JPH10199848A - 炭化ケイ素ウエハの表面汚染除去方法および炭化ケイ素ウエハ - Google Patents

炭化ケイ素ウエハの表面汚染除去方法および炭化ケイ素ウエハ

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JPH10199848A
JPH10199848A JP1337897A JP1337897A JPH10199848A JP H10199848 A JPH10199848 A JP H10199848A JP 1337897 A JP1337897 A JP 1337897A JP 1337897 A JP1337897 A JP 1337897A JP H10199848 A JPH10199848 A JP H10199848A
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sic
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silicon carbide
sio
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Makoto Saito
誠 斉藤
Fusao Fujita
房雄 藤田
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面に付着したCu、Feなどの汚染物を容
易に除去できるようにする。 【解決手段】 SiCウエハ40の表層部を酸化してS
iO2 層44を形成したのち、このSiO2 層44を酸
洗浄によって除去し、SiCウエハ40の表面に付着し
た汚染物46や、ウエハ40の表層に形成された合金部
48をSiO2 層44とともに洗い流す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置(半導
体デバイス)の製造工程に用いられる炭化ケイ素ウエハ
に係り、特に炭化ケイ素ウエハの製造工程などにおいて
炭化ケイ素ウエハの表面に付着した汚染物を除去するの
に好適な炭化ケイ素ウエハの表面汚染除去方法および炭
化ケイ素ウエハに関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン単結晶を基板とする半導体デバ
イスは、シリコン基板の表面に酸化膜を形成する拡散工
程や、窒化ケイ素膜、多結晶シリコン膜(ポリシリコン
膜)を形成する減圧CVD(LPCVD)工程等を経
て、シリコン基板(シリコンウエハ)上に微細な回路が
形成される。これらの工程には、拡散装置、LPCVD
装置などと呼ばれる半導体製造装置が使用される。そし
て、これらの装置は、いずれも複数の半導体ウエハであ
るシリコンウエハを炉内に挿入し、シリコンウエハ本体
を高温に加熱する炉体部分と、反応性ガスを炉内に供給
する部分からなっており、多数枚のシリコンウエハを同
時処理(バッチ処理)できるようになっている。図3
は、拡散装置(拡散炉)の一例を示したものである。
【0003】図3において、炉本体10は、内周面にヒ
ータ12が配設してあって内部を高温に加熱、維持でき
るようになっているとともに、図示しない真空ポンプに
接続してあり、内部を10Torr以下に減圧できるよ
うにしてある。そして、炉本体10の内部には、高純度
石英や炭化ケイ素(SiC)によって形成したライナチ
ューブ14が配設してあり、その内部にプロセスチュー
ブ16が設けてある。
【0004】ライナチューブ16によって覆われるベー
ス18の中央部には、ボート受け20が設けてあって、
このボート受け20上にSiCや石英などから形成した
縦型のウエハボート22が配置してある。そして、ウエ
ハボート22の上下方向には、大規模集積回路(LS
I)などの半導デバイスを形成するための多数のシリコ
ンウエハ24が適宜の間隔をあけて保持させてある。ま
た、ウエハボート22の側部には、反応ガスを炉内に導
入するためのガス導入管26が配設してあるとともに、
炉内温度を測定する熱電対を内蔵した熱電対保護管28
が設けてある。
【0005】このように構成した拡散炉は、ウエハボー
