JPH10197211A - 干渉計を備えた測定装置 - Google Patents

干渉計を備えた測定装置

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JPH10197211A
JPH10197211A JP9014545A JP1454597A JPH10197211A JP H10197211 A JPH10197211 A JP H10197211A JP 9014545 A JP9014545 A JP 9014545A JP 1454597 A JP1454597 A JP 1454597A JP H10197211 A JPH10197211 A JP H10197211A
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measuring
mirror
stage
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Masanori Kato
正紀 加藤
Nobutaka Fujimori
信孝 藤森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの移動鏡の所定の角度からのずれ量の変
動の影響を受けることなくステージの変位を高精度に測
定する。 【解決手段】 処理計(22)は、第3干渉計(18x
〜21x)で計測された第1移動鏡(4)の第1回転量
と第4干渉計(18y〜21y)で計測された第2移動
鏡(5)の第2回転量との差に基づいて、第1移動鏡
(4)の反射面と第2移動鏡(5)の反射面とのなす角
度の変動量を計測し、計測された変動量に応じて第1干
渉計(13x〜16x)および第2干渉計(13y〜1
6y)からの出力値を補正処理し、第1移動鏡(4)の
反射面と第2移動鏡(5)の反射面とのなす角度の変動
の影響を受けることなくステージ(1〜3)の変位を測
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は干渉計を備えた測定
装置に関し、特に露光装置のXYステージの変位をレー
ザ干渉計を用いて測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子や液晶表示素子を製造するた
めの露光装置において、感光性基板であるウエハやガラ
ス基板を載置するXYステージを高精度に位置決めする
ために、レーザ干渉計を用いた測定装置が使用されてい
る。そして、この種の測定装置を用いたアライメントに
より、たとえば感光性基板の所定位置にマスクパターン
を正確に露光したり、感光性基板に複数のマスクパター
ンを正確に重ね合わせ露光することができる。
【0003】上述のような従来の測定装置では、X方向
に垂直な反射面を有するX方向移動鏡を利用してXYス
テージのX方向移動量を計測する1つのX方向干渉計
と、Y方向に垂直な反射面を有するY方向移動鏡を利用
してXYステージのY方向移動量を計測する2つのY方
向干渉計とを備えている。そして、X方向干渉計の計測
結果に基づいて、XYステージのX方向の移動量を計測
することができる。また、2つのY方向干渉計の計測結
果に基づいて、XYステージのY方向の移動量およびX
YステージのZ軸周りの回転量を計測することができ
る。
【0004】ところで、X方向移動鏡の反射面とY方向
移動鏡の反射面とのなす角度の直角からのずれ量(以
下、単に「直角からのずれ量」または「ずれ量」とい
う)は、たとえば基板に対して所定のテストパターンを
ファースト露光した後に、基板をZ軸周りに90°回転
させた状態で基板に対して所定のテストパターンを重ね
露光することによって求められる。すなわち、各露光に
おいてテストパターンは対応する移動鏡の反射面の向き
に依存して基板上に形成されるので、重ね露光されたテ
ストパターンの配列は2つの移動鏡の直角からのずれ量
に依存することになり、重ね露光されたテストパターン
の配列に基づいてずれ量を計測することができる。従来
の測定装置では、予め計測した2つの移動鏡のずれ量に
応じて所定の干渉計の出力値をソフト補正することによ
って、2つの移動鏡のずれ量の影響を受けることなくX
Yステージの変位を測定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
測定装置では、予め計測した2つの移動鏡のずれ量に応
じて所定の干渉計の出力値をソフト補正している。しか
しながら、たとえば長時間の使用により、2つの移動鏡
のずれ量が変動することがある。この場合、従来の技術
では、2つの移動鏡のずれ量の変動の影響を受けた状態
で、マスクパターンの実際の露光が行われてしまう。特
に、液晶パネルを製造するための露光装置の場合、複数
のマスクパターンを画面継ぎにより連続露光して1枚の
液晶パネルを形成するので、2つの移動鏡のずれ量の変
動の影響を受けた状態で露光を行うと複数のマスクパタ
ーンを良好に画面継ぎすることができない。
【0006】この場合、複数のマスクパターンの画面継
ぎが良好に行われないことを確認する度に、上述のテス
ト露光を行って2つの移動鏡のずれ量を新たに計測し、
計測した2つの移動鏡のずれ量に応じて新たなソフト補
正を設定することが考えられる。しかしながら、基板を
90°回転させて行うテスト露光は時間がかかり、露光
装置のスループットを低下させてしまう。特に、液晶パ
ネルを製造するための露光装置では長方形のガラス基板
が主流であるため、長方形基板を90°回転させるため
の機構が必要となり装置が大型化するだけでなく、長方
形基板を90°回転させてステージ上に載置するには長
方形基板の長辺よりも大きなステージサイズが必要とな
