JPH10210587A - スピーカシステム - Google Patents

スピーカシステム

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JPH10210587A
JPH10210587A JP1035097A JP1035097A JPH10210587A JP H10210587 A JPH10210587 A JP H10210587A JP 1035097 A JP1035097 A JP 1035097A JP 1035097 A JP1035097 A JP 1035097A JP H10210587 A JPH10210587 A JP H10210587A
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speaker
low
cabinet
frequency radiation
speaker system
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JP1035097A
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Akihisa Suzuki
晶久 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化に伴う低音域の再生性能を改善しなが
ら、より一層の小型化を実現することができるスピーカ
システムを提供する。 【解決手段】 本発明に係るスピーカシステムは、スピ
ーカキャビネット2の背面、天面、側面のいずれかを低
音域放射振動板5とした構成を有しており、この低音域
放射振動板5は、スピーカキャビネット2の前面に設け
られたスピーカユニット1で発生し、かつ、スピーカキ
ャビネット2の内部空気層8を介して伝達された音響振
動によって振動動作させられるものであることを特徴と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスピーカシステムに
係り、特には、その低音域の再生性能を改善するための
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、スピーカシステムの一例とし
ては図14で簡略化して示すようなものがあり、この種
のスピーカシステムは、音響(オーディオ)信号の入力
に伴って再生音を発するスピーカユニット1が収納箱で
あるスピーカキャビネット2の前面にマウントされた構
成を有している。そして、この際におけるスピーカユニ
ット1は音響信号を増幅したうえで高音域から低音域ま
での再生音をスピーカキャビネット2の前面側外部へと
向かって放射するものである一方、スピーカキャビネッ
ト2はスピーカユニット1のみから再生音が放射される
よう重厚な補強が施された密閉状の箱構造を有するのが
一般的となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スピーカシ
ステムを備えたオーディオ装置などは各家庭に至るまで
数多く普及しており、これらのスピーカシステムに対し
てはより一層の小型化が求められている。しかしなが
ら、この種のスピーカシステムにおいては、その低音域
の再生性能の劣化を抑制したうえでの小型化を図ること
が重要であり、図14で示した従来構成のままでは低音
域の再生性能の劣化を抑制しながらの小型化を実現する
ことが困難となっていた。
【0004】そして、このような現状にあってもスピー
カシステムの小型化を極力実現する必要がある都合上、
特開昭60−43998号公報や実開昭63−6829
0号公報で開示されているような技術が提案されてい
る。すなわち、図示省略しているが、特開昭60−43
998号公報では、スピーカキャビネットの一部に薄板
部分を形成し、かつ、コーンといわれるスピーカユニッ
トの音響振動板を薄板部分と直接的に連結しておいたう
え、音響振動板でもってスピーカキャビネットの薄板部
分を駆動して振動動作させることが行われている。ま
た、実開昭63−68290号公報では、スピーカユニ
ットをスピーカキャビネットの内部に設け、かつ、スピ
ーカキャビネットの前面に外部放射用の振動板を設けて
おいたうえ、これら振動板とスピーカユニットとの間、
つまり、スピーカユニットの前面側に設けられた空気室
を音響変成器として利用することが行われている。
【0005】しかしながら、特開昭60−43998号
公報で開示された技術を採用した際には、スピーカキャ
ビネットの薄板部分に対する駆動ポイントを理想的な位
