JPH10213239A - 追従型圧力流体案内弁 - Google Patents

追従型圧力流体案内弁

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Publication number
JPH10213239A
JPH10213239A JP1851097A JP1851097A JPH10213239A JP H10213239 A JPH10213239 A JP H10213239A JP 1851097 A JP1851097 A JP 1851097A JP 1851097 A JP1851097 A JP 1851097A JP H10213239 A JPH10213239 A JP H10213239A
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JP
Japan
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discharge port
pressure
supply
spool
main spool
Prior art date
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Application number
JP1851097A
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English (en)
Inventor
Shigehiko Higaki
重彦 日垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seimitsu Sokki KK
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Sokki KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seimitsu Sokki KK filed Critical Tokyo Seimitsu Sokki KK
Priority to JP1851097A priority Critical patent/JPH10213239A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイロットスプールの長さを短縮して軽量化
を図りメインスプールの応答性を改善して動作特性を向
上しつつ、繰り返し動作によるメインスプールの追従ず
れを減少し動作特性を向上できる追従型圧力流体案内弁
の提供。 【解決手段】 追従型圧力流体案内弁10において、ス
リーブ11、メインスプール12のそれぞれの一端側に
同一構造で形成される一対の圧力室15a及び15bを
配設する。一対の圧力室15a及び15bは、スリーブ
11に形成されたシリンダ部11fとメインスプール1
2に形成されたピストン部12fとで構築される。一対
の圧力室15a、15bのそれぞれには圧力流体発生源
21から圧力流体が供給される。一対の圧力室15a、
15bのいずれか一方はパイロットスプール13に形成
された導通路13aを通して排出ポート11eに接続さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、追従型圧力流体案
内弁に関し、特に電気信号により圧力流体の供給及び排
出を制御しアクチュエータを駆動する追従型圧力流体案
内弁に関する。
【0002】
【従来の技術】微小な電気制御信号に基づく空気圧シリ
ンダ、油圧シリンダ等の機械的なアクチュエータの動作
制御に追従型圧力流体案内弁が使用される。図4はパワ
ーガイド方式を採用する追従型圧力流体案内弁の構成図
である。この種の追従型圧力流体案内弁は油圧シリンダ
を作動する圧力油の供給、排出を制御する。追従型圧力
流体案内弁はスリーブ1、メインスプール2、パイロッ
トスプール3及びフォースモータ4を備える。
【0003】前記追従型圧力流体案内弁のスリーブ1は
中空体で形成され、このスリーブ1には供給ポート1
a、第1供給排出ポート1b、第2供給排出ポート1
c、排出ポート1d及び1eの5ポートが用意されてい
る。供給ポート1aは圧力油発生源に接続され、第1供
給排出ポート1bは油圧シリンダの一端に接続される。
第2供給排出ポート1cは油圧シリンダの他端に接続さ
れる。排出ポート1d、1eはそれぞれ油の排出回収シ
ステムに接続されている。
【0004】前記メインスプール2は中空体で形成さ
れ、このメインスプール2はスリーブ1の中空体内をス
