JPH10197209A - スロットルバルブ開度センサ - Google Patents

スロットルバルブ開度センサ

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JPH10197209A
JPH10197209A JP165497A JP165497A JPH10197209A JP H10197209 A JPH10197209 A JP H10197209A JP 165497 A JP165497 A JP 165497A JP 165497 A JP165497 A JP 165497A JP H10197209 A JPH10197209 A JP H10197209A
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JP
Japan
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temperature
throttle valve
hall element
circuit board
throttle
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JP165497A
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English (en)
Inventor
Hideki Kawamura
秀樹 河村
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】たとえ雰囲気温度が急変するような状況下にあ
っても、温度変化に影響されない高い精度にてスロット
ルバルブの開度を検出できるようにする。 【解決手段】ロータ3はスロットルバルブを軸支するス
ロットルシャフト1に装着され、ロータ3には永久磁石
5が固着され、その中心部にはホール素子10が配置さ
れている。センサハウジング6の凹部7内には回路基板
20が配置され、ハウジング6におけるリード11より
も外気側の肉厚t1を小さくし、ハウジング6における
回路基板20の下での肉厚t2を小さくし、シリコーン
ゲル30の充填厚みt3を大きくすることにより、雰囲
気温度の変化に対する永久磁石5の温度遅れの時定数τ
m 、回路基板20の温度遅れの時定数τp 、ホール素子
10の温度遅れの時定数τe としたとき、τm >τp
τe の関係を満たす。これにより、雰囲気温度が急変す
るような状況下において検出誤差が小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車載用エンジン
の吸気調量バルブであるスロットルバルブの開度を検出
するスロットルバルブ開度センサに関し、特にスロット
ルバルブの開閉を電子制御するシステム等、その開度を
モニタする上で高い検出精度が要求されるシステムに採
用して好適なセンサ構造の具現に関する。
【0002】
【従来の技術】上記スロットルバルブの開閉機構(以
下、単にスロットルという)としては、アクセルペダル
とのリンクによってメカニカルにその開閉を行うメカニ
カル式のもの、或いはアクセル開度やその他の条件に応
じて電子的にその開閉を制御する電子式のものが一般に
知られている。
【0003】図9に、メカニカル式スロットルについて
その構成を模式的に示す。このメカニカル式スロットル
は、同図9に示されるように、エンジン(図示せず)の
吸気管100内に図示の如く配設されてその吸気量を調
量するスロットルバルブ101と、このスロットルバル
ブ101に機械的にリンクされたアクセルペダル102
とを基本的に有して構成される。
【0004】すなわちこのメカニカル式スロットルにあ
っては、アクセルペダル102の踏み込み量に直接対応
して上記スロットルバルブ101の開度が決定されるよ
うになり、アクセルペダル102の踏み込み量が「0」
すなわち踏み込みのない状態では、上記スロットルバル
ブ101も全閉状態に維持される。
【0005】また、こうしたメカニカル式スロットルが
採用される場合には通常、同図9に併せ示されるISC
(アイドルスピードコントロール)機構を通じてアイド
ル時におけるエンジン回転数の制御が行われる。
【0006】このISC機構は、上記スロットルバルブ
101を迂回するよう吸気管100に対し図示の如く設
けられたバイパス通路104と、このバイパス通路10
4を開閉するISCバルブ105とによって構成され
る。そして、スロットルバルブ101の開度を検出する
スロットルバルブ開度センサ110によって同スロット
ルバルブ101の全閉が検出されるアイドル運転時、所
望のエンジン回転数が得られるよう、上記ISCバルブ
105の開度が電子制御装置130によって制御され
る。
【0007】スロットルバルブ101の全閉時、ISC
機構を通じてこうした吸気量制御が実行されることによ
り、極めて安定した且つ木目の細かいエンジン回転数制
御が実現されるようになる。
【0008】一方、こうしたメカニカル式スロットルに
対し、電子式スロットルは、図10に示されるように、
吸気管100内に図示の如く配設されて上記同様エンジ
ンの吸気量を調量するスロットルバルブ201と、この
