JPH102195A - トンネル掘削機及び掘削方法 - Google Patents

トンネル掘削機及び掘削方法

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JPH102195A
JPH102195A JP15647896A JP15647896A JPH102195A JP H102195 A JPH102195 A JP H102195A JP 15647896 A JP15647896 A JP 15647896A JP 15647896 A JP15647896 A JP 15647896A JP H102195 A JPH102195 A JP H102195A
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JP
Japan
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excavator
tunnel
cutter head
support
wall surface
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JP15647896A
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English (en)
Inventor
Kiyomi Sasaki
清美 佐々木
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル掘削機において、トンネルの内壁面
の崩落を抑制すると共に掘削作業の安全性の向上を図
る。 【解決手段】 掘削機本体11の前部に回転自在なカッ
タヘッド12を装着し、この掘削機本体11から後方に
連結筒18を延設してその後部にカッタ旋回モータ23
を装着し、連結筒18内に駆動連結軸20を配設してカ
ッタヘッド12とカッタ旋回モータ23とを駆動連結
し、掘削機本体11にフロントグリッパ32を設ける一
方、連結筒18の外周部にリヤグリッパ35を移動自在
に設け、掘削機本体11とリヤグリッパ35との間にス
ラストジャッキ41を架設し、掘削機本体11の後部に
エレクタ装置44を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤を掘削してト
ンネルを構築するトンネルボーリングマシンやシールド
掘削機などのトンネル掘削機及びトンネル掘削方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】図7に従来のトンネルボーリングマシン
の断面概略、図8に図7のVIII−VIII断面を示す。
【0003】従来のトンネルボーリングマシン(以下、
TBMと称する。)において、図7及び図8に示すよう
に、円筒形状をなす胴体101は、周方向に4分割された
ルーフサポート102と左右のサイドサポート103,104と
ロアサポート105によって構成されている。即ち、支持
円盤106の外周下部には外周面が円弧状をなすロアサポ
ート105が固定されており、支持円盤106の両側部には外
周面が円弧状をなす一対のサイドサポート103,104が位
置しており、下端部がロアサポート105に連結されてい
る。また、支持円盤106の上部には外周面が円弧状をな
すルーフサポート102が位置している。
【0004】そして、支持円盤106の両側部と各サイド
サポート103,104の上端部との間にはそれぞれサイドサ
ポートジャッキ107,108が架設されている。また、ルー
フサポート102は支持円盤106の上部に前後一対のリンク
109によって指示されると共に、支持円盤106とルーフサ
ポート102との間にはそれぞれルーフサポートジャッキ1
10が架設されている。
【0005】また、支持円盤106の前部にはカッタヘッ1
11が回転自在に装着されており、このカッタヘッド111
は前面部に岩盤をせん断破壊するローラカッタ112が多
数枢着されると共に、バケット113が取付けられてい
る。このカッタヘッド111の後部には図示しないリング
ギヤが一体に固定される一方、支持円盤106にはカッタ
旋回モータ114が多数固定されており、この各カッタ旋
回モータ114の図示しない駆動ギヤがリングギヤに噛み
合っている。
【0006】支持円盤106の後部にはメインフレーム115
