JPH10207468A - 透明防音壁 - Google Patents

透明防音壁

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Publication number
JPH10207468A
JPH10207468A JP9012626A JP1262697A JPH10207468A JP H10207468 A JPH10207468 A JP H10207468A JP 9012626 A JP9012626 A JP 9012626A JP 1262697 A JP1262697 A JP 1262697A JP H10207468 A JPH10207468 A JP H10207468A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent
transparent plates
sound
soundproof wall
plates
Prior art date
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Pending
Application number
JP9012626A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Ishii
正裕 石居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP9012626A priority Critical patent/JPH10207468A/ja
Publication of JPH10207468A publication Critical patent/JPH10207468A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で透明性を有し、幅広い周波数域の騒音
に対して防音性能を発揮し得る透明防音壁を提供する。 【解決手段】 複数枚の透明板が所定の間隔をおいて相
対するように配置された透明防音壁であって、該透明板
の少なくとも一方に、複数個の高さが異なる段状の凹凸
部が設けられることにより、相対する2枚の透明板によ
り形成される空隙部の間隔が部位によって異なってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明防音壁に関
し、特に高速道路から発生する騒音が周囲へ伝わるのを
防止する透明防音壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、道路用防音板として、防音効
果の点から石綿スレート板や軽量気泡コンクリート板が
用いられてきた。しかしながら、石綿スレート板や軽量
気泡コンクリート板は、透明性がないため運転者にと
って視界がきかない、重量が重くなるため施工性が悪
くなる上に支持構造を高強度のものにする必要がある、
表面が排気ガス等によって汚れ易く、しかも汚れを落
とし難い、等の問題点があった。
【0003】これに対して、複数枚の透明樹脂板が、例
えば、一定間隔で設けられたスペーサーを介して所定の
間隔となるように対向して固定された透明防音壁が開示
されている(例えば、特開平8−151703号公報、
特開昭63−73296号公報、実開昭57−1284
30号公報、実開平4−66284号公報等)。
【0004】しかしながら、上記透明防音壁は、スペー
サー部分を除いて、対向する透明樹脂板の間隙が、全て
の部分で等間隔となっているため、特定の周波数の騒音
に対しては防音効果を発揮するものの、低周波数から高
周波数の幅広い騒音について防音効果を発揮することが
できないという問題点があった。
【0005】従って、上記透明防音壁は、低周波数から
高周波数の幅広い騒音に対して防音性能が要求される高
速道路用防音壁として使用することはできなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、軽量
で透明性を有し、幅広い周波数域の騒音に対して防音性
能を発揮し得る透明防音壁を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
記載の発明(以下、本発明1という)の透明防音壁は、
複数枚の透明板が所定の間隔をおいて相対するように配
置された透明防音壁であって、少なくとも一組の対向す
る透明板により形成される空隙部の間隔が部位によって
異なっていることを特徴とする。
【0008】本発明における請求項2記載の発明(以
下、本発明2という)の透明防音壁は、複数枚の透明板
が所定の間隔をおいて相対するように配置された透明防
音壁であって、該透明板のうち少なくとも一つの透明板
に、複数個の高さが異なる段状の凹凸部が設けられ、少
なくとも一組の対向する透明板により形成される空隙部
の間隔が部位によって異なっていることを特徴とする。
【0009】本発明で用いられる透明板としては、透明
性を有する合成樹脂製の板材料が好ましく、例えば、ポ
リカーボネート樹脂、アクリル系樹脂等の板材料が好適
に用いられる。
【0010】上記合成樹脂製の板材料の厚みは、余り厚
くなると、本発明の透明防音壁の軽量性が失われるの
で、10mm以下が好ましい。
【0011】本発明の透明防音壁は、複数枚の透明板が
所定の間隔をおいて相対するように配置され、少なくと
も一組の対向する透明板によって形成される空隙部の間
隔を任意に変えることにより、防音性能を発揮するもの
であり、該空隙部の間隔は連続的に変化していてもよ
く、段状に変化していてもよい。上記空隙部の間隔を段
状に変化させるには、例えば、透明板に複数個の高さが
異なる段状の凹凸部を設けることが挙げられる。
【0012】この凹凸部は、少なくとも一組の対向する
透明板のうち、少なくともいずれか一方の内側表面に形
成されていればよく、2枚以上の透明板の両方に形成さ
れていてもよい。上記透明板の一方に段状の凹凸部が設
けられた透明防音壁の断面形状としては、例えば、図1
又は2に示す断面形状が挙げられる。
【0013】図1では、透明板aの内側表面に段状の凹
凸部bが設けられているが、その外側表面が平坦なので
2枚の透明板a,aの表面間距離は一定である。一方、
図2では、透明板aの内側表面に段状の凹凸部dが設け
られているが、外側表面には、その凸部に対応する凹部
が形成されるので、2枚の透明板a,aの表面間距離は
部位によって異なる。
【0014】上記透明板の両方に凹凸部が設けられた透
明防音壁の断面形状としては、例えば、図3に示す断面
形状が挙げられる。図3では、一方の透明板aの内側表
面に凹凸部bが設けられ、他方の透明板aに別の凹凸部
dが設けられている。上記図3では、異なる凹凸部b及
びdを組み合わせて用いたが、凹凸部b又はdが両方の
透明板a,aに設けられたものであってもよい。
【0015】上記図1〜3では、2層の透明板から形成
された透明防音壁を示したが、3層以上の透明板から形
成され透明防音壁であってもよい。この場合、相対する
