JPH10209036A - 露光方法および露光装置 - Google Patents

露光方法および露光装置

Info

Publication number
JPH10209036A
JPH10209036A JP9025818A JP2581897A JPH10209036A JP H10209036 A JPH10209036 A JP H10209036A JP 9025818 A JP9025818 A JP 9025818A JP 2581897 A JP2581897 A JP 2581897A JP H10209036 A JPH10209036 A JP H10209036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
substrate
exposure
substrate holding
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9025818A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Hara
真一 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9025818A priority Critical patent/JPH10209036A/ja
Publication of JPH10209036A publication Critical patent/JPH10209036A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70858Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature
    • G03F7/70866Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature of mask or workpiece
    • G03F7/70875Temperature, e.g. temperature control of masks or workpieces via control of stage temperature

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Atmospheric Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光中のウエハの昇温を防ぐ。 【解決手段】 ピンチャック型のウエハチャックE1
は、本体1の凹所1aをヘリウムガスの減圧雰囲気に制
御して、ウエハW1 の表面の雰囲気圧力との差によっ
て、外周リブ1bや突起1cにウエハW1 を吸着保持す
る。本体1の内部配管2に温調流体を流して凹所1aの
ヘリウムガスの対流等によってウエハW1 を冷却する。
露光中は、凹所1aのヘリウムガスの圧力を低下させ、
ヘリウムガスの断熱膨張による温度低下を利用してウエ
ハW1 の昇温を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスク等原版のパ
ターンをウエハ等基板に転写、焼き付けするための露光
方法および露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子の高集積化に伴なっ
て、256メガビットのDRAMのための最小線幅0.
25μmのパターン、あるいは1ギガビットのDRAM
のための最小線幅0.18μmのパターンを転写、焼き
付けできる露光装置の開発が望まれている。なかでも荷
電粒子蓄積リング放射光等のX線を露光光とするX線露
光装置は、転写精度と生産性の双方にすぐれており、将
来性が大きく期待されている。
【0003】一般的に、マスク等原版とウエハ等基板の
アライメントの誤差は、パターンの線幅の1/4以下で
あることが要求される。従って、最小線幅0.25μ
m、あるいは0.18μmの極めて微細化されたパター
ンの転写、焼き付けに許容されるアライメントの誤差
は、それぞれ60nm、40nm程度までである。そこ
で、露光光として、i線やKrFレーザ等を用いる技術
