JPH10205063A - 組立構造体とその組立方法 - Google Patents

組立構造体とその組立方法

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JPH10205063A
JPH10205063A JP6059897A JP6059897A JPH10205063A JP H10205063 A JPH10205063 A JP H10205063A JP 6059897 A JP6059897 A JP 6059897A JP 6059897 A JP6059897 A JP 6059897A JP H10205063 A JPH10205063 A JP H10205063A
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flange
web
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web material
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JP6059897A
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Inventor
Takeshi Hoshino
毅 星野
Katsunori Onishi
克則 大西
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JUKANKYO KENKYUSHO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
JUKANKYO KENKYUSHO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フランジ材とウェブ材の接合が容易であり、
防音性にすぐれ、建物の梁や柱等に使用して好適な組立
構造体とその組立方法を提供することである。 【解決手段】 本発明の組立構造体1は、間隔をおいて
ほぼ平行に配置された2枚の長尺板状のフランジ材2、
2と、このフランジ材2、2間に架け渡されて接合され
たウェブ材3とからなり、フランジ材2と接合されるウ
ェブ材3の接合面が、フランジ材2の裏面とほぼ平行で
平坦になされ、フランジ材2とウェブ材3が、その間に
制振材4を介在させて接合されているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として建物の梁
や柱等に使用される組立構造体と、この組立構造体の組
立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フランジ材(トラス弦材)とウェ
ブ材(ラチス材)とによりトラス状に組まれた鉄骨構造
物が、特公平7−56163号公報に記載されている。
上記公報記載の鉄骨構造物は、2枚のフランジ材の間に
ウェブ材をジグザグ状に配置し、フランジ材とウェブ材
を溶接やリベット等の接合手段で接合されたものであ
る。また、制振鋼板を使用した住宅用床パネルが、実公
平3−43306号公報に記載されている。上記公報記
載の住宅用床パネルは、制振鋼板からなる床材と、この
床材の下面に設けられた制振鋼板を屈曲してなる補強材
とにより床構造主材を形成し、補強材間に発泡樹脂を充
填したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には、以下の問題があった。前者の公報記載の鉄
骨構造物においては、フランジ材とウェブ材の接合手段
が、その接合強度を確保する上で、電気溶接やリベット
等の限られた接合手段に限定され、しかも、フランジ材
とウェブ材を形成する板材の肉厚を厚くしなければなら
ないという問題があった。
【0004】また、前者の公報記載の鉄骨構造物は、フ
ランジ材とウェブ材が溶接やリベット等で接合され、剛
構造となるので、この鉄骨構造物を建物の梁等に使用す
ると、上階の床振動が下階に伝わり、防音性に欠けると
いう問題があった。
【0005】また、後者の公報記載の住宅用床パネル
は、制振鋼板を使用しているので、防音性にすぐれた床
材となるが、建物の梁や柱等の構造材として使用するこ
