JPH10223457A - 静止磁石型発電機 - Google Patents

静止磁石型発電機

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JPH10223457A
JPH10223457A JP9026457A JP2645797A JPH10223457A JP H10223457 A JPH10223457 A JP H10223457A JP 9026457 A JP9026457 A JP 9026457A JP 2645797 A JP2645797 A JP 2645797A JP H10223457 A JPH10223457 A JP H10223457A
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JP
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core
magnetic flux
magnetic path
magnetic
permanent magnet
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JP9026457A
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Inventor
Keiichiro Asaoka
敬一郎 浅岡
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ASAOKA Keiichiro
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ASAOKA Keiichiro
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F3/00Cores, Yokes, or armatures
    • H01F3/10Composite arrangements of magnetic circuits

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Electromagnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動や騒音を発生することのない発電機を提
供すること。 【解決手段】 永久磁石1と、永久磁石1の異極間を連
結して閉磁路を形成する第1のコア2と、閉磁路に薄膜
の常磁性体を介して連結して開磁路を形成する第2のコ
ア3と、第1のコア2の閉磁路のみが形成されている部
分に巻回された磁化コイル4と、第2のコア3に巻回さ
れた誘導コイル5とからなり、磁化コイル4に交番電圧
を印加することにより閉磁路の磁束の方向を変化させ、
閉磁路の磁束の方向の変化により誘起する開磁路の磁束
の変化により、前記誘導コイル5に電磁誘導による起電
力を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誘導コイルを通る磁
束を変化させて電磁誘導による起電力を発生させる発電
機に関し、詳しくは電機子や電磁石を回転させることな
く誘導コイルを通る磁束を変化させる静止磁石型発電機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、実用化されている発電機は誘導コ
イルを通る磁束を変化させて電磁誘導による起電力を発
生させる構成となっている。このようにして発電を行う
発電機は水力発電所、火力発電所あるいは原子力発電所
などの発電所で使われる大型のものから、ディーゼルエ
ンジンを備えた小型発電機などの小さなものまで多種多
様に渡っている。そして、上記のいずれの発電機も誘導
コイルを通る磁束を変化させるために電機子や電磁石を
回転させ、これにより電磁誘導による起電力を誘導コイ
ルに発生させいる。例えば、水力発電においては水車の
回転力、火力発電や原子力発電では蒸気タービンの回転
力、そして小型発電機ではディーゼルエンジンの回転力
によって電機子や電磁石を回転させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように電磁誘導
による起電力を発生させる発電機は、その発電機の大小
に関わらず、誘導コイルを通る磁束を変化させるために
電機子や電磁石を回転させているが、この回転が振動や
騒音を発生するといった問題がある。本発明は上記の各
種問題を解決するため回転力付与手段などの可動部分が
なく、振動や騒音を発生することのない静止磁石型発電
機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明はその構成を以下のようにした。すなわち、少な
くとも1つの永久磁石と、該永久磁石の異極間を連結し
て閉磁路を形成する軟磁性体からなる第1のコアと、前