ライドする。メインスプール2は複数の流体案内路2
a、2b及び2cを備える。流体案内路2aは、メイン
スプール2のスライドにより、供給ポート1aと第1供
給排出ポート1b又は第2供給排出ポート1cとの間の
接続、非接続を行う。流体案内路2bは同様にメインス
プール2のスライドにより排出ポート2dと第2供給排
出ポート1cとの間の接続、非接続を行い、流体案内路
2cは排出ポート1eと第1供給排出ポート1bとの間
の接続、非接続を行う。
【0005】前記メインスプール2の一端側(図4中、
左側)にはスリーブ1の内壁、メインスプール2の一端
側側壁及びパイロットスプール3の外壁で形成される圧
力室5aが設けられる。圧力室5aは、その内部圧力に
よりメインスプール2の一端側側壁を押しメインスプー
ル2をスライドさせる機能を有する。同様に、メインス
プール2の他端側(同図中、右側)にはスリーブ1の内
壁、メインスプール2の他端側側壁及びパイロットスプ
ール3の外壁で形成される圧力室5bが設けられる。圧
力室5bは、その内部圧力によりメインスプール2の他
端側側壁を押しメインスプール2をスライドさせる機能
を有する。
【0006】前記パイロットスプール3の一端側はフォ
ースモータ4に連接され、このフォースモータ4の駆動
力によりパイロットスプール3はメインスプール2の中
空体内をスライドする。パイロットスプール3の内部に
は導通路3a及び3bが形成される。導通路3aは、前
記圧力室5aと供給ポート1aとの間の接続と、圧力室
5aと排出ポート1eとの間の接続又は非接続とを行
う。導通路3bは、反対側の圧力室5bと供給ポート1
aとの間の接続と、圧力室5bと排出ポート1dとの間
の接続又は非接続とを行う。
【0007】前記フォースモータ4はヨーク4a、マグ
ネット4b及びボイスコイル4cを備える。このフォー
スモータ4は、図示しないコントローラからの制御信号
により、パイロットスプール3をスライドさせる。
【0008】次に、前述の追従型圧力流体案内弁の動作
について、図5及び図6を使用し説明する。図5、図6
はそれぞれ各動作毎に示す追従型圧力流体案内弁の構成
図である。
【0009】まず、前述の図4に示す初期状態から、図
5に示すように図示しないコントローラからの制御信号
によりフォースモータ4を駆動し、パイロットスプール
3を矢印F1方向にスライドさせる。このパイロットス
プール3のスライドにより、パイロットスプール3の導
通路3aを通して圧力室5aと排出ポート1eとの間が
接続され、圧力室5aの内部圧力が低下する。一方、同
時に、パイロットスプール3の導通路3bを通して圧力
室5bと供給ポート1aとの間が接続されるとともに、
圧力室5bと排気ポート1dとの間の接続が遮断された
ままで維持され、圧力油発生源からの圧力油の供給によ
り圧力室5bの内部圧力が上昇する。
【0010】この圧力室5aの内部圧力の低下及び圧力
室5bの内部圧力の上昇により、図6に示すように、圧
力室5bの内部圧力Fpがメインスプール2を矢印F2
方向にスライドさせる。すなわち、パイロットスプール
3のスライドに追従し、メインスプール2が同一方向に
スライドする。このメインスプール2のスライドによ
り、メインスプール2の流体案内路2aを通して供給ポ
ート1aと第1供給排出ポート1bとの間が接続され、
同時に流体案内路2bを通して排出ポート1dと第2供
給排出ポート1cとの間が接続される。
【0011】この結果、圧力油発生源からの圧力油O1
は追従型圧力流体案内弁の供給ポート1a、第1供給排
出ポート1bを通して油圧シリンダに供給される。そし
て、この油圧シリンダから排出される油O2は第2供給
排出ポート1c、排出ポート1dを通して排出される。
なお、前述の動作と逆の動作を行えばメインスプール2
は反対方向にスライドし、圧力油発生源からの圧力油O
1は供給ポート1a、第2供給排出ポート1cを通して
油圧シリンダに供給される。そして、この油圧シリンダ
から排出される油O2は第1供給排出ポート1b、排出
ポート1eを通して排出される。
【0012】また、図7はシュナイダー方式を採用する
追従型圧力流体案内弁の構成図である。この種の追従型
圧力流体案内弁は、前述のパワーガイド方式を採用する
追従型圧力流体案内弁と基本的な構造は同様で、スリー
ブ1、メインスプール2、パイロットスプール3及びフ
ォースモータ4を備える。
【0013】図7に示す追従型圧力流体案内弁はメイン
スプール2の一端側に圧力室5c、他端側に圧力室5d
を備える。圧力室5cは、スリーブ1の内壁、メインス
プール2の一端側に形成されたリング形状部分の内壁及
