JPH10202574A - ロボットの回動角度制限機構 - Google Patents

ロボットの回動角度制限機構

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JPH10202574A
JPH10202574A JP695897A JP695897A JPH10202574A JP H10202574 A JPH10202574 A JP H10202574A JP 695897 A JP695897 A JP 695897A JP 695897 A JP695897 A JP 695897A JP H10202574 A JPH10202574 A JP H10202574A
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Japan
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stopper
rotation
limiting mechanism
base
robot
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JP695897A
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Inventor
Seiji Matsumoto
誠司 松本
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はロボットの回動部分の回動角度を容
易に変更できることを課題とする。 【解決手段】 工業用ロボットは、基台3と、基台3上
でA軸回りに旋回する旋回ベース4とを有する。基台3
と旋回ベース4との間には、旋回ベース4の回動範囲を
所定角度に制限する旋回ベース回動角度制限機構19が
配設されている。旋回ベース回動角度制限機構19で
は、回動側となる旋回ベース4の内部に設けられた複数
の当接用リブ20a〜20fと、固定側となる基台3上
に設けられたストッパ21とからなる。当接用リブ20
a〜20fは、高さ方向の突出寸法が3段階に異なり、
且つ周方向上所定間隔(角度α)毎に突出形成されてお
り、ストッパ21の高さ方向の突出寸法を任意に選択す
ることによりストッパ21の当接する当接用リブが切り
換わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロボットの回動角度
制限機構に係り、特にロボットの回動部分の回動角度を
所定角度に制限するロボットの回動角度制限機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に工場等の自動化ラインに設置され
る工業用ロボットには、主にプレイバック形の多関節ロ
ボットが使用されている。この種の工業用ロボットは、
大略、基台と、基台上で旋回する旋回ベースと、旋回ベ
ース上に起立する第1アームと、第1アームの上端より
水平方向に延在する第2アームと、第2アームの先端に
取り付けられた手首部とよりなる。
【0003】手首部の先端には、各ラインの作業内容に
応じて塗装ガンやハンド等の各種治具が選択的に装着さ
れている。そして、旋回ベース、アーム及び手首部は、
ワーク形状に合わせて各駆動モータにより所定角度駆動
される。旋回ベース、アーム等の回動部分は、予め回動
可能範囲が決められており、例えば回動部分又は回動部
分に対向する固定部分のいずれか一方に固定されたスト
ッパが回動部分又は固定部分のいずれか他方に当接して
回動部分の回動範囲が設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、ストッパが回動部分又は固定部分のいずれかにボル
ト等により固定されている。そのため、回動部分の回動
範囲を変更したいときは、ボルトを緩めてストッパを外
し、別の位置にストッパを固定させていた。
【0005】よって、従来のロボットの回動角度制限機
構においては、ストッパの位置を変更するのに大幅な分
解、組立作業を要するため多大な手間がかかり、旋回ベ
ース、アーム等の回動部分の回動範囲の調整作業が面倒
であった。そこで、本発明は上記問題を解決したロボッ
トの回動角度制限機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
