JPH10215811A - 脂肪の燃焼を促進させる飲食品 - Google Patents
脂肪の燃焼を促進させる飲食品Info
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- JPH10215811A JPH10215811A JP9025467A JP2546797A JPH10215811A JP H10215811 A JPH10215811 A JP H10215811A JP 9025467 A JP9025467 A JP 9025467A JP 2546797 A JP2546797 A JP 2546797A JP H10215811 A JPH10215811 A JP H10215811A
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- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】運動時の脂肪の燃焼を促進させ、持久運動能力
の向上並びに体脂肪の蓄積を抑制に有用な飲食品を提供
する。 【解決手段】サンザシの果実成分が運動時の脂肪の燃焼
を促進させ、持久運動能力の向上及び体脂肪の蓄積を抑
制する効果を持つことを明らかにし、サンザシを含有す
る飲食品を提供する。
の向上並びに体脂肪の蓄積を抑制に有用な飲食品を提供
する。 【解決手段】サンザシの果実成分が運動時の脂肪の燃焼
を促進させ、持久運動能力の向上及び体脂肪の蓄積を抑
制する効果を持つことを明らかにし、サンザシを含有す
る飲食品を提供する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンザシ果実成分
を含有することで運動時のエネルギー源としての脂肪の
燃焼を促進させ、その結果、持久力向上効果並びに体脂
肪の蓄積抑制の効果をもたらすことを特徴とする飲食品
に関する。
を含有することで運動時のエネルギー源としての脂肪の
燃焼を促進させ、その結果、持久力向上効果並びに体脂
肪の蓄積抑制の効果をもたらすことを特徴とする飲食品
に関する。
【０００２】
【従来の技術】持久力を向上させるためのトレーニング
方法としては様々あるが、そのポイントとしては体循環
能力の向上や作業筋における有酸素的酸化能力の向上等
があげられる（運動生理学、第二版、杏林書院、pp349-
371）。一般的に持久トレーニングを行うことにより心
肺機能が強化し、最大酸素摂取量が向上することが知ら
れている（Exercise Physiology, 3rd ed., Lea & Febi
ger, Philadelphia, pp330-337）。又、作業筋において
も筋繊維のタイプやエネルギーの供給系に変化が生じる
ことが知られている（Ann. New York Acad. Sci., 301,
23-29, 1977）。運動には様々な種類があり、エネルギ
ー供給系や用いられるエネルギー源などによってタイプ
が異なってくる。短時間で高エネルギーを必要とするタ
イプの運動ではATP-CP系、解糖系から主にエネルギーが
供給され、その際、グリコーゲンが主なエネルギー源と
なっている。一方、持久力を必要とするタイプの運動で
は主に酸化系即ち、TCAサイクル、電子伝達系を経てエ
ネルギーが供給され、その際のエネルギー源としてはグ
リコーゲンと比較して脂肪酸の割合が高いことが知られ
ている（International Series on Sport Sciences vo
l.21, Human KineticsBooks, Champaign, IL, pp319-32
7, 1990）。体内に貯蔵されている脂肪の量は個人差は
あるが約70000kcalであるのに対してグリコーゲンの貯
蔵量が約2000kcalである（持久力の科学、杏林書院、pp
142-165）。つまり、非常に多くのエネルギーを消費す
る持久運動時においては脂肪を優先的に燃焼させてグリ
コーゲンを節約することで持久運動時間の延長、即ち持