スロットルバルブ201とは機械的に独立に設けられた
アクセルペダル202とを有して構成される。そして、
これらスロットルバルブ201及びアクセルペダル20
2にはそれぞれその開度を検出するためのセンサ210
及び220が設けられており、通常は、電子制御装置2
30を通じて、 (1)アクセル開度センサ220からの出力に基づきア
クセルペダル202の踏み込み量を検知する。 (2)このアクセルペダル202の踏み込み量に対応し
たスロットルバルブ201の開度が得られるよう、スロ
ットルバルブ開度センサ210の出力をモニタしつつ、
モータ240を通じて同スロットルバルブ201を開閉
駆動する。 といったフィードバック制御が実行されるようになる。
【0009】電子制御装置230を通じてこのような制
御が行われることにより、上記スロットルバルブ201
とアクセルペダル202とが機械的に独立した関係にお
かれる場合であれ、上記メカニカル式スロットルに準じ
た態様で、それら作動関係が維持されるようになる。な
お、該電子式スロットルとしての異常時等には、一種の
フェールセーフ機能として、これらスロットルバルブ2
01とアクセルペダル202とが適宜の機構を介してメ
カニカルにリンクされることもある。
【0010】また、電子式スロットルとしての同構成に
よれば、例えば上記ISCにかかる制御なども、電子制
御装置230による上記スロットルバルブ201の開閉
制御を通じて実現されるようになる。
【0011】すなわちこの場合、電子制御装置230で
は、 (1)アイドル時の目標エンジン回転数を求めてこれを
スロットルバルブ201の開度情報に変換する。 (2)この目標とする開度情報に対応したスロットルバ
ルブ201の開度が得られるよう、スロットルバルブ開
度センサ210の出力をモニタしつつ、モータ240を
通じて同スロットルバルブ201を開閉駆動する。 といったフィードバック制御を実行することとなる。
【0012】何れにせよ、こうした電子式スロットルに
あっては、スロットルバルブ201の開度を適正に制御
し、またモニタする上で、上記スロットルバルブ開度セ
ンサ210の検出精度が極めて重要な意味を持つように
なる。
【0013】図11に、上記スロットルバルブ開度セン
サ210も含めて、こうした電子式スロットルの具体構
造についてその一例を示す。この図11に示される電子
スロットルにおいて、スロットルボディー200は、上
記吸気管100に対して組み付けられる部分であり、そ
の内部に、上記スロットルバルブ201がスロットルシ
ャフト1によって軸支されている。
【0014】また、このスロットルシャフト1は、上記
電子制御装置230によりその駆動が制御されるモータ
240の回転軸にギア群241並びに電磁クラッチ24
2を介して連結されている。
【0015】したがって、上記電磁クラッチ242のオ
ン状態でモータ240が駆動されることにより、その回
転が上記ギア群241を介してスロットルシャフト1に
伝達され、上記スロットルバルブ201の開閉が行われ
ることとなる。
【0016】一方、上記スロットルシャフト1の一方端
にはフランジ部2が設けられ、このフランジ部2に、円
筒部を有する金属製のロータ3がビス4によって固定さ
れている。
【0017】ロータ3は、ホール素子10及びその駆動
並びに信号処理用の回路基板20と共にスロットルバル
ブ開度センサ210を構成する部分であり、その円筒部
の内部に180°毎にS極,N極に着磁された円筒状の
永久磁石5を有している。そして、ロータ3はこの永久
磁石5、上記スロットルシャフト1の回転に伴って回転
する。
【0018】また、ホール素子10は、この回転する永
久磁石5の回転中心部に位置するよう、樹脂製のセンサ
ハウジング6内に上記回路基板20と共に固定されてい
る。すなわち、同スロットルバルブ開度センサ210に
あっては、このホール素子10に対する上記永久磁石5
の磁界付与方向に基づいてスロットルシャフト1の回転
角度、すなわちスロットルバルブ201の開度を非接触
にて検出するようになっている。
【0019】以下、図12及び図13に基づき、こうし
たスロットルバルブ開度センサ210による開度検出原
理を更に詳述する。同スロットルバルブ開度センサにあ
っては、図12にその概要を模式的に示すように、スロ
ットルシャフト1に連動して回転するロータ3に対し、
その回転軸と直交する方向に着磁された円筒形状の永久
磁石5が設けられ、円筒形状の永久磁石5において18
0°毎にS極とN極が着磁されている。そして、該永久
磁石5の中空部内に、ロータ3の回転軸に沿った面に平
行且つ回転軸を中心に対称に、同永久磁石5の磁界方向
を検出するホール素子10が配設されている。
【0020】このため、スロットルシャフト1の回動に
伴い永久磁石5がホール素子10の周りを同図12に示
される態様で回転すると、該ホール素子10の感磁面に
対する磁界方向が変化し、その変化した角度θに対応し
た電気信号すなわちホール電圧VHが、 VH=KH・B・Rd・I・sinθ =VA・sinθ …(1) といったかたちで、同ホール素子10から出力されるよ
うになる。
【0021】ここで、値VAは、値「KH・B・Rd・
I」に対応した定数である。図13に示されるように、
ロータ3が「−90(=θ)」度から「+90(=
