JPH10220911A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH10220911A
JPH10220911A JP9019233A JP1923397A JPH10220911A JP H10220911 A JPH10220911 A JP H10220911A JP 9019233 A JP9019233 A JP 9019233A JP 1923397 A JP1923397 A JP 1923397A JP H10220911 A JPH10220911 A JP H10220911A
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JP
Japan
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cycle
heat exchanger
outdoor heat
air conditioner
refrigerant
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Application number
JP9019233A
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English (en)
Inventor
Koichi Yamaguchi
山口  広一
Masahito Hori
将人 堀
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システム効率を低下させることなく室外熱交
換器の小型化および信頼性の向上,低コスト化した空気
調和装置を提供する。 【解決手段】 ランキンサイクル(第1サイクル)と冷
凍サイクル(第2サイクル)との作動媒体を同一とする
と共に、モリエル線図上におけるランキンサイクルの凝
縮圧力と冷凍サイクルの冷房時の凝縮圧力とを異なった
値とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置に係
り、特にランキンサイクルを用いて冷凍サイクルの圧縮
機を駆動する空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス(蒸気)を用いて空調するシステム
(空気調和装置)として、ポンプ,冷媒加熱器,膨張
機,室外熱交換器等から構成するランキンサイクルによ
り冷凍サイクルの圧縮機を駆動するシステムがある。こ
の種の空気調和装置としては、作動媒体として2種の媒
体を使用する二流体式システム(図17(A)参照)
と、ランキンサイクル側と冷凍サイクル側で同一作動媒
体を用いると共に、ランキンサイクル側と冷凍サイクル
側の両者の室外熱交換器(凝縮器)を共用する一流体式
システム(図17(B)および図18(特開昭57−2
6365号公報)参照)とがある。
【0003】前述の二流体式システムは、ランキンサイ
クルと冷凍サイクルとでは別の作動媒体を用いているた
め、両作動媒体の混合や大気への漏れを防ぐ観点からマ
グネットカップリング等の特殊な継ぎ手を用いない限り
膨張機と圧縮機とを完全密閉化することが困難であり、
また、ランキンサイクル側の作動媒体としては、特殊な
媒体(例えば、R236ea)を用いることが多い。前記
マグネットカップリング等の特殊な継ぎ手は、膨張機お
よび圧縮機の大型化やコスト高を招来するのみならず効
率低下を招来し、また油,冷媒等も高価なものを用いな
ければならない欠点がある。
【0004】この欠点を補うものとして、システムの簡
素化および密閉化が可能な室外熱交換器を共用した前述
の一流体システムが考えられる。ここで、図18に示す
前記特開昭57−26365号公報に開示された一流体
システムの空気調和装置について簡単に説明する。
【0005】113は室外熱交換器で、冷房時はランキ
ンサイクル及びヒートポンプサイクル(冷凍サイクル)
の凝縮器として作用し、暖房時はヒートポンプサイクル
の蒸発器として作用する。114は室内熱交換器で、冷
房時はヒートポンプサイクルの蒸発器として作用して室
内空気を冷却すると共に、暖房時はランキンサイクル及
びヒートポンプサイクルの凝縮器として作用して室内空
気を加熱する。115は作動流体液ポンプ、116は発
生器、117は膨張機であり、これらは適宜接続してラ
ンキンサイクルを形成する。
【0006】118は膨張機117により駆動される圧
縮機であり、その吐出側は膨張機117の出口側と連結
された後、作動流体の流れを冷房時は図18の実線の如
く、且つ暖房時は図18の破線の如く切り替える四方弁
119に接続されている。この圧縮機118、四方弁1
19、室内熱交換器114、室外熱交換器113、絞り
機構120によりヒートポンプサイクルを形成する。1
21,122は冷暖に応じて冷媒の流れを制御する逆止
弁、123は発生器116を加熱する加熱源(バー
ナ)、124は室外熱交換器用送風機、125は室内熱
交換器用送風機である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本願発
明者が前述の一流体システムの空気調和装置を開発する
間に、以下の不具合が判明した。 室外熱交換器は、外気温度と凝縮温度(凝縮圧力)と
の差が大きくなるほど小さくなるが、圧縮機の必要動力
は、外気温度と凝縮温度との差が大きいほど大きくなる
ため、室外熱交換器の小型化が困難である。
