JPH10213043A - 高圧燃料パイプの接続構造 - Google Patents
高圧燃料パイプの接続構造Info
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- JPH10213043A JPH10213043A JP9016736A JP1673697A JPH10213043A JP H10213043 A JPH10213043 A JP H10213043A JP 9016736 A JP9016736 A JP 9016736A JP 1673697 A JP1673697 A JP 1673697A JP H10213043 A JPH10213043 A JP H10213043A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M55/00—Fuel-injection apparatus characterised by their fuel conduits or their venting means; Arrangements of conduits between fuel tank and pump F02M37/00
- F02M55/02—Conduits between injection pumps and injectors, e.g. conduits between pump and common-rail or conduits between common-rail and injectors
- F02M55/025—Common rails
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M55/00—Fuel-injection apparatus characterised by their fuel conduits or their venting means; Arrangements of conduits between fuel tank and pump F02M37/00
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- F02M55/005—Joints; Sealings for high pressure conduits, e.g. connected to pump outlet or to injector inlet
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Joints With Pressure Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】パイプの肉厚を増大させることなく燃料パイプ
自体の強度を増大させ、高圧燃料パイプの接続部分にお
ける燃料漏れを防止する。 【解決手段】高圧燃料機器１１，１３，１４の燃料出入
口２１の口縁に形成された末広がりの凹部２２に先細り
に形成されたパイプ１２端部を高圧で面接触することに
より高圧燃料パイプを接続する。燃料パイプ１２がステ
ンレス鋼からなる内管１２ａとステンレス鋼より軟質の
鋼材からなる外管１２ｂとを一体化した複合鋼管であっ
て、内管１２ａの端部が先細りに形成されて凹部２２に
外管１２ｂのみが面接触するように構成される。凹部２
２の周縁に凹部２２の広がり傾斜角度より大きく傾斜し
た広がり角度を有する肩部２４を形成することが好まし
い。
自体の強度を増大させ、高圧燃料パイプの接続部分にお
ける燃料漏れを防止する。 【解決手段】高圧燃料機器１１，１３，１４の燃料出入
口２１の口縁に形成された末広がりの凹部２２に先細り
に形成されたパイプ１２端部を高圧で面接触することに
より高圧燃料パイプを接続する。燃料パイプ１２がステ
ンレス鋼からなる内管１２ａとステンレス鋼より軟質の
鋼材からなる外管１２ｂとを一体化した複合鋼管であっ
て、内管１２ａの端部が先細りに形成されて凹部２２に
外管１２ｂのみが面接触するように構成される。凹部２
２の周縁に凹部２２の広がり傾斜角度より大きく傾斜し
た広がり角度を有する肩部２４を形成することが好まし