θ)」度まで回転する間に、上記ホール電圧VHは、
「−VA」から「+VA」へと正弦波上を連続的に変化
するようになる。また、同(1)式において、KHはホ
ール素子10の感度であり、Bは永久磁石5の磁束密度
であり、Rdはホール素子10の内部抵抗であり、Iは
ホール素子10の駆動電流である。
【0022】図11に例示したスロットルバルブ開度セ
ンサ210において、回路基板20では、上記駆動電流
Iをホール素子10に対し供給するとともに、ホール素
子10からこうした態様で出力されるホール電圧VHを
所要に処理して、上記スロットルバルブ201の開度に
対応した電気信号を出力することとなる。なおこの出力
は、図示しないコネクタ等を介して電子制御装置230
(図10)に取り込まれるようになる。
【0023】ところで、上記ホール素子10や永久磁石
5は本来、負の温度特性を持つことから、通常であれば
周囲の温度に応じてその駆動条件が変化し、上記出力さ
れるホール電圧VHにも、それら温度特性に応じた変動
が来たすようになる。そして、ホール電圧VHにこのよ
うな変動が来たす場合、上記回路基板20を通じて処理
される信号、すなわち上記スロットルバルブ201の開
度を示す信号の信頼性も自ずと低いものとなる。
【0024】そこで、こうした回路基板20には通常、
上記駆動電流Iに対し正の温度特性を持たせる温度特性
補償回路を設け、該補償回路を通じて上記ホール素子1
0や永久磁石5の温度特性を補償するようにしている。
【0025】なお、このような温度特性補償回路を有す
るホール素子の駆動並びに信号処理回路としては従来、
例えば特開平8−201106号公報に記載されている
回路が知られている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】このように、ホール素
子や磁石の温度特性を、その駆動用の基準電圧若しくは
駆動電流を通じて補償するようにすれば、その出力され
るホール電圧VHの信頼性も自ずと高まるようになる。
そして、こうしてホール電圧VHの信頼性が高まれば、
上記スロットルバルブ開度センサとしてもそのセンサ出
力を常に高い精度に維持することができるようになる。
【0027】しかし、上記回路基板20はそもそも、該
基板20自身の温度環境においてホール素子10や永久
磁石5の温度特性を補償するものであることから、回路
基板20がそれらホール素子10や永久磁石5と異なる
温度環境におかれる場合には、自ずとその補償される温
度特性にもずれが生じるようになる。
【0028】例えば、当該車両が登坂して一時停車した
後、降坂する場合等、そのエンジンルームの雰囲気温度
が急変するような状況下では、同スロットルバルブ開度
センサにあっても、上記ホール素子10や永久磁石5と
上記回路基板20とで、その温度に差が生じることとな
る。この車両の「登坂−停車−降坂」を例とした主にス
ロットルバルブ開度センサ内部における温度環境変化の
推移、並びにその影響について、図11並びに図14を
参照して更に詳述する。
【0029】まず、登坂後の停車時には、エンジンの余
熱によって、エンジンルーム内の雰囲気温度も高温とな
っている。そしてその後の降坂時には、該降坂に伴う冷
えた新気がエンジンルーム内に流入することとなり、該
エンジンルーム内の温度は、図14(a)に示される態
様で急激に低下する。このとき、上記スロットルバルブ
開度センサにあっては図11に矢印F1及びF2にて付
記する方向でスロットルボディー200側からエンジン
ルーム(雰囲気)側への熱伝導が起こり、時間的には、 ・エンジンルーム(雰囲気)→センサハウジング6→回
路基板20→ホール素子10→永久磁石5→ロータ3→
スロットルシャフト1→スロットルボディー200 といった順序でその冷却が行われるようになる。
【0030】しかも、同スロットルバルブ開度センサに
おいては、 (イ)回路基板20は、それ自身の熱容量が小さいた
め、エンジンルーム(雰囲気)側からの冷却によって、
その温度が速く変化(低下)する。 (ロ)永久磁石5は、熱伝導率の高い金属製のロータ3
及びスロットルシャフト1を介して、熱容量が大きく温
度の変化しにくいスロットルボディー200に連結され
ているため、その温度変化は遅い。 (ハ)ホール素子10は、電気的にも機械的にも上記回
路基板20に連結されているものの、上記温度変化の遅
い永久磁石5によって囲繞されているなど、その温度環
境は回路基板20とは多少異なったものとなっている。
このためその温度変化は、永久磁石5よりは速く、回路
基板20よりは遅い。といった、要素毎に異なる温度環
境におかれており、結局、上記降坂に伴う冷却の過程に
おいて、これら回路基板20、ホール素子10、及び永
久磁石5には、図14(b)に示されるような温度差が
生じることとなる。
【0031】そしてこのとき、回路基板20では上述し
たように、自らの温度環境において上記ホール素子10
や永久磁石5の温度特性補償を行うことにより、その出
力にも、図14(c)に示されるような検出誤差が生じ
るようになる。
【0032】この検出誤差の発生プロセスについてさら
に言及すると、図14(b)に示すように、永久磁石5
における外気の温度変化に対する温度遅れの変化度合い