【0008】室外熱交換器内での作動媒体の混合によ
りランキンサイクルと冷凍サイクルは干渉し合うため、
ランキンサイクルの効率の悪化は、ランキンサイクルだ
けに止まらず冷凍サイクルの効率の悪化をも招き、シス
テムの効率を著しく低下させる。
【0009】作動媒体は、一般には粘性の小さいR2
2等の冷媒であるため、ランキンサイクルに搭載される
ポンプを稼動させるには、或る程度過冷却した冷媒をポ
ンプへ吸い込ませる必要がある。冷媒の過冷却度は、外
気温度と凝縮温度の差が大きいほど大きくできるが、凝
縮温度を増加させると圧縮機の必要動力が増すため、過
冷却度を大きくできず、ポンプが作動不良を起こす。そ
こで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、システム効率を低下させることなく室
外熱交換器の小型化および信頼性の向上,低コスト化し
た空気調和装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、ランキンサイクルを用いて、
冷凍サイクルの圧縮機を駆動する空気調和装置におい
て、前記ランキンサイクルと前記冷凍サイクルとの作動
媒体を同一とすると共に、モリエル線図上における前記
ランキンサイクルの凝縮圧力と前記冷凍サイクルの冷房
時の凝縮圧力とを異なった値としたことを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、ポンプ,冷媒加熱器,膨
張機,第1室外熱交換器を順次接続した第1サイクル
と、圧縮機,第2室外熱交換器,膨張弁,室内熱交換器
を順次接続した第2サイクルとを備え、前記第1サイク
ルの膨張機により第2サイクルの圧縮機を駆動して冷房
を行う空気調和装置において、前記第1サイクルと前記
第2サイクルとの作動媒体を同一とすると共に、モリエ
ル線図上における前記ランキンサイクルの凝縮圧力と前
記冷凍サイクルの冷房時の凝縮圧力とを異なった値とし
たことを特徴とする。
【0011】請求項1および請求項2記載の発明によれ
ば、冷凍サイクル(第2サイクル)とランキンサイクル
(第1サイクル)の冷媒(媒体)を同一作動媒体を用い
ているので、ランキンサイクルの膨張機により冷凍サイ
クルの圧縮機を駆動する機構では共通軸を使用するが、
該共通軸の軸シール部から冷媒が移動してもシステムの
故障が起きず、簡易なシールを用いることが可能であ
る。
【0012】また、冷房時、ランキンサイクル(第1サ
イクル)と冷凍サイクル(第2サイクル)とが独立した
凝縮温度を有するので(図2参照(A))、ランキンサ
イクル側の凝縮温度を最適に設定することができる。こ
のようにすれば、ランキンサイクルの凝縮温度の高低
が、冷凍サイクルの圧縮機の必要動力に及ぼす影響が少
なくなり、ランキンサイクル側の凝縮温度を冷凍サイク
ルの凝縮温度より高くして室外熱交換器を小型化して
も、システム効率の低下がない。
【0013】これに対して前記特開昭57−26365
号公報のモリエル線図は、図2(B)に示すように、第
1サイクル(ランキンサイクル)の凝縮温度は第2サイ
クル(冷凍サイクル)の凝縮温度と等しくなっている。
このようなモリエル線図においては、ランキンサイクル
の凝縮温度の高低が、冷凍サイクルの凝縮温度の高低と
一致するので、冷凍サイクルの圧縮機の必要動力に及ぼ
す影響が多くなる。
【0014】また、両サイクル間での直接的な干渉が発
生せず、ランキンサイクルの効率低下によるシステム全
体の効率低下もない。更に、ランキンサイクル側の凝縮
温度と放熱源温度との差を大きくすることが可能とな
り、ポンプ入口の冷媒の過冷却度を大きくすることがで
き、ポンプの運転不具合を減少させることができる。
【0015】また、請求項3記載の発明は、前記ランキ
ンサイクル(第1サイクル)と前記冷凍サイクル(第2
サイクル)との凝縮時の放熱源として、異種の放熱源を
使用することを特徴とする。請求項3記載の発明によれ
ば、例えばランキンサイクル側の放熱源として水を使用
し、冷凍サイクル側の放熱源として外気を使用する。そ
して、熱交換された水を給湯等にも利用する。
【0016】即ち、ランキンサイクルの凝縮温度を例え
ば60℃以上に設定することによりサイクル排熱を給湯
に利用する。勿論、給湯利用しない水冷式のシステムも
可能であり、この場合には、ランキンサイクルの凝縮温
度を下げ膨張比を大きくすることにより作動媒体の循環
量を減少させ、室外熱交換器,冷媒加熱器,ポンプの小
型化を図ることが可能である。
【0017】また、請求項4記載の発明は、前記異種の
放熱源は選択使用可能であることを特徴とする。請求項
4記載の発明によれば、異種の放熱源(例えば、水や外
気)を選択的に切り換え可能にしておく。
【0018】このようにすれば、貯湯槽が小さい等の理
由によりサイクル廃熱全てを貯めることができない場合
や冷房と給湯が必要なシステムに適する。即ち、貯湯槽
の温度が低く水を熱源とした方が効率が良い場合は水を
熱源とし、貯湯槽の温度が高く外気を熱源とした方が効
率が良い場合は、外気を熱源とする。また、貯湯槽へ少
量ずつ貯湯していく場合には、熱源として外気と水を同
時使用するパターンもある。
【0019】また、請求項5記載の発明は、前記第1サ
イクルと第2サイクルとの間で、作動媒体を移動するこ
とを特徴とする。また、請求項6記載の発明は、前記第
1サイクルと第2サイクルとの間で、オイルを移動する
ことを特徴とする。
