JPH10217262A - 発泡成形品の基材 - Google Patents
発泡成形品の基材Info
- Publication number
- JPH10217262A JPH10217262A JP9041581A JP4158197A JPH10217262A JP H10217262 A JPH10217262 A JP H10217262A JP 9041581 A JP9041581 A JP 9041581A JP 4158197 A JP4158197 A JP 4158197A JP H10217262 A JPH10217262 A JP H10217262A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- projections
- base material
- mold
- polyurethane
- foamed polyurethane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 発泡ポリウレタンをこれに対して不活性の基
材と一体発泡成形させる際に、プライマの塗装工程を要
しない発泡成形品の基材を提供する。 【解決手段】 発泡成形品の基材10は、開閉可能な発
泡ポリウレタン成形機の金型内に発泡ポリウレタン原料
を注入して発泡させる際に一体化されるように金型にセ
ットされる。基材10の表面に、発泡ポリウレタンに係
止するように、斜め方向へ突出する突子12、13が一
体に複数個形成されている。
材と一体発泡成形させる際に、プライマの塗装工程を要
しない発泡成形品の基材を提供する。 【解決手段】 発泡成形品の基材10は、開閉可能な発
泡ポリウレタン成形機の金型内に発泡ポリウレタン原料
を注入して発泡させる際に一体化されるように金型にセ
ットされる。基材10の表面に、発泡ポリウレタンに係
止するように、斜め方向へ突出する突子12、13が一
体に複数個形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表皮との間に発泡
ポリウレタンを発泡成形させるための発泡成形品の基材
に関するものである。
ポリウレタンを発泡成形させるための発泡成形品の基材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の発泡成形品の成形時に、ポリプ
ロピレンのようなポリウレタンに対して不活性の基材を
使用する場合、発泡ポリウレタンとの一体成形のために
基材にプライマ塗装を行う工程を追加して接着可能にし
ている。一方、このような工程を必要としないポリウレ
タンと接着状態となる基材を用いる場合、逆にリサイク
ル時に互いの分離を行い難い問題がある。
ロピレンのようなポリウレタンに対して不活性の基材を
使用する場合、発泡ポリウレタンとの一体成形のために
基材にプライマ塗装を行う工程を追加して接着可能にし
ている。一方、このような工程を必要としないポリウレ
タンと接着状態となる基材を用いる場合、逆にリサイク
ル時に互いの分離を行い難い問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
点に鑑みて、発泡ポリウレタンをこれに対して不活性の
基材と一体発泡成形させる際に、プライマの塗装工程を
要しない発泡成形品の基材を提供することを目的とす
る。
点に鑑みて、発泡ポリウレタンをこれに対して不活性の
基材と一体発泡成形させる際に、プライマの塗装工程を
要しない発泡成形品の基材を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、開閉可能な発泡ポリウレタン成形機の金
型内に発泡ポリウレタン原料を注入して発泡させる際に
一体化されるように金型にセットされる発泡成形品の基
材において、発泡ポリウレタンに係止するように、表面
に対して斜め方向へ突出する突子が一体に複数個形成さ
れたことを特徴とする。
成するために、開閉可能な発泡ポリウレタン成形機の金
型内に発泡ポリウレタン原料を注入して発泡させる際に
一体化されるように金型にセットされる発泡成形品の基
材において、発泡ポリウレタンに係止するように、表面
に対して斜め方向へ突出する突子が一体に複数個形成さ
れたことを特徴とする。
【0005】発泡ポリウレタンの発泡成形時に、発泡ポ
リウレタンが突子の周囲に形成されることにより、発泡
ポリウレタンが基材に係止される。
リウレタンが突子の周囲に形成されることにより、発泡
ポリウレタンが基材に係止される。
【0006】
【発明の実施の形態】図1乃至図3を基に本発明の実施
の形態による自動車のインパネセイフティパッドについ
て説明する。図1において、10は、前方にデフロスタ
用のレジスタ開口部11が配列されたインパネセイフテ
ィパッド用のポリプロピレン製基材である。この基材
は、下型(コア型)及び基材10の表面に対して開閉移
動する上型(キャビ型)により射出成形される。この上
型により、基材10の表面には90°間隔で放射状に配
列され、かつ対向するもの同士が逆方向へ斜めに突出し
た4個一組の突子12と、これらの間及びレジスタ開口
部11間の隙間に互いに逆方向へ斜めに突出する一対の
突子13とが一体に形成される。
の形態による自動車のインパネセイフティパッドについ
て説明する。図1において、10は、前方にデフロスタ
用のレジスタ開口部11が配列されたインパネセイフテ
ィパッド用のポリプロピレン製基材である。この基材
は、下型(コア型)及び基材10の表面に対して開閉移
動する上型(キャビ型)により射出成形される。この上
型により、基材10の表面には90°間隔で放射状に配
列され、かつ対向するもの同士が逆方向へ斜めに突出し
た4個一組の突子12と、これらの間及びレジスタ開口
部11間の隙間に互いに逆方向へ斜めに突出する一対の
突子13とが一体に形成される。
【0007】図2に示すように、これらの突子12、1
3の内1個の例えば突子12a、13aの傾斜が型抜方
向と一致すると型抜が容易になるが、突子の突出方向は
型抜方向と一致していなくても成形直後には柔軟性を伴
うために撓ませることにより型抜される。
3の内1個の例えば突子12a、13aの傾斜が型抜方
向と一致すると型抜が容易になるが、突子の突出方向は
型抜方向と一致していなくても成形直後には柔軟性を伴
うために撓ませることにより型抜される。
【0008】発泡ポリウレタン1の一体発泡成形に際し
ては、図3に示すように、ポリプロピレン製の基材10
を上型7にセットし、下型8にスラッシュ成形又は真空
成形され、かつ発泡ポリウレタン1と接着性のあるポリ
塩化ビニール製の表皮5をセットし、発泡ポリウレタン
