JPH10208634A - レーザ照射治具装置及びレーザ照射位置決め方法 - Google Patents

レーザ照射治具装置及びレーザ照射位置決め方法

Info

Publication number
JPH10208634A
JPH10208634A JP964197A JP964197A JPH10208634A JP H10208634 A JPH10208634 A JP H10208634A JP 964197 A JP964197 A JP 964197A JP 964197 A JP964197 A JP 964197A JP H10208634 A JPH10208634 A JP H10208634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser irradiation
jig
neck portion
neck
laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP964197A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Tanaka
龍雄 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP964197A priority Critical patent/JPH10208634A/ja
Publication of JPH10208634A publication Critical patent/JPH10208634A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ照射によって陰極線管ネック内壁の所
定領域に導電性膜を蒸着させるターゲット板位置にレー
ザ照射装置のレーザビームを正しく迅速に位置決めする
ための位置決め治具及びその方法を提供する。 【解決手段】 ネックを上側にしたターゲット板を内蔵
した陰極線管4のネック部4aにレーザ照射治具装置1
を嵌挿して挟着部材5を操作して仮位置決めを行なうと
共にX及びY軸方向に移動可能な中間基板9及びZ軸方
向に移動可能なレーザ照射装置取付板14にレーザ照射
装置12を装着し、中間基板9及びレーザ照射装置取付
板14の透孔9a及び14aから突出したネック部4a
のステムピン4cに治具16を嵌着させて、レーザビー
ム位置をX及びY並びにZ軸の3次元方向と極座標軸の
θ方向を同時にターゲット60に位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は陰極線管(以下CR
Tと記す)のネック部内に封止された電子銃に配設した
蒸着用のターゲットにレーザビームを照射させる為のレ
ーザ照射装置治具装置及びレーザ照射位置決め方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】CRTでは従来から、硝子のネック部内
に電子銃を組み込み20KV乃至30KVのアノード電
圧が硝子管体のファンネルに形成したアノード釦に印加
され、電子銃の主レンズを構成する電極等に導かれてい
る。
【0003】この様な高電圧による電界の影響を受け
て、散乱電子や電界放出で発生した電子がCRTのネッ
ク部の内壁や電子銃のビードガラス等の二次電子放出率
の高い絶縁物に衝突し、1個の電子が2個以上の二次電
子を放出することが繰り返されることにより、ネック部
の内壁の電位が高圧に向かって徐々に上昇して行く。
【0004】この様な原因でネック部の内壁の電位がチ
ャージアップされると、電子銃を構成している複数の各
電極中、特に低電圧が供給される電極等にバリ等の突出
物があるとネック内壁と突出したバリの先端間で電界集
中を生じ、やがて放電に至ることが知られている。
【0005】この様な放電を生ずると画像不良や受像機
に用いるIC等を劣化させる問題があり、この様な不都
合を解消するために、例えば特公昭63−10859号
公報等では、電子銃のビードガラスに金属性ワイヤ、又
はリボンを巻回し、高周波加熱により、ネック内壁に導
電性膜を形成する方法を提案している。
【0006】図7は、この様な導電性膜形成方法を説明
するためのCRT4のネック部終端部分を示すものであ
り、CRT4のファンネル部の後部に形成されたネック
部4a内には電子銃50が配設されている。
【0007】この電子銃50はR(赤)、G(緑)、B
(青)のカソードRK,GK,BKとプリフォーカス部
を構成する第1グリッドG1 、第2グリッドG2 と、メ
インレンズを構成する第3グリッドG3 と、図示しない
が第4グリッドG4 、第5グリッドG5 並びに静電偏向
器等が順次配列されている。静電偏向器はコンバージェ
ンスプレートとコンバージェンスシールドプレートとで
構成されている。
【0008】これら電子銃50は上下(Y軸方向)にビ
