JPH10201621A - 炊飯保温釜 - Google Patents

炊飯保温釜

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JPH10201621A
JPH10201621A JP1153897A JP1153897A JPH10201621A JP H10201621 A JPH10201621 A JP H10201621A JP 1153897 A JP1153897 A JP 1153897A JP 1153897 A JP1153897 A JP 1153897A JP H10201621 A JPH10201621 A JP H10201621A
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lid
pan
pot
steam
packing
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JP1153897A
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Kazuya Miyake
一也 三宅
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Toshiba Home Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋パッキングを用いることなく、蓋体と鍋と
の間を確実に密閉して鍋内の蒸気の漏れを確実に防止す
ることができる炊飯保温釜を提供する。 【解決手段】 蓋体25の下面部材を構成する内蓋28
の周縁部下面を、鍋4の上部周縁の上面に弾性的に当接
させ、この内蓋と鍋4の上部周縁との接触部分に、炊飯
時に発生する蒸気の結露のつゆにより水膜を生じさせ、
この水膜により前記接触部分を密閉して鍋4内の蒸気の
漏れを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鍋内に収容した
米と水を加熱して炊飯する炊飯保温釜に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に炊飯保温釜は、釜本体と、この釜
本体内に挿脱自在に収納された鍋と、釜本体の上部に取
り付けられ、この釜本体内の鍋の上面を覆う蓋体とで構
成されている。
【0003】そして従来の炊飯保温釜においては、炊飯
時の蒸気が鍋と蓋体との間から漏れないように、蓋体の
下面と鍋との間を密閉するシリコーンゴム等の弾性ゴム
材料からなる環状の蓋パッキングが蓋体の下面の周縁部
に取り付けられている。この蓋パッキングは、着脱自在
な内蓋方式や固定式の内蓋方式に拘らず、取り付けられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】炊飯保温釜の蓋体の下
面側は、ご飯粒等が付着して汚れやすい。蓋体の下面の
汚れは、布巾等により容易に拭き取ることができる。と
ころが、蓋パッキングはゴム製で容易に弾性的に変形し
てしまうため、汚れを拭き取りにくく、清掃性が悪い。
【0005】また、蓋パッキングは、蓋体の下面からそ
の下方に突出する形状となっているから、ご飯粒が付着
して汚れやすい。そしてご飯粒が付着したまま炊飯保温
釜を使用すると、鍋の密閉効果が低下し、鍋から蒸気が
漏れてしまう。
【0006】蓋パッキングには、炊飯保温釜の使用中に
蒸気が直接当るため、その蒸気の影響で比較的早期に劣
化して鍋の密閉に必要な弾性が失われ、また変色し、さ
らに臭いがついてとれなくなってしまう。このため、蓋
パッキングの使用寿命は釜本体や蓋体の使用寿命よりも
短く、蓋パッキングが劣化したときにはその都度、蓋パ
ッキングを交換しなければならない。
【0007】また、蓋体の下面に蓋パッキングが取り付
けられていると、外観が悪く、特に近年においては、内
蓋を固定式にし、内蓋を着脱しない構成にした炊飯保温
釜ではその内蓋が固定され、蓋体の下面がすっきりして
いる分、蓋パッキングが目立ち、結果として外観が一層
低下してしまう。
【0008】蓋パッキングに付着した汚れは長期の使用
で腐敗し、悪臭が発生して食味を低下させる原因とな
る。特に、蓋パッキングが断面くの字の袋状をなしてい
る場合、汚れがその袋内に溜まりやすく、改善が望まれ
ている。
【0009】これらの要求に応えるために、蓋パッキン