ってしまう。
【0007】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、2つの移動鏡の所定の角度からのずれ量の変
動の影響を受けることなくステージの変位を高精度に測
定することのできる、干渉計を備えた測定装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、被検物体を支持して所定平面に
沿って二次元的に移動可能なステージの変位を測定する
ための測定装置において、前記所定平面上の第1方向に
垂直な反射面を有するように前記ステージに取り付けら
れた第1移動鏡の前記第1方向に沿った第1移動量を計
測するための第1干渉計と、前記第1方向とは異なる前
記所定平面上の第2方向に垂直な反射面を有するように
前記ステージに取り付けられた第2移動鏡の前記第2方
向に沿った第2移動量を計測するための第2干渉計と、
前記所定平面に垂直な所定軸線を中心とした前記第1移
動鏡の反射面の第1回転量を計測するための第3干渉計
と、前記所定軸線を中心とした前記第2移動鏡の反射面
の第2回転量を計測するための第4干渉計と、前記第1
干渉計および前記第2干渉計からの出力値を補正処理す
るための処理系とを備え、前記処理系は、前記第3干渉
計で計測された前記第1回転量と前記第4干渉計で計測
された前記第2回転量との差に基づいて、前記第1移動
鏡の反射面と前記第2移動鏡の反射面とのなす角度の変
動量を計測し、且つ該変動量に応じて前記第1干渉計お
よび前記第2干渉計からの出力値を補正処理し、前記第
1移動鏡の反射面と前記第2移動鏡の反射面とのなす角
度の変動の影響を受けることなく前記ステージの変位を
測定することを特徴とする測定装置を提供する。
【0009】本発明の好ましい態様によれば、前記処理
系は、前記ステージの所定位置において計測された前記
第1移動鏡の反射面と前記第2移動鏡の反射面とのなす
角度の変動量に応じて前記第1干渉計および前記第2干
渉計からの出力値を随時補正処理する。この場合、前記
処理系は、前記ステージの任意位置において随時計測さ
れる前記第1移動鏡の反射面と前記第2移動鏡の反射面
とのなす角度の変動量が所定値を越えたときに、前記ス
テージの所定位置における前記変動量の計測と前記第1
および前記第2干渉計の補正処理とを行うことが好まし
い。あるいは、前記処理系は、前記被検物体を交換する
度に、前記ステージの所定位置における前記変動量の計
測と前記第1および前記第2干渉計の補正処理とを行う
ことが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明では、たとえば反射面が直
交するようにステージに取り付けられた2つの移動鏡、
すなわちX方向移動鏡およびY方向移動鏡についてその
移動量および回転量をそれぞれ計測するための4つの干
渉計を備えている。したがって、X方向移動鏡の反射面
の回転量とY方向移動鏡の反射面の回転量との差に基づ
いて、2つの移動鏡の直角からのずれ量の変動量を随時
計測することができる。こうして、本発明では、たとえ
ばリセット位置や基板交換位置のようなステージの所定
位置において計測した変動量に応じて所定の干渉計から
の出力値を補正処理し、2つの移動鏡の直角からのずれ
量の変動の影響を受けることなくステージの変位を高精
度に測定することが可能となる。
【0011】具体的は、第1の測長干渉計でX方向移動
鏡の移動量を計測し、第2の測長干渉計でY方向移動鏡
の移動量を計測し、第1の差動干渉計でX方向移動鏡の
回転量を計測し、第2の差動干渉計でY方向移動鏡の回
転量を計測するように構成することができる。あるい
は、第1の測長干渉計でX方向移動鏡の移動量を計測
し、第2の測長干渉計と第3の測長干渉計とによりX方
向移動鏡の回転量を計測し、第4の測長干渉計でY方向
移動鏡の移動量を計測し、第5の測長干渉計と第6の測
長干渉計とによりY方向移動鏡の回転量を計測するよう
に構成することもできる。
【0012】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の第1実施例にかかる測定装置
の構成を概略的に示す斜視図である。図1において、試
料台1が、X方向に沿って移動可能なXステージ2によ
って支持されている。また、Xステージ2はY方向に沿
って移動可能なYステージ3によって支持され、Yステ
ージ3はベース(不図示)によって支持されている。な
お、Xステージ2およびYステージ3は、DCサーボモ
ータのような駆動系(不図示)によってそれぞれ駆動さ
れるように構成されている。このように、試料台1、X
ステージ2およびYステージ3は、XY平面に沿って二
次元的に移動可能なXYステージを構成している。
【0013】試料台1には、YZ平面に平行な(すなわ
ちX方向に垂直な)反射面を有するX移動鏡4およびX
Z平面に平行な(すなわちY方向に垂直な)反射面を有
するY移動鏡5が取り付けられている。図1の測定装置
は、X移動鏡4のX方向に沿った移動量を計測するため
のX干渉計と、X移動鏡4の反射面のZ軸周りの回転量
を計測するためのθX 干渉計と、Y移動鏡5のY方向に
沿った移動量を計測するためのY干渉計と、Y移動鏡5
の反射面のZ軸周りの回転量を計測するためのθY 干渉
計を備えている。以下、各干渉計の構成および動作につ
いて説明する。
【0014】図1の測定装置は、レーザ光源10を備え
ている。レーザ光源10から射出されたビームは、ビー
ムスプリッター11に入射する。そして、ビームスプリ
ッター11を透過したビームはX干渉計およびθX 干渉
計に導かれ、ビームスプリッター11で反射されたビー
ムはY干渉計およびθY 干渉計に導かれる。なお、X干