びパイロットスプール3の外壁で形成される。圧力室5
cは、その内部圧力によりメインスプール2の一端側の
リング形状部分の内壁を押しメインスプール2をスライ
ドさせる機能を有する。圧力室5dはメインスプール2
の他端側の中空体内壁で形成される。圧力室5dは、そ
の内部圧力によりメインスプール2の中空体内の中央部
分内壁を押しメインスプール2をスライドさせる機能を
有する。
【0014】前記パイロットスプール3の一端側は同様
にフォースモータ4に連接され、このフォースモータ4
の駆動力によりパイロットスプール3はメインスプール
2の中空体内をスライドする。パイロットスプール3の
外周部分には導通路3c及び3dが形成される。導通路
3cは、前記圧力室5cと排出ポート1eとの間の接続
又は非接続を行う。導通路3dはメインスプール2に形
成された導通路2eとの間の接続、非接続を行う。メイ
ンスプール2に形成された導通路2eは圧力室5dに接
続されており、圧力室5dは供給ポート1aに接続され
ている。
【0015】次に、前述の追従型圧力流体案内弁の動作
について、図8及び図9を使用し説明する。図8、図9
はそれぞれ各動作毎に示す追従型圧力流体案内弁の構成
図である。
【0016】まず、前述の図7に示す初期状態から、図
8に示すように図示しないコントローラからの制御信号
によりフォースモータ4を駆動し、パイロットスプール
3を矢印F1方向にスライドさせる。このパイロットス
プール3のスライドにより、パイロットスプール3の導
通路3cを通して圧力室5cと排出ポート1eとの間が
接続され、圧力室5cの内部圧力が低下する。一方、同
時に、パイロットスプール3の導通路3dとメインスプ
ール2の導通路2eとの間の接続が遮断され、供給ポー
ト1aを通して圧力室5dに圧力油発生源からの圧力油
が供給され、圧力室5dの内部圧力が上昇する。
【0017】この圧力室5cの内部圧力の低下及び圧力
室5dの内部圧力の上昇により、図9に示すように、圧
力室5dの内部圧力Fpがメインスプール2を矢印F2
方向にスライドさせる。すなわち、パイロットスプール
3のスライドに追従し、メインスプール2が同一方向に
スライドする。メインスプール2は、図7に示すよう
に、圧力室5cの断面積A1と内部圧力との積と、圧力
室5dの断面積A2と内部圧力との積とが等しくなるま
でスライドする。このメインスプール2のスライドによ
り、メインスプール2の流体案内路2aを通して供給ポ
ート1aと第1供給排出ポート1bとの間が接続され、
同時に流体案内路2bを通して排出ポート1dと第2供
給排出ポート1cとの間が接続される。この結果、圧力
油発生源からの圧力油O1は追従型圧力流体案内弁の供
給ポート1a、第1供給排出ポート1bを通して油圧シ
リンダに供給される。そして、この油圧シリンダから排
出される油O2は第2供給排出ポート1c、排出ポート
1dを通して排出される。
【0018】なお、前述の動作と逆の動作を行いパイロ
ットスプール3が反対方向にスライドすると、圧力室5
cと排出ポート1eとの間の接続が遮断されるととも
に、圧力室5cと供給ポート1aとの間が導通路2e、
3dのそれぞれを通して接続される。つまり、供給ポー
ト1aから圧力室5cに圧力油発生源からの圧力油が供
給され、圧力室5cの内部圧力が上昇する。圧力室5c
の内部圧力の上昇により、図9に示すように、圧力室5
cの内部圧力Fp’がメインスプール2を反対方向にス
ライドさせる。この結果、圧力油発生源からの圧力油O
1は供給ポート1a、第2供給排出ポート1cを通して
油圧シリンダに供給される。そして、この油圧シリンダ
から排出される油O2は第1供給排出ポート1b、排出
ポート1eを通して排出される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】前述の図4に示すパワ
ーガイド方式を採用する追従型圧力流体案内弁において
は、メインスプール2を追従してスライドさせる一対の
圧力室5a、5bがメインスプール2の一端側、他端側
にそれぞれ離間して配設される。そして、圧力室5aと
供給ポート1aとの間を接続する導通路3a、圧力室5
bと供給ポート1bとの間を接続する導通路3bはいず
れもパイロットスプール3に埋設される。このため、パ
イロットスプール3の長さがメインスプール2の長さよ
りも長くなり、パイロットスプール3が重いので、パイ
ロットスプール3のスライドの応答性が充分でなく、充
分な動作特性が得られなかった。
【0020】一方、図7に示すシュナイダー方式を採用
する追従型圧力流体案内弁においては、メインスプール