ードガラス51U及び51Dで一体に絶縁保護されてい
るが、図7では説明の便宜上、X軸方向にビードガラス
51U及び51Dを取り付けた状態で説明と進める。
【0009】電子銃50中の第1グリッドG1 は通常は
零Vの電位に、第2グリッドG2 は200〜400Vの
電位に、ユニポテンシャル型の電極構造等では第3グリ
ッドG3 に30KV程度の高電圧が印加される。
【0010】上述の構成において、上記した理由によ
り、ネック部4aの内壁がプラスにチャージアップされ
ると、低電圧の電位にある第1グリッドG1 の外表面の
例えばバリの先端とネック部2c内壁間の電位差は極め
て大きくなる。その結果、放電等を惹き起こすが、これ
らを防止するために例えば、この第1グリッドG1 の外
周部近傍のビードガラス51U及び51Dに金属性ワイ
ヤ或はリボン52を巻回し、ネック部4aの外側に配設
した高周波誘導加熱コイル53に高周波電流を流し、金
属性のリボン52を蒸発させて、ネック部4aの内壁に
導電性膜54を蒸着する様に成されている。
【0011】ところが、このような従来の方法では、高
周波加熱時にワイヤーまたはリボンが熱膨張することか
ら、ネック部のガラス内壁への接触を防ぐために、ビー
ドガラスとネック部内壁との距離に充分なクリアランス
が必要である。また、ビードガラスへの放熱のバラツキ
により、蒸着膜が形成されず、放電抑制効果が得られな
い場合があり、使用上の制約があり、製造上の管理が厳
しくなるために、CRTのネック部内壁の電位を低下さ
せ、放電の抑制を図ることができるように、ネック管の
内壁に確実に蒸着膜を形成することができ、しかもビー
ドガラスとネック部内壁とのクリアランスを小さくする
ことができるCRT電子銃を得るために画像が表示され
るパネル部と、パネル部に接合されるファンネル部と、
ファンネル部の後端部に形成され、パネル部に電子ビー
ムを照射する電子銃が内蔵されるネック部とを有するC
RTであって、ネック部の内壁に、ネック部の外側から
電子銃の構成部材の一部にエネルギービームを照射する
ことにより、蒸着膜を形成する様にしたCRTの電子銃
を提案した。
【0012】即ち、電子銃のビードガラスにレーザ照射
用のターゲット板を固定し、この様な電子銃をCRTの
ネック部4a内に封止し、ターゲット板をネック部4a
の外側からレーザビーム等で溶解させる様に成したもの
で図8及び図9に、その一例を示す。
【0013】図8Bはネック部の終端近傍の側断面図、
図8Aは図8BのB−B断面矢視図であり、図9はター
ゲット板を有する他のビードガラス保持部材の斜視図を
示すもので、例えば第2グリッドG2 上のネック部4a
内壁に導電性膜54を形成させる為に図8Aに示す様に
第2グリッドG2 の上下のビードガラス51U及び51
Dに略コ字状に折り曲げたビードガラス保持部材55及
び55を配設する。
【0014】ビードガラス保持部材55及び55は図9
に示される様に構成されている。即ち、ビードガラス保
持部材55はベース部57の両側に立ち上げられた保持
板58を有し、保持板58には、ビードガラス51U及
び51Dに嵌合し易いように、円形状の切欠き59を形
成し、本例では、ベース部57の両側に、翼状に伸びる
ターゲット板60が形成してある。このビードガラス保
持部材55は、たとえば一枚のステンレス板材をプレス
加工することにより形成することができる。このビード
ガラス保持部材55を、第2グリッドG2 位置上のビー
ドガラス51U及び51Dの両側に装着することで、図
8Aに示すように、ターゲット板60は、ネック部4a
の内壁近傍の周囲4箇所の位置に配置されることにな
る。
【0015】CRT4のネック部4aに電子銃5を内蔵
させ、真空引きした後、CRTの製造の略々最終工程
の、例えば、エージング工程の後で、図8Aに示すよう
にネック部4aの外側からレーザビーム56を周囲4箇
所のターゲット板60方向に向けて照射する。レーザビ
ーム60の照射条件は、例えばエネルギーが1.0〜
1.2J、照射時間が2〜6msec、好ましく4ms
ec程度であり、各ターゲット板60に対して、照射時
間が0.2secで5〜30回、好ましくは10回程度
照射する。
【0016】このようなレーザ照射の結果、図8Aに示
すように、ステンレスなどで構成されたターゲット板6
0が蒸着源となり、ターゲット60に向き合うネック部
4aの内壁に、金属蒸着膜から成る導電性膜54が形成
されることになる。導電性膜54は、勿論ターゲット板
60の面積よりも大きい面積に形成される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来構成で説明
した図7の様な導電性膜54の蒸着方法による場合は高
周波誘導加熱コイル53と蒸着させる様とする電子銃5
0の各グリッドとの位置関係は、それほど精度を要求さ
れず、CRTはコーン受け装置上でネック部4aのチャ
