JPH10215408A - 描画像合成方法および合成描画装置 - Google Patents

描画像合成方法および合成描画装置

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JPH10215408A
JPH10215408A JP1847497A JP1847497A JPH10215408A JP H10215408 A JPH10215408 A JP H10215408A JP 1847497 A JP1847497 A JP 1847497A JP 1847497 A JP1847497 A JP 1847497A JP H10215408 A JPH10215408 A JP H10215408A
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JP
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image
timing
storage unit
video signal
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JP1847497A
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Yuji Ito
祐二 伊藤
Yoichi Onoe
洋一 尾上
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価にシステムを構成でき、しかも、編集作
業を、編集の専門家ではない者でも簡単にできる描画像
合成装置を提供する。 【解決手段】 文字や図形などの描画像の情報を、1画
面分あるいは複数画面分を1グループとして記憶すると
ともに、前記グループ単位の描画像の情報と、それを前
記表示画像を形成するビデオ信号に合成する合成タイミ
ングを示す情報との対応関係を示す対応関係情報を記憶
部107に記憶する。入力端子45を通じて入力される
合成タイミング情報と、記憶部107に記憶されている
対応関係情報の合成タイミングとをタイミング監視手段
で参照比較する。入力合成タイミング情報が前記対応関
係情報の合成タイミングと一致したと判別されたとき
に、記憶部107から、当該合成タイミング情報に対応
するグループの描画像の情報を読み出し、ビデオ信号に
合成する合成用描画情報および合成用情報を生成し、生
成された合成用描画情報を、入力ビデオ信号VIに対し
て合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、文字、
図形、記号などの描画像を生成し、これをテレビジョン
信号などのビデオ信号中の指定した画面位置に合成して
表示用ビデオ信号を生成するようにする描画像合成方法
および描画像合成装置並びに合成タイミングを指示する
情報を生成する描画像合成タイミング情報生成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、テレビ番組の表示画像にタイト
ルや映画の字幕などの描画像を合成するシステムは、従
来、図9に示すように、文字発生装置1と、外部スイッ
チャー2と、編集コントローラ3と、再生用VTR(プ
レーヤ)4と、記録用VTR(レコーダ)により構成さ
れる。
【0003】文字発生装置1は、いわゆるビデオテロッ
パやタイトラと呼ばれるもので、ユーザからの描画入力
に応じて、例えば、図10に示すように、ビデオ信号に
より形成される下地の動画像(図10B)に合成する文
字や図形などの描画像(図10A)を生成する。この描
画像は、例えば、文字発生装置が有するフォントが用い
られて生成される。
【0004】最終的にビデオ信号に重畳(スーパーイン
ポーズ)して合成する描画データは、ビデオRAM(以
下VRAMという)上に画素単位として展開されたビッ
トマップデータとされるが、このビットマップデータの
状態で、生成した描画像データを保存すると、膨大な容
量がメモリに必要になるため、通常は、前記フォントに
1対1に対応するコードデータとして文字や図形、記号
の描画データが保存される。
【0005】そして、文字発生装置1は、編集コントロ
ーラ3からの読み出し指示により、指定された描画像デ
ータをメモリから読み出し、VRAMに展開して、テレ
ビ番組などのビデオ信号に合成する合成用描画信号を生
成し、テレビ番組のビデオ信号との合成を実行する外部
スイッチャー2に供給するようにする。合成用描画信号
は、単に描画像の情報を、そのままVRAMに展開する
のではなく、より高品位に合成するための処理、また、
種々の修飾を施したものとするための処理が加えられた
ものとなる。
【0006】例えば、フォントにより生成される描画像
は、高解像度を有していても、ビデオ信号と合成して表
示する場合には、画面を構成する有限個の多数のドット
(画素)によって描画像が形成されるため、合成表示さ
れた描画像の縁部分が「ぎざぎざ」になるなどして、違
和感のある描画像となる場合がある。
【0007】そこで、合成表示される描画像の縁部分を
滑らかにし、高品位な描画像を生成するため、いわゆる
アンチエイリアスと呼ばれる手法が用いられて、描画像
が生成される。この手法は、ある有限のドットから構成
されているビデオ信号に対して合成する比率に中間的な
値を用いて、見掛上の解像度を上げる手法である。この
アンチエイリアス手法により、文字の縁の部分の「ぎざ
ぎざ」の発生を押さえることができる。
【0008】このアンチエイリアス手法を用いる場合に
は、描画した文字や図形や記号など(オブジェクトと呼
ばれる)の描画像データの他に、主としてオブジェクト
と下地の画像との合成比率を示す情報であるαデータと
呼ばれる輪郭データが文字発生装置1で生成される。
【0009】また、タイトラーなどの文字発生装置は、
描画により生成した文字や図形に対して、種々の修飾を
施すことができる機能を備える。例えば、その修飾機能
の一つとして、生成した描画像の周囲に、所定幅のエッ
ジを付与するようにする機能がある。
【0010】文字描画像を、下地の画像にスーパーイン
ポーズにより合成する場合、ほとんどの場面でエッジが
必要になる。これは、下地の画像の色や明るさがリアル
タイムで変化しているので、文字本体とエッジとの間に
コントラスト付けて、どの様な画像でも鮮明にタイトル
文字が認識できるようにしなければならないからであ
る。
【0011】文字発生装置1は、これらの修飾の処理を
行った描画像の画素単位のデータを生成すると共に、生
成した描画像をぎざぎざをなくした高品位にするための
αデータを生成する。αデータは、外部スイッチャー2
でビデオ信号VIと描画像の画素単位のデータLTの、
当該αデータによる比率に応じた合成を行うためのキー
信号Keyに変換される。
【0012】したがって、文字発生装置1は、合成用描
画信号として、描画像の画素単位のデータLTの他に、
キー信号Keyを出力する。以上のような処理は、従来
は、リアルタイムでは実行できなかったため、従来の一
般的な文字発生装置は、編集コントローラ3からの読み