の一端部が固定されており、このメインフレーム115の
後部は既設トンネル内を後方に延設されている。そし
て、このメインフレーム115の後端部にはリヤサポート1
16が固定されており、このリヤサポート116にはリヤサ
ポートシュー117を有するサポートジャッキ118が装着さ
れている。また、メインフレーム115にはその長手方向
に沿ってリヤグリッパ119が移動自在に装着され、この
リヤグリッパ119には左右一対のリヤグリッパジャッキ1
20が枢着され、このリヤグリッパジャッキ120にはそれ
ぞれリヤグリッパシュー121が取付けられている。
【0007】そして、前述した支持円盤106の後部とリ
ヤグリッパ119との間には多数のスラストジャッキ122が
架設されている。なお、支持円盤106の後部から既設ト
ンネルの後方に向けてカッタヘッド111が破砕した岩石
など(以下、ずりと称する。)を外部に搬出するベルト
コンベヤ123が配設されている。
【0008】ここで、上述した本実施例のTBMを用い
たトンネル掘削方法について説明する。
【0009】TBMによる岩盤掘削の開始時には、掘削
機本体101は各ジャッキ107,108,110によって各サポー
ト102,103,104,105が拡径することで掘削するトンネ
ルの内径とほぼ同径となっており、リヤグリッパ119は
各リヤグリッパジャッキ120によって各グリッパシュー1
21を既設トンネル内壁面に圧接することで、この既設ト
ンネル内でメインフレーム115を保持し、各スライドジ
ャッキ122は収縮状態にある。このリヤグリッパ119によ
る保持状態で、まず、カッタ旋回モータ114によってカ
ッタヘッド111を回転駆動すると共に、スラストジャッ
キ122を伸長することで、リヤグリッパ119に対してカッ
タヘッド111及び支持円盤106、メインフレーム115を前
方に推進させる。すると、回転駆動するカッタヘッド11
1が前方の岩盤に押し付けられ、ローラカッタ112が岩盤
を破砕し、トンネルを掘削形成する。
【0010】このように掘削機本体101及びカッタヘッ
ド111が所定距離前進してトンネルが形成されると、次
に、各ジャッキ107,108,110を伸長して各サポート10
2,103,104,105を既設トンネル内壁面に圧接すること
で、掘削機本体101を一保持する。一方、リヤグリッパ1
19の各ジャッキ120を収縮して各グリッパシュー121によ
るトンネル内壁面の圧接を解除し、スラストジャッキ12
2を収縮することで掘削機本体101に対してリヤグリッパ
119を前方へ引き寄せる。そして、再び、リヤグリッパ1
19によって既設トンネル内でメインフレーム115を保持
し、スラストジャッキ122を伸長することでカッタヘッ
ド111を前方に推進し、前方の岩盤を破砕してトンネル
を掘削形成する。この作動の繰り返しによって連続して
トンネルを掘削していく。そして、この掘削作業中に、
ローラカッタ112によって破砕されたずりはベルトコン
ベヤ123によって外部に排出される。
【0011】また、岩盤を掘削してトンネルを掘削形成
していく過程で、この掘削形成されたトンネルの壁面が
安定している場合は支保は不要であるが、若干不安定で
あるときは、トンネルの壁面から岩片が剥がれ落ちない
ようにリング状に形成したH形綱や木製の板等を支保と
して用い、トンネルを保護する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のTBM
にあっては、掘削形成されたトンネルの内壁面が不安定
であるときには、内壁面から岩片が剥がれ落ちないよう
に支保工を用いてトンネルを保護する。この支保工の組
付作業は、従来、掘削機本体101の後方で行っている。
【0013】ところが、掘削形成されたトンネルの内壁
面が不安定であるものの、崩落の少ない地盤であれば問
題ないが、地山が崩落し易い地盤では掘削面(切羽)か
らなるべく近いところで、且つ、なるべく早い時期に支
保工などを用いたトンネル保護作業を行う必要がある。
上述した従来のTBMにあっては、支保工の組付作業を
掘削機本体101の後方で行っており、トンネルの内壁面
の崩落が広範囲にわたってしまうという問題があった。
【0014】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、トンネルの内壁面の崩落を抑制すると共に掘削
