなり、光伝搬路を実効的に狭く
することになる。このため、リッジ幅を広くしても高出
力動作時に安定した基本横モード発振が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のリッジ導波路型半導体レーザでは、以下のよう
な問題点がある。横モード制御領域での制御量はクラッ
ド層の材質及び、制御領域のクラッド層の厚みにより決
まる。このため、制御領域のクラッド層の厚みの制御
に、高精度が要求されるとともに、制御量に対する制限
が大きい。さらに、素子動作時に、横モード制御量を任
意に調整することはできない。
【0004】本発明は、上記問題点を除去し、素子動作
時の横モードを任意に調整することができる半導体レー
ザを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕化合物半導体基板と、この基板の上側の第1クラ
ッド層と、この第1クラッド層の上側の活性層と、この
活性層の上側の第2クラッド層とを少なくとも備え、前
記活性層の上側の第2クラッド層にリッジ部が形成され
ているリッジ導波路型半導体レーザにおいて、前記第2
クラッド層のリッジ部の側面近傍において、このリッジ
部の両側の前記第2クラッド層に他の領域と電極分離さ
れた横モード制御電極を形成するようにしたものであ
る。
【0006】〔2〕上記〔1〕記載の半導体レーザにお
いて、前記横モード制御電極はリッジ部の両脇に設けら
れた矩形状の横モード制御電極である。 〔3〕上記〔1〕記載の半導体レーザにおいて、前記横
モード制御電極はリッジ部の両脇に設けられたテーパー
状の横モード制御電極である。 〔4〕上記〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載の半導体レー
ザにおいて、前記化合物半導体基板はGaAs基板、前
記第1クラッド層はn型AlGaAsクラッド層、前記
第2クラッド層はp型AlGaAsクラッド層である。
【0007】〔5〕上記〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載
の半導体レーザにおいて、前記化合物半導体基板の表面
の結晶面が〈100〉で、この基板の〈100〉結晶面
の上側に前記第1クラッド層を備え、前記第2クラッド
層に形成されるリッジ部の方向を、表面の結晶面が〈1
00〉である前記化合物半導体基板の〈011〉方向で
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の第1実
施例を示すリッジ導波路型半導体レーザを構成する素子
の構造を概略的に示す斜視図、図2はその半導体レーザ
の製造工程図(その1)、図3はその半導体レーザの製
造工程図(その2)である。なお、これらの図面におい
て、各構成成分は、本発明が理解できる程度に各構成成
分の形状、大きさ、及び配置関係を概略的に示してある
にすぎない。
【0009】まず、その半導体レーザの製造方法につい
て、図2及び図3を参照しながら説明する。 (1)図2(a)に示すように、表面の結晶面を〈10
0〉とするn−GaAs基板10上に、n−Alx Ga
1-x As第1クラッド層(例えば、x=0.2、キャリ
ア濃度5×1017cm-3)20、活性層30、p−Al
x Ga1-x As第2クラッド層(例えば、x=0.2、
キャリア濃度5×1018cm-3、厚さ1.5〜2μm程
度)40、p−GaAsコンタクト層(例えば、キャリ
ア濃度1.5×1019cm-3以下、厚さ0.3〜0.5
μm)50をMOVPE法やMBE法等公知の方法で成
長させる。
【0010】ここで、活性層30は、図示しないが、ア
ンドープInx Ga1-x Asからなる量子井戸(例え
ば、キャリア濃度0.15≦x≦0.2、厚さ8〜10
nm)をアンドープGaAsからなる障壁層(例えば、
厚さ40〜80nm)で挟んだアンドープInGaAs
/GaAsシングル量子井戸構造の半導体層により構成
されている。
【0011】次に、図2(b)に示すように、プラズマ
CVD法等により、p−GaAsコンタクト層50上に
SiO2 等の酸化膜を形成し、通常のフォトリソグラフ
ィー法、及びバッファー沸化水素エッチングにより、幅
6〜8μmのSiO2 ストライプマスク60を形成す