グを簡単に着脱して水洗いすることができるようにした
ものが商品化されているが、この場合には蓋パッキング
が洗いやすくなるだけで、他の点は解決されないばかり
でなく、構造が複雑となってしまう弊害がある。
【0010】ところで、保温機能のない電気釜や、炊飯
以外の目的に使用される鍋装置においては、蓋パッキン
グを使用せずに、蓋体と鍋との接触部分の隙間に水膜を
生じさせ、そのウォーターシール効果で鍋を密閉して蒸
気の漏れを抑えるようにしたものがある。
【0011】しかし、これらのものにおいて、蓋体をヒ
ンジ機構で軸支して開閉するようにしたものにあって
は、蓋体の下面を鍋の上部周縁に先当りさせると、蓋体
と本体との隙間が均一にならず、また鍋の高さがばらつ
いている場合に、蓋体の下面と鍋の上部周縁との接触が
不均一となってウォーターシール効果が得られなくな
り、さらに蓋体が自動的に開くようにヒンジ機構部に蓋
体を常時開く方向に付勢するスプリングを設けるように
したものでは、蓋体と本体との間の隙間がばらつくと、
蓋体をヒンジ機構部の反対側で係止するクランプ機構が
掛からなくなってしまう。
【0012】したがって、従来の炊飯保温釜で、蓋体を
ヒンジ機構で軸支したもの、または蓋体がスプリングの
付勢力で自動的に開くようにしたものでは、弾性材から
なる蓋パッキングを用いて蓋体と鍋との間を密閉する構
成にせざるを得ない状態になっている。
【0013】この発明はこのような点に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、蓋パッキングを用
いることなく、蓋体と鍋との間を確実に密閉して鍋内の
蒸気の漏れを確実に防止することができる炊飯保温釜を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明はこのような目
的を達成するために、蓋体の下面部材の周縁部下面を、
鍋の上部周縁の上面に弾性的に当接させ、この下面部材
と鍋の上部周縁との接触部分に、炊飯時に発生する蒸気
の結露のつゆにより水膜を生じさせ、この水膜により前
記接触部分の隙間を密閉して鍋内の蒸気の漏れを防止す
るようにしたものである。そして特に請求項2の発明に
おいては、蓋体の下面部材に蒸気孔を設け、炊飯時の鍋
内の蒸気をその蒸気孔を通して外部に放出させるように
してあり、また請求項3の発明においては、蓋体の下面
部材と鍋の上部周縁との接触部分の外側における下面部
材と鍋の上部周縁との間の隙間をシールする補助パッキ
ングを設けるようにしてある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1および図2には、第
1の実施形態を示してあり、符号1は釜本体で、この釜
本体1は外枠2およびこの外枠2の内側に設けられた有
底筒状の内枠3とからなり、前記内枠3内に鍋4が挿脱
自在に収納されている。
【0016】内枠3の上部には支持突起6が環状に突出
形成され、また鍋4の上部にはその外方に折曲するフラ
ンジ7が形成され、このフランジ7が前記支持突起6の
上に載置され、これにより鍋4が安定して支持されてい
る。
【0017】鍋4は熱伝導性に優れるアルミニウムを主
体とする材料で形成され、底面および側面下部にはフェ
ライト系ステンレス等の磁性金属材料からなる発熱層8
が接合されている。
【0018】鍋4の外面には、断熱効果により鍋4の保
温性を高めるために、50〜100μm程度のシリコー
ン樹脂やポリエーテルサルフォン樹脂を主体としたプラ
スチックコーティング(塗装)膜9が形成されている。
このプラスチックコーティング膜9は、膜厚が厚くなる
ほど断熱効果が高くなるから、50μm以上の厚さとす
ることが好ましく、またコーティング材料にアルミナパ
ウダーやチタニアパウダー、アルミ粉末、ガラス粉末、
中空ガラスビーズ、ガラス繊維、マイカ粉末等の熱伝導
性の低い無機質材料を混ぜることにより、さらにその断
熱性を向上させ、鍋4の熱を蓄熱して保温性を高める効
果を引き出すことが可能である。
【0019】鍋4の外底面のほぼ中央部には、鍋温度セ
ンサー12が弾性的に当接して接触し、この鍋温度セン
サー12により鍋の温度が逐次検出されるようになって
いる。また、内枠3の外面には、加熱手段として、ポリ
ウレタン等の樹脂で絶縁された銅線を集合して捩じった
リッツ線を螺旋状に巻いてなる加熱コイル13が鍋4の
発熱層8に対応して設けられている。
【0020】この加熱コイル13は、ガラス繊維で補強