出しタイミング信号を取得してから、所定の時間分だけ
遅れた時点で描画像データLTおよびキー信号Keyを
発生し、それを外部スイッチャー2に供給するようにな
る。
【0013】外部スイッチャー2には、入力ビデオ信号
として、再生用VTR4からの再生ビデオ信号が入力さ
れる。再生用VTR4には、文字等を合成したいテレビ
番組を記録したテープが装填される。
【0014】外部スイッチャー2では、文字発生装置1
からのキー信号Keyにより入力ビデオ信号VIと描画
像データLTとの合成比率を決定して、アンチエイリア
ス処理を実行し、ビデオ信号VIに文字などの描画像を
合成した出力ビデオ信号VOを生成する。そして、生成
した出力ビデオ信号VOは、記録用VTR5に出力す
る。記録用VTR5は、この出力ビデオ信号VOをテー
プに記録する。
【0015】編集コントローラ3は、前述したように、
文字発生装置1に文字発生指示のタイミング信号Tmを
与えると共に、外部スイッチャー2に制御信号CTL1
を送る。また、VTR4およびVTR5との間で制御信
号CTL2,3のやり取りを行い、これらVTR4,5
を制御する。VTR4およびVTR5は、編集コントロ
ーラ3により、プレイ(再生スタート)、レック(記録
スタート)、ポーズ(一時停止)、RW(巻き戻し)、
FF(早送り)などのテープ走行制御が行われる。
【0016】例えば、外国映画番組へ字幕の挿入する場
合や、また、耳の不自由な視聴者のための字幕入り番組
を作成する場合を例に取って、従来の描画像の合成編集
方法について説明する。
【0017】すなわち、従来の文字の合成編集方法にお
いては、まず、番組を制作するプロダクションは、記録
されているタイムコード(ビデオ信号中に挿入されるタ
イムコードではなく、テープに独立に記録されるタイム
コード)に対応する時刻(以下、タイムコード時刻とい
う)を各画面にインポーズした番組テープを字幕制作を
行う翻訳者に渡す。翻訳者は、テープをVTRに装填し
て再生し、字幕文字を作成すると共に、その文字を挿入
する画面位置、また、挿入文字を消去する画面位置でV
TRを停止し、インポーズされているタイムコード時刻
を記録しておく。翻訳者は、以上の処理を番組テープの
最初から、最後まで行う。
【0018】そして、作成した文字列を、それぞれ1画
面分を1グループとして、その挿入順に並べ、それぞれ
の作成文字に対応付けて、その挿入位置および消去位置
として記録したタイムコード時刻を記載し、いわゆるキ
ューシートを作成する。そして、編集者は、このキュー
シートに基づいて字幕合成の編集作業を行う。編集作業
を翻訳者以外の別のオペレータが行う場合には、キュー
シートを、そのオペレータに渡す。
【0019】そして、翻訳者あるいは編集作業者は、文
字発生装置1に、キューシートの順に従って字幕文字
を、前記のように1画面分を1グループとして、作成
し、メモリにコードデータとして記憶させておく。文字
発生装置1には、グループ単位の文字列が、待ち行列
(キュー)として、順次に記憶されるだけであり、各文
字列グループがいずれのタイムコードに対応しているか
は、文字発生装置1では不明となっている。
【0020】そして、編集作業者は、編集コントローラ
3を操作して、キューシートに基づいた合成タイミング
ポイントを登録する。この場合、文字発生装置1は、前
述したように、文字発生指示を受けてから、実際に合成
用描画情報を発生するまでに遅延時間を必要とするた
め、文字発生装置1に対する文字発生指示は、キューシ
ートのタイムコード時刻よりも前の時刻を設定する必要
があり、この時刻変更処理を、編集に先立ち、編集作業
者は、行っておく。
【0021】そして、編集作業者は、番組テープを再生
用VTR4で再生させる。編集コントローラ3には、こ
の再生用VTR4からのタイムコードが制御信号CTL
2の一部として供給されているので、編集コントローラ
3は、このタイムコードを監視し、登録された挿入タイ
ムコード時刻で文字発生装置1に文字発生指示を、登録
された消去タイムコード時刻で文字消去指示を、タイミ
ング信号Tmとして送る。
【0022】文字発生装置1は、このタイミング信号T
mを受けると、それが文字発生指示であれば、キュー登
録されている順番に、グループ単位でフォントのコード
データを読み出し、前述したようにして、合成用描画情
報を生成し、外部スイッチャー2に出力する。そして、
文字消去指示であれば、出力している合成用描画情報の
出力を停止する。
【0023】前述したように外部スイッチャー2は、V
TR4からの再生ビデオ信号VIに、文字発生装置1か
らの描画像データLTを、キー信号Keyによりアンチ
エイリアスの処理を行うことで合成し、出力ビデオ信号
VOを記録用VTR5に送る。編集コントローラ3は、
制御信号CTL3により記録用VTR5の走行およびモ
ード制御を行うと共に、その一部としてVTR3にタイ
ムコードを送る。
【0024】以上のようにして、編集合成処理が実行さ
れるが、文字発生装置1の遅延時間のため、連続した字
幕の合成がリアルタイムではできない場合がある。その
ときには、編集コントローラ3による編集を途中で区切
り、VTR4およびVTR5を停止する。そして、文字
発生装置1の遅延時間を考慮した分だけ、VTR4を巻
き戻し、編集合成処理を再実行する。この編集中断およ
び巻き戻し処理は、連続した字幕の合成がリアルタイム
で実行することが不可能な時点のたびに行われる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
字幕合成処理などの描画像合成処理は、非常に繁雑な手
順を必要とし、例えば翻訳者自身が編集作業を行う場合
には、その操作方法の習得と調整に大きな時間が裂かれ
てしまい、本来時間をかけるべき字幕の考案、打ち込
み、校正の作業の時間が犠牲になってしまっていた。
【0026】また、以上のように、従来の字幕合成処理
などの描画像合成処理のためのシステムは、文字発生装
置1、VTR4,5の他に、編集コントローラ3および
外部スイッチャー2が必要であり、システム全体の価格
が非常に高価格であった。
【0027】また、文字発生装置1には、挿入する字幕
文字を、挿入する順に並べて記憶させ、一方、編集コン
トローラ3には、挿入するタイミングであるタイムコー
ド時刻を登録する必要があるため、両者のキュー(待ち
行列)が、異ならないように正しく対応させるように、
対応を書いたキューシートなどの文書を必要とし、作業
が非常に厄介であった。
【0028】この発明は、以上のことにかんがみ、編集
コントローラや外部スイッチャーを必要とせず、非常に
安価にシステムを構成でき、しかも、編集作業を、編集
の専門家ではない者でも簡単にできるようにすることを
目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による描画像合成装置は、表示画像に合成
する文字や図形などの描画像の情報を、1画面分あるい
は複数画面分を1グループとして記憶する第1の記憶部
と、前記グループ単位の描画像の情報と、それを前記表