2の中空体内の約半分が圧力室5dとして利用され、パ
イロットスプール3の長さが約半分に短くできるので、
パイロットスプール3の軽量化が実現され、充分な動作
特性が得られる利点がある。しかしながら、圧力室5
c、5dのそれぞれの構造が全く異なり、パイロットス
プール3とメインスプール2との間で繰り返し行われる
スライドにより圧力室5cと導通路3c、3dのそれぞ
れとの間の制御オリフィス6が摩耗する。このため、追
従型圧力流体案内弁の動作を繰り返し実施することによ
り、圧力室5c、5dのそれぞれの圧力条件が変化し、
パイロットスプール3のスライドに対するメインスプー
ル2のスライドに追従ずれが発生し、安定な動作特性が
得られなかった。
【0021】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。従って、本発明の目的は、パイロットス
プールの長さを短縮して軽量化を図りメインスプールの
応答性を改善して動作特性を向上しつつ、繰り返し動作
によるメインスプールの追従ずれを減少し動作特性を向
上できる追従型圧力流体案内弁を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明は、追従型圧力流体案内
弁において、中空体形状で形成され、圧力流体発生源に
接続される供給ポート、アクチュエータの一方の供給排
出ポートに接続される第1供給排出ポート、前記アクチ
ュエータの他方の供給排出ポートに接続される第2供給
排出ポート及び排出ポートを有するスリーブと、中空体
形状で形成され、前記スリーブの中空体内をスライドし
前記供給ポートと第1供給排出ポートとの間の開閉及び
第2供給排出ポートと排出ポートとの間の開閉を行うメ
インスプールと、前記スリーブの一端側又はメインスプ
ールの一端側に形成されたシリンダ部と前記メインスプ
ールの一端側又はスリーブの一端側に形成されたピスト
ン部とにより前記ピストン部の両側に形成され、前記ピ
ストン部を互いに反対方向に押圧し前記スリーブに対し
てメインスプールをスライドさせる一対の圧力室と、前
記メインスプールの中空体内をスライドし、前記一方の
圧力室を閉止するとともに他方の圧力室を前記排出ポー
トに連結するパイロットスプールと、前記一方の圧力室
を閉止し他方の圧力室を排出ポートに連結するスライド
を前記パイロットスプールに与える駆動源と、を備え、
前記駆動源によりパイロットスプールをスライドさせ、
一方の圧力室を閉止し他方の圧力室を排出ポートに連結
することにより前記一方の圧力室の内圧によりメインス
プールをスライドさせ、前記供給ポートと第1供給排出
ポートとの間を接続して圧力流体発生源から圧力流体を
アクチュエータに供給するとともに、前記第2供給排出
ポートと排出ポートとの間を接続してアクチュエータか
ら流体を排出することを特徴とする。
【0023】前記請求項1に記載された発明において
は、前記パイロットスプールのスライドに追従させてメ
インスプールをスライドさせる一対の圧力室をスリー
ブ、メインスプールのそれぞれの一端側に配設したの
で、前記一対の圧力室と排出ポートとの間を連結する程
度の長さで前記パイロットスプールが形成できる。この
結果、パイロットスプールの長さが短縮でき、かつ軽量
化できるので、追従型圧力流体案内弁の動作特性が向上
できる。さらに、前記一対の圧力室はシリンダ部とピス
トン部とを組み合わせそれぞれ左右対称的な同一構造で
形成したので、圧力室の閉止動作及び圧力室と排出ポー
トとの間の連結動作を繰り返し実施したことによる摩耗
等に起因する動作条件の変化が一対の圧力室のそれぞれ
において等しくなる。この結果、追従型圧力流体案内弁
の動作を繰り返し実施しても、パイロットスプールのス
ライドに対するメインスプールのスライドの追従ずれが
なくなり、追従型圧力流体案内弁の動作特性が向上でき
る。
【0024】請求項2に記載された発明は、前記請求項
1に記載された追従型圧力流体案内弁において、前記一
対の圧力室は、それぞれスリーブに形成されたオリフィ
スを通して圧力流体発生源に接続され、かつそれぞれメ
インスプールに形成されたオリフィスを通して排出ポー
トに接続されることを特徴とする。
【0025】請求項3に記載された発明は、前記請求項
2に記載された追従型圧力流体案内弁において、前記圧
力流体には空気、油又は水が使用されることを特徴とす
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明の一実施形態に係る追従型圧
力流体案内弁及びこの追従型圧力流体案内弁を組み込ん
だアクチュエータ駆動システムの構成図である。アクチ