【0020】請求項5および請求項6記載の発明によれ
ば、安価な軸シール手段を用い膨張機と圧縮機間の軸シ
ール部からの作動媒体や潤滑用のオイルの移動量が無視
できないシステムに対応するものである。即ち、冷房需
要が無くなった場合等に、両サイクル間で作動媒体,オ
イルを移動可能な手段を稼動させることにより、両サイ
クル間の作動媒体およびオイル量を運転前の適性値に戻
すことができる。
【0021】また、請求項7記載の発明は、暖房時、前
記第1サイクルを構成する冷媒加熱器からの冷媒ガス
を、前記第2サイクルを構成する室内熱交換器へ導くこ
とを特徴とする。本発明は、冷房のみならず暖房も可能
なサイクルに対応する。請求項7記載の発明によれば、
例えば、図10(A),(B)に示すように、冷媒加熱
器2の出口に膨張機3と室内熱交換器8fへ冷媒を導け
る切り換え弁31,32,33を設置したものであり、
高温高圧の作動媒体を冷房時(図10(A))は膨張機
3へ、暖房時(図10(B))は直接室内熱交換器8f
へ流入させる。暖房時は、外気より熱を吸熱しないた
め、簡素なシステムでありながら外気温度に関係なく高
暖房が可能である。
【0022】また、請求項8記載の発明は、暖房時、前
記第2サイクルを構成する圧縮機からの冷媒ガスを、第
2サイクルを構成する室内熱交換器へ導くことを特徴と
する。
【0023】請求項8記載の発明によれば、例えば図1
1(A),(B)に示すように、圧縮機5の出口に室内
熱交換器8gおよび室外熱交換器6gへ冷媒を流入させ
る切り換え弁(例えば四方弁)41を設置することによ
り、作動媒体ガスを冷房時は室外熱交換器6gへ、暖房
時は室内熱交換器8gに導くものであり、暖房時には外
気より吸熱するために、外気温度が比較的高い場合にシ
ステム効率が高い。
【0024】また、請求項9記載の発明は、暖房時、前
記第2サイクルを構成する圧縮機の吐き出しガスと、前
記第1サイクルを構成する膨張機の吐き出しガスとの合
流ガスを、第2サイクルを構成する室内熱交換器へ導く
ことを特徴とする。
【0025】請求項9記載の発明によれば、例えば、図
12(A),(B)に示すように、暖房時(図12
(B))に膨張機3の出口ガスと圧縮機5の出口ガスと
を合流させ室内熱交換器8hに導き、熱源として冷媒加
熱器2(燃焼ガスもしくはガスにより暖められた空気)
と外気(室外熱交換器4hによる)の両方を使用するも
のであり、高効率であり、しかも外気温度が低下しても
高暖房することが可能である。
【0026】また、請求項10記載の発明は、前記第1
室外熱交換器と第2室外熱交換器とを伝熱的に互いに疎
な状態で同一筐体に収納したことを特徴とする。請求項
10記載の発明によれば、第1,第2サイクルの凝縮温
度が大きく異なる(例えば,10℃以上)場合に適する
もので、例えば、図13,図14に示すように、室外熱
交換器における配管を互いに伝熱的に疎な配置(勿論、
両サイクルで配管は独立している)にすることにより、
両サイクルの室外熱交換器間での熱伝導等による干渉を
減少させることができる。
【0027】また、請求項11記載の発明は、前記第1
室外熱交換器と第2室外熱交換器とを少なくとも一部が
伝熱的に互いに密な状態で同一筐体に収納したことを特
徴とする。請求項11の発明は、暖房時の熱源として外
気を用いるシステムに適するもので。両サイクルの配管
の一部を伝熱的に密に配置することにより、ランキンサ
イクル側の放熱量の一部を熱伝導により冷凍サイクル側
へ伝え、室外機の除霜までの時間が長くなり、暖房効
率、快適性を向上させることができる。
【0028】また、請求項12記載の発明は、前記第1
サイクルの室外熱交換器と第2サイクルの室外熱交換器
とがそれぞれ独立した室外ファンを備えたことを特徴と
する。
【0029】請求項12記載の発明は、冷房能力が大き
いシステムに適するものであり、室外ユニットの小型化
が可能となる。また、室外ファンの回転数を制御するこ
とにより、両サイクルの凝縮温度の高低を逆転させ、作
動媒体をもとのサイクルへと回収させることが可能とな
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態例
に基づいて説明する。ここに、以下の各実施形態例にお
いて使用する冷媒は、第1,第2サイクルともに同一符
号を付し、冷媒である。各実施形態例で使用する冷媒と
しては、R134a等が好適である。
【0031】(1)第1実施形態例(請求項1,2に対
応) 図1は本実施形態例のブロック図である。図1に示すよ
うに、空気調和装置K1 は、ポンプ1と冷媒加熱器2と
膨張機3と室外熱交換器(第1室外熱交換器)4等から
なる第1サイクル(ランキンサイクル)と、圧縮機5と
室外熱交換器(第2室外熱交換器)6と膨張弁7と室内
熱交換器8等からなる第2サイクル(冷凍サイクル)と
から構成されている。
【0032】室外熱交換器4と室外熱交換器6とは一体
構成であるが、第1,第2サイクルの冷媒が混合しない
ように、その配管は互いに独立している。また、圧縮機
5と膨張機3とは、膨張機3が圧縮機5を駆動できるよ
うにその軸同士が連結されている他、圧縮機5と膨張機
3の間の軸シールは安価なメカニカルシールを用いて行
われている。
【0033】係る構成において、第1サイクルにおいて
は、ポンプ1より冷媒加熱器2へと送られた冷媒は、蒸
発しガス冷媒となって膨張機3へと流入する。膨張機3
へ流入したガス冷媒は、膨張しながら仕事を発生させ圧
