JPH10214328A - 画像情報解析装置及び画像情報解析プログラムを有する記憶媒体 - Google Patents

画像情報解析装置及び画像情報解析プログラムを有する記憶媒体

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JPH10214328A
JPH10214328A JP9016181A JP1618197A JPH10214328A JP H10214328 A JPH10214328 A JP H10214328A JP 9016181 A JP9016181 A JP 9016181A JP 1618197 A JP1618197 A JP 1618197A JP H10214328 A JPH10214328 A JP H10214328A
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隆 小野山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる日時で撮影された同一地点の航空写真
や衛星写真等の画像の差分抽出を高精度で行うこと。 【解決手段】 異なる日時で撮影された同一地点の航空
写真や衛星写真の画像の差分情報を抽出して解析する画
像情報解析装置において、前記異なる日時で撮影された
同一地点の航空写真や衛星写真の撮影日時の古い画像の
陰影部分を抽出する陰影部分抽出手段と、前記抽出され
た陰影情報を用いて古い画像の各ポイント毎の高度情報
を抽出する高度情報抽出手段と、前記抽出された高度情
報から新しく撮影した画像に発生する陰影情報を算出す
る陰影情報算手段と、前記算出された陰影情報を基に、
前記両画像の各ポイント毎の差分情報を抽出する差分情
報抽出手段と、前記抽出された差分情報の結果を出力す
る抽出結果出力手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データを解析
して目的に応じた情報を抽出、表示する画像情報解析装
置及び画像情報解析プログラムを有する記憶媒体に関
し、特に、航空写真や衛星写真による画像を解析して利
用する画像情報解析装置及び画像情報解析プログラムを
有する記憶媒体に適用して有効な技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星や航空写真の利用が広まって
きており、特に、地図の作成、保守における広大な領域
を効率的に探査するのに利用されている。
【0003】この地図の作成、保守における航空写真や
衛星写真の利用としては、主に、航空写真のステレオ視
による高度情報の取得や写真利用による土地の状況変化
の把握やより広域の植生、土地利用状況の把握などがあ
る。
【0004】このような技術として、従来では、例え
ば、特開平3−167678号公報(ステレオ画像デー
タから3次元数値データを求める方法)に開示されてい
るように、人工衛星又は航空機等から得られ画像を元に
して三次元数値データを求めるために左右両画像中の対
応点を求める手法がある。この手法では、左右の画像そ
れぞれで特徴点を見つけて自動的に対応付けすることで
高度情報の取得を行っている。なお、この特徴点の中で
自動的に対応付けできなかったものに対しては人手によ
る対話的な対応付けを行っている。
【0005】また、特開平8−63683号公報には、
テレビカメラからの画像を監視装置に利用するために画
像間の差分を取る装置が開示されている。この装置では
1台のテレビカメラで撮影している画像で監視を行うた
めに単純に時系列の画像間で差分情報を取得するのでは
なく、各画像データを微分画像を作成して微分画像間で
差分処理を行うことで監視対象場所の日照の変化等の影
響の除去を実現している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平8−6
3683号公報や特開平3−167678号公報に開示
されている画像の利用方式では、比較を行う画像はほぼ
同一時刻に撮影されたもの対象としているため、数ヶ月
から数年の期間で撮影された撮影日時が異なる画像を比
較する土地の利用状況の変動の把握にはそのまま適用で
きない。
【0007】これは、雲などの気象条件による画像コン
トラストに差異が発生したり、色温度の差とともに撮影