る。このSiO2 ストライプマスク60のストライプ方
向は、n−GaAs基板10の〈011〉方向に合わせ
る。
【0012】次に、図2(c)に示すように、ウエット
エッチング(例えば、硫酸:1、過酸化水素水:8、
水:100の混合液)や、ドライエッチングRIE(R
eactive Ion Etching)等により、
p−GaAsコンタクト層50、p−AlX Ga1-X
s第2クラッド層40をエッチングし、リッジ部70を
形成する。
【0013】この場合、エッチング後、残存しているp
−AlX Ga1-X As第2クラッド層40aの厚みが、
約0.5μm、リッジ部70の幅が5〜7μmになるよ
うにエッチング条件、時間を抑制する。なお、図中、4
0aは残存しているp−AlX Ga1-X As第2クラッ
ド層、50aは残存しているp−GaAsコンタクト層
を示す。
【0014】次に、図3(a)に示すように、リッジ部
70の上部SiO2 ストライプマスク60を除去し、残
存しているp−GaAsコンタクト層50a、残存して
いるp−AlX Ga1-X As第2クラッド層40aの上
に、SiN等の絶縁膜を形成した後、通常のフォトリソ
グラフィー法及びドライエッチングRIEにより、残存
しているp−GaAsコンタクト層50aの上部、及び
共振器両端面のリッジ部70の両脇に、幅4〜6μm、
長さ10〜20μmに渡って絶縁膜を取り除いた絶縁層
80を形成する。
【0015】なお、図中、共振器両端面のリッジ部70
の両脇に、幅4〜6μm、長さ10〜20μmに渡って
絶縁膜を取り除いた領域は、横モード制御領域90であ
る。次に、図3(b)に示すように、全面にp型電極1
00を形成し、横モード制御領域90の周囲の電極をエ
ッチングにより取り除き、電極分離した横モード制御電
極110を形成する。なお、120はリッジ領域であ
る。
【0016】この後、図示しないが、基板側にn型電極
を形成する。劈開後、劈開面にAR、HRコーティング
をする。以下、このようにして得られた半導体レーザの
動作について説明する。この素子を正常に動作するに
は、図1に示すp型電極100に順バイアス電流を流
し、横モード制御電極110に逆バイアスを印加する。
逆バイアスを印加された領域では、実効屈折率は、他の
リッジ部70の両脇の実効屈折率よりも低くなる。
【0017】リッジ部の実効屈折率をn0 、リッジ部脇
の実効屈折率をn1 、横モード制御領域の実効屈折率を
2 とする。 横モード制御領域に逆バイアスを印加しない場合、 n0 >n1 =n2 となり、光の閉じ込め強度は、リッジストライプの方向
に渡って均一になる。
【0018】横モード制御領域に逆バイアスを印加した
場合、 n0 >n1 >n2 となり、光の閉じ込め強度は、横モード制御領域におい
て強くなる。また、この時のn2 の値は、印加する逆バ
イアスの大きさに依存して変化する。つまり、印加する
逆バイアスの大きさを調整することにより、光の閉じ込
め強度を調整することができる。
【0019】以上のように、横モード制御領域に逆バイ
アスを印加することにより、共振器両端面における光閉
じ込めが強くなり、その強度は印加する逆バイアスの大
きさを変えることにより調整することができる。リッジ
部両脇とリッジ部の実効屈折率の差により形成される屈
折率導波路を伝搬したレーザ光は、光閉じ込めが強めら
れた共振器両端部で横モードが制御され、高出力動作時
においても基本横モードの発振となる。また、制御領域
に印加する逆バイアスを調整することにより、制御量を
任意に調整することが可能となる。
【0020】以上、詳細に説明したように、本発明の第
1実施例によれば、両端面近傍のリッジ部両脇に、他の
電極と電極分離した横モード制御電極を形成し、この横
モード制御電極に逆バイアスを印加することにより、両
端面近傍における光閉じ込め強度を調整することがで
き、高出力動作時において安定な基本横モード発振が得
られる。
【0021】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図4は本発明の第2実施例を示すリッジ導波路型半
導体レーザを構成する素子の構造を概略的に示す斜視
図、図5はその半導体レーザの製造工程図(その1)、