が開発されているが、回折による解像度の劣化を避ける
ためには、より短波長の荷電粒子蓄積リング放射光等の
X線を用いるのが望ましい。
【0004】荷電粒子蓄積リング放射光等の軟X線は、
大気中で著しく減衰するため、マスクやウエハを搬入し
た露光室をヘリウムガスの減圧雰囲気に制御して露光を
行なう。すなわち、荷電粒子蓄積リング放射光は原子番
号の大きい元素に対して吸収性が高いため、N2 、O2
等を含む大気を露光室から排出し、露光室を所定の真空
度に真空引きしたうえで、高純度のヘリウムガスを露光
室に充填する。
【0005】このようなX線を露光光とする露光装置に
おいては、露光光の高エネルギーを吸収したウエハが昇
温し、著しい熱歪を発生する。そこで、ウエハを吸着保
持するウエハチャックを強制冷却することでウエハの昇
温を防ぐ工夫がなされている。
【0006】図8は一従来例によるウエハチャックE0
を示すもので、これは、図示しないXYステージ上に載
置された円盤状の本体101と、その内部に配設された
温調用の内部配管102に恒温水等の温調流体を供給す
る温調流体供給源103と、本体101の表面すなわち
吸着面101aに形成された吸着溝101bに吸着力を
発生させるための真空排気ライン104を有し、該真空
排気ライン104は、本体101の吸着溝101bに連
通する排気管104aと、これに接続された真空ポンプ
104bからなる。
【0007】図示しない光源から発生された露光光L0
は、マスクM0 を経てウエハチャックE0 上のウエハW
0 に照射され、マスクM0 のパターンをウエハW0 に転
写、焼き付けする。
【0008】露光中はマスクM0 やウエハW0 が露光光
のエネルギーを吸収するが、マスクM0 の熱は周囲の雰
囲気中に放出され、ウエハW0 は、温調流体によって冷
却されたウエハチャックE0 に接触することで放熱す
る。
【0009】このようにしてマスクM0 やウエハW0
昇温を防ぎ、両者の熱変形に起因する重ね合わせ精度等
の劣化を回避するように工夫されている。
【0010】ところが、ウエハチャックE0 の吸着面1
01aにウエハW0 を密着させるように構成されている
ため、両者の間にゴミ等の異物が挟まれるとこのために
ウエハW0 の平坦度が損われて、著しい転写ずれを発生
する結果となる。例えば、図9に示すように、ウエハチ
ャックE0 に吸着する前には破線で示すように平坦であ
ったウエハW0 が、ウエハチャックE0 とウエハW0
間に介在するゴミXのために湾曲する。これによって、
ウエハW0 の周縁部位の表面が角度θだけ傾いたとき、
ウエハW0 に転写、焼き付けされるパターンの位置ず
れ、すなわち転写ずれ△Dは以下の式によって算出され
る。
【0011】 △D=D2 −D1 =t0 ・θ/2・・・・・(1) ここで、D1 :ウエハチャックE0 に吸着される前のウ
エハW0 の周縁部位Aの半径位置 D2 :ウエハチャックE0 に吸着されてゴミXのために
湾曲したときのウエハW0 の周縁部位Aの半径位置 t0 :ウエハW0 の厚さ 例えば、ゴミXの厚さが3μmであるとき、式(1)に
よって算出される転写ずれ△Dは100nmにも達す
る。
【0012】ウエハとウエハチャックの間に挟まれるゴ
ミ等の異物に起因するトラブルを回避するために、図1
0に示すように、円盤状の本体201に円形の凹所20
1aを設け、該凹所201aを真空ポンプによって真空
排気するとともに、外周リブ201bと、凹所201a
に立設された多数の円筒ピン202によってウエハU0
の裏面を支持するように構成したいわゆるピンチャック
型のウエハチャックが開発されている。これは、ウエハ
チャックとウエハの接触面積を小さくしてゴミ等が挟ま
れる確率を低減したものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、ピンチャック型のウエハチャックにお
いてはゴミ等の異物によるトラブルは効果的に回避でき
るものの、ウエハチャックとウエハの接触面積が小さい
ために両者の伝熱を利用してウエハを冷却するのが困難
であり、露光光によるウエハの昇温を回避できない。特
に、露光時間を短くしてスループットを向上させるため
に、高エネルギーであるX線を露光光として用いるX線