ュエータ駆動システムは、同図1に示すように、追従型
圧力流体案内弁10、コントローラ20、圧力流体発生
源21、排出回収システム22、アクチュエータ23を
備える。
【0027】前記追従型圧力流体案内弁10はスリーブ
11、メインスプール12、パイロットスプール13及
び駆動源14を備える。追従型圧力流体案内弁10のス
リーブ11は中空体で形成され、このスリーブ11には
供給ポート11a、第1供給排出ポート11b、第2供
給排出ポート11c、排出ポート11d及び11eの5
ポートが用意されている。供給ポート11aは圧力流体
発生源21に接続される。圧力流体発生源21には本実
施形態において圧力油を生成する圧力油発生源が使用さ
れる。第1供給排出ポート11bはアクチュエータ23
の一方の端子に接続される。アクチュエータ23には本
実施形態において油圧シリンダが使用される。第2供給
排出ポート11cはアクチュエータ23の他の一方の端
子に接続される。排出ポート11d、11eはそれぞれ
排出回収システム22に接続される。
【0028】前記メインスプール12は中空体で形成さ
れ、このメインスプール12はスリーブ11の中空体内
をスライドする。メインスプール12は複数の流体案内
路12a、12b及び12cを備える。流体案内路12
aは、メインスプール12のスライドにより、供給ポー
ト11aと第1供給排出ポート11b又は第2供給排出
ポート11cとの間の接続、非接続を行う。流体案内路
12bは同様にメインスプール12のスライドにより排
出ポート11dと第2供給排出ポート11cとの間の接
続、非接続を行い、流体案内路12cは排出ポート11
eと第1供給排出ポート11bとの間の接続、非接続を
行う。
【0029】前記メインスプール12の一端側(図1
中、左側の駆動源14側)には実質的に左右対称形状で
かつ同一構造で形成された一対の圧力室15a及び15
bが構成される。一対の圧力室15a及び15bは、ス
リーブ11の中空体内壁に沿ったリング形状の溝で形成
されたシリンダ部11fと、メインスプール12の外壁
に突出して形成されたピストン部12fとを組み合わせ
て構築される。つまり、一対の圧力室15a及び15b
は、シリンダ部11fとピストン部12fとで形成され
るキャビティで形成され、ピストン部12fの両側にそ
れぞれ形成される。さらに詳細には、圧力室15aはシ
リンダ部11fの内壁、ピストン部12fの左側側壁及
びパイロットスプール13の外周で形成され、圧力室1
5bはシリンダ部11fの内壁、ピストン部12fの右
側側壁及びパイロットスプール13の外周で形成され
る。一対の圧力室15a、15bはそれぞれスリーブ1
1に形成された上流制御オリフィス16aを通して圧力
流体発生源21に接続される。圧力室15aは、その内
部圧力によりピストン部12fの左側側壁を押しメイン
スプール2を右方向にスライドさせる機能を有する。同
様に、圧力室15bは、その内部圧力によりピストン部
12fの右側側壁を押しメインスプール2を左方向にス
ライドさせる機能を有する。
【0030】なお、本発明においては、一対の圧力室1
5a及び15bを、スリーブ11側に形成したピストン
部とメインスプール12側に形成したシリンダ部とで構
築することができる。
【0031】前記パイロットスプール13の一端側は駆
動源14に連接され、この駆動源14の駆動力によりパ
イロットスプール13はメインスプール12の中空体内
をスライドする。パイロットスプール13の内部には導
通路13aが形成される。導通路13aは、前記圧力室
15aと排出ポート11eとの間の接続と、圧力室15
bと排出ポート11eとの間の接続とを行う。一対の圧
力室15a、15bのうちいずれか一方が導通路13a
を通して排出ポート11eに接続されているとき、いず
れか他方は排出ポート11eとの間の接続が遮断され
る。一対の圧力室15a、15bのそれぞれと導通路1
3aとの間の接続はメインスプール12に形成された下
流制御オリフィス16bを通して行われる。
【0032】前記駆動源14には本実施形態においてフ
ォースモータが使用される。フォースモータはヨーク1
4a、マグネット14b及びボイスコイル14cを備え
る。このフォースモータはコントローラ20からの制御
信号によりパイロットスプール13をスライドさせる。
【0033】次に、前述の本実施形態に係る追従型圧力
流体案内弁の動作について、図2及び図3を使用し説明
する。図2、図3はそれぞれ各動作毎に示す追従型圧力
流体案内弁の構成図である。
【0034】まず、前述の図1に示す初期状態から、図