置に設定し得たとしても高音域の再生音がスピーカキャ
ビネットの全体から放射されないことになり、高音域の
再生性能が劣化することになる。一方、実開昭63−6
8290号公報で開示された技術によれば、スピーカユ
ニットの背面側のみならず、その前面側に設けられた空
気室をも音響変成器として利用するため、このスピーカ
ユニットによって高音域の再生音を発生することができ
なくなり、高音域再生用のスピーカユニットを別に設け
ておく必要が生じる。さらに、この技術を採用した際に
は、音響迷路を設ける必要があるために構成が複雑とな
る結果、コストアップを招くことになってしまう。
【0006】すなわち、いずれの提案済み技術を採用し
た場合であっても、低音域の再生性能をある程度は改善
し得るものの、高音域から低音域に至るまでの再生性能
は全体として劣化することになりかねないのが実情であ
る。
【0007】本発明は、このような不都合に鑑みて創案
されたものであり、小型化に伴う低音域の再生性能を改
善しながら、より一層の小型化を実現することができる
スピーカシステムの提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
スピーカシステムは、スピーカキャビネットの背面を低
音域放射振動板とした構成を有しており、この低音域放
射振動板は、スピーカキャビネットの前面に設けられた
スピーカユニットで発生し、かつ、スピーカキャビネッ
トの内部空気層を介して伝達された音響振動によって振
動動作させられるものであることを特徴とする。請求項
2に係るスピーカシステムは、スピーカキャビネットの
天面を低音域放射振動板とした構成を有しており、この
低音域放射振動板は、スピーカキャビネットの前面に設
けられたスピーカユニットで発生し、かつ、スピーカキ
ャビネットの内部空気層を介して伝達された音響振動に
よって振動動作させられるものであることを特徴として
いる。
【0009】請求項3に係るスピーカシステムは、スピ
ーカキャビネットの少なくとも一方の側面を低音域放射
振動板とした構成を有しており、この低音域放射振動板
は、スピーカキャビネットの前面に設けられたスピーカ
ユニットで発生し、かつ、スピーカキャビネットの内部
空気層を介して伝達された音響振動によって振動動作さ
せられるものであることを特徴とする。請求項4に係る
スピーカシステムは、スピーカキャビネットの天面及び
側面を低音域放射振動板とした構成を有しており、この
低音域放射振動板は、スピーカキャビネットの前面に設
けられたスピーカユニットで発生し、かつ、スピーカキ
ャビネットの内部空気層を介して伝達された音響振動に
よって振動動作させられるものであることを特徴として
いる。
【0010】そして、請求項1ないし請求項4に係るス
ピーカシステムによれば、スピーカキャビネットの背
面、天面、側面のうちのいずれか、または、これらのう
ちの幾つかの面を低音域放射振動板5としているので、
スピーカユニットを構成する音響振動板よりも低音域放
射振動板を大きくしておく、例えば、これらの低音域放
射振動板を背面、天面、側面それぞれの略全面にわたる
大きさとしておくことが可能となる結果、スピーカシス
テムの小型化に伴う低音域の再生性能が劣化することを
防止し得るばかりか、低音域の再生性能を改善しながら
スピーカシステムの小型化を実現することが容易に行え
ることとなる。
【0011】請求項5に係るスピーカシステムは請求項
1ないし請求項4のいずれかに記載したスピーカシステ
ムであり、スピーカキャビネットと低音域放射振動板と
の間には、低音域放射振動板を固定支持する連結機構が
設けられていることを特徴としている。請求項6に係る
スピーカシステムは請求項5に記載したスピーカシステ
ムであり、その連結機構は、スピーカキャビネットの底
面が支持面上に設置されたときにのみ低音域放射振動板
の固定支持を解除するものであることを特徴とする。請
求項7に係るスピーカシステムは請求項5に記載したス
ピーカシステムであり、連結機構は、スピーカユニット
に対する音響信号の入力に伴って低音域放射振動板の固
定支持を解除するものであることを特徴としている。
【0012】そして、請求項5ないし請求項7に係るス
ピーカシステムによれば、スピーカキャビネットの背
面、天面、側面のいずれかであって振動動作し得る低音
域放射振動板を連結機構で固定支持しておくことが可能
となる結果、輸送中や不使用状態にあるスピーカシステ
ムの低音域放射振動板に対して損傷が生じることを防止