記載の発明は、ロボットの回動部分の回動角度を所定角
度に制限するロボットの回動角度制限機構において、前
記回動部分に設けられた第1のストッパと、前記回動部
分に対向する固定部分に設けられ、前記第1のストッパ
に当接して前記回動部分の回動角度を所定角度に制限す
る第2のストッパと、を有し、前記第1のストッパ又は
前記第2のストッパのいずれか一方を位置調整可能に設
け、前記第1のストッパと前記第2のストッパとの相対
位置を変更することにより前記回動部分の回動範囲が任
意の角度に設定されることを特徴とするものである。
【0007】従って、請求項1の発明によれば、第1の
ストッパと第2のストッパとの相対位置を変更すること
により回動部分の回動範囲が任意の角度に設定されるた
め、簡単且つ短時間で回動部分の回動範囲を変更させる
ことができる。また、請求項2の発明は、上記請求項1
記載のロボットの回動角度制限機構において、前記第1
のストッパ又は前記第2のストッパのいずれか一方を軸
方向に位置調整可能に設け、前記第1のストッパ又は前
記第2のストッパのいずれか他方を軸方向の突出長さの
異なる複数のリブにより形成し、前記第1のストッパと
前記第2のストッパとの軸方向の相対位置を選択的に変
更することにより前記回動部分の回動範囲が任意の角度
に設定されることを特徴とするものである。
【0008】従って、請求項2の発明によれば、第1の
ストッパと第2のストッパとの軸方向の相対位置を選択
的に変更することにより回動部分の回動範囲が任意の角
度に設定されるため、簡単且つ短時間で回動部分の回動
範囲を変更させることができる。
【0009】また、請求項3の発明は、上記請求項1記
載のロボットの回動角度制限機構において、前記第1の
ストッパ又は前記第2のストッパのいずれか一方を半径
方向に位置調整可能に設け、前記第1のストッパ又は前
記第2のストッパのいずれか他方を半径方向の突出長さ
の異なる複数のリブにより形成し、前記第1のストッパ
と前記第2のストッパとの半径方向の相対位置を選択的
に変更することにより前記回動部分の回動範囲が任意の
角度に設定されることを特徴とするものである。
【0010】従って、請求項3の発明によれば、第1の
ストッパと第2のストッパとの半径方向の相対位置を選
択的に変更することにより回動部分の回動範囲が任意の
角度に設定されるため、簡単且つ短時間で回動部分の回
動範囲を変更させることができる。
【0011】また、請求項4の発明は、上記請求項1記
載のロボットの回動角度制限機構において、前記第1の
ストッパ又は前記第2のストッパのいずれか一方を軸方
向に位置調整可能な接触センサより形成し、前記第1の
ストッパ又は前記第2のストッパのいずれか他方を円周
に沿って傾斜する傾斜面を有するカム部により形成し、
前記接触センサが前記カム部の傾斜面に接触して前記回
動部分を駆動するアクチュエータを停止させることを特
徴とするものである。
【0012】従って、請求項4の発明によれば、接触セ
ンサがカム部の傾斜面に接触して回動部分を駆動するア
クチュエータを停止させるため、簡単且つ短時間で回動
部分の回動範囲を変更させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の一実施
例を説明する。図1は本発明になるロボットの回動角度
制限機構の一実施例が適用された工業用ロボットの正面
図である。
【0014】工業用ロボット1は、塗装エリア2内に設
置されており、被塗装物が搬送されると、予めティーチ
ングされた塗装動作を行うプレイバック形の多関節ロボ
ットである。工業用ロボット1は、大略、基台3と、基
台3上でA軸回りに旋回する旋回ベース4と、旋回ベー
ス4上で起立しB軸回りに揺動する第1アーム5と、第
1アーム5の上端から水平方向に延在しC軸回りに揺動
する第2アーム6と、第2アーム6の先端に設けられた
手首部7とよりなる。
【0015】本実施例の場合、手首部7の先端には塗装
ガン8が取り付けられている。塗装ガン8は、第1アー
ム5及び第2アーム6の揺動により所定の塗装高さ位置
に移動し、手首部7により塗料噴射方向が変更される。
手首部7は、第1ケース10と、第2ケース11と、第
3ケース12と、塗装ガンをF軸回りに回動させる軸1
3とを有する。ケース10〜12は、各々相対回転する
ことにより手首部7をD軸回りに回転させたり、E方向
