JPH1020537A - 電子写真用印刷紙 - Google Patents

電子写真用印刷紙

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JPH1020537A
JPH1020537A JP8178235A JP17823596A JPH1020537A JP H1020537 A JPH1020537 A JP H1020537A JP 8178235 A JP8178235 A JP 8178235A JP 17823596 A JP17823596 A JP 17823596A JP H1020537 A JPH1020537 A JP H1020537A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナーの転写性や密着性に優れ、給排紙のト
ラブルも無く、画像が繊細で、高い光沢の印刷を行なう
ことができる電子写真用印刷紙を提供する。 【構成】 液体トナーを用いる電子写真方式による印刷
機に好適な印刷紙であって、熱可塑性樹脂フィルムの表
面に、下記(A)〜(C)成分を含有する塗工層を設け
た積層フィルムであることを特徴とする電子写真用印刷
紙。 (A)成分: 水溶性の第四級窒素含有ポリマーよりな
る帯電防止剤100重量部 (B)成分: ポリエチレンイミン、アルキル変性ポリ
エチレンイミン、ポリ(エチレンイミン−尿素)及びポ
リアミンポリアミドのエチレンイミン付加物からなる群
より選ばれたポリエチレンイミン系重合体 10
〜100重量部 (C)成分: ポリアミンポリアミドのエピクロルヒド
リン付加物10〜100重量部

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体トナーを用いる
電子写真方式を利用した印刷機にて印刷するのに適した
電子写真用印刷紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、静電潜像は、乾燥トナー粒子
により又は絶縁された無極性液体中に分散したトナー粒
子により現像されている。該乾燥トナー粒子は、これ等
が周囲の大気中に逃散すると空気中に浮遊し人体に入る
と健康に有害であることから、あまり微細にすることが
できなかった。更に、乾燥トナー粒子は、高い温度で溶
融することにより印刷紙に固定しなければならないこと
から、高エネルギー源を必要としている。従って、乾燥
トナーによる静電潜像の現像では望ましい解像度を持た
ない像が生じる。かかる欠点を改良する方法として、液
体トナーを用いる印刷が提案され、実用化されている
(特公平5−87825号公報参照)。
【0003】この様な液体トナーを用いる電子写真方式
の印刷は、以下に示す図1の様な方式により行なわれ
る。 予め、データ入力機2のDTP、CEPS等のプリ
プレスシステムで作製された印刷される画像のデジタル
データを直接オンライン3で電子写真方式の印刷機1の
コントローラー4に読み込むか、或いは、ディスク、テ
ープ等5によってコントローラー4のハードディスクに
受け渡されたデータの中から印刷しようとするジョグを
スクリーニング(データのインプット)し、イメージメ
モリー6に読み込む。 次に、前記スクリーニングにより各色毎に2値化さ
れているイメージメモリー上のデータを、レーザースキ
ャナー7を用いてレーザー光で感光体ドラム8の表面に
書き込み、静電潜像として記録する。
【0004】 そして、感光体ドラム8と現像ロール
9の対向する間隙に、液体トナータンク10より供給さ
れた液体トナー11をインジエクター12から噴出し、
液体現像を行なう。図1では4色フルカラー現像を1つ
の現像ロール9で行なうものを示すもので、この場合に
おいては、1色づつ順次供給される液体トナーY、M、
C、Bは液体(オイル)Lと混合され、現像ロール9上
で各色毎にワイパーブレード13により掻き取られ、そ
れぞれの色の液体トナータンク20へと回収される。
[現像] 上記感光体ドラム8上の現像画像は、該ドラムと接
して逆方向に回転する60〜120℃に加熱されたブラ
ンケット胴14に転写され、このブランケット胴14の
熱により溶媒が揮散し、トナーが熱溶融して、粘着性を
有するフィルム状物となる。
【0005】 そして、このブランケット胴14と接
して回転する圧胴15との間に、印刷紙の収容トレイ1
6より印刷紙17を供給し、印刷紙17の表面に前記粘
着性のフィルム状物を転写し、圧胴15の圧力で印刷紙
17上に定着させる。4色フルカラーの現像を行なう場
合には、印刷紙17は圧胴15上に固定されたまま4回
転して印刷紙17上に1色づつ液体トナーY、M、C、
Bの順に逐次転写される。[転写/定着] 上記転写/定着の工程によって印刷が行なわれた印
刷紙17は圧胴15の回転により排紙され、自然落下
(自重)により圧胴15の斜め下方に設けられた収納ト
レイ18上に蓄積される。
【0006】また、印刷が行なわれた印刷紙17はクー