し得るという利点が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0014】(実施の形態1)図1は実施の形態1に係
るスピーカシステムの構成を簡略化して示す断面図、図
2はその第1変形例を示す断面図、図3はその第2変形
例を示す断面図、図4は図3中のA−A切断線に沿う断
面図、図5はその第3変形例を示す断面図、図6は図5
中のB−B切断線に沿う断面図であり、これらのスピー
カシステムはオーディオ装置などを構成する際に使用さ
れるものである。なお、この際におけるスピーカシステ
ムの構成は従来の形態と基本的に異ならないので、図1
ないし図6のそれぞれにおいて図14と同一若しくは相
当する部品、部分には同一符号を付している。
【0015】実施の形態1に係るスピーカシステムは、
図1で示すように、音響(オーディオ)信号の入力に伴
って再生音を発するスピーカユニット1がスピーカキャ
ビネット2の前面に対して設けられたものであり、スピ
ーカユニット1は、音響振動板3や磁界部、ボイスコイ
ルボビンなどの他、これらをスピーカキャビネット2の
前面に対して位置決め支持するためのフレーム4を具備
している。そして、ここでのスピーカキャビネット2は
箱構造を有するものであり、スピーカキャビネット2の
背面には、その略全面にわたる大きさを有する平板状の
低音域放射振動板5が振動可能な状態としたうえで設け
られている。
【0016】すなわち、この際におけるスピーカキャビ
ネット2の内面上における背面側位置には内向きに突出
した突起6が取り付けられており、低音域放射振動板5
はゴム材やスポンジ材などのような弾性体からなるサス
ペンション7を介したうえで突起6と接合固定されるこ
とにより振動動作可能な状態として支持されている。な
お、ここでは、スピーカキャビネット2の背面そのもの
を低音域放射振動板5とし、かつ、この低音域放射振動
板5がスピーカキャビネット2の背面の略全面にわたる
大きさを有するものであるとしているが、このような構
成に限定されることはないのであり、図示省略している
が、スピーカキャビネットの背面よりも小さな面積を有
する低音域放射振動板としたうえ、この低音域放射振動
板をスピーカキャビネットの背面の一部分に設けた構成
を採用してもよいことは勿論である。
【0017】そこで、スピーカシステムを構成している
スピーカユニット1へと音響信号が入力されることによ
って音響振動板3が振動動作し始めると、この音響振動
板3の振動動作に伴ってスピーカユニット1で発生した
音響振動はスピーカキャビネット2の内部空気層8へと
伝達されることになり、スピーカキャビネット2の背面
に設けられた低音域放射振動板5へは内部空気層8を介
したうえで音響振動が伝達されることになる。そして、
音響振動が伝達された低音域放射振動板5は自ら振動動
作し始めることになり、この際における低音域放射振動
板5からは振動動作に伴って再生された低音域の再生音
がスピーカシステムの外部に向かって放射される。その
ため、スピーカシステムを小型化した場合であっても低
音域の再生性能が劣化することを防止し得ることにな
り、低音域の再生性能を改善しながらスピーカシステム
の小型化を実現することが可能となる。
【0018】ところで、本実施の形態1に係るスピーカ
システムでは、スピーカキャビネット2の背面を低音域
放射振動板5としているが、このような構成に限定され
ることはなく、図2で示す第1変形例のように、スピー
カキャビネット2の天面を低音域放射振動板5としてお
いたり、図3及び図4で示す第2変形例のように、スピ
ーカキャビネット2の少なくとも一方の側面を低音域放
射振動板5とした構成を採用してもよい。あるいはま
た、図5及び図6で示す第3変形例のように、スピーカ
キャビネット2の天面及び側面のそれぞれを低音域放射
振動板5とした構成を採用することも可能である。な
お、これらの変形例に係るスピーカシステムの基本構成
は実施の形態1に係るスピーカシステムと異ならないの
で、ここでの詳しい説明は省略する。
【0019】そして、これら第1変形例ないし第3変形
例のいずれかに係るスピーカシステムにおいても、実施
の形態1と同じく、スピーカユニット1へと音響信号が
入力されることによって音響振動板3が振動動作を開始
すると、音響振動板3の振動動作に伴ってスピーカユニ
ット1で発生した音響振動はスピーカキャビネット2の
内部空気層8へと伝達されることになり、スピーカキャ
ビネット2に設けられた低音域放射振動板5へは内部空
気層8を介したうえで音響振動が伝達される。
【0020】さらに、音響振動が伝達された低音域放射
振動板5は自らの振動動作を開始することになり、これ