時の太陽位置の違いによる建物などの陰影に差異が発生
したり、各画像の撮影条件の差異が問題となるからであ
る。この中で画像コントラストや色温度については、各
画像の階調の平均値や分散を調整することで画像間の補
正を実現することができるが、画像中に写り込んでいる
陰影は階調補正だけでは処理することはできない。
【0008】このため、特開平3−167678号公報
の技術を土地利用状況の変化把握に利用する場合には、
自動的に抽出される画像中の特徴箇所が陰影の差異によ
り大きく異なり自動的な対応付けを行うことができな
い。
【0009】また、特開平8−63683号公報の監視
方式では、画像の微分処理を行う時点で、陰影を考慮せ
ずにそのまま土地の利用状況等の把握を行った場合に
は、真の土地や建物の変化よりも単なる陰影の太陽条件
の変化が多く取られ土地状況の変化を見分けることがで
きなくなってしまう。
【0010】このように、従来技術では、撮影時の太陽
位置の違いによる建物などの陰影を考慮しないで画像の
差分を取って状況変化の把握を行うと充分な精度を得ら
れないという問題点があった。
【0011】本発明の目的は、異なる日時で撮影された
同一地点の航空写真や衛星写真等の画像の差分抽出を高
精度で行うことが可能な技術を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0013】異なる日時で撮影された同一地点の航空写
真や衛星写真の画像の差分情報を抽出して解析する画像
情報解析装置において、前記異なる日時で撮影された同
一地点の航空写真や衛星写真の撮影日時の古い画像の陰
影部分を抽出する陰影部分抽出手段と、前記抽出された
陰影情報を用いて古い画像の各ポイント毎の高度情報を
抽出する高度情報抽出手段と、前記抽出された高度情報
から新しく撮影した画像に発生する陰影情報を算出する
陰影情報算手段と、前記算出された陰影情報を基に、前
記両画像の各ポイント毎の差分情報を抽出する差分情報
抽出手段と、前記抽出された差分情報の結果を出力する
抽出結果出力手段とを備える。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明の実施形態にかかる画像情
報解析装置の構成を説明するためのブロック図である。
なお、本実施形態では画像情報解析として、土地の利用
状況などを把握するために異なる日時に撮影された同一
地点の画像の差分解析を取り挙げる。
【0016】本実施形態の画像情報解析装置は、図1に
示すように、衛星画像や航空写真などの画像情報が格納
されている画像情報記録部100と、その画像情報記録
部100に格納されている複数の画像間での差分解析を
行うために画像の階調の補正を行う画像階調補正部10
2と、画像情報記録部100に記録されている画像情報
の陰影部分を抽出する陰影部分抽出部101と、画像情
報記録部100に記録されている画像情報の高度情報の
抽出を行う高度情報抽出部106と、その高度情報抽出
部106で抽出された各画像の高度情報が記録される高
度情報記録部107と、高度情報記録部107に記録さ
れた画像の各地点の高度情報と解析対象の画像の撮影時
の太陽位置の情報から画像中に発生する陰影情報を算出
して陰影情報記録部109に記録する陰影情報算出部1
08と、画像階調補正部102により階調補正の行われ
た撮影日時の異なる二枚の画像の各画素の差分値の算出
を行い差分情報記録部104に格納する差分情報抽出部
103と、入力装置111からの入力に従い、画像情報
記録部100と差分情報記録部104に格納されている
画像情報を表示装置112に表示する表示制御部105
とからなる。
【0017】次に、上述した画像情報解析装置における
処理について説明する。
【0018】図2は、本実施形態の画像情報解析装置の
処理を説明するためのフローチャートである。
【0019】本実施形態の画像情報解析装置は、図2に
示すように、まず、差分解析の対象となる異なる日時に
撮影された同一地点の画像の中で撮影日時の古いものを
原画像、撮影日時の新しい画像を新画像とすると、陰影
部分抽出部101により原画像の陰影部分を抽出する陰
影部分抽出処理(ステップ201)を行い、この原画像
から抽出された陰影情報を利用して高度情報抽出部10
6により原画像の各ポイントの高度情報を算出する高度
情報抽出処理(ステップ202)を行い、この原画像の