したポリエチレンテレフタレート等の樹脂材料からなる
コイルベース14内にインサートされている。すなわ
ち、コイルベース14を成形するときに加熱コイル13
がその内部にモールドされて一体化されている。そして
コイルベース14を内枠3にねじ止めするだけでコイル
ベース14と共に加熱コイル13が内枠3に固定されて
いる。
【0021】内枠3は、鍋4の保温性を高めるために、
コイルベース14と同じ樹脂材料か、ガラス繊維で補強
したポリアミド樹脂等の保温性をもつ樹脂材料により形
成されている。
【0022】釜本体1の内底部には、加熱制御基板17
が設けられ、この加熱制御基板17は加熱コイル13に
24〜30KHz の高周波電流を供給するインバータ回
路等の制御回路18やIGBTトランジスタ等のスイッチン
グ素子19を有し、前記スイッチング素子19に放熱器
20が接続され、このスイッチング素子19の発熱によ
る熱を前記放熱器20を介して放熱するようになってい
る。
【0023】加熱制御基板17には基板温度センサー2
1が設けられ、本体内部温度を検出する。基板温度セン
サー21は、加熱制御基板17の上の、スイッチング素
子19等の高温発熱部品またはその近傍、あるいは放熱
器20またはその近傍に取り付けることが好ましい。そ
してこの基板温度センサー21を加熱制御基板17の上
に設けることにより、配線処理が不要で構造が簡素化す
る利点がある。
【0024】釜本体1の上部には蓋体25が設けられ、
この蓋体25は、外蓋26と、外蓋カバー27と、蓋体
25の下面部材を構成する内蓋28とからなる。外蓋2
6および外蓋カバー27はそれぞれポリプロピレン等の
樹脂からなる。そして外蓋カバー27は外蓋26の下面
周縁部に取り付けられている。また、内蓋28はアルミ
ニウムやステンレス等の金属からなり、外蓋カバー27
の内側の外蓋26の下面側に取り付けられている。
【0025】外蓋カバー27の内側にはほぼ水平に突出
するフランジ29が形成され、このフランジ29と外蓋
26との間に一定の隙間30が設けられ、この隙間30
内に内蓋28の周縁部が挿入され、前記隙間30を介し
て内蓋28が上下に変位し得るようになっている。そし
てこの内蓋28の周縁部と外蓋26との間に、シリコー
ンゴム等の弾性部材で形成されたパッキング31が設け
られ、このパッキング31により内蓋28と外蓋26と
の間がシールされている。
【0026】内蓋28の中央部には複数の蒸気孔34が
形成され、これら蒸気孔34に対応して外蓋26に蒸気
放出口35が形成され、この蒸気放出口35と内蓋28
との間にシリコーンゴム等の弾性部材で形成されたパッ
キング36が設けられ、このパッキング36の内側を通
して内蓋28の蒸気孔34が外蓋26の蒸気放出口35
に連通している。そして蒸気放出口35内に蒸気の流通
をガイドするガイド部材37が設けられている。
【0027】内蓋28と外蓋26との間にはスプリング
40が設けられ、前記各パッキング31,36の弾性力
および前記スプリング40の弾性力により内蓋28が下
方に弾性的に付勢されている。また、内蓋28の上面に
は、内蓋28を加熱する蓋ヒータ41、および内蓋28
の温度を逐次検出する蓋温度センサー42が設けられて
いる。
【0028】蓋体25は、図2に示すように、ヒンジ機
構45を介して釜本体1の上部に上下方向に回動可能に
取り付けられ、その回動により蓋体25の下面部材であ
る内蓋28により鍋4の開口部が開閉される。そして蓋
体25が釜本体1の上面に閉合するときに、内蓋28の
周縁部下面が鍋4の上部周縁の上面に前記パッキング3
1,36およびスプリング40の弾性力で弾性的に当接
するようになっている。なお、前記スプリング40は必
ずしも必要ではなく、省略してもよい。
【0029】前記ヒンジ機構45の反対側においては、
蓋体25を釜本体1に係脱可能に係止して蓋体25の閉
合状態を保持するクランプ機構46が設けられ、また前
記ヒンジ機構45の配設部にはスプリング47が設けら
れ、このスプリング47により蓋体25が常時開方向に
弾性的に付勢され、この付勢力で前記クランプ機構46
を解除したときに自動的に蓋体25が上方に回動して開
くようになっている。
【0030】炊飯行程について説明すると、鍋4内には
水と米を収容し、図3に示すように、加熱コイル13に
基づく誘導加熱(IH加熱)により鍋4内の水を60℃
以下の温度に加熱して米に対する吸水を促進するひたし
炊きを15分間程度行なう。このひたし炊きが終了した