い。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はコモンレール式ユニ
ットインジェクタ等の高圧燃料機器に適する高圧燃料パ
イプの接続構造に関する。更に詳しくは、高圧燃料機器
の燃料出入口の口縁に形成された末広がりの凹部に、先
細りに形成されたパイプ端部を高圧で面接触することに
より高圧燃料パイプを接続する高圧燃料パイプの接続構
造に関するものである。
ットインジェクタ等の高圧燃料機器に適する高圧燃料パ
イプの接続構造に関する。更に詳しくは、高圧燃料機器
の燃料出入口の口縁に形成された末広がりの凹部に、先
細りに形成されたパイプ端部を高圧で面接触することに
より高圧燃料パイプを接続する高圧燃料パイプの接続構
造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、環境汚染を防止するため、自動車
用エンジンの排ガス規制は一段と厳しくなり、排ガス中
のＮＯｘやパティキュレートの削減は急務となってきて
いる。ディーゼルエンジンでは燃料の噴射圧を高めて燃
料をより微粒子化すると、パティキュレートが低減する
ことが知られている。このようなエンジンとして常に高
圧の燃料を噴射できるユニットインジェクタを有するも
のが知られている。このユニットインジェクタを有する
エンジンではエンジンの気筒毎にユニットインジェクタ
が配設される。これらのインジェクタにはコモンレール
が接続され、コモンレールには供給ポンプが接続され、
供給ポンプから圧送された燃料はコモンレールに蓄圧さ
れるようになっている。コモンレールに蓄圧された高圧
の燃料はユニットインジェクタからエンジンの気筒内に
噴射されることにより、燃料の噴射圧が高められ燃料を
より微粒子化してパティキュレートを低減することがで
きる。
用エンジンの排ガス規制は一段と厳しくなり、排ガス中
のＮＯｘやパティキュレートの削減は急務となってきて
いる。ディーゼルエンジンでは燃料の噴射圧を高めて燃
料をより微粒子化すると、パティキュレートが低減する
ことが知られている。このようなエンジンとして常に高
圧の燃料を噴射できるユニットインジェクタを有するも
のが知られている。このユニットインジェクタを有する
エンジンではエンジンの気筒毎にユニットインジェクタ
が配設される。これらのインジェクタにはコモンレール
が接続され、コモンレールには供給ポンプが接続され、
供給ポンプから圧送された燃料はコモンレールに蓄圧さ
れるようになっている。コモンレールに蓄圧された高圧
の燃料はユニットインジェクタからエンジンの気筒内に
噴射されることにより、燃料の噴射圧が高められ燃料を
より微粒子化してパティキュレートを低減することがで
きる。
【０００３】従来、このような高圧燃料機器であるユニ
ットインジェクタとコモンレールの接続、又はコモンレ
ールと供給ポンプとの接続は燃料パイプにより行われ
る。図４に示すように、この燃料パイプ２の先端はそれ
ぞれ先細りに形成され、それぞれの高圧燃料機器の燃料
出入口３の口縁に形成された末広がりの凹部４にパイプ
２の端部を実線矢印Ｐで示すように高圧で接触させるこ
とによりパイプ２の先端を塑性変形させて凹部４に馴染
ませ、パイプ２の端部を凹部４に面接触せさることによ
り接続している。このようにパイプ２の端部を凹部４に
面接触せさることによりパイプ２の内部を流通する高圧
燃料のパイプ２の接続部における漏れを防止することが
できるようになっている。
ットインジェクタとコモンレールの接続、又はコモンレ
ールと供給ポンプとの接続は燃料パイプにより行われ
る。図４に示すように、この燃料パイプ２の先端はそれ
ぞれ先細りに形成され、それぞれの高圧燃料機器の燃料
出入口３の口縁に形成された末広がりの凹部４にパイプ
２の端部を実線矢印Ｐで示すように高圧で接触させるこ
とによりパイプ２の先端を塑性変形させて凹部４に馴染
ませ、パイプ２の端部を凹部４に面接触せさることによ
り接続している。このようにパイプ２の端部を凹部４に
面接触せさることによりパイプ２の内部を流通する高圧
燃料のパイプ２の接続部における漏れを防止することが
できるようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年において
排ガスの浄化要求の増大に伴い、燃料をより微粒子化す
る必要性が高まった。この燃料のより微粒子化に対して
は燃料の噴射圧を更に高めることにより対処可能である
が、高圧燃料パイプ２自体の強度及び高圧燃料パイプ２
の接続部分における燃料漏れを防止する必要性がある。
高圧燃料パイプ２自体の強度はパイプ２の肉厚を増大す
るか、又はステンレス鋼に代表される高強度材質により
パイプ２を製造することが考えられる。また、高圧燃料
パイプ２の接続部分における燃料漏れを防止するにはパ
イプ２の端部と凹部４との接触面圧を増大させることが
考えられる。
排ガスの浄化要求の増大に伴い、燃料をより微粒子化す
る必要性が高まった。この燃料のより微粒子化に対して
は燃料の噴射圧を更に高めることにより対処可能である
が、高圧燃料パイプ２自体の強度及び高圧燃料パイプ２
の接続部分における燃料漏れを防止する必要性がある。
高圧燃料パイプ２自体の強度はパイプ２の肉厚を増大す
るか、又はステンレス鋼に代表される高強度材質により
パイプ２を製造することが考えられる。また、高圧燃料
パイプ２の接続部分における燃料漏れを防止するにはパ
イプ２の端部と凹部４との接触面圧を増大させることが
考えられる。
【０００５】しかし、パイプ２の肉厚を増大することは
燃料が流通する断面積の縮小又はパイプ２の外径の増大
を来たし、燃料流通抵抗を増大させ又はエンジン自体を
大型化させる問題点がある。一方、高強度材質によりパ
イプ２を製造することはその高強度のために高圧燃料機
器の燃料出入口３の凹部４に面接触させる際の圧力を上
昇させなければならない問題点があり、この圧力が不足
するとパイプ２の先端の塑性変形が十分でなく、パイプ
２の先端が凹部４に馴染まないことに起因して高圧燃料
パイプ２の接続部分において燃料漏れが生じる恐れもあ
る。
燃料が流通する断面積の縮小又はパイプ２の外径の増大
を来たし、燃料流通抵抗を増大させ又はエンジン自体を
大型化させる問題点がある。一方、高強度材質によりパ
イプ２を製造することはその高強度のために高圧燃料機
器の燃料出入口３の凹部４に面接触させる際の圧力を上
昇させなければならない問題点があり、この圧力が不足
するとパイプ２の先端の塑性変形が十分でなく、パイプ
２の先端が凹部４に馴染まないことに起因して高圧燃料
パイプ２の接続部分において燃料漏れが生じる恐れもあ
る。
【０００６】また、パイプ２の端部と凹部４との接触面
圧を増大させることは、図の拡大図に示すように、パイ
プ２先端の塑性変形が凹部４を越える恐れがあり、凹部
４を外れた箇所にはパイプ２を押圧する力に直交する平
面部２ａが形成され、この平面部２ａにはパイプ２を押
圧する力に対抗する反力Ｒを生じさせる問題点がある。
このため、平面部２ａが形成された場合には、高圧燃料
パイプ２の接触部分の圧力が減少して接続部分において
燃料漏れを生じるとともに、平面部２ａが形成されたパ
イプ２は再使用できない不具合がある。本発明の目的
は、パイプの肉厚を増大させることなく燃料パイプ自体
の強度を増大させることができる高圧燃料パイプの接続
構造を提供することにある。本発明の別の目的は、パイ
プの端部と凹部との接触面積を確保することにより高圧
燃料パイプの接続部分における燃料漏れを確実に防止で
きる高圧燃料パイプの接続構造を提供することにある。
圧を増大させることは、図の拡大図に示すように、パイ
プ２先端の塑性変形が凹部４を越える恐れがあり、凹部
４を外れた箇所にはパイプ２を押圧する力に直交する平
面部２ａが形成され、この平面部２ａにはパイプ２を押
圧する力に対抗する反力Ｒを生じさせる問題点がある。
このため、平面部２ａが形成された場合には、高圧燃料
パイプ２の接触部分の圧力が減少して接続部分において
燃料漏れを生じるとともに、平面部２ａが形成されたパ
イプ２は再使用できない不具合がある。本発明の目的
は、パイプの肉厚を増大させることなく燃料パイプ自体
の強度を増大させることができる高圧燃料パイプの接続
構造を提供することにある。本発明の別の目的は、パイ
プの端部と凹部との接触面積を確保することにより高圧
燃料パイプの接続部分における燃料漏れを確実に防止で