記閉磁路に常磁性体を介して連結して開磁路を形成する
軟磁性体からなる第2のコアと、前記第1のコアの閉磁
路のみが形成されている部分に巻回された磁化コイル
と、前記第2のコアに巻回された誘導コイルとからな
り、前記磁化コイルに交番電圧を印加することにより前
記閉磁路の磁束の方向を変化させ、前記閉磁路の磁束の
方向の変化により誘起する前記開磁路の磁束の変化によ
り、前記誘導コイルに電磁誘導による起電力を発生させ
ることを特徴とする。また、少なくとも1つの永久磁石
と、該永久磁石の異極間を連結して閉磁路を形成する軟
磁性体からなる第1のコアと、前記第1のコアの任意の
2ヵ所を互いに接近する方向に延長して常磁性体を介し
て連結して開磁路を形成するコア延長部と、前記第1の
コアの閉磁路のみが形成されている部分に巻回された磁
化コイルと、前記コア延長部に巻回された誘導コイルと
からなり、前記磁化コイルに交番電圧を印加することに
より前記閉磁路の磁束の方向を変化させ、前記閉磁路の
磁束の方向の変化により誘起する前記開磁路の磁束の変
化により、前記誘導コイルに電磁誘導による起電力を発
生させることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1は永久磁石を1つ使用した場合の静
止磁石型発電機の基本構成を示す図、図2、図3および
図4は図1の静止磁石型発電機の発電をする作用を説明
するための図である。
【0006】図に示すように、永久磁石1と永久磁石1
の異極間を環状に連結するように形成された第1のコア
2により、閉磁路が形成されている。そして、この閉磁
路に厚み10μmから5mmまでの常磁性体を介して第
2のコア3が設けられている。これにより、永久磁石1
と第1のコアの一部と常磁性体と第2のコア3とからな
る開磁路が形成される。第1のコア2の閉磁路のみが形
成されている部分には磁化コイル4が巻かれている。そ
して、第2のコア3には電磁誘導により起電力を発生す
るための誘導コイル5が巻かれている。
【0007】ここで、永久磁石1は発電効率を上げるた
めに残留磁束密度が高く、保磁力が大きく、そして最大
エネルギー積の大きい磁石を使用する。例えば、ネオジ
ウムホウ素鉄マグネット(Nd2 Fe14B)、サマリウ
ムコバルトマグネット(Sm 2 Co17)あるいは窒化サ
マリウム鉄マグネット(Sm2 Fe172 )などを使用
する。また、第1のコア2と第2のコア3は磁路の磁束
を発電に有効に活用するために初透磁率や最大透磁率な
どの透磁率が高く、残留磁束密度や飽和磁化が高く、そ
して保磁力が小さい高透磁率の軟磁性材料を使用する。
例えば、パーマロイ系合金などである。さらに、常磁性
体としては比透磁率が真空とほぼ同じもの、例えば空
気、銅、アルミなどを使用する。そして、常磁性体とし
て空気を使う場合、つまり第1のコア2と第2のコア3
の間にギャップGを設ける場合は第2のコア3を固体の
常磁性体で保持する。図ではギャップGを設けた場合を
示し、第2のコア3を保持するための固体の常磁性体は
図示していない。
【0008】上記構成の静止磁石型発電機が発電をする
作用について以下に説明する。まず、静止磁石型発電機
は磁化コイル4に電圧が印加されていない状態では、第
1のコア2には永久磁石1のN極からS極へ向かう方向
に第1の磁束11が形成される。この状態ではギャップ
Gを介して連結された第2のコア3には磁束が形成され
ない。
【0009】磁化コイル4に電圧を印加する形態として
は、以下に説明する3種類の印加形態が考えられる。第
1の印加形態では、図2に示すように、まず永久磁石1
による第1のコア2の第1の磁束と反発し合う向きに、
つまり第1の磁束11と逆の方向に第2の磁束12が発
生するように磁化コイル4に直流電圧を印加する。これ
により、第1の磁束11と第2の磁束12は反発し合う
ので閉磁路から磁束が漏れやすい状態となる。閉磁路か
ら漏れやすい状態となった第1の磁束11と第2の磁束
12はギャップGを飛び越えて第2のコア3に入り込
み、第2のコア3に第3の磁束13が誘起する。そし
て、この第3の磁束13の誘起により誘導コイル5を通
る磁束に変化が生じるので、誘導コイル5に起電力V1
が発生して発電が行われる。
【0010】つぎに、磁化コイル4に印加されている直
流電圧を取り去ると、第1のコア2は図1に示す第1の
磁束11のみが形成された状態に戻ろうとする。このと
き、第2のコア3には第3の磁束13を打ち消そうとし
て第3の磁束13と逆方向の磁束、つまり図4に示す第
4の磁束14が誘起される。そして、この第4の磁束1
4の誘起により誘導コイル5を通る磁束に変化が生じる
ので、誘導コイル5に起電力V2が発生して発電が行わ
れる。この第1の印加形態の発電では、本発明の静止磁
石型発電機の他に磁化コイル4に直流電圧を印加するた
めの直流電源と、この直流電圧をオン/オフするスイッ
チング回路があれば実施可能となる。スイッチング回路