示画像を形成するビデオ信号に合成する合成タイミング
を示す情報との対応関係を示す対応関係情報を記憶する
第2の記憶部と、前記表示画像を形成するビデオ信号の
第1の入力端子と、前記合成タイミングを示す情報の第
2の入力端子と、前記第2の入力端子を通じて入力され
る合成タイミング情報と、前記第2の記憶部に記憶され
ている前記対応関係情報の合成タイミングとを参照比較
するタイミング監視手段と、前記タイミング監視手段
で、前記入力合成タイミング情報が前記対応関係情報の
合成タイミングと一致したと判別されたときに、前記第
1の記憶部から、当該合成タイミング情報に対応するグ
ループの描画像の情報を読み出す読み出し手段と、前記
読み出し手段により読み出された描画像の情報から、前
記ビデオ信号に合成する合成用描画情報および合成用情
報を生成する描画像合成用データの生成手段と、前記生
成手段で生成された合成用描画情報を、前記合成用情報
を用いて、前記第1の入力端子を通じて入力される前記
ビデオ信号に対して合成するようにする合成手段と、を
備えることを特徴とする。
【0030】この発明による描画像合成装置において
は、予め、第2の記憶部に、グループ単位の描画像の情
報と、それを表示画像を形成するビデオ信号に合成する
合成タイミングを示す情報との対応関係を示す対応関係
情報を記憶していると共に、合成タイミングを示す情報
の第2の入力端子を備えている。
【0031】そして、タイミング監視手段で、第2の入
力端子から入力される合成タイミングを示す情報と、第
2の記憶部に記憶されている対応関係情報の合成タイミ
ングとを参照比較し、入力合成タイミング情報が対応関
係情報の合成タイミングとが一致したときに、第1の記
憶部から、当該合成タイミング情報に対応するグループ
の描画像の情報を読み出し、ビデオ信号に合成する合成
用描画情報を生成する。そして、生成された合成用描画
情報は、第1の入力端子を通じて入力されるビデオ信号
に対して合成され、出力される。
【0032】したがって、編集コントローラや外部スイ
ッチャーを必要とせずに、字幕などの描画像のビデオ信
号への合成が容易に行える。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、この発
明の実施の形態について説明する。
【0034】図1は、描画像合成装置10を説明するた
めのブロック図である。この例の描画像合成装置10
は、描画像合成タイミング情報生成装置の機能部分も含
んでいる。
【0035】図1の例の合成描画装置10は、コンピュ
ータにより構成される描画像合成用データ生成部100
と、グラフィックアクセレータ12およびビデオRAM
(以下、VRAMと記す)13、14、15からなる描
画データ転送バッファ部11と、生成されたカラー描画
像データと、後述する入力ビデオ画像データとの合成を
行うデジタルビデオミキサ16と、キー信号コントロー
ラ17と、外部ビデオ信号の入力端子41と、A/D変
換器31と、D/A変換器32、33と、出力端子4
2、43、44とを備える。
【0036】描画像合成用データ生成部100は、図1
に示すように、CPU101、ROM102、RAM1
03、I/Oポート104、通信インターフェース10
5、106、対応テーブルメモリ107、フロッピーデ
ィスクドライバインターフェース108、VRAM11
1、ディスプレイコントローラ112を備え、それらが
システムバス109を介して接続された構成とされてい
る。そして、ディスプレイコントローラ112には、デ
ィスプレイ21が接続される。また、ユーザからの描画
入力情報を受け付けるキーボード22やマウス23が、
I/Oポート104を介してシステムバス109に接続
されている。
【0037】ROM102は、文字、図形、記号などの
フォントデータやプログラムなどのこの実施の形態の描
画像合成装置10において使用される各種の情報が格納
されたものである。RAM103は、各種の処理の作業
領域として用いられ、VRAM111は、生成した描画
像の表示や、GUI(グラフィックユーザインターフェ
ース)操作画面の表示などに用いる表示用メモリであ
る。
【0038】そして、描画像合成用データ生成部100
は、キーボード22やマウス23を介して入力されるユ
ーザからの描画入力情報に応じて、入力端子41を通じ
て入力されるカラービデオ信号に合成する文字や図形な
どのカラー描画像を、例えば、ROM102に予め用意
されている、既存のフォントラスタライザー、図形描画
ルーチンを用いて描画する。
【0039】描画入力されたフォントのコードデータ
は、RAM103に一時記憶され、登録されたときに
は、対応テーブルメモリ107の文字フォント記憶エリ
アに記憶される。なお、この対応テーブルメモリ107
は、RAM103の一部の記憶エリアとしてもよい。
【0040】この場合、ユーザからの描画入力に応じた
カラー描画像は、VRAM111に描画される。VRA
M111に描画されたカラー描画像は、CPU101の
指示に応じて、ディスプレイコントローラ112により
読み出され、ディスプレイ21に表示される。
【0041】そして、ディスプレイ21に表示された描
画像が、ユーザが意図する描画像であるときには、ユー
ザは、キーボード22またはマウス23を介して確認入
力を行うことができる。そして、作成された描画像は、
例えば出力端子44に接続されるモニター受像機の画面
で確認できる。この確認入力は、例えば、キーボード2
2のプレビューボタンキーの押下や、ディスプレイ21
の画面上に表示されたGUI上のプレビューアイコンの
マウスによる選択処理である。
【0042】なお、このとき、ディスプレイ21に表示
されたカラー描画像が、ユーザの意図するものでないと
きには、ユーザは、新たな描画指示の入力を行うことに
より、この新たな描画指示に応じたカラー描画像を描画
し、ディスプレイ21に表示することができる。
【0043】ユーザにより確認入力が行われたとき、ま
た、後述するように、文字発生指示が発生したとき、C
PU101は、これを検知して、RAM103をワーク
エリアとして用いて、合成用描画情報の生成を行う。例
えば確認入力が行われたときには、RAM103から文
字フォントを指示するコードデータが読み出され、文字
フォントのカラー描画像をビットマップデータに変換す
ると共に、アンチエイリアス処理のためのαデータの生
成を行う。また、エッジ付与などの、その他の修飾の処
理も行う。
【0044】この例の場合には、このカラー描画像デー
タから、合成用描画情報を生成する処理は、リアルタイ
ムでの処理が可能となるように、高速処理が可能な構成
とされている。このリアルタイム処理が可能な高速処理
のための構成としては、種々の構成が考えられ、これ
は、この発明の要旨ではないので、その構成の一例を簡
単に説明することとする。
【0045】まず、αデータの生成については、一般的
には、カラービットマップデータを用いて生成するが、
この例では、カラー描画像を白黒描画像に変換して、こ
の白黒描画像を用いて生成するようにする。すなわち、
従来と同様に、描画像は、拡大領域に描画し、原寸の描