高度情報から、陰影情報算出部108により新画像撮影
時に発生する陰影情報を算出する陰影情報算出処理(ス
テップ203)を行い、次に、差分情報抽出部103に
より新画像と原画像の各ポイントの差分情報を抽出する
差分情報抽出処理(ステップ204)を行い、表示制御
部105によりこの差分情報を表示装置112に表示す
る抽出結果表示処理(ステップ205)を行う。
【0020】次に、上述した各ステップ201〜205
について図面を用いて詳細に説明する。
【0021】図3は、上述した陰影部分抽出処理(ステ
ップ201)を説明するためのフローチャートである。
【0022】この陰影部分抽出処理(ステップ201)
は、原画像の中の陰影部分の点をユーザが指定すること
で、原画像中の各点が陰影の中の点か、陰影に含まれて
いないかのマーク付けを行う処理である。
【0023】図3に示すように、まず、ユーザは陰影点
の基準となる閾値を決定するために陰影点の可能性の高
い原画像上の点を複数個、陰影点として指定し、指定さ
れた点から陰影の抽出を行い(ステップ301)、抽出
された陰影の濃淡度を測定し(ステップ302)、測定
された結果から最も濃淡度が明るい点と、最も暗い点の
範囲を基準の閾値とする(ステップ303)。
【0024】その後、ユーザは陰影点の入力を行うか否
かを指定し(ステップ304)、陰影点の入力がある場
合には、ユーザはその点を入力装置111を用いて原画
像上の陰影点を一点指定する(ステップ305)。
【0025】次に、入力された点に隣接する点で、入力
点の画素の値と一定の閾値差に収まる点も陰影点として
マーク付けし、このマーク付けを入力点から始め、次に
その周辺点に順次拡張し、元の入力点から連結で画素の
値が一定の閾値の差に収まる点を全て陰影点としてマー
ク付けする(ステップ306)。
【0026】次に、陰影のマーク付けの状態を表示装置
111上に表示し(ステップ307)、この表示結果に
より、ステップ304に戻り、ユーザは再度、陰影点を
更に入力するか否かを指定する。
【0027】もし、ステップ304でユーザが指定点の
入力を終了した場合は、原画像中に陰影点の設定が多す
ぎた場合の削除処理を行う。つまり、ユーザは入力ミス
(陰影点の削除)の有無を指定し、もし、削除点の入力
が無い場合には処理を終了する(ステップ308)。
【0028】ステップ308で入力ミスが指定された場
合には、削除する陰影点の位置を入力装置111により
入力する(ステップ309)。
【0029】次に、指定された原画像中の一点の周囲の
画素に対してステップ307の陰影部拡張処理で行った
のと同じ処理を行い、指定された非陰影部を拡張する。
つまり、指定された非陰影点に隣接する画素で、画素値
が指定された点の画素値と一定の閾値差に収まる点も非
陰影点としてマーク付けする。このマーク付けを入力点
から始め、次にその隣接画素、更に隣接画素の中で新た
に非陰影点としてマーク付けされた点に対しては更にそ
の隣接画素の画素値が元の指定された画素の画素値と一
定の閾値内に納まるか調べ、閾値内に納まる場合にはそ
の点も更に非陰影点とする。この処理を順次繰り返すこ
とで指定された非陰影点から連結で画素の値の差が一定
範囲内に納まる点を全て非陰影点としてマーク付けする
(ステップ310)。
【0030】そして、マーク付け後の状況を表示装置1
12に表示し、ステップ308に戻り陰影点を行うため
再度陰影点除去の有無の入力を行う(ステップ31
1)。
【0031】図4は、ステップ311における原画像の
表示例を示した図である。この図4では、マーク付けさ
れた陰影点を斜線部分で示し、非陰影部分はそのまま示
してある。
【0032】図5は、原画像に陰影抽出処理(ステップ
201)でマーク付けされた陰影部分を元に画像中の各
点の高度情報を抽出する高度情報抽出処理(ステップ2
02)を説明するためのフローチャートである。
【0033】高度情報抽出処理は、図5に示すように、
まず、変数θ1に画像撮影時の撮影地点での太陽方位角
を設定し(ステップ401)、変数θ2には同じく撮影
時の撮影地点での太陽高度角を設定する(ステップ40
2)。
【0034】次に、原画像の全画素に対して、陰影部分
から推定される各点の高度情報の設定を行うため、ま
ず、変数Iに1を設定する。(ステップ403)次に、
変数Iの値が原画像の横幅を越えている場合には処理を