久力向上をもたらすものと考えられる。
方法としては様々あるが、そのポイントとしては体循環
能力の向上や作業筋における有酸素的酸化能力の向上等
があげられる（運動生理学、第二版、杏林書院、pp349-
371）。一般的に持久トレーニングを行うことにより心
肺機能が強化し、最大酸素摂取量が向上することが知ら
れている（Exercise Physiology, 3rd ed., Lea & Febi
ger, Philadelphia, pp330-337）。又、作業筋において
も筋繊維のタイプやエネルギーの供給系に変化が生じる
ことが知られている（Ann. New York Acad. Sci., 301,
23-29, 1977）。運動には様々な種類があり、エネルギ
ー供給系や用いられるエネルギー源などによってタイプ
が異なってくる。短時間で高エネルギーを必要とするタ
イプの運動ではATP-CP系、解糖系から主にエネルギーが
供給され、その際、グリコーゲンが主なエネルギー源と
なっている。一方、持久力を必要とするタイプの運動で
は主に酸化系即ち、TCAサイクル、電子伝達系を経てエ
ネルギーが供給され、その際のエネルギー源としてはグ
リコーゲンと比較して脂肪酸の割合が高いことが知られ
ている（International Series on Sport Sciences vo
l.21, Human KineticsBooks, Champaign, IL, pp319-32
7, 1990）。体内に貯蔵されている脂肪の量は個人差は
あるが約70000kcalであるのに対してグリコーゲンの貯
蔵量が約2000kcalである（持久力の科学、杏林書院、pp
142-165）。つまり、非常に多くのエネルギーを消費す
る持久運動時においては脂肪を優先的に燃焼させてグリ
コーゲンを節約することで持久運動時間の延長、即ち持
久力向上をもたらすものと考えられる。
【０００３】一方、体脂肪の過剰な蓄積、即ち肥満は成
人病の一因として良く知られている。肥満を防止するた
めには様々な手段があるが、運動は肥満を防止するため
の最も効果的な方法の一つである。つまり、運動により
脂肪を燃焼させることは結果的に体脂肪の余分な蓄積を
抑制することになる。一般的に持久トレーニングを行う
ことで脂肪の燃焼比率が増大することが知られているが
（Ann. Rev. Phisiol., 38, 273-291 1976）、機能性食
品を摂取することにより、脂肪燃焼をさらに促進させる
ことは持久力の向上及び体脂肪の蓄積抑制という点から
非常に重要であると考えられる。
人病の一因として良く知られている。肥満を防止するた
めには様々な手段があるが、運動は肥満を防止するため
の最も効果的な方法の一つである。つまり、運動により
脂肪を燃焼させることは結果的に体脂肪の余分な蓄積を
抑制することになる。一般的に持久トレーニングを行う
ことで脂肪の燃焼比率が増大することが知られているが
（Ann. Rev. Phisiol., 38, 273-291 1976）、機能性食
品を摂取することにより、脂肪燃焼をさらに促進させる
ことは持久力の向上及び体脂肪の蓄積抑制という点から
非常に重要であると考えられる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、運動時のエネルギー源としての脂肪の燃焼比率を促
進させることで持久力向上効果及び体脂肪の蓄積抑制を
もたらす含有成分の効果が実験的に裏付けられた飲食品
を提供することにある。
は、運動時のエネルギー源としての脂肪の燃焼比率を促
進させることで持久力向上効果及び体脂肪の蓄積抑制を
もたらす含有成分の効果が実験的に裏付けられた飲食品
を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するべく鋭意研究を重ねた結果、サンザシ果実成分
に優れた脂肪燃焼促進作用、持久力向上効果並びに体脂
肪の蓄積抑制作用があることを見出し、サンザシ果実成