を「τm 」、回路基板20における外気の温度変化に対
する温度遅れの変化度合いを「τp 」、ホール素子10
における外気の温度変化に対する温度遅れの変化度合い
を「τe 」としたとき、 τm >τe >τp の関係になる。
【0033】この大小関係が成り立っていると、図15
の温度に対するセンサ出力の特性図(ホール素子10の
み変化させたときの特性線L1、永久磁石5のみ変化さ
せたときの特性線L2、L1+L2の特性線L3、回路
基板20での補償回路の特性線L4)において外気温度
が低温側に急に変化した時にはホール素子10及び回路
基板20はP1,P2に示すポイントに移行する。つま
り、最も冷えやすい回路基板20が温度T1になった時
に、回路基板20よりも冷えにくいホール素子10が温
度T2(>T1)になり、さらに冷えにくい永久磁石5
が温度T3(>T2)になり、特性線L1,L2上の各
温度でのポイントP1,2となり、補償回路においては
P3に示すポイントでの補正が行われ、真の補正ポイン
トP3’との温度ズレによる誤差Δ3を生じてしまう。
誤差Δ3の内訳は、ポイントP1での誤差Δ1とポイン
トP2での誤差Δ2との和となる。
【0034】このように、スロットルバルブ開度センサ
にあっては通常、ホール素子の駆動並びに信号処理を行
う回路基板に設けられた温度特性補償回路によってホー
ル素子や永久磁石の温度特性が補償されるとはいえ、エ
ンジンルームの雰囲気温度が急変するような状況下で
は、同回路による温度補償が正しく行われず、上述した
検出誤差を生じることとなる。
【0035】そして特に、前記ISC等にかかる制御を
もスロットルバルブの開閉を通じて行う電子式スロット
ル等、その開度をモニタする上で高い検出精度が要求さ
れるシステムにあっては、スロットルバルブ開度センサ
によるこのような検出誤差はできるかぎり小さくするこ
とが望ましい。
【0036】この発明は、こうした実情に鑑みてなされ
たものであり、たとえ雰囲気温度が急変するような状況
下にあっても、それら温度変化に影響されない高い精度
にてスロットルバルブの開度を検出することのできるス
ロットルバルブ開度センサを提供することを目的とす
る。
【0037】
【課題を解決するための手段】前述のように、本来異な
る温度環境におかれる永久磁石等の磁石手段、ホール素
子等の磁電変換素子、そしてその駆動や信号処理を行う
回路基板ではあるが、請求項1記載の発明によるよう
に、雰囲気温度の変化に対する前記磁石手段の温度遅れ
の時定数をτm 、雰囲気温度の変化に対する前記回路基
板の温度遅れの時定数をτp 、雰囲気温度の変化に対す
る前記磁電変換素子の温度遅れの時定数をτeとしたと
き、 τm >τp >τe の関係を満たすようにすると、好ましい温度補償が行わ
れる。
【0038】つまり、図4の温度に対するセンサ出力の
特性図(ホール素子のみ変化させたときの特性線L1、
永久磁石のみ変化させたときの特性線L2、L1+L2
の特性線L3、回路基板での補償回路の特性線L4)に
おいて雰囲気温度(外気温度)が低温側に変化した時に
はホール素子及び回路基板はP11,P12に示すポイ
ントに移行する。即ち、最も冷えやすいホール素子が温
度T12になった時に、ホール素子よりも冷えにくい回
路基板が温度T11(>T12)になり、さらに冷えに
くい磁石が温度T13(>T11)になり、特性線L
1,L2上の各温度でのポイントP11,P12とな
り、補償回路においてはP13に示すポイントでの補正
が行われ、真の補正ポイントP13’との温度ズレによ
る誤差Δ13としては、ポイントP11での負の誤差Δ
11とポイントP12での正の誤差Δ12との和とな
る。よって、図15に示した温度ズレによる誤差Δ3と
してポイントP1での正の誤差Δ1とポイントP2での
正の誤差Δ2との和となる場合に比べ、誤差が小さくな
る。
【0039】したがって、たとえ前記雰囲気温度が急変
するような状況に際しても、これら磁石手段、磁電変換
素子、及び回路基板間での温度差が生じても、同スロッ
トルバルブ開度センサとしての検出誤差も最小限に抑制
されることとなり、雰囲気温度の変化に影響されない高
い精度にてスロットルバルブの開度を検出することがで
きるようになる。
【0040】また、請求項2に記載のように、温度とセ
ンサ出力との関係における磁電変換素子のみ変化させた
特性線での傾きをαとし、温度とセンサ出力との関係に
おける前記磁石手段のみ変化させた特性線での傾きをβ
としたとき、 α(τm −τp )=β(τp −τe ) の関係を満たすようにすると、図4における誤差Δ13
としては、ポイントP11での負の誤差Δ11とポイン
トP12での正の誤差Δ12との和となるときの、負の
誤差Δ11と正の誤差Δ12の絶対値を等しくして誤差
「0」を実現できる。
【0041】また、請求項3に記載のように、磁電変換
素子と回路基板が並設され、磁電変換素子の背面が外気
に曝されている構成とすると、前述のτm >τp >τe
の関係を満足させるのに好ましい構造となる。つまり、
磁電変換素子においてその背面側を熱伝搬路とし、τp
>τe の関係を満足させやすくなる。
【0042】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、この発明を具体化した第1