ト22を介して多数のシリコンウエハ24が炉内に配置
される。そして、炉内を100Torr以下に減圧する
とともに、1000℃以上の高温に加熱し、ガス導入管
26を介して乾燥酸素などを炉内に導入してシリコンウ
エハ24の表面に酸化膜SiO2 の形成などが行われ
る。そして、ウエハボート22の上下部には、炉内のガ
スの流れや温度の均一性を保持すること等を目的とし
て、円板状のダミーウエハと称するウエハ30を数枚ず
つ配置するとともに、パーティクルの状態等を調べるた
めに、ウエハボート22の上下方向の適宜の位置に複数
枚のダミーウエハ(モニタウエハ)を配置している。こ
れらの従来のダミーウエハ30は、シリコン単結晶や高
純度石英によって形成した厚さが0.5〜1mm程度の
ものを使用してきた。
【0006】ところが、シリコン単結晶や高純度石英に
よって形成した従来のダミーウエハは、熱膨張係数がポ
リシリコン膜やSi34膜などと大きく異なるため、ダ
ミーウエハに成膜されたポリシリコン膜やSi34膜な
どが容易に剥離して炉内を汚染するばかりでなく、耐熱
性や耐蝕性の問題から短期間の使用で廃棄しなければな
らず、経済性が悪いという問題がある。かかるところか
ら、近年、耐熱性、耐食性に優れた炭化ケイ素からなる
ダミーウエハが業界の注目を集めている。この炭化ケイ
素ウエハ(SiCウエハ)は、黒鉛からなる円板状の基
材の表面にLPCVDなどによって炭化ケイ素の膜を厚
さ0.3〜1mm程度成膜し、その後、黒鉛基材を酸化
雰囲気中で酸化除去することによって得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】製造工程の高清浄化に
伴い、従来気付かれなかった汚染源の存在する可能性が
指摘され、その1つにダミーウエハの製造工程または輸
送途中において表面の汚染が問題となり、この汚染物、
特に金属元素が半導体ウエハに悪影響を与えることが判
明した。
【0008】すなわち、SiCウエハは、黒鉛基材を酸
化除去したのち、表面を鏡面仕上げまたは所定の粗さに
するために、研磨装置によって研磨している。この研磨
は、一般に銅と錫との合金によって形成した定盤上にウ
エハを配置し、ダイヤモンド砥粒を用いて行なわれる。
ところが、定盤を形成している銅(Cu)や定盤中に不
純物として含まれている鉄(Fe)などの金属がSiC
ウエハの表面に付着する。また、SiCウエハは、出荷
の際にウエハラックなどの容器に収納して輸送される
が、ウエハがウエハラックなどに接触することにより、
これらから各種の汚染物質が付着する。しかも、半導体
ウエハに悪影響を与えるCu、Feなどの金属は、Si
Cと化学的に結合して合金を形成していると考えられ、
通常の洗浄によっては容易に除去することができず、半
導体デバイスの製造工程においてダミーウエハとして使
用した際に、半導体ウエハに悪影響を及ぼす。
【0009】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、表面に付着したCu、Feなど
を容易に除去することができる炭化ケイ素ウエハの表面
汚染除去方法および炭化ケイ素ウエハを提供することを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】半導体デバイスは、半導
体ウエハの表面の清浄度が製品の歩留り等に大きく影響
するため、高い清浄度を保持したクリーンルーム内で製
造される。特に、近年のパターンの微細化と高集積化の
進展は、製造工程中におけるわずかの不純物、汚染物の
存在が製品に大きな影響を与える。このため、半導体デ
バイスの製造メーカにおいては、納入されたウエハ等を
そのまま使用せず、必ず洗浄して表面の汚染を除去して
から使用している。このことはダミーウエハについても
同様である。また、SiCウエハは、酸化されると二酸
化ケイ素(SiO2 )が形成されるが、このSiO2
酸洗浄などで容易に除去することができる。
【0011】本発明は、上記の知見に基づいてなされた
もので、本発明に係る炭化ケイ素ウエハの表面汚染除去
方法は、炭化ケイ素からなるウエハの表層部を酸化した
のち、前記表層部を除去する構成となっている。また、