とができないという問題があった。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、本発明の目的は、フランジ材とウ
ェブ材の接合が容易であり、防音性にすぐれ、建物の梁
や柱等に使用して好適な組立構造体とその組立方法を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、間隔をおいてほぼ平行に配置された2枚の長尺板状
のフランジ材と、このフランジ材の間に架け渡されて接
合されたウェブ材とからなる組立構造体において、フラ
ンジ材と接合されるウェブ材の接合面が、フランジ材の
裏面とほぼ平行で平坦になされていることを特徴とする
組立構造体である。
【0008】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
組立構造体において、フランジ材とウェブ材が、その間
に制振材を介在させて接合されているものである。
【0009】請求項3記載の本発明は、請求項1または
2記載の組立構造体において、ウェブ材がジグザグ状に
配置されたラチス構造になされているものである。
【0010】請求項1〜3記載の本発明において、フラ
ンジ材とウェブ材を形成するのに好適な材料としては、
鋼板、硬質アルミニュウム板等の金属材料、合成樹脂
板、ガラス繊維で強化された合成樹脂(FRP)板、等
を挙げることができる。この際、フランジ材とウェブ材
が、別々の材料で形成されているものであってもよい。
【0011】例えば、フランジ材を鋼板等の金属材料で
形成し、ウェブ材を合成樹脂等の熱伝導率の低い材料で
形成するのがよい。すると、建物の最上階屋根、外壁側
柱、最下階床等、断熱性が必要な部位に本発明の組立構
造体を使用する場合、冷橋対策となり好適である。
【0012】請求項4記載の本発明は、請求項1〜3記
載の組立構造体において、フランジ材とウェブ材が、薄
板材で形成されているものである。
【0013】上記請求項4記載の本発明において、薄板
材とは、鋼板の場合、厚さが0.5mm〜2.3mmの
ものが好適に使用できる。厚さが0.5未満のものは、
組立構造体の強度確保が困難となるので好ましくない。
また、厚さが2.3mmを越えると、接合に手間が掛か
ったり、重量が増えるので好ましくない。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1〜4記載
の組立構造体において、フランジ材の両端部間に、ウェ
ブ材がほぼ直角に架け渡されて接合されているものであ
る。
【0015】請求項6記載の本発明は、2枚の長尺板状
のフランジ材を間隔をおいてほぼ平行に配置し、このフ
ランジ材の間に板状のウェブ材を架け渡して組み立てる
組立構造体の組立方法において、フランジ材と接合され
るウェブ材の接合面を、フランジ材の裏面とほぼ平行で
平坦になし、前記ウェブ材の接合面をフランジ材の裏面
に当接し、スポット溶接、かしめ接合、接着剤、粘着テ
ープ、リベット、ボルト・ナットの中から選ばれたいず
れかの接合手段で接合するものである。
【0016】
【作用】請求項1〜3記載の組立構造体は、フランジ材
と接合されるウェブ材の接合面が、フランジ材の裏面と
ほぼ平行で平坦になされているので、ウェブ材の接合面
をフランジ材の裏面に当接して接合すれば、フランジ材
とウェブ材の接合が容易となる。
【0017】請求項2記載の組立構造体は、フランジ材
とウェブ材が、その間に制振材を介在させて接合されて
いるので、一方のフランジ材から伝わる振動が制振材で
吸収減衰され、他方のフランジ材に振動が伝搬しにくく
なり、防音性にすぐれたものとなる。
【0018】請求項4記載の組立構造体は、フランジ材
とウェブ材が、薄板材で形成されているものであるか
ら、スポット溶接やかしめ接合等の接合手段で接合で
き、接合に要する工数の削減が可能となる。
【0019】請求項5記載の組立構造体は、フランジ材
の両端部間にウェブ材がほぼ直角に架け渡されて接合さ
れているので、このウェブ材がエンドプレートとして使
用でき、他の構造材との接合に便利である。
【0020】請求項6記載の組立構造体の組立方法は、
フランジ材と接合されるウェブ材の接合面を、フランジ
材の裏面とほぼ平行で平坦になし、前記ウェブ材の接合