の実施の形態を説明する。
【0043】この実施形態のセンサは、開度検出素子と
してホール素子を用い、先の図12及び図13に示した
原理に基づき、非接触にてスロットルバルブの開度を検
出するセンサとして構成されている。
【0044】はじめに、図1,2を参照して、同実施形
態にかかるスロットルバルブ開度センサの構成について
説明する。図1は同センサの正面図(図11において右
側面から見たB矢視図)であり、図2は図1のA−A線
での断面図である。
【0045】図1において符号240で示す部材が図1
1でのモータであり、符号243にて示す部材は図11
のギヤ群241を覆うギヤケースである。図2におい
て、スロットルシャフト1は、例えば先の図11に例示
したような電子式スロットルにあって、そのスロットル
バルブ(図1では図示を割愛)を軸支する金属製のシャ
フトである。該シャフト1は通常、これも図示を割愛し
た熱容量の大きいスロットルボディーに熱的に接続され
ている。
【0046】また、このスロットルシャフト1の先端に
はフランジ部2が設けられ、該フランジ部2に対して、
当該センサのいわば回転入力部を構成するロータ3がビ
ス4によって装着されている。
【0047】このロータ3は、樹脂等、熱伝導率の低い
材料からなるとともに、上記フランジ部2に結合される
円筒形の結合部3aと、その上部に一体に結合された鉄
等の磁性体材料からなるヨーク部3bとを有して構成さ
れる。なお結合部3aも、そのフランジ部2と結合され
る底辺はフランジ状に加工されており、またヨーク部3
bには、その内周面に、先の図12に示されるような円
筒形状を有して、その回転軸と直交する方向に着磁され
た永久磁石5が取り付けられている。
【0048】また、ロータ3の上記構成により、スロッ
トルバルブを開閉すべくスロットルシャフト1が回動さ
れるとき、上記ヨーク部3bに装着された永久磁石5
も、同ロータ3共々、その回動に伴って回転されること
となる。そして、この回転に伴う同永久磁石5の磁界方
向が、当該センサのいわば回転検出部を構成するホール
素子10によって検知される。
【0049】ホール素子10は、図示しないスロットル
ボディーに対してビス等により装着された樹脂等からな
るセンサハウジング6に、同図1,2に示される態様
で、上記回転する永久磁石5の回転中心に位置するよ
う、一体に固定されている。こうしてホール素子10に
は、上記永久磁石5によって、先の図12に示されるよ
うな平行磁界が印加されるようになる。より詳しくは、
図2に示すように、センサハウジング6の下面には凹部
6aが形成され、この凹部6a内に前述のヨーク部3b
が位置している。同凹部6a内におけるセンサハウジン
グ6の下面には突起6bが設けられ、突起6bの下面に
ホール素子10が固着されている。又、ホール素子10
の背面(上面)にはセンサハウジング6の平板部6cが
形成され、ホール素子10の背面(上面)側が外気に曝
されている。つまり、図2中、上側がエンジンルーム
(外気雰囲気)となる。
【0050】一方、上記センサハウジング6におけるホ
ール素子10の設置位置とはズレた位置において上面に
開口する凹部7が形成され、凹部7内が回路室となって
いる。凹部7の底面7aには回路基板20が接着剤等に
より固定されている。回路基板20は上記ホール素子1
0を駆動し、更にはその出力を所要に処理するためのも
のである。凹部7の内部にはシリコーンゲル30が充填
されるとともに凹部7の上面開口部はキャップ8にて塞
がれている。このように、エンジンルーム等、前述した
雰囲気側に回路室(凹部7)が設けられており、この凹
部7の底部7aに、回路基板20が配置されている。
【0051】回路基板20にはアルミナ基板等が用いら
れ、回路基板20とホール素子10とは、センサハウジ
ング6を介して離間され、ホール素子接続リード11に
よって電気的に接続されている。
【0052】同センサハウジング6にはコネクタ9が設
けられ、コネクタ9は回路基板20による処理信号、す
なわちスロットルバルブの開度信号を前述した電子制御
装置230(図10参照)に出力するためのものであ
る。このコネクタ9には、電極となるコネクタターミナ
ル28が設けられ、このターミナル28と上記回路基板
20の出力端子とが電気的に接続されている。
【0053】図3は、ホール素子10を駆動し、更には
その出力を所要に処理する上記回路基板20について、
そこに搭載されるホール素子駆動回路、並びにその信号
処理回路の一例を示したものである。同回路は、特開平
8−201106号公報において実施例で用いられてい
るものと同じである。
【0054】この図3を用いて、該ホール素子駆動回
路、並びにその信号処理回路の構成について簡単に説明
する。まず駆動回路において、抵抗R1及び抵抗R2の
直列回路からなる分圧回路21は、端子T1及びT2間
に供給される電源電圧Vccを所要に分圧して基準電圧
V1を生成し、基準電圧V1が演算増幅器A1の非反転
入力端子(+端子)に与えられる。
【0055】演算増幅器A1は同駆動回路においてホー
ル素子10の駆動信号を生成するための基準電圧V2を
出力する帰還増幅回路22を構成しており、帰還増幅回
路22は、その出力端子と反転入力端子(−端子)とを