縮機5を駆動する。膨張機3より流出した冷媒は、室外
熱交換器4にて凝縮した後、再びポンプ1へ吸い込まれ
る。
【0034】一方、第2サイクルにおいては、圧縮機5
にて吐き出されたガス冷媒は、室外熱交換器6にて凝縮
した後、膨張弁7にて低温低圧の冷媒に変換され、室内
熱交換器8で蒸発し再び圧縮機5へ吸い込まれる。以上
の動作を繰り返す空気調和装置K1 が長時間稼動してい
ると、圧縮機5と膨張機3間の軸シールから冷媒やオイ
ルの微少量の移動が起こるものの、同一冷媒であるため
問題はない。
【0035】図2(A)は空気調和装置K1 の作動時の
モリエル線図である。第1サイクル(ランキンサイク
ル)の凝縮温度は第2サイクル(冷凍サイクル)の凝縮
温度より高く設定されている。図2(B)は前記特開昭
57−26365号公報に開示された従来例のモリエル
線図である。
【0036】(2)第2実施形態例(請求項3に対応) 図3(A)は本実施形態例の空気調和装置K21のブロッ
ク図であり、図3(B)は本実施形態例の変形例の空気
調和装置K22のブロック図である。図3(A)に示すよ
うに、空気調和装置K21は、ポンプ1と冷媒加熱器2と
膨張機3と次に説明する室外熱交換器4b等からなる第
1サイクル(ランキンサイクル)と、圧縮機5と次に説
明する室外熱交換器6bと膨張弁7と室内熱交換器8等
からなる第2サイクル(冷凍サイクル)とから構成され
ている。
【0037】室外熱交換器4bは二重管式やプレート式
等の水冷式熱交換器であり、室外熱交換器6bはフィン
ドチューブ型等の空冷式熱交換器である。水冷式室外熱
交換器4bは、第1サイクルの排熱を蓄えられるように
ポンプ12bを介して貯湯槽9bと連結されている。ま
た、圧縮機5と膨張機3は軸シールとしてメカニカルシ
ールを用いてその軸同士が連結されている。
【0038】係る構成において、ポンプ1より冷媒加熱
器2へと送られた冷媒は、蒸発しガス冷媒となって膨張
機3へと流入する。膨張機3へ流入したガス冷媒は、膨
張しながら仕事を発生させ圧縮機5を駆動する。膨張機
3より流出した冷媒は、室外熱交換器4bにて水と熱交
換し凝縮した後、再びポンプ1へ吸い込まれる。
【0039】一方、水冷式室外熱交換器4bにおいて熱
交換された水は、貯湯槽9bへと蓄えられる。排熱によ
り貯湯槽9bへ蓄えられる水の温度は、凝縮温度により
決まる。そこで、凝縮温度が80℃以下の場合には、図
3(A)に示すように、貯湯槽9bに加熱用のヒータ1
0bを設け、深夜電力を利用して加熱する。また、図3
(B)に示す空気調和装置K22のように、第1サイクル
に膨張機3に対するバイパス管11bを設けることによ
り、ヒータを設けることなく貯湯槽9bに80℃前後の
お湯を貯めることができる。
【0040】(3)第3実施形態例(請求項4に対応) 図4は本実施形態例のブロック図である。図4の空気調
和装置K3 は、ポンプ1と冷媒加熱器2と膨張機3と空
冷式室外熱交換器4cと水冷式室外熱交換器16c等か
らなる第1サイクル(ランキンサイクル)と、圧縮機5
と空冷式室外熱交換器6cと水冷式室外熱交換器17c
と膨張弁7と室内熱交換器8c等からなる第2サイクル
(冷凍サイクル)とから構成されている。
【0041】空冷式室外熱交換器4cと空冷式室外熱交
換器6cは一体構成であるが(ファン18cは1台構
成)、各サイクルの冷媒が混合しないように、その配管
は互いに独立している。圧縮機5と膨張機3はその軸同
士が連結されている他、圧縮機5と膨張機3との間の軸
シールはメカニカルシールを用いて行われている。ま
た、水冷式室外熱交換器16cと水冷式室外熱交換器1
7cは、貯湯槽9cに水ポンプ12bと切り換え弁13
c,14cを介して連結されている。
【0042】係る構成において、ポンプ1より冷媒加熱
器2へと送られた冷媒は、蒸発しガス冷媒となって膨張
機3へと流入する。膨張機3へ流入したガス冷媒は、膨
張しながら仕事を発生させ圧縮機5を駆動する。膨張機
3より流出した冷媒は、空冷式室外熱交換器4cと水冷
式室外熱交換器16cにて凝縮し、再びポンプ1へと吸
い込まれる。
【0043】この場合、室外熱交換器4c,6cのファ
ン18cの発停(オン・オフ)は、貯湯槽9cに貯えら
れた水の温度に基づいて行われる。水温が第1の設定値
(例えば、45℃)より低い場合には、室外ファン18
cを停止させて水冷式室外熱交換器16cにて凝縮させ
る。これにより、貯湯槽9cへ供給する水温が上昇す
る。
【0044】逆に、水温が第1の設定値(例えば、45
℃)より大きい場合には、ポンプ12bを稼動したまま
室外ファン18cを稼動し、切り換え弁13cのみを閉
とし、更に水温が第2の設定値(例えば、65℃)より
大きくなった場合には、ポンプ12bを停止し、室外フ
ァン18cを稼動させ、空冷式室外熱交換器4c,6c
にて凝縮させる。更に、貯湯槽9cの水温を上昇させた
い場合は、バイパス回路11cを利用して、冷媒加熱器
2にて直接加熱する。
【0045】一方、圧縮機5にて吐き出されたガス冷媒
も、室外熱交換器6c,17cにて凝縮した後、膨張弁
7にて低温低圧の冷媒に変換され、室内熱交換器8cで
蒸発し再び圧縮機5へ吸い込まれると共に、水は、貯湯
槽9c→水冷式室外熱交換器17c→水冷式室外熱交換
器16cの順に流れることにより、サイクルの排熱を回
収する。
【0046】(4)第4実施形態例(請求項5) 図5は本実施形態例のブロック図である。図5に示すよ
うに、空気調和装置K41は、ポンプ1と冷媒加熱器2と