ッキングを行ないネック部4aの中心と高周波誘導加熱
コイル53の中心とを合せ、高さ方向も、コイルの高さ
内にターゲットのグリッドがある様にすれば充分であっ
た。
【0018】然し図8で説明した様な蒸着方法をとる
と、レーザビームによって図9で示したターゲット板6
0にレーザビームを照射しなければならないので、ネッ
ク部4aの軸方向(高さ)位置だけでなくネック部4a
の座標方向(円周方向)にも高い精度で位置決めを行な
わなければならない問題が発生した。
【0019】勿論、この様なターゲット位置は撮像装置
を用いて、画像処理することが考えられるが、電子銃は
ガラスのネック部内に配設されているために所定のター
ゲット位置を安定に測定することが困難であった。
【0020】本発明は叙上の問題点を解決するために成
されたものであり、発明が解決しようとする課題はガラ
スで構成されているCRTの管体の精度の悪さに影響さ
れずにCRTのステムピンを基準にしたレーザ照射治具
装置及びレーザ照射位置決め方法を提供し、X,Y,Z
軸方向の三次元的な位置出し及び極座標方向の位置出し
が同時に出来る様にし、位置決め時間を短縮可能なもの
を得ようとするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明のレーザ照射治具
装置はその例が図1及び図2に示されている様に基板2
の下面に配設されたCRT4のファンネル部4bに嵌合
する案内部材3と、基板2の上面に配設されたCRT4
のネック部4aを挟着するネック挟着部材5と、CRT
4のネック部4aが貫通する透孔9aを穿つと共に基板
2に対してX軸及びY軸方向に摺動可能にフローティン
グされた中間基板9とこの中間基板9に立設したZ軸方
向に摺動可能と成され、ネック部4aの端部に植立した
ステムピン4c部分が貫通可能な透孔14aが穿たれ、
レーザ照射装置12が取付られたレーザ照射装置取付板
14と、このレーザ照射装置取付板14の透孔14aの
近傍に立設した治具案内部材15とを具備し、レーザ照
射装置取付板14の透孔14aより突出されるステムピ
ン40及び治具案内部材15に嵌合する治具16とより
構成されたものである。
【0022】本発明のレーザ照射位置決め方法はその例
が図1及び図2に示されている様にネック部4aを上側
にしたCRT4のネック部4aにレーザ照射装置12が
配設されたレーザ照射治具装置1を挿入し、レーザ照射
治具装置1のネック部挟着部材5で仮位置決めを行なっ
て、レーザ照射治具装置1の基板2をネック部4aに対
し垂直と成し、基板2に対し、三次元方向に摺動可能と
成されたレーザ照射装置取付板14に固着されたレーザ
照射装置12のレーザビームターゲット位置を取付板1
4に穿った透孔14aから突出したステムピン4c及び
取付板14に植立させた案内部材15に挿入した治具1
6により位置決めを行なう様に成したものである。
【0023】本発明のレーザ照射治具装置及びレーザ照
射位置決め方法によればCRTのステムピン4cに嵌合
する治具16を基準とすることでX,Y,Z軸及び極座
標θ方向に1度で位置決めすることが出来るものが得ら
れる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明のレーザ照射治具装
置及びレーザ照射位置決め方法を図1乃至図6について
詳記する。
【0025】図1は本発明のレーザ照射治具装置の正面
図、図2は図1の平面図、図3は図1のA−A線に沿う
基板の平面図を示すものであり、図1乃至図3によって
レーザ照射治具装置1の全体的構成を説明する。
【0026】図1乃至図3に於いて、レーザ照射治具装
置1は略々矩形状の板材から成る基板2の略々中心位置
にCRT4のネック部4aが貫通可能な透孔2aが穿た
れ、この透孔2aの下端部にCRT4のファンネル部4
bと嵌合する漏斗状の透孔を有する案内部材3が固定さ
れている。
【0027】基板2上にはレーザ照射治具装置1を持ち
易くするために左右端にU字型の把手17及び17が取
り付けられ、アイボルト18,18,18が3個所に螺
着されている。
【0028】更に、基板2上にはCRT4のネック部4
aを挟着して仮位置決めを行なう為の挟着部材5が配設
されている。
【0029】挟着部材5は図1及び図3に示されている
様に、基板2の透孔2aに挿通されるCRT4のネック
部4aを左右から挟着する挟持片5L及び5Rと、基板
2上に固定されたスライドベース19L及び19R上に
X軸方向に摺動可能と成された略L字状の板材等より成
るスライダ5L1 及び5R1 を有する。
【0030】これらスライダ5L1 及び5R1 の一端に
は上記したネック挟着片5L及び5Rが固定されてい
る。
【0031】L字状と成されたスライダ5L1 及び5R
1 の他端には図3に示す様にリンク20L及び20Rが
回動自在に枢着されている。リンク20L及び20Rの