きる高圧燃料パイプの接続構造を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１に係る発明は、
図１に示すように、高圧燃料機器１１，１３，１４の燃
料出入口２１の口縁に形成された末広がりの凹部２２に
先細りに形成されたパイプ１２端部を高圧で面接触する
ことにより高圧燃料パイプを接続する構造の改良であ
る。その特徴ある構成は、燃料パイプ１２がステンレス
鋼からなる内管１２ａとステンレス鋼より軟質の鋼材か
らなる外管１２ｂとを一体化した複合鋼管であって、内
管１２ａの端部が先細りに形成されて凹部２２に外管１
２ｂのみが面接触するように構成されたところにある。
図１に示すように、高圧燃料機器１１，１３，１４の燃
料出入口２１の口縁に形成された末広がりの凹部２２に
先細りに形成されたパイプ１２端部を高圧で面接触する
ことにより高圧燃料パイプを接続する構造の改良であ
る。その特徴ある構成は、燃料パイプ１２がステンレス
鋼からなる内管１２ａとステンレス鋼より軟質の鋼材か
らなる外管１２ｂとを一体化した複合鋼管であって、内
管１２ａの端部が先細りに形成されて凹部２２に外管１
２ｂのみが面接触するように構成されたところにある。
【０００８】燃料パイプ１２がステンレス鋼からなる内
管１２ａを備える複合鋼管であることにより、パイプ１
２の肉厚を増大させることなく燃料パイプ１２自体の強
度を増大させることができる。内管１２ａの端部を先細
りに形成し、凹部２２にステンレス鋼より軟質の鋼材を
使用した外管１２ｂのみを面接触させることにより、凹
部２２との馴染み性を向上させる。なお、ステンレス鋼
より軟質の鋼材としてはＳＴＳ３４０等が挙げられる。
管１２ａを備える複合鋼管であることにより、パイプ１
２の肉厚を増大させることなく燃料パイプ１２自体の強
度を増大させることができる。内管１２ａの端部を先細
りに形成し、凹部２２にステンレス鋼より軟質の鋼材を
使用した外管１２ｂのみを面接触させることにより、凹
部２２との馴染み性を向上させる。なお、ステンレス鋼
より軟質の鋼材としてはＳＴＳ３４０等が挙げられる。
【０００９】請求項２に係る発明は、高圧燃料機器１，
１３，１４の燃料出入口２１の口縁に形成された末広が
りの凹部２２に先細りに形成されたパイプ１２端部を高
圧で面接触することにより高圧燃料パイプを接続する構
造の改良である。その特徴ある構成は、凹部２２の周縁
に凹部２２の広がり傾斜角度より大きく傾斜した広がり
角度を有する肩部２４が形成されたところにある。凹部
２２の周縁に肩部２４を形成すれば、凹部２２を越えた
外管１２ｂの塑性変形が肩部２４に面接触して燃料パイ
プ１２の接続面積の拡大が図られ、肩部２４が凹部２２
の広がり傾斜角度より大きく傾斜した広がり角度を有す
ることにより燃料パイプ１２を再取付けする際の取付け
反力を減少させる。
１３，１４の燃料出入口２１の口縁に形成された末広が
りの凹部２２に先細りに形成されたパイプ１２端部を高
圧で面接触することにより高圧燃料パイプを接続する構
造の改良である。その特徴ある構成は、凹部２２の周縁
に凹部２２の広がり傾斜角度より大きく傾斜した広がり
角度を有する肩部２４が形成されたところにある。凹部
２２の周縁に肩部２４を形成すれば、凹部２２を越えた
外管１２ｂの塑性変形が肩部２４に面接触して燃料パイ
プ１２の接続面積の拡大が図られ、肩部２４が凹部２２
の広がり傾斜角度より大きく傾斜した広がり角度を有す
ることにより燃料パイプ１２を再取付けする際の取付け
反力を減少させる。
【００１０】請求項３に係る発明は、高圧燃料機器１，
１３，１４の燃料出入口２１の口縁に形成された末広が
りの凹部２２に先細りに形成されたパイプ１２端部を高
圧で面接触することにより高圧燃料パイプを接続する構
造の改良である。その特徴ある構成は、燃料パイプ１２
がステンレス鋼からなる内管１２ａとステンレス鋼より
軟質の鋼材からなる外管１２ｂとを一体化した複合鋼管
であって、内管１２ａの端部が先細りに形成されて凹部
２２に外管１２ｂのみが面接触するように構成され、凹
部２２の周縁に凹部２２の広がり傾斜角度より大きく傾
斜した広がり角度を有する肩部２４が形成されたところ