らの低音域放射振動板5からはスピーカシステムの外部
に向かって低音域の再生音が放射されることになる。そ
のため、スピーカシステムを小型化した場合であって
も、低音域の再生性能が劣化することを防止し得ること
となる。すなわち、以上説明した実施の形態1に係るス
ピーカシステムは、支持台(図示省略)と接することに
なるスピーカキャビネット2の底面を除いた背面、天
面、側面のうちのいずれか、または、これらのうちの幾
つかの面を低音域放射振動板5として利用することを特
徴としている。
【0021】つぎに、実施の形態2に係るスピーカシス
テムについて説明するが、実施の形態2は、実施の形態
1でスピーカシステムに対して低音域放射振動板5を設
けたことによって生じる不都合を解消し得る構成である
ことを特徴としている。
【0022】(実施の形態2)図7は実施の形態2に係
るスピーカシステムの構成を簡略化して示す断面図、図
8はその背面図、図9及び図10は実施の形態2とは異
なる連結機構を具備して構成された第4変形例に係るス
ピーカシステムの背面図であり、図11は第5変形例に
係るスピーカシステムの構成を簡略化して示す断面図、
図12はその背面図、図13は第5変形例に係るスピー
カシステムが具備した連結機構の動作状態を示す説明図
である。なお、実施の形態2と、第4変形例及び第5変
形例とのそれぞれに係るスピーカシステム自体の構成は
実施の形態1と基本的に異ならないので、図7ないし図
13において図1と同一若しくは相当する部品、部分に
は同一符号を付し、ここでの詳しい説明は省略する。
【0023】実施の形態2に係るスピーカシステムは、
図7で示すように、実施の形態1に係るスピーカシステ
ムと同じく、音響信号の入力に伴って再生音を発するス
ピーカユニット1がスピーカキャビネット2の前面に設
けられたものであり、スピーカキャビネット2の背面
は、その略全面にわたる大きさを有する低音域放射振動
板5となっている。そして、この際における低音域放射
振動板5は、スピーカキャビネット2の内面上における
背面側位置に取り付けられた突起6とサスペンション7
を介したうえで接合固定されており、振動動作可能な状
態としたうえで支持されている。したがって、実施の形
態2に係るスピーカシステムにおいても、スピーカユニ
ット1へと音響信号が入力されると、音響振動が伝達さ
れた低音域放射振動板5は自ら振動動作し始めることに
なり、低音域放射振動板5からは低音域の再生音がスピ
ーカシステムの外部に向かって放射される結果、実施の
形態1と同様の利点が得られることになる。
【0024】さらにまた、このスピーカシステムを構成
するスピーカキャビネット2と低音域放射振動板5との
間には振動動作可能な低音域放射振動板5を拘束して固
定支持するための連結機構10が設けられており、両者
間の隅部位置ごとに設けられた連結機構10は、スピー
カキャビネット2及び低音域放射振動板5の対向位置間
に架けわたして形成された切り込み溝11と、この切り
込み溝11に差し込み嵌合される嵌合板12とから構成
されている。すなわち、この嵌合板12を切り込み溝1
1に差し込んでおいた場合にはスピーカキャビネット2
に対して振動動作可能な状態で支持された低音域放射振
動板5が振動動作不可な状態として拘束的に固定支持さ
れることになり、スピーカシステムの輸送に伴う振動や
ショックが作用することによって低音域放射振動板5が
勝手に振動動作したうえで損傷することを未然に防止し
得ることとなる。なお、スピーカシステムの使用時に
は、切り込み溝11から嵌合板12を引き抜いたうえで
除去する、つまり、連結機構10による低音域放射振動
板5の固定支持が解除されていることは勿論である。
【0025】ところで、実施の形態2に係るスピーカシ
ステムでは切り込み溝11及び嵌合板12からなる連結
機構10を使用するとしているが、このような構成の連
結機構10に限られることはないのであり、図9及び図
10で示す第4変形例に係るような連結機構13や、図
11ないし図13で示す第5変形例に係るような構成と
された連結機構14を採用することも可能である。
【0026】すなわち、第4変形例に係るスピーカシス
テムでは、スピーカキャビネット2の底面が支持面(図
示省略)上に設置されたとき、つまり、スピーカシステ
ムの使用時にのみ低音域放射振動板5の固定支持を解除
する構成とされた連結機構13が用いられており、この
際における連結機構13は、スピーカキャビネット2及
び低音域放射振動板5間の隅部位置それぞれに設けら
れ、かつ、スピーカキャビネット2に立設された揺動中
心軸15でもって揺動自在に支持された揺動レバー16