本発明に係る炭化ケイ素ウエハは、炭化ケイ素からなる
ウエハであって、表面を酸化層によって覆った構造とな
っている。酸化層は、二酸化ケイ素の層であってよい。
二酸化ケイ素(SiO2 )は、炭化ケイ素(SiC)ウ
エハを高温の炉に入れ、酸素を導入することにより形成
できる。また、表層部に形成する酸化層、すなわちるS
iO2 の層の厚さは、数10〜数1000オングストロ
ーム程度であってよい。
【0012】
【作用】上記のごとく構成した本発明は、炭化ケイ素
(SiC)ウエハの表層部を酸化すると、
【0013】
【数1】SiC+2O2 →SiO2 +CO2 ↑ の反応が生じ、酸洗浄などによって容易に除去できるS
iO2 が形成される。従って、SiCウエハの表面にC
u、Feなどの金属が付着したり、これらによる合金部
が表層部に形成されたとしても、表層部を酸化してSi
2 からなる酸化層を形成し、酸化層を酸洗浄等によっ
てによって除去すると、ウエハの表面に付着した汚染物
や合金部を酸化層とともに容易に除去することができ
る。そして、鏡面等に仕上げしたSiCウエハの表面を
酸化層であるSiO2 層によって覆うことにより、輸送
の途中に金属などの汚染物質が付着したとしても、洗浄
等によって汚染物質をSiO2 層とともに容易に除去で
きるため、ウエハの梱包条件の緩和や取り扱いが容易と
なり、輸送コストの低減が図れる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る炭化ケイ素ウエハの
表面汚染除去方法および炭化ケイ素ウエハの好ましい実
施の形態を、添付図面に従って詳細に説明する。図1
は、実施の形態に係るSiCウエハの一部断面図を示し
たものである。図1に示したように、実施の形態に係る
SiCウエハ40は、SiC層42と、SiCウエハ4
0の表層部に形成したSiO2 層とからなっている。こ
のSiCウエハ40は、図2のようにして作ることがで
きる。
【0015】図2のステップ50に示したように、ま
ず、製造するSiCウエハの寸法に合せた、高純度黒鉛
からなる所定寸法の円板状黒鉛基材を製作する。その
後、円板状黒鉛基材を減圧CVD装置に入れ、装置
(炉)内を所定の温度に加熱、保持しするとともに、炉
内を所定の圧力にし、CVDによって黒鉛基材の表面に
SiC膜を厚さ0.1〜1mm程度成膜する(ステップ
52)。次に、ステップ54に示したように、SiCを
成膜した黒鉛基材を炉から取り出し、SiC膜の周面部
を機械加工によって研削して除去し、黒鉛基材の周面を
露出させる。そして、黒鉛基材をSiC膜によって挟ん
だ状態のまま900〜1400℃の炉に入れ、酸素を供
給して黒鉛基材を酸化燃焼させて除去し、SiC円板に
する(ステップ56)。さらに、SiC円板を酸洗浄、
純水洗浄したのち、研磨装置によって両面を研磨して鏡
面または所定の粗さに調整するとともに、SiC円板の
両面の周縁角部を面取りする(ステップ58)。次に、
ステップ60に示したように、SiC円板を酸洗浄し、
純水または超純水による濯ぎ洗浄をして乾燥する。その
後、SiC円板を1000〜1200℃の炉に入れ、純
酸素を供給して酸化雰囲気にすると、SiCと酸素(O
2 )とが次のように反応する。
【0016】
【数2】SiC+2O2 →SiO2 +CO2 ↑ すなわち、SiCとO2 との反応により二酸化ケイ素S
iO2 と炭酸ガスCO 2 とが生じ、CO2 が気体として
放出されてSiCウエハ40の表層部にSiO 2 が残り
る。このため、例えば、図1に符号46として示したよ
うに、ウエハ40の表面に金属等の汚染物が付着した場
合、汚染物46の下方に酸化層であるSiO2 層44が
形成される。そこで、SiCウエハ40の表層部に破線
で示したような合金部48が形成されている場合を考慮
して、合金部48の深さよりも厚い、例えば数10〜数
1000オングストロームのSiO2 層44を形成し、
SiO2 層44を有するSiCウエハ40にする(ステ
ップ62)。
【0017】なお、このSiCウエハ40を半導体デバ
イスの製造工程においてダミーウエハとして使用する場
合には、図2の破線で示したステップ64のように、S
iCウエハ40を酸洗浄してSiO2 層44を除去す