他端は回転部材21の上下端に回動自在に枢着されてい
る。この回転部材21はベアリング軸22を中心に回動
自在と成されている。
【0032】スライダ5R1 の一側はトグルハンドル8
の摺動部材に固定されている。トグルハンドル8は基板
2上に固定されたスライドベース上をX−X′軸方向に
摺動するスライダを有し、摺動部材はスライダと一体に
X軸方向に摺動する。トグルハンドル8を図1の様に1
点鎖線の様に時計方向に回動させれば挟着部材5の挟着
片5L及び5Rはネック部4aの挟着状態から開放状態
に遷移する。従って、案内部材3の漏斗状の透孔に案内
されたCRT4を仮位置決めするにはトグルハンドル8
を図1の様に立設させればよい。
【0033】即ち、トグルハンドル8を反時計方向に回
動させるとトグルハンドル8の挟着部材はスライドベー
ス上を図1のX軸方向に移動することでスライダ5R1
及び挟着片5RをX軸方向にスライドベース19Rに沿
って移動することで、リンク20Rは回転部材21をベ
アリング軸22を中心に時計方向に回動させるためスラ
イダ5L1 及び挟着片5Lもリンク20Lを介してスラ
イドベース19L上をX′軸方向に摺動し、挟着片5L
及び5RはCRT4のネック部4aを挟持する様に成
る。
【0034】基板2の上面には、透孔2aを中心として
3等配した角度位置に中間基板9を浮上保持するフロー
ティングベアリング6,6,6が固定されている。この
フローティングベアリング6,6,6は略々正方形状の
中間基板9の下面をベアリング6aで受けている。
【0035】更に、中間基板9をX及びY軸方向に所定
範囲内で移動可能とするために、図3の平面図に示す様
に前側のフローティングベアリング6を挟んで第1の支
持部材7及び7を植立する。この第1の支持部材7及び
7は図1に示す様にカラー7aを座金を介して基板2と
中間基板9間に配設し、座金を介してカラー7a内にボ
ルト7bを挿通してナットで螺着する。この場合、中間
基板9にはボルト7bの直径より大きな透孔9bを穿
ち、中間基板9がX及びY軸方向に座金間で摺動可能に
成る様に枢着されている。
【0036】又、中間基板9の中心位置にはCRT4の
ネック部4aの直径より充分に大きな透孔9aが穿たれ
ると共に第2の支持部材11を透孔9aを囲む様に4個
所(図2参照)に立設する。この第2の支持部材11は
レーザ照射装置12が取り付けられるレーザ照射装置取
付板14を貫通してナット等で螺子止めされるスタッド
11aとこのスタッド11aに沿って上下に動くスライ
ドユニット11bで構成されるが、中間基板9とレーザ
照射装置取付板14間にコイルバネ10を介在させて、
レーザ照射装置取付板14に装着したレーザ照射装置1
2がZ軸(高さ)方向に移動可能と成されている。
【0037】従って、レーザ照射装置12は基板2に対
し、X及びY軸並びにZ軸方向に摺動可能と成される。
【0038】レーザ照射装置取付板14はコーナ部に突
出領域を有する略々正方形状と成され、この4隅の突出
領域に4つのX−Yテーブル13,13‥‥が載置され
ている。
【0039】これらX−Yテーブル13はX及びY軸方
向、即ち、本例ではCRT4のネック部4aの中心軸を
通るX及びY軸で構成される各象限内で45°ずれた位
置にレーザ照射装置12から発射されるレーザビームが
微調整されてターゲット板60に照射される様にマイク
ロゲージを有し、レーザビームをネック部4aの軸方向
と直交する方向並びにネック部4aの直径方向に微調整
移動出来る様に成されている。
【0040】X−Yテーブル13には略L字状のブラケ
ット24が取り付けられ、このブラケット24の他端は
レーザ照射装置取付板14に穿った略々矩形状の透孔2
5を介してこのレーザ照射装置取付板14の下側に突出
し、その側面にレーザ照射装置12が互に対向するよう
にCRT4のネック部4aの軸方向と直交する方向に於
いて、ターゲット板60をレーザビームで照射する様に
成される。
【0041】図1ではレーザ照射装置12はCRT4の
ネック部の軸方向と直交する様にブラケット24の一端
に取り付けられているがブラケット24に対し例えば取
付水平軸26を下側にα゜傾斜させてネック部4aに対
し斜め方向からターゲット板60にレーザビームを照射
すればレーザビームの戻り光はネック部4aの碍子管壁
を往復することがないのでネック部の碍子管壁の破損を
回避出来る。
【0042】尚、図2で27はCCDカメラ取付部であ
り、この取付部に斜めに取付けられたCCDカメラ(図
1には示されていない)により、ネック部4a内の導電
性膜54のネック部4a内壁への蒸着状態等をモニタす
るもので、レーザ照射装置取付板14に穿った略々矩形
状の透孔28を通じて、傾斜してCCDカメラが配設さ
れる。
【0043】上述の様な構成に於いて、本発明のレーザ
照射治具装置及びレーザ照射位置決め方法としては図4
及び図5に示した治具16が用いられる。図4Aはレー