にある。なお、本明細書で、「燃料出入口」とは高圧燃
料が流出する口又は流入する口或いは流出と流入の双方
が行われる口をいう。
１３，１４の燃料出入口２１の口縁に形成された末広が
りの凹部２２に先細りに形成されたパイプ１２端部を高
圧で面接触することにより高圧燃料パイプを接続する構
造の改良である。その特徴ある構成は、燃料パイプ１２
がステンレス鋼からなる内管１２ａとステンレス鋼より
軟質の鋼材からなる外管１２ｂとを一体化した複合鋼管
であって、内管１２ａの端部が先細りに形成されて凹部
２２に外管１２ｂのみが面接触するように構成され、凹
部２２の周縁に凹部２２の広がり傾斜角度より大きく傾
斜した広がり角度を有する肩部２４が形成されたところ
にある。なお、本明細書で、「燃料出入口」とは高圧燃
料が流出する口又は流入する口或いは流出と流入の双方
が行われる口をいう。
【００１１】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図３に示すように、この例で
はディーゼルエンジン１０は６つの気筒を有し、これら
の気筒毎にユニットインジェクタ１１が配設される。こ
れらのインジェクタ１１には高圧燃料パイプ１２を介し
てコモンレール１３が接続される。コモンレール１３に
は高圧燃料パイプ１２を介して供給ポンプ１４が接続さ
れ、ポンプ１４から圧送された燃料がコモンレール１３
に蓄圧される。図示しないが、この供給ポンプ１４には
カムが設けられ、カムが回転することによりピストンが
上下動してフィードポンプにより燃料タンクから吸い上
げられた燃料をコモンレール１３に供給するようになっ
ている。
基づいて詳しく説明する。図３に示すように、この例で
はディーゼルエンジン１０は６つの気筒を有し、これら
の気筒毎にユニットインジェクタ１１が配設される。こ
れらのインジェクタ１１には高圧燃料パイプ１２を介し
てコモンレール１３が接続される。コモンレール１３に
は高圧燃料パイプ１２を介して供給ポンプ１４が接続さ
れ、ポンプ１４から圧送された燃料がコモンレール１３
に蓄圧される。図示しないが、この供給ポンプ１４には
カムが設けられ、カムが回転することによりピストンが
上下動してフィードポンプにより燃料タンクから吸い上
げられた燃料をコモンレール１３に供給するようになっ
ている。
【００１２】高圧燃料機器であるユニットインジェクタ
１１、コモンレール１３及び供給ポンプ１４をそれぞれ
接続する高圧燃料パイプ１２は同一の構成であり、燃料
パイプと高圧燃料機器との接続構造を次に説明する。図
１に示すように、高圧燃料機器の燃料出入口２１の口縁
には末広がりの凹部２２が形成される。パイプ１２の端
部は先細りに形成され、このパイプ１２端部を高圧で面
接触させることにより高圧燃料パイプ１２を接続するよ
うになっている。燃料出入口２１は高圧燃料機器より突
出して形成された円筒体２３の中央に形成され、円筒体
２３の外周面には雄ねじ２３ａが形成される。また、燃
料出入口２１の凹部２２の周縁には凹部２２の広がり傾
斜角度より大きく傾斜した広がり角度を有する肩部２４
が形成される。
１１、コモンレール１３及び供給ポンプ１４をそれぞれ
接続する高圧燃料パイプ１２は同一の構成であり、燃料
パイプと高圧燃料機器との接続構造を次に説明する。図
１に示すように、高圧燃料機器の燃料出入口２１の口縁
には末広がりの凹部２２が形成される。パイプ１２の端
部は先細りに形成され、このパイプ１２端部を高圧で面
接触させることにより高圧燃料パイプ１２を接続するよ
うになっている。燃料出入口２１は高圧燃料機器より突
出して形成された円筒体２３の中央に形成され、円筒体
２３の外周面には雄ねじ２３ａが形成される。また、燃
料出入口２１の凹部２２の周縁には凹部２２の広がり傾
斜角度より大きく傾斜した広がり角度を有する肩部２４
が形成される。
【００１３】一方、燃料パイプ１２は内管１２ａと外管
１２ｂとを一体化した複合鋼管であって、内管１２ａは
高強度鋼であるステンレス鋼からなり、外管１２ｂはス
テンレス鋼より軟質の鋼材であるＳＴＳ３４０から構成
される。内管１２ａの端部は先細りに形成され、外管１
２ｂは先細り部分を覆うように被覆し、その外周面には
