JPH10205878A - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定金具を本体外側に使用することなく本体
を床面に固定できる床置き型の空気調和機を提供する。 【課題を解決するための手段】底板を有するケース内に
熱交換器、送風機等が収納され、床に設置固定される空
気調和機において、底板に開口を設け、この開口の周縁
に係止される固定金具を介して本体を床に固定する。好
ましくは底板に開口を複数個設けて、各開口に固定金具
を係止させて床または架台にネジやボルトにて固定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は床置き型の空気調和機に
関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、オフィスやビル等では、図６に
示すような床に設置される床置き型の空気調和機が使用
されている。図６に基づき床置き型空気調和機について
説明すると、１１は板金を断面コ字状に折り曲げ形成し
たケースであり、内部に熱交換器、送風機、電送箱等が
収納配置されている。１５はケース１１の上側を塞ぐよ
うにネジ止めされて取りつけられた天板、１７はケース
１１下側を塞ぐようにネジ止めされて取りつけられた底
板である。１３ａは吸込パネルであり、空気の吸込口が
形成されている。１３ｂは吹出パネルであり、熱交換器
にて熱交換された空気が吹き出される吹出口が形成され
ている。１３ｃはセンターパネルであり、空気調和機の
運転操作を行うためのコントローラ４が設けられてい
る。これらパネル１３ａ、１３ｂ、１３ｃはケース１
１、天板１５及び底板１７で形成された本体の前面開口
を塞ぐように取り付けられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述のように構成され
た床置き型の空気調和機を設置する場合、本体を安定さ
せるためにＬ字型の固定金具６０を使用して床面に本体
を床面に固定する。固定金具６０は底板１７の側面と床
面にネジ６１、６２にて螺合される。このような固定金
具６０を本体の外側に使用すると見栄えが悪く、また、
固定金具６０の取付スペースを床面に確保しなければな
らない。さらに、床面に架台を固定して架台上に空気調
和機を固定することが多く、この場合、架台は空気調和
機の底板１７よりも固定金具のネジ止めスペース分広い
ものを使用しなければならず、設置面積が大きくなると
共に架台が出張り床面に段差ができるという問題があっ
た。このような段差が床面にあると人がつまずく虞があ
り好ましくない。

【０００４】そこで、本発明は固定金具を本体外側に使
用することなく本体を床面に固定できる床置き型の空気
調和機を提供することを課題とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み、本発明
は、底板を有するケース内に熱交換器、送風機等が収納
され、床に設置固定される空気調和機において、底板に
開口を設け、この開口の周縁に係止される固定金具を介
して本体を床に固定する。

【０００６】好ましくは底板に開口を複数個設けて、各
開口に固定金具を係止させて床または架台にネジやボル
トにて固定する。固定金具は、ネジ止め用の透孔を有し
各開口の周縁に係止される２つの脚部を連結部にて連結
したものが使用できる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施形態を説明する。

【０００８】図１は本発明の空気調和機の分解斜視図で
ある。空気調和機は主として板金製の本体３と、本体３
内に配置された熱交換器５と、熱交換器５に向けて送風
する送風機７とから構成されている。

【０００９】本体３は、一枚の薄肉板金を横断面が略コ
字状に折り曲げ形成したケース１１の上下に夫々天板１
５及び底板１７を取り付けて構成される。底板１７の前
面側には２つの開口６３、６４が形成されている。本体
３の開放された前面には、上から順に、調和空気を吹出
す空気吹出口が形成された吹出パネル１３ｂと、センタ
ーパネル１３ｃと、室内空気を吸い込む空気吸込口が形
成された吸込パネル１３ａとが取り付けられる。吹出パ
ネル１３ｂ、センターパネル１３ｃ、吸込パネル１３ａ
は、それぞれ、中央部が厚く両側が薄くなるように、正
面が湾曲して形成されている。

【００１０】吹出パネル１３ｂの空気吹き出し口には、
上下方向に風を案内する案内羽根１４が多数形成されて
いる。吹出パネル１３ｂの上枠（上部）は、天板１５の
前面側に設けられた突起部１５ａにネジ止めされる。吹
き出しパネル１３ｂとケース１１との間には、左右に吹
出方向を案内するガイド板２１がケース１１の左右の側
面部１１ａ、１１ｂにネジ止めされる。

【００１１】センターパネル１３ｃは、全体として盲板
に形成されており、その右上側に空気調和機を運転操作
するためのコントローラ４が収納される開口１９を有し
ており、ケース１１の側面部１１ａ、１１ｂにネジ止め
される。

【００１２】吸込パネル１３ａには、吸い込んだ室内空
気を案内する案内羽根１６が多数形成されている。その
裏面には、図示しないエアフィルタが着脱自在に取りつ
けられている。

【００１３】本体３と内側パネル１３ｄにより規定され
る空気通路には斜めに傾斜して熱交換器５が配置されて
いる。熱交換器５の下端には熱交換器５の結露を受ける
ドレンパンが配置されている。