に曲げたりする。ケース10〜12及び軸13は、第2
アーム6の基端部に取り付けられたモータ14〜16に
より駆動される。そして、各モータ14〜16の回転駆
動力は、第2アーム6及び手首部7の内部に設けられた
伝達機構(図1では隠れて見えない)を介して手首部7
のケース10〜12及び軸13に伝達される。
【0016】工業用ロボット1は、各可動部がモータ
(図示せず)により駆動されて塗装ガンの位置や塗装方
向を調整するようになっており、各モータはロボットコ
ントローラ17からの制御信号により制御される。そし
て、工業用ロボット1の各関節部分には、各可動部の角
度を検出するためのエンコーダ(図示せず)が組み込ま
れており、ロボットコントローラ17はエンコーダから
出力された検出信号がフィードバックされることによ
り、各モータを制御して旋回ベース4、第1アーム5、
第2アーム6、手首部7を正確に駆動する。
【0017】第2アーム6上には、色替バルブユニット
18が取り付けられている。また、色替バルブユニット
18の内部には、複数の塗料供給チューブ(図示せず)
を介して各色の塗料が供給される複数の弁が配設されて
いる。そして、色替バルブユニットの各弁は、ロボット
コントローラ17に設けられた色替制御装置(図示せ
ず)により切替え制御されて指定した塗料を選択的に塗
装ガンへ供給する。
【0018】ここで、基台3と旋回ベース4との間に設
けられた旋回ベース回動角度制限機構19の構成につい
て説明する。図2は旋回ベース回動角度制限機構19を
示すため旋回ベース4の一部切断した縦断面図、図3は
図2中X−X線に沿う横断面図、図4はストッパを拡大
して示す図である。
【0019】旋回ベース回動角度制限機構19は、回動
側となる旋回ベース4の内部に設けられた複数の当接用
リブ(第1のストッパ)20a〜20fと、固定側とな
る基台3上に設けられたストッパ(第2のストッパ)2
1とからなる。複数の当接用リブ20a〜20fは、旋
回ベース4の隔壁22の下面から垂下方向に突出してお
り、それぞれ3段階に回動範囲を設定できるように上下
方向の突出長さが異なっている。すなわち、図3に示す
ように当接用リブ20a〜20cと当接用リブ20d〜
20fとは、対称に配置されており、当接用リブ20c
と当接用リブ20dとの中間位置にストッパ21が配設
されている。
【0020】右側の当接用リブ20a〜20cはそれぞ
れ高さ方向の突出長さが3段階に異なる寸法に形成さ
れ、左側の当接用リブ20d〜20fもそれぞれ高さ方
向の突出長さが3段階に異なる寸法に形成されている。
本実施例では、当接用リブ20a,20fの高さ方向の
突出長さをLa,当接用リブ20b,20eの高さ方向
の突出長さをLb,当接用リブ20c,20dの高さ方
向の突出長さをLcとすると、La>Lb>Lcとなる
ように各当接用リブ20a〜20cの高さ方向の突出長
さが決められている。
【0021】また、当接用リブ20a〜20fは、周方
向上所定間隔(角度α)毎に突出形成されており、スト
ッパ21の高さ方向の突出寸法を任意に選択することに
よりストッパ21の当接する当接用リブが切り換わる。
各当接用リブ20a〜20fは、変速機23の周囲に放
射状に配設されており、変速機23を中心とする半径方
向の突出寸法は同一寸法に形成されている。
【0022】また、ストッパ21は、上端に当接用リブ
20a〜20fに当接する当接部24が設けられ、当接
部24の下方には複数の高さ調整用のブロック25が積
み重ねられた状態で機械的に結合されている。そして、
当接部24の両側面24a,24bは、各当接用リブ2
0a〜20fの側面に全面で当接するように傾斜してお
り、上方からみると台形状に形成されている。また、当
接部24の両側面24a,24bには、当接用リブ20
a〜20fに当接した際の衝撃を緩和するため、弾性を
有するゴム製の衝撃吸収部材27が貼着されている。
【0023】当接部24は、ブロック25の数により垂
直方向の寸法が段階的に調整できる構成であり、例えば
当接部24の下に3個のブロック25が積み重ねられた
状態で結合されているときは、旋回ベース4が回動する
と高さ方向の突出長さが最も短い当接用リブ20c,2
0dに当接して回動位置が制限される。そのため、旋回
ベース4の回動範囲は、当接用リブ20c,20d間の
周方向で制限される2αの角度に設定される。
【0024】また、当接部24の下に2個のブロック2