図6はその半導体レーザの製造工程図(その2)であ
る。なお、ここで、第1実施例と同じ部分については同
じ符号を付している。
【0022】まず、図5(a)に示すように、表面の結
晶面を〈100〉とするn−GaAs基板10上に、n
−Alx Ga1-x As第1クラッド層(例えば、x=
0.2、キャリア濃度5×1017cm-3)20、活性層
30、p−Alx Ga1-x As第2クラッド層(例え
ば、x=0.2、キャリア濃度5×1018cm-3、厚さ
1.5〜2μm程度)40、p−GaAsコンタクト層
(例えば、キャリア濃度1.5×1019cm-3以下、厚
さ0.3〜0.5μm)50をMOVPE法やMBE法
等公知の方法で成長させる。
【0023】ここで、活性層30は、図示しないが、ア
ンドープInx Ga1-x Asからなる量子井戸(例え
ば、キャリア濃度0.15≦x≦0.2、厚さ8〜10
nm)をアンドープGaAsからなる障壁層(例えば、
厚さ40〜80nm)で挟んだアンドープInGaAs
/GaAsシングル量子井戸構造の半導体層により構成
されている。
【0024】次に、図5(b)に示すように、プラズマ
CVD法等により、p−GaAsコンタクト層50上に
SiO2 等の酸化膜を形成し、通常のフォトリソグラフ
ィー法、及びバッファー沸化水素エッチングにより、幅
6〜8μmのSiO2 ストライプマスク60を形成す
る。このSiO2 ストライプマスク60のストライプ方
向は、n−GaAs基板10の〈011〉方向に合わせ
る。
【0025】次に、図5(c)に示すように、ウエット
エッチング(例えば、硫酸:1、過酸化水素水:8、
水:100の混合液)や、ドライエッチングRIE(R
eactive Ion Etching)等により、
p−GaAsコンタクト層50、p−AlX Ga1-X
s第2クラッド層40をエッチングし、リッジ部70を
形成する。
【0026】この場合、エッチング後、残存しているp
−Alx Ga1-x As第2クラッド層40aの厚みが、
約0.5μm、リッジ部70の幅が5〜7μmになるよ
うにエッチング条件、時間を抑制する。この時、絶縁膜
を取り除く領域はテーパー状にしておく。なお、図中、
40aは残存しているp−AlX Ga1-X As第2クラ
ッド層、50aは残存しているp−GaAsコンタクト
層を示す。
【0027】次に、図6(a)に示すように、リッジ部
70の上部SiO2 ストライプマスク60を除去し、残
存しているp−GaAsコンタクト層50a、残存して
いるp−Alx Ga1-x As第2クラッド層40aの上
に、SiN等の絶縁膜を形成した後、通常のフォトリソ
グラフィー法及びドライエッチングRIEにより、残存
しているp−GaAsコンタクト層50aの上部、及び
共振器両端面のリッジ部70の両脇に、幅4〜6μm、
長さ10〜20μmに渡ってテーパー状に絶縁膜を取り
除いた絶縁層80を形成する。
【0028】なお、図中、共振器両端面のリッジ部70
の両脇に、幅4〜6μm、長さ10〜20μmに渡っ
て、テーパー状に絶縁膜を取り除いた領域は、横モード
制御領域200である。次に、図6(b)に示すよう
に、全面にp型電極210を形成し、テーパー状の横モ
ード制御領域200の周囲の電極をエッチングにより取
り除き、電極分離したテーパー状の横モード制御電極2
20を形成する。なお、230はリッジ領域である。
【0029】この後、図には示さないが、基板側にn型
電極を形成する。劈開後、劈開面にAR、HRコーティ
ングをする。以下、このようにして得られた半導体レー
ザの動作について説明する。この素子を正常に動作する
には、図4に示すp型電極210に順バイアス電流を流
し、テーパー状の横モード制御電極220に逆バイアス
を印加する。逆バイアスを印加された領域では、実効屈
折率は、他のリッジ部70の両脇の実効屈折率よりも低
くなる。
【0030】リッジ部の実効屈折率をn0 、リッジ部脇
の実効屈折率をn1 、横モード制御領域の実効屈折率を
2 とする。 横モード制御領域に逆バイアスを印加しない場合、 n0 >n1 =n2 となり、光の閉じ込め強度は、リッジストライプの方向
に渡って均一になる。
【0031】横モード制御領域に逆バイアスを印加した
場合、 n0 >n1 >n2 となり、光の閉じ込め強度は、横モード制御領域におい