【００１４】送風機７は、いわゆる遠心送風機であり、
前面側に吸入口３７が形成された片吸込みのファンケー
ス２９と、このファンケース２９内に配置された羽車３
１と、この羽車３１を駆動する電動機３３とから構成さ
れ、吸入口３７から吸引した空気を熱交換器５へ向けて
送風する。送風機７の吸入口３７の上方には、制御回路
が収納された電送箱９が配置されている。

【００１５】本体３に各パネル１３ａ、１３ｂ、１３ｃ
が取り付けられた状態は従来例で説明した図６に示す外
観と同様である。

【００１６】送風機７の電動機３３が駆動されると、吸
込パネル１３ａを介して送風機７の吸入口３７から空気
が吸引され、熱交換器５を通過する際に冷却または加温
され、吹出パネル１３ｂの空気吹き出し口から吹き出さ
れる。

【００１７】このように構成された床置き型の空気調和
機を架台（床面）に据え付ける方法を図２〜図５に基づ
き以下に説明する。

【００１８】図２は空気調和機を固定金具６５で架台６
６に固定した状態を示し、底板１７をケース１１内から
見た図であり、図３はその断面図である。底板１７に形
成された開口６３、６４は所定距離隔てて設けられてお
り、その周縁がケース１１内に突出している。固定金具
６５はネジ用の透孔を有する脚部６５ａ、６５ｂと開口
６３、６４周縁の突出高さと略同じ高さの段差をもって
脚部６５ａ、６５ｂを連結する連結部６５ｃとを備えて
いる。

【００１９】本体３を固定するには、脚部６５ａ、６５
ｂが夫々開口６３、６４内に位置し、その一部が開口周
縁に係止されるように固定金具６５を開口６３、６４間
に渡し、脚部６５ａ、６５ｂを透孔を介して架台６６
（床）に木ネジ６７、６８にて螺合する。このようにし
て空気調和機本体３を床面に固定すれば本体の外側に固
定のための金具等が出ない。また、床面に架台６６を固
定しその架台６６に本体３を据え付ける場合には、底板
１７と略同面積の架台６６が使用できるので、架台６６
が本体３から出張ることがない。尚、底板１７に形成し
た開口６３、６４は本体３の設置状況によって冷媒配管
を引き出すために使用される。

【００２０】他の実施の形態を図４及び図５に示す。こ
の実施形態においては、架台６６（床）からボルト７
０、７１を、底板１７の開口６３、６４の対向する周縁
に係止するように植設している。固定金具７２、７３は
底板１７に当接する脚部７２ａ、７３ａと開口６３、６
４の周縁の突出高さと略同じ高さの段差を有する固定部
７２ｂ、７３ｂとを備えている。固定金具７２、７３の
固定部７２ｂ、７３ｂにはボルトが挿通される透孔が設
けられている。この固定金具７２、７３を、その固定部
７２ｂ、７３ｂの透孔にボルト７０、７１を挿通して置
き、ナット７４、７５を締めることにより本体３を架台
６６に固定する。

【００２１】

【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
底板に形成した開口に固定具を介して空気調和機本体を
床面または架台に固定するので、本体外側に固定部材が
出ることがない。したがって、固定部材の固定スペース
を確保する必要がなく床面の有効活用が図れる。また、
架台に本体を固定する場合には底板と略同面積の架台が
使用できるので、架台が本体から出張ることがなく据え
付け後の安全性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の空気調和機の主要部を示す分解斜視図
である。

【図２】本発明の空気調和機の固定構造を示す図であ
る。

【図３】本発明の空気調和機の固定構造を示す断面図で
ある。

【図４】本発明の空気調和機の固定構造を示す図であ
る。

【図５】本発明の空気調和機の固定構造を示す断面図で
ある。

【図６】従来の空気調和機の固定構造を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

３ 本体 ５ 熱交換器 ７ 送風機 １１ ケース ６３ 開口 ６４ 開口 ６５ 固定金具 ６７ 木ネジ ６８ 木ネジ ７０ ボルト ７１ ボルト ７２ 固定金具 ７３ 固定金具 ７４ ナット ７５ ナット

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 底板を有するケース内に熱交換器、送風
   機等が収納され、床に設置固定される空気調和機におい
   て、前記底板に開口を設け、この開口の周縁に係止され
   る固定金具を介して固定されることを特徴とする空気調
   和機。
2. 【請求項２】 前記開口を複数個設けたことを特徴とす
   る請求項１に記載の空気調和機。
3. 【請求項３】 熱交換器、送風機等が収納されるケース
   と、２つの開口が離間して形成され前記ケースの下側を
   塞ぐように取り付けられる底板と、透孔を有し前記各開
   口の周縁に係止される２つの脚部とこの脚部を連結する
   連結部とからなる固定金具とを備えることを特徴とする
   空気調和機。