JPH10213475A - 室内床衝撃音発生装置及び該装置を用いた評価方法 - Google Patents

室内床衝撃音発生装置及び該装置を用いた評価方法

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JPH10213475A
JPH10213475A JP9013978A JP1397897A JPH10213475A JP H10213475 A JPH10213475 A JP H10213475A JP 9013978 A JP9013978 A JP 9013978A JP 1397897 A JP1397897 A JP 1397897A JP H10213475 A JPH10213475 A JP H10213475A
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JP
Japan
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impact sound
indoor floor
sound generating
support plates
generating member
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Application number
JP9013978A
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English (en)
Inventor
Toshiya Onizuka
俊哉 鬼塚
Atsushi Takeuchi
淳 竹内
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】多様化する顧客ニーズに応えるため、実生活音
に即した測定を可能とする室内床衝撃音発生装置及び該
装置を用いた評価方法を提供する。 【解決手段】所定高さから室内床面2に向けてゴルフボ
ール11を落下させて、室内床面2に、ゴルフボール1
1が衝突する際の衝撃音を測定する際に用いる室内床衝
撃音発生装置である。略水平方向に平行して配設される
回動軸16,16を回動中心として設けられた一対の支
持板17,17を、両支持板対向辺18,18を近接さ
せた状態で両支持板17,17が近接部分を下方とする
ように傾斜させて、ゴルフボール11を保持すると共
に、両支持板17,17を回動させることにより両対向
辺18,18間を離間させて、ゴルフボール11を落下
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に、多様化す
る顧客ニーズに応えるため、実生活音に即した測定を可
能とする室内床衝撃音発生装置及び該装置を用いた評価
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の室内床衝撃音発生装置を
用いた評価方法としては、例えば、図8乃至図11に示
すように、建築物の現場における床衝撃音レベルの測定
方法(JIS日本工業規格発行A1418−1978)
に記載されている様なものが知られている。
【0003】このようなものでは、建築物1の測定対象
となる室内床2の上面2a側を音源室1a,下方を受音
室1bとして区画すると共に、この室内床2の上面2a
側に、図10及び図11に示す様な衝撃音発生装置であ
るタッピングマシン3又はバングマシン4を載置して、
衝撃音発生部材であるハンマー5…を落下或は、タイヤ
6によって打撃を加えて、この室内床2から衝撃音を発
生させるように構成されている。
【0004】この室内床2の下方には、マイクロホン7
が設置されている。このマイクロホン7には、受音装置
8が接続されている。この受音装置8には、指示騒音計
9及びオクターブ分析器10が設けられていて、前記マ
イクロホン7で受音した衝撃音を複数の周波数毎に測定
して、音量(dB)を結果として表示する。
【0005】測定される中心周波数は、63Hz,12
5Hz,250Hz,500Hz,1000Hz,20
00Hz及び4000Hzである。
【0006】測定結果は、衝撃源の種別によって各々図
表にプロットされることにより、視覚的に測定された室
内床2の衝撃音レベルを比較検討できる。
【0007】なお、他のこの種のものとしては、特開平
8−159929号公報に記載されているようなものも