作業の安全性の向上を図ったトンネル掘削機及びトンネ
ル掘削方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明のトンネル掘削機は、筒状をなす掘削機本体
と、該掘削機本体の前部に回転自在に装着されたカッタ
ヘッドと、前記掘削機本体に配設されて既設トンネルの
内壁面に圧接して該掘削機本体を位置保持する前部支持
体と、前記掘削機本体から掘進方向に対して後方に延設
された連結筒と、該連結筒の外周部に掘進方向に沿って
相対移動自在に支持されて既設トンネルの内壁面に圧接
して位置保持することで掘削反力を受け止める後部支持
体と、前記掘削機本体と前記後部支持体との間に架設さ
れた推進手段と、前記連結筒の後部に装着された前記カ
ッタヘッドを駆動回転するカッタヘッド駆動手段と、前
記連結筒内に配設されて前記カッタヘッドと該カッタヘ
ッド駆動手段とを駆動連結する駆動連結軸とを具えたこ
とを特徴とするものである。
【0016】従って、このトンネル掘削機によって地盤
を掘削する場合、後部支持体が既設トンネルの内壁面に
圧接して位置保持した状態で、カッタヘッド駆動手段の
駆動力を駆動連結軸を介してカッタヘッドに伝達するこ
とで、このカッタヘッドを駆動回転させながら、推進手
段によって後部支持体が掘削反力を受け止めながら掘削
機本体を前進させることで、カッタヘッドによって前方
の地盤を掘削する。そして、後部支持体による既設トン
ネルの内壁面への圧接を停止して位置保持を解除する一
方、前部支持体が既設トンネルの内壁面に圧接して掘削
機本体を位置保持した状態で、推進手段によって掘削機
本体に対して後部支持体を引き寄せる。そして、前部支
持体による既設トンネルの内壁面への圧接を停止して位
置保持を解除し、再び、後部支持体によって既設トンネ
ルの内壁面に位置保持した状態で、推進手段によって掘
削機本体を前進させることで、カッタヘッドによって前
方の地盤を掘削する。この繰り返しによってトンネルを
連続して掘削形成する。
【0017】また、本発明のトンネル掘削機は、前記掘
削機本体の後部に支保工組立装置が設けられたことを特
徴とするものである。
【0018】従って、掘削作業中に、支保工組立装置を
作動させることで、カッタヘッドによる掘削面から近い
ところで、且つ、早い時期に既設トンネルの内壁面に対
する支保を行うことができる。
【0019】また、本発明のトンネル掘削方法は、掘削
機本体から掘進方向に対して後方に延設された連結筒に
沿って相対移動自在な後部支持体が既設トンネルの内壁
面に圧接した状態で、前記掘削機本体と該後部支持体と
の間に架設された推進手段を作動することで、該後部支
持体が掘削反力を受け止めながら前記掘削機本体は前進
し、且つ、前記連結筒の後部に装着されたカッタヘッド
駆動手段の駆動力を前記連結筒内に配設された駆動連結
軸を介して掘削機本体の前部に装着されたカッタヘッド
に伝達することで、該カッタヘッドを駆動回転して前方
の地盤を掘削し、このとき、掘削機本体の後部に設けら
れた支保工組立装置が既設トンネルの内壁面に対して支
保を行うことを特徴とするものである。
【0020】従って、このトンネル掘削方法を用いて地
盤を掘削することで、掘削途中で、掘削面から近いとこ
ろで早い時期に支保を行うことができ、地山の崩落を抑
制できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0022】図1に本発明の一実施形態に係るトンネル
掘削機としてのトンネルボーリングマシンの断面概略、
図2乃至図6は本実施例のトンネルボーリングマシンの
要部を表すものであって、図2にトンネルボーリングマ
シン正面視、図3に図1のIII−III断面、図4に図1の
IV−IV断面、図5に図1のV−V断面、図6にトンネル
ボーリングマシン背面視を示す。
【0023】本実施例のTBMにおいて、図1乃至図6
に示すように、掘削機本体11は円筒形状をなし、前部
にカッタヘッド12のカッタドラム13が軸受14を介
して回転自在に支持されている。このカッタヘッド12
は前面部に岩盤をせん断破壊するローラカッタ15が多
数枢着されると共に、破壊したずりを取り込む開口16
が形成され、外周部にカッタバケット17が固定されて
いる。掘削機本体11の後部には中空四角筒状の連結筒
18が固定され、既設トンネル内を後方に延設されてお
り、その後端部にはハウジング19が固定されている。