渉計とY干渉計とは基本的に同じ構成を有し、θX 干渉
計とθY 干渉計とは基本的に同じ構成を有する。したが
って、図1において、X干渉計およびθX 干渉計にかか
る構成要素には添字xを、Y干渉計およびθY 干渉計に
かかる構成要素には添字yを付している。以下、X干渉
計およびθX 干渉計について説明し、Y干渉計およびθ
Y 干渉計について重複する説明を省略する。
【0015】ビームスプリッター11を透過したビーム
は、もう1つのビームスプリッター12xに入射する。
そして、ビームスプリッター12xを透過したビームは
X干渉計に導かれ、ビームスプリッター12xで反射さ
れたビームはθX 干渉計に導かれる。ビームスプリッタ
ー12xを透過してX干渉計に導かれたビームは、偏光
ビームスプリッター13xに入射する。偏光ビームスプ
リッター13xを透過したビーム(P偏光)はX移動鏡
4に向かう測長ビームとなり、偏光ビームスプリッター
13xで反射されたビーム(S偏光)はX固定鏡6に向
かう参照ビームとなる。なお、X固定鏡6は、X移動鏡
4と同様にYZ平面に平行な反射面を有し、たとえば露
光装置の投影光学系や検査装置などのプローブである対
物レンズなどに固定されている。
【0016】偏光ビームスプリッター13xを透過した
測長ビームは、1/4波長板14xを介して円偏光とな
り、X移動鏡4に入射する。X移動鏡4で反射された測
長ビームは、1/4波長板14xを介してS偏光とな
り、偏光ビームスプリッター13xに入射する。偏光ビ
ームスプリッター13xで反射された測長ビームは、コ
ーナーキューブ15xで反射され、Y方向に沿って所定
距離だけずれた状態で偏光ビームスプリッター13xに
入射する。偏光ビームスプリッター13xで反射された
測長ビームは、1/4波長板14xを介して円偏光とな
り、X移動鏡4で反射される。X移動鏡4で反射された
測長ビームは、1/4波長板14xを介してP偏光とな
り、偏光ビームスプリッター13xに戻る。こうして、
偏光ビームスプリッター13xを透過した測長ビーム
は、Xレシーバ17xに達する。
【0017】一方、偏光ビームスプリッター13xで反
射された参照ビームは、1/4波長板16xを介して円
偏光となり、X固定鏡6に入射する。X固定鏡6で反射
された参照ビームは、1/4波長板16xを介してP偏
光となり、偏光ビームスプリッター13xに入射する。
偏光ビームスプリッター13xを透過した参照ビーム
は、コーナーキューブ15xで反射され、Y方向に沿っ
て所定距離だけずれた状態で偏光ビームスプリッター1
3xに入射する。偏光ビームスプリッター13xで反射
された参照ビームは、1/4波長板16xを介して円偏
光となり、X固定鏡6で反射され、1/4波長板16x
を介してS偏光となり、偏光ビームスプリッター13x
に戻る。こうして、偏光ビームスプリッター13xで反
射された参照ビームは、Xレシーバ17xに達する。
【0018】Xレシーバ17xでは、X移動鏡4からの
戻り光である測長ビームとX固定鏡6からの戻り光であ
る参照ビームとの干渉により形成された干渉縞(ビート
信号)をカウントする。こうして、X干渉計では、Xレ
シーバ17xの出力に基づいて、X移動鏡4のX方向移
動量を計測することができる。同様に、Yレシーバ17
yでは、Y移動鏡5からの戻り光である測長ビームとY
固定鏡7からの戻り光である参照ビームとの干渉により
形成された干渉縞(ビート信号)をカウントする。こう
して、Y干渉計では、Yレシーバ17yの出力に基づい
て、Y移動鏡5のY方向移動量を計測することができ
る。
【0019】一方、ビームスプリッター12xで反射さ
れてθX 干渉計に導かれたビームは、偏光ビームスプリ
ッター18xに入射する。偏光ビームスプリッター18
xを透過したビーム(P偏光)はX移動鏡4に向かう第
1ビームとなり、偏光ビームスプリッター18xで反射
されたビーム(S偏光)はX移動鏡4に向かう第2ビー
ムとなる。偏光ビームスプリッター18xを透過した第
1ビームは、1/4波長板19xを介して円偏光とな
り、X移動鏡4の反射面上の位置X1に入射する。X移
動鏡4で反射された第1ビームは、1/4波長板19x
を介してS偏光となり、偏光ビームスプリッター13x
に入射する。こうして、偏光ビームスプリッター13x
で反射された第1ビームは、θX レシーバ20xに達す
る。
【0020】また、偏光ビームスプリッター13xで反
射された第2ビームは、1/4波長板21xを介して円
偏光となり、X移動鏡4の反射面上の位置X2に入射す
る。なお、位置X1と位置X2とは、Y方向に沿って所
定距離Lだけ間隔を隔てている。X移動鏡4で反射され
た第2ビームは、1/4波長板21xを介してP偏光と
なり、偏光ビームスプリッター13xに入射する。こう
して、偏光ビームスプリッター13xを透過した第2ビ
ームは、θX レシーバ20xに達する。
【0021】θX レシーバ20xでは、X移動鏡4の反
射面上の位置X1からの戻り光である第1ビームとX移
動鏡4の反射面上の位置X2からの戻り光である第2ビ
ームとの干渉により形成された干渉縞(ビート信号)を
カウントする。こうして、θX 干渉計では、θX レシー
バ20xの出力に基づいて、位置X1におけるX移動鏡
4のX方向移動量と位置X2におけるX移動鏡4のX方
向移動量との差を、ひいてはX移動鏡4の反射面のZ軸
周りの回転量を計測することができる。同様に、θY 干
渉計では、θY レシーバ20yの出力に基づいて、位置
Y1におけるY移動鏡5のY方向移動量と位置Y2にお
けるY移動鏡5のY方向移動量との差を、ひいてはY移
動鏡5の反射面のZ軸周りの回転量を計測することがで
きる。なお、各レシーバの出力は、X干渉計およびY干
渉計からの出力値を補正処理するための処理系22に供