面をフランジ材の裏面に当接し、スポット溶接、かしめ
接合、接着剤、粘着テープ、リベット、ボルト・ナット
の中から選ばれたいずれかの接合手段で、フランジ材と
ウェブ材を接合するものであるから、組立加工や接合が
容易となり、機械化して量産に適する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1と図2は、本発明の一実施例であっ
て、図1(イ)図は、組立構造体の一部切欠正面図、
(ロ)図は(イ)図のA−A線における断面図、図2
(イ)図は、図1(イ)図のS部を拡大して示す斜視
図、(ロ)図は図2(イ)図のB−B線における断面図
である。図において、1は組立構造体、2はフランジ
材、3はウェブ材、4は制振材、5は舌片、Sは接合部
である。
【0022】本発明に係る組立構造体1は、間隔を置い
てほぼ平行に配置された薄板鋼板(厚さ1.6mm)製
で長尺のフランジ材2、2と、このフランジ材2、2の
間にジグザグ状に架け渡された薄板鋼板(厚さ1.2m
m)製のウェブ材3とから構成され、接合部Sのフラン
ジ材2とウェブ材3はその間に制振材4を介在させて接
合されている。
【0023】上記フランジ材2は、長手方向に沿って両
側縁がほぼ直角に折り曲げられ、コ字形状の断面形状に
なされ、幅が55mmになされている。このコ字形状の
開口側を互いに向かい合わせ、150mmの間隔をおい
てフランジ材2、2が配置されている。また、上記ウェ
ブ材3は、フランジ材2の幅55mmより小さい板幅3
5mmを有し、この薄板鋼板をジグザグ状に折り曲げ、
山部と谷部が交互に形成されたものである。ウェブ材3
の山部の頂上と谷部の底は、いずれも平坦になされてい
て、このウェブ材3の平坦面とフランジ材2の裏面側と
の間に制振材4を介在させ、接合部Sはかしめ接合され
されている。
【0024】また、フランジ材2、2の両端部間には、
ウェブ材3の端部を長手方向に直角に折り曲げて形成さ
れたエンドプレート32が架け渡され、このエンドプレ
ート32とフランジ材2、2の両端部との間に制振材4
を介在させ、かしめ接合されている。なお、31は絞り
部であって、ウェブ材3の傾斜面を楕円形状に窪ませた
もので、これによりウェブ材3の剛性を高めている。
【0025】上記制振材4は、ブチルゴム製のシート材
である。制振材4としては、前記ブチルゴムに限定され
るものでなく、振動を吸収する粘弾性体であればよい。
例えば、前記ブチルゴムの他に、ポリエチレン、ポリエ
チレン発泡体、クロロプレンゴム等を挙げることができ
る。また、上記の粘弾性体に鉄粉、マイカ等の充填材を
混入したものであってもよい。
【0026】上記かしめ接合された接合部Sの詳細を図
2に示す。図に示すように、接合部Sは、フランジ材2
と、このフランジ材2と接合されるウェブ材3の山部、
または谷部の平坦面の間に制振材4を介在させ、フラン
ジ材2の表面からウェブ材3の裏面側まで貫通してコ字
形に打ち抜かれ、この打ち抜きにより形成された舌片5
を内側に向けて180度折り曲げることにより、かしめ
接合されている。
【0027】上述したように、本実施例の組立構造体1
は、2枚のフランジ材2、2の間に、ジグザグ状に配置
されたウェブ材3が架け渡された、いわゆるラチス構造
になされた梁であるが、本発明の組立構造体は、上記の
構造に限定されるものではない。例えば、フランジ材の
幅方向中央部間に長手方向に沿って連続、または不連続
に板状のウェブ材が架け渡され、断面H字形状になされ
たH型組立構造体、あるいはフランジ材の両側間にウェ
ブ材3が間隔をおいてはしご状に架け渡された、はしご
状組立構造体等であってもよい。
【0028】つぎに、上記組立構造体1の組立方法につ
いて説明する。まず、ウェブ材3に所定の間隔で楕円形
状の絞り部31を形成しておき、このウェブ材3を山部
と谷部とが交互になるようにジグザク状に折り曲げ、上
記絞り部31が山部と谷部の間の傾斜部に位置するよう
にする。また、ウェブ材3の両端部は、長手方向に対し
て直角に折り曲げ、ウェブ材3の両端をエンドプレート
32として形成する。そして、この山部の平坦な上面
と、谷部の平坦な下面とに、それぞれ制振材4を貼り付
ける。この際、制振材4の両面に粘着剤層を形成してお
くと、制振材4の貼り付けと後述するフランジ材2、2