分を含有する飲食品を提供することによって本発明を完
成した。
解決するべく鋭意研究を重ねた結果、サンザシ果実成分
に優れた脂肪燃焼促進作用、持久力向上効果並びに体脂
肪の蓄積抑制作用があることを見出し、サンザシ果実成
分を含有する飲食品を提供することによって本発明を完
成した。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるサンザシ果実
成分としては特に限定するものではないが嗜好性や入手
の容易さ等から粉末、エキス或いは抽出物などが望まし
く、さらに好ましくは、粉末サンザシ、サンザシエキス
がよい。例えば、粉末サンザシは、サンザシ果実を加熱
処理した後、種などの不必要な部分を取り除き、乾燥さ
せることにより得られる。サンザシエキスは、サンザシ
果実に水を添加し、すり潰した後、ろ過或いは遠心分離
を行うことにより得られる。又、サンザシ抽出物は、サ
ンザシ果実から水或いはエタノールを用いて抽出後、適
宜濃縮することにより得られる。これらは一例であり、
いずれの場合においても調製方法は上記に限定するもの
ではない。
成分としては特に限定するものではないが嗜好性や入手
の容易さ等から粉末、エキス或いは抽出物などが望まし
く、さらに好ましくは、粉末サンザシ、サンザシエキス
がよい。例えば、粉末サンザシは、サンザシ果実を加熱
処理した後、種などの不必要な部分を取り除き、乾燥さ
せることにより得られる。サンザシエキスは、サンザシ
果実に水を添加し、すり潰した後、ろ過或いは遠心分離
を行うことにより得られる。又、サンザシ抽出物は、サ
ンザシ果実から水或いはエタノールを用いて抽出後、適
宜濃縮することにより得られる。これらは一例であり、
いずれの場合においても調製方法は上記に限定するもの
ではない。
【０００７】本発明に用いられるサンザシ果実成分の摂
取効果は、ラットを用いた疲労困憊試験で運動持久能力
の向上、定速走行時の消費エネルギー測定による脂肪燃
焼比率の増加、脂肪組織重量の減少により確認した。
取効果は、ラットを用いた疲労困憊試験で運動持久能力
の向上、定速走行時の消費エネルギー測定による脂肪燃
焼比率の増加、脂肪組織重量の減少により確認した。
【０００８】本発明に用いられるサンザシ果実成分の配
合量は特に制限されないが、各飲食品に配合した際の効
果、呈味性、特性等を考慮して、飲料であれば0.1〜40
重量％が好ましく、錠菓であれば0.1〜80重量％が好ま
しい。又、本発明の飲食物としてはサンザシ果実成分を
添加できるものであれば特に制限はないがクッキー、キ
ャンディ、錠菓、ゼリー等の菓子類、パン、麺類をはじ
めとする澱粉系食品、清涼飲料、スポーツドリンク等の
飲料類等如何なる飲食品にも用いることが出来、各種飲
食物の特性、目的に応じて適宜配合すればよい。
合量は特に制限されないが、各飲食品に配合した際の効
果、呈味性、特性等を考慮して、飲料であれば0.1〜40
重量％が好ましく、錠菓であれば0.1〜80重量％が好ま
しい。又、本発明の飲食物としてはサンザシ果実成分を
添加できるものであれば特に制限はないがクッキー、キ
ャンディ、錠菓、ゼリー等の菓子類、パン、麺類をはじ
めとする澱粉系食品、清涼飲料、スポーツドリンク等の
飲料類等如何なる飲食品にも用いることが出来、各種飲
食物の特性、目的に応じて適宜配合すればよい。
【０００９】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【００１０】実施例１ 実験動物としてWistar系4週齢雄性ラット（日本クレア
（株）より購入）を用いた。市販固形飼料（商品名MF：
オリエンタル酵母（株））で1週間予備飼育後、トレッ
ドミル（Treadmill SimplexII：Columbus Instruments,
USA）を用いた強制走行（傾斜8度、速度20m/分）によ
り疲労困憊試験を行い、個々のラットの走行能力を測定
した。体重及び走行能力を各群同程度となるように群分
けをし、一群６匹で４群用意した。傾斜8度のトレッド