給される。
【0022】ところで、X移動鏡4の反射面とY移動鏡
5の反射面とのなす角度の直角からのずれ量が全く変動
しない場合、θX 干渉計で計測されるX移動鏡4の回転
量とθY 干渉計で計測されるY移動鏡5の回転量とは同
じ値になる。反対に、2つの移動鏡の直角からのずれ量
が変動した場合、θX 干渉計で計測されるX移動鏡4の
回転量とθY 干渉計で計測されるY移動鏡5の回転量と
は異なる値となる。図2は、X移動鏡4の反射面とY移
動鏡5の反射面とのなす角度の直角からのずれ量の変動
を示す図であって、(a)は直角からのずれ量がほぼ0
の変動前の状態を、(b)は直角からのずれ量が変動し
た後の状態をそれぞれ示している。なお、変動前の状態
とは、たとえば前述のテスト露光によって2つの移動鏡
の直角からのずれ量が予め計測された状態である。
【0023】図2(a)に示すように、変動前の状態に
おいて、θX 干渉計の計測値はθX0であり、θY 干渉計
の計測値はθY0である。そして、図2(b)に示すよう
に、変動後の状態において、θX 干渉計の計測はθX1と
なり、θY 干渉計の計測値はθY1となっている。したが
って、X移動鏡4の反射面とY移動鏡5の反射面とのな
す角度の直角からのずれ量の変動量Δは、次の式(1)
で表される。 Δ=(θX0−θY0)−(θX1−θY1) (1)
【0024】第1実施例では、処理系22において、た
とえばテスト露光時のような初期状態におけるθX 干渉
計の計測値とθY 干渉計の計測値との差(θX0−θY0)
と、その後のθX 干渉計の計測値とθY 干渉計の計測値
との差(θX1−θY1)とに基づいて2つの移動鏡の直角
からのずれ量の変動量Δを随時計測し、計測した変動量
Δに応じてX干渉計およびY干渉計からの出力値をソフ
ト補正する。こうして、第1実施例の測定装置では、2
つの移動鏡の直角からのずれ量の変動の影響を受けるこ
となくステージの変位を高精度に測定することができ
る。
【0025】なお、測定装置では、何らかの理由により
ステージが制御不能になった場合、ステージ原点でリセ
ットを行う。従来技術では、ステージ原点において、ス
テージのX方向の位置座標、Y方向の位置座標、Z軸周
りの回転位置座標などをすべて装置のイニシャル状態の
値(X方向およびY方向の位置座標は0)にリセットす
る。しかしながら、第1実施例では、何らかの理由によ
りステージが制御不能になった場合、ステージの各座標
をすべて装置のイニシャル状態の値にリセットするが、
2つの移動鏡の直角からのずれ量の変動量Δは装置のイ
ニシャル状態の値にリセットしない。すなわち、リセッ
トの直前において計測されたずれ量の変動量Δを記憶
し、記憶した変動量Δをリセット後における変動量Δの
初期値としてオフセット入力する。こうして、変動量Δ
の初期値とリセット後のθX 干渉計の計測値とθY 干渉
計の計測値との差とに基づいて、リセット動作の影響を
受けることなく変動量Δを正確に計測することができ、
ひいては2つの移動鏡の直角からのずれ量の変動の影響
を受けることなくステージの変位を高精度に測定するこ
とができる。
【0026】なお、ステージの位置に応じて各移動鏡に
対する振動条件や温度条件などが変化する場合、たとえ
ばステージ原点のような所定位置において2つの移動鏡
の直角からのずれ量の変動量Δを計測することが望まし
い。特に、液晶パネル製造用の露光装置では、ガラス基
板の一辺が500mmを越え且つステージも大型化で高
速移動するため、ステージの移動範囲の全体に亘って温
度条件を一定に保つことは困難である。このため、1枚
のガラス基板を露光している途中で2つの移動鏡の直角
からのずれ量の変動量Δを計測すると、計測された変動
量Δが温度変化の影響を受け易く、この変動量Δに応じ
たソフト補正では却って測定誤差が拡大する可能性もあ
る。
【0027】したがって、特に液晶パネル製造用の露光
装置に適用される測定装置では、たとえばガラス基板の
露光が終了してガラス基板を交換する度に、2つの移動
鏡の直角からのずれ量の変動量Δを計測することが望ま
しい。この場合、ガラス基板の交換の度にリセット位置
(すなわちステージ原点)において、ステージの各座標
を装置のイニシャル状態の値にリセットするとともに変
動量Δの計測およびソフト補正を行うことがさらに望ま
しい。また、露光装置のスループットが低下しないよう
に、すべての基板に対して共通の位置であるローディン
グポジション(すなわち基板の交換位置)においてずれ
量の変動量Δを計測することが望ましい。さらに、2つ
の移動鏡の直角からのずれ量の変動量Δを常時計測し、
計測値が許容値を越えたときにのみ、たとえばリセット
位置や基板交換位置のような所定位置において変動量Δ
の計測およびソフト補正を行うこともできる。
【0028】図3は、本発明の第2実施例にかかる測定
装置の構成を部分的に示す斜視図である。上述のよう
に、第1実施例では、X干渉計およびY干渉計が移動鏡
および固定鏡との間を2往復するダブルパス構成であ
り、θX 干渉計およびθY 干渉計が移動鏡との間を1往
復するシングルパス構成である。これに対して、第2実
施例では、X干渉計およびY干渉計はダブルパス構成で
あって第1実施例と同じ構成を有するが、θX 干渉計お
よびθY 干渉計はダブルパス構成であって第1実施例と
は異なる構成を有する。なお、第2実施例においても、
X干渉計とY干渉計とは基本的に同じ構成を有し、θX
干渉計とθY 干渉計とは基本的に同じ構成を有する。し
たがって、図3では、X干渉計およびθX 干渉計だけを
図示し、Y干渉計およびθY 干渉計について図示を省略
している。以下、第1実施例との相違に着目して、第2
実施例を説明する。