ラー19で冷却され、印刷(トナー)は圧胴15及びク
ーラー19により冷却され、常温固化している。この様
に液体トナーは、液体(オイル)L中に含まれるトナー
が空中に浮遊するおそれがないことから、粒子の大きさ
を可能な限り微細にすることができるので、この様なト
ナーは粉体トナーよりも解像度の増した印刷を行なうこ
とができる利点を有している。また、液体トナーは、粉
体トナーに比べて透明性が高いので、カラーOHP原稿
にした際に、色彩を鮮やかに再現することができる。更
に、色重ね時の2次色の再現性が良好であるとの利点も
有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来、この様な液体ト
ナーを用いる電子写真方式による印刷において用いられ
る印刷用紙としては、パルプ紙を基材とし、この表面に
ピグメントコート層を設けた肉厚が150〜300μm
の上質紙が用いられていた。しかしながら、この上質紙
の表面は、平滑性が低く(ベック平滑度:JISP−8
119で20秒以下)、トナーの転写性、密着性が低か
ったり、高速印刷すると未印刷の部分が生じたり、印刷
後印刷面を擦ると印刷がぼける等の欠点があったために
高速印刷することができないとの欠点があった。また、
印刷された上質紙が、連続印刷中に収納トレイ18に到
達せずに途中で落下してしまったり、印刷機1の壁に付
着するという排紙トラブルがしばしば生じていた。本発
明は、この様な給排紙トラブルが無く、液体トナーを用
いた電子写真用印刷においても、印刷の転写、密着が良
好で、高速印刷可能な印刷紙を提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題点
に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至
ったものである。すなわち、本発明の電子写真用印刷紙
は、コロナ放電処理によって感光体ドラム上に電荷を帯
電させ、その表面にレーザー照射により静電潜像を作画
し、該感光体ドラム上にインクジェクターから液体トナ
ーを吹き付けて現像し、この現像画像を該感光体ドラム
と接して逆方向に回転する加熱されたブランケット胴上
に転写し、転写した液体トナーをブランケット胴の熱に
より液体トナーの溶媒を飛散させると共にトナーを熱溶
融させて粘着性のフィルム状物とし、次いで、前記ブラ
ンケット胴に回転する圧胴により給紙された印刷紙を接
触させて前記フィルム状物を印刷紙の表面に二次転写
し、この二次転写されたフィルム状物を定着させること
による液体トナーを用いる電子写真方式の印刷に用いら
れる印刷紙であって、該印刷紙は、熱可塑性樹脂フィル
ムの表面に、下記(A)、(B)及び(C)成分を含有
する塗工層を設けた積層フィルムであることを特徴とす
るものである。 (A)成分: 水溶性の第四級窒素含有ポリマーよりなる帯電防止剤 100重量部 (B)成分: ポリエチレンイミン、アルキル変性ポリエチレンイミン、ポリ( エチレンイミン−尿素)及びポリアミンポリアミドのエチレンイミン付加物から なる群より選ばれたポリエチレンイミン系重合体 10〜100重量部 (C)成分: ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物 10〜100重量部
【0009】
【作用】電子写真用印刷紙の基材として、パルプ紙より
も表面の平滑度が優れている熱可塑性樹脂フィルムを用
いることにより、トナーの転写性を向上させ、かつ、こ
の熱可塑性樹脂フィルム上に帯電防止剤とアンカーコー
ト剤を含有する塗工層を設けることにより、トナーの定
着性(密着性)をより強固なものとすると共に、帯電に
よる給排紙のトラブルを解消することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
〔発明の具体的説明〕 〔I〕 電子写真用印刷紙 本発明の電子写真用印刷紙は、その基材として用いられ
ている熱可塑性樹脂フィルム、特にポリオレフィン系合
成紙層と、その表面に塗工され、乾燥して皮膜として形
成された、前記(A)成分の水溶性の第四級窒素含有ポ
リマーよりなる帯電防止剤、(B)成分のポリエチレン
イミン系重合体、及び、(C)成分のポリアミンポリア
ミドのエピクロルヒドリン付加物、必要により用いられ
る、(D)成分のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属
塩を含有する塗布剤からなる塗工層とから構成されるも
のである。
【0011】[1] 熱可塑性樹脂フィルム層 本発明の電子写真用印刷紙において、基材層として使用
される熱可塑性樹脂フィルムとしては、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、プロピレン・エチレン共重合体等の
ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリスチレン、ナイロン‐6等