の取り付けに便利であるので、本実施例では両面粘着剤
付き制振材4を使用した。あるいは制振材4の表面に接
着剤を塗布して貼りつけてもよい。
【0029】上記のジグザグ状になされたウェブ材3
を、一方のフランジ材2のコ字状開口側に設置し、ウェ
ブ材3の谷部に貼着された制振材4の粘着剤層にてウェ
ブ材3をこのフランジ材2に取り付ける。この際、エン
ドプレート32がフランジ材2の両端に位置するように
する。ついで、上記ウェブ材3の山部の上に、他方のフ
ランジ材2のコ字状開口側を設置し、山部に貼着された
制振材4の粘着剤層にて他方のフランジ材2をウェブ材
3の山部に取り付け、これにより制振材4を介在させて
2枚のフランジ材2、2の間にウェブ材3を架け渡し
た、組立構造体1が仮組立の状態となる。
【0030】最後に、上記組立構造体1の接合部Sをか
しめ接合する。この際、前記図2に示したように、接合
部Sにおいて、フランジ材2の表面からウェブ材3の裏
面側まで貫通してコ字形に打ち抜き、この打ち抜きによ
り形成された舌片5を内側に向けて180度折り曲げる
ことにより、かしめ接合する。このかしめ接合は、図に
おいては2か所に形成されているが、1か所であっても
よい。
【0031】つぎに、本実施例の作用について述べる。
本実施例の組立構造体1は、フランジ材2とウェブ材3
がその間に制振材4を介在させて接合されているので、
一方のフランジ材2から伝わる振動音が制振材4で吸収
減衰され、他方のフランジ材2に振動音が伝搬しにくく
なり、防音性にすぐれたものとなる。
【0032】また、本実施例の組立構造体1は、薄板状
のフランジ材2と、薄板状ウェブ材3とからなるもので
あり、前記フランジ材2とウェブ材3はその間に制振材
4を介在させてかしめ接合されたものであるから、振動
音が制振材4で吸収減衰されると同時に、フランジ材2
とウェブ材3の接合部間に音ブリッジができない。従っ
て、防音性に一層すぐれたものとなる。さらにまた、フ
ランジ材2、2の両端部間にはウェブ材3が長手方向に
対してほぼ直角に架け渡され、それぞれのフランジ材
2、2の両端部に制振材4を介在させてかしめ接合され
ているので、このウェブ材3の両端部がエンドプレート
32として使用でき、他の構造材との接合に便利であ
る。
【0033】本実施例の組立構造体1の組立方法は、薄
板状のフランジ材2とウェブ材3の間に両面粘着剤層付
きの制振材4を介在させて組み立て、かしめ接合によ
り、フランジ材2とウェブ材3を接合するものであるか
ら、フランジ材2とウェブ材3の組立加工や接合が容易
となり、機械化して量産に適する。
【0034】つぎに、本発明の別の実施例を、図3を参
照して説明する。図3(イ)図は、組立構造体の断面
図、(ロ)図は(イ)図の組立構造体の拡大端面図であ
る。
【0035】本発明に係る組立構造体10は、建物ユニ
ットの小梁として使用されるものであって、間隔をおい
てほぼ平行に配置された2枚の長尺板状のフランジ材2
0、20と、このフランジ材20間に架け渡されて接合
されたウェブ材30とからなっている。フランジ材20
と接合されるウェブ材30の接合面35は、フランジ材
20の裏面とほぼ平行で平坦になされている。
【0036】本実施例のウェブ材30は、図に示すよう
に、ジグザグ状に配置されたラチス構造になされてい
る。
【0037】また、本実施例のフランジ材20とウェブ
材30は、いずれも薄板鋼板(厚さ1.2mm)で形成
されている。
【0038】上記フランジ材20は、長手方向に沿って
両側縁がほぼ直角に折り曲げられ、コ字形状の断面形状
になされ、幅が50mmになされている。このコ字形状
の開口側を互いに向かい合わせ、150mmの間隔をお
いてフランジ材2、2が配置されている。
【0039】また、上記ウェブ材30は、フランジ材2
0の幅50mmより小さい板幅40mmを有し、この薄
板鋼板をジグザグ状に折り曲げ、山部と谷部が交互に形
成されたものである。ウェブ材30の山部の頂上と谷部
の底は、いずれも平坦な接合面35であって、このウェ
ブ材30の接合面35とフランジ材20の裏面側とが接
合されている。Sは接合部であって、この接合部Sはか
しめ接合されている。
【0040】また、フランジ材20の両端部には突出し
た突起片21、21が形成され、組立構造体10を小梁