露光装置においては、露光中のウエハが著しく昇温し、
熱歪のために充分な転写精度を得ることができない。
【0014】すなわち、ウエハチャックとウエハの間に
ゴミ等が挟まれて転写ずれを生じるのを防ぐためにウエ
ハチャックとウエハの接触面積を小さくすると、ウエハ
の放熱が不充分となり、ウエハの熱歪のために転写ずれ
を発生する。他方、ウエハの昇温を回避するためにウエ
ハとウエハチャックの接触面積を増大させると、両者の
間にゴミ等の異物が挟まれてウエハが変形し、このため
に転写ずれを生じる。結局、いずれを採用しても転写精
度を充分に改善できないという未解決の課題がある。
【0015】本発明は上記従来の技術の有する未解決の
課題に鑑みてなされたものであり、露光中のウエハ等基
板を充分に冷却し、かつウエハチャックの間にゴミ等の
異物が挟まれる等のトラブルも回避することで、転写精
度を大幅に向上できる露光方法および露光装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の露光方法は、空所を有する基板保持手段の
基板保持面に基板を保持し、該基板を露光する工程を有
し、前記基板保持手段の前記空所のガスの圧力を変化さ
せることで、前記基板の温度を調節することを特徴とす
る。
【0017】基板保持手段の空所のガスの圧力を低下さ
せることで、基板を冷却するとよい。
【0018】本発明の露光装置は、基板保持面と空所を
有する基板保持手段と、該基板保持手段の前記基板保持
面に保持された基板を露光する露光手段と、切換手段に
よって前記基板保持手段の前記空所に交互に接続自在で
ある複数のバッファタンクを有することを特徴とする。
【0019】複数のバッファタンクの替わりに、基板保
持手段の空所に供給されるガスの流量を変化させる流量
調節手段が設けられていてもよい。
【0020】
【作用】ウエハチャック等の基板保持手段の空所(凹
所)をヘリウムガス等の減圧雰囲気に制御し、ウエハ等
基板の表面の雰囲気との圧力差によって基板を基板保持
手段に吸着する。このようにして保持された基板の温度
を、前記空所のヘリウムガス等の圧力を変化させ、これ
に伴なう温度変化を利用して調節する。
【0021】露光中は基板が露光光のエネルギーを吸収
して昇温するため、前記空所のヘリウムガス等の圧力を
低下させ、いわゆる断熱膨張による温度低下を利用して
基板を冷却すれば、基板の熱歪による転写ずれを防ぐこ
とができる。
【0022】基板保持手段がピンチャック型であって基
板との接触面積が小さい場合でも、基板保持手段の空所
のヘリウムガス等の圧力を変化させることで露光中の基
板を充分に冷却できる。基板保持手段と基板の間に挟ま
れるゴミ等によるトラブルと、基板の熱歪による転写ず
れの双方を効果的に回避して、転写精度を大幅に改善で
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0024】図1は第1実施例による基板保持手段であ
るウエハチャックE1 を示すもので、これは、図示しな
いXYステージ上に載置された円盤状の本体1と、その
内部に配設された温調用の内部配管2に恒温水等の温調
流体を供給する温調流体供給源3を有し、本体1の基板
保持面である吸着面側には空所である凹所1aが形成さ
れており、凹所1aを囲む外周リブ1bと凹所1aの底
面に立設された複数の円柱状の突起1cが基板であるウ
エハW1 の裏面に当接されるいわゆるピンチャック型の
ウエハチャックである。
【0025】減圧吸着ライン4によってウエハチャック
1 の凹所1aを減圧することによってウエハW1 を各
突起1c等の上端に吸着し、これによって、ウエハW1
の平坦度を矯正する。このようにしてウエハチャックE
1 に吸着されたウエハW1 は、露光手段である図示しな
い光源からマスクを経て照射される露光光L1 によって
マスクのパターンを転写、焼き付けされる。
【0026】減圧吸着ライン4は、切換手段である切換
弁41を介して本体1の貫通孔1dに交互に接続自在で
ある第1、第2のバッファタンク42,43と、各バッ
ファタンク42,43に可変絞り42a,43aを介し
て接続されたヘリウムガス供給源44と、各バッファタ
ンク42,43に可変絞り42b,43bを介して接続