る。これにより、SiCウエハ40に付着したCu、F
eなどの金属を始めとする汚染物46や合金部48がS
iO2 層44とともに容易に除去できる。また、SiO
2 層44を有するSiCウエハ40は、輸送中にSiC
ウエハ40に金属等が付着しても前記と同様にして容易
に除去でき、清浄なSiCウエハをダミーウエハとして
使用することができ、半導体ウエハへの悪影響を避ける
ことができる。このため、SiCウエハの梱包条件の緩
和や取り扱いが容易となり、輸送コストを低減すること
ができる。
【0018】
【実施例】上記のごとくして作製したSiCウエハを1
180℃の酸化炉(拡散炉)に入れ、純酸素を20l/
minの割合で供給してドライO2 酸化をしたところ、
図4に示したように、いわゆる放物線則に従ってSiO
2 からなる酸化層が表層部に形成され、168時間の酸
化処理で厚さ6500オングストロームのSiO2層を
有するSiCウエハが得られた。
【0019】〔第1実施例〕図5は、SiCウエハのS
iウエハに与える影響を調べた結果であって、Siウエ
ハのキャリア再結合時間(キャリアライフタイム)を測
定することにより行った。すなわち、Siウエハのキャ
リア再結合時間を測定する場合、表面再結合の影響を除
去するために、Siウエハの表面に厚さ100オングス
トローム程度の酸化膜を形成するが、そのとき、Siウ
エハとSiCウエハとを交互に配置して酸化炉に入れ、
酸化処理したSiウエハのキャリア再結合時間を測定す
ることにより、SiCウエハのSiウエハに与える汚染
の影響を調べた。
【0020】なお、図5において縦軸は、Siウエハの
キャリア再結合時間であって、単位はμsecである。
また、横軸は、Siウエハの種類と試料位置とを示して
おり、SiC−P型はSiCウエハとp型Siウエハと
を交互に配置して酸化炉に入れ試料であることを示し、
その上の数字「5」、「9」は5番目と9番目のSiウ
エハであることを示している。同様に、SiC−N型
は、SiCウエハとn型Siウエハとを交互に配置した
ときの試料であって、その上の数字「7」、「11」は
7番目と11番目のSiウエハであることを示してい
る。また、Ref−P型は、p型Siウエハだけを配置
した場合であって、数字「16」、「20」は16番目
と20番目とのp型Siウエハであることを示し、Re
f−N型は同様にn型Siウエハだけを配置した場合で
あって、18番目と22番目のn型Siウエハであるこ
とを示している。
【0021】そして、SiC−P型とSiC−N型との
場合、図5に示した実線で結んだ▲は、酸化処理をして
いない(ベーク無し)SiCウエハをSiウエハと一緒
に酸化処理したものであって、処理温度が950℃の場
合である。また、実線で結んだ■は、ベーク無しのSi
CウエハをSiウエハとともに1200℃で酸化処理し
た場合である。また、破線で結んだ▲は、1200℃で
12時間のベークを1回した後のSiCウエハを再度使
用したもの、すなわちSiウエハを1200℃で12時
間ベークして10000オングストロームの酸化膜(S
iO2 膜)を表面に形成した際に使用したSiCウエハ
を再度繰返し使用したときのSiウエハのキャリア再結
合時間を示す。さらに、1点鎖線で結んだ●は、120
0℃で12時間のベークを2回したSiCウエハをSi
ウエハとともに酸化処理した場合のSiウエハのキャリ
ア再結合時間である。また、Ref−P型とRef−N
型の場合、SiCウエハを使用したと同様に、破線で結
んだ▲は、1200℃、12時間ベークを1回したSi
ウエハとともに酸化処理した資料であることを示し、1
点鎖線で結んだ●は、1200℃、12時間ベークを2
回したSiウエハとともに処理した試料であることを示
している。
【0022】図5から明らかなように、ベークしていな
い未処理のSiCウエハを使用すると、処理温度が95
0℃である場合は、SiCウエハによるSiウエハのキ
ャリア再結合時間の影響はほとんどない。しかし、処理
温度が高温の1200℃になると、Siウエハのキャリ
ア再結合時間が大幅に短くなり、SiウエハがSiCウ
エハによって汚染されていることがわかる。そして、p