【0029】図3において、レーザ光源10から射出さ
れたビームは、ビームスプリッター11に入射する。ビ
ームスプリッター11を透過したビームはX干渉計およ
びθX 干渉計に導かれ、ビームスプリッター11で反射
されたビームはY干渉計およびθY 干渉計に導かれる。
ビームスプリッター11を透過してX干渉計およびθX
干渉計に導かれたビームは、もう1つのビームスプリッ
ター12xに入射する。ビームスプリッター12xを透
過したビームはX干渉計に導かれ、ビームスプリッター
12xで反射されたビームはθX 干渉計に導かれる。上
述したように、第2実施例のX干渉計は、第1実施例の
X干渉計と同じ構成を有する。したがって、X干渉計に
ついて第1実施例と重複する説明を省略する。一方、ビ
ームスプリッター12xで反射されてθX 干渉計に導か
れたビームは、偏光ビームスプリッター30xに入射す
る。偏光ビームスプリッター30xを透過したビーム
(P偏光)はX移動鏡4に向かう第1ビームとなり、偏
光ビームスプリッター30xで反射されたビーム(S偏
光)はX移動鏡4に向かう第2ビームとなる。
【0030】偏光ビームスプリッター30xを透過した
第1ビームは、偏光ビームスプリッター31xを透過し
た後、1/4波長板32xを介して円偏光となり、X移
動鏡4の反射面上の位置X1の近傍に入射する。X移動
鏡4で反射された第1ビームは、1/4波長板32xを
介してS偏光となり、偏光ビームスプリッター31xに
入射する。偏光ビームスプリッター31xで反射された
第1ビームは、偏光ビームスプリッター33xで反射さ
れた後、1/4波長板32xを介して円偏光となり、X
移動鏡4の反射面上の位置X1の近傍に再び入射する。
X移動鏡4で反射された第1ビームは、1/4波長板3
2xを介してP偏光となり、偏光ビームスプリッター3
3xに入射する。偏光ビームスプリッター33xを透過
した第1ビームは、1/2波長板34xを介してS偏光
となり、偏光ビームスプリッター30xに戻る。こうし
て、偏光ビームスプリッター30xで反射された第1ビ
ームは、θX レシーバ35xに達する。
【0031】また、偏光ビームスプリッター30xで反
射された第2ビームは、1/2波長板36xを介してP
偏光となり、偏光ビームスプリッター37xに入射す
る。偏光ビームスプリッター37xを透過した第2ビー
ムは、1/4波長板38xを介して円偏光となり、X移
動鏡4の反射面上の位置X2の近傍に入射する。なお、
位置X1と位置X2とは、Y方向に沿って所定距離Lだ
け間隔を隔てている。X移動鏡4で反射された第2ビー
ムは、1/4波長板38xを介してS偏光となり、偏光
ビームスプリッター37xに入射する。偏光ビームスプ
リッター37xで反射された第2ビームは、偏光ビーム
スプリッター39xで反射された後、1/4波長板38
xを介して円偏光となり、X移動鏡4の反射面上の位置
X2の近傍に再び入射する。X移動鏡4で反射された第
2ビームは、1/4波長板38xを介してP偏光とな
り、偏光ビームスプリッター39xに入射する。偏光ビ
ームスプリッター39xを透過した第2ビームは、偏光
ビームスプリッター30xに戻る。こうして、偏光ビー
ムスプリッター30xを透過した第2ビームは、θX レ
シーバ35xに達する。
【0032】θX レシーバ35xでは、X移動鏡4の反
射面上の位置X1からの戻り光である第1ビームとX移
動鏡4の反射面上の位置X2からの戻り光である第2ビ
ームとの干渉により形成された干渉縞(ビート信号)を
カウントする。こうして、θX 干渉計では、θX レシー
バ35xの出力に基づいて、位置X1におけるX移動鏡
4のX方向移動量と位置X2におけるX移動鏡4のX方
向移動量との差を、ひいてはX移動鏡4の反射面のZ軸
周りの回転量を計測することができる。同様に、θY 干
渉計では、θY レシーバ35yの出力に基づいて、位置
Y1におけるY移動鏡5のY方向移動量と位置Y2にお
けるY移動鏡5のY方向移動量との差を、ひいてはY移
動鏡5の反射面のZ軸周りの回転量を計測することがで
きる。
【0033】以上のように、第2実施例においても、第
1実施例と同様に、θX 干渉計の計測値とθY 干渉計の
計測値との差に応じて随時計測した変動量Δに基づいて
X干渉計およびY干渉計からの出力値をソフト補正する
ことによって、2つの移動鏡の直角からのずれ量の変動
の影響を受けることなくステージの変位を高精度に測定
することができる。また、第2実施例では、θX 干渉計
およびθY 干渉計がダブルパス構成を有するので、X移
動鏡4の反射面のZ軸周りの回転量およびY移動鏡5の
反射面のZ軸周りの回転量を第1実施例よりも高い分解
能で計測することができる。
【0034】図4は、本発明の第3実施例にかかる測定
装置の構成を部分的に示す斜視図である。なお、第3実
施例においてもX干渉計とY干渉計とは基本的に同じ構
成を有し、θX 干渉計とθY 干渉計とは基本的に同じ構
成を有する。したがって、図4では、Y干渉計およびθ
Y 干渉計の図示を省略している。第3実施例は、第1実
施例と類似の構成を有する。しかしながら、第1実施例
ではθX 干渉計およびθY 干渉計が1つの差動干渉計か
ら構成されているが、第3実施例では2つの測長干渉計
から構成されている。以下、第1実施例との相違に着目
して、第3実施例を説明する。
【0035】図4において、レーザ光源10から射出さ
れたビームは、ビームスプリッター11に入射する。ビ
ームスプリッター11を透過したビームはX干渉計およ
びθX 干渉計に導かれ、ビームスプリッター11で反射
されたビームはY干渉計およびθY 干渉計に導かれる。
ビームスプリッター11を透過してX干渉計およびθX
干渉計に導かれたビームは、もう1つのビームスプリッ