また、このカッタヘッド12と一体のカッタドラム14
の後部には駆動連結軸20の前端部が固結され、この駆
動連結軸20は連結筒18内を後方に延設されており、
後端部がハウジング19内に侵入して軸受21によって
回転自在に支持されると共に、リングギヤ22が一体に
形成されている。そして、このハウジング19には電動
式あるいは油圧式のカッタ旋回モータ23が4個装着さ
れており、各カッタ旋回モータ23の駆動ギヤ24がリ
ングギヤ22に噛み合っている。
【0024】このハウジング19の後部には梁25が固
定されており、この梁25にはリヤサポートシリンダ2
6が装着されており、このリヤサポートシリンダ26の
下方に延びるリヤサポートロッド27の先端部にはリヤ
サポート28が固結されている。このリヤサポート28
は既設トンネルの下部に設置し、連結筒18の後部、即
ち、カッタ旋回モータ23などの重量物を支持してい
る。
【0025】また、掘削して発生したずりが掘削機本体
11の内部に浸入しないように、カッタヘッド12と掘
削機本体11との間にはチャンバ室29が形成されてい
る。そして、このチャンバ室29にはずりを集積するホ
ッパ30が掘削機本体11の前面に固定されて配設さ
れ、このホッパ30の下部にはこのホッパ29にて集積
したずりを外部に排出するベルトコンベヤ31が取付け
られ、このベルトコンベヤ31は掘削機本体11内を後
方に延設されている。
【0026】なお、このベルトコンベヤ31によるずり
の排出装置としては、ジェットポンプによってずりを外
部に排出するものであってもよく、例えば、掘削機本体
内に、ジェットポンプに給水する給水管と給水された水
及びずりを排出する排出管を配設し、ホッパ30にて集
積されたずりをジェットポンプからの噴射水によって排
出管に吸引し、この排出管を通って排出するようにして
もよい。
【0027】従って、カッタ旋回モータ23によって駆
動ギヤ24が回転駆動すると、この駆動ギヤ24が噛み
合うリングギヤ23が回転し、リングギヤ23と一体の
駆動連結軸20が回転駆動し、カッタドラム13を介し
てカッタヘッド13を旋回する。すると回転駆動するカ
ッタヘッド12の各ローラカッタ15が岩盤をせん断破
壊して掘削することができる。そして、カッタバケット
17がずりをチャンバ室29に取り込んでホッパ30内
に落とし、このホッパ30内に落下して集積したずりは
ベルトコンベヤ31によって外部に排出される。
【0028】また、掘削機本体11にはフロントグリッ
パ32が装着されている。このフロントグリッパ32の
3つのグリッパシュー33は周方向にほぼ均等間隔で掘
削機本体11に出没自在に装着されており、内蔵された
油圧ジャッキ34によって径方向に駆動することができ
る。従って、この油圧ジャッキ34を駆動して各グリッ
パシュー33を径方向に張り出すと、このグリッパシュ
ー33を掘削機本体11内に収納した位置から、掘削形
成されたトンネル内壁面に圧接して掘削機本体11を保
持する位置に移動させることができる。
【0029】一方、掘削機本体11の後方にはリヤグリ
ッパ35が位置し、連結筒18の外周部にその長手方向
移動自在に装着されている。即ち、このリヤグリッパ3
5において、移動体36が連結筒18に移動自在に嵌合
し、この移動体36には左右の支持ジャッキ37によっ
てリヤグリッパ本体38が支持されている。そして、こ
のリヤグリッパ本体38には周方向にほぼ均等間隔で左
右の油圧ジャッキ39が装着されており、この各油圧ジ
ャッキ39の先端部にはグリッパシュー40がこれ決さ
れている。従って、この油圧ジャッキ39を駆動して各
グリッパシュー40を径方向に張り出すと、このグリッ
パシュー40を掘削形成されたトンネル内壁面から離間
した位置から、このトンネル内壁面に圧接してリヤグリ
ッパ本体38を保持する位置に移動させることができ
る。
【0030】そして、掘削機本体11とリヤグリッパ3
5との間には推進手段としての4本のスラストジャッキ
41が架設されている。このスラストジャッキ41は油
圧の給排によって伸縮作動するものであって、ジャッキ
本体は掘削機本体11に揺動自在に支持され、ロッド先
端部はリヤグリッパ本体38に揺動自在に支持されてい
る。従って、この各スラストジャッキ41の各駆動ロッ
ドを伸縮することで、掘削機本体11とリヤグリッパ3
5との相対位置を変更することができ、この掘削機本体