結ぶ帰還路に対し、抵抗R3とダイオードD1との直列
回路からなる帰還電流制御回路23が接続されている。
又、同帰還路中には、ダイオードD2と抵抗R4との直
列回路からなる出力電圧制御回路24を具え、流れる電
流I2は、帰還電流制御回路23を通じてその流量が制
御される。この帰還増幅回路22の出力である基準電圧
V2が非反転入力端子に与えられる演算増幅器A2は、
ホール素子10に直列に接続される抵抗R5と共に、同
ホール素子10に供給する駆動信号を定電流制御する定
電流制御回路25を構成する。
【0056】この定電流制御回路25では、抵抗R5の
電圧降下と上記基準電圧V2との比較のもとに、同抵抗
R5の電圧降下が一定となるよう、ホール素子10に印
加される電圧が制御され、ホール素子10には一定の駆
動電流I(=(V2/R5))が供給される。
【0057】一方、同ホール素子10から出力されるホ
ール電圧VHを処理する信号処理回路26において、ホ
ール電圧VHがそれぞれ非反転入力端子に入力される演
算増幅器A3及びA4と抵抗R6〜R8とが、同ホール
電圧VHを高入力インピーダンス受入してこれを安定化
するバッファ回路261を構成している。このバッファ
回路261の出力は、抵抗R11及びR12と演算増幅
器A6、並びにその帰還抵抗R13と入力抵抗R14と
を有して構成される差動増幅回路263に入力されて差
動増幅される。そして、その差動増幅出力が、センサ出
力Voとして端子T3から出力される。
【0058】なお、同信号処理回路26において、抵抗
R9及びR10からなる分圧回路とその分圧電圧を非反
転入力端子に受入する演算増幅器A5とは、上記差動増
幅回路263の基準電圧を生成する基準電圧生成回路2
62を構成する。差動増幅回路263では、この生成さ
れる基準電圧に応じて、上記バッファ回路261の出力
(ホール電圧VH)を所要に差動増幅するようになる。
【0059】また、コンデンサC1、C2により、端子
T1及びT3に生じるノイズ、サージ等が除去される。
なお、上記ホール素子駆動回路の動作の詳細については
特開平8−201106号公報に記載されている通りな
ので、ここではその説明は省略する。
【0060】次に、駆動回路の温度特性補償機能につい
て詳述する。図4に示すように、ホール素子10の感度
KH及び内部抵抗Rdが特性線L1のような負の温度特
性を示し、また永久磁石5の磁束密度Bが特性線L2の
ような同じく負の温度特性を示すとすると、ホール素子
10と永久磁石5とでは、それらが合成された特性とし
て、特性線L3のような温度特性を示すようになる。
【0061】ホール素子10と永久磁石5とのこうした
負の温度特性に対し、同回路では、抵抗R3及びR4を
所望の値に設定して図4に特性線L4として示される正
の温度特性を有するものとしている。つまり、ホール素
子10から出力されるホール電圧VHは、その温度特性
が同図4に特性線L5として示される態様で補正され、
周囲温度の変化に対して適正な値を示す。
【0062】即ち、図4(温度に対するセンサ出力の特
性図)における特性線L〜L4は、ホール素子10のみ
変化させたときの特性線L1、永久磁石5のみ変化させ
たときの特性線L2、L1+L2の特性線L3、回路基
板20での補償回路の特性線L4である。
【0063】ところで、回路基板20に配設された同駆
動回路を通じて、ホール素子10や永久磁石5の温度特
性をこのように補償することができるとはいえ、エンジ
ンルームの雰囲気温度が急変するような状況下では通
常、これら回路基板20、ホール素子10、及び永久磁
石5の間に温度差が生じ、上記温度特性補償が正しく行
われない懸念がある。
【0064】しかし、図1,2に示した同実施形態にか
かるセンサでは、雰囲気温度の変化に対する永久磁石5
の温度遅れの時定数をτm 、雰囲気温度の変化に対する
回路基板20の温度遅れの時定数をτp 、雰囲気温度の
変化に対するホール素子10の温度遅れの時定数をτe
としたとき、 τm >τp >τe の関係を満たしている。
【0065】より詳しくは、時定数τm ,τp ,τe
は、雰囲気温度(外気の温度)変化に対する各部材での
温度遅れの変化度合いを表し、初期値から最終値までの
変化量のうちの何パーセントかまで変化するのに要する
時間を指すものである。具体的には、図5(b)に示す
ように、t1のタイミングにて雰囲気温度が70℃から
40℃に急変した場合において、永久磁石5、回路基板
20及びホール素子10が49℃になるまでの時間を時
定数τm ,τp ,τe としている。
【0066】つまり、図1,2に示すように、ホール素
子10と回路基板20とを並設してホール素子10の背
面に外気が曝される構造としてホール素子10において
その背面側を熱伝搬路とし、センサハウジング6におけ
るt3の厚みより肉厚t1を小さくするとともに、セン
サハウジング6における回路基板20の下(図2中、符
号6dにて示す部分)での肉厚t2を大きくし、さら
に、シリコーンゲル30の充填厚みt3を大きくしてい
る。これにより、τm >τp >τe の関係を満たしてい
る。
【0067】さらに、図4において、温度とセンサ出力
との関係におけるホール素子10のみ変化させた特性線
L1での傾きをαとし、温度とセンサ出力との関係にお