膨張機3と室外熱交換器4dと電磁弁22d等からなる
第1サイクル(ランキンサイクル)と、圧縮機5と室外
熱交換器6dとレシーバ23dと膨張弁7と室内熱交換
器8c等からなる第2サイクル(冷凍サイクル)とから
構成されている。
【0047】室外熱交換器4dと室外熱交換器6dとは
一体構成であるが、各サイクルの冷媒が混合しないよう
に、その配管は互いに独立している。また、レシーバタ
ンク23dは弁21dを介して、ポンプ1と連結されて
いる。圧縮機5と膨張機3はその軸同士が連結されてい
る他、圧縮機5と膨張機3間の軸シールは安価なメカニ
カルシールを用いて行われている。係る構成において、
第1サイクルにおいては、ポンプ1より冷媒加熱器2へ
と送られた冷媒は、蒸発しガス冷媒となって膨張機3へ
と流入する。膨張機3へ流入したガス冷媒は、膨張しな
がら仕事を発生させ圧縮機5を駆動する。膨張機3より
流出した冷媒は、室外熱交換器4dにて凝縮した後、再
びポンプ1へ吸い込まれる。
【0048】一方、第2サイクルにおいては、圧縮機5
にて吐き出されたガス冷媒は、室外熱交換器6dにて凝
縮した後、膨張弁7にて低温低圧の冷媒に変換され、室
内熱交換器8cで蒸発し再び圧縮機5へ吸い込まれる。
この動作過程において膨張機3と圧縮機5の軸シールよ
り、冷媒が第1サイクルから第2サイクルへと移動する
場合は、冷房需要が無い時に、弁21dを開、弁22d
を閉、膨張弁7を閉にし、ポンプ1を稼動させることに
より第2サイクルから第1サイクルへ冷媒を戻す(第1
の制御例)。
【0049】図6は別の制御例(第2の制御フローチャ
ート)である。第1サイクルと第2サイクル間の作動媒
体の移動量を第1サイクルのポンプ1の入り口部の過冷
却度で検知している。
【0050】冷房運転中(ステップS1)、過冷却度U
Cが規定値A以下になった場合には(ステップS2;Y
ES)、システムは、冷房運転を停止し(ステップS
3)、冷媒量移動制御(ステップS4)を一定時間Bだ
け行った後(ステップS5;YES)、再び冷房運転を
行う(ステップS1)。
【0051】図7は、一定作動時間ごとに、冷媒移動さ
せる場合の制御例(第3の制御フローチャート)であ
る。即ち、冷房運転中に(ステップS11)、システム
稼動時間が規定値C以上になった場合には(ステップS
12;YES)、システムは冷房運転を停止し(ステッ
プS13)、冷媒移動手段を作動させる(ステップS1
4)。そして、一定時間Dだけこの制御を行った後(ス
テップS15;YES)、再び冷房運転を行う(ステッ
プS11)。以上に説明した図5〜図7は、いずれも冷
房運転を一時停止して冷媒移動を行う場合である。
【0052】[変形例]これに対し図8は、システム稼
動中に冷媒移動制御が可能な変形例のブロック図であ
る。空気調和装置K42において、第1サイクル(ランキ
ンサイクル)は、ポンプ1と冷媒加熱器2と膨張機3と
室外熱交換器4k等を備え、第2サイクル(冷凍サイク
ル)は圧縮機5と室外熱交換器6kと膨張弁7と室内熱
交換器8k等を備えている。冷凍サイクルと、ランキン
サイクルのポンプ1の出口側とは、ポンプ12kを介し
たバイパス管で連結されている。
【0053】係る構成においては、システム稼動中ポン
プ12kを稼動させることにより、冷凍サイクルの凝縮
液の一部をランキンサイクル側へ戻すことが可能とな
る。なお、ポンプ12kは、時間、過冷却度等に基づき
発停が行われる。
【0054】(5)第5実施形態例(請求項6) 図9は本実施形態例のブロック図である。図9の空気調
和装置K5 は、ポンプ1と冷媒加熱器2と膨張機3と室
外熱交換器4e等からなる第1サイクルと、圧縮機5と
室外熱交換器6eと膨張弁7と室内熱交換器8e等から
なる第2サイクルとから構成されている。
【0055】室外熱交換器4eと室外熱交換6eは一体
構成であるが、各サイクルの冷媒が混合しないように、
その配管は互いに独立している。また、圧縮機5と膨張
機3は、その軸同士が連結されている他、圧縮機5と膨
張機3間の軸シールはメカニカルシールを用いて行われ
ている。更に、膨張機3と圧縮機5は、弁26を介して
連結されている。
【0056】係る構成において、ポンプ1より冷媒加熱
器2へと送られた冷媒は、蒸発しガス冷媒となって膨張
機3へと流入する。膨張機3へ流入したガス冷媒は、膨
張しながら仕事を発生させ圧縮機5を駆動する。膨張機
3より流出した冷媒は、室外熱交換器4eにて凝縮した
後、再びポンプ1へ吸い込まれる。
【0057】一方、第2サイクルにおいては、圧縮機5
にて吐き出されたガス冷媒は、室外熱交換器6eにて凝
縮した後、膨張弁7にて低温低圧の冷媒に変換され、室
内熱交換器8eで蒸発は再び圧縮機5へ吸い込まれる。
稼動中、軸シール部からオイルが両サイクル間で稼動す
る場合は、冷房需要がないときに、弁26を一定時間開
き、膨張機3と圧縮機5間でオイル量をバランスさせ
る。
【0058】(6)第6実施形態例(請求項7) 図10(A),(B)に本実施形態例のブロック図を示
す。図10(A),(B)に示す空気調和装置K6 は、
ポンプ1と冷媒加熱器2と膨張機3と室外熱交換器4f
等からなる第1サイクルと、圧縮機5と室外熱交換器6
fと膨張弁7と室内熱交換器8f等からなる第2サイク
ルとから構成されている。
【0059】室外熱交換器4fと室外熱交換器6fは、
一体構成であるが、各サイクルの冷媒が混合しないよう
に、その配管は互いに独立している。また、圧縮機5と