された真空ポンプ45と、各バッファタンク42,43
に内蔵されたヘリウムガスの圧力を検出する圧力センサ
42c,43cと、各圧力センサ42c,43cの出力
に基づいて可変絞り42a,42b,43a,43bの
開度を制御するバッファタンク圧力コントローラ46
と、本体1の凹所1aの底部に配設された温度センサ4
7と、切換弁41と第2のバッファタンク43の間に設
けられた可変絞り41aの開度制御と切換弁41の切り
換えを行なう切換弁コントローラ48と、予め設定され
たウエハW1 の目標温度を記憶するウエハ温度コントロ
ーラ49を有する。
【0027】第1のバッファタンク42は、真空ポンプ
45によって真空排気され、ヘリウムガス供給源44か
ら供給されるヘリウムガスを所定の減圧状態で内蔵す
る。第1のバッファタンク42が切換弁41を経てウエ
ハチャックE1 の本体1の凹所1aに接続されると、直
ちに凹所1aの雰囲気が第1のバッファタンク42のヘ
リウムガスの圧力と同じになる。この圧力は、ウエハチ
ャックE1 の周囲の雰囲気すなわちウエハチャックE1
上のウエハW1 の表面の雰囲気圧力との差によって、本
体1の外周リブ1bと各突起1cにウエハW1 を安定し
て吸着保持できる程度に低く、しかも、内部配管2内を
流動する温調流体によって冷却される本体1とウエハW
1 の間に、ヘリウムガスの対流等による放熱を確保でき
る値に設定される。
【0028】例えば、ウエハチャックE1 が150To
rrのヘリウムガスを充填した露光室内に配設されてい
るとき、第1のバッファタンク42から凹所1a内に充
填されるヘリウムガスの圧力が75Torr程度であれ
ば、ウエハチャックE1 が安定してウエハW1 を吸着保
持し、しかも凹所1a内のガス(ヘリウムガス)の伝熱
によってウエハW1 を充分に冷却できる状況を作り出す
ことができる。
【0029】露光開始前のアライメント工程等において
は、このように例えば75Torrのヘリウムガスの減
圧雰囲気によってウエハチャック本体1とウエハW1
間の伝熱を確保すれば、ウエハW1 の温度を、内部配管
2を流動する温調流体の温度と同程度に制御することが
できる。ところが、露光中すなわち露光光L1 がウエハ
1 に照射されるとウエハW1 の温度が急上昇し、上記
のヘリウムガスによる放熱だけでは不充分となり、ウエ
ハW1 に熱歪を発生する。例えば、露光光L1が300
0W/m2 の高エネルギーのX線であれば、図3の
(a)に示すように、約0.3秒間の露光中にウエハW
1 の温度は0.5℃上昇する。この熱を速やかに除去し
なければ、ウエハW1 の熱歪のために著しい転写ずれを
発生する。
【0030】そこで、露光開始後に切換弁41を切り換
えて、第2のバッファタンク43を本体1の貫通孔1d
に接続する。第2のバッファタンク43は、真空ポンプ
45によって真空排気され、ヘリウムガス供給源44か
ら供給されるヘリウムガスを第1のバッファタンク42
より低い減圧状態、例えば、71.3Torrで貯蔵す
る。
【0031】切換弁41の切り換えによって第2のバッ
ファタンク43が接続されると、図3の(b)に示すよ
うに、本体1の凹所1aのヘリウムガスの圧力(ウエハ
1の背圧)が75Torrから71.3Torrに低
下し、断熱膨張によって凹所1a内のヘリウムガスの温
度が低下する。このときの温度低下によって露光中のウ
エハW1 の昇温を相殺すれば、ウエハW1 の熱歪を効果
的に防ぐことができる。
【0032】本体1の凹所1aのヘリウムガスの初期温
度T、気体定数R、定積比熱Cv、ヘリウムガスの圧力
Pとして、△Pの圧力変化に伴なう温度変化△Tが断熱
変化であると仮定すれば、以下の関係が成立する。
【0033】 △T/T=R/(Cv+R)・△P/P・・・(1) ヘリウムガスは、Cv=2.90Kj/Kg・K,R=
2.29Kj/Kg・Kであるから、例えば、T=2
3.0℃であれば、△T=−0.5℃とするためには、
△P=−3.70Torrと算出される。すなわち、ヘ
リウムガスの圧力を75Torrから71.3Torr
に低下させれば、露光中のウエハW1 の昇温分0.5℃
を相殺できる。
【0034】理論上はこのように算出されるが、実際に
は、ウエハW1 の温度が直ちに凹所1aのヘリウムガス