の熱可塑性樹脂のフィルム、或いは、該熱可塑性樹脂と
無機微細粉末又は有機フィラーとから形成されるフィル
ム層を表面に有するものを挙げることができる。このよ
うな熱可塑性樹脂フィルム、特に合成紙自体は公知のも
のであり、その詳細については、特公昭49−1782
号、特開昭56−118437号、特開昭57−126
42号及び特開昭57−56224号の各公報等を参照
することができる。具体的には、無機微細粉末、例え
ば、粒径が0.05〜10μmの焼成クレー、珪藻土、
酸化チタン、パーミキュライト、重質炭酸カルシウム、
タルク、を8〜65重量%含有するポリオレフィンフィ
ルムを一軸延伸し、それによってこのフィルムの表面に
無機微細粉末粒子を中心として微細の亀裂を生じさせる
と共に、フィルム内部に微細なボイドを多数(5個/m
2 以上)形成した層を表面層として形成し、この表面
層に無機微細粉末を5〜40重量%含有する熱可塑性樹
脂フィルムの二軸延伸物よりなる基材層が積層された構
造の積層フィルムからなるもの(特公昭46−4079
4号公報参照)や、特開昭61−003748号公報や
特公平1−6041号公報に記載されているような、前
記積層フィルムの表面に、更に無機微粉末を実質的に含
有しない肉厚0.5〜3μmのポリオレフィンのフィル
ム層を形成した複層の合成紙、或いは、無機微細粉末を
10〜40重量%含有する熱可塑性樹脂フィルムの二軸
延伸物よりなるパール調の合成紙、等を挙げることがで
きる。
【0012】表面処理 このような熱可塑性樹脂フィルム、特にポリオレフィン
系フィルム、合成紙は、その表面に塗布剤を施す前に、
コロナ放電処理、フレーム処理、プラズマ処理、オゾン
処理、その他の表面処理を付すことにより塗工層の密着
を強固にすることができる。
【0013】[2] 塗布剤層(塗工層) (1) 構成成分 上記塗布剤層は、 (A)成分: 水溶性の第四級窒素含有ポリマーよりなる帯電防止剤 100重量部 (B)成分: ポリエチレンイミン、アルキル変性ポリエチレンイミン、ポリ( エチレンイミン−尿素)及びポリアミンポリアミドのエチレンイミン付加物から なる群より選ばれたポリエチレンイミン系重合体 10〜100重量部 (C)成分: ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物 10〜100重量部 必要により、 (D)成分: アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩 80重量部以下 を配合してなるものである。
【0014】(A) 水溶性の第四級窒素含有ポリマーよ
りなる帯電防止剤((A)成分) 上記(A)成分として用いられる帯電防止剤の具体例と
しては、例えば、特開昭59−43065号公報に記載
されるように、対応含窒素単量体の重合及び必要な場合
に生成した三級窒素含有重合体を四級化することによっ
て製造することができる。本発明において用いられる好
適な四級含窒素単量体の具体例を挙げれば、例えば、下
記の(イ)〜(ニ)の化学式で表わされるものを挙げる
ことができる。 化学式(イ)
【0015】
【化1】
【0016】化学式(ロ)
【0017】
【化2】
【0018】化学式(ハ)
【0019】
【化3】
【0020】化学式(ニ)
【0021】
【化4】
【0022】〔上記(イ)〜(ニ)の各化学式中で、R
は水素原子又はメチル基、R及びRはそれぞれ低
級アルキル基(特に炭素数が1〜4、就中炭素数が1〜
2)、Rは炭素数1〜22の飽和又は不飽和アルキル
基若しくはシクロアルキル基、Xは四級化されたN
の対アニオン(例えば、ハライド(特にクロライド)、
Mはアルカリ金属イオン(特にナトリウム、カリウム又
はリチウム)、Aは炭素数2〜6のアルキレン基を表わ
す。〕 上記化学式(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)で表わされ
る四級窒素含有単量体の重合体は、その前駆体の四級窒
素含有単量体を重合させてから、アルキルハライド、ジ
メチル硫酸、モノクロロ酢酸エステル等のカチオン化剤
により四級化することによって重合体中に存在させるこ
とができることはいうまでもない。本発明では帯電防止
剤は水溶性であることが必要であるが、過度に水溶性で
あることは望ましくない。従って、(A)成分の四級窒
素含有重合体は、疎水性単量体との共重合体であること
が望ましい。疎水性単量体としては、スチレン又はその
核ないし側鎖置換体、アクリルないしメタクリル酸エス
テル、ハロゲン化ビニル、その他がある。
【0023】好適な帯電防止剤重合体 本発明において、特に好ましい(A)成分の帯電防止剤
重合体は、下記の(a)〜(c)成分の共重合体からな
るものである。 (a)成分:化学式(イ)〜(ニ)で表わされる四級窒素含有単量体 20〜40重量% (b)成分:一般式
【0024】
【化5】