終了し(ステップ404)、画像を全て処理していない
場合には、変数Jに1を設定する(ステップ405)。
【0035】その後、変数Jの値が画像の高さを越えて
いないかチェックし(ステップ406)、変数Jの値が
画像の高さを越えていた場合には、ステップ413に進
んで変数Iに1を加え、再度、変数Jの値を1に戻して
ステップ405の再度処理を行う。
【0036】変数Jの値が画像の高さよりも小さけれ
ば、ステップ406の画像中の横位置がI,縦位置がJ
の画像中の画素(今後、点(I,J)と略記する)に対
して以下の処理を行う。
【0037】まず、点(I,J)がステップ201の陰
影抽出処理でマーク付けを行った陰影点か否かを判定し
(ステップ407)、点(I,J)が陰影部に含まれて
いない場合には、ステップ412の変数Jに1を加えて
次の点の処理に移り、点(I,J)が陰影部に含まれて
いた場合に以下の処理を行う。
【0038】まず、例えば、図6に示すように、点
(I,J)から太陽方向(θ1方向)で最初に現れる非
陰影点画素までの画素数を変数L1に格納し(ステップ
408)、点(I,J)から反太陽方向(−θ1方向)
に最初に現れる非陰影点画素までの画素数を変数L2に
格納する(ステップ409)。
【0039】その後、変数Hに(L1+L2)・tan
θ2の値を格納し(ステップ411)、この値を陰影か
ら推測した高度情報として利用する(図6の例では、建
物2の高度となる)。
【0040】ここで得た高度情報を、点(I,J)から
太陽方向(θ1方向)に最初に現れる非陰影点から次に
現れる陰影点までの点の高度情報として変数Hの値を設
定する(ステップ411)。
【0041】次に、変数Jの値に1を加えて、ステップ
406の画素の処理に移る(ステップ412)。
【0042】図7は、陰影情報算出処理(ステップ20
3)を説明するためのフローチャートである。
【0043】陰影情報算出処理(ステップ203)は、
先の高度情報抽出処理(ステップ202)により抽出し
た原画像の高度情報と、新画像撮影時の太陽方位及び太
陽高度とを元に陰影の状況を算出する処理であり、図7
に示すように、まず、変数θ1に新画像撮影時の太陽方
位角を設定し(ステップ501)、変数θ2に新画像撮
影時の太陽高度角を設定する(ステップ502)。
【0044】次に、画像の全画素に対して、その高度情
報から画像中に発生する陰影を算出するために、まず、
変数Iに値1を設定し(ステップ503)、変数Iの値
が画像の横幅を超えていないかチェックし、変数Iの値
が画像の横幅を超えていた場合には、すべての画素に対
する処理が終わったと見なして処理を終える(ステップ
504)。
【0045】変数Iの値が画像の横幅を超えていない場
合には、変数Jに値1を設定する(ステップ505)。
【0046】次に、この変数Jの値が画像の高さよりも
大きければ、縦方向の一列の画素に対する処理が終わっ
たものとしてステップ512に進み、変数Iの値に1を
加えて次の画素列の処理に移る。
【0047】変数Jの値が画像の高さよりも小さい場合
には、画像中の点(I,J)により生じる陰影の算出を
行うために、まず、画像中の点(I,J)の高度情報
が”0”か否かを判定する(ステップ507)。
【0048】点(I,J)の高度情報が”0”の場合に
は、その点での陰影は発生しないとして次の画素の処理
に移るためにステップ511に進み、変数Jの値に1を
加え、ステップ506に戻る。
【0049】点(I,J)の高度情報が”0”でない場
合には、変数Hに点(I,J)の高度情報を設定し(ス
テップ508)、このHの高さにより生じる陰影の長さ
を求めるため、変数LにH・cotθ2の値を設定する
(ステップ509)。
【0050】次に、点(I,J)から太陽と反対方向
(反θ1方向)で距離が変数Lの値よりも小さい画素に
対し、陰影が発生するとして陰影マーク付けを行う(ス
テップ510)。
【0051】その後、変数Jの値に1を加え(ステップ
511)、ステップ506に戻り、次の画素の処理に移
る。
【0052】この陰影情報算出処理(ステップ203)
により、原画像から抽出した高度情報に基づく、新画像
撮影時の陰影の発生状況の予測を算出することができ
る。
【0053】図8は、その算出された新画像における陰
影の発生状況の予測を示した図である。図8に示す建物
1、2、3の陰影が発生位置が図4に示したものと違っ