11とリヤグリッパ35との一方を既設トンネルの内壁
面に位置保持した状態で、スラストジャッキ41の各駆
動ロッドを伸縮すると、掘削機本体11とリヤグリッパ
35との他方を前進することができる。
【0031】なお、通常のTBMは岩盤掘削用のトンネ
ル掘削機であり、前述したリヤグリッパ35による掘進
反力を得て掘削機本体11を推進させるものであるが、
トンネル掘削中の地盤が岩盤層から一般土砂層に変化し
た場合には、掘削したトンネル壁面が軟弱であり、リア
グリッパ35によって掘進反力を得ることができない。
そのため、本実施例のTBMにあっては、シールド掘削
機のように、セグメントによって掘進反力を得て掘削機
本体11が推進できるようになっている。
【0032】即ち、掘削機本体11の後部には円周方向
に複数のシールドジャッキ42が並設されており、後方
に伸びる駆動ロッドの先端部にはスプレッダ43が取付
けられている。従って、このシールドジャッキ42を作
動して掘進方向後方に駆動ロッドを伸長させると、掘削
したトンネル内周面に構築された既設のインバートセグ
メントSにスプレッダ43が押し付けられ、その反力に
より掘削機本体11を前進させることができる。そし
て、このシールドジャッキ42と共に掘削機本体11の
後部には、支保工HとインバートセグメントSを組み付
けるエレクタ装置44が設けられている。このエレクタ
装置44はリンク式であって、シールドジャッキ42に
よって前進した掘削機本体11と既設のインバートセグ
メントSとの間の空所に新しいインバートセグメントS
を装着するものである。
【0033】即ち、エレクタ装置44において、掘削機
本体11の後部には回転自在な複数の支持ローラ45が
周方向ほぼ均等間隔で取付けられており、この各支持ロ
ーラ45によって旋回リング46が回転自在に支持さ
れ、この旋回リング46は図示しない油圧モータによっ
て旋回できるようになっている。そして、旋回リング4
6には一対の回動リンク47を介して移動台48が支持
されており、この移動台48には吊り金具49が装着さ
れ、図示しない装置によって既設トンネル内に搬入され
た支保工HやインバートセグメントSをこの吊り金具4
9によって吊り上げることができる。
【0034】ここで、上述した本実施例のトンネルボー
リングマシンを用いたトンネル掘削方法について説明す
る。
【0035】図1に示すように、フロントグリッパ32
の油圧ジャッキ34を収縮して各グリッパシュー33を
引き込んで掘削機本体11内に収納することで、この掘
削機本体11を移動自在とする。一方、リヤグリッパ3
5の油圧ジャッキ39を伸長して各グリッパシュー40
を押し出して外周面を掘削形成されたトンネル内壁面に
圧接し、このリヤグリッパ35を移動不能に保持するこ
とで、連結筒18を移動自在に支持する。また、リヤサ
ポートシリンダ26を収縮し、リヤサポート28を上昇
させて既設トンネル内壁面から離間させる。この状態
で、カッタ旋回モータ23を駆動すると、その駆動力は
駆動ギヤ24、リングギヤ22、駆動連結軸20を介し
て掘削機本体11のカッタヘッド12に伝達され、この
カッタヘッド12が回転駆動する。このカッタヘッド1
2の回転駆動と同時に、各スラストジャッキ41を伸長
すると、リヤグリッパ35に対して掘削機本体11と共
にカッタヘッド12が前方へ移動し、旋回するカッタヘ
ッド12のローラカッタ15が岩盤をせん断破壊し、こ
の岩盤を掘削する。
【0036】そして、各スラストジャッキ41を所定ス
トローク伸長すると、このスラストジャッキ41の駆動
を停止し、フロントグリッパ32の油圧ジャッキ34を
伸長して各グリッパシュー33を押し出して外周面を掘
削形成されたトンネル内壁面に圧接することで、掘削機
本体11を移動不能に保持すると共に、リヤサポートシ
リンダ26を伸長し、リヤサポート28を下降させて既
設トンネル内壁面に接触させる。一方、リヤグリッパ3
5の油圧ジャッキ39を収縮して各グリッパシュー40
を引き込むことで、このリヤグリッパ35を移動自在と
する。この状態で、各スラストジャッキ41を収縮する
ことで、リヤグリッパ35は連結筒18に沿って前方に
移動、即ち、掘削機本体11に対してリヤグリッパ35
が引き寄せられて前進し、両者が接近する。
【0037】各スラストジャッキ41を所定ストローク
収縮すると、このスラストジャッキ41の駆動を停止
し、再び、リヤグリッパ35の各油圧ジャッキ39を伸