膨張機3は、その軸同士が連結されている他、圧縮機5
と膨張機3間の軸シールはメカニカルシールを用いて行
われている。更に、冷媒加熱器2の出口側には、流路切
り換え弁31,32,33が設けられている。また、両
サイクル間は、膨張弁7と逆止弁35に対しバイパス的
に配置された開閉弁36を有する管路37で連結されて
いる。
【0060】係る構成において、冷房時は以下のように
動作する。即ち、図10(A)に示すように、ポンプ1
より冷媒加熱器2へと送られた冷媒は、蒸発しガス冷媒
となって、弁31を通り膨張機3へと流入する。膨張機
3へ流入したガス冷媒は、膨張しながら仕事を発生さ
せ、圧縮機5を駆動する。膨張機3より流出した冷媒
は、室外熱交換器4fにて凝縮した後、逆止弁35を経
て再びポンプ1へ吸い込まれる。
【0061】一方、第2サイクルにおいては、圧縮機5
にて吐き出されたガス冷媒は、室外熱交換器6fにて凝
縮した後、膨張弁7にて低温低圧の冷媒に変換され、室
内熱交換器8fで蒸発し、弁33を通って再び圧縮機5
へ吸い込まれる。
【0062】次に暖房時の動作を説明する。図10
(B)に示すように、ポンプ1により冷媒加熱器2に送
られた冷媒は、そこで蒸発してガスとなり切り換え弁3
2を通り、室内熱交換器8fにて凝縮する。凝縮した冷
媒は、切り換え弁36を有するバイパス管路37を通り
ポンプ1に戻る。暖房時の蒸発熱源は、燃焼ガスである
ため、外気温の低下による暖房能力の低下はない。
【0063】(7)第7実施形態例(請求項8) 図11(A),(B)は本実施形態例のブロック図を示
す。図11(A),(B)に示す空気調和装置K7 は、
ポンプ1と冷媒加熱器2と膨張機3と室外熱交換器4g
等からなる第1サイクルと、圧縮機5と室外熱交換器6
gと膨張弁7と室内熱交換器8gと四方弁41等からな
る第2サイクルとから構成されている。
【0064】室外熱交換器4gと室外熱交換器6gは一
体構成であるが、各サイクルの冷媒が混合しないよう
に、その配管は互いに独立している。また、圧縮機5と
膨張機3は、その軸同士が連結されている他、圧縮機5
と膨張機3間の軸シールはメカニカルシールを用いて行
われている。
【0065】先ず冷房時の動作を説明する。図11
(A)に示すように、ポンプ1より冷媒加熱器2へと送
られた冷媒は、蒸発しガス冷媒となって、膨張機3へと
流入する。膨張機3へ流入したガス冷媒は、膨張しなが
ら仕事を発生させ圧縮機5を駆動する。膨張機3より流
出した冷媒は、室外熱交換器4gにて凝縮した後、再び
ポンプ1へ吸い込まれる。
【0066】一方、第2サイクルにおいては、圧縮機5
にて吐き出されたガス冷媒は、四方弁41を通り室外熱
交換器6gにて凝縮した後、膨張弁7にて低温低圧の冷
媒に変換され、室内熱交換器8gで蒸発し再び圧縮機5
へ吸い込まれる。
【0067】次に暖房時の動作を説明する。図11
(B)に示すように、冷房時と同様に第1サイクルの膨
張機3により駆動された圧縮機5より吐き出された冷媒
は、四方弁41を通って、室内熱交換器8gへ流入し、
そこで凝縮した後、膨張弁7を経て、室外熱交換器6g
にて蒸発する。蒸発した冷媒は、四方弁41を経て再び
圧縮機5へと吸い込まれる。
【0068】この場合、外気温が比較的高い場合には暖
房性能が高くなることより、年平均的な長い期間におけ
る暖房時の効率が良くなる。
【0069】(8)第8実施形態例(請求項9) 図12(A),(B)は本実施形態例のブロック図であ
る。図12(A),(B)に示す空気調和装置K8 は、
ポンプ1と冷媒加熱器2と膨張機3と室外熱交換器4h
等からなる第1サイクルと、圧縮機5と室外熱交換器6
hと膨張弁7と室内熱交換器8hと四方弁41等からな
る第2サイクルとから構成されている。
【0070】第1サイクルの膨張機3の出口と第2サイ
クルの圧縮機5の出口は、弁42を介して連結されてい
る。また、室外熱交換器4hと室外熱交換器6hは、一
体構成であるが、各サイクルの冷媒が混合しないよう
に、その配管は互いに独立しており、圧縮機5と膨張機
3は、その軸同士が連結されている他、軸シールとして
はメカニカルシールが用いられている。
【0071】冷房時の動作を説明する。図12(A)に
示すように、ポンプ1より冷媒加熱器2へと送られた冷
媒は、蒸発しガス冷媒となって、膨張機3へと流入す
る。膨張機3へ流入したガス冷媒は、膨張しながら仕事
を発生させ圧縮機5を駆動する。膨張機3より流出した
冷媒は、弁43を経て、室外熱交換器4hにて凝縮した
後、再びポンプ1へ吸い込まれる。
【0072】一方、第2サイクルにおいては、圧縮機5
にて吐き出されたガス冷媒は、四方弁41を通り室外熱
交換器6hにて凝縮した後、膨張弁7にて低温低圧の冷
媒に変換され、室内熱交換器8hで蒸発し四方弁41を
経て再び圧縮機5へ吸い込まれる。
【0073】次に暖房時の動作を説明する。図12
(B)に示すように、ポンプ1より冷媒加熱器2へと送
り出された冷媒は、蒸発して膨張機3へと流入し、膨張
機3を稼動させる。膨張機3より流出した冷媒は、弁4
2を通り、膨張機3により駆動されている圧縮機5の吐
き出しガスと合流する。合流した冷媒は、四方弁41を
通って、室内熱交換器8hで凝縮した後、第1サイクル
と第2サイクルへと分流する。即ち、第2サイクルの方
は、膨張弁7を経て室外熱交換器6hへ流入し、四方弁
41と圧縮機5へと流れる。
【0074】一方、第1サイクルの方は、弁45を有す