画像の各画素ドットに対応する拡大領域における白黒描
画像の面積率を求め、それを前記原寸の描画像の各画素
ドットのαデータとして生成する。
【0046】各画素ドットが、それぞれ8ビットの原色
データで表され、合計で24ビットデータとされていた
カラービットマップデータの場合には、面積率を求める
のに、例えば1バイト単位で処理をするとしても、1ド
ットに3回の処理が必要になる。これに対して、白黒ビ
ットマップで描画した場合には、1ドットが1ビットで
あるので、1バイト処理で、8ドット分の処理が可能に
なり、非常に高速にαデータの生成が可能になる。
【0047】また、描画入力の際に、描画像としての文
字本体に、表示色および幅の指示を含むエッジを付与す
る指示入力があったときには、従来は、拡大領域にカラ
ービットマップデータを描画し、その全体をエッジ幅分
だけ、上下左右にずらすことでエッジの生成を行い、そ
の後、αデータを生成するようにしたので非常に時間が
かかっていた。
【0048】この例では、このエッジの生成処理は、ま
ず、前述のような高速αデータの生成を、描画像本体に
ついて拡大領域について行い、それを縮小して原寸の描
画像のビットマップデータに戻す。その後、生成したα
データを用いて、描画像本体の端部のドットを探す。こ
れは、描画像本体のαデータは、「描画像本体の中央部
のドットでは、α=1であり、描画像以外の部分のドッ
トでは、α=0である。そして、描画像本体のなかで、
端部にあるドットのαデータは、必ず0<α<1であ
る。」という性質を利用して容易に行うことができる。
【0049】そして、エッジの生成は、検出した端部の
ドットを中心として、それをエッジの幅分に応じた分だ
け周囲にコピーすることで行うようにする(例えば、特
願平9−16195参照)。
【0050】このようなエッジ生成方法によれば、端部
のドットのみを、周囲にコピーするようにするだけでエ
ッジが生成でき、アクセス回数が従来に比べて格段に少
なくなり、リアルタイム処理が可能となるものである。
【0051】CPU101は、以上のようにしてリアル
タイムに生成した合成用描画情報を、グラフィックアク
セレータ12を通じてVRAM12,14,15に書き
込む。すなわち、カラー描画情報は、グラフィックアク
セレータ12を通じて、VRAM13、VRAM14に
書き込まれる。この場合、VRAM13には、輝度信号
(Y)データが、VRAM14には、色差信号(U/
V)データが、それぞれ書き込マレる。
【0052】また、CPU101は、求めたαデータを
グラフィックアクセレータ12を通じて、VRAM15
に書き込む。
【0053】VRAM13、VRAM14、VRAM1
5に書き込まれた、例えば、1画面分のカラー描画像を
形成する輝度信号、色差信号、および、αデータは、読
み出されてデジタルビデオミキサ21に供給される。
【0054】デジタルビデオミキサ21は、入力端子4
1を介して入力され、A/D変換器31によりデジタル
信号に変換された映像信号に、VRAM13,14から
読み出した輝度信号(Y)、色差信号(U/V)により
形成されるカラー描画像を、VRAM15から読み出し
たαデータに基づいてアンチエイリアスを行って合成す
る。このアンチエイリアスが行われてカラー描画像が合
成された映像信号は、デジタルビデオミキサ21が内蔵
するD/A変換器21aによりアナログ信号に変換さ
れ、出力端子44を介して出力されて、モニタ受像機な
どの機器に供給される。
【0055】また、この実施の形態の描画像合成装置1
0は、外部に設けられるスイッチャーなどにより、ビデ
オ信号と、カラー描画像とを、描画像合成装置10にお
いて求めたαデータに応じてアンチェイリアスを行って
合成することを考慮して、輝度信号(Y)、色差信号
(U/V)により形成される描画像データが、D/A変
換器33に供給されて、アナログ信号に変換された後に
出力端子43を介して外部に出力することができるよう
にされている。
【0056】この場合、VRAM15に書き込まれたα
データは、VRAM15から読み出されて、キー信号コ
ントローラ17に供給され、ここで、カラー描画像をビ
デオ信号に合成するために用いるキー信号に変換され
て、出力端子42を介して外部に出力される。
【0057】これにより、キー信号に応じて映像信号に
カラー描画像を合成する機能を備えた、例えば、前述し
たような外部スイッチャーには、描画像合成装置10の
出力端子42を介して出力されるキー信号と、出力端4
3を介して出力される描画データとが供給される。した
がって、この外部スイッチャーに合成対象のビデオ信号
が供給されていれば、デジタルビデオミキサ16と同様
にして、描画像が合成されたビデオ信号が得られる。
【0058】この例の描画像合成装置10は、再生用V
TRの走行制御を行うと共に、この再生用VTRからの
タイムコードの取得を行うための通信インターフェース
105と、記録用VTRの走行制御を行うと共に、この
記録用VTRとの間でタイムコードのやり取りを行うた
めの通信インターフェース106とを備えている。再生
用VTRおよび記録用VTRについて、ともに高精度
で、合成タイミング点の制御を行うことができるように
編集作業を行えるようにするためである。この通信イン
ターフェース105および106としては、例えばRS
−422Aが用いられる。もちろん、これに限らず、R
S−232Cやメーカー指定のインターフェースであっ
てもよい。
【0059】これら通信インターフェース105および
106は、それぞれ入出力端子となるコネクタ端子4
5、46に接続されている。後述するように、コネクタ
端子45には、再生用VTRの制御用端子が接続され
る。また、コネクタ端子46には、記録用VTRの制御
用端子が接続される。
【0060】対応テーブルメモリ107には、後述する
ように、合成するために1画面分の文字列データを1グ
ループとして登録された描画像データが記憶されるとと
もに、この描画像データと、合成タイミング信号である
タイムコードとの対応関係を記述した対応テーブルが記
憶される。前述もしたように、このメモリ107は、R
AM103の一部のエリアであってもよい。
【0061】また、対応テーブルメモリ107は、フロ
ッピーディスクなどの外部メモリであってもよい。この
ため、この例では、フロッピードライバ(FDドライ
バ)50が、インターフェース108を介してシステム
バス109に接続されている。この例の描画像合成装置
10は、前述したように、描画像合成タイミング情報生
成装置としての機能を備え、そのためのプログラムをR
OM102に格納している。ここで、描画像合成タイミ
ング情報は、この例では、前記対応テーブルの情報であ
る。
【0062】この対応テーブルの情報の作成のためのシ
ステム構成は、図2に示すようになり、描画像合成タイ
ミング情報生成装置の処理ルーチンは、図3および図4
に示すようなものとなる。
【0063】すなわち、システム構成としては、図2に
示すように、再生用VTR200の再生ビデオ信号VI
の出力端子が、上述した描画像合成装置10のビデオ信
号入力端子41に接続される。また、再生用VTR20