知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
室内床衝撃音発生装置及び該装置を用いた評価方法で
は、衝撃音発生装置のうち、タッピングマシン3が、軽
量衝撃音発生装置として、約250Hz〜500Hz帯
域の衝撃音を発生させると共に、バングマシン4が、重
量衝撃音発生装置として、更に、低音域の約100Hz
近傍を中心とする衝撃音を発生させるため、これらの音
域内にピークを有する音の騒音レベルを低下させる為に
は、有効であるが、例えば、更に、高音域である100
0Hz,2000Hz及び4000Hz帯域内で発生す
る衝撃音の相対レベルは、中心域に比して低く、騒音レ
ベルの評価は困難である。
【0009】このため、室内床衝撃音として実際の建築
物で問題となる歩行音、小物の落下、掃除機の先端部を
転動させる音、椅子を引く音等、実生活音に近い音域を
全てカバー出来ず、これらの実生活音に近い音を測定し
ていないため、減少させることが出来ない。また、手作
業で実生活音に近い衝撃音を発生させようとすると、騒
音を低下させるまでに多大な工数を必要としてしまう。
【0010】特に、小物の落下によって発生する衝撃音
は、高音域内に騒音レベルのピークを有しているので、
従来の評価方法では、顧客によっては、最も耳障りなこ
れらの高音域内の騒音を低下させられず、ニーズに応え
られないといった問題があった。
【0011】そこで、この発明は、多様化する顧客ニー
ズに応えるため、実生活音に即した測定を可能とする室
内床衝撃音発生装置及び該装置を用いた評価方法を提供
することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、所定高さか
ら室内床面に向けて衝撃音発生部材を落下させ、又は打
撃して、該室内床面に、該衝撃音発生部材が衝突する際
の衝撃音を測定する際に用いる室内床衝撃音発生装置に
おいて、前記衝撃音発生部材の形質が異なる場合でも、
略同一条件下で前記衝撃音発生部材を室内床面に向けて
落下させる落下手段を有する室内床衝撃音発生装置を特
徴としている。
【0013】このように構成された請求項1記載のもの
では、室内床衝撃音発生装置に設けられた落下手段が、
形質の異なる前記衝撃音発生部材を略同一条件下で前記
室内床面に向けて落下させることが出来る。
【0014】このため、容易に衝撃音の評価が出来、発
生させる衝撃音ピークの音域が異なる前記衝撃音発生部
材を複数用いて、測定を必要とされる音域を重点的に測
定し、騒音を減少させることが出来る。
【0015】従って、実生活音に即した測定を可能とし
て、多様化する顧客ニーズに応えることが出来る。
【0016】また、請求項2に記載されたものでは、前
記落下手段は、略水平方向に平行して配設される回動軸
を回動中心として設けられた一対の支持板を、該両支持
板対向辺を近接させた状態で該両支持板が近接部分を下
方とするように傾斜させて前記衝撃音発生部材を保持す
ると共に、該両支持板を回動させることにより前記両対
向辺を離間させて、前記衝撃音発生部材を落下させる請
求項1記載の室内床衝撃音発生装置を特徴としている。
【0017】このように構成された請求項2に記載され
たものでは、前記落下手段が、略水平方向に平行して配
設される回動軸を回動中心として設けられた一対の支持
板を、該両支持板対向辺を近接させた状態で該両支持板
が近接部分を下方とするように傾斜させて前記衝撃音発
生部材を保持する。
【0018】このため、前記衝撃音発生部材の形状に拘
らず、略一定高さで、略一定状態として測定条件を略一
定に維持できる。
【0019】次に、該両支持板を回動させることにより
前記両対向辺を離間させて、前記衝撃音発生部材を落下
させると、前記衝撃音発生部材の形状に拘らず、該衝撃
音発生部材が、自ら回転等することなく、しかも、略垂
直に落下するので、この点においても、測定条件を略一
定とすることが出来る。
【0020】このため、測定精度を向上させて、特定周
波数音域内にピークを有する衝撃音発生部材の測定を容
易に行え、該衝撃音を低減させる対策を施すことが容易
に行える。
【0021】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記衝撃音発生部材の形質を、前記室内床に衝突する際
に発生する衝突音の周波数域毎に異ならせて複数設ける
と共に、各周波数域毎に各該衝撃音発生部材を落下させ
て、前記室内床が発生する衝撃音の測定を行ない、各周