ミルでの強制走行によるトレーニングを8週間（週５
日、１日１回のトレーニング）行い、トレーニング直後
に表1に示す投与物、投与量で一群ごとに投与物を変え
て経口投与した。一回のトレーニング時間は40分とし、
ベルトの速度を一週毎に漸増した（20m/分→30m/分）。
８週間のトレーニング後、呼気分析機（Oxymax：Columb
us Instruments, USA）で傾斜8度、20m/分での定速走行
時の呼吸商及び酸素摂取量を4分毎に40分間測定し、測
定した呼吸商及び酸素摂取量から走行中の総消費エネル
ギー、炭水化物からのエネルギー、脂肪からのエネルギ
ーをそれぞれ算出した。次いで疲労困憊試験（傾斜8
度、速度20m/分）を行い走行能力を測定した。飼育最終
日にはネンブタール麻酔下で後腹壁脂肪及び副睾丸脂肪
を摘出し重量を測定した。本試験は温度23.5±0.5℃、
湿度55.0±5.0％の条件下で、飼育期間を通じて水及び
飼料（商品名MF：オリエンタル酵母（株））は全て自由
摂取とした。
（株）より購入）を用いた。市販固形飼料（商品名MF：
オリエンタル酵母（株））で1週間予備飼育後、トレッ
ドミル（Treadmill SimplexII：Columbus Instruments,
USA）を用いた強制走行（傾斜8度、速度20m/分）によ
り疲労困憊試験を行い、個々のラットの走行能力を測定
した。体重及び走行能力を各群同程度となるように群分
けをし、一群６匹で４群用意した。傾斜8度のトレッド
ミルでの強制走行によるトレーニングを8週間（週５
日、１日１回のトレーニング）行い、トレーニング直後
に表1に示す投与物、投与量で一群ごとに投与物を変え
て経口投与した。一回のトレーニング時間は40分とし、
ベルトの速度を一週毎に漸増した（20m/分→30m/分）。
８週間のトレーニング後、呼気分析機（Oxymax：Columb
us Instruments, USA）で傾斜8度、20m/分での定速走行
時の呼吸商及び酸素摂取量を4分毎に40分間測定し、測
定した呼吸商及び酸素摂取量から走行中の総消費エネル
ギー、炭水化物からのエネルギー、脂肪からのエネルギ
ーをそれぞれ算出した。次いで疲労困憊試験（傾斜8
度、速度20m/分）を行い走行能力を測定した。飼育最終
日にはネンブタール麻酔下で後腹壁脂肪及び副睾丸脂肪
を摘出し重量を測定した。本試験は温度23.5±0.5℃、
湿度55.0±5.0％の条件下で、飼育期間を通じて水及び
飼料（商品名MF：オリエンタル酵母（株））は全て自由
摂取とした。
【００１１】投与物として用いた粉末サンザシは乾燥果
実を市販の粉砕器等を用いて粉砕後、脱イオン水に懸濁
したものであり、体重1kg当たり粉末サンザシとして0.5
g投与した。また、サンザシエキスはサンザシ果実に脱
イオン水を少量添加し、すり潰した後、遠心分離して得
られた溶液を適宜脱イオン水で調製してBx 20としたも
のであり、体重1kg当たり2.0ml投与した。調製液はサン
ザシエキス中に含まれている主要栄養成分（４訂食品成
分分析表に記載されている栄養成分）のみを試薬で同等
量混合し（表1参照）、脱イオン水で懸濁して調製した
ものであり、体重1kg当たり2.0ml投与した。
実を市販の粉砕器等を用いて粉砕後、脱イオン水に懸濁
したものであり、体重1kg当たり粉末サンザシとして0.5
g投与した。また、サンザシエキスはサンザシ果実に脱
イオン水を少量添加し、すり潰した後、遠心分離して得
られた溶液を適宜脱イオン水で調製してBx 20としたも
のであり、体重1kg当たり2.0ml投与した。調製液はサン
ザシエキス中に含まれている主要栄養成分（４訂食品成
分分析表に記載されている栄養成分）のみを試薬で同等
量混合し（表1参照）、脱イオン水で懸濁して調製した
ものであり、体重1kg当たり2.0ml投与した。
【００１２】得られたデータは投与物の差異による一元
配置の分散分析後、Tukey's testに供した。5％の危険
率で有意差を判定した（SPSS ver.6.0, SPSS Inc, Chic