として使用する場合、この組立構造体10の両側に直交
して配置される大梁(不図示)に上記突起片21を係止
するために設けられている。
【0041】また、ウェブ材30の両端部は、ほぼ直角
に折り曲げられてエンドプレート36が形成され、この
エンドプレート36がフランジ材20間に架け渡されて
いる。なお、37はエンドプレート36に形成された取
付孔であって、この取付孔36にボルト等の固定具を挿
入し、大梁に取り付けるために使用される。
【0042】上記かしめ接合された接合部Sは、フラン
ジ材20と、このフランジ材20と接合されるウェブ材
30の接合面35を重合し、フランジ材20の表面から
ウェブ材30の裏面側まで貫通してコ字形に打ち抜き、
この打ち抜きにより形成された舌片を内側に向けて18
0度折り曲げることにより、かしめ接合される。
【0043】上述したように、本実施例の組立構造体1
0は、2枚のフランジ材20、20間に、ジグザグ状に
配置されたウェブ材30が架け渡された、いわゆるラチ
ス構造になされた梁であるが、本発明の組立構造体10
は、上記の構造に限定されるものではない。例えば、フ
ランジ材の幅方向中央部間に長手方向に沿って連続、ま
たは不連続に板状のウェブ材が架け渡され、断面H字形
状になされたH型組立構造体、あるいはフランジ材の両
側間にウェブ材3が間隔をおいてはしご状に架け渡され
た、はしご状組立構造体等であってもよい。
【0044】つぎに、上記組立構造体10の組立方法に
ついて説明する。2枚の長尺板状のフランジ材20、2
0を間隔をおいてほぼ平行に上下に配置し、このフラン
ジ材20間にジグザグ状に配置されたウェブ材30を架
け渡す。この際、エンドプレート36がフランジ材20
の両端に位置するようにする。
【0045】上記フランジ材20と接合されるウェブ材
30の接合面35は、フランジ材20の裏面とほぼ平行
で平坦になされているので、このウェブ材30の接合面
35をフランジ材20の裏面に当接し、接合部Sをかし
め接合する。
【0046】なお、上記接合部Sは、かしめ接合に代え
て、スポット溶接、接着剤、粘着テープ、リベット、ボ
ルト・ナットの中から選ばれたいずれかの接合手段で接
合してもよい。
【0047】つぎに、本実施例の作用について述べる。
本実施例の組立構造体10は、フランジ材20と接合さ
れるウェブ材30の接合面35が、フランジ材20の裏
面とほぼ平行で平坦になされているので、ウェブ材30
の接合面35をフランジ材20の裏面に当接して接合す
れば、フランジ材20とウェブ材30の接合が容易とな
る。
【0048】また、本実施例の組立構造体10は、フラ
ンジ材20とウェブ材30が、薄肉鋼板で形成されてい
るものであるから、スポット溶接やかしめ接合等の接合
手段で接合でき、接合に要する工数の削減が可能とな
る。
【0049】また、本実施例の組立構造体10の組立方
法は、フランジ材20と接合されるウェブ材30の接合
面35を、フランジ材20の裏面とほぼ平行で平坦にな
し、前記ウェブ材30の接合面35をフランジ材20の
裏面に当接し、かしめ接合によりフランジ材20とウェ
ブ材30を接合するものであるから、組立加工時の接合
作業が容易となり、機械化して量産に適する。
【0050】
【発明の効果】請求項1〜3記載の組立構造体は、フラ
ンジ材と接合されるウェブ材の接合面が、フランジ材の
裏面とほぼ平行で平坦になされているので、フランジ材
とウェブ材の接合が容易となり、組立作業が楽になる。
【0051】請求項2記載の組立構造体は、フランジ材
とウェブ材が、その間に制振材を介在させて接合されて
いるので、一方のフランジ材から伝わる振動が制振材で
吸収減衰され、他方のフランジ材に振動が伝搬しにくく
なり、防音性にすぐれたものとなる。
【0052】請求項4記載の組立構造体は、フランジ材
とウェブ材が、薄板材で形成されているものであるか
ら、スポット溶接、かしめ接合、接着剤、粘着材等の接
合手段で接合でき、接合に要する工数の削減が可能とな
る。また、接合手段の選択肢が広くなるので、フランジ
材やウェブ材の材料選択範囲も広げることができる。
【0053】例えば、厚さ2.3mm以下の鋼板でも使
用可能となるので、組立構造体の軽量化が図れる。ま
た、フランジ材とウェブ材を合成樹脂、FRP等の板材