5が結合されているときは、旋回ベース4が回動すると
高さ方向の突出長さが中間長さの当接用リブ20b,2
0eに当接して回動位置が制限される。そのため、旋回
ベース4の回動範囲は、当接用リブ20b,20e間の
周方向で制限される4αの角度に設定される。
【0025】また、当接部24の下に1個のブロック2
5のみが結合されているときは、旋回ベース4が回動す
ると高さ方向の突出長さが最も長い当接用リブ20a,
20fに当接して回動位置が制限される。そのため、旋
回ベース4の回動範囲は、当接用リブ20a,20f間
の周方向で制限される6αの角度に設定される。
【0026】このように、旋回ベース回動角度制限機構
19では、ストッパ21の当接部24の高さ位置(突出
位置)を段階的に調整することにより複数の当接用リブ
20a〜20fのうち任意の当接用リブに当接させるこ
とができる。よって、当接部24を支持するブロック2
5数を変えるだけの簡単な操作で旋回ベース4の回動範
囲を3段階に変更することができる。すなわち、本実施
例では、従来のようにボルトを緩めてストッパを外し、
別の位置にストッパを固定させていたものよりも短時間
で旋回ベース回動角度を変更することができる。
【0027】しかも、旋回ベース回動角度制限機構19
の当接用リブ20a〜20f及びストッパ21は、旋回
ベース4の内部空間に設けられているので、外部に露出
する従来のもののように他の部品等が挟まってしまうお
それがなく、旋回ベース4は当接用リブ20a〜20f
とストッパ21との相対位置によって決まる回動制限位
置まで回動できる。
【0028】尚、上記第1実施例の旋回ベース回動角度
制限機構19は、回動側となる旋回ベース4の内部に複
数の当接用リブ(第1のストッパ)20a〜20fを設
け、固定側となる基台3上にストッパ(第2のストッ
パ)21を設けたが、これに限らず、旋回ベース4に複
数の当接用リブ20a〜20fを設け、基台3にストッ
パ21を設ける構成としても良いのは勿論である。
【0029】図5は旋回ベース回動角度制限機構の第2
実施例を示すため旋回ベース4の一部切断した縦断面
図、図6は図5中Y−Y線に沿う横断面図、図7は第2
実施例のストッパを拡大して示す図である。第2実施例
の旋回ベース回動角度制限機構31は、回動側となる旋
回ベース4の内周に突出して設けられた複数の当接用リ
ブ(第1のストッパ)32a〜32fと、固定側となる
基台3上に設けられたストッパ(第2のストッパ)33
とからなる。
【0030】複数の当接用リブ32a〜32fは、旋回
ベース4の内壁34から中心方向に突出しており、それ
ぞれ3段階に回動範囲を設定できるように中心方向への
突出長さが異なっている。すなわち、図6に示すように
当接用リブ32a〜32cと当接用リブ32d〜32f
とは、対称に配置されており、当接用リブ32cと当接
用リブ32dとの中間位置にストッパ21が配設されて
いる。
【0031】右側の当接用リブ32a〜32cはそれぞ
れ内側への突出長さが3段階に異なる寸法に形成され、
左側の当接用リブ32d〜32fもそれぞれ内側への突
出長さが3段階に異なる寸法に形成されている。本実施
例では、当接用リブ32a,32fの水平方向の突出長
さをLa,当接用リブ32b,32eの水平方向の突出
長さをLb,当接用リブ32c,32dの水平方向の突
出長さをLcとすると、La>Lb>Lcとなるように
各当接用リブ32a〜32cの水平方向の突出長さが決
められている。
【0032】また、当接用リブ32a〜32fは、周方
向上所定間隔(角度α)毎に突出形成されており、スト
ッパ33のG方向の摺動位置を調整することによりスト
ッパ33の当接する当接用リブが切り換わる。尚、各当
接用リブ32a〜32fは、変速機23の周囲に放射状
に配設されており、上下方向の突出寸法は同一寸法に形
成されている。
【0033】ストッパ33は、基台3に形成された溝3
5に沿って半径方向(G方向)に摺動可能に設けられて
いる。ストッパ33は、溝35に摺動可能に嵌合する摺
動部36と、摺動部36の内側端部より起立され溝35
の内側開口35aより上方に突出する当接部37と、摺
動部36の外側端部より起立され溝35の外側開口35
bより上方に突出する操作部38とよりなる。尚、内側
開口35a及び外側開口35bは、当接部37及び操作
部38のG方向へのストロークに応じた長さに形成され