ていることがわかる。
【0054】図9は、差分情報抽出処理(ステップ20
4)の処理を説明するためのフローチャートである。
【0055】差分情報抽出処理(ステップ204)は、
上述した図8の陰影の発生状況を用いて原画像と新画像
の差分情報の算出を行い、原画像と新画像の対応画素の
画素値の差の絶対値を求め、陰影部分の差分抽出を抑止
する処理であり、図9に示すように、まず、差分情報を
記録する差分情報記録部104の画像の各画素に対応す
る差分情報記録エリアの値を全て0クリアし(ステップ
601)、変数Iの値に1を設定する(ステップ60
2)。
【0056】そして、変数Iの値が画像の横幅よりも大
きければ処理を終える(ステップ603)。
【0057】変数Iの値が画像の横幅よりも小さい場合
には、変数Iの値で指定される画像の列に対して処理を
行うために変数Jに値1を設定する(ステップ60
4)。
【0058】変数Jの値と画像の高さを比較し、変数J
の値が大きければ、その列に対する処理は終わったもの
として、ステップ609に進み、変数Iの値に1を加え
次の列の処理に移り、変数Jの値が小さければ、次の処
理を行う(ステップ605)。
【0059】点(I,J)が先のステップ201の陰影
抽出処理でマーク付けされた陰影部分か原画像上で抽出
された陰影部のどちらかに含まれている場合には、原画
像もしくは新画像の点(I,J)の画素が陰影部分であ
るために差分抽出は行わずにステップ608に進み、次
の画素の処理に移る(ステップ606)。具体的には、
図4と図8に示した陰影部分に対しては差分を取る処理
を行わないことになる。
【0060】点(I,J)が陰影部分に含まれていない
場合には、原画像と新画像の点(I,J)の画素の値の
差の絶対値を差分情報記録部104に記録する(ステッ
プ607)。具体的には、図4にはなかった図8に示す
建物4に対してのみ差分情報が記録されることになる。
【0061】次に、変数Jの値に1を加えて、ステップ
605に戻り、次の画素の処理に移る(ステップ60
8)。
【0062】図10は、抽出結果表示処理(ステップ2
05)を説明するためのフローチャートである。
【0063】抽出結果表示処理(ステップ205)は、
差分情報記録部104に記録された差分情報を表示装置
112に表示する処理であり、図10に示すように、ま
ず、利用者は差分情報の表示パラメータをコマンドとし
て入力装置111により入力する(ステップ701)。
このパラメータの一例としては、一定画素数以下の差分
領域の無視を行う閾値や差分情報記録部104に記録さ
れている各ポイントの画素の濃度の差分の絶対値が一定
の閾値以下の場合に表示しないなどの機能を有する。
【0064】このコマンド入力で処理の終了が指定され
ている場合には処理を終える(ステップ702)。
【0065】処理の終了でない場合には、入力されたコ
マンドに対応する画像処理を差分画像に対して施す(ス
テップ703)。
【0066】そして、その結果を表示装置112に表示
し、その画像の表示後、ステップ701に進み、再度ユ
ーザに各種表示パラメータの修正を行うコマンド入力を
求め処理を繰り返す(ステップ704)。
【0067】したがって、説明してきたように、原画像
の陰影部分を抽出し、この原画像から抽出された陰影情
報を利用して原画像の各ポイントの高度情報を抽出し、
この原画像の高度情報から新画像撮影時に発生する陰影
情報を算出し、新画像と原画像の各ポイントの差分情報
を抽出して表示することにより、新画像及び原画像の陰
影部分は差分の対象とはならないため、陰影部分が差分
として抽出されることを防止でき、差分情報の抽出を高
精度に行うことができる。
【0068】このため、異なる日時に撮影した航空写真
や衛星写真などの画像を比較して道路、建物など土地の
利用形態や建物、道路の状況の時間的変化を把握するに
当たり、陰影の影響による誤った変化の抽出を防止する
ことが可能になる。
【0069】このように、本発明の画像情報解析装置で
は、航空写真や衛星写真などの画像を比較して差分を取
るに当たり、本実施形態で取り挙げた陰影のように、撮
影日時の違い等の撮影条件の差異によって生じた差分対
象とならないものを取り除くことにより、差分情報の抽
出を高精度に行うことができ、時間的変化の把握を高精
度で行うことができる。
【0070】また、本実施形態の画像情報解析装置を構