【0025】 で表わされる単量体 6〜80重量% 〔式中、Rは水素原子又はメチル基、Rは炭素数が1〜22のアルキル基、 炭素数が7〜22のアラルキル基、若しくは炭素数が5〜22のシクロアルキル 基を、それぞれ表わす。〕 (c)成分: 他の疎水性ビニル単量体 0〜20重量%
【0026】最も好適な帯電防止剤重合体 本発明において、最も好適な(A)成分の帯電防止剤重
合体は、(a)成分の四級窒素含有単量体が前記の単量
体(イ)においてXがClであるものである。ま
た、(A)成分は特開平6−25447号号公報に記載
されるように、 (a´) 一般式
【0027】
【化6】
【0028】 で表わされる単量体 30〜70重量% 〔式中、Aは−O−若しくは−NH−を表わし、Rは水素原子若しくはメチル 基を表わし、Rは炭素数が2〜4のアルキレン基若しくは−CH−CH(O H)−CH−を表わし、R、R、R及びR10は同一であっても、異なっ ていても良い炭素数が1〜3のアルキル基を表わし、R11は炭素数が1〜10の アルキル基若しくは炭素数が7〜10のアラルキル基を表わし、nは1〜3の整 数を表わし、Xは塩素原子、臭素原子又は沃素原子を表わす。〕、 (b) 一般式
【0029】
【化7】
【0030】 で表わされる単量体 30〜70重量% 〔式中、R´、は水素原子又はメチル基、R5は炭素数が1〜22のアルキル基 、炭素数が7〜22のアラルキル基、若しくは炭素数が5〜22のシクロアルキ ル基を表わす。〕、及び、 (c) 他の疎水性ビニル単量体 0〜40重量% を共重合させて得られた第四級アンモニウム塩型共重合体も好ましい。 上記(a´)の単量体の具体例としては、例えば、ジメ
チルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチル
アクリレート、及び、これらのメタクリレート相当物、
ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、及び、これら
のメタクリレート相当物等の下記一般式(IV)で示され
る第三級アミン含有単量体を、3‐クロロ‐2‐ヒドロ
キシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド等の下記
一般式(VI)で表わされる変性剤で、重合前に若しくは
重合後に変性することによって得ることができる。 一般式(IV)
【0031】
【化8】
【0032】(式中、A、R、R、R、Rはそ
れぞれ下記の意味を持つ。Aは−O−若しくは−NH−
で表わされるもの、Rは水素原子又はメチル基で表わ
されるもの、R6は炭素数が2〜4のアルキレン基若し
くは一般式(V)
【0033】
【化9】
【0034】で表わされるもの、R、Rは同一であ
っても、異なっていても良く、炭素数が1〜3のアルキ
ル基で表わされるもの、Xは塩素原子、臭素原子又は沃
素原子で表わされるものである。) 一般式(VI)
【0035】
【化10】
【0036】(式中、R、R10、R11、nはそれ
ぞれ下記の意味を持つ。
【0028】R、R10は同一であっても、異なって
いても良く炭素数が1〜3のアルキル基で表わされるも
の、R11は炭素数が1〜10のアルキル基もしくはア
ラルキル基で表わされるもの、nは1〜3の整数、Xは
塩素原子、臭素原子又は沃素原子で表わされるものであ
る。) 上記(b)成分の疎水性単量体単位としては、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アク
リレート、ターシャリーブチル(メタ)アクリレート、
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2‐エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレ
ート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレー
トを挙げることができる。また、必要によって使用され
る上記(a)又は(a´)及び(b)成分と共重合可能
な(c)成分の他の単量体単位としては、スチレン、ビ
ニルトルエン、酢酸ビニル等の疎水性単量体や、ビニル
ピロリドン、(メタ)アクリルアミド等の親水性単量体
を挙げることができる。
【0037】(A)成分の水溶性帯電防止剤である共重
合体を得るための重合方法としては、ラジカル開始剤を
用いた、塊状重合、溶液重合、乳化重合等の公知の重合
方法を採用することができる。これらの中で好ましい重
合方法としては溶液重合法であり、該重合は各単量体を
溶媒に溶解し、ラジカル重合開始剤を添加して窒素気流
下において加熱攪拌することにより実施される。溶媒は
水、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール等のアルコール類等が好ましく、また、こ
れらの溶媒を混合使用して実施しても良い。重合開始剤
は過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル等の過酸化物、
アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスバレロニトリル
等のアゾ化合物が好適に用いられる。単量体濃度は通常
10〜60重量%であり、重合開始剤の濃度は単量体に
対して通常0.1〜10重量%である。第四級アンモニ
ウム塩型共重合体の分子量は、重合温度、重合開始剤の
種類及び量、溶剤使用量、連鎖移動剤等の重合条件によ
り任意のレベルとすることができる。一般には得られる
重合体の分子量は1,000〜1,000,000であ
るが、中でも1,000〜500,000の範囲が好ま
しい。
【0038】(B) ポリエチレンイミン系重合体
((B)成分) 上記塗布剤層には、上記第四級窒素含有ポリマーに加え
て、インキの密着性、特に紫外線硬化型インクの密着性
に寄与する成分として、ポリエチレンイミン系重合体が
添加される。このようなポリエチレンイミン系重合体と
しては、ポリエチレンイミン、ポリ(エチレンイミン−
尿素)、ポリアミンポリアミドのポリエチレンイミン付
加体、ポリエチレンイミンのアルキル(好ましくは炭素
数が1〜8のアルキル基)化物(特開平1−14173
6号公報参照)等を挙げることができる。これらの中で
も、ポリエチレンイミン或いはポリアミンポリアミドの
ポリエチレンイミン付加体に炭素数が1〜24のハロゲ
ン化アルキル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化シク
ロアルキル、ハロゲン化ベンジルによって変性した変性
ポリエチレンイミンを使用することが、オフセットイン
キとの密着性、転移性の向上の観点から好ましい。ここ
で、ポリエチレンイミンの重合度は任意のものが使用さ
れるが、好ましくは20〜300のものである。
【0039】(C) ポリアミンポリアミドのエピクロル
ヒドリン付加物((C)成分) (C)成分のポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリ
ン付加物としては、炭素数が3〜10の飽和二塩基性カ
ルボン酸とポリアルキレンポリアミンとからのポリアミ
ドをエピクロルヒドリンと反応させて得た水溶性で陽イ
オンの熱硬化性樹脂である。このような樹脂の詳細につ
いては特公昭35−3547号公報等に詳細に述べられ
ている。炭素数が3〜10の飽和二塩基性カルボン酸の
具体例としては、炭素数が4〜8のジカルボン酸、特に
アジピン酸であり、ポリアルキレンポリアミンの具体例
としてはポリエチレンポリアミン、特にエチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン及びトリエチレンタトラミ
ン、就中ジエチレントリアミンである。ポリアミド生成
反応でのポリアルキレンポリアミン対二塩基酸のモル比
は0.9:1〜1.2:程度が普通である。このポリア
ミンポリアミドとエピクロルヒドリンとの反応では、ポ
リアミド中の各第二アミン基に対してエピクロルヒドリ
ンを約0.5〜約1.8モル使用するのが普通である。
このものはインキとの耐水接着性の改良に寄与すること
ができる。
【0040】(D) アルカリ金属塩又はアルカリ土類金
属塩((D)成分) 任意成分である(D)成分のアルカリ金属塩又はアルカ
リ土類金属塩からなる水溶性無機塩としては、例えば、
炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、
亜硫酸ナトリウム、その他のアルカリ性塩、及び塩化ナ
トリウム、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、トリポリ
燐酸ナトリウム、ピロ燐酸ナトリウム、その他の中性
塩、等のアルカリ金属塩や、塩化ベリリウム、塩化マグ
ネシウム、塩化カルシウム、塩化ストロンチウム、硝酸
バリウム等のアルカリ土類金属塩を挙げることができ
る。塗布剤層が無機塩を含んでいるときは、帯電防止性
が向上し、またトナーの乾燥速度が大きくなる。ただ
し、水溶性の無機塩の存在はインキの耐水密着性を低下
させるので、過度に多く存在させることは好ましくな
い。
【0041】(E) その他の任意成分((E)成分) 塗布剤層は、更に、界面活性剤、水溶性或いは水分散性
重合体、微細粉末物質、その他の補助材を含むことがで
きる。
【0042】(2) 塗布剤層成分の組成 上記構成成分からなる塗布剤層の組成は、(A)成分1
00重量部に対する(B)成分、(C)成分、(D)成
分及び(E)成分の使用量比が以下の通りである。 (A)成分:100重量部 (B)成分:10〜100重量部、好ましくは 50〜
100重量部、 (C)成分:10〜100重量部、好ましくは 50〜
80重量部、 (D)成分: 0〜 80重量部、好ましくは 10〜
30重量部、 (E)成分: 0〜100重量部、好ましくは 5〜
70重量部、 上記(A)成分の帯電防止剤100重量部に対して、
(B)成分のプライマーが10重量部未満ではトナーの