の温度変化に追従することなく、かなりの遅れ等を避け
ることができない。そこで、温度センサ47によって基
板W1 の温度を計測して、切換弁コントローラ48に導
入する。切換弁コントローラ48は、ウエハ温度コント
ローラ49に設定された目標温度と温度センサ47の出
力を比較して、第2のバッファタンク43と切換弁41
の間の可変絞り41aを調節する。すなわち、可変絞り
41aを調節することで、図3の(c)に示すように、
凹所1aのヘリウムガスの圧力変化を実線で示す理論値
から破線で示すように変更する。
【0035】このようにして、露光中のウエハW1 の温
度を一定に保ち、熱歪による転写ずれを回避する。
【0036】露光後は、切換弁41を切り換えて、第1
のバッファタンク42を接続し、凹所1a内のヘリウム
ガスを75Torrに保つ。
【0037】なお、図2に示すように各突起1cの高さ
を1〜100μm、幅を0.2mm、隣接する2つの突
起1cの間の距離をウエハW1 の厚さと同じ1mmとす
れば、ウエハW1 とウエハチャックE1 の接触面積をウ
エハW1 の全面積の3%以下に縮少して、ゴミ等が挟ま
れる確率を充分に低くすることができる。
【0038】ウエハチャックE1 の内部配管2を流動す
る温調流体の温度は、例えば、23±0.01℃に制御
し、また、流速は、層流にならない範囲で最低流速に制
御するのが望ましい。これは、ウエハチャックE1 の吸
着面の温度が不均一になるのを回避するとともに、温調
流体の流動によってウエハW1 やウエハチャックE1
振動するのを防ぐためである。
【0039】図4は、ウエハチャックE1 を垂直に配設
した縦型の露光装置を示す。これは、光源70から発生
される荷電粒子蓄積リング放射光等のX線L1 を拡大ミ
ラー71によって拡大したうえで露光室72に導入し、
マスク73を経てウエハチャックE1 上のウエハW1
照射し、マスク73のパターンを転写するものである。
なお、ウエハチャックE1 は、微動ステージ74aと粗
動ステージ74bを有するウエハステージ(XYステー
ジ)74に支持されている。
【0040】図5は、第2実施例によるウエハチャック
2 を示すもので、これは、図示しないXYステージ上
に載置された保持盤である円盤状の本体21と、その内
部に配設された温調用の内部配管22に恒温水等の温調
流体を供給する温調流体供給源23を有し、本体21の
保持面である吸着面側には凹所21aが形成されてお
り、凹所21aを囲む外周リブ21bと凹所21aの底
面に立設された複数の円柱状の突起21cが基板である
図示しないウエハの裏面に当接されるいわゆるピンチャ
ック型のウエハチャックである。
【0041】減圧吸着ライン24によって本体21の凹
所21aを減圧して、前記ウエハを各突起21c等の上
端に吸着し、これによって、ウエハの平坦度を矯正す
る。このようにしてウエハチャックE2 に吸着されたウ
エハは、露光手段である図示しない光源からマスクを経
て照射される露光光によってマスクのパターンを転写、
焼き付けされる。
【0042】減圧吸着ライン24は、本体21の中央に
配設された第1の貫通孔24aと、これに接続された真
空ポンプ24bと、その真空圧を調節するための可変絞
り24cからなる排気ラインと、本体21を貫通して凹
所21aに開口する第2の貫通孔24dと、流量調節手
段である可変絞り24eを介して第2の貫通孔24dに
接続されたヘリウムガス供給源24fからなるヘリウム
ガス供給ラインを有する。
【0043】真空ポンプ24bによって本体21の凹所
21aが真空引きされ、ヘリウムガス供給源24fから
ヘリウムガスが可変絞り24eと第2の貫通孔24dを
経て凹所21aに供給される。凹所21a内のガスの圧
力は圧力センサ25によって検出され、減圧吸着ライン
24のバルブコントローラ26に導入される。バルブコ
ントローラ26は、圧力センサ25の出力に基づいて可
変絞り24c,24eを調節し、凹所21a内を所定の
減圧雰囲気に制御する。
【0044】露光開始前は、ウエハ温度コントローラ2
9によってバルブコントローラ26の目標値(凹所21
aのヘリウムガスの圧力)を例えば75Torrに設定
しておき、露光開始と同時に前記目標値を例えば71.