るバイパス回路44を経てポンプ1へと吸い込まれ、再
び冷媒加熱器2へと送り込まれる。このように、暖房時
において、ランキンサイクル側の排熱を利用すると共
に、外気からの吸熱も行うために、外気温度に関係なく
高い暖房効率が得られる。
【0075】(9)第9実施形態例(請求項10) 図13は本実施形態例の第1サイクル(ランキンサイク
ル)と第2サイクル(冷凍サイクル)にそれぞれ使用す
る室外熱交換器の配管の配置関係を示す図であり、図1
4は室外熱交換器としてプレートフィンコイル(配管)
を使用した場合の斜視図である。プレートフィンコイル
のコイル(管)は例えば伝熱性の良好な銅製であり、フ
ィンはアルミニウム製である。
【0076】図13(A),図14(A)は、第1サイ
クルの室外熱交換器の配管(プレートフィンコイル)4
Aを上部に、第2サイクルの室外熱交換器の配管6Aを
下部にまとめて構成されている。51は送風を効率良く
行うための筐体である。図13(B)は、更に配管4
A,6Aを上下に分離し、その隙間に熱伝導不良体(例
えば、プラスチック)が挿入されている。
【0077】図13(C),図14(B)は、第1サイ
クルの室外熱交換配管の配管4Bを室外ファン52に対
しほぼ直角に配置し、第2サイクルの室外熱交換配管の
配管6Bを平行に配置したものである。51Bは送風を
効率良く行うための筐体である。図13(D)は、第1
サイクルの室外熱交換配管の配管4Cを空気の流れに対
し下流側に、第2サイクルの室外熱交換配管の配管6C
を上流に配置したものである。51Cは送風を効率良く
行うための筐体である図13(E)は、室外ファン52
に対し、第1,第2サイクルの室外熱交換配管の配管4
D,6Dを対向的に配置したものである。この配置では
両サイクルの室外熱交換配管の配管4D,6Dは伝熱的
に疎(熱が伝わり難い)に構成されているので、両サイ
クル間で熱干渉が起こらず、それぞれの凝縮温度を維持
し易くなる。51Dは送風を効率良く行うための筐体で
ある (10)第10実施形態例(請求項11) 図15(A),(B)は本実施形態例を示す。システム
の構成は図11,図12と同じである。図15(A),
(B)では、第1サイクルの室外熱交換器配管の配管4
E,4F,4Gの一部が、第2サイクルの室外熱交換器
配管の配管6E,6Fと交互に配置されている。
【0078】暖房時、第1サイクルの室外熱交換器配管
内の冷媒温度と第2サイクルの室外熱交換器配管内の冷
媒温度の差は、冷房時よりも大きいため、交互に配置さ
れている部分では、第1サイクルから第2サイクルへの
熱移動が起こり、第2サイクルの霜が付着するまでの時
間を延長させる。一方、第1サイクルでは、凝縮温度の
低下により、ランキンサイクル効率を向上させることが
できる。
【0079】(11)第11実施形態例 図16(A),(B)は本実施形態例のブロック図と室
外熱交換器配管の配置を示す図である。システム構成
(ブロック図)は、図5とほぼ同様であるが、室外熱交
換器の構成が異なっている。即ち、両サイクルの室外熱
交換器4j,6jは、伝熱的に互いに疎に構成されてお
り、かつそれぞれ専用の室外ファン62,63を持って
いる。
【0080】冷房運転時の動作は、図5の場合と同様で
あるため、冷媒移動制御についてのみ説明する。ポンプ
1の入り口の過冷却度が設定値以下になった場合には、
第2サイクル側の室外ファン62の回転数を弱める。第
2サイクルの凝縮温度が第1サイクルの凝縮温度より高
くなった時に、膨張弁7を閉、弁61を開とし、第2サ
イクルから第1サイクルへと冷媒を移動させる。
【0081】また、ポンプ1の入り口の過冷却度が設定
値以上になった場合には、弁61を閉、膨張弁7を開に
するとと共に、第2サイクルの室外ファン62を元の回
転数に戻し、冷房運転を行う。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1,2記載
の発明は、室外熱交換器の小型化、ポンプ動作不良の防
止を図ると共に、システムの成績係数(COP)を向上
させることができる。請求項3記載の発明は、システム
の小型化、COP向上、排熱回収が可能である。
【0083】請求項4記載の発明は、冷房給湯を可能に
する。請求項5,6記載の発明は、システムの信頼性を
向上させることができる。
【0084】請求項7,8,9記載の発明は、効率およ
び快適性向上をたらすことができる。
【0085】請求項10記載の発明は、システムは効率
向上をもたらすことができる。請求項11記載の発明
は、除霜性能改善をもたらすことができる。請求項12
記載の発明は、信頼性、快適性をもたらすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例のブロック図である。
【図2】(A)は同第1実施形態例のモリエル線図、
(B)は従来例のモリエル線図である。
【図3】(A)は同第2実施形態例のブロック図、
(B)は同第2実施形態例の変形例のブロック図であ
る。
【図4】同第3実施形態例のブロック図である。
【図5】同第4実施形態例のブロック図である。
【図6】同第4実施形態例の制御フローチャートの別の
例である。
【図7】同第4実施形態例の制御フローチャートの更に
別の例である。
【図8】同第4実施形態例の変形例のブロック図であ
る。
【図9】同第5実施形態例のブロック図である。
【図10】同第6実施形態例のブロック図であり、
(A)は冷房動作時、(B)は暖房動作時の説明図であ
る。