密着性が劣る。また100重量部を超えてもトナーの転
移性が悪い。また、(C)成分のポリアミンポリアミド
のエピクロルヒドリン付加物の含有量が(A)成分10
0重量部に対して、10重量部未満ではトナーの密着性
が十分でなくなる。また、100重量部を超えてもトナ
ーの密着力が低下する。
【0043】(3) 塗工剤層の形成 上記熱可塑性樹脂フィルム層に塗工される塗工剤は、
水、或いは、メチルアルコール、エチルアルコール、イ
ソプロピルアルコール等の親水性溶剤に溶解させてから
用いられるものであるが、中でも水溶液の形態で用いる
のが普通である。溶液濃度は通常0.5〜3重量%、好
ましくは1〜2重量%程度である。
【0044】〔II〕 電子写真用印刷紙の製造 [1] 塗工方法 上記熱可塑性樹脂フィルム層の表面に塗工される塗工剤
の塗工方法としては、ロールコーター、ブレードコータ
ー、エアーナイフコーター、サイズプレスコーター等に
より行なわれ、それを乾燥することにより皮膜が形成さ
れる。塗布量は、固形分として一般に0.01〜8g/
2 、好ましくは0.05〜3g/m2 で、ある。 [2] 肉 厚 この様にして得られた電子写真用印刷紙の肉厚は、一般
に100〜1,000μm、好ましくは200〜400
μmで、そのクラーク剛度(JIS−P8116に準
拠)が60〜500、好ましくは80〜300μmのも
のが給排紙性の面で好ましい。 [3] 平滑度 また、塗工層のベック平滑度(JIS−P8119)は
100〜1,000秒、好ましくは200〜800秒が
トナーの密着力の面から好ましい。
【0045】〔III 〕 液体トナー 上記電子写真用印刷紙を現像するための液体トナーとし
ては、トルエン、ミネラルスピリット等の無極性有機溶
媒中に、電気泳動により移動できるトナー粒子を0.2
〜20重量%の割合で含むもので、該トナーは顔料、染
料を重合体中に分散したものである。顔 料 上記顔料としては、カーボンブラック、モナトスラル・
ブルーG(C.I.ピグメント・ブルー15C.I.7
4160番)、トルイジン・レッドY(C.I.ピグメ
ント・レッド3)、キンド・マゼランタ(ピグメント・
レッド122)、インドウ・ブリリアント・スカーレッ
ト・トナー(ピグメント・レッド123C.I.711
45番))、トルイジン・レッドB(C.I.ピグメン
ト・レッド3)、ウオッチング・レッドB(C.I.ピ
グメント・レッド48)、パーマネント・ルーバインF
6B13−1731(ピグメント・レッド184)、ハ
ンサ・イエロー(ピグメント・レッド98)、グラマー
・イエロー(ピグメント・イエロー74、C.I.11
741番)、)トルイジン・イエローG(C.I.ピグ
メント・イエロー1)、モナトスラル・ブルーB(C.
I.ピグメント・ブルー15)、モナトスラル・グリー
ンB(C.I.ピグメント・グリーン7)、ピグメント
・スカーレット(C.I.ピグメント・レッド60)、
オーリック・ブラウン(C.I.ピグメント・ブラウン
6)、モナトスラル・グリーンG(ピグメント・グリー
ン7)、カーボンブラック及びスターリングNSN77
4(ピグメント・ブラック7、C.I.77266番)
がある。
【0046】所望によって微細に粉砕した強磁性材料を
顔料として使っても良い。約40ないし約80重量%の
マピコ・ブラックが好適であり、65%のマピコ・ブラ
ックが最適であるが、他の適当な材料、例えば、鉄とコ
バルトトナーニッケルとFe、Fe及びそ
の他の磁性酸化物からなる数種の磁性酸化物とを含む金
属、又は、亜鉛、カドミウム、バリウム、マンガンのよ
うな若干のフェライト、又は、二酸化クロム、又は、コ
バルト−燐、コバルト−ニッケル及びその類似物のよう
な数種のパーマロイ及びその他の合金、又は、これらの
うちの任意のものの混合物を使っても良い。
【0047】重合体としては、エチレン・ビニルアセテ
ート共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合
体、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リブチルメタクリレート等であり、必要により、ジオク
チルテレフタレートの様な可塑剤、カルナウバ臘、シリ
カ粉末を加えても良い。液体トナー中の分散しているト
ナー粒子の粒径は、一般に0.1〜5μmが好ましい。
液体トナーの詳しい製造方法としては、特公平5−87
825号公報に記載されている。市場からはイスラエル
国のインディゴ社よりE−Print INKのブラッ
ク、マゼンダ、シアン、ユエロー又は東洋インキ製造
(株)より電子写真方式印刷機用の液体トナー「Ele
ctro ink」(商品名)のブラック、マゼンダ、
シアン、ユエローとして入手可能である。
【0048】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を更に
詳細に説明する。 〔I〕 基材層の製造合成紙の製造 例1 合成紙(P−1) (1) メルトフローレート(MFR)0.8g/10分