2に示すようにコントローラ20からの制御信号により
駆動源14を駆動し、パイロットスプール13を矢印F
1方向にスライドさせる。このパイロットスプール13
のスライドにより、パイロットスプール13の導通路1
3aを通して圧力室15aと排出ポート11eとの間が
接続され、圧力室15aの内部圧力が低下する。一方、
同時に、パイロットスプール13の導通路3bと圧力室
15bとの間の接続が遮断され、圧力流体発生源21か
ら上流制御オリフィス16aを通して供給される圧力油
により圧力室15bの内部圧力が上昇する。
【0035】この圧力室15aの内部圧力の低下及び圧
力室15bの内部圧力の上昇により、図3に示すよう
に、圧力室15bの内部圧力Fpがメインスプール12
を矢印F2方向にスライドさせる。すなわち、パイロッ
トスプール13のスライドに追従し、メインスプール1
2が同一方向にスライドする。このメインスプール12
のスライドにより、メインスプール12の流体案内路1
2aを通して供給ポート11aと第1供給排出ポート1
1bとの間が接続され、同時に流体案内路12bを通し
て排出ポート11dと第2供給排出ポート11cとの間
が接続される。
【0036】この結果、圧力流体発生源21からの圧力
流体(圧力油)f1は追従型圧力流体案内弁の供給ポー
ト11a、第1供給排出ポート11bを通してアクチュ
エータ23に供給される。そして、このアクチュエータ
23から排出される流体(油)f2は第2供給排出ポー
ト11c、排出ポート11dを通して排出回収システム
22に排出される。排出回収システム22に排出された
流体f2は再生され、再生された流体は再度圧力流体発
生源21において使用される。
【0037】なお、前述の動作と逆の動作を行えば、メ
インスプール12は反対方向にスライドし、圧力流体発
生源21からの圧力流体f1は供給ポート11a、第2
供給排出ポート11cを通してアクチュエータ23に供
給される。そして、このアクチュエータ23から排出さ
れる流体f2は第1供給排出ポート11b、排出ポート
11eを通して排出回収システム22に排出される。
【0038】このように構成される追従型圧力流体案内
弁10においては、パイロットスプール13のスライド
に追従させてメインスプール12をスライドさせる一対
の圧力室15a及び15bをスリーブ11、メインスプ
ール12のそれぞれの一端側に配設したので、前記一対
の圧力室15a及び15bと排出ポート11eとの間を
連結する程度の長さで前記パイロットスプール13が形
成できる。この結果、パイロットスプール13の長さが
短縮でき、かつ軽量化できるので、追従型圧力流体案内
弁10の動作特性が向上できる。
【0039】さらに、追従型圧力流体案内弁10におい
ては、前記一対の圧力室15a及び15bはシリンダ部
11fとピストン部12fとを組み合わせそれぞれ左右
対称的な同一構造で形成したので、圧力室15a、15
bの閉止動作及び圧力室15a、15bのそれぞれと排
出ポート11eとの間の連結動作を繰り返し実施したこ
とによる摩耗等に起因する動作条件の変化が一対の圧力
室15a、15bのそれぞれにおいて等しくなる。この
結果、追従型圧力流体案内弁10の動作を繰り返し実施
しても、パイロットスプール13のスライドに対するメ
インスプール12のスライドの追従ずれがなくなり、追
従型圧力流体案内弁10の動作特性が向上できる。
【0040】変形例 本発明は、前述の実施形態に限定されず、種々の変形が
できる。例えば、本発明に係る追従型圧力流体案内弁に
おいて、圧力空気、圧力不活性ガス、圧力水等のいずれ
かを供給する圧力流体発生源21とし、アクチュエータ
23はこれらの流体により駆動されてもよい。圧力空気
が使用される場合、排出回収システム22は不要にな
り、圧力空気は大気中に排出される。
【0041】また、本発明に係る追従型圧力流体案内弁
において、駆動源14にトルクモータ等、他の駆動シス
テムが使用できる。
【0042】
【発明の効果】本発明においては、パイロットスプール
の長さを短縮して軽量化を図りメインスプールの応答性
を改善して動作特性を向上しつつ、繰り返し動作による
メインスプールの追従ずれを減少し動作特性を向上でき
る追従型圧力流体案内弁が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る追従型圧力流体案
内弁及びこの追従型圧力流体案内弁を組み込んだアクチ
ュエータ駆動システムの構成図である。
【図2】 前記追従型圧力流体案内弁の第1動作におけ
る構成図である。
【図3】 前記追従型圧力流体案内弁の第2動作におけ
る構成図である。