と、スピーカキャビネット2の背面の左右位置に配置さ
れたうえで上下一対の揺動レバー16同士を間隔変更不
可能な状態として連結する連結体17とを具備している
一方、低音域放射振動板5の隅部位置ごとには揺動レバ
ー16の内側端部16aが嵌合する切り欠き部18が形
成されている。なお、ここでは、上側に位置する揺動レ
バー16の揺動中心軸15よりも内側に位置する内側端
部16aと、下側に位置する揺動レバー16の揺動中心
軸15よりも外側に位置する外側端部16bとを、棒状
の連結体17でもって互いに連結しておくことが行われ
ており、これら揺動レバー16のそれぞれは内側端部1
6aが切り欠き部18と嵌合するようバネ(図示省略)
でもって付勢されている。
【0027】そこで、第4変形例に係るスピーカシステ
ムに設けられた連結機構13では、図9で示すように、
揺動レバー16それぞれの内側端部16aを低音域放射
振動板5の切り欠き部18と嵌合する結果として振動動
作可能な低音域放射振動板5を拘束的に固定支持するこ
とが行われる一方、このスピーカシステムを使用すべく
支持台(図示省略)上に設置した際には、スピーカキャ
ビネット2の下側左右に配置された揺動レバー16それ
ぞれの外側端部16bが支持台でもって押し上げられて
各々の内側端部16aが低音域放射振動板5の下側に形
成された切り欠き部18に対する拘束を解き、かつ、上
側左右に配置された揺動レバー16それぞれが連結体1
7を介して揺動動作させられたうえで低音域放射振動板
5の上側に形成された切り欠き部18に対する内側端部
16aの拘束を解くことになり、図10で示すように、
連結機構13による低音域放射振動板5の拘束が解除さ
れる結果として低音域放射振動板5の振動動作が可能と
なる。
【0028】また、第5変形例に係るスピーカシステム
においては図11ないし図13で示すような構成とされ
た連結機構14を用いることが行われており、この際に
おけるスピーカキャビネット2及び低音域放射振動板5
の対向する隅部位置ごとに設けられた連結機構14のそ
れぞれは、スピーカキャビネット2の背面に対して固定
支持されたうえで制御信号の有無に基づいて伸縮動作す
る電磁弁20と、スピーカユニット1への音響信号と同
調した制御信号の入力に伴って伸長動作する電磁弁20
に取り付けられたうえで低音域放射振動板5をスピーカ
キャビネット2へと押し付け付勢する押付体21とを具
備している。
【0029】そこで、この第5変形例に係る連結機構1
4が設けられたスピーカシステムでは、電磁弁20に対
する制御信号が入力していないと、図13(a)で示す
ように、低音域放射振動板5が押付体21でもってスピ
ーカキャビネット2へと押し付け付勢されており、振動
動作可能な状態として支持された低音域放射振動板5が
押付体21の押し付け付勢によって振動動作不可能な状
態で拘束されていることになる。一方、使用中のスピー
カシステムにおいて、スピーカユニット1に対する音響
信号が入力したときは電磁弁20に対しても制御信号が
入力するため、図13(b)で示すように、押付体21
による低音域放射振動板5の押し付け付勢が解除される
ことになり、低音域放射振動板5はスピーカキャビネッ
ト2に対して振動動作可能な状態で支持されていること
になる。
【0030】ところで、電磁弁20に入力する制御信号
を得るには、図示省略しているが、スピーカシステムに
対して音響信号を供給するアンプの電源スイッチと連動
させることによって制御信号を創成したり、スピーカシ
ステムの入力端子でもって音響信号の有無を検知する電
気回路を付加しておいたりすることが一般的である。
【0031】なお、実施の形態2に係るスピーカシステ
ムと、第4変形例及び第5変形例のスピーカシステムと
においては、スピーカキャビネット2の背面に対して低
音域放射振動板5を設けるとしているが、このような構
成に限定されることはなく、実施の形態1で説明したよ
うに、支持台(図示省略)と接することになるスピーカ
キャビネット2の底面を除いた背面、天面、側面のうち
のいずれか、または、これらのうちの幾つかの面を低音
域放射振動板5としてもよいことは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
ないし請求項4のいずれかに係るスピーカシステムによ
れば、スピーカキャビネットの背面、天面、側面のうち
のいずれか、または、複数の面を低音域放射振動板とし
て利用するので、スピーカシステムの小型化に伴う低音
域の再生性能が劣化することを防止し得るのみならず、