のポリプロピレン(融点164℃)84重量部に、平均
粒径1.5μmの重質炭酸カルシウム16重量部(ポリ
プロピレンとの合計重量基準)を混合した組成物を、2
70℃に設定した押出機にて混練した後、シート状に押
し出してから、冷却ロールにより冷却して、無延伸シー
トを得た。このシートを再度150℃の温度に加熱した
後、縦方向に5倍延伸させた。 (2) MFRが4.0g/10分のポリプロピレン49
重量部とマレイン酸含量が0.5%のマレイン酸(改質
単量体)変性ポリプロピレン5重量部と、酸化チタン1
重量部、平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム45重量
部とを混合した組成物(A)を、270℃に設定した押
出機により溶融混練したものをダイよりシート状に押し
出し、上記(1)で得られた縦方向5倍延伸シートの両
側に共押出して3層積層物(A/B/A)を得た。次い
で、この3層の積層物を158℃に加熱した後、横方向
に7.5倍の延伸を行ない、次いで、両面をコロナ放電
処理して、3層の延伸積層物である合成紙(P−1)を
得た。このものの密度は1.01g/cm3 、ベック平
滑度は220秒で、各層の肉厚は(A/B/A=50μ
m/100μm/50μm)であった。また、クラーク
剛度(S値)は縦方向190、横方向260であった。
【0049】例2 合成紙(P−2) (1) メルトフローレート(MFR)1g/10分のポ
リプロピレン(融点164℃)84重量部に、平均粒径
1.5μmの重質炭酸カルシウム16重量部(ポリプロ
ピレンとの合計重量基準)を混合した組成物(B)を、
270℃に設定した押出機にて混練した後、シート状に
押し出してから、冷却ロールにより冷却して、無延伸シ
ートを得た。このシートを再度140℃の温度に加熱し
た後、縦方向に5倍延伸させた。 (2) MFR4.0g/10分のポリプロピレン49重
量部と高密度ポリエチレン5重量部と、酸化チタン1重
量部、平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム45重量部
とを混合した組成物(A)を、270℃に設定した押出
機により溶融混練したものをダイよりシート状に押し出
し、上記(1)で得られた縦方向5倍延伸シートの両側
に共押出して3層積層物(A/B/A)を得た。次い
で、この3層の積層物を155℃に加熱した後、横方向
に7.5倍の延伸を行なった後、コロナ放電処理して、
3層の延伸積層物である合成紙(P−1)を得た。この
ものの密度は0.76g/cm3 、ベック平滑度は45
0秒で、各層の肉厚は(A/B/A=50μm/100
μm/50μm)であった。また、クラーク剛度(S
値)は縦方向128、横方向260であった。
【0050】〔II〕 塗布剤の調製(A) 第四級アンモニウム塩型共重合体の製造 A−1の製造 還流冷却器、温度計、窒素置換用ガラス管、及び攪拌装
置を取り付けた4つ口フラスコに、ジメチルアミノエチ
ルメタクリレート:35部、エチルメタクリレート:2
0部、シクロヘキシルメタクリレート20部、ステアリ
ルメタクリレート:25部、エチルアルコール150部
と、アゾビスイソブチロニトリル1部を添加し、窒素気
流下に80℃の温度で6時間重合反応を行なった。次い
で、3‐クロロ‐2‐ヒドロキシプロピルトリメチルア
ンモニウムクロリドの60%水溶液:70部を加え、更
に80℃の温度で15時間反応させた後、水を滴下しな
がらエチルアルコールを留去し、最終固形分として20
%の第四級アンモニウム塩型共重合体(A−1)を得
た。A−2の製造 三菱化学(株)製の下記の基を有する水溶性アクリル系
帯電防止剤“サフトマーST 1100B”(商品名)
を用いた。
【0051】
【化11】
【0052】(B) ポリエチレンイミン系重合体 ポリエチレンイミン系重合体として以下のものを使用し
た。 B−1:BASF社製“ポリミンSN”(ポリアミドア
ミンのポリエチレンイミン付加体) B−2:塩化ブチル変性ポリエチレンイミン(C) ポリアミンポリアミド・エピクロルヒドリン付
加物 ポリアミンポリアミド・エピクロルヒドリン付加物とし
て以下のものを使用した。 C−1:日本PMC(株)製「WS−570」(商品
名) (D) アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩 アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩として以下のも
のを使用した。 D−1:NaCO
【0053】実施例1 上記方法により製造した配合成分を、塗布液100部中
に配合し、各成分の有効成分量が下記の配合組成になる
ように水で希釈し、充分攪拌して塗布液を調製した。 成分A:A−1 0.5部 成分B:B−2 0.4部 成分C:C−1 0.5部 成分D:D−1 0.1部 合成紙(P−1)の両表面に上記塗布液を固形分で0.