2枚の透明板間で、段状の凹凸部が設けられる。
【0016】上記凹凸部の形状は、特に制限されない
が、例えば、(透明板上の投影面積として)方形、円
形、三角形等が挙げられる。また、上記凹凸部の角部
は、略直角となるように形成されていてもよいが、さら
に、面取り加工が施されて斜面状や曲面状に形成されて
いてもよい。
【0017】上記段状に設けられた一凹凸部の寸法は、
透明板上における投影面積として、1×1cm2 〜50
×50cm2 が好ましい。投影面積が1×1cm2 未満
では、空隙部の間隔の変化が小さくなって空隙部が一定
間隔の場合と大差がなくなるため、低周波数から高周波
数の広域騒音に対する防音性能が得られず、透明性も低
下する。また、投影面積が50×50cm2 を超えて
も、空隙部の間隔の変化が小さくなって空隙部が一定間
隔の場合と大差がなくなるため、低周波数から高周波数
までの広域騒音に対する防音性能が得られなくなる。
【0018】上記透明板の層数、上記凹凸部の形状や寸
法は、要求される防音性能等によって適宜決定される。
【0019】なお、上記空隙部の間隔を連続的に変化さ
せる例としては、例えば、少なくともいずれか一方の内
側表面に、高さが異なる複数個の波形凹凸部が連続的に
設けられたものが挙げられる。
【0020】上記凹凸部を有する透明板は、押出成形、
射出成形、注型成形等によって製造することができる。
上記透明板の両端を支柱に取り付けて垂直方向に固定す
ることにより、透明防音壁が得られる。
【0021】
【作用】本発明の透明防音壁は、所定の間隔をおいて相
対するように配置された2枚の透明板によって形成され
る空隙部の間隔が部分的に異なることにより、低周波数
から高周波数までの広域騒音に対して防音性能を発揮す
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。 (実施例1)図1に部分的な模式断面図を示したよう
に、2枚のポリカーボネート製透明板a,aを相対する
ように配置し、一方のポリカーボネート製透明板aの内
側表面に高さが異なる凹凸部bを設けることによって、
空隙部cの間隔が部分的に異なる透明防音壁を作製し
た。
【0023】(実施例2)図2に部分的な模式断面図を
示したように、2枚のポリカーボネート製透明板a,a
を相対するように配置し、一方のポリカーボネート製透
明板aに高さが異なる凹凸部dを設けることによって、
空隙部cの間隔が部分的に異なる透明防音壁を作製し
た。
【0024】(実施例3)図3に部分的な模式断面図を
示したように、2枚のポリカーボネート製透明板a,a
を相対するように配置し、一方のポリカーボネート製透
明板aに高さが異なる凹凸部bを設け、他方のポリカー
ボネート製透明板aに高さが異なる凹凸部dを設けるこ
とによって、空隙部cの間隔が部分的に異なる透明防音
壁を作製した。
【0025】(比較例1)図4に部分的な模式断面図を
示したように、厚みの異なる2枚のポリカーボネート製
透明板a,aを空隙部cが全面で一定の間隔となるよう
に配置した透明防音壁を作製した。
【0026】(比較例2)図5に部分的な模式断面図を
示したように、厚み同一の2枚のポリカーボネート製透
明板a,aを空隙部cが全面一定の間隔となるように配
置した透明防音壁を作製した。
【0027】上記実施例及び比較例で得られた透明防音
壁(サイズ:1480×1230mm)につき、JIS
A1416に準拠して、500、1000及び200
0Hzの周波数における音響透過損失を測定し、測定結
果を表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明の透明防音壁は、上述の構成であ
り、軽量で透明性を有し、低周波数から高周波数までの
幅広い周波数域の騒音に対して防音性能を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の透明防音壁を示す模式断面図であ
る。
【図2】実施例2の透明防音壁を示す模式断面図であ
る。
【図3】実施例3の透明防音壁を示す模式断面図であ
る。
【図4】比較例1の透明防音壁を示す模式断面図であ
る。
【図5】比較例2の透明防音壁を示す模式断面図であ
る。
【符号の説明】
a 透明板 b,d 凹凸部 c 空隙部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の透明板が所定の間隔をおいて相
    対するように配置された透明防音壁であって、少なくと
    も一組の対向する透明板により形成される空隙部の間隔
    が部位によって異なっていることを特徴とする透明防音
    壁。
  2. 【請求項2】 複数枚の透明板が所定の間隔をおいて相
    対するように配置された透明防音壁であって、該透明板
    のうち少なくとも一つの透明板に、複数個の高さが異な
    る段状の凹凸部が設けられ、少なくとも一組の対向する
    透明板により形成される空隙部の間隔が部位によって異
    なっていることを特徴とする透明防音壁。
JP9012626A 1997-01-27 1997-01-27 透明防音壁 Pending JPH10207468A (ja)

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JP9012626A JPH10207468A (ja) 1997-01-27 1997-01-27 透明防音壁

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JP9012626A JPH10207468A (ja) 1997-01-27 1997-01-27 透明防音壁

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JPH10207468A true JPH10207468A (ja) 1998-08-07

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002244664A (ja) * 2001-02-20 2002-08-30 Nok Vibracoustic Kk 吸音材
JP2006226082A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 吸音装置
JP2009139555A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Yamaha Corp 音響拡散体
JP2012036644A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Kankyo Vision Co Ltd 防音壁および防音ハウス
JP2018058305A (ja) * 2016-10-07 2018-04-12 小島プレス工業株式会社 複層樹脂ガラス

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