波数域毎に設けられた目標基準に該測定結果を照合させ
て評価を行なう各請求項1又は2記載の室内床衝撃音発
生装置を用いた評価方法を特徴としている。
【0022】このように構成された請求項3記載のもの
では、予め定められた目標基準に前記測定結果が、各周
波数域毎に個別に照合されて評価が行なわれるので、全
騒音域をカバーできると共に、特に、耳障りな高音域を
重点的に評価して、実生活音に即した対策を施して、多
様化する顧客ニーズに応えることが出来る。
【0023】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図面を参照しつつ説明する。
【0024】図1乃至図7は、この発明の実施の形態1
を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な
部分については、同一符号を付して説明する。
【0025】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1の室内床衝撃音発生装置では、低音用(63Hz近
傍),中音用(125〜250Hz),第1高音用(2
50〜500Hz)として、従来から用いられているタ
ッピングマシン3が用いられると共に、第2高音用(5
00〜1kHz),第2高音用(1kHz〜2kHz)
として、前記衝撃音発生部材として、ゴルフボール11
又はパチンコ玉12等の球形上物体の形質(この場合、
質量及び硬度)が異なる場合でも、略同一条件下(この
場合、略同一高さから、略無回転)で、室内床面2aに
向けて落下させる落下手段13を有する球体落下装置1
4が用いられるように構成されている。
【0026】このうち、タッピングマシン3には、従来
から第1高音用(250〜500Hz)として用いられ
ているステンレス鋼製のハンマー5…に加えて、低音
(63Hz近傍),中音(125〜250Hz)測定時
に用いられる交換ハンマー105…が、凹状の収納部3
aに着脱可能に収納されている。この交換ハンマー10
5は、前記タッピングマシン3下部に設けられた落下手
段に対して、前記ハンマー5と交換可能に形成されたス
テンレス鋼製のハンマ本体105aと、このハンマ本体
105aの先端に貼設されるISO規格ゴム片105b
とから主に構成されている。このISO規格ゴム片10
5bは、床面2aに落下された際に生じる衝撃音が、中
音域(125〜250Hz)内にピークレベルを有する
ように構成されると共に、床面2aに図1に示すように
グラスウールマット(比重64k/平方メートル,厚さ
15mm)2bを敷設した状態で床面2aに落下された
際に生じる衝撃音が、低音域(63Hz近傍)にピーク
レベルを有するような弾性を有して構成されている。
【0027】また、前記球体落下装置14は、図6及び
図7に示すように、落下手段13として、装置本体15
に、略水平方向に平行して配設される一対の回動軸1
6,16が、回動自在に設けられている。
【0028】この回動軸16,16には、各々この回動
軸16,16を回動中心とする一対の支持板17,17
が固着されている。
【0029】この支持板17は、平板略方形状に形成さ
れて、これらの両支持板間の対向辺18,18が、前記
回動軸16,16の回動により近接された状態で、これ
らの両支持板17,17が近接部分である対向辺18,
18を下方とするように傾斜させて位置し、図6中実線
で示すように、前記ゴルフボール11又はパチンコ玉1
2を、前記床上面2aから1mの高さに保持するように
構成されている。
【0030】これらの両支持板17,17は、前記回動
軸の回動によって、回動させられることにより、図6中
二点鎖線で示すように、前記両対向辺18,18間が離
間されて、前記ゴルフボール11又はパチンコ玉12を
落下させるように構成されている。
【0031】また、前記回動軸16,16の各後端16
a,16aには、受動ギヤ部材19,19が固着されて
設けられている。これらの受動ギヤ部材19,19は、
駆動モータ20の回転軸20aに設けられたピニオンギ
ヤ21と、このピニオンギヤ21に噛み合う方向一致ギ
ヤ22とに、各々噛み合うように構成されている。
【0032】そして、これらの各ギヤ19,19,2
1,及び22は、前記両支持板17,17を左右対称に
同一角度傾斜させるように噛み合わされて構成されてい
る。
【0033】前記駆動モータ20は、この装置本体15
に設けられた正逆回転切り替え回路23に接続されてい
る。この正逆回転切り替え回路23には、コイル23
