JPH10213676A - 筒状部品の製造方法、及び時計用筒車、並びにこれを用いた時計 - Google Patents

筒状部品の製造方法、及び時計用筒車、並びにこれを用いた時計

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JPH10213676A
JPH10213676A JP2880898A JP2880898A JPH10213676A JP H10213676 A JPH10213676 A JP H10213676A JP 2880898 A JP2880898 A JP 2880898A JP 2880898 A JP2880898 A JP 2880898A JP H10213676 A JPH10213676 A JP H10213676A
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Kenichi Michihashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 時計用筒車などの筒状部品をプレス加工によ
り形成することにより、迅速かつ低コストで製造できる
方法を実現する。 【解決手段】 板状体1に絞り加工を繰り返し施して形
成された有蓋円筒状の突出部2に対して、パンチAとダ
イBとによって加圧成形する。ダイBによって、圧入面
2b、テーパ面2c、端面2dが成形される。この時、
ダイBには、蓋部分2a内に、成形された余分な肉が寄
せられる逃げ部Baが形成されており、成形により、こ
の逃げ部Baが厚肉になる。この厚肉部分は、後の蓋抜
き工程で開口3aが形成されるときに、同時に除去され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は時計用筒車とその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、時計用筒車を製造する場合は、切
削加工により、その筒状部と歯車部とをそれぞれ形成し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の製造方法では、切削加工用材料を用いて筒車の形状
と歯形を切削により形成する必要があり、これらの切削
加工工程には時間がかかり、製造コストが高くなるとい
う問題があった。
【0004】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、時計用筒車を迅速かつ低コストで
製造することのできる製造方法を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の筒状部品の製造
方法は、板状体に絞り加工を繰り返して有蓋円筒状の突
出部を形成する絞り加工工程と、突出部を成形して筒状
部品の筒部形状を形成する加圧成形工程と、突出部の蓋
部分を抜き落として筒状部品の筒状部を形成する蓋抜き
工程とを有し、抜き落とされる蓋部分に、加圧成形工程
における逃げ部分を形成したことを特徴とするものであ
る。
【0006】この場合において、絞り加工によって突出
部の壁面に形成された凹部を、加圧成形工程において消
失させることが好ましい。
【0007】また、本発明の時計用筒車は、上記製造方
法により製造されたことを特徴とし、本発明の時計は、
この時計用筒車を用いたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明に係
る時計用筒車及びその製造方法の実施例を説明する。図
1は、本実施例における時計用筒車を製造する全体工程
を示す工程断面図である。本実施例の概略は、(a)に
示す金属(例えばリン青銅等)製の板状体1に、
(b)、(c)に示すようにプレス加工により絞り加工
を繰り返し施し、(d)に示すように有蓋筒状の突出部
2を形成する。次に、この突出部2を加圧成形して、
(e)に示すように時計用筒車の筒状部の形状に合致し
た形状に成形する。さらに、この突出部の蓋部分2aを
プレスにより打ち抜いて、(f)に示すように開口3a
を形成し、筒状部3を完成させる。
【0009】次に、筒状部3の周囲の板状体1に歯形状
にプレスで抜き付けを行うことにより、(g)に示すよ
うに歯形4aを備えた円板状の歯車部4を形成する。最
後に(h)に示すように、この筒状部3及び歯車部4を
周囲の板状体1から抜き外すことにより時計用筒車が完
成する。
【0010】上記加工工程は、図2に示す帯状(リボン
状)の板状体1に対して施される。この板状体1には、
幅方向の両縁部に沿って2列で等間隔に穿設された複数
のパイロット孔11と、該パイロット孔11の列の間に
等間隔に穿設された打ち抜き孔12,13,14,15
の組とがそれぞれプレス加工により形成されている。こ
の打ち抜き孔12,13,14,15によって、板状体
1の中央部には、支持橋部16,19と支持腕部17,
18,20,21とにより支持された円板形の島状部2
2が構成される。
【0011】上記製造工程中における島状部22の近傍
を拡大して示したものが図3(a)と(b)である。図
3(a)は、図1(a)乃至図1(d)に示すように、
プレスによる絞り加工により島状部22の中央に突出部
2に対応した窪み30が形成された状態を示す。この窪
み30は、絞り加工により次第に有蓋(若しくは有底)
円筒状に成形されていく突出部2に対応して、グラス
(コップ)状に変形していく。本実施例においては、1
0回の絞り加工により図1(d)に示す形状まで加工さ
れる。この絞り加工は、図4に詳細に示されている。こ
こで、2−1、2−4、2−6はそれぞれ1回目、4回
目、6回目の絞り加工後の形状である。当初は大きく碗
状に窪ませ、次第に少しずつ立ち上がり部分を垂直な壁
面に仕上げていく。
【0012】図3(b)は、図1(g)に示すプレス加
工による「抜き付け」によって、島状部22において窪
み30を中心とした円板形に歯車部4の歯車面40が形
成された状態を示す。この「抜き付け」加工は、歯車部