0の制御用端子が描画像合成装置10のコネクタ端子4
5に接続される。そして、描画像合成装置10の出力ビ
デオ信号VOの出力端子44は、モニター受像機300
のビデオ入力端子に接続される。なお、再生用VTR2
00の再生音声信号出力端子は、この例では、モニター
受像機300の音声信号入力端子に接続される。描画像
合成装置10は、処理の遅延がなく、リアルタイム処理
が可能であるので、この例のように直接、再生音声信号
をモニター受像機300に入力して再生しても差支えな
い。
【0064】なお、図2の例の場合には、例えば字幕を
作成する翻訳者が、この図2のシステムを使用して字幕
合成のための描画像合成タイミング情報を作成する場合
を想定し、作成した描画像合成タイミング情報を編集作
業者に渡せるようにするため、対応テーブルデータは、
フロッピーディスク5にも格納するようにする。この場
合には、フロッピーディスク5が、FDドライバ50に
装填される。
【0065】この図2のシステムを用いて、翻訳者が字
幕を作成し、それをテレビ番組に合成するための描画像
合成タイミング情報を生成する処理について説明する。
【0066】まず、翻訳者は、再生用VTR200によ
り番組テープを再生して字幕を合成すべきテレビ番組に
ついての、挿入すべき字幕の文字列を、キーボード22
やマウス23を用いて予め生成して、対応テーブルメモ
リ107の文字列エリアに記憶させておく。
【0067】予め、他のパーソナルコンピュータなど
で、字幕の文字列を作成して、それをフロッピーディス
ク5に格納しておき、このフロッピーディスク5から前
記字幕の文字列を読み出して、対応テーブルメモリ10
7の文字列エリアに記憶させるようにすることもでき
る。このとき、対応テーブルメモリ107の文字列エリ
アに記憶されている文字列は、VRAM111を介し
て、この例では、テーブル形式でディスプレイ21の画
面に表示される。
【0068】テレビ番組に字幕を合成するために作成さ
れる対応テーブルの形式で、ディスプレイ21に表示さ
れる画面の例を図5に示す。対応テーブルメモリ107
の文字列エリアに記憶された文字列は、図5の右側の欄
61に示すように表示される。この文字列の順序は、適
宜、入れ替えることが可能である。
【0069】図5の欄62は、字幕挿入タイミングポイ
ントを示すタイムコードの表示欄、欄63は、字幕消去
タイミングポイントを示すタイムコードの表示欄であ
る。欄63で「NOP」と表示されているのは、特に字
幕消去タイミングポイントが指定されず、次の字幕挿入
タイミングポイントが来たときに、それまでの合成字幕
文字を、新たなものに入れ替えることを意味している。
なお、文字列を作成して、登録した段階では、これらの
欄62および欄63は空欄である。
【0070】また、図5に示すように、この画面は、G
UI操作画面であり、ウインドウ表示の枠部分の上部
に、複数のボタンアイコンが表示されている。このボタ
ンアイコンは、キーボードのキーボタンにアサインされ
たもので、左から2番目の「Mark」のアイコンは、
字幕挿入タイミングポイントを指定するときに操作する
キーボタン(マークインボタンと以下称する)位置を示
している。また、その右側の同じく「Mark」のアイ
コンは、字幕消去タイミングポイントを指定するときに
操作するキーボタン(マークアウトボタンと以下称す
る)位置を示している。その右の「NOP」のアイコン
は、前述したように、特に字幕消去タイミングを指定せ
ずに、次の字幕挿入タイミングが来たときに字幕文字を
書き替えるようにするときに操作するキーボタン(NO
Pボタンと以下称する)位置を示している。
【0071】さらに、この図5の右下において、別ウイ
ンドウ画面WDとして示されるのは、再生用VTRの走
行制御用の各種キーボタンを表している。
【0072】次に、この例の描画像合成タイミング情報
を生成する処理を、図3およびその続きである図4のフ
ローチャートを参照して、以下に説明する。
【0073】まず、翻訳者は、図5の画面において、合
成挿入する文字列自身と、その順序を確認した後、VT
R再生指示を、ウインドウWDの操作キーアイコンを参
照して行う。すると、図3のステップS1で、当該VT
R再生指示ありを判別し、ステップS2に進み、描画像
合成装置10は、通信インターフェース105を通じて
再生用VTR200に再生指示信号を送る。
【0074】これを受けて、再生用VTR200は、再
生状態になり、対象となるテレビ番組のテープの再生を
開始する。すると、その再生ビデオ信号VIが、描画像
合成装置10を通じてモニター受像機300に供給さ
れ、その再生画像がモニター受像機300の画面に表示
される。また、再生音声が、モニター受像機300のス
ピーカから再生される。
【0075】この状態において、描画像合成装置10で
は、ステップS3でオペレータによりマークインボタン
が押されたか否か判別し、マークインボタンが押されな
かったときには、ステップS4に進んで、他のボタンが
押されたか否か判別し、当該他のボタンが押されたと判
別したときには、ステップS5に進んで、そのボタン対
応の処理を行う。前記他のボタンの押下がなされなかっ
たときには、ステップS3に戻り、再び、マークインボ
タンの押下がなされたか否か判別する。
【0076】オペレータは、モニター画面およびスピー
カからの再生音声を聞きながら、字幕を挿入すべき再生
位置になると、マークインボタンを押す。すると、この
マークインボタンの押下が、ステップS3で判別され
て、ステップS6に進み、描画像合成装置10は、通信
インターフェース105を通じてVTR200にタイム
コードを問い合わせる。
【0077】これを受けて、VTR200は、そのとき
に再生していたタイムコードを描画像合成装置10に返
送する。描画像合成装置10は、ステップS7で、VT
R200から返送されて来たタイムコードを取得し、次
のステップS8で、取得したタイムコードを、選択中の
文字列の字幕挿入タイミングポイントとして、対応テー
ブルメモリ107の欄62に対応するエリアに書き込
む。書き込まれたタイムコードは、図5に示すように、
欄62に表示される。なお、このタイムコードの表示に
より、現在選択されている文字列が何であるかを知るこ
とができる。
【0078】挿入ポイントを定めた文字列について、特
に消去ポイントを定めず、次の挿入ポイントで文字列の
入れ替えを行うときには、オペレータは、マークインボ
タンに続いて、NOPボタンを押下する。また、消去ポ
イントを定めるときには、オペレータは、モニター画面
およびスピーカからの再生音声を聞きながら、字幕を消
去する画面位置になると、マークアウトボタンを押す。
【0079】ステップS9では、NOPボタンが押下さ
れたか否か判別し、NOPボタンが押下されなかったと
きには、マークアウトボタンが押下されたか否かをステ
ップS13で判別する。そして、NOPボタンが押下さ
れたと判別したときには、ステップS10に進み、字幕
消去タイミングとして、「NOP」を図5の欄63に対
応する対応テーブルメモリ107のメモリエリアに記憶