ザ照射装置取付板14に穿った透孔14a近傍の図4B
のC−C′に沿った側断面図を示すものであり、図4B
は治具の底面図を示している。又、図5A及び図5Bは
ネック部4aのステムピン4cを治具に挿入した部分の
図4A及び図4BのA部拡大図を示している。
【0044】治具16は中ぐりされた円柱部で構成さ
れ、中ぐり穴16aの底面から直径がステムガラス4d
に接合した封止部を保護するキャップ30の封止カバー
30aの直径より充分に大きな径の透孔16bが穿た
れ、封止カバー30aの外径と透孔16bの内径が図5
の拡大図に示す様に接触しない様に成される。
【0045】治具16の円柱部の底面には下方向に突出
した円筒部16cが形成され、この円筒部の透孔16b
の直径と円筒部16cの外径間にはステムガラス4dに
植立した複数のステムピン4cが挿通される座グリ穴3
1が図5A及び図5Bに示す様に形成されている。
【0046】更に、レーザ照射装置取付板14に穿った
透孔14aの近傍に立設したストッパとなる治具案内部
材(ピン)15と嵌合する嵌合穴32が治具16の底面
に形成されている。
【0047】尚、図5Bで33はキャップ30のフラン
ジ部30bから封止カバー30aの高さ方向に沿って配
設した高圧ステムピン間を絶縁する隔離壁であり、治具
16の円筒部16cには図5Bに示す様に封止カバー3
0aの高さ方向に沿った切込溝34が形成されている。
【0048】上述の如き、治具16をレーザ照射装置取
付板14の透孔14aから突出しているステムピン4c
に嵌着させると共に治具案内部材15と嵌合穴32を嵌
挿させ、CRT4のステムピン4cを基準にして、仮位
置出しされた中間基板9及びレーザ照射装置取付板14
をX及びY軸並びにZ軸方向の3次元方向と治具16を
回転させる様な方向の極座標θ方向を同時に位置決め可
能となる。
【0049】図6は本発明の位置決め手順の工程を示す
フローチャートであり、第1のステップS1 では図1に
示す様にネック部を上にし、コンベア等のCRT架体上
に載置されたCRTのネックにレーザ照射治具装置1を
嵌合させる。
【0050】即ち、第2ステップS2 ではCRT4のフ
ァンネル部を案内部材3に嵌合させ、トグルハンドル8
を図1の様に反時計方向に回動させて、挟着部材5の挟
着片5L,5Rによってネック部4aを挟着し、基板2
に対しCRT4のネック部4aが垂直になる様に仮位置
決めする。
【0051】次の第3ステップS3 ではレーザ照射治具
装置1のレーザ照射装置取付板14から突出されている
CRTのステムピン4c及び取付板14に植立した治具
案内部材15のピンに治具16を合せて嵌合させること
で、X,Y,Z軸の3次元方向並びに回転方向の極座標
θ方向の4つの位置決めを同時に行う。
【0052】即ち、ステムピン4cとピン15に治具を
嵌合させることで基板2hに対し、中間基板9がX,Y
軸方向およびθ方向に移動することで極座標およびX,
Y座標の位置決めが成され、治具16を押圧する方向の
力を与えることで第2の支持部材11に沿ってレーザ照
射装置12が降下し、Z方向の位置決めがなされ所定位
置にレーザ照射装置12の位置決めが成される。
【0053】第4ステップS4 では、この状態からレー
ザ照射装置12からネック部4a内のターゲット60に
レーザを照射してネック内壁に導電性膜を蒸着すること
でエンドに至る。本発明のレーザ照射治具装置及びレー
ザ照射位置決め方法によればCRTのステムピン4cを
基準とすることで、X,Y,Z及び極座標のθ軸方向の
位置決めが同時に行なわれ、位置決めに掛かるレーザビ
ームの焦点合せ時間を大幅に短縮可能となる。
【0054】又、ステムピンを基準とすることでCRT
を構成する他の特にガラス管体でなるパネルやファンネ
ルの精度(材料単体及び組立精度)の悪さの影響を排除
出来、位置決めを高精度にすることが可能と成る。更
に、画像処理等を用いずに位置決めを機械的に行なうた
め設備コストを大幅に下げることが出来る等の多くの特
徴を有する。
【0055】
【発明の効果】本発明のレーザ照射治具装置及びレーザ
照射位置決め方法によれば極めて簡単な構成及び方法に
よって、X,Y,Z及びθ軸方向のCRTのターゲット
に対するレーザ照射装置のレーザ照射位置の位置決めが
出来るので、位置合せ時間を大幅に短縮したものが得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ照射治具装置の正面図である。
【図2】本発明のレーザ照射治具装置の平面図である。
【図3】図1のA−A線に沿う平面図である。
【図4】本発明に用いる治具の側断面及び底面図であ
る。
【図5】図4のA部拡大図である。
【図6】本発明の位置決め手順工程図である。
【図7】従来の陰極線管の導電膜蒸着方法説明図であ
る。
【図8】従来の陰極線管の他の導電膜形成方法説明図で
ある。