ago,USA）。
配置の分散分析後、Tukey's testに供した。5％の危険
率で有意差を判定した（SPSS ver.6.0, SPSS Inc, Chic
ago,USA）。
【００１３】 表１ 試験群及び投与物、投与量 ──────────────────────────────────── 試験群 投与物 投与量 ──────────────────────────────────── 水投与群 脱イオン水 2.0ml/kg 調製液投与群 蛋白質0.3%、糖質19.6%、リン0.0355%、 2.0ml/kg 鉄15.4ppm、カルシウム0.0639%、ナトリウム69.5ppm、 カリウム0.467%、マグネシウム0.0339%、 ビタミンB10.4ppm、ビタミンB20.5ppm、 ナイアシン4.9ppm、水分78.49063%. 粉末サンザシ投与群 脱イオン水に懸濁させた粉末サンザシ 固形量で0.5g/kg サンザシエキス投与群 脱イオン水でBx 20に調製したサンザシエキス 2.0ml/kg ────────────────────────────────────
【００１４】結果を図１、図２、図３に示す。図１は、
疲労困憊試験の結果を示すグラフであり、疲労困憊試験
における走行時間合計の平均がグラフで示されている。
図２は、４０分間の走行中の総消費エネルギー（ｋｃａ
ｌ／分）、炭水化物からの消費エネルギー（ｋｃａｌ／
分）、脂肪からの消費エネルギー（ｋｃａｌ／分）を示
したグラフであり、走行４分ごとの測定により計算され
た値が示されている。図３は、脂肪組織重量を示すグラ
フであり、それぞれの投与群ごとの後腹壁脂肪の重量
（ｇ／１００ｇ体重）及び副睾丸脂肪の重量（ｇ／１０
０ｇ体重）が示されている。
疲労困憊試験の結果を示すグラフであり、疲労困憊試験
における走行時間合計の平均がグラフで示されている。
図２は、４０分間の走行中の総消費エネルギー（ｋｃａ
ｌ／分）、炭水化物からの消費エネルギー（ｋｃａｌ／
分）、脂肪からの消費エネルギー（ｋｃａｌ／分）を示
したグラフであり、走行４分ごとの測定により計算され
た値が示されている。図３は、脂肪組織重量を示すグラ
フであり、それぞれの投与群ごとの後腹壁脂肪の重量
（ｇ／１００ｇ体重）及び副睾丸脂肪の重量（ｇ／１０
０ｇ体重）が示されている。
【００１５】図１に示す如く、水投与群、調整液投与群
と比較してサンザシ果実成分を投与した２群の走行能力
が有意に向上した。すなわち、サンザシ果実成分の摂取
により運動持久力が向上した。
と比較してサンザシ果実成分を投与した２群の走行能力
が有意に向上した。すなわち、サンザシ果実成分の摂取
により運動持久力が向上した。
【００１６】また、図２に示す如く、走行中の総消費エ
ネルギーは４群間で同程度であったものの、炭水化物か
らの消費エネルギーはサンザシ果実成分を投与した２群
が水投与群及び調製液投与群と比較して有意に低値を示
した。一方、脂肪からの消費エネルギーはサンザシ果実
成分を投与した２群が水投与群及び調製液投与群と比較
して有意に高値を示した。すなわち、これは、サンザシ
果実成分の摂取により運動時のエネルギー源としての脂
肪の燃焼が促進されていることを示している。
ネルギーは４群間で同程度であったものの、炭水化物か
らの消費エネルギーはサンザシ果実成分を投与した２群
が水投与群及び調製液投与群と比較して有意に低値を示
した。一方、脂肪からの消費エネルギーはサンザシ果実
成分を投与した２群が水投与群及び調製液投与群と比較
して有意に高値を示した。すなわち、これは、サンザシ
果実成分の摂取により運動時のエネルギー源としての脂
肪の燃焼が促進されていることを示している。
【００１７】また、図３に示す如く脂肪組織重量はサン
ザシ果実成分を投与した２群が水投与群及び調製液投与
群と比較して有意に低値を示した。即ち、サンザシ果実
成分の摂取により体脂肪の蓄積が抑制されたことを示し
ている。
ザシ果実成分を投与した２群が水投与群及び調製液投与