する。書き込まれた「NOP」は、図5に示すように、
欄63に表示される。
【0080】一方、ステップS13でマークアウトボタ
ンが押下されたと判別されたときには、ステップS14
に進み、描画像合成装置10は、通信インターフェース
105を通じてVTR200にタイムコードを問い合わ
せる。
【0081】これを受けて、VTR200は、そのとき
に再生していたタイムコードを描画像合成装置10に返
送する。描画像合成装置10は、ステップS15で、V
TR200から返送されて来たタイムコードを取得し、
次のステップS16で、取得したタイムコードを、選択
中の文字列の字幕消去タイミングポイントとして、対応
テーブルメモリ107の欄63に対応するエリアに書き
込む。書き込まれたタイムコードは、図5に示すよう
に、欄63に表示される。
【0082】前記ステップS10およびステップS16
の次には、ステップS11に進み、選択中の文字列グル
ープを、次の文字列グループに変更し、その後、ステッ
プS12に進み、すべての文字列グループについての挿
入ポイントの設定が終了したか否か判別し、終了してい
れば、このルーチンを終了する。終了していなければ、
ステップS3に戻り、以上説明したステップS3以降の
処理を繰り返す。
【0083】以上のようにして、オペレータは、モニタ
ー受像機300の画面とスピーカの再生音を視聴しなが
ら、挿入ポイントを見つけたら、マークインボタンと必
要に応じてNOPボタンを押し、また、消去ポイントを
見つけたらマークアウトボタンを押すことにより、簡単
に、図5に示すような、描画像合成用タイミング情報と
しての対応テーブルの情報を作成し、それを記憶するこ
とができる。そして、メモリ107に記憶した対応テー
ブルの情報を、フロッピーディスク5に書き込むことが
できる。
【0084】そして、翻訳者などの描画像合成用タイミ
ング情報の作成者は、このフロッピーディスクを編集者
に渡すことにより、編集者は、次に説明するようにし
て、簡単に、実際の描画像合成編集作業を行うことがで
きる。この描画像合成編集時のシステム構成例を図6に
示す。また、このシステム構成により、実施される描画
像合成処理ルーチンを図7に示す。この図7の処理ルー
チンも、ROM102に格納されている。
【0085】すなわち、描画合成編集作業を行う場合に
は、図6に示すように、描画像合成装置の再生用VTR
200の再生ビデオ信号VIの出力端子が、上述した描
画像合成装置10のビデオ信号入力端子41に接続され
る。また、再生用VTR200の制御用端子が描画像合
成装置10のコネクタ端子45に接続される。そして、
描画像合成装置10の出力ビデオ信号VOの出力端子4
4は、記録用VTR(レコーダ)400のビデオ入力端
子に接続され、また、描画像合成装置10のコネクタ端
子46が記録用VTRの制御用端子に接続される。さら
に、再生用VTR200の音声出力端子が記録用VTR
400の音声入力端子に接続される。そして、記録用V
TR400のビデオ出力端子および音声出力端子がモニ
ター受像機300のビデオ入力端子および音声入力端子
に接続される。
【0086】図6のシステム構成で、再生用VTR20
0の音声出力端子が、記録用VTR400の音声入力端
子に直接接続するようにできるのは、この例の描画像合
成装置10が、前述したように、文字発生指示から実際
の文字発生を行い、ビデオ信号に合成するのをリアルタ
イムで行うことができるからである。因みに、図9に示
した従来の編集合成システムの場合には、文字発生装置
1の遅延を考慮しなければならないため、再生用VTR
4からの再生音声信号は音声信号用遅延回路を通して記
録用VTR5に供給するようにしなければならなかっ
た。
【0087】以上のような構成の編集合成システムは、
通常編集スタジオなどに設置されると考えられる。そし
て、字幕作成を行う翻訳者は、前述したようにして、描
画像合成用タイミング情報としての対応テーブルを作成
してフロッピーディスク5を持ち込み、描画像合成装置
10のFDドライバ50に装填することができる。
【0088】そして、描画像合成装置10では、オペレ
ータの指示により、このFDドライバ50に装填された
フロッピーディスク5から、前記対応テーブルの情報を
読み出し、対応テーブルメモリ107に、当該対応テー
ブルの情報を書き込むようにする。
【0089】なお、編集スタジオの描画像合成装置10
において、前述した描画像合成用タイミング情報として
の対応テーブルの作成処理を行って、対応テーブルメモ
リ107に、前記対応テーブルの情報を記憶させるよう
にすることも、もちろんできる。
【0090】その後、再生用VTR200に字幕を合成
するテレビ番組のテープを装填し、記録用VTR400
に、いわゆる生テープを装填して、オペレータが、描画
像合成装置10において、編集合成の開始指示をする
と、描画像合成装置10において、図7のフローチャー
トに示す処理手順により、自動的に編集合成作業が行わ
れる。
【0091】すなわち、オペレータが編集合成開始指示
をディスプレイ21のGUI操作画面を通じて行うと、
図7のステップS21において、それが判別され、ステ
ップS22に進み、VTR200を再生状態に、VTR
400を記録状態にする。そして、ステップS23に進
み、再生用VTR200にタイムコードの問い合わせを
行う。このタイムコードの問い合わせは、例えばタイム
コードの変化周期に合わせて一定周期で行うものであ
る。問い合わせにより、再生用VTR200からはタイ
ムコードが返送されてくるので、ステップS24でこの
タイムコードを取得する。
【0092】次に、ステップS25に進み、対応テーブ
ルに記憶しているマークインポイントあるいはマークア
ウトポイントのタイムコードと、ステップS24で取得
したタイムコードとを比較する。そして、次のステップ
S26で、一致したタイムコードがあるか否か判断す
る。判断の結果、一致したタイムコードがなければ、ス
テップS23に戻り、次のタイムコードの問い合わせを
行う。以下、同様に繰り返す。
【0093】そして、ステップS26で取得したタイム
コードと、マークインポイントあるいはマークアウトポ
イントのタイムコードのいずれかとが一致したと判断し
たときには、ステップS27に進み、一致したのは、マ
ークインポイントであるか否か判断する。判断の結果、
マークインポイントであれば、ステップS28に進み、
対応テーブルから、そのポイントの字幕文字グループの
コードデータを読み出し、前述したように、合成描画デ
ータ生成部100により、合成用描画情報を生成し、V
RAM13,14,15に転送し、デジタルビデオミキ
サ16で、VTR200からの再生ビデオ信号VIに合
成する。このとき、それまでにVRAM13、14、1
5に記録されていた合成用描画情報があったときには、
それに上書きされることで、字幕文字内容は、新規のも
のに入れ替わる。
【0094】合成後の出力ビデオ信号VOは、出力端子
44を通じて記録用VTR400に供給されているの
で、マークインポイントで字幕が合成されたビデオ信号
が、VTR400において記録される。