【図9】従来の導電性膜形成用ターゲット板の一実施例
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 レーザ照射装置、2 基板、3 案内部材、4 陰
極線管、5 挟着部材、8 トグルハンドル、9 中間
基板、7,11 第1及び第2の支持部材、12 レー
ザ照射装置、14 レーザ照射装置取付板、16 治具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の下面に配設された陰極線管のファ
    ンネル部に嵌合する案内部材と、 上記基板の上面に配設された上記陰極線管のネック部を
    挟着するネック挟着部材と、 上記陰極線管のネック部が貫通する透孔を穿つと共に上
    記基板に対してX軸及びY軸方向に摺動可能にフローテ
    ィングされた中間基板と、 上記中間基板に立設したZ軸方向に摺動可能と成され上
    記ネック部の端部に植立したステムピン部分が貫通可能
    な透孔が穿たれ、レーザ照射装置が取付られたレーザ照
    射装置取付板と、 上記レーザ照射装置取付板の上記透孔近傍に設立した治
    具案内部材とを具備し、 上記レーザ照射装置取付板の上記透孔より突出されるス
    テムピン及び上記案内部材に嵌合する治具とより構成さ
    れたことを特徴とするレーザ照射治具装置。
  2. 【請求項2】 前記ネック挟着部材はトグルハンドル操
    作により、前記基板上をリンク結合した摺動部材によ
    り、前記ネック部を挟着して成ることを特徴とする請求
    項1記載のレーザ照射治具装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザ照射装置は前記レーザ照射装
    置取付板の下側に前記ネック部の軸中心から放射状に複
    数個配設されていることを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載のレーザ照射治具装置。
  4. 【請求項4】 前記レーザ照射装置は前記ネック部内に
    配設されたターゲットに対して傾斜した位置からレーザ
    照射出来る様に前記レーザ照射装置取付板に固定されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載のいず
    れか1項記載のレーザ照射治具装置。
  5. 【請求項5】 ネック部を上側にした陰極線管の該ネッ
    ク部にレーザ照射装置が配設されたレーザ照射治具装置
    を挿入し、上記レーザ照射治具装置のネック部挟着部材
    で仮位置決めを行なって、レーザ照射治具装置の基板を
    上記ネック部に対し垂直と成し、 上記基板に対し、三次元方向に摺動可能と成されたレー
    ザ照射装置取付板に固着されたレーザ照射装置のレーザ
    ビームターゲット位置を該取付板に穿った透孔から突出
    したステムピン及び該取付板に植立させた案内部材に挿
    入した治具により位置決めを行なう様に成したことを特
    徴とするレーザ照射位置決め方法。
  6. 【請求項6】 前記治具をステムピン及び案内部材に挿
    入することで前記レーザ照射治具装置の前記基板にフロ
    ーティング状態で保持されている前記レーザ照射装置を
    三次元方向並びに回転方向に一度に位置決めを行なう様
    に成したことを特徴とする請求項5記載のレーザ照射位
    置決め方法。
JP964197A 1997-01-22 1997-01-22 レーザ照射治具装置及びレーザ照射位置決め方法 Pending JPH10208634A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP964197A JPH10208634A (ja) 1997-01-22 1997-01-22 レーザ照射治具装置及びレーザ照射位置決め方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP964197A JPH10208634A (ja) 1997-01-22 1997-01-22 レーザ照射治具装置及びレーザ照射位置決め方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10208634A true JPH10208634A (ja) 1998-08-07

Family

ID=11725857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP964197A Pending JPH10208634A (ja) 1997-01-22 1997-01-22 レーザ照射治具装置及びレーザ照射位置決め方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10208634A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108098166A (zh) * 2016-11-24 2018-06-01 大族激光科技产业集团股份有限公司 一种电缆头及铁壳激光焊接的手动治具