長して各グリッパシュー40をトンネル内壁面の圧接す
ることで、このリヤグリッパ35を位置保持する。一
方、フロントグリッパ32の各油圧ジャッキ34を収縮
して各グリッパシュー33によるトンネル内壁面の圧接
を解除すると共に、リヤサポートシリンダ26を収縮し
てリヤサポート28を既設トンネル内壁面から離間させ
る。そして、カッタ旋回モータ23によって駆動連結軸
20を介してカッタヘッド12を回転駆動しながら、各
スラストジャッキ41を伸長することで、リヤグリッパ
35に対して掘削機本体11及びカッタヘッド12を前
進させる。すると、回転駆動するカッタヘッド12が前
方の岩盤に押し付けられ、ローラカッタ15が岩盤を破
砕する。この作動の繰り返しによってトンネルを掘削し
ていく。
【0038】そして、この回転駆動するカッタヘッド1
2のローラカッタ15の岩盤掘削によって生じたずり
は、カッタバケット17によってチャンバ室29内に取
り込まれ、ホッパ30内に落下する。このホッパ30内
に落下して集積されたずりはベルトコンベヤ31によっ
て外部に排出される。
【0039】このように岩盤を掘削してトンネルを掘削
形成していく過程で、この掘削形成されたトンネルの内
壁面が安定している場合は支保は不要であるが、若干不
安定である場合には、壁面から岩片が剥がれ落ちないよ
うに、リング状に形成したH形綱や木製の板等を支保工
として用い、トンネルを保護する。
【0040】この場合、掘削地盤が不安定であって、既
設トンネルの内壁面での崩落がある場合には、掘削面
(切羽)からなるべく近いところで、且つ、なるべく早
い時期に支保工などを組み付けて既設トンネルを保護す
る必要がある。従って、この場合には、掘削機本体11
の後部に配設されたエレクタ装置44を用いて支保工H
やインバートセグメントSの組付作業を行う。
【0041】即ち、図示しない搬送台車などによって既
設トンネル内に搬入された支保工H、あるいは、インバ
ートセグメントSに対してエレクタ装置44が移動して
接近し、吊り金具49にこの支保工Hやインバートセグ
メントSを係止して吊り上げ、所定の組付位置に移動し
て組付作業を行う。従って、カッタヘッド12のよる掘
削面からなるべく近いところで、且つ、早い時期にこの
エレクタ装置44によって支保工Hやインバートセグメ
ントSの組付作業を行って既設トンネルの内壁面を保護
することで、既設トンネルの内壁面の崩落を阻止するこ
とができる。
【0042】なお、上述した各実施例にあっては、本発
明のトンネル掘削機を、岩盤を破砕してトンネルを掘削
するトンネルボーリングマシンを用いて説明したが、本
発明はこのタイプの掘削機に限定されるものではなく、
軟弱で水分の多い地盤を掘削するシールド掘削機に適用
することも可能であり、当然のごとく、前述と同様の作
用効果を奏することができる。また、推進手段として4
本のスラストジャッキ41を用いたが、複数のスラスト
ジャッキがトラス状に配設されたパラレルリンク機構を
用いてもよく、他の推進機構であってもよい。
【0043】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明のトンネル掘削機によれば、筒状をなす掘削
機本体の前部に回転自在なカッタヘッドを装着し、この
掘削機本体から掘進方向に対して後方に連結筒を延設し
てその後部にカッタヘッド駆動手段を装着し、連結筒内
に駆動連結軸を配設してカッタヘッドとカッタヘッド駆
動手段とを駆動連結し、掘削機本体に前部支持体を設け
る一方、連結筒の外周部に後部支持体を移動自在に設
け、掘削機本体と前記後部支持体との間に推進手段を架
設したので、カッタヘッド駆動手段を掘削機本体ではな
く、その後方に配設されることとなり、掘削機本体とこ
のカッタヘッド駆動手段との間に空間部を設けることが
でき、この空間部を用いて支保工などの組立作業を行う
ことができ、その結果、トンネルの内壁面の崩落を早期
に抑制することができると共に、掘削作業の安全性の向
上を図ることができる。
【0044】また、本発明のトンネル掘削機によれば、
掘削機本体の後部に支保工組立装置を設けたので、既設
トンネルの内壁面で崩落がある場合には、支保工組立装
置用いて既設トンネルの内壁面に対する支保を行うこと
ができる。
【0045】また、本発明のトンネル掘削方法によれ
ば、後部支持体が既設トンネルの内壁面に圧接した状態