ター40xに入射する。ビームスプリッター40xを透
過したビームは、さらにもう1つのビームスプリッター
41xに入射する。ビームスプリッター41xで反射さ
れたビームはX干渉計に導かれ、ビームスプリッター4
1xを透過したビームはθX 干渉計を構成する第1測長
干渉計に導かれ、ビームスプリッター40xで反射され
たビームはθX 干渉計を構成する第2測長干渉計に導か
れる。上述したように、第3実施例のX干渉計は、第1
実施例のX干渉計と同じ構成を有する。したがって、X
干渉計について第1実施例と重複する説明を省略する。
【0036】ビームスプリッター41xを透過して第1
測長干渉計に導かれたビームは、偏光ビームスプリッタ
ー42xに入射する。偏光ビームスプリッター42xを
透過したビーム(P偏光)はX移動鏡4に向かう測長ビ
ームとなり、偏光ビームスプリッター42xで反射され
たビーム(S偏光)はX固定鏡6に向かう参照ビームと
なる。偏光ビームスプリッター42xを透過した測長ビ
ームは、1/4波長板43xを介して円偏光となり、X
移動鏡4の反射面上の位置X1の近傍に入射する。X移
動鏡4で反射された測長ビームは、1/4波長板43x
を介してS偏光となり、偏光ビームスプリッター42x
に入射する。偏光ビームスプリッター42xで反射され
た測長ビームは、コーナーキューブ44xで反射され、
Y方向に沿って所定距離だけずれた状態で偏光ビームス
プリッター42xに入射する。偏光ビームスプリッター
42xで反射された測長ビームは、1/4波長板43x
を介して円偏光となり、X移動鏡4の反射面上の位置X
1の近傍で反射される。X移動鏡4で反射された測長ビ
ームは、1/4波長板43xを介してP偏光となり、偏
光ビームスプリッター42xに戻る。こうして、偏光ビ
ームスプリッター42xを透過した測長ビームは、θX
レシーバ46xに達する。
【0037】一方、偏光ビームスプリッター42xで反
射された参照ビームは、1/4波長板45xを介して円
偏光となり、X固定鏡6の反射面上の位置X3の近傍に
入射する。ここで、位置X1と位置X3とは、Z方向に
沿って間隔を隔てているが、Y方向に沿って同じ位置座
標を有する。X固定鏡6で反射された参照ビームは、1
/4波長板45xを介してP偏光となり、偏光ビームス
プリッター42xに入射する。偏光ビームスプリッター
42xを透過した参照ビームは、コーナーキューブ44
xで反射され、Y方向に沿って所定距離だけずれた状態
で偏光ビームスプリッター42xに入射する。偏光ビー
ムスプリッター42xで反射された参照ビームは、1/
4波長板45xを介して円偏光となり、X固定鏡6の反
射面上の位置X3の近傍で反射される。X固定鏡6で反
射された参照ビームは、1/4波長板45xを介してS
偏光となり、偏光ビームスプリッター42xに戻る。こ
うして、偏光ビームスプリッター42xで反射された参
照ビームは、θX レシーバ46xに達する。
【0038】一方、ビームスプリッター40xで反射さ
れて第2測長干渉計に導かれたビームは、偏光ビームス
プリッター47xに入射する。偏光ビームスプリッター
47xを透過したビーム(P偏光)はX移動鏡4に向か
う測長ビームとなり、偏光ビームスプリッター47xで
反射されたビーム(S偏光)はX固定鏡6に向かう参照
ビームとなる。偏光ビームスプリッター47xを透過し
た測長ビームは、1/4波長板48xを介して円偏光と
なり、X移動鏡4の反射面上の位置X2の近傍に入射す
る。なお、位置X1と位置X2とは、Y方向に沿って所
定距離Lだけ間隔を隔てている。X移動鏡4で反射され
た測長ビームは、1/4波長板48xを介してS偏光と
なり、偏光ビームスプリッター47xに入射する。偏光
ビームスプリッター47xで反射された測長ビームは、
コーナーキューブ49xで反射され、Y方向に沿って所
定距離だけずれた状態で偏光ビームスプリッター47x
に入射する。偏光ビームスプリッター47xで反射され
た測長ビームは、1/4波長板48xを介して円偏光と
なり、X移動鏡4の反射面上の位置X2の近傍で反射さ
れる。X移動鏡4で反射された測長ビームは、1/4波
長板48xを介してP偏光となり、偏光ビームスプリッ
ター47xに戻る。こうして、偏光ビームスプリッター
47xを透過した測長ビームは、θX レシーバ51xに
達する。
【0039】一方、偏光ビームスプリッター47xで反
射された参照ビームは、1/4波長板50xを介して円
偏光となり、X固定鏡6の反射面上の位置X4の近傍に
入射する。ここで、位置X2と位置X4とは、Z方向に
沿って間隔を隔てているが、Y方向に沿って同じ位置座
標を有する。X固定鏡6で反射された参照ビームは、1
/4波長板50xを介してP偏光となり、偏光ビームス
プリッター47xに入射する。偏光ビームスプリッター
47xを透過した参照ビームは、コーナーキューブ49
xで反射され、Y方向に沿って所定距離だけずれた状態
で偏光ビームスプリッター47xに入射する。偏光ビー
ムスプリッター47xで反射された参照ビームは、1/
4波長板50xを介して円偏光となり、X固定鏡6の反
射面上の位置X4の近傍で反射される。X固定鏡6で反
射された参照ビームは、1/4波長板50xを介してS
偏光となり、偏光ビームスプリッター47xに戻る。こ
うして、偏光ビームスプリッター47xで反射された参
照ビームは、θX レシーバ51xに達する。
【0040】こうして、θX レシーバ46xでは、X移
動鏡4からの戻り光である測長ビームとX固定鏡6から
の戻り光である参照ビームとの干渉により形成された干
渉縞(ビート信号)をカウントする。こうして、θX 干
渉計では、θX レシーバ46xの出力に基づいて、位置
X1におけるX移動鏡4のX方向移動量を計測すること
ができる。同様に、θX レシーバ51xでは、X移動鏡