【図11】同第7実施形態例のブロック図であり、
(A)は冷房動作時、(B)は暖房動作時の説明図であ
る。
【図12】同第8実施形態例のブロック図であり、
(A)は冷房動作時、(B)は暖房動作時の説明図であ
る。
【図13】同第9実施形態例における第1,第2サイク
ルの室外熱交換器の配管を示す概念図である。
【図14】図13における第1,第2サイクルの室外熱
交換器の代表例の斜視図である。
【図15】同第10実施形態例における第1,第2サイ
クルの室外熱交換器の配管の配置を示す概念図である。
【図16】同第11実施形態例のブロック図および第
1,第2サイクルの室外熱交換器の配管の配置を示す概
念図である。
【図17】従来の空気調和装置の概念図であり、(A)
は二流体システム、(B)は一流体システムである。
【図18】従来例の空気調和装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 ポンプ 2 冷媒加熱器 3 膨張機 4,4b,4c・・・ 室外熱交換器(第1室外熱交換
器) 5 圧縮機 6,6b,6c・・・ 室外熱交換器(第2室外熱交換
器) 7 膨張弁 8 室内熱交換器

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランキンサイクルを用いて、冷凍サイク
    ルの圧縮機を駆動する空気調和装置において、 前記ランキンサイクル(第1サイクル)と前記冷凍サイ
    クル(第2サイクル)との作動媒体を同一とすると共
    に、モリエル線図上における前記ランキンサイクルの凝
    縮圧力と前記冷凍サイクルの冷房時の凝縮圧力とを異な
    った値としたことを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 ポンプ,冷媒加熱器,膨張機,第1室外
    熱交換器を順次接続した第1サイクルと、圧縮機,第2
    室外熱交換器,膨張弁,室内熱交換器を順次接続した第
    2サイクルとを備え、前記第1サイクルの膨張機により
    第2サイクルの圧縮機を駆動して冷房を行う空気調和装
    置において、 前記第1サイクルと前記第2サイクルとの作動媒体を同
    一とすると共に、モリエル線図上における前記ランキン
    サイクルの凝縮圧力と前記冷凍サイクルの冷房時の凝縮
    圧力とを異なった値としたことを特徴とする空気調和装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ランキンサイクル(第1サイクル)
    と前記冷凍サイクル(第2サイクル)との凝縮時の放熱
    源として、異種の放熱源を使用することを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記異種の放熱源は選択使用可能である
    ことを特徴とする請求項3記載の空気調和装置。
  5. 【請求項5】 前記第1サイクルと第2サイクルとの間
    で、作動媒体を移動することを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の空気調和装置。
  6. 【請求項6】 前記第1サイクルと第2サイクルとの間
    で、オイルを移動することを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の空気調和装置。
  7. 【請求項7】 暖房時、前記第1サイクルを構成する冷
    媒加熱器からの冷媒ガスを、前記第2サイクルを構成す
    る室内熱交換器へ導くことを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の空気調和装置。
  8. 【請求項8】 暖房時、前記第2サイクルを構成する圧
    縮機からの冷媒ガスを、第2サイクルを構成する室内熱
    交換器へ導くことを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の空気調和装置。
  9. 【請求項9】 暖房時、前記第2サイクルを構成する圧
    縮機の吐き出しガスと、前記第1サイクルを構成する膨
    張機の吐き出しガスとの合流ガスを、第2サイクルを構
    成する室内熱交換器へ導くことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の空気調和装置。
  10. 【請求項10】 前記第1室外熱交換器と第2室外熱交
    換器とを伝熱的に互いに疎な状態で同一筐体に収納した
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の空気調
    和装置。
  11. 【請求項11】 前記第1室外熱交換器と第2室外熱交
    換器とを少なくとも一部が伝熱的に互いに密な状態で同
    一筐体に収納したことを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の空気調和装置。
  12. 【請求項12】 前記第1室外熱交換器と第2室外熱交
    換器とがそれぞれ独立した室外ファンを備えたことを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の空気調和装置。
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