ている。
【0034】当接部37は、上方からみると台形状に形
成され、両側には弾性を有するゴム製の衝撃吸収部材3
9が固着されている。また、当接部37は、当接用リブ
32a〜32fに当接しうる高さに突出しており、半径
方向の摺動位置に応じて当接する当接用リブが切り換わ
る。
【0035】例えばストッパ33が摺動範囲の外側位置
1 にあるとき、旋回ベース4が回動すると当接部37
は水平方向の突出長さが最も短い当接用リブ32c,3
2dに当接して回動位置が制限される。そのため、旋回
ベース4の回動範囲は、当接用リブ32c,32d間の
周方向で制限される2αの角度に設定される。
【0036】また、ストッパ33が摺動範囲の中間位置
2 にあるとき、旋回ベース4が回動すると当接部37
は水平方向の突出長さが中間長さの当接用リブ32b,
32eに当接して回動位置が制限される。そのため、旋
回ベース4の回動範囲は、当接用リブ32b,32e間
の周方向で制限される4αの角度に設定される。
【0037】また、ストッパ33が摺動範囲の内側位置
3 にあるとき、旋回ベース4が回動すると当接部37
は水平方向の突出長さが最も長い当接用リブ32a,3
2fに当接して回動位置が制限される。そのため、旋回
ベース4の回動範囲は、当接用リブ32a,32f間の
周方向で制限される6αの角度に設定される。
【0038】このように、旋回ベース回動角度制限機構
31では、ストッパ33の当接部37の半径方向の摺動
位置(突出位置)を調整することにより複数の当接用リ
ブ32a〜32fのうち任意の当接用リブに当接させる
ことができる。よって、ストッパ33の操作部38を半
径方向に摺動操作するだけの簡単な操作で旋回ベース4
の回動範囲を3段階に変更することができる。すなわ
ち、本実施例では、従来のようにボルトを緩めてストッ
パを外し、別の位置にストッパを固定させていたものよ
りも短時間で旋回ベース回動角度を変更することができ
る。
【0039】しかも、旋回ベース回動角度制限機構31
の当接用リブ32a〜32f及びストッパ33は、旋回
ベース4の内部空間に設けられているので、外部に露出
する従来のもののように他の部品等が挟まってしまうお
それがなく、旋回ベース4は当接用リブ32a〜32f
とストッパ33との相対位置によって決まる回動制限位
置まで回動できる。
【0040】尚、上記第2実施例の旋回ベース回動角度
制限機構31は、回動側となる旋回ベース4の内部に複
数の当接用リブ(第1のストッパ)32a〜32fを設
け、固定側となる基台3上にストッパ(第2のストッ
パ)33を設けた構成としたが、これに限らず、旋回ベ
ース4の内部にストッパ33を摺動可能に設け、基台3
上に複数の当接用リブ32a〜32fを設ける構成とし
ても良いのは勿論である。
【0041】図8は旋回ベース回動角度制限機構の第3
実施例を示すため旋回ベース4の一部切断した縦断面
図、図9は図8中Z−Z線に沿う横断面図、図10は第
3実施例のストッパを拡大して示す図である。第3実施
例の旋回ベース回動角度制限機構41は、回動側となる
旋回ベース4の内壁42に沿って傾斜する傾斜面44
a,45aを有する一対のカム部44,45(第1のス
トッパ)と、軸方向に位置調整可能に基台3上に設けら
れた接触センサ(第2のストッパ)46と、基台3の取
付孔3aに上下方向に摺動可能に配され上端に接触セン
サ46を支持する支持部材47とからなる。
【0042】基台3の上面3bから支持部材47の突出
高さは、取付孔3aの底部に形成されためねじ3cに螺
合された中空状の調整ネジ51の締め具合で無段階に調
整することができる。そのため、接触センサ46の高さ
位置Hは、任意の高さに簡単に調整することができる。
【0043】尚、調整ネジ51の軸線状には、接触セン
サ46に接続された信号線50が挿通される中空孔51
aが貫通され、調整ネジ51の下端部外周には取付孔3
aのめねじ3cに螺合されるおねじ51bが形成されて
いる。一対のカム部44,45は、傾斜面44a,45
aが左右対称となるように旋回ベース4の内壁42の両
側に形成されており、旋回ベース4の内壁42の全周の
うち旋回ベース4の旋回中心の両側角度βの範囲を除く
部分に形成されている。一対のカム部44,45は、接
触センサ46に近接するA,B点が最も高い位置となっ
ており、接触センサ46と90°のC,D点が最も低い