a、ダイオードブリッジ23b、各種コンデンサ23
c,23d,23e、電源IC回路23f及び、極反ス
イッチ23gが設けられていて、交流電源24からプラ
グ23hを介して供給される交流電流を直流電流に変換
すると共に、前記極反スイッチ23gの切り替えで、直
流電流の方向を切り換えて、前記駆動モータ20を正,
逆回転させるように構成されている。
【0034】また、前記室内床2から生じる衝撃音は、
集音装置100によってレベルを測定される。すなわ
ち、この室内床2の下方には、前記音源室1aからの音
が略遮音される受音室1bが設けられている。この受音
室1bには、前記室内床2の発生する衝撃音を集音する
マイクロホン7が設置されている。
【0035】このマイクロホン7には、前記音源室1a
及び受音室1bから隔離された測定室内に設けられた集
音装置100の指示騒音計9が接続されている。この指
示騒音計9は、測定された衝撃音のピークレベル(d
B)を表示すると共に、電気的信号によって、出力可能
に構成されている。
【0036】この実施の形態1の集音装置100には、
前記マイクロホン7で受音した衝撃音を複数の周波数毎
に分類して目標基準と比較するため、集計装置101
が、この指示騒音計9に接続されて設けられている。こ
の集計装置101は、前記指示騒音計9から出力された
ピークレベル信号を周波数毎に分類して、図表にプロッ
トし、測定結果を図示省略のプリンタ装置又はモニタ装
置に出力するように構成されている。この実施の形態1
では。目標基準値として、下表1に示す値が予め登録さ
れている。
【0037】
【表1】 次に、この実施の形態1の作用を、測定順序を追って、
説明する。
【0038】この実施の形態1の室内床衝撃音発生装置
及び該装置を用いた評価方法では、まず、低音域(63
Hz)近傍にピークを有する衝撃音を発生させるため、
図1に示すように、室内床2の上面2aに、グラスウー
ルマット2bを敷設して、タッピングマシン3に設けら
れた落下手段から、まず、ゴム片105bを有する交換
ハンマ105…を随時落下させる。
【0039】室内床2の発生する衝撃音は、前記マイク
ロホン7で受音されて、指示騒音計9が、測定された衝
撃音のピークレベル(dB)を表示すると共に、電気的
信号を、前記集計装置101に出力する。集計装置10
1では、このマイクロホン7で受音した衝撃音のピーク
レベルを複数の周波数毎に分類して目標基準と比較する
ため、周波数毎に分類して蓄積する。
【0040】次に、中音域(125〜250Hz)内に
ピークを有する衝撃音を発生させるため、図2に示すよ
うに、室内床2の上面2aから、グラスウールマット2
bを取り除き、タッピングマシン3に設けられた落下手
段から、同様に、ゴム片105bを有する交換ハンマ1
05…を随時落下させる。
【0041】集音については、前記低音域と同様に行わ
れる。
【0042】次に、第1高音域(250〜500Hz)
内にピークを有する衝撃音を発生させるため、前記交換
ハンマ105…を従来から用いられているハンマ5…に
交換する。交換された交換ハンマ105…は、収納部3
aに収納されるのでスペース効率が良好である。そし
て、図3に示すようにタッピングマシン3に設けられた
落下手段から、これらのハンマ5…を随時落下させる。
【0043】室内床2の発生する衝撃音は、前記マイク
ロホン7で受音されて、指示騒音計9が、測定された衝
撃音のピークレベル(dB)を表示すると共に、電気的
信号を、前記集計装置101に出力する。集計装置10
1では、このマイクロホン7で受音した衝撃音のピーク
レベルを複数の周波数毎に分類して目標基準と比較する
ため、周波数毎に分類して蓄積する。
【0044】次に、第2高音域(500〜1000H
z)内にピークを有する衝撃音を発生させるため、準備
として、前記球体落下装置14を前記室内床2に載置し
て、前記正逆回転切り替え回路23の極反スイッチ23
gを閉側に切り換える。
【0045】前記正逆回転切り替え回路23からは、直
流電流が、駆動モータ20に供給されて、この駆動モー
タ20の回転軸20aを逆回転(図6中駆動モータ正面
向かって左回転)させる。この回転軸20aに設けられ
たピニオンギヤ21は、前記受動ギヤ19の一方を逆回
転させると共に、方向一致ギヤ22を介して他方の受動
ギヤ19も逆方向へ回転させる。
【0046】このため、回動軸16,16に設けられた
前記支持板17,17は、ほぼ同時に逆回転して、前記