後には沸騰加熱に移行する。なお、ひたし炊きは必ずし
も必要ではなく、省略してもよい。
【0031】沸騰加熱は、鍋4内の水を沸騰させる行程
で、炊飯性能を確保する上で重要なポイントである。特
に、米の糊化温度である約60℃以上から沸騰までの加
熱は重要で、この間の加熱が不足すればご飯は硬くな
り、場合によっては加熱不足でご飯に芯が残る。したが
って従来より、沸騰加熱は定格消費電力の最大加熱量で
加熱するようにしている。
【0032】本実施形態においては、鍋4の誘導加熱
(IH加熱)の出力は、1300W、1000W、 700W、 400
Wの4段階に分割してあり、ひたし炊きには 700Wを使
用し、沸騰加熱には1300Wの連続通電で加熱する構成と
なっている。
【0033】沸騰加熱中に、蓋温度センサー42が90
℃以上となり、所定の温度に安定したときに沸騰継続加
熱に移行する。この沸騰継続加熱は、加熱の出力を1000
Wに低減し、かつ所定の断続通電に切り換えて鍋4内の
水が1〜7分間程度沸騰が継続するように制御する。
【0034】所定の行程時間が経過するか、あるいは鍋
温度センサー12の温度が2〜5℃上昇したときには、
炊き上げ行程に移行する。この炊き上げ行程は、1300W
で断続通電し、鍋温度センサー12の温度が10〜15
℃上昇したときに終了し、この終了後にむらし行程に移
行する。このむらし行程は、 700Wで鍋温度センサー1
2の温度に応じて加熱し、焦げが生じない程度に鍋4内
を高温に保持してむらし効果を確保する。そしてこのむ
らし行程の後に保温行程に移行する。
【0035】炊飯および保温中には、蓋ヒータ41で蓋
体25の内蓋28を加熱し、この加熱により内蓋28の
下面での結露を少なくして、炊飯直後や保温中に蓋体2
5を開けたときにつゆが多量に流れ落ちないようにして
ある。
【0036】蓋体25の閉合時には、内蓋28の周縁部
下面と鍋4の上部周縁の上面との接触部分に、蒸気が漏
れる程度の微小な隙間が部分的に生じるが、内蓋28は
パッキング31,36およびスプリング40の付勢力で
鍋4の上部周縁に弾性的に押圧されているからその隙間
は微小で均一な隙間に保たれる。そして炊飯時における
蒸気の結露によるつゆがその隙間に侵入して水膜が形成
され、この水膜によるウォーターシール効果により内蓋
28の周縁部下面と鍋4の上部周縁の上面との間が確実
に密閉され、内蓋28と鍋4との間から鍋4内の蒸気が
漏れるようなことがない。したがって、蒸気漏れによる
炊飯加熱性能の低下や、蒸気漏れによる釜本体1の汚れ
を防止することができる。
【0037】内蓋28の下面には、従来の蓋パッキング
がなく、その下面全体がほぼフラットな状態にあり、し
たがって内蓋28の下面に対する清掃を容易に能率よく
行なうことができる。そして蓋パッキングがないから、
蓋パッキングの汚れ、蓋パッキングに対する臭いの付
着、蓋パッキングに対するご飯粒の付着、その汚れによ
る腐敗、その腐敗による食味の低下等という問題が一切
生じない。さらに、蓋パッキングがないから、蓋パッキ
ングの破損や蒸気の影響による蓋パッキングの劣化、お
よびその破損や劣化に伴う蓋パッキングの交換という問
題もない。
【0038】また、内蓋28の下面の全体がほぼフラッ
トであるから、外観がすっきりし、良好な体裁を保つこ
とができる。そして蓋パッキングがないから、これを清
掃のために着脱式とする必要もなく、したがって構造が
複雑となることもない。
【0039】なお、蓋体25には、パッキング31,3
6が設けられているが、これらパッキング31,36は
内蓋28の内側に配置して外部には何ら露出せず、した
がってこれらパッキング31,36により外観や清掃性
が低下するようなことは一切ない。
【0040】内蓋28は、パッキング31,36および
スプリング40を介して上下に弾性的に変位することが
可能であり、したがって鍋4の高さがばらついても、そ
の上下の弾性的な変位で内蓋28の周縁部下面と鍋の上
部周縁の上面との接触状態が常に均一に保たれ、したが
ってその接触部分の隙間に対するウォーターシール効果
が確実に得られる。また内蓋28の上下の弾性的な変位
により、蓋体25を閉じたときの蓋体25と釜本体1と
の間の隙間の関係を常に一定に保ってクランプ機構46
による蓋体25の係止を常に的確に達成することができ
る。
【0041】炊飯時においては、鍋4内の蒸気が蒸気孔
34からガイド部材37を通して外部に積極的に放出さ