位置となっている。
【0044】そして、接触センサ46は、基台3上に起
立する支持部材47の上端に摺動可能に支持されてお
り、一対のカム部44,45の中間位置に取り付けられ
ている。この接触センサ46は、図10に拡大して示さ
れるように中空状の支持部材47の内部を摺動可能に設
けられており、支持部材47の内面47aに固定された
中板48に支持されたコイルバネ49のバネ力により上
方に附勢されている。
【0045】接触センサ46としては、例えば圧電素子
等からなり、半球状の接触面45aが一対のカム部4
4,45の傾斜面44a,45aに接触したとき、回動
制限位置であることを検出し、信号線50を介してロボ
ットコントローラ17に検出信号を出力する。そして、
ロボットコントローラ17は、接触センサ46からの検
出信号が出力されると全てのモータ(図示せず)を停止
させる。
【0046】また、上記接触センサ46からの検出信号
を監視すると共に、モータに設けられた回転検出用のエ
ンコーダの出力とモータの電流の変化とをソフトウエア
上で監視するように設定しても良い。その場合、エンコ
ーダの出力が変化しないにも拘わらず、モータの電流が
増加した場合には、モータの出力軸(駆動軸)が回転し
ていないのに負荷が増大しているので、全てのモータ
(図示せず)を停止させる。
【0047】尚、接触センサ46は、カム部44,45
の傾斜面44a,45aに当接すると、コイルバネ49
が圧縮されて下方に変位することができるので、傾斜面
44a,45aに当接したときの衝撃が緩和されるよう
に支持されている。また、支持部材47は、調整ネジ5
1を回すことにより基台3に対して上下方向の位置を調
整できるように取り付けられている。そのため、調整ネ
ジ51を回して支持部材47を昇降させることによりカ
ム部44,45の傾斜面44a,45aに対する接触位
置が変化する。
【0048】例えば旋回ベース4の回動角度を狭くした
いときは基台3からの支持部材47の突出高さを高く設
定し、旋回ベース4の回動角度を広くしたいときは、基
台3からの支持部材47の突出高さを低く設定する。こ
のように、旋回ベース回動角度制限機構41では、調整
ネジ51を回して接触センサ46の高さ方向の突出位置
を調整することによりカム部44,45の傾斜面44
a,45aの任意の位置に当接させることができる。よ
って、接触センサ46の突出位置を調整するだけで旋回
ベース4の回動範囲を無段階に変更することができる。
すなわち、本実施例では、従来のようにボルトを緩めて
ストッパを外し、別の位置にストッパを固定させていた
ものよりも短時間で旋回ベース回動角度を変更すること
ができる。
【0049】しかも、旋回ベース回動角度制限機構41
のカム部44,45及び接触センサ46は、旋回ベース
4の内部空間に設けられているので、外部に露出する従
来のもののように他の部品等が挟まってしまうおそれが
なく、旋回ベース4は接触センサ46とカム部44,4
5との相対位置によって決まる回動制限位置まで回動で
きる。
【0050】尚、上記第3実施例の旋回ベース回動角度
制限機構41は、回動側となる旋回ベース4の内部にカ
ム部44,45を設け、固定側となる基台3上に接触セ
ンサ46を移動可能に設けた構成としたが、これに限ら
ず、旋回ベース4の内部に接触センサ46を移動可能に
設け、基台3上にカム部44,45を設ける構成として
も良いのは勿論である。
【0051】また、上記各実施例では、旋回ベース4の
回動角度制限機構を一例として説明したが、これに限ら
ず、例えば第1アーム5あるいは第2アーム6の回動範
囲を制限する回動角度制限機構にも適用できるのは言う
までもない。
【0052】
【発明の効果】上述の如く、上記請求項1の発明によれ
ば、第1のストッパと第2のストッパとの相対位置を変
更することにより回動部分の回動範囲が任意の角度に設
定されるため、簡単且つ短時間で回動部分の回動範囲を
変更させることができる。
【0053】また、請求項2の発明によれば、第1のス
トッパと第2のストッパとの軸方向の相対位置を選択的
に変更することにより回動部分の回動範囲が任意の角度
に設定されるため、簡単且つ短時間で回動部分の回動範
囲を変更させることができる。
【0054】また、請求項3の発明によれば、第1のス
トッパと第2のストッパとの半径方向の相対位置を選択
的に変更することにより回動部分の回動範囲が任意の角