対向辺18,18を近接させ、当接した状態で停止す
る。
【0047】このように、対向辺18,18が当接した
状態では、これらの両支持板18,18が近接部分を下
方とするように傾斜して、谷状部25が形成される。
【0048】この谷状部25に、前記ゴルフボール11
を載置して保持させて、測定の準備を完了する。
【0049】そして、前記正逆回転切り替え回路23の
極反スイッチ23gを開側に切り換える。
【0050】前記正逆回転切り替え回路23からは、直
流電流が、駆動モータ20に供給されて、この駆動モー
タ20の回転軸20aを正回転(図6中駆動モータ正面
向かって右回転)させる。この回転軸20aに設けられ
たピニオンギヤ21は、図6中白抜き矢印に示すよう
に、前記受動ギヤ19の一方を正回転させると共に、方
向一致ギヤ22を介して他方の受動ギヤ19も正方向へ
回転させる。
【0051】このため、回動軸16,16に設けられた
前記支持板17,17は、ほぼ同時に正回転して、前記
対向辺18,18間を離反させ、図6中、二点鎖線で示
すように、拡開して、前記ゴルフボール11を落下させ
る。
【0052】このように、各ギヤ22等で連結された対
向辺18,18が略同時に同角度拡開して、前記ゴルフ
ボール11が、自ら回転等することなく、しかも、略垂
直に落下する。また、この実施の形態1では、前記ゴル
フボール11は球体形状を呈しているので、どの部分か
ら室内床2に衝突しても、略一定の接触面積を得られ
る、この点においても、測定条件を略一定とすることが
出来る。集音については、前記各音域と同様に行われ
る。
【0053】次に、第3高音域(1000〜2000H
z)内にピークを有する衝撃音を発生させるため、準備
として、前記正逆回転切り替え回路23の極反スイッチ
23gを閉側に切り換える。
【0054】前記正逆回転切り替え回路23からは、直
流電流が、駆動モータ20に供給されて、この駆動モー
タ20の回転軸20aを逆回転(図6中駆動モータ正面
向かって左回転)させる。この回転軸20aに設けられ
たピニオンギヤ21は、前記受動ギヤ19の一方を逆回
転させると共に、方向一致ギヤ22を介して他方の受動
ギヤ19も逆方向へ回転させる。
【0055】このため、回動軸16,16に設けられた
前記支持板17,17は、ほぼ同時に逆回転して、前記
対向辺18,18を近接させ、当接した状態で停止す
る。
【0056】このように、対向辺18,18が当接した
状態では、これらの両支持板18,18が近接部分を下
方とするように傾斜して、谷状部25が形成される。
【0057】この谷状部25に、前記パチンコ玉12が
載置されて保持され、測定の準備が完了する。
【0058】そして、前記正逆回転切り替え回路23の
極反スイッチ23gを開側に切り換える。
【0059】前記正逆回転切り替え回路23からは、直
流電流が、駆動モータ20に供給されて、この駆動モー
タ20の回転軸20aを正回転(図6中駆動モータ正面
向かって右回転)させる。この回転軸20aに設けられ
たピニオンギヤ21は、図6中白抜き矢印に示すよう
に、前記受動ギヤ19の一方を正回転させると共に、方
向一致ギヤ22を介して他方の受動ギヤ19も正方向へ
回転させる。
【0060】このため、回動軸16,16に設けられた
前記支持板17,17は、ほぼ同時に正回転して、前記
対向辺18,18間を離反させ、図6中、二点鎖線で示
すように、拡開して、前記パチンコ玉12を落下させ
る。
【0061】このように、各ギヤ22等で連結された対
向辺18,18が略同時に同角度拡開して、前記パチン
コ玉12が、自ら回転等することなく、しかも、略垂直
に落下する。また、この実施の形態1では、前記パチン
コ玉12は球体形状を呈しているので、どの部分から室
内床2に衝突しても、略一定の接触面積を得られる、こ
の点においても、測定条件を略一定とすることが出来
る。
【0062】また、両支持板対向辺18,18が近接さ
れた状態で両支持板17,17が近接部分を下方とする
ように傾斜されて谷状部25を形成し、この谷状部25
に、前記ゴルフボール11又は、パチンコ玉12を保持
する。
【0063】このため、前記ゴルフボール11又は、パ
チンコ玉12の形状や大きさに拘らず、室内床2から略
1mの略一定高さの略一定状態として、各測定回の測定
条件を略一定に維持できる。
【0064】更に、この実施の形態1では、ゴルフボー
ル11又は、パチンコ玉12のように球形形状の衝撃音
発生部材が、谷状部25を形成する両支持板17,17