れる。したがって鍋4内の内圧があまり高くならず、ウ
ォーターシール効果に悪影響が及ぶようなことがなく、
また万一、蒸気孔34がご飯粒等により詰まり、鍋4内
の内圧が異常に上昇した場合には、その鍋4内の圧力で
内蓋28がパッキング31,36およびスプリング40
の弾性力に抗して上方に変位し、この変位で内蓋28と
鍋4の上部周縁との間に充分な隙間が生じ、この隙間か
ら蒸気が流出して安全性が確保される。
【0042】図4に第2の実施形態を示してあり、この
実施形態においては、蓋体25の内蓋28と鍋4の上部
周縁とが接触する部分の外側におけるその内蓋28と鍋
4の上部周縁との間の隙間をシールするゴム等の弾性部
材からなる補助パッキング50が設けられている。この
補助パッキング50は、外蓋カバー27の内側に突出し
たフランジ29の上面に取り付けられていて、蓋体25
の閉合に応じて鍋4の上部周縁に弾性的に接触して内蓋
28と鍋4の上部周縁との間の隙間をシールするように
なっている。
【0043】このような構成においては、万一、炊飯時
に内蓋28の周縁部下面と鍋4の上部周縁の上面との接
触部分の水膜によるウォーターシール効果が不充分とな
っても、補助パッキング50により鍋4と蓋体25との
間からの蒸気漏れを補助パッキング50により防止で
き、また内蓋28が変形したり内蓋28と鍋4との接触
部分に異物がはさまったような場合においても、鍋4と
蓋体25との間からの蒸気漏れを防止することができ
る。
【0044】なお、前記各実施形態においては、蓋体の
下面部材である内蓋が上下に弾性的に変位する構成とし
たが、鍋が上下に弾性的に変位する構成とする場合であ
ってもよく、要は鍋に対して相対的に蓋体の下面部材で
ある内蓋が上下に弾性的に変位するように構成すればよ
い。
【0045】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、蓋
体の下面部材の周縁部下面を、鍋の上部周縁の上面に弾
性的に当接させ、この下面部材と鍋の上部周縁との接触
部分に、炊飯時に発生する蒸気の結露のつゆにより水膜
を生じさせ、この水膜によるウォーターシール効果で前
記接触部分の隙間を密閉するようにしたから、蓋パッキ
ングを用いることなく、蓋体と鍋との間からの蒸気の漏
れを確実に防止することができる。そして蓋パッキング
を用いる必要がないから、その蓋パッキングに起因する
清掃性や外観性等の種々の弊害をすべて解消することが
できる。
【0046】そして特に請求項2の発明においては、炊
飯時に鍋内の蒸気が蒸気孔を通して積極的に外部に放出
し、したがって鍋内の内圧があまり高くならず、より確
実なウォーターシール効果が得られる。
【0047】また、請求項3の発明においては、万一そ
のウォーターシール効果が不充分となったり、下面部材
の変形や下面部材と鍋との間に異物がはさみ込むような
ことがあっても、鍋と蓋体との間からの蒸気漏れを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る炊飯保温釜の
正面から見た断面図。
【図2】その炊飯保温釜の側面図。
【図3】炊飯行程を示すグラフ図。
【図4】この発明の第2の実施形態に係る炊飯保温釜の
正面から見た断面図。
【符号の説明】
1…釜本体 4…鍋 25…蓋体 28…内蓋(下面部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓋体の下面部材の周縁部下面を、鍋の上部
    周縁の上面に弾性的に当接させ、この下面部材と鍋の上
    部周縁との接触部分に、炊飯時に発生する蒸気の結露の
    つゆにより水膜を生じさせ、この水膜により前記接触部
    分の隙間を密閉して鍋内の蒸気の漏れを防止することを
    特徴とする炊飯保温釜。
  2. 【請求項2】蓋体の下面部材には蒸気孔を設け、炊飯時
    の鍋内の蒸気を前記蒸気孔を通して外部に放出させるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の炊飯保温釜。
  3. 【請求項3】蓋体の下面部材と鍋の上部周縁との接触部
    分の外側における下面部材と鍋の上部周縁との間の隙間
    をシールする補助パッキングを設けたことを特徴とする
    請求項1または2に記載の炊飯保温釜。
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