ける永久磁石5のみ変化させた特性線L2での傾きをβ
としたとき、 (τm −τp ):(τp −τe )=α:β の関係を満たしている。 つまり、α(τm −τp )=β(τp −τe ) の関係を満たしている。
【0068】以下、同図5を用いて、同実施形態にかか
るセンサによる温度補償機能を更に詳述する。エンジン
ルームの雰囲気温度が急変する状況として、ここでも前
述のように、当該車両が登坂して一時停車した後、降坂
する場合を想定する。
【0069】まず、登坂後の停車時には前述した通り、
エンジンの余熱によって、エンジンルーム内の雰囲気温
度も高温となっている。そしてその後の降坂時には、該
降坂に伴う冷えた新気がエンジンルーム内に流入するこ
ととなり、該エンジンルーム内の温度は、図5(a)に
示される態様で急激に低下する。なお、この図5(a)
に示される状況は、先の図14(a)に示される状況と
同一である。
【0070】このため、図1,2に示した同実施形態の
センサにあっても、先の図11に矢印F1及びF2にて
付記した方向に準じて図示しないスロットルボディー側
からエンジンルーム(雰囲気)側への熱伝導が起こり、
より詳しくは、 ・エンジンルーム(雰囲気)→キャップ8→凹部7内
(回路室)のシリコーンゲル30→回路基板20→セン
サハウジング6の部位6d→スロットルボディー(図示
せず)側、およびエンジンルーム(雰囲気)→センサハ
ウジング6の平板部6c→ホール素子10→永久磁石5
→ロータ3(ヨーク部3b→結合部3a)→スロットル
シャフト1→スロットルボディー(図示せず)といった
順序(熱伝達経路)でその冷却が行われるようになる。
【0071】この際の温度補償動作について図4を用い
て説明する。図4の温度に対するセンサ出力の特性図に
おいて外気温度が低下した時にはホール素子10及び回
路基板20はP11,P12に示すポイントに移行す
る。つまり、最も冷えやすいホール素子10が温度T1
2になった時に、ホール素子10よりも冷えにくい回路
基板20が温度T11(>T12)になり、さらに冷え
にくい永久磁石5が温度T13(>T11)になり、特
性線L1,L2上の各温度でのポイントP11,P12
となり、補償回路においてはP13に示すポイントでの
補正が行われ、真の補正ポイントP13’との温度ズレ
による誤差Δ13としては、ポイントP11での負の誤
差Δ11とポイントP12での正の誤差Δ12との和と
なる。よって、図15に示した温度ズレによる誤差Δ3
としてポイントP1での正の誤差Δ1とポイントP2で
の正の誤差Δ2との和となる場合に比べ、誤差が小さく
なる。
【0072】従って、たとえ前記雰囲気温度が急変する
ような状況に際しても、これら永久磁石5、ホール素子
10、及び回路基板20間での温度差が生じても、同ス
ロットルバルブ開度センサとしての検出誤差も最小限に
抑制されることとなり、雰囲気温度の変化に影響されな
い高い精度にてスロットルバルブの開度を検出すること
ができるようになる。
【0073】その結果、図5(b)に示す特性を有する
ことから図14(b)に示すものに比べ、図5(c)に
おいて実線で示すように破線で示す比較例よりも検出誤
差を小さくすることができる。
【0074】さらに、τm >τp >τe の関係を満たす
際に、 α(τm −τp )=β(τp −τe ) の関係を満たすと、図4における誤差Δ13としては、
ポイントP11での負の誤差Δ11とポイントP12で
の正の誤差Δ12との和となるときの、負の誤差Δ11
と正の誤差Δ12の絶対値を等しくして誤差「0」を実
現できる。
【0075】このように本実施形態においては、下記の
特徴を有する。 (イ)図2のセンサハウジング6におけるt3の厚みよ
り肉厚t1を小さくし、センサハウジング6における回
路基板20の下での肉厚t2を大きくし、シリコーンゲ
ル30の充填厚みt3を大きくすることにより、 τm >τp >τe の関係を満たすようにした。これにより、図4の真の補
正ポイントP13’との温度ズレによる誤差Δ13とし
ては、ポイントP11での負の誤差Δ11とポイントP
12での正の誤差Δ12との和となり、図15に示した
正の誤差Δ1と正の誤差Δ2との和となる場合に比べ、
誤差が小さくなる。従って、雰囲気温度が急変するよう
な状況に際しても、スロットルバルブ開度センサとして
の検出誤差も最小限に抑制され、高い精度にてスロット
ルバルブの開度を検出することができる。 (ロ)τm >τp >τe の関係を満たす際に、 α(τm −τp )=β(τp −τe ) の関係を満たすと、図4における誤差Δ13としては、
ポイントP11での負の誤差Δ11とポイントP12で
の正の誤差Δ12との和となるときの、負の誤差Δ11
と正の誤差Δ12の絶対値を等しくして誤差「0」を実
現できる。 (ハ)ホール素子10と回路基板20とを並設してホー
ル素子10の背面が外気に曝されるようにしホール素子
10においてその背面側を熱伝搬路としたので、τp
τe の関係を満足させやすくなる。 (第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態を第1の