で、掘削機本体とこの後部支持体との間に架設された推
進手段を作動することで、後部支持体が掘削反力を受け
止めながら掘削機本体を前進し、掘削機本体から後方に
延設された連結筒の後部に装着されたカッタヘッド駆動
手段の駆動力をこの連結筒内に配設された駆動連結軸を
介して掘削機本体の前部に装着されたカッタヘッドに伝
達することで、カッタヘッドを駆動回転して前方の地盤
を掘削し、このとき、掘削機本体の後部に設けられた支
保工組立装置が既設トンネルの内壁面に対して支保を行
うようにしたので、掘削途中にて掘削面から近いところ
で早い時期に支保を行うことができ、地山の崩落を抑制
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るトンネル掘削機とし
てのトンネルボーリングマシンの断面概略図である。
【図2】トンネルボーリングマシン正面図である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。
【図5】図1のV−V断面図である。
【図6】トンネルボーリングマシン背面図である。
【図7】従来のトンネルボーリングマシンの断面概略図
である。
【図8】図7のVIII−VIII断面図である。
【符号の説明】
11 掘削機本体 12 カッタヘッド 15 ローラカッタ 18 連結筒 20 駆動連結軸 22 リングギヤ 23 カッタ旋回モータ(カッタヘッド駆動手段) 32 フロントグリッパ(前部支持体) 35 リヤグリッパ(後部支持体) 41 スラストジャッキ(推進手段) 42 シールドジャッキ 44 エレクタ装置(支保工組立装置) H 支保工 S インバートセグメント

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をなす掘削機本体と、該掘削機本体
    の前部に回転自在に装着されたカッタヘッドと、前記掘
    削機本体に配設されて既設トンネルの内壁面に圧接して
    該掘削機本体を位置保持する前部支持体と、前記掘削機
    本体から掘進方向に対して後方に延設された連結筒と、
    該連結筒の外周部に掘進方向に沿って相対移動自在に支
    持されて既設トンネルの内壁面に圧接して位置保持する
    ことで掘削反力を受け止める後部支持体と、前記掘削機
    本体と前記後部支持体との間に架設された推進手段と、
    前記連結筒の後部に装着された前記カッタヘッドを駆動
    回転するカッタヘッド駆動手段と、前記連結筒内に配設
    されて前記カッタヘッドと該カッタヘッド駆動手段とを
    駆動連結する駆動連結軸とを具えたことを特徴とするト
    ンネル掘削機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトンネル掘削機におい
    て、前記掘削機本体の後部に支保工組立装置が設けられ
    たことを特徴とするトンネル掘削機。
  3. 【請求項3】 掘削機本体から掘進方向に対して後方に
    延設された連結筒に沿って相対移動自在な後部支持体が
    既設トンネルの内壁面に圧接した状態で、前記掘削機本
    体と該後部支持体との間に架設された推進手段を作動す
    ることで、該後部支持体が掘削反力を受け止めながら前
    記掘削機本体は前進し、且つ、前記連結筒の後部に装着
    されたカッタヘッド駆動手段の駆動力を前記連結筒内に
    配設された駆動連結軸を介して掘削機本体の前部に装着
    されたカッタヘッドに伝達することで、該カッタヘッド
    を駆動回転して前方の地盤を掘削し、このとき、掘削機
    本体の後部に設けられた支保工組立装置が既設トンネル
    の内壁面に対して支保を行うことを特徴とするトンネル
    掘削方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103982192A (zh) * 2014-05-16 2014-08-13 中国铁建重工集团有限公司 掘进机推进缸的连接结构以及带有此种连接结构的掘进机
WO2023202614A1 (zh) * 2022-04-21 2023-10-26 武汉建工集团股份有限公司 一种旋挖钻头及其应用的水陆两用隧道建造机器人

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