度に設定されるため、簡単且つ短時間で回動部分の回動
範囲を変更させることができる。
【0055】また、請求項4の発明によれば、接触セン
サがカム部の傾斜面に接触して回動部分を駆動するアク
チュエータを停止させるため、簡単且つ短時間で回動部
分の回動範囲を変更させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる本発明になるロボットの回動角度
制限機構の一実施例が適用された工業用ロボットの正面
図である。
【図2】旋回ベース回動角度制限機構の第1実施例を示
すため旋回ベースの一部切断した縦断面図である。
【図3】図2中X−X線に沿う横断面図である。
【図4】第1実施例のストッパを拡大して示す図であ
る。
【図5】旋回ベース回動角度制限機構の第2実施例を示
すため旋回ベースの一部切断した縦断面図である。
【図6】図5中Y−Y線に沿う横断面図である。
【図7】第2実施例のストッパを拡大して示す図であ
る。
【図8】旋回ベース回動角度制限機構の第3実施例を示
すため旋回ベースの一部切断した縦断面図である。
【図9】図8中Z−Z線に沿う横断面図である。
【図10】第3実施例のストッパを拡大して示す図であ
る。
【符号の説明】
1 工業用ロボット 3 基台 4 旋回ベース 5 第1アーム 6 第2アーム 7 手首部 8 塗装ガン 17 ロボットコントローラ 19,31,41 旋回ベース回動角度制限機構 20a〜20f 当接用リブ 21 ストッパ 24 当接部 25 ブロック 27 衝撃吸収部材 32a〜32f 当接用リブ 33 ストッパ 37 当接部 39 衝撃吸収部材 44,45 カム部 44a,45a 傾斜面 46 接触センサ 47 支持部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットの回動部分の回動角度を所定角
    度に制限するロボットの回動角度制限機構において、 前記回動部分に設けられた第1のストッパと、 前記回動部分に対向する固定部分に設けられ、前記第1
    のストッパに当接して前記回動部分の回動角度を所定角
    度に制限する第2のストッパと、を有し、 前記第1のストッパ又は前記第2のストッパのいずれか
    一方を位置調整可能に設け、前記第1のストッパと前記
    第2のストッパとの相対位置を変更することにより前記
    回動部分の回動範囲が任意の角度に設定されることを特
    徴とするロボットの回動角度制限機構。
  2. 【請求項2】 上記請求項1記載のロボットの回動角度
    制限機構において、 前記第1のストッパ又は前記第2のストッパのいずれか
    一方を軸方向に位置調整可能に設け、 前記第1のストッパ又は前記第2のストッパのいずれか
    他方を軸方向の突出長さの異なる複数のリブにより形成
    し、 前記第1のストッパと前記第2のストッパとの軸方向の
    相対位置を選択的に変更することにより前記回動部分の
    回動範囲が任意の角度に設定されることを特徴とするロ
    ボットの回動角度制限機構。
  3. 【請求項3】 上記請求項1記載のロボットの回動角度
    制限機構において、 前記第1のストッパ又は前記第2のストッパのいずれか
    一方を半径方向に位置調整可能に設け、 前記第1のストッパ又は前記第2のストッパのいずれか
    他方を半径方向の突出長さの異なる複数のリブにより形
    成し、 前記第1のストッパと前記第2のストッパとの半径方向
    の相対位置を選択的に変更することにより前記回動部分
    の回動範囲が任意の角度に設定されることを特徴とする
    ロボットの回動角度制限機構。
  4. 【請求項4】 上記請求項1記載のロボットの回動角度
    制限機構において、 前記第1のストッパ又は前記第2のストッパのいずれか
    一方を軸方向に位置調整可能な接触センサより形成し、 前記第1のストッパ又は前記第2のストッパのいずれか
    他方を円周に沿って傾斜する傾斜面を有するカム部によ
    り形成し、 前記接触センサが前記カム部の傾斜面に接触して前記回
    動部分を駆動するアクチュエータを停止させることを特
    徴とするロボットの回動角度制限機構。
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