4からの戻り光である測長ビームとX固定鏡6からの戻
り光である参照ビームとの干渉により形成された干渉縞
(ビート信号)をカウントする。こうして、θX 干渉計
では、θX レシーバ51xの出力に基づいて、位置X2
におけるX移動鏡4のX方向移動量を計測することがで
きる。
【0041】以上より、θX 干渉計では、θX レシーバ
46xの出力とθX レシーバ51xの出力とに基づい
て、位置X1におけるX移動鏡4のX方向移動量と位置
X2におけるX移動鏡4のX方向移動量との差を、ひい
てはX移動鏡4の反射面のZ軸周りの回転量を計測する
ことができる。同様に、θY 干渉計では、θY レシーバ
46yの出力とθY レシーバ51yの出力とに基づい
て、位置Y1におけるY移動鏡5のY方向移動量と位置
Y2におけるY移動鏡5のY方向移動量との差を、ひい
てはY移動鏡5の反射面のZ軸周りの回転量を計測する
ことができる。
【0042】このように、第3実施例においても、第1
実施例と同様に、θX 干渉計の計測値とθY 干渉計の計
測値との差から随時計測した変動量Δに応じてX干渉計
およびY干渉計からの出力値をソフト補正することによ
って、2つの移動鏡の直角からのずれ量の変動の影響を
受けることなくステージの変位を高精度に測定すること
ができる。また、第3実施例では、各移動鏡に対して3
軸の測長干渉計を備えている。したがって、特願平8−
44282号明細書および図面に示すように、隣接する
2つの測長干渉計の間隔が僅かに異なるように配置する
ことにより、その間隔の差に等しいピッチですなわち測
長干渉計の間隔よりも小さいピッチで移動鏡の反射面の
面形状を計測することができるという利点がある。
【0043】なお、第3実施例では、中央の測長干渉計
でX干渉計またはY干渉計を構成し、両側の2つの測長
干渉計でθX 干渉計またはθY 干渉計を構成している。
しかしながら、任意の1つの測長干渉計でX干渉計また
はY干渉計を構成し、残りの2つの測長干渉計でθX 干
渉計またはθY 干渉計を構成することもできる。また、
第3実施例では、各移動鏡に対して3つの測長干渉計を
備えているが、各移動鏡に対して2つの測長干渉計を備
えた変形例も可能である。この場合、2つの測長干渉計
の計測値の平均に基づいて移動鏡の移動量を計測し、2
つの測長干渉計の計測値の差に基づいて移動鏡の反射面
のZ軸周りの回転量を計測する。
【0044】なお、上述の各実施例において、X移動鏡
およびY移動鏡を試料台に取り付けているが、試料台の
端面に反射面を形成することにより試料台とX移動鏡お
よびY移動鏡とを一体的に構成することもできる。ま
た、第1実施例および第2実施例において、環境の変化
の影響を受けないように、差動干渉計の第1ビームの光
路長と第2ビームの光路長とを等しく構成することが望
ましい。なお、本発明の測定装置は、いわゆる測長装置
や位置決め装置などとして利用可能なことはいうまでも
ない。
【0045】
【効果】以上説明したように、本発明では、2つの移動
鏡の移動量および回転量をそれぞれ計測するための4つ
の干渉計を備えているので、各移動鏡の反射面の回転量
の差に基づいて2つの移動鏡の角度の変動量を随時計測
することができる。したがって、たとえばステージの所
定位置において計測した変動量に応じて所定の干渉計か
らの出力値を補正処理することにより、2つの移動鏡の
角度の変動の影響を受けることなくステージの変位を高
精度に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる測定装置の構成を
概略的に示す斜視図である。
【図2】図1のX移動鏡4の反射面とY移動鏡5の反射
面とのなす角度の直角からのずれ量の変動を示す図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例にかかる測定装置の構成を
部分的に示す斜視図である。
【図4】本発明の第3実施例にかかる測定装置の構成を
部分的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 試料台 2 Xステージ 3 Yステージ 4 X移動鏡 5 Y移動鏡 6 X固定鏡 7 Y固定鏡 10 レーザ光源 11、12 ビームスプリッター 13、18 偏光ビームスプリッター 14、16、19、21 1/4波長板 15 コーナーキューブ 17、20 レシーバ 22 処理系

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検物体を支持して所定平面に沿って二
    次元的に移動可能なステージの変位を測定するための測
    定装置において、 前記所定平面上の第1方向に垂直な反射面を有するよう
    に前記ステージに取り付けられた第1移動鏡の前記第1
    方向に沿った第1移動量を計測するための第1干渉計
    と、 前記第1方向とは異なる前記所定平面上の第2方向に垂
    直な反射面を有するように前記ステージに取り付けられ
    た第2移動鏡の前記第2方向に沿った第2移動量を計測
    するための第2干渉計と、 前記所定平面に垂直な所定軸線を中心とした前記第1移
    動鏡の反射面の第1回転量を計測するための第3干渉計
    と、 前記所定軸線を中心とした前記第2移動鏡の反射面の第
    2回転量を計測するための第4干渉計と、 前記第1干渉計および前記第2干渉計からの出力値を補
    正処理するための処理系とを備え、 前記処理系は、前記第3干渉計で計測された前記第1回
    転量と前記第4干渉計で計測された前記第2回転量との
    差に基づいて、前記第1移動鏡の反射面と前記第2移動