【図4】 従来技術に係る追従型圧力流体案内弁の構成
図である。
【図5】 前記追従型圧力流体案内弁の第1動作におけ
る構成図である。
【図6】 前記追従型圧力流体案内弁の第2動作におけ
る構成図である。
【図7】 従来技術に係る追従型圧力流体案内弁の構成
図である。
【図8】 前記追従型圧力流体案内弁の第1動作におけ
る構成図である。
【図9】 前記追従型圧力流体案内弁の第2動作におけ
る構成図である。
【符号の説明】
10 追従型圧力流体案内弁、11 スリーブ、11a
供給ポート、11b第1供給排出ポート、11c 第
2供給排出ポート、11d、11e 排出ポート、11
f シリンダ部、12 メインスプール、12a、12
b、12c流体案内路、11f シリンダ部、12f
ピストン部、13 パイロットスプール、13a 導通
路、14 駆動源、15a、15b 圧力室、16a
上流制御オリフイス、16b 下流制御オリフィス、2
0 コントローラ、21 圧力流体発生源、22 排出
回収システム、23 アクチュエータ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空体形状で形成され、圧力流体発生源
    に接続される供給ポート、アクチュエータの一方の供給
    排出ポートに接続される第1供給排出ポート、前記アク
    チュエータの他方の供給排出ポートに接続される第2供
    給排出ポート及び排出ポートを有するスリーブと、 中空体形状で形成され、前記スリーブの中空体内をスラ
    イドし前記供給ポートと第1供給排出ポートとの間の開
    閉及び第2供給排出ポートと排出ポートとの間の開閉を
    行うメインスプールと、 前記スリーブの一端側又はメインスプールの一端側に形
    成されたシリンダ部と前記メインスプールの一端側又は
    スリーブの一端側に形成されたピストン部とにより前記
    ピストン部の両側に形成され、前記ピストン部を互いに
    反対方向に押圧し前記スリーブに対してメインスプール
    をスライドさせる一対の圧力室と、 前記メインスプールの中空体内をスライドし、前記一方
    の圧力室を閉止するとともに他方の圧力室を前記排出ポ
    ートに連結するパイロットスプールと、 前記一方の圧力室を閉止し他方の圧力室を排出ポートに
    連結するスライドを前記パイロットスプールに与える駆
    動源と、 を備え、 前記駆動源によりパイロットスプールをスライドさせ、
    一方の圧力室を閉止し他方の圧力室を排出ポートに連結
    することにより前記一方の圧力室の内圧によりメインス
    プールをスライドさせ、前記供給ポートと第1供給排出
    ポートとの間を接続して圧力流体発生源から圧力流体を
    アクチュエータに供給するとともに、前記第2供給排出
    ポートと排出ポートとの間を接続してアクチュエータか
    ら流体を排出することを特徴とする追従型圧力流体案内
    弁。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載された追従型圧力流
    体案内弁において、 前記一対の圧力室は、 それぞれスリーブに形成されたオリフィスを通して圧力
    流体発生源に接続され、かつそれぞれメインスプールに
    形成されたオリフィスを通して排出ポートに接続される
    ことを特徴とする追従型圧力流体案内弁。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載された追従型圧力流
    体案内弁において、 前記圧力流体には圧力空気、圧力油又は圧力水が使用さ
    れることを特徴とする追従型圧力流体案内弁。
JP1851097A 1997-01-31 1997-01-31 追従型圧力流体案内弁 Pending JPH10213239A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6615869B2 (en) 2001-03-26 2003-09-09 Denso Corporation Solenoid valve
KR100941993B1 (ko) * 2007-12-21 2010-02-11 한국기계연구원 코일 이동형 서보 밸브
JP2013501201A (ja) * 2009-08-05 2013-01-10 イートン コーポレーション 一体化されたチェックバルブを有する比例ポペットバルブ

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