原料を型内に注入し、金型7、8を閉鎖して発泡させ
る。
ては、図3に示すように、ポリプロピレン製の基材10
を上型7にセットし、下型8にスラッシュ成形又は真空
成形され、かつ発泡ポリウレタン1と接着性のあるポリ
塩化ビニール製の表皮5をセットし、発泡ポリウレタン
原料を型内に注入し、金型7、8を閉鎖して発泡させ
る。
【0009】これにより、発泡成形時に突子12、13
の周囲に発泡ポリウレタン1が形成され、基材10に係
止される。これらの突子の傾斜方向は、種々の方向へ突
出していることにより、いずれの方向から外力が加わっ
ても確実に保持される。
の周囲に発泡ポリウレタン1が形成され、基材10に係
止される。これらの突子の傾斜方向は、種々の方向へ突
出していることにより、いずれの方向から外力が加わっ
ても確実に保持される。
【0010】突子12、13の個数及び形状は、リサイ
クル時の分離のし易さと、互いの係合力とを勘案して設
定する。因に、基材10の複数個所に穿孔することによ
り、発泡成形時に発泡材を基材の裏側にオーバフローさ
せて、一体に係合させることも可能であるが、基材の強
度が低下するだけでなく、オーバフローした部分が基材
側の型に接着しないように、成形時にその型の表面に離
型材を塗布する前処理も必要になる。
クル時の分離のし易さと、互いの係合力とを勘案して設
定する。因に、基材10の複数個所に穿孔することによ
り、発泡成形時に発泡材を基材の裏側にオーバフローさ
せて、一体に係合させることも可能であるが、基材の強
度が低下するだけでなく、オーバフローした部分が基材
側の型に接着しないように、成形時にその型の表面に離
型材を塗布する前処理も必要になる。
【0011】尚、突子に加えて、図4に示すように、互
いに異なる方向の凹部22、23を形成することも考え
られる。
いに異なる方向の凹部22、23を形成することも考え
られる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、発泡ポリウレタンをこ
れに対して不活性の基材と表皮との間に一体成形する際
に、発泡ポリウレタン及び基材間の一体化が、接着に依
らずに機械的に行われる。したがって、プライマ塗装工
程を廃止できると共に、リサイクル時の分離も可能にで
きる。基材の強度を低下させないで済む。製造コスト上
も有利となる。
れに対して不活性の基材と表皮との間に一体成形する際
に、発泡ポリウレタン及び基材間の一体化が、接着に依
らずに機械的に行われる。したがって、プライマ塗装工
程を廃止できると共に、リサイクル時の分離も可能にで
きる。基材の強度を低下させないで済む。製造コスト上
も有利となる。
【図1】本発明の実施の形態による発泡成形品の基材の
成形状態を示す斜視図である。
成形状態を示す斜視図である。
【図2】同基材に発泡成形された発泡成形品の部分断面
図である。
図である。
【図3】同基材を用いた発泡成形品の成形状態を示す断
面図である。
面図である。
【図4】別の実施の形態による基材の部分断面図であ
る。
る。
1 発泡ポリウレタン 2 表皮 10 基材 12、13 突子
Claims (1)
- 【請求項1】 開閉可能な発泡ポリウレタン成形機の金
型内に発泡ポリウレタン原料を注入して発泡させる際に
一体化されるように金型にセットされる発泡成形品の基
材において、 発泡ポリウレタンに係止するように、表面に対して斜め
方向へ突出する突子が一体に複数個形成されたことを特
徴とする発泡成形品の基材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9041581A JPH10217262A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 発泡成形品の基材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9041581A JPH10217262A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 発泡成形品の基材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10217262A true JPH10217262A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12612416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9041581A Pending JPH10217262A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 発泡成形品の基材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10217262A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011156712A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Bridgestone Corp | 樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品の製造方法および、その一体成型品 |
JP2011156713A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Bridgestone Corp | 樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品の製造方法および、その一体成型品 |
-
1997
- 1997-02-10 JP JP9041581A patent/JPH10217262A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011156712A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Bridgestone Corp | 樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品の製造方法および、その一体成型品 |
JP2011156713A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Bridgestone Corp | 樹脂発泡体とプレート部材との一体成型品の製造方法および、その一体成型品 |
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