4の歯形4aを形成するための歯形状の開口を備えたダ
イと、このダイの開口形状に対応した断面形状を備えた
パンチとにより、島状部22を上下から挟み付けること
で施される。ここで、パンチをダイの開口内へ完全に挿
入すると、歯車部4は島状部22から「抜き落とし」さ
れるが、歯車部4を島状部22から抜くことなく、歯形
4aの部分が破断により周囲の島状部22から分断され
るだけで、島状部22の面内に歯車部4が保持されるよ
うにすることにより、歯車部4が「抜き付け」られる。
【0013】図3(b)に示すように「抜き付け」られ
た筒状部3及び歯車部4は、歯車部4の外周径に合致し
た径の開口を備えたダイと、このダイに対応したパンチ
とによって「抜き外し」され、時計用筒車が完成する。
このように、歯車部を一旦「抜き付け」てから「抜き外
し」することにより、金型の耐久性が向上するととも
に、精度の良い歯車部を形成することができる。
【0014】図5は、図1(d)に示す突出部2を成形
して、図1(e)に示すように時計用筒車の筒状部3の
外形を成形する工程を示すものである。突出部2は、図
示の一点鎖線で示すパンチAとダイBとによって加圧成
形される。なお、図中Cはストリッパの当接面を示す。
ここで、実線は成形前の突出部2の断面形状、破線Xは
成形後の突出部2の断面形状である。突出部2の外面側
には時針の圧入面2bと、テーパ面2cと、端面2dと
が、ダイBの形状に従って成形される。ここで、ダイB
には図1(f)に示す開口3aの形成時に除去される蓋
部分2a内に、成形された余分の肉が寄せられる逃げ部
Baが形成されており、成形によりこの逃げ部Baによ
り形成された部分が厚肉になる。この厚肉部分は、後に
開口3aを形成することにより除去されるので、いかな
る形状に成形されようとも筒状部3の形状には影響しな
い。
【0015】突出部2の壁面上部には、絞り加工特有の
凹部2eが形成されるが、この凹部2eは、上記成形工
程において完全に消失する。この成形工程では、凹部2
eのような前工程の形成不良が除去される他、筒車とし
て必要な形状精度が確保される。例えば、時針の圧入面
2bは、時針の位置決めを行う。また、突出部2の内周
面は、指針を回転駆動する場合の回転中心を決めるもの
であるため、やはり高精度に成形する必要がある。
【0016】以上説明したように本実施例では、絞り加
工により突出部を形成し、この突出部を成形した後に、
穿孔することにより筒状部を形成するようにしたので、
従来のように切削加工を施すことなく、短時間にかつ低
コストで時計用筒車を製造できる。
【0017】また、成形工程においては、突出部2の蓋
部分2aに成形時の余分な肉が逃げるように型に逃げ部
を形成したので、前後の工程に影響を及ぼすことなく高
精度に成形を行うことができる。
【0018】さらに、歯車部の形成に当たっては、「抜
き付け」と「抜き外し」を行うことにより、一時に「抜
き落し」を行う場合よりも、型の耐久性を高めることが
できるとともに、抜きの精度を高めることができる。
【0019】本実施例では、帯状の板状体1を搬送手段
により順次移動させていくことにより、板状体1の上に
配列形成された複数の島状部を順送り加工するようにし
ているので、従来の切削加工による製造工程よりも大幅
に生産性を向上させることができ、さらに労力も低減さ
れるなどきわめて顕著な効果を奏するものである。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果を奏する。
【0021】すなわち、成形時に余分な肉を逃がすこと
ができるので高精度に成形できるとともに、この逃げ形
状の部分が蓋抜き工程において除去されるように構成し
たので、前後の工程に影響を与えることなく効率良く筒
状部品を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る時計用筒車及びその製造方法の実
施例を示す概略工程図(a)〜(h)である。
【図2】同実施例における板状体の一部平面図である。
【図3】同実施例における製造工程中の板状体の平面形
状を示す部分平面図(a)及び(b)である。
【図4】同実施例における絞り加工時の形状を示す断面
図である。
【図5】同実施例における成形工程前後の形状を示す拡
大断面図である。
【符号の説明】
1 板状体 2 突出部 3 筒状部 3a 開口 4 歯車部 4a 歯形 22 島状部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状体に絞り加工を繰り返して有蓋円筒
    状の突出部を形成する絞り加工工程と、該突出部を成形
    して筒状部品の筒部形状を形成する加圧成形工程と、前
    記突出部の蓋部分を抜き落として筒状部品の筒状部を形
    成する蓋抜き工程とを有し、 抜き落とされる前記蓋部分に、前記加圧成形工程におけ
    る逃げ部分を形成したことを特徴とする筒状部品の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記絞り加工によって前記突出部の壁面
    に形成された凹部を、前記加圧成形工程において消失さ
    せることを特徴とする請求項1記載の筒状部品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の製造方法を用い
    て製造されたことを特徴とする時計用筒車。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の時計用筒車を用いたこと
    を特徴とする時計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010167474A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Toyota Motor Corp リベット端子の製造方法

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