としては半導体スイッチング素子、例えばサイリスタな
どを使用すれば無接点のスイッチング回路が製作でき
る。
【0011】第2の印加形態では、第1の磁束11と逆
方向に第2の磁束12が発生するように磁化コイル4に
直流電圧を印加して第3の磁束13を第2のコア3に誘
起させ、第3の磁束13の誘起によって誘導コイル5に
起電力V1を発生させて発電を行うまでは第1の印加形
態と同じである。つぎに、磁化コイル4に印加していた
直流電圧の極性を切り換えると、第1のコア2に永久磁
石1による第1の磁束11に加えて磁化コイル4によっ
て第1の磁束と同じ方向の第5の磁束15が発生する。
ここで、第1の磁束11に第5の磁束15が加わるの
で、第2のコア3には図4に示すような第4の磁束14
に加えて第4の磁束14と同じ方向で第6の磁束16が
誘起される。そして、この第4の磁束14と第6の磁束
16の誘起により誘導コイル5を通る磁束に変化が生じ
るので、誘導コイル5に起電力V2より大きい起電力V
3を発生させて発電が行われる。
【0012】この第2の印加形態での発電では、第1の
印加形態の磁化コイル4に印加する直流電圧をオン/オ
フするスイッチング回路に代えて直流電圧の極性を切り
換える極性切り換え回路が必要となる。この極性切り換
え回路は第1の印加形態のスイッチング回路と同様に半
導体スイッチング素子を使用して製作することができ
る。
【0013】第3の印加形態では、第2の印加形態で磁
化コイル4に直流電圧をその極性を切り換えて印加する
ことに代えて、磁化コイル4に交流電圧を印加する。磁
化コイル4に交流電圧を加えることにより発生する磁束
は、図2における第2の磁束12と図4における第5の
磁束15を交互に繰り返す交番磁束となる。そして、第
2のコア3に誘起される磁束は第2の磁束12が発生し
ているときは図2における第3の磁束13であり、第5
の磁束15が発生しているときは図4における第6の磁
束16と第3の磁束13を打ち消そうとする第4の磁束
14である。つまり、当然ながら第2のコア3に誘起さ
れる磁束も交番磁束となる。
【0014】この第3の印加形態の発電では、磁化コイ
ル4に交流電圧を印加するので第1の印加形態および第
2の印加形態で必要であったスイッチング回路あるいは
極性切り換え回路が不要となり装置が簡略化される。さ
らに、第1のコア2および第2のコア3に誘起される磁
束は交流電圧による交番磁束となり、発電機としての機
能の他に第1のコア2と第2のコア3との間にギャップ
Gを有する変圧器としての機能をも発揮する。したがっ
て、電磁誘導によって誘導コイル5に発生する起電力V
をさらに大きくすることが可能である。
【0015】つぎに、本発明の静止磁石型発電機の発電
効率について説明する。静止磁石型発電機は永久磁石1
を取り除くとギャップGを有すると変圧器として考える
ことができる。変圧器においてはコアの渦電流損失W
v、ヒステリシス損失Whおよびコイルの電気抵抗分に
よる損失Wrがあり、 全損失W1=Wv+Wh+Wr ………… (1) となる。そして、入力:Win、出力:Wo とするとき、
inは全損失と同じになるから変圧器としての変換効率
は、 Eff=Wo /Win=Wo /(Wv+Wh+Wr)<1 ………… (2) となる。
【0016】実際には図1において、第1のコア2で形
成する閉磁路には永久磁石1が介在しており、この永久
磁石1の磁束が発電に寄与する。したがって、図1にお
いて、入力:Win2 、出力:Wo2とすると、 Wo2=Wp+αWin2 ………… (3) となる。ここで、Wpは永久磁石1の磁束が発電に寄与
することによって得られる電力であり、αはギャップG
を有する変圧器として考えたときの変換効率である。し
たがって、発電効率は、 Eff=Wo2/Win2 =(Wp+αWin2 )/Win2 =(Wp/Win2 )+α ………… (4) となる。ここで、α<1であるから、Wp/Win2
1、すなわち磁化コイル4に供給する発電用の電力より
も永久磁石1の磁束が発電に寄与することによって得ら
れる電力が大きければ発電効率は1以上となり、発電機
としての機能を発揮することができる。
【0017】そこで、図2に示す第3の磁束13を誘起
させる際に永久磁石1の磁束がどの程度寄与しているか
を以下のようにして調べた。まず、図1に示す基本構成
の静止磁石型発電機において、永久磁石1を備えたもの
と永久磁石1を取り除いたものを用意する。そして、そ
れぞれの第2のコア3に同じ磁束密度の磁束を誘起させ
るために必要な電力、すなわち磁化コイル4に供給する
電力を比べた。その結果、永久磁石1を備えたものでは
磁化コイル4に供給する電力は非常に小さくて済み、試
験条件によって異なるが、永久磁石1を取り除いたもの
に対して1/40以下になることが確認されている。し
たがって、本発明の静止磁石型発電機ではWpに比べて
in2 を十分に小さくできるので、Wp/Win2 >1と