低音域の再生性能を改善しながらスピーカシステムの小
型化を実現することができるという効果が得られる。ま
た、本発明の請求項5ないし請求項7のいずれかに係る
スピーカシステムによれば、スピーカキャビネットの背
面、天面、側面のいずれかであって振動動作し得る低音
域放射振動板を連結機構でもって固定支持しておくこと
が可能となる結果、輸送中や不使用状態にあるスピーカ
システムの低音域放射振動板に対して損傷が生じること
を防止し得るという効果が得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るスピーカシステムの構成を
簡略化して示す断面図である。
【図2】第1変形例に係るスピーカシステムの構成を簡
略化して示す断面図である。
【図3】第2変形例に係るスピーカシステムの構成を簡
略化して示す断面図である。
【図4】図3中のA−A切断線に沿う断面図である。
【図5】第3変形例に係るスピーカシステムの構成を簡
略化して示す断面図である。
【図6】図5中のB−B切断線に沿う断面図である。
【図7】実施の形態2に係るスピーカシステムの構成を
簡略化して示す断面図である。
【図8】実施の形態2に係るスピーカシステムの背面図
である。
【図9】第4変形例に係るスピーカシステムの背面図で
ある。
【図10】第4変形例に係るスピーカシステムの背面図
である。
【図11】第5変形例に係るスピーカシステムの構成を
簡略化して示す断面図である。
【図12】第5変形例に係るスピーカシステムの背面図
である。
【図13】第5変形例に係るスピーカシステムが具備し
た連結機構の動作状態を示す説明図である。
【図14】従来の形態に係るスピーカシステムの構成を
簡略化して示す断面図である。
【符号の説明】
1 スピーカユニット 2 スピーカキャビネット 5 低音域放射振動板 8 内部空気層 10 連結機構

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピーカキャビネットの背面を低音域放射
    振動板としており、 この低音域放射振動板は、スピーカキャビネットの前面
    に設けられたスピーカユニットで発生し、かつ、スピー
    カキャビネットの内部空気層を介して伝達された音響振
    動によって振動動作させられるものであることを特徴と
    するスピーカシステム。
  2. 【請求項2】スピーカキャビネットの天面を低音域放射
    振動板としており、 この低音域放射振動板は、スピーカキャビネットの前面
    に設けられたスピーカユニットで発生し、かつ、スピー
    カキャビネットの内部空気層を介して伝達された音響振
    動によって振動動作させられるものであることを特徴と
    するスピーカシステム。
  3. 【請求項3】スピーカキャビネットの少なくとも一方の
    側面を低音域放射振動板としており、 この低音域放射振動板は、スピーカキャビネットの前面
    に設けられたスピーカユニットで発生し、かつ、スピー
    カキャビネットの内部空気層を介して伝達された音響振
    動によって振動動作させられるものであることを特徴と
    するスピーカシステム。
  4. 【請求項4】スピーカキャビネットの天面及び側面を低
    音域放射振動板としており、 この低音域放射振動板は、スピーカキャビネットの前面
    に設けられたスピーカユニットで発生し、かつ、スピー
    カキャビネットの内部空気層を介して伝達された音響振
    動によって振動動作させられるものであることを特徴と
    するスピーカシステム。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    したスピーカシステムであって、 スピーカキャビネットと低音域放射振動板との間には、
    低音域放射振動板を固定支持する連結機構を設けている
    ことを特徴とするスピーカシステム。
  6. 【請求項6】請求項5に記載したスピーカシステムであ
    って、 連結機構は、スピーカキャビネットの底面が支持面上に
    設置されたときにのみ低音域放射振動板の固定支持を解
    除するものであることを特徴とするスピーカシステム。
  7. 【請求項7】請求項5に記載したスピーカシステムであ
    って、 連結機構は、スピーカユニットに対する音響信号の入力
    に伴って低音域放射振動板の固定支持を解除するもので
    あることを特徴とするスピーカシステム。
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