間から落下されるので、略垂直に、しかも、自ら回転す
ることが殆どなく、自然落下に近い状態で落下させるこ
とが出来る。このため、更に、各測定回に略同一条件を
与えることが出来る。
【0065】集音については、前記各音域と同様に行わ
れる。
【0066】そして、予め登録された目標基準と比較す
るため、集計装置101が、この指示騒音計9から出力
されたピークレベル信号を周波数毎に分類して、目標基
準値と共に、図表にプロットし、測定結果を図示省略の
プリンタ装置又はモニタ装置に出力する。
【0067】測定者は、測定室1cにて、測定結果を目
標となる目標基準値と認識しやすいグラフ等に線図化さ
れた測定値とを比較して、対策を講じることが出来る。
【0068】この実施の形態1では、形質の異なる前記
ゴルフボール11及び、パチンコ玉12を略同一条件下
で前記室内床面2に向けて落下させることが出来る。
【0069】このため、発生させる衝撃音ピークの音域
が異なる前記ゴルフボール11及び、パチンコ玉12を
複数用いて、測定を必要とされる音域(特に、従来測定
できなかった第2,第3高音域500Hz〜2kHz以
上)を重点的に測定し、騒音を減少させることが出来
る。
【0070】従って、実生活音に即した測定を可能とし
て、多様化する顧客ニーズに応えることが出来る。
【0071】そして、この実施の形態1では、前記従来
から用いられているタッピングマシン3を併用すること
により、予め定められた目標基準に前記測定結果が、各
周波数域毎に個別に照合されて評価が行なわれるので、
全騒音域をカバーできると共に、特に、耳障りな高音域
を重点的に評価する等、時流により変化する騒音質に対
応させることが容易で、実生活音に即した対策を施し
て、多様化する顧客ニーズに応えることが出来る。
【0072】以上、この発明の実施の形態1を図面によ
り詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に
限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があってもこの発明に含まれる。
【0073】例えば、前記実施の形態1では、ゴルフボ
ール11及び、パチンコ玉12を用いて、衝撃音発生部
材としていたが、特にこれに限らず、例えば野球のボー
ル等、他のボール等であってもよく、形質(大きさ、質
量、材質、表面の摩擦抵抗値)が限定されるものではな
い。
【0074】また、前記実施の形態1では、支持板1
7,17にて、衝撃音発生部材を保持する球体落下装置
14を用いて説明してきたが、特にこれに限らず、例え
ば、電磁磁着装置を用いて、所定高さに金属球を保持し
て、落下させるもの等、室内床2から一定高さに、衝撃
音発生部材を保持して落下させることが可能であるなら
ばよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、室内床衝撃音発生装置に設
けられた落下手段が、形質の異なる前記衝撃音発生部材
を略同一条件下で前記室内床面に向けて落下させること
が出来る。
【0076】このため、容易に衝撃音の評価が出来、発
生させる衝撃音ピークの音域が異なる前記衝撃音発生部
材を複数用いて、測定を必要とされる音域を重点的に測
定し、騒音を減少させることが出来る。
【0077】従って、実生活音に即した測定を可能とし
て、多様化する顧客ニーズに応えることが出来る。
【0078】また、請求項2に記載されたものでは、前
記落下手段が、略水平方向に平行して配設される回動軸
を回動中心として設けられた一対の支持板を、該両支持
板対向辺を近接させた状態で該両支持板が近接部分を下
方とするように傾斜させて前記衝撃音発生部材を保持す
る。
【0079】このため、前記衝撃音発生部材の形状に拘
らず、略一定高さで、略一定状態として測定条件を略一
定に維持できる。
【0080】次に、該両支持板を回動させることにより
前記両対向辺を離間させて、前記衝撃音発生部材を落下
させると、前記衝撃音発生部材の形状に拘らず、該衝撃
音発生部材が、自ら回転等することなく、しかも、略垂
直に落下するので、この点においても、測定条件を略一
定とすることが出来る。
【0081】このため、測定精度を向上させて、特定周
波数音域内にピークを有する衝撃音発生部材の測定を容
易に行え、該衝撃音を低減させる対策を施すことが容易
に行える。
【0082】そして、請求項3に記載されたものでは、
予め定められた目標基準に前記測定結果が、各周波数域