で構成すれば、一層の軽量化が図れる。さらにまた、フ
ランジ材を薄肉鋼板で、ウェブ材を合成樹脂で構成す
る、異種材料の構成が可能となるので、熱の伝わりにく
い組立構造体が実現できる。
【0054】請求項5記載の組立構造体は、フランジ材
の両端部間にウェブ材がほぼ直角に架け渡されて接合さ
れているので、このウェブ材がエンドプレートとして使
用でき、他の構造材との接合に便利である。
【0055】請求項6記載の組立構造体の組立方法は、
スポット溶接、かしめ接合、接着剤、粘着テープ、リベ
ット、ボルト・ナットの中から選ばれたいずれかの接合
手段で、フランジ材とウェブ材を接合するものであるか
ら、組立加工や接合が容易となり、機械化して量産に適
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であって、(イ)図は、組立
構造体の一部切欠正面図、(ロ)図は(イ)図のA−A
線における断面図である。
【図2】(イ)図は、図1(イ)図のS部を拡大して示
す斜視図、(ロ)図は図2(イ)図のB−B線における
断面図である。
【図3】本発明の別の実施例であって、(イ)図は、組
立構造体の断面図、(ロ)図は(イ)図の組立構造体の
拡大端面図である。
【符号の説明】
1 組立構造体 2 フランジ材 3 ウェブ材 4 制振材 5 舌片 S 接合部 10 組立構造体 20 フランジ材 30 ウェブ材 35 接合面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔をおいてほぼ平行に配置された2枚
    の長尺板状のフランジ材と、このフランジ材の間に架け
    渡されて接合されたウェブ材とからなる組立構造体にお
    いて、フランジ材と接合されるウェブ材の接合面が、フ
    ランジ材の裏面とほぼ平行で平坦になされていることを
    特徴とする組立構造体。
  2. 【請求項2】 フランジ材とウェブ材が、その間に制振
    材を介在させて接合されていることを特徴とする請求項
    1記載の組立構造体。
  3. 【請求項3】 ウェブ材がジグザグ状に配置されたラチ
    ス構造になされていることを特徴とする請求項1または
    2記載の組立構造体。
  4. 【請求項4】 フランジ材とウェブ材が、薄板材で形成
    されていることを特徴とする請求項1〜3記載の組立構
    造体。
  5. 【請求項5】 フランジ材の両端部間に、ウェブ材がほ
    ぼ直角に架け渡されて接合されていることを特徴とする
    請求項1〜4記載の組立構造体。
  6. 【請求項6】 2枚の長尺板状のフランジ材を間隔をお
    いてほぼ平行に配置し、このフランジ材の間に板状のウ
    ェブ材を架け渡して組み立てる組立構造体の組立方法に
    おいて、 フランジ材と接合されるウェブ材の接合面を、フランジ
    材の裏面とほぼ平行で平坦になし、前記ウェブ材の接合
    面をフランジ材の裏面に当接し、 スポット溶接、かしめ接合、接着剤、粘着テープ、リベ
    ット、ボルト・ナットの中から選ばれたいずれかの接合
    手段で接合することを特徴とする組立構造体の組立方
    法。
JP6059897A 1996-11-19 1997-03-14 組立構造体とその組立方法 Withdrawn JPH10205063A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008057664A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Kobe Steel Ltd アルミニウム合金押出材
JP2009097146A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Kawamoku Construction Co Ltd 鉄骨建材およびこの建材を用いた建築構造物
JP2017048532A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 日本音響エンジニアリング株式会社 実験室

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