3Torrに変更する。これによって両可変絞り24
c,24eの開度を変化させ、第1実施例と同様に凹所
21aのヘリウムガスの圧力を低下させると、ヘリウム
ガスの断熱膨張に伴なってその温度が低下し、ウエハの
昇温を防ぐことができる。
【0045】あるいは、予め実験で求めたウエハの昇温
等のデータに基づいて可変絞り24c,24eの開度の
調節量やタイミングを算出し、バルブコントローラ26
に記憶させておいてもよい。
【0046】なお、第1、第2実施例はいずれもピンチ
ャック型のウエハチャックであるが、円柱状の突起を本
体の凹所に多数配設する替わりに、外周リブの内側にこ
れと同軸の環状リブを所定数配設したものでもよい。
【0047】次に上記説明した露光装置を利用したデバ
イスの製造方法の実施例を説明する。図6は微小デバイ
ス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CC
D、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造のフロ
ーを示す。ステップ1(回路設計)では半導体デバイス
の回路設計を行なう。ステップ2(マスク製作)では設
計した回路パターンを形成したマスクを製作する。一
方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を
用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセ
ス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを
用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回
路を形成する。次のステップ5(組立)は後工程と呼ば
れ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導
体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシ
ング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ
5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久
性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体
デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0048】図7は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化
させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上
に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン
打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では上記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステップ
17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ
18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分
を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチ
ングが済んで不要となったレジストを取り除く。これら
のステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に
多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造方法
を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度の半導体
デバイスを製造することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
【0050】ピンチャック型等のウエハチャックであっ
ても、露光中のウエハ等を効果的に冷却して熱歪を防ぐ
ことができる。すなわち、ウエハとウエハチャック等の
間にゴミ等が挟まれるトラブルと、ウエハ等の熱歪に起
因する転写ずれの双方を効果的に回避して、転写精度を
大幅に改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の主要部を示す模式図である。
【図2】図1のウエハチャックを説明するもので、
(a)はウエハチャックを上方からみた平面図、(b)
はウエハチャックの一部分を拡大して示す拡大部分立面
図である。
【図3】露光中のウエハの温度上昇とウエハの背圧制御
を示すグラフである。
【図4】露光装置全体を説明する図である。
【図5】第2実施例の主要部を示す模式図である。
【図6】半導体製造工程を示すフローチャートである。
【図7】ウエハプロセスを示すフローチャートである。
【図8】一従来例の主要部を示す模式部分断面図であ
る。
【図9】ウエハとウエハチャックの間にゴミが挟まれた
場合を説明する図である。
【図10】別の従来例を示す模式部分断面図である。
【符号の説明】
1,21 本体 1a,21a 凹所 1b,21b 外周リブ 1c,21c 突起 3,23 温調流体供給源 4,24 減圧吸着ライン 26 バルブコントローラ 41 切換弁 42,43 バッファタンク 47 温度センサ 48 切換弁コントローラ 29,49 ウエハ温度コントローラ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空所を有する基板保持手段の基板保持面
    に基板を保持し、該基板を露光する工程を有し、前記基
    板保持手段の前記空所のガスの圧力を変化させること
    で、前記基板の温度を調節することを特徴とする露光方
    法。
  2. 【請求項2】 基板保持手段の空所のガスの圧力を低下
    させることで、基板を冷却することを特徴とする請求項
    1記載の露光方法。
  3. 【請求項3】 基板の表面の雰囲気と基板保持手段の空
    所のガスの圧力差によって前記基板を前記基板保持手段
    の基板保持面に吸着することを特徴とする請求項1また
    は2記載の露光方法。
  4. 【請求項4】 基板を露光する露光光がX線であること
    を特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の露光
    方法。
  5. 【請求項5】 基板保持面と空所を有する基板保持手段
    と、該基板保持手段の前記基板保持面に保持された基板
    を露光する露光手段と、切換手段を介して前記基板保持
    手段の前記空所に交互に接続自在である複数のバッファ
    タンクを有する露光装置。
  6. 【請求項6】 複数のバッファタンクの替わりに、基板
    保持手段の空所に供給されるガスの流量を変化させる流
    量調節手段が設けられていることを特徴とする請求項5
    記載の露光装置。
  7. 【請求項7】 基板の温度を検出する温度センサが設け
    られていることを特徴とする請求項5または6記載の露
    光装置。
  8. 【請求項8】 基板保持手段が、温調流体を流動させる
    内部配管を備えていることを特徴とする請求項5ないし