KR20200112931A (ko) * 2018-01-30 2020-10-05 엘피케이에프 레이저 앤드 일렉트로닉스 악티엔게젤샤프트 두 개의 구성요소를 결합,특히 레이저 용접하기 위한 장치 및 이러한 결합 장치의 동작 방법
CN113939179A (zh) * 2021-10-12 2022-01-14 广州市番禺致丰微电器有限公司 一种通过激光引导安装的pcb插件供料***

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108098166A (zh) * 2016-11-24 2018-06-01 大族激光科技产业集团股份有限公司 一种电缆头及铁壳激光焊接的手动治具
CN108098166B (zh) * 2016-11-24 2020-01-07 大族激光科技产业集团股份有限公司 一种电缆头及铁壳激光焊接的手动治具
KR20200112931A (ko) * 2018-01-30 2020-10-05 엘피케이에프 레이저 앤드 일렉트로닉스 악티엔게젤샤프트 두 개의 구성요소를 결합,특히 레이저 용접하기 위한 장치 및 이러한 결합 장치의 동작 방법
CN113939179A (zh) * 2021-10-12 2022-01-14 广州市番禺致丰微电器有限公司 一种通过激光引导安装的pcb插件供料***

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4825123A (en) Two-piece cathode cup
JPH10208634A (ja) レーザ照射治具装置及びレーザ照射位置決め方法
US4720654A (en) Modular electron gun for a cathode-ray tube and method of making same
EP0196710A1 (en) Electron beam apparatus comprising an anode which is included in the cathode/Wehnelt cylinder unit
US3399440A (en) Manufacture of cathode ray tubes
EP0415562B1 (en) Grid assemblies for use in cathode ray tube
Moodey et al. Three-beam guns for color kinescopes
US7135821B2 (en) High-definition cathode ray tube and electron gun
JP5349265B2 (ja) 静電多極子型の偏向器・レンズの製造方法および偏向器・レンズ
US6638130B2 (en) Mask frame welding jig and method of using same
JP2001043795A (ja) 電子銃の電極部品組立装置および電極部品組立方法
US6294872B1 (en) Cathode ray tube
US6570330B2 (en) Resistor for electron gun assembly, method of manufacturing the resistor, electron gun assembly having the resistor, and cathode-ray tube apparatus having the resistor
EP0810625A2 (en) Electron gun assembly for cathode ray tube
KR200193987Y1 (ko) 칼라수상관용 전자총의 전극 및 그 비딩지그
JPS6247165Y2 (ja)
US7078851B2 (en) Cathode ray tube
JPH0451438A (ja) 電子ビーム露光装置及び露光方法
JP3929873B2 (ja) 電子線装置及び該装置を用いたデバイス製造方法
JPH0740295Y2 (ja) 陰極線管
KR970000550B1 (ko) 컬러 수상관용 전자총
JPH03114118A (ja) カラーブラウン管のマスクフレームとホルダーの組立方法
JPH11120931A (ja) 電子銃およびその製法
JP2003502801A (ja) 電子銃の製造方法、電子銃、このような電子銃を具えた表示装置、及びこのような電子銃用のサブアセンブリ
JP2003016941A (ja) 陰極線管用検査方法