実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0076】図6には本実施形態におけるスロットルバ
ルブ開度センサを示す。本センサにおいてはキャップ8
における外気側をカバー40により覆っている。このカ
バー40により外気が急に低下したときに回路基板20
が冷えにくくなり、これによっても回路基板20におけ
る時定数τp とホール素子10における時定数τe との
関係においてτp >τe を満たしやすくなる。 (第3の実施の形態)次に、第3の実施の形態を第1の
実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0077】図7には本実施形態におけるスロットルバ
ルブ開度センサの正面図を示し、図8には図7のC−C
断面図を示す。本センサにおいてはホール素子10の背
面におけるセンサハウジング6の平板部6cに、放熱用
の凹部50が多数形成されている。つまり、ホール素子
10の背面(上面)側での外気に曝されるセンサハウジ
ング6の表面に凹部50を多数設けることにより、セン
サハウジング6での外気に対する表面積を大きくして伝
熱効率を向上させている。これにより、ホール素子10
が冷えやすくなり回路基板20における時定数τp とホ
ール素子10における時定数τe との関係においてτp
>τe を満たしやすくなる。
【0078】これまで述べてきた実施の形態以外にも以
下のように実施してもよい。上記各実施形態のセンサに
あっては、ホール素子10に対する磁界付与手段として
永久磁石5を用いることとしたが、これは、いわゆる電
磁石などによって代用することもできる。
【0079】また、こうした磁石手段によって付与され
る磁界情報を電気信号に変換する磁電変換素子として、
同実施形態のセンサではホール素子を用いたが、これに
代えて、磁気抵抗素子なども適宜採用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるスロットルバルブ開
度センサの正面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】同センサに用いられるホール素子駆動回路の一
例を示す回路図。
【図4】同ホール素子駆動回路による温度特性補償態様
を示すグラフ。
【図5】同センサによる各要素の温度環境補償態様を示
すグラフ。
【図6】第2の実施の形態におけるスロットルバルブ開
度センサの断面図。
【図7】第3の実施の形態におけるスロットルバルブ開
度センサの正面図。
【図8】図7のC−C断面図。
【図9】メカニカル式スロットルの一般構成を模式的に
示す略図。
【図10】電子式スロットルの一般構成を模式的に示す
略図。
【図11】電子式スロットルの具体構成例を示す正面及
び部分断面図。
【図12】ホール素子によるスロットルバルブ開度検出
原理を示す略図。
【図13】同検出原理におけるホール素子の出力特性を
示すグラフ。
【図14】従来のセンサにおける各要素の温度推移を示
すグラフ。
【図15】温度特性補償態様を示すグラフ。
【符号の説明】
1…スロットルシャフト、3…ロータ、5…永久磁石、
6…センサハウジング、10…ホール素子、20…回路
基板。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スロットルバルブを軸支するスロットルシ
    ャフトに装着され、該スロットルシャフトの回転に伴っ
    て回転するロータと、 このロータに装着され、その回転軸と直交する方向に着
    磁されて一体に回転する磁石手段と、 この磁石手段の中空部内に位置するようハウジングに固
    定され、同磁石手段の磁界方向に対応した電気信号を出
    力する磁電変換素子と、 前記ハウジングに設けられた回路室に装着されて、前記
    磁石手段及び磁電変換素子の温度特性を補償しつつ、同
    磁電変換素子から出力される電気信号を所要に処理する
    回路基板とを備えたスロットルバルブ開度センサにおい
    て、 雰囲気温度の変化に対する前記磁石手段の温度遅れの時
    定数をτm 、 雰囲気温度の変化に対する前記回路基板の温度遅れの時
    定数をτp 、 雰囲気温度の変化に対する前記磁電変換素子の温度遅れ
    の時定数をτeとしたとき、 τm >τp >τe の関係を満たすようにしたことを特徴とするスロットル
    バルブ開度センサ。
  2. 【請求項2】温度とセンサ出力との関係における前記磁
    電変換素子のみ変化させた特性線での傾きをαとし、温
    度とセンサ出力との関係における前記磁石手段のみ変化
    させた特性線での傾きをβとしたとき、 α(τm −τp )=β(τp −τe ) の関係を満たすようにしたことを特徴とする請求項1記
    載のスロットルバルブ開度センサ。
  3. 【請求項3】前記磁電変換素子と前記回路基板が並設さ
    れ、前記磁電変換素子の背面が外気に曝されていること
    を特徴とする請求項1記載のスロットルバルブ開度セン
    サ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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