【0095】ステップS27でマークインポイントでは
ないと判断されたときには、一致したタイムコードは、
マークアウトポイントであるので、ステップS29に進
んで、それまで合成されていた字幕を消去すべく、VR
AM13,14,15の内容が消去される。ステップS
28およびステップS29の次は、ステップS23に戻
り、次のタイムコードの問い合わせを行う。以下、同様
に繰り返す。
【0096】以上の処理が、再生用VTR200に装填
されたテレビ番組の最後まで行なわれることで、字幕合
成処理がすべて完了する。上述のことから明らかなよう
に、この合成編集作業は、描画像合成用タイミング情報
としての対応テーブルの作成処理が終了した後であれ
ば、システム構成のための接続を行い、編集開始指示を
行うだけでよいので、非常に簡単である。
【0097】図6のシステム構成例は、再生側および記
録側VTRともに、タイムコードによるマークインポイ
ント、マークアウトポイントを指定した高精度の編集が
可能である。しかし、このような高精度の編集が必要な
い場合には、図8に示すようなシステム構成とすること
もできる。
【0098】すなわち、このシステム構成例は、手動の
いわゆるダビング操作で、簡単に字幕を合成したテレビ
番組のマスターテープを作成することができるようにす
る場合である。
【0099】すなわち、この場合には、記録用VTR4
00に対しては、通信インターフェース106を通じた
制御信号の授受は行わない。これは、通信インターフェ
ースの機能がない安価なレコーダを記録用VTR400
として使用する場合に好適である。
【0100】なお、図8の構成例の場合において、記録
用VTR400で作成するマスターテープに、再生用V
TR200に装填したテープと同じタイムコードを記録
するようにする場合には、図8において、点線で示すよ
うに、再生用VTR200から記録用VTR400に、
直接的に、タイムコードを供給するように接続しておけ
ばよい。
【0101】この図8のシステム構成の場合には、再生
用VTR200および記録用VTR400を同時にスタ
ートさせるように手動で操作すれば、図6の場合と同様
にして、簡単に字幕を合成したマスターテープを作成す
ることができるので、翻訳者は、描画像合成用タイミン
グ情報としての対応テーブルの情報を格納したフロッピ
ーディスクを、編集スタジオに持ち込むことなく、自分
でマスターテープを作成することもできる。
【0102】前述もしたように、キューシートに対応す
る対応テーブルの情報を構成する文字列の情報の入力
は、描画像合成装置10で、ディスプレイ21の画面に
表示させて行うことができ、編集、校正の作業も行うこ
とができる。そして、タイムコードの情報も、前述した
ようにして、マークインボタンやマークアウトボタンを
操作せずに、入力することも可能である。
【0103】さらに、文字、記号、図形などの文字列情
報は、予めパーソナルコンピュータを用いて作成したも
のを、汎用のOS用のテキストファイルとしてフロッピ
ーディスクに記録したものを使用することも可能であ
る。
【0104】上述の例では、合成タイミング用の情報と
しては、タイムコードを用いるようにしたが、これに限
られるものではない。例えば、テープカウンタのカウン
ト値や、テープに記録されているフレームアドレスなど
の絶対番地を用いることもできる。
【0105】また、時間経過に伴って変化するタイムコ
ードを端子45から入力する必要はなく、例えば指定時
刻になったときに、そのタイムコードを端子45を通じ
て入力するようにすることで、上述と同様の処理を行う
ことができる。
【0106】また、対応テーブルに、タイムコードの代
わりに、例えば文字列グループ単位の順位(例えば、N
o1,No2,…)を記録しておき、端子45を通じて
入力する合成タイミング情報として、その順位を指示す
るデータを、挿入合成させたいタイミングで与えるよう
にすることにより、入力ビデオ信号に指示された順位の
文字列画像を合成するようにすることも可能である。
【0107】このような例の場合には、合成タイミング
情報を指定時刻になったら自動的に、描画像合成装置1
0の端子45に入力するようにすることで、自動的に、
例えばタイトル文字の送出を行うようにするシステムが
実現できる。
【0108】なお、以上の説明では、文字列などの描画
像データは、1画面を1グループとして記憶するように
したが、複数画面分を1グループとして記憶するように
してもよい。その場合には、1画面分の文字列などの描
画像データを表示する時間を予め定め、その時間を経過
したときには、自動的に次の画面の文字列などの描画像
データに変わるように設定するとよい。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による描
画像合成装置によれば、非常に簡単に描画像を、入力ビ
デオ信号に合成編集することができる。
【0110】また、この発明による描画像合成タイミン
グ情報生成装置によれば、従来、モニター画面やVTR
操作パネル画面上に表示されていたタイムコードデータ
をオペレータが読み取り、数値としてキー入力していた
操作が不要になり、翻訳者などの描画像の作成者は、本
来の描画像データの作成に専念する時間を増やすことが
可能なり、高品質、かつ、効率のよい作業が期待できる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による描画像合成装置の実施の形態を
説明するためのブロック図である。
【図2】この発明による描画像合成装置を、描画像合成
タイミング情報生成装置として使用する場合のシステム
構成例を示すブロック図である。
【図3】描画像合成タイミング情報生成装置の処理ルー
チンの例を示すフローチャートの一部を示す図である。
【図4】図3のフローチャートの続きを示す図である。
【図5】この発明による描画像合成装置の実施の形態に
おいて、使用する対応テーブルの例およびGUI操作画
面の例を示す図である。
【図6】この発明による描画像合成装置を使用して、描
画像合成処理を実行する際のシステム構成例を示すブロ
ック図である。
【図7】描画像合成処理ルーチンの一例を示すフローチ
ャートである。
【図8】この発明による描画像合成装置を使用して、描
画像合成処理を実行する際のシステム構成例の他の例を
示すブロック図である。
【図9】従来の描画像合成システムを説明するためのブ
ロック図である。
【図10】合成描画を説明するための図である。
【符号の説明】
10…合成描画装置、11…描画データ転送バッファ
部、12…グラフィックアクセレータ、13…VRA
M、14…VRAM、15…VRAM、16…デジタル
ビデオミキサ、16a…D/A変換回路、17…キー信
号コントローラ、21…ディスプレイ、22…キーボー
ド、23…マウス、31…A/D変換回路、32…D/
A変換回路、33…D/A変換回路、41…ビデオ入力
端子、42、43、44…出力端子、100…描画合成
用データ生成部、101…CPU、102…ROM、1
03…RAM、104…I/Oポート、105、106
…通信インターフェース、107…対応テーブルメモ