て強くなる。また、この時のn2 の値は、印加する逆バ
イアスの大きさに依存して変化する。つまり、印加する
逆バイアスの大きさを調整することにより、光の閉じ込
め強度を調整することができる。
【0032】さらに、逆バイアスを印加する横モード制
御領域の形状をテーパー状にすることにより、逆バイア
ス印加時の、横モード制御領域前後で光のモードが、急
激に変化することなく滑らかに変化し、より安定に制御
できる。逆バイアス印加時の実効屈折率は、テーパー状
の幅の狭い領域をn2s、幅の広い領域をn2Lとすると、 n0 >n1 >n2s>n2L となる。
【0033】以上のように、テーパー状の横モード制御
領域に逆バイアスを印加することにより、共振器両端面
近傍における光閉じ込めが強くなり、その強度は印加す
る逆バイアスの大きさを変えることにより調整すること
ができる。さらに、横モード制御領域をテーパー状にす
ることにより、横モード制御領域前後で光閉じ込め強度
が滑らかに変化する。
【0034】リッジ部両脇とリッジ部の実効屈折率の差
により形成される屈折率導波路を伝搬したレーザ光は、
逆バイアスを印加したテーパー状の横モード制御領域に
より、横モード制御領域で、光閉じ込めが滑らかに強め
られ、高出力動作時においても基本横モードの発振とな
る。また、制御領域に印加する逆バイアスを調整するこ
とにより、制御量を任意に調整することが可能となる。
さらに、より安定したモードを制御することができる。
【0035】以上、詳細に説明したように、本発明の第
2実施例によれば、両端面近傍のリッジ両脇に、他の電
極と電極分離したテーパー状の横モード制御電極を形成
し、この横モード制御電極に逆バイアスを印加すること
により、両端面近傍における光閉じ込め強度を調整する
ことができる。さらに、横モード制御領域前後での光閉
じ込め強度は、横モード制御電極をテーパー状にするこ
とにより、滑らかに変化させることができる。この結
果、高出力動作時において安定な基本横モード発振が得
られる。
【0036】なお、本発明の半導体レーザは、以下のよ
うな利用形態を有することができる。 (1)上記第1及び第2実施例では、n型基板を用いた
実施例を示したが、導電型をnとpと入れ換えることに
より、p型基板を用いることもできる。 (2)GaAs系のレーザを用いた実施例を示したが、
他の材料系、例えば、InP系においても適用すること
ができる。
【0037】(3)上記第1実施例では、矩形状の横モ
ード制御領域を、上記第2実施例において、テーパー状
の横モード制御領域を両端面に構成した実施例を示した
が、片方の端面や、それ以外の領域において形成する場
合にも適用することができる。この場合、横モード制御
領域の幅、長さ及び印加逆電圧等のパラメータは、それ
ぞれの場合において最適化する必要がある。
【0038】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0039】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (A)請求項1記載の発明によれば、横モード制御領域
に逆バイアスを印加することにより、共振器両端面にお
ける光閉じ込めが強くなり、その強度は印加する逆バイ
アスの大きさを変えることにより調整することができ
る。
【0040】(B)請求項2、4又は5記載の発明によ
れば、両端面近傍のリッジ部の両脇に、他の電極と電極
分離した横モード制御電極を形成し、この横モード制御
電極に逆バイアスを印加することにより、両端面近傍に
おける光閉じ込め強度を調整することができ、高出力動
作時において安定な基本横モード発振が得られる。 (C)請求項3、4又は5記載の発明によれば、両端面
近傍のリッジ部の両脇に、他の電極と電極分離したテー
パー状の横モード制御電極を形成し、この横モード制御
電極に逆バイアスを印加することにより、両端面近傍に
おける光閉じ込め強度を調整することができる。
【0041】さらに、横モード制御領域前後での光閉じ
込め強度は、横モード制御電極をテーパー状にすること
により、滑らかに変化させることができる。その結果、
高出力動作時において安定な基本横モード発振が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すリッジ導波路型半導