することは可能と考える。
【0018】つぎに、第1の実施例として基本構成の静
止磁石型発電機を2つ組み合わせた形態の静止磁石型発
電機について図5を参照して説明する。図5(A)にお
いて静止磁石型発電機は、2つの永久磁石1と一方の永
久磁石1と他方の永久磁石1の異極間を環状に連結する
ように形成された2つの第1のコア2とから閉磁路が形
成される。そして、この閉磁路にギャップGを介して第
2のコア3が設けられている。これにより、永久磁石1
と第1のコアの一部と常磁性体と第2のコア3とからな
る開磁路が形成される。この開磁路を構成する形態は2
種類あり、一つは、図5(A)に示すように、2つの永
久磁石1と2つの第2のコアとから1つの開磁路を形成
する形態と、図5(B)に示すように、1つの永久磁石
1と1つの第2のコア2とから1つずつ開磁路を形成す
る形態とがある。図5(A)と図5(B)の静止磁石型
発電機はこの開磁路を構成するパターンが異なるのみで
作用効果の点では特に差異はない。そして、それぞれの
第1のコア2の閉磁路のみが形成されている部分には磁
化コイル4が巻かれている。さらに、それぞれの第2の
コア3には電磁誘導により起電力を発生する誘導コイル
5が巻かれている。
【0019】この静止磁石型発電機は磁化コイル4に電
圧が印加されていない状態にて、第1のコア2に永久磁
石1のN極からS極へ向かう方向へ第1の磁束11が形
成されている。そして、磁化コイル4に電圧を印加し
て、誘導コイル5に電磁誘導による起電力が発生して発
電をする作用については基本構成の静止磁石型発電機と
同様である。上記永久磁石1を2つ使用した場合の静止
磁石型発電機は磁路がバランスして構成されており、永
久磁石1の磁束を有効に活用できるので、発電効率が基
本構成の静止磁石型発電機よりも良くなる。
【0020】第1の実施例は基本構成の静止磁石型発電
機を2つ組み合わせた静止磁石型発電機であるが、同様
にして3つ以上の基本構成の静止磁石型発電機を組み合
わせた静止磁石型発電機を作ることもできる。この場合
も第1の実施例と同様に開磁路を構成する形態として2
種類ある。すなわち、すべての永久磁石1を第2のコア
3で連結して1つの開磁路を形成する形態と、それぞれ
の永久磁石1のN極側とS極側と第2のコア3で連結し
て永久磁石と同じ数の開磁路を形成する形態とがある。
【0021】ついで、本願発明の第2の実施例を図6
に、第3実施例を図7に、第4実施例を図8に示す。こ
れらの実施例において、磁化コイル4に電圧を印加し
て、誘導コイル5に電磁誘導による起電力が発生して発
電をする作用については基本構成の静止磁石型発電機と
同様である。図6と図7に示した第2の実施例と第3の
実施例はその基本的な構成は第1の実施例と同じである
が、それぞれ第1のコア2の形状が大きく異なってい
る。第2の実施例では第2のコア3の端部と対向する部
分が第2のコア3の端部に向けて突出した形となってい
る。これにより、第1のコア2に発生する第1の磁束1
1と第2の磁束12との反発による漏れ磁束がギャップ
Gを飛び越えて第2のコア3に入り込みやすくなる。第
3の実施例では第2のコア3を連結する部位を第1のコ
ア2の最も永久磁石1よりにし、さらに開磁路が短くな
るように2つの永久磁石が近づいた形状となっている。
磁束はより短い距離で閉磁路を形成しようとする性質が
あるので、第1のコア2に発生する第1の磁束11と第
2の磁束12との反発による漏れ磁束がギャップGを飛
び越えて第2のコア3に入り込みやすくなる。
【0022】図8に示した第4の実施例は基本構成の静
止磁石型発電機に対し、閉磁路が複数の永久磁石1を磁
束の向きを合わせて円環状に並べた第1のループと、磁
化コイル4が巻かれ第1のループの内側に設けられた第
2のループとから構成されている。さらに、第1のコア
2が第1のループと第2のループを連結している部位同
士は所定の間隔を隔てて互いに突出した形となってい
る。そして、この第1のコア2の突出した部位同士をギ
ャップGを介して第2のコア3で連結して開磁路を形成
している。これにより、永久磁石1の磁束をより強力な
ものにし、かつ第1のコア2に発生する第1の磁束11
と第2の磁束12との反発による漏れ磁束がギャップG
を飛び越えて第2のコア3に入り込みやすくなる。
【0023】以上、本発明の静止磁石型発電機の構成に
ついて開磁路が第2のコア3の両端にて常磁性体を介し
て第1のコア2に接続する形態について説明したが、本
発明はこの形態に限定されるものではない。つまり、図
9に示すように、開磁路は第1のコア2の任意の2ヵ所
を互いに接近する方向に延長してコア延長部6とし、こ
のコア延長部6同士を常磁性体を介して連結してなる形
態としてもよい。この形態は上述の実施例の全てに適用
することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の静止磁