成する各部100〜109は、コンピュータで実行可能
なプログラムで実現される場合もあり、そのときのプロ
グラムは、フロッピーディスク、CD・ROM、マスク
ROM等の記憶媒体で一般ユーザに提供される。この場
合、さらに、これら処理の他にGUIプログラム等の他
のプログラムと組み合わせてユーザに提供することもあ
る。
【0071】さらに、上述した記憶媒体で提供する代替
手段として、インタネット等のネットワークを通じて有
償で提供することもある。
【0072】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論で
ある。
【0073】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0074】異なる日時で撮影された同一地点の航空写
真や衛星写真等の画像の差分抽出を高精度で行うことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる画像情報解析装置の
構成を説明するためのブロック図である。
【図2】画像情報解析装置の処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図3】陰影部分抽出処理(ステップ201)を説明す
るためのフローチャートである。
【図4】ステップ308における原画像の表示例を示し
た図である。
【図5】高度情報抽出処理(ステップ202)を説明す
るためのフローチャートである。
【図6】陰影から高度情報を推測するステップを説明す
るための図である。
【図7】陰影情報算出処理(ステップ203)を説明す
るためのフローチャートである。
【図8】算出された新画像における陰影の発生状況の予
測を示した図である。
【図9】差分情報抽出処理(ステップ204)の処理を
説明するためのフローチャートである。
【図10】抽出結果表示処理(ステップ205)を説明
するためのフローチャートである。
【符号の説明】
100…画像情報記録部、101…画像階調補正部、1
02…陰影部分抽出部、103…差分情報抽出部、10
4…差分情報記録部、105…表示制御部、106…高
度情報抽出部、107…高度情報記録部、108…陰影
情報算出部、109…陰影情報記録部、111…入力装
置、112…表示装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる日時で撮影された同一地点の航空
    写真や衛星写真の画像の差分情報を抽出して解析する画
    像情報解析装置において、 前記異なる日時で撮影された同一地点の航空写真や衛星
    写真の撮影日時の古い画像の陰影部分を抽出する陰影部
    分抽出手段と、 前記陰影部分抽出手段により抽出された陰影情報を用い
    て古い画像の各ポイント毎の高度情報を抽出する高度情
    報抽出手段と、 前記高度情報抽出手段により抽出された高度情報から新
    しく撮影した画像に発生する陰影情報を算出する陰影情
    報算手段と、 前記陰影情報算出手段によって算出された陰影情報を基
    に、前記両画像の各ポイント毎の差分情報を抽出する差
    分情報抽出手段と、 前記差分情報抽出手段により抽出された差分情報の結果
    を出力する抽出結果出力手段とを備えたことを特徴とす
    る画像情報解析装置。
  2. 【請求項2】 異なる日時で撮影された同一地点の航空
    写真や衛星写真の画像の差分情報を抽出して解析する画
    像情報解析プログラムを有する記憶媒体において、 前記画像情報解析プログラムは、前記異なる日時で撮影
    された同一地点の航空写真や衛星写真の撮影日時の古い
    画像の陰影部分を抽出するステップと、 前記抽出された陰影情報を用いて古い画像の各ポイント
    毎の高度情報を抽出するステップと、 前記抽出された高度情報から新しく撮影した画像に発生
    する陰影情報を算出するステップと、 前記算出された陰影情報を基に、前記両画像の各ポイン
    ト毎の差分情報を抽出するステップと、 前記抽出された差分情報の結果を出力するステップとを
    備えたことを特徴とする画像情報解析プログラムを有す
    る記憶媒体。
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