毎に個別に照合されて評価が行なわれるので、全騒音域
をカバーできると共に、特に、耳障りな高音域を重点的
に評価して、実生活音に即した対策を施して、多様化す
る顧客ニーズに応えることが出来る、という実用上有益
な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の室内床衝撃音発生装置
を用いた評価方法を説明する低音域測定の模式図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態1の室内床衝撃音発生装置
を用いた評価方法を説明する中音域測定の模式図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態1の室内床衝撃音発生装置
を用いた評価方法を説明する第1高音域測定の模式図で
ある。
【図4】本発明の実施の形態1の室内床衝撃音発生装置
を用いた評価方法を説明する第2高音域測定の模式図で
ある。
【図5】本発明の実施の形態1の室内床衝撃音発生装置
を用いた評価方法を説明する第3高音域測定の模式図で
ある。
【図6】実施の形態1の室内床衝撃音発生装置である球
体落下装置の構成を説明する模式図である。
【図7】実施の形態1の室内床衝撃音発生装置である球
体落下装置の構成のうち、正逆回転切り替え回路を説明
する回路図である。
【図8】従来例の室内床衝撃音発生装置を用いた評価方
法を説明する模式図である。
【図9】室内床衝撃音発生装置の一例としてのタッピン
グマシンの側面図である。
【図10】室内床衝撃音発生装置の一例としてのタッピ
ングマシンの斜視図である。
【図11】従来の室内床衝撃音発生装置の一例としての
バングマシンの側面図である。
【符号の説明】
2 室内床 3 タッピングマシン 衝撃音発生部材 2b グラスウールマット 5,105 ハンマー 105b ISO規格ゴム 11 ゴルフボール 12 パチンコ玉 13 落下手段 14 球体落下装置(衝撃音発生装置) 16,16 回動軸 17,17 支持板 18,18 対向辺

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定高さから室内床面に向けて衝撃音発生
    部材を落下させ、又は打撃して、該室内床面に、該衝撃
    音発生部材が衝突する際の衝撃音を測定する際に用いる
    室内床衝撃音発生装置において、 前記衝撃音発生部材の形質が異なる場合でも、略同一条
    件下で前記衝撃音発生部材を室内床面に向けて落下させ
    る落下手段を有することを特徴とする室内床衝撃音発生
    装置。
  2. 【請求項2】前記落下手段は、略水平方向に平行して配
    設される回動軸を回動中心として設けられた一対の支持
    板を、該両支持板対向辺を近接させた状態で該両支持板
    が近接部分を下方とするように傾斜させて前記衝撃音発
    生部材を保持すると共に、該両支持板を回動させること
    により前記両対向辺を離間させて、前記衝撃音発生部材
    を落下させることを特徴とする請求項1記載の室内床衝
    撃音発生装置。
  3. 【請求項3】前記衝撃音発生部材の形質を、前記室内床
    に衝突する際に発生する衝突音の周波数域毎に異ならせ
    て複数設けると共に、各周波数域毎に各該衝撃音発生部
    材を落下させて、前記室内床が発生する衝撃音の測定を
    行ない、各周波数域毎に設けられた目標基準に該測定結
    果を照合させて評価を行なうことを特徴とする各請求項
    1又は2記載の室内床衝撃音発生装置を用いた評価方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109142102A (zh) * 2018-09-26 2019-01-04 中国人民解放军陆军工程大学 一种用于模拟***效应的爆源装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109142102A (zh) * 2018-09-26 2019-01-04 中国人民解放军陆军工程大学 一种用于模拟***效应的爆源装置
CN109142102B (zh) * 2018-09-26 2023-11-21 中国人民解放军陆军工程大学 一种用于模拟***效应的爆源装置

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