群と比較して有意に低値を示した。即ち、サンザシ果実
成分の摂取により体脂肪の蓄積が抑制されたことを示し
ている。
【００１８】以上の結果をまとめるとサンザシ果実成分
には、それを摂取することにより運動時のエネルギー源
としての脂肪の燃焼が促進され、その結果、持久運動能
力が向上すると共に体内脂肪の蓄積量を抑制する効果が
あることが例証された。
には、それを摂取することにより運動時のエネルギー源
としての脂肪の燃焼が促進され、その結果、持久運動能
力が向上すると共に体内脂肪の蓄積量を抑制する効果が
あることが例証された。
【００１９】実施例２ 実施例１で用いたサンザシ果実成分を用い、常法に従っ
て以下の配合で清涼飲料を製造した。 水 61.59 部 リンゴ果汁 0.7 部 異性化糖 17.3 部 クエン酸ナトリウム 0.2 部 梅フレーバー 0.2 部 ペクチナーゼ 0.01 部 粉末サンザシ 6.7 部 サンザシエキス 13.3 部
て以下の配合で清涼飲料を製造した。 水 61.59 部 リンゴ果汁 0.7 部 異性化糖 17.3 部 クエン酸ナトリウム 0.2 部 梅フレーバー 0.2 部 ペクチナーゼ 0.01 部 粉末サンザシ 6.7 部 サンザシエキス 13.3 部
【００２０】実施例３ 実施例１で用いたサンザシエキスを用い、常法に従って
以下の配合で清涼飲料を製造した。 水 41.59 部 リンゴ果汁 0.7 部 異性化糖 17.3 部 クエン酸ナトリウム 0.2 部 梅フレーバー 0.2 部 ペクチナーゼ 0.01 部 サンザシエキス 40 部
以下の配合で清涼飲料を製造した。 水 41.59 部 リンゴ果汁 0.7 部 異性化糖 17.3 部 クエン酸ナトリウム 0.2 部 梅フレーバー 0.2 部 ペクチナーゼ 0.01 部 サンザシエキス 40 部
【００２１】実施例４ 実施例１で用いた粉末サンザシを用い、常法に従って以
下の配合で錠菓を製造した。 粉末サンザシ 80 部 還元麦芽糖 15.6 部 ステビア 1.4 部 クエン酸ナトリウム 0.35 部 潤沢剤 1.65 部 香料 1 部
下の配合で錠菓を製造した。 粉末サンザシ 80 部 還元麦芽糖 15.6 部 ステビア 1.4 部 クエン酸ナトリウム 0.35 部 潤沢剤 1.65 部 香料 1 部
【００２２】実施例５ 実施例１で用いたサンザシエキスを用い、常法に従って
以下の配合で菓子ゼリーを製造した。 水 26.8 部 クエン酸 0.25 部 ペクチン 1.6 部 粉糖 4.0 部 グラニュー糖 15.5 部 水飴 41.7 部 香料 0.15 部 サンザシエキス 10 部
以下の配合で菓子ゼリーを製造した。 水 26.8 部 クエン酸 0.25 部 ペクチン 1.6 部 粉糖 4.0 部 グラニュー糖 15.5 部 水飴 41.7 部 香料 0.15 部 サンザシエキス 10 部
【００２３】実施例６ 実施例１で用いたサンザシ果実成分を用い、常法に従っ
て以下の配合でクッキーを製造した。 小麦粉 38.8 部 砂糖 21.2 部 マーガリン 17.7 部 全卵粉 6.1 部 サンザシエキス 2.5 部 粉末サンザシ 2.5 部 バニラエッセンス 0.2 部 水 11 部
て以下の配合でクッキーを製造した。 小麦粉 38.8 部 砂糖 21.2 部 マーガリン 17.7 部 全卵粉 6.1 部 サンザシエキス 2.5 部 粉末サンザシ 2.5 部 バニラエッセンス 0.2 部 水 11 部
【００２４】実施例７ 実施例１で用いたサンザシエキスを用い、常法に従って
以下の配合でキャンデーを製造した。 グラニュー糖 45.1 部 水飴 44.5 部 クエン酸 0.3 部 香料 0.1 部 サンザシエキス 10 部
以下の配合でキャンデーを製造した。 グラニュー糖 45.1 部 水飴 44.5 部 クエン酸 0.3 部 香料 0.1 部 サンザシエキス 10 部
【００２５】サンザシ果実成分を含有した清涼飲料、錠
菓、菓子ゼリー、クッキーあるいはキャンデー等の飲食
品を製造できた。サンザシ果実成分には、それを摂取す