外径を増大させた膨出部１２ｃが形成される。パイプ１
２の端部を高圧で凹部２２に接触させた際にこの外管１
２ｂは塑性変形して凹部２２に馴染み、凹部２２にこの
外管１２ｂのみが面接触するように構成される。
１２ｂとを一体化した複合鋼管であって、内管１２ａは
高強度鋼であるステンレス鋼からなり、外管１２ｂはス
テンレス鋼より軟質の鋼材であるＳＴＳ３４０から構成
される。内管１２ａの端部は先細りに形成され、外管１
２ｂは先細り部分を覆うように被覆し、その外周面には
外径を増大させた膨出部１２ｃが形成される。パイプ１
２の端部を高圧で凹部２２に接触させた際にこの外管１
２ｂは塑性変形して凹部２２に馴染み、凹部２２にこの
外管１２ｂのみが面接触するように構成される。
【００１４】このように構成された高圧燃料パイプの接
続構造における燃料パイプ１２の高圧燃料機器への接続
について説明する。先ず、燃料パイプ１２に段部２６ａ
を有する雌ねじ２６を嵌入する。次に、雌ねじ２６の段
部２６ａと燃料パイプ１２の膨出部１２ｃとをスペーサ
２７を介して係合させ、雌ねじ２６を円筒体２３の雄ね
じ２３ａに螺合する。雌ねじ２６は雄ねじ２３ａに螺号
することにより図の矢印で示すように移動し、段部２６
ａはスペーサ２７を介して燃料パイプ１２の膨出部１２
ｃを円筒体２３に近づける。膨出部１２ｃが円筒体２３
に近づけられることにより、パイプ１２の端部は凹部２
２に高圧で押圧され、図２に示すように、燃料パイプ１
２の外管１２ｂは塑性変形して凹部２２に馴染み、燃料
パイプ１２の端部は凹部２２に面接触して燃料パイプ１
２が高圧燃料機器１１，１３，１４に接続される。な
お、外管１２ｂの塑性変形が凹部２２を越えた場合に
は、図２の拡大図に示すように、燃料パイプ１２の外管
１２ｂが肩部２４において塑性変形することにより馴染
み、凹部２２の接触部分における圧力を減少させること
なく燃料漏れを防止する。
続構造における燃料パイプ１２の高圧燃料機器への接続
について説明する。先ず、燃料パイプ１２に段部２６ａ
を有する雌ねじ２６を嵌入する。次に、雌ねじ２６の段
部２６ａと燃料パイプ１２の膨出部１２ｃとをスペーサ
２７を介して係合させ、雌ねじ２６を円筒体２３の雄ね
じ２３ａに螺合する。雌ねじ２６は雄ねじ２３ａに螺号
することにより図の矢印で示すように移動し、段部２６
ａはスペーサ２７を介して燃料パイプ１２の膨出部１２
ｃを円筒体２３に近づける。膨出部１２ｃが円筒体２３
に近づけられることにより、パイプ１２の端部は凹部２
２に高圧で押圧され、図２に示すように、燃料パイプ１
２の外管１２ｂは塑性変形して凹部２２に馴染み、燃料
パイプ１２の端部は凹部２２に面接触して燃料パイプ１
２が高圧燃料機器１１，１３，１４に接続される。な
お、外管１２ｂの塑性変形が凹部２２を越えた場合に
は、図２の拡大図に示すように、燃料パイプ１２の外管
１２ｂが肩部２４において塑性変形することにより馴染
み、凹部２２の接触部分における圧力を減少させること
なく燃料漏れを防止する。
【００１５】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、燃
料パイプにステンレス鋼からなる内管とステンレス鋼よ
り軟質の鋼材からなる外管とを一体化した複合鋼管を使
用するので、内管自体の強度を向上させることによりパ
イプの肉厚を増大させることなく燃料パイプ自体の強度
を増大させることができる。また、内管の端部を先細り
に形成して燃料出入口の凹部に外管のみが面接触するよ
うに構成したので、燃料パイプ端部を凹部に接触させる
際の馴染み性が損われることはない。また、凹部の周縁
に凹部の広がり傾斜角度より大きく傾斜した広がり角度
を有する肩部を形成すれば、凹部を越えて外管が塑性変
形しても凹部の接触部分の圧力を減少させることはな
い。この結果、パイプの端部と凹部との接触圧力を確保
して高圧燃料パイプの接続部分における燃料漏れを防止
することができる。更に、凹部の周縁に肩部を形成する
ことは、凹部を外れたパイプ先端部分におけるパイプを
押圧する力に直交する平面部の形成を防止して、パイプ
の再使用を可能にする効果もある。
料パイプにステンレス鋼からなる内管とステンレス鋼よ