型Siウエハの場合、SiCウエハを1度ベーク処理す
ることにより、SiCウエハによる汚染をほぼなくすこ
とができることを示している。これは、SiCウエハの
表層部に酸化膜SiO2 が形成され、不純物の拡散を防
止しているものと考えられる。また、n型Siウエハの
場合は、SiCウエハのベークの回数を増加させること
により、SiCウエハによるSiウエハの汚染を次第に
小さくすることができ、1200℃、12時間のベーク
を2回することにより、SiCウエハによる汚染をほぼ
なくすことができる。しかし、Ref用Siウエハに比
べると幾分キャリア再結合時間は低い結果となってい
る。
【0023】〔第2実施例〕図6は、第2実施例の結果
を示したものである。この実施例においては、SiCウ
エハにSiO2 酸化層を形成したのち、SiO2 層を酸
洗浄して乾燥させたSiCウエハをSiウエハの酸化処
理時に一緒に処理したことによるSiCウエハのSiウ
エハに与える影響を調べたものである。
【0024】図6において、縦軸はSiウエハのキャリ
ア再結合時間であって、単位がμsecである。また、
横軸は、SiCウエハに形成したSiO2 膜の厚さを示
している。ただし、SiRefは、Siウエハだけを酸
化炉にいれて1200℃で4時間のドライO2 酸化をし
てSiO2 層を100〜200オングストローム形成し
た場合である。また、1000オングストロームは、S
iCウエハに1000オングストロームのSiO2 層を
形成したのち、酸洗浄によってSiO2 層を除去して乾
燥させ、Siウエハと交互に配置してSiウエハと一緒
に1200℃で4時間の酸化処理したもので、2500
オングストローム、5000オングストロームについて
も同様である。図6から明らかなように、SiCウエハ
に形成するSiO2 層の厚さが厚くなるほどSiウエハ
のキャリア再結合時間が長くなり、SiCウエハによる
Siウエハの汚染が少なくなることがわかる。
【0025】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、ウエハの表層部を酸化すると酸化層であるSiO2
層が形成されるため、このSiO2 層を酸洗浄などによ
って除去することにより、ウエハの表面に付着した汚染
物が酸化層とともに除去されるため、汚染物がCu、F
eなどの金属であったとしても、またこれらの金属が合
金を形成したとしても、容易に除去することができる。
そして、鏡面等に仕上げしたSiCウエハの表面をSi
2 層によって覆っておけば、輸送の途中に金属などの
汚染物質が付着したとしても、洗浄等によってSiO2
層ととに容易に除去できるため、ウエハの梱包条件の緩
和や取り扱いが容易となり、輸送コストの低減が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る炭化ケイ素ウエハの一部断面
図である。
【図2】実施の形態に係る炭化ケイ素ウエハの製造工程
のブロック図である。
【図3】拡散装置の一例を示す断面図である。
【図4】SiCウエハに形成される酸化処理時間とSi
2 層の厚さとの関係を示す図である。
【図5】SiCウエハとSiウエハとを同時に酸化処理
したときのSiウエハのキャリア再結合時間の測定結果
を示す図である。
【図6】実施の形態に係るSiウエハとSiウエハとを
同時に酸化処理したときのSiウエハのキャリア再結合
時間の測定結果を示す図である。
【符号の説明】
40 SiCウエハ 42 SiC層 44 SiO2 層 46 汚染物 48 合金部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化ケイ素からなるウエハの表層部を酸
    化したのち、前記表層部を除去することを特徴とする炭
    化ケイ素ウエハの表面汚染除去方法。
  2. 【請求項2】 炭化ケイ素からなるウエハであって、表
    面を酸化層によって覆ったことを特徴とする炭化ケイ素
    ウエハ。
  3. 【請求項3】 前記酸化層は、酸化ケイ素の層であるこ
    とを特徴とする炭化ケイ素ウエハ。
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