2g/m2 となるようにロールで塗布した後、65℃の
温度で乾燥して皮膜を形成せしめ、これを巻き取り印刷
紙とした(ベック平滑度230秒、クラーク剛度は縦方
向190、横方向260)。この印刷紙を用い、インデ
ィゴ社製の電子写真方式のデジタルオフセットカラー印
刷機「E−Print 100」(商品名)を用い、か
つ、液体トナーとして東洋インキ製造(株)製の「El
ectro ink、イエロー(Y)、マゼンダ
(M)、シアン(C)、ブラック(B)」を用い、風景
写真をイメージで読み取り文字をパソコンで入植したフ
ァイルをメモリーにインプットしたもののフルカラー印
刷を行なった(1,000枚/時間)。得られた印刷の
転写性、トナーの密着性、給排紙性の結果を表1に示
す。
【0054】[評価方法]転写性 ◎: 四色を用いた印刷が印刷し全面になされ、印刷の
光沢も高く、高精細な画像となっている。 ○: 四色を用いた印刷が印刷し全面になされている
が、印刷の光沢が低く、かつ、線の太い部分と細い部分
があるが、実用上は問題がない。 △: 四色の印刷がなされているが、ところどころ白抜
きの部分があり、実用上問題がある。 ×: 最初の黄色のトナーしか転写されず、実用上問題
がある。密着性 ○: 印刷面を指で擦っても印刷が剥げ落ちない。 ×: 印刷面を指で擦ると、トナー面が引き伸ばされ、
印刷がぼける。給排紙性 ○: 1時間の連続印刷で、印刷紙の給排紙がスムーズ
に行なわれた。 ×: 1時間の連続印刷で、印刷紙の給紙或いは印刷後
の排紙が十分でなく、運転が中断された(1時間に3〜
12回の中断)。
【0055】実施例2〜6、比較例1〜4 表1に示す塗布剤組成物を上記実施例1と同様に合成紙
P−1又はP−2に塗布し、印刷紙を得た。
【0056】比較例5〜6 印刷紙として、市販のピグメント塗工パルプ紙(上質
紙:坪量230g/m2:比較例5)又は塗工層を設け
なかったパルプ紙(普通紙:坪量210g/m2:比較
例6)を用いる以外は実施例1と同様にして評価した。
結果を表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】本発明の電子写真用印刷紙液体は、液体
トナーを用いる電子写真方式を利用した印刷機にて印刷
を行なった場合でも、トナーの転写性や密着性に優れ、
給排紙のトラブルも無く、トナー粒子の大きさを微細に
することができるので画像が繊細で、高い光沢の印刷を
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、液体トナーを用いる電子写真方式の印
刷機を用いてフルカラー印刷を行なうためのデータ入力
機と電子写真用印刷機の概略図である。
【符号の説明】
1 電子写真用印刷機 2 データ入力機 3 オンライン 4 コントローラー 5 ディスク、テープ 6 イメージメモリー 7 レーザースキャナー 8 感光体ドラム 9 現像ロール 10 液体トナータンク 11 液体トナー 12 インジエクター 13 ワイパーブレード 14 ブランケット胴 15 圧胴 16 収容トレイ 17 印刷紙 18 収納トレイ 19 クーラー 20 液体トナータンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 7/04 CEZ C08J 7/04 CEZH

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コロナ放電処理によって感光体ドラム上に
    電荷を帯電させ、その表面にレーザー照射により静電潜
    像を作画し、該感光体ドラム上にインクジェクターから
    液体トナーを吹き付けて現像し、この現像画像を該感光
    体ドラムと接して逆方向に回転する加熱されたブランケ
    ット胴上に転写し、転写した液体トナーをブランケット
    胴の熱により液体トナーの溶媒を飛散させると共にトナ
    ーを熱溶融させて粘着性のフィルム状物とし、次いで、
    前記ブランケット胴に回転する圧胴により給紙された印
    刷紙を接触させて前記フィルム状物を印刷紙の表面に二
    次転写し、この二次転写されたフィルム状物を定着させ
    ることによる液体トナーを用いる電子写真方式の印刷に
    用いられる印刷紙であって、該印刷紙は、熱可塑性樹脂
    フィルムの表面に、下記(A)、(B)及び(C)成分
    を含有する塗工層を設けた積層フィルムであることを特
    徴とする電子写真用印刷紙。 (A)成分: 水溶性の第四級窒素含有ポリマーよりなる帯電防止剤 100重量部 (B)成分: ポリエチレンイミン、アルキル変性ポリエチレンイミン、ポリ( エチレンイミン−尿素)及びポリアミンポリアミドのエチレンイミン付加物から なる群より選ばれたポリエチレンイミン系重合体 10〜100重量部 (C)成分: ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物 10〜100重量部
  2. 【請求項2】塗工層が、更に、(A)成分の帯電防止剤
    100重量部当たり、(D)成分のアルカリ金属塩又は
    アルカリ土類金属塩を10〜80重量部の割合で含有し
    たものである請求項1に記載の印刷紙。
  3. 【請求項3】印刷紙は、肉厚が100〜1,000μm
    で、そのクラーク剛度(S値)(JIS−P8116)
    が60〜500、ベック平滑度が100〜1,000秒
    である請求項1又は2に記載の印刷紙。
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