    7いずれか1項記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 基板を露光する露光光がX線であること
    を特徴とする請求項5ないし8いずれか1項記載の露光
    装置。
  10. 【請求項10】 基板保持手段が、ピンチャック型の基
    板保持手段であることを特徴とする請求項5ないし9い
    ずれか1項記載の露光装置。
JP9025818A 1997-01-24 1997-01-24 露光方法および露光装置 Pending JPH10209036A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9025818A JPH10209036A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 露光方法および露光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9025818A JPH10209036A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 露光方法および露光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10209036A true JPH10209036A (ja) 1998-08-07

Family

ID=12176455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9025818A Pending JPH10209036A (ja) 1997-01-24 1997-01-24 露光方法および露光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10209036A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100492476B1 (ko) * 2001-07-09 2005-06-03 캐논 가부시끼가이샤 노광 장치
JP2005328051A (ja) * 2004-05-11 2005-11-24 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置及びデバイス製造方法
WO2006095399A1 (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Fujitsu Limited フォトリソグラフィ方法
JP2012134503A (ja) * 2010-12-23 2012-07-12 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置、及び取り外し可能部材
KR20130092309A (ko) * 2012-02-10 2013-08-20 세메스 주식회사 기판 지지 유닛, 기판 처리 장치 및 기판 지지 방법

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100492476B1 (ko) * 2001-07-09 2005-06-03 캐논 가부시끼가이샤 노광 장치
JP2005328051A (ja) * 2004-05-11 2005-11-24 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置及びデバイス製造方法
WO2006095399A1 (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Fujitsu Limited フォトリソグラフィ方法
JP2012134503A (ja) * 2010-12-23 2012-07-12 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置、及び取り外し可能部材
KR20130092309A (ko) * 2012-02-10 2013-08-20 세메스 주식회사 기판 지지 유닛, 기판 처리 장치 및 기판 지지 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070127004A1 (en) Exposure apparatus and device manufacturing method
US6897940B2 (en) System for correcting aberrations and distortions in EUV lithography
US7466531B2 (en) Substrate holding system and exposure apparatus using the same
US7349063B2 (en) Reflection mirror apparatus, exposure apparatus and device manufacturing method
US6097790A (en) Pressure partition for X-ray exposure apparatus
US7705969B2 (en) Exposure apparatus
JP4708876B2 (ja) 液浸露光装置
JPH1092738A (ja) 基板保持装置およびこれを用いた露光装置
JP2005175255A (ja) 露光装置
JP2001060617A (ja) 基板吸着保持装置および該基板吸着保持装置を用いた露光装置ならびにデバイスの製造方法
US20050128446A1 (en) Exposure apparatus and device manufacturing method
US20050069433A1 (en) Technique of suppressing influence of contamination of exposure atmosphere
JPH1092728A (ja) 基板保持装置およびこれを用いた露光装置
US7295282B2 (en) Exposure apparatus, cooling method, and device manufacturing method
JPH10209036A (ja) 露光方法および露光装置
US20050207089A1 (en) Substrate holder and exposure apparatus using same
JP2001127144A (ja) 基板吸着保持方法、基板吸着保持装置および該基板吸着保持装置を用いた露光装置ならびにデバイス製造方法
US6381005B1 (en) Mask holding device, exposure apparatus and device manufacturing method
TW202236496A (zh) 吸盤、基板保持裝置、基板處理裝置、及物品的製造方法
JP2022134074A (ja) チャック、基板保持装置、基板処理装置、及び物品の製造方法
JP3985003B2 (ja) X線投影露光装置及びデバイス製造方法
JP2005228978A (ja) 露光装置及び半導体デバイスの製造方法
JP2001222099A (ja) 荷電ビーム描画装置および荷電ビーム描画方法
JP2006261273A (ja) チャンバおよびこれを用いた露光装置
JP4893249B2 (ja) 露光装置とそれを用いた半導体素子または液晶素子の製造方法