石型発電機は永久磁石と閉磁路を形成する第1のコア
と、常磁性体を介して開磁路を形成する第2のコアと、
第1のコアの閉磁路のみが形成されている部分に巻回さ
れた磁化コイルと、第2の磁路に巻回された誘導コイル
とからなり、磁化コイルに交番電圧を印加することによ
り第1のコアの磁束の方向を変化させ、第1のコアの磁
束の方向の変化により誘起する第2のコアの磁束の変化
により、誘導コイルに電磁誘導による起電力を発生させ
る。このことにより、回転力付与手段などの可動部分が
なくても誘導コイルを通る磁束を変化させることがで
き、誘導コイルに電磁誘導による起電力を発生すること
ができるので、振動や騒音を発生することなく、発電を
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静止磁石型発電機の基本構成を示す図
である。
【図2】磁化コイルに永久磁石の磁束と逆向きの磁束が
発生した状態を示す図である。
【図3】磁化コイルに永久磁石の磁束と逆向きの磁束が
消滅した状態を示す図である。
【図4】磁化コイルに永久磁石の磁束と同じ向きの磁束
が発生した状態を示す図である。
【図5】本発明の静止磁石型発電機の第1の実施例を示
す図である。
【図6】本発明の静止磁石型発電機の第2の実施例を示
す図である。
【図7】本発明の静止磁石型発電機の第3の実施例を示
す図である。
【図8】本発明の静止磁石型発電機の第4の実施例を示
す図である。
【図9】開磁路を形成する他の実施形態を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 永久磁石 2 第1のコア 3 第2のコア 4 磁化コイル 5 誘導コイル 6 コア延長部 G ギャップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの永久磁石と、 該永久磁石の異極間を連結して閉磁路を形成する軟磁性
    体からなる第1のコアと、 前記閉磁路に常磁性体を介して連結して開磁路を形成す
    る軟磁性体からなる第2のコアと、 前記第1のコアの閉磁路のみが形成されている部分に巻
    回された磁化コイルと、 前記第2のコアに巻回された誘導コイルとからなり、 前記磁化コイルに交番電圧を印加することにより前記閉
    磁路の磁束の方向を変化させ、前記閉磁路の磁束の方向
    の変化により誘起する前記開磁路の磁束の変化により、
    前記誘導コイルに電磁誘導による起電力を発生させるこ
    とを特徴とする静止磁石型発電機。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの永久磁石と、 該永久磁石の異極間を連結して閉磁路を形成する軟磁性
    体からなる第1のコアと、 前記第1のコアの任意の2ヵ所を互いに接近する方向に
    延長して常磁性体を介して連結して開磁路を形成するコ
    ア延長部と、 前記第1のコアの閉磁路のみが形成されている部分に巻
    回された磁化コイルと、 前記コア延長部に巻回された誘導コイルとからなり、 前記磁化コイルに交番電圧を印加することにより前記閉
    磁路の磁束の方向を変化させ、前記閉磁路の磁束の方向
    の変化により誘起する前記開磁路の磁束の変化により、
    前記誘導コイルに電磁誘導による起電力を発生させるこ
    とを特徴とする静止磁石型発電機。
JP9026457A 1997-02-10 1997-02-10 静止磁石型発電機 Pending JPH10223457A (ja)

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JP9026457A JPH10223457A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 静止磁石型発電機
DE19804277A DE19804277C2 (de) 1997-02-10 1998-02-04 Vorrichtung mit statischem Magneten zum Erzeugen einer elektromotorischem Kraft durch Ändern der Flussrichtung in einem Magnetkreis
CN98103804A CN1190820A (zh) 1997-02-10 1998-02-09 静态磁铁发电机
US09/021,169 US5926083A (en) 1997-02-10 1998-02-10 Static magnet dynamo for generating electromotive force based on changing flux density of an open magnetic path

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