ることにより運動時のエネルギー源としての脂肪の燃焼
が促進され、持久運動能力が向上すると共に体内脂肪の
蓄積量を抑制する効果があることが実験的に裏付けられ
たので、本発明の飲食品は、運動時のエネルギー源とし
ての脂肪の燃焼を促進し、持久運動能力の向上および体
内脂肪の蓄積量を抑制させることに有用である。
菓、菓子ゼリー、クッキーあるいはキャンデー等の飲食
品を製造できた。サンザシ果実成分には、それを摂取す
ることにより運動時のエネルギー源としての脂肪の燃焼
が促進され、持久運動能力が向上すると共に体内脂肪の
蓄積量を抑制する効果があることが実験的に裏付けられ
たので、本発明の飲食品は、運動時のエネルギー源とし
ての脂肪の燃焼を促進し、持久運動能力の向上および体
内脂肪の蓄積量を抑制させることに有用である。
【００２６】
【発明の効果】本発明の飲食品は、脂肪燃焼比率を促進
させることで持久運動能力を向上させると共に体内脂肪
の蓄積を抑制させることに有用である。
させることで持久運動能力を向上させると共に体内脂肪
の蓄積を抑制させることに有用である。
【図1】図１は疲労困憊試験の結果を示すグラフであ
る。
る。
【図2】図２は運動中の消費エネルギーを示すグラフで
ある。
ある。
【図3】図３は脂肪組織重量を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ａ２３Ｌ 2/02 Ａ６１Ｋ 35/78 ＡＤＮＨ Ａ６１Ｋ 35/78 ＡＤＮ Ａ２３Ｌ 2/00 Ｆ (72)発明者 滝沢 登志雄 埼玉県坂戸市千代田５丁目３番１号 明治 製菓株式会社食料総合研究所内
Claims (4)
- 【請求項１】サンザシ果実成分を含有することを特徴と
する飲食品。 - 【請求項２】サンザシ果実成分を含有することで運動時
の脂肪燃焼を促進させ、持久力向上、体脂肪の蓄積抑制
の効果をもたらすことを特徴とする請求項１記載の飲食
品。 - 【請求項３】サンザシ果実成分が抽出物および／または
粉末および／またはエキスであることを特徴とする請求
項１または２記載の飲食品。 - 【請求項４】清涼飲料、錠菓、菓子ゼリー、クッキーあ
るいはキャンデーである請求項１から請求項３に記載の
飲食品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9025467A JPH10215811A (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | 脂肪の燃焼を促進させる飲食品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9025467A JPH10215811A (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | 脂肪の燃焼を促進させる飲食品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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Cited By (9)
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|---|---|---|---|---|
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| CN105265971A (zh) * | 2015-09-14 | 2016-01-27 | 李加义 | 一种中年男性用减肥饮料 |
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-
1997
- 1997-02-07 JP JP9025467A patent/JPH10215811A/ja active Pending
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