体レーザを構成する素子の構造を概略的に示す斜視図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例を示すリッジ導波路型半導
体レーザの製造工程図(その1)である。
【図3】本発明の第1実施例を示すリッジ導波路型半導
体レーザの製造工程図(その2)である。
【図4】本発明の第2実施例を示すリッジ導波路型半導
体レーザを構成する素子の構造を概略的に示す斜視図で
ある。
【図5】本発明の第2実施例を示すリッジ導波路型半導
体レーザの製造工程図(その1)である。
【図6】本発明の第2実施例を示すリッジ導波路型半導
体レーザの製造工程図(その2)である。
【符号の説明】
10 n−GaAs基板 20 n−Alx Ga1-x As第1クラッド層 30 活性層 40 p−Alx Ga1-x As第2クラッド層 40a 残存しているp−Alx Ga1-x As第2ク
ラッド層 50 p−GaAsコンタクト層 50a 残存しているp−GaAsコンタクト層 60 SiO2 ストライプマスク 70 リッジ部 80 絶縁層 90 横モード制御領域 100,210 p型電極 110 横モード制御電極 120,230 リッジ領域 200 テーパー状の横モード制御領域 220 テーパー状の横モード制御電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀川 英明 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化合物半導体基板と、該基板の上側の第
    1クラッド層と、該第1クラッド層の上側の活性層と、
    該活性層の上側の第2クラッド層とを少なくとも備え、
    前記活性層の上側の第2クラッド層にリッジ部が形成さ
    れているリッジ導波路型半導体レーザにおいて、 前記第2クラッド層のリッジ部の側面近傍において、該
    リッジ部の両側の前記第2クラッド層に他の領域と電極
    分離された横モード制御電極を形成するようにしたこと
    を特徴とする半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体レーザにおいて、
    前記横モード制御電極はリッジ部の両脇に設けられた矩
    形状の横モード制御電極であることを特徴とする半導体
    レーザ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体レーザにおいて、
    前記横モード制御電極はリッジ部の両脇に設けられたテ
    ーパー状の横モード制御電極であることを特徴とする半
    導体レーザ。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の半導体レーザ
    において、前記化合物半導体基板はGaAs基板、前記
    第1クラッド層はn型AlGaAsクラッド層、前記第
    2クラッド層はp型AlGaAsクラッド層であること
    を特徴とする半導体レーザ。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3記載の半導体レーザ
    において、前記化合物半導体基板の表面の結晶面が〈1
    00〉で、該基板の〈100〉結晶面の上側に前記第1
    クラッド層を備え、前記第2クラッド層に形成されるリ
    ッジ部の方向を、表面の結晶面が〈100〉である前記
    化合物半導体基板の〈011〉方向であることを特徴と
    する半導体レーザ。
JP2087397A 1997-02-04 1997-02-04 半導体レーザ Withdrawn JPH10223970A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006032819A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Mitsubishi Electric Corp 半導体レーザ素子
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