り軟質の鋼材からなる外管とを一体化した複合鋼管を使
用するので、内管自体の強度を向上させることによりパ
イプの肉厚を増大させることなく燃料パイプ自体の強度
を増大させることができる。また、内管の端部を先細り
に形成して燃料出入口の凹部に外管のみが面接触するよ
うに構成したので、燃料パイプ端部を凹部に接触させる
際の馴染み性が損われることはない。また、凹部の周縁
に凹部の広がり傾斜角度より大きく傾斜した広がり角度
を有する肩部を形成すれば、凹部を越えて外管が塑性変
形しても凹部の接触部分の圧力を減少させることはな
い。この結果、パイプの端部と凹部との接触圧力を確保
して高圧燃料パイプの接続部分における燃料漏れを防止
することができる。更に、凹部の周縁に肩部を形成する
ことは、凹部を外れたパイプ先端部分におけるパイプを
押圧する力に直交する平面部の形成を防止して、パイプ
の再使用を可能にする効果もある。
【図１】本発明の接続構造を示す断面図。
【図２】その燃料パイプの端部が塑性変形した状態を示
す図１に対応する図。
す図１に対応する図。
【図３】その接続構造を有するディーゼルエンジンの側
面図。
面図。
【図４】従来例を示す図１に対応する図。
１１ ユニットインジェクタ １２ 高圧燃料パイプ １２ａ 内管 １２ｂ 外管 １３ コモンレール １４ 供給ポンプ ２１ 燃料出入口 ２２ 凹部 ２４ 肩部
Claims (3)
- 【請求項１】 高圧燃料機器(11,13,14)の燃料出入口(2
1)の口縁に形成された末広がりの凹部(22)に先細りに形
成されたパイプ(12)端部を高圧で面接触することにより
高圧燃料パイプを接続する構造において、 前記燃料パイプ(12)がステンレス鋼からなる内管(12a)
と前記ステンレス鋼より軟質の鋼材からなる外管(12b)
とを一体化した複合鋼管であって、 前記内管(12a)の端部が先細りに形成されて前記凹部(2
2)に前記外管(12b)のみが面接触するように構成された
ことを特徴とする高圧燃料パイプの接続構造。 - 【請求項２】 高圧燃料機器(11,13,14)の燃料出入口(2
1)の口縁に形成された末広がりの凹部(22)に先細りに形
成されたパイプ(12)端部を高圧で面接触することにより
高圧燃料パイプを接続する構造において、 前記凹部(22)の周縁に前記凹部(22)の広がり傾斜角度よ
り大きく傾斜した広がり角度を有する肩部(24)が形成さ
れたことを特徴とする高圧燃料パイプの接続構造。 - 【請求項３】 高圧燃料機器(11,13,14)の燃料出入口(2
1)の口縁に形成された末広がりの凹部(22)に先細りに形
成されたパイプ(12)端部を高圧で面接触することにより
高圧燃料パイプを接続する構造において、 前記燃料パイプ(12)がステンレス鋼からなる内管(12a)
と前記ステンレス鋼より軟質の鋼材からなる外管(12b)
とを一体化した複合鋼管であって、 前記内管(12a)の端部が先細りに形成されて前記凹部(2
2)に前記外管(12b)のみが面接触するように構成され、 前記凹部(22)の周縁に前記凹部(22)の広がり傾斜角度よ
り大きく傾斜した広がり角度を有する肩部(24)が形成さ
れたことを特徴とする高圧燃料パイプの接続構造。
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|---|---|---|---|
| JP01673697A JP3385415B2 (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | 高圧燃料パイプの接続構造 |
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|---|---|---|---|
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1997
- 1997-01-30 JP JP01673697A patent/JP3385415B2/ja not_active Expired - Fee Related
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