    鏡の反射面とのなす角度の変動量を計測し、且つ該変動
    量に応じて前記第1干渉計および前記第2干渉計からの
    出力値を補正処理し、前記第1移動鏡の反射面と前記第
    2移動鏡の反射面とのなす角度の変動の影響を受けるこ
    となく前記ステージの変位を測定することを特徴とする
    測定装置。
  2. 【請求項2】 前記第1干渉計は、前記第1移動鏡まで
    の光路を往復した測長ビームと第1固定鏡までの光路を
    往復した参照ビームとの干渉に基づいて前記第1移動量
    を計測する第1測長干渉計を有し、 前記第2干渉計は、前記第2移動鏡までの光路を往復し
    た測長ビームと第2固定鏡までの光路を往復した参照ビ
    ームとの干渉に基づいて前記第2移動量を計測する第2
    測長干渉計を有し、 前記第3干渉計は、前記第1移動鏡の反射面上の第1位
    置で反射した第1ビームと前記第1移動鏡の反射面上の
    第2位置で反射した第2ビームとの干渉に基づいて前記
    第1回転量を計測する第1差動干渉計を有し、 前記第4干渉計は、前記第2移動鏡の反射面上の第1位
    置で反射した第1ビームと前記第2移動鏡の反射面上の
    第2位置で反射した第2ビームとの干渉に基づいて前記
    第2回転量を計測する第2差動干渉計を有することを特
    徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 【請求項3】 前記第1干渉計は、前記第1移動鏡の反
    射面上の第1位置までの光路を往復した測長ビームと第
    1固定鏡までの光路を往復した参照ビームとの干渉に基
    づいて前記第1移動量を計測する第1測長干渉計を有
    し、 前記第3干渉計は、前記第1移動鏡の反射面上の第2位
    置までの光路を往復した測長ビームと第1固定鏡までの
    光路を往復した参照ビームとの干渉に基づいて前記第2
    位置における前記第1移動鏡の前記第1方向に沿った移
    動量を計測する第2測長干渉計と、前記第1移動鏡の反
    射面上の第3位置までの光路を往復した測長ビームと第
    1固定鏡までの光路を往復した参照ビームとの干渉に基
    づいて前記第3位置における前記第1移動鏡の前記第1
    方向に沿った移動量を計測する第3測長干渉計とを有
    し、 前記第2干渉計は、前記第2移動鏡の反射面上の第1位
    置までの光路を往復した測長ビームと第2固定鏡までの
    光路を往復した参照ビームとの干渉に基づいて前記第2
    移動量を計測する第4測長干渉計を有し、 前記第4干渉計は、前記第2移動鏡の反射面上の第2位
    置までの光路を往復した測長ビームと第2固定鏡までの
    光路を往復した参照ビームとの干渉に基づいて前記第2
    位置における前記第2移動鏡の前記第2方向に沿った移
    動量を計測する第5測長干渉計と、前記第2移動鏡の反
    射面上の第3位置までの光路を往復した測長ビームと第
    2固定鏡までの光路を往復した参照ビームとの干渉に基
    づいて前記第3位置における前記第2移動鏡の前記第2
    方向に沿った移動量を計測する第6測長干渉計とを有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  4. 【請求項4】 前記処理系は、前記ステージの所定位置
    において計測された前記第1移動鏡の反射面と前記第2
    移動鏡の反射面とのなす角度の変動量に応じて前記第1
    干渉計および前記第2干渉計からの出力値を随時補正処
    理することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項
    に記載の測定装置。
  5. 【請求項5】 前記処理系は、前記ステージの任意位置
    において随時計測される前記第1移動鏡の反射面と前記
    第2移動鏡の反射面とのなす角度の変動量が所定値を越
    えたときに、前記ステージの所定位置における前記変動
    量の計測と前記第1および前記第2干渉計の補正処理と
    を行うことを特徴とする請求項4に記載の測定装置。
  6. 【請求項6】 前記処理系は、前記被検物体を交換する
    度に、前記ステージの所定位置における前記変動量の計
    測と前記第1および前記第2干渉計の補正処理とを行う
    ことを特徴とする請求項4に記載の測定装置。
  7. 【請求項7】 前記処理系は、前記ステージの所定位置
    として、前記ステージのリセット位置または前記被検物
    体の交換位置において、前記変動量の計測と前記第1お
    よび前記第2干渉計の補正処理とを行うことを特徴とす
    る請求項4乃至6のいずれか1項に記載の測定装置。
  8. 【請求項8】 前記処理系は、前記ステージのリセット
    前において計測された前記変動量を記憶し、記憶された
    リセット前の前記変動量を前記ステージのリセット後に
    おける前記変動量の初期値とすることを特徴とする請求
    項1乃至7のいずれか1項に記載の測定装置。
JP9014545A 1997-01-10 1997-01-10 干渉計を備えた測定装置 Pending JPH10197211A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010127758A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Panasonic Corp 三次元形状測定装置
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