リ、108…インターフェース、109…システムバ
ス、111…VRAM、112…ディスプレイコントロ
ーラ、50…FDドライバ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示画像に合成する文字や図形などの描画
    像の情報を、1画面分あるいは複数画面分を1グループ
    として、第1の記憶部に記憶すると共に、 前記グループ単位の描画像の情報と、それを前記表示画
    像を形成するビデオ信号に合成する合成タイミングを示
    す情報との対応関係を示す対応関係情報を第2の記憶部
    に記憶し、 与えられる合成タイミング情報を監視して、前記第2の
    記憶部の対応関係情報の合成タイミングと前記入力合成
    タイミング情報とが一致したときに、前記第1の記憶部
    から、当該合成タイミング情報に対応するグループの描
    画像を読み出して、前記ビデオ信号に合成する合成用描
    画情報および合成用情報を生成し、生成した合成用描画
    情報を、前記合成用情報を用いて、前記ビデオ信号に対
    して合成するようにすることを特徴とする描画像合成方
    法。
  2. 【請求項2】前記第1の記憶部には、前記描画像の情報
    がコードデータの形式で記憶することを特徴とする請求
    項1に記載の描画像合成方法。
  3. 【請求項3】前記合成タイミング情報は、前記入力ビデ
    オ信号に関連するタイムコードであることを特徴とする
    請求項1に記載の描画像合成方法。
  4. 【請求項4】表示画像に合成する文字や図形などの描画
    像の情報を、1画面分あるいは複数画面分を1グループ
    として記憶する第1の記憶部と、 前記グループ単位の描画像の情報と、それを前記表示画
    像を形成するビデオ信号に合成する合成タイミングを示
    す情報との対応関係を示す対応関係情報を記憶する第2
    の記憶部と、 前記表示画像を形成するビデオ信号の第1の入力端子
    と、 前記合成タイミングを示す情報の第2の入力端子と、 前記第2の入力端子を通じて入力される合成タイミング
    情報と、前記第2の記憶部に記憶されている前記対応関
    係情報の合成タイミングとを参照比較するタイミング監
    視手段と、 前記タイミング監視手段で、前記入力合成タイミング情
    報が前記対応関係情報の合成タイミングと一致したと判
    別されたときに、前記第1の記憶部から、当該合成タイ
    ミング情報に対応するグループの描画像の情報を読み出
    す読み出し手段と、 前記読み出し手段により読み出された描画像の情報か
    ら、前記ビデオ信号に合成する合成用描画情報および合
    成用情報を生成する描画像合成用データの生成手段と、 前記生成手段で生成された合成用描画情報を、前記合成
    用情報を用いて、前記第1の入力端子を通じて入力され
    る前記ビデオ信号に対して合成するようにする合成手段
    と、 を備えることを特徴とする描画像合成装置。
  5. 【請求項5】前記描画像の情報は、コードデータの形式
    で前記第1の記憶部に記憶されることを特徴とする請求
    項4に記載の描画像合成装置。
  6. 【請求項6】前記描画像の情報は、コードデータの形式
    で前記第1の記憶部に記憶されるようにされるものであ
    り、前記第1の記憶部および前記第2の記憶部は、搬出
    可能な記憶媒体に前記描画像の情報と、前記対応関係情
    報とを記憶する手段で構成されることを特徴とする請求
    項4に記載の描画像合成装置。
  7. 【請求項7】前記合成タイミング情報は、前記入力ビデ
    オ信号に関連するタイムコードであることを特徴とする
    請求項4に記載の描画像合成装置。
  8. 【請求項8】生成された描画像の情報を、1画面分ある
    いは複数画面分を1グループとして記憶する第1の記憶
    部と、 前記描画像を合成する表示画像のビデオ信号が入力され
    る第1の入力端子と、前記第1の入力端子を通じて入力
    されるビデオ信号ストリーム中の画面位置に対応するタ
    イミング情報が入力される第2の入力端子と、 前記ビデオ信号ストリーム中において、前記描画像の情
    報を前記ビデオ信号に合成するタイミングを指定するた
    めのユーザ操作入力手段と、 前記ビデオ信号ストリーム中において、前記ユーザ操作
    入力手段により指定された時点で、前記第1の記憶部の
    グループ単位の描画像の情報と、当該時点での前記第2
    の入力端子からのタイミング情報とを対応付けて、その
    対応関係情報を記憶する第2の記憶部と、 を備える描画像合成タイミング情報生成装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の描画像合成タイミング情
    報生成装置において、 文字や図形などの描画像の描画情報の入力を行うための
    描画入力手段と、 前記描画入力手段からの情報に応じて、描画像データを
    生成する描画像データ生成手段と、 前記描画像データ生成部において生成された描画像を表
    示画面に表示する描画像表示手段と、 を備え、前記生成手段で生成された描画像の情報を、1
    画面分あるいは複数画面分を1グループとして前記第1
    の記憶部に記憶することを特徴とする描画像合成タイミ
    ング情報生成装置。
  10. 【請求項10】前記描画像の情報は、コードデータの形
    式で前記第1の記憶部に記憶されることを特徴とする請
    求項8または請求項9に記載の描画像合成タイミング情
    報生成装置。
  11. 【請求項11】前記描画像の情報は、コードデータの形
    式で前記第1の記憶部に記憶されるようにされるもので
    あり、前記第1の記憶部および前記第2の記憶部は、搬
    出可能な記憶媒体に前記描画像の情報と、前記対応関係
    情報とを記憶する手段で構成されることを特徴とする請
    求項8または請求項9に記載の描画像合成タイミング情
    報生成装置。
  12. 【請求項12】前記第2の入力端子に入力されるタイミ
    ング情報は、前記第1の入力端子に入力されるビデオ信
    号に関連するタイムコードであることを特徴とする請求
    項8または請求項9に記載の描画像合成タイミング情報
    生成装置。
JP1847497A 1997-01-31 1997-01-31 描画像合成方法および合成描画装置 Pending JPH10215408A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008053839A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 Sony Corp 編集装置,映像記録再生装置の制御方法及び編集システム

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