JPH10196774A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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Publication number
JPH10196774A
JPH10196774A JP35863996A JP35863996A JPH10196774A JP H10196774 A JPH10196774 A JP H10196774A JP 35863996 A JP35863996 A JP 35863996A JP 35863996 A JP35863996 A JP 35863996A JP H10196774 A JPH10196774 A JP H10196774A
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JP
Japan
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shift
mode
swing
lever
shift lever
Prior art date
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Application number
JP35863996A
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English (en)
Inventor
Keisuke Miyoshi
啓介 三好
Hirokazu Nishizumi
博和 西角
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オートモードとマニュアルモードの両モード
が所定の単一レンジで達成されるように構成された自動
変速機の制御装置における操作性の改善を課題とする。 【解決手段】 シフトレバーの揺動操作に応じてそれぞ
れ信号をコントロールユニット100に送信するシフト
アップスイッチ16及びシフトダウンスイッチ17を設
け、コントロールユニット100はシフトダウンスイッ
チ17からの信号を受けて変速モードをマニュアルモー
ドに設定すると共に油圧制御回路120にシフトダウン
信号を出力し、且つ、シフトアップスイッチ16からの
信号を受けて油圧制御回路120にシフトアップ信号を
出力する。これにより、オートモードからマニュアルモ
ードへの切換え及びマニュアルモードにおける手動変速
がシフトレバーの揺動操作によって行なわれ、操作性が
改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機、特
に、変速段を予め設定されている変速特性に基づいて自
動的に切り換えるオートモードの他に、シフトレバーを
前後方向に揺動操作することにより変速段を切り換える
マニュアルモードを有する自動変速機の制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車に搭載される自動変速機
は、エンジンと駆動輪との間にトルクコンバータと変速
歯車機構とを組み合わせて備え、この変速歯車機構の動
力伝達経路をクラッチやブレーキ等の複数の摩擦要素の
選択的作動により切り換えて、所定の変速段が達成され
るように構成したものである。
【0003】ところで近年、このような車両用の自動変
速機として、予め車速やスロットル開度等の運転状態に
応じて設定されている変速特性とこれらの実測値とに基
づいて変速段を決定し、この決定された変速段が達成さ
れるように上記動力伝達経路を自動的に切り換えるオー
トモード(以下「Dモード」又は「第1の変速モード」
ともいう。)の他に、シフトレバーを前後方向に揺動操
作することにより変速段を切り換えるマニュアルモード
(以下「Mモード」又は「第2の変速モード」ともい
う。)を備えたものが実用化されつつあり、このような
自動変速機として、例えば特開平3−89075号公報
や特開平3−103650号公報に開示されたものがあ
る。
【0004】この自動変速機においては、シフトレバー
を車体前後方向に延びる第1の切換通路内において揺動
操作することにより、P(駐車)、R(後退)、N(中
立)、D(ドライブ)、3(3速)、2(2速)、1
(1速)の各レンジ(以下「揺動位置」ともいう。)が
選択可能とされ、上記DレンジにおいてDモードが設定
されると共に、このDレンジの選択位置から横方向に延
びる横方向通路を介してシフトレバーを上記第1の切換
通路に平行でMモードが設定されるMレンジ用の第2の
切換通路に切り換えて、この第2の切換通路内において
中立位置から前方へ揺動操作することにより変速段が1
段シフトアップし、後方へ揺動操作することにより変速
段が1段シフトダウンするように構成されている。
【0005】また、このような、通常のレンジ選択用の
第1の切換通路の側方にこれと平行してMレンジ用の第
2の切換通路を設けた並列タイプではなく、車体前後方
向に並ぶ通常レンジの選択位置の列の一端にMレンジの
選択位置を配置し、シフトレバーをこの列の当該端部ま
で操作したときにMレンジが選択されると共に、このM
レンジの選択位置内におけるシフトレバーの前後方向の
揺動操作により変速段がシフトアップもしくはシフトダ
ウンされるように構成した直列タイプも考えられる。
【0006】しかしながら、いずれの構成においても、
従来のレンジ構成に加えて、新たにMモードが設定され
るMレンジを追加配置するので、レンジ数が増えて切換
通路の全体形状ないしシフトレバーの動作領域の幅や長
さが大きくなり、これに伴ってレバー操作のための変速
操作入力装置の寸法が全体的に拡大して、車体への取り
付けや、周辺機器との間のレイアウトに支障を来すこと
になる。
【0007】このような問題に対処するものとして、特
開平6−74318号公報には、シフトレバー上端のグ
リップ部にモード切換スイッチを、またシフトレバーの
中間部にシーソー式の変速スイッチをそれぞれ設けて、
シフトレバーでDレンジを選択した状態で上記切換スイ
ッチを押し操作することにより変速モードがDモードと
Mモードとの間で交互に切り換えられ、そして、Mモー
ドにおいて上記変速スイッチの両端部のいずれか一方を
押し操作することにより変速段がシフトアップもしくは
シフトダウンされる技術が開示されている。これによれ
ば、単一のDレンジにおいてDモードとMモードとの両
方が設定されるので、新たにMレンジを追加配置する必
要がなくなり、レンジ数の増大が防がれてレイアウト性
が向上することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に開
示された従来の技術では、Mモードにおける手動変速が
シフトレバーに設けられた変速スイッチを単に押し操作
するだけで行なわれるので、変速という車両走行上重要
な操作の実感に欠け、操作性の面で好ましくないと共
に、いきおい誤って押し操作をし易く、希望しない変速
が起こる虞がある。
【0009】そこで、本発明は、従来のDモードに加え
てMモードを併設する場合における上記のような実情に
対処するもので、変速操作入力装置のレイアウト性を良
好とし、且つ、レバー操作性に優れた自動変速機の制御
装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では次のような手段を用いる。
【0011】まず、本願の特許請求の範囲の請求項1に
記載した発明(以下「第1発明」という。)は、予め運
転状態に応じて設定されている変速特性に基づき自動的
に変速を行なう第1の変速モードと、運転者の手動操作
に応じて変速を行なう第2の変速モードとを有する自動
変速機の制御装置であって、複数の揺動位置のそれぞれ
において保持可能に構成され、且つこれらの揺動位置の
うちの所定の単一の揺動位置において該所定揺動位置内
で車両前後方向に揺動可能に構成されているシフトレバ
ーと、該シフトレバーが上記所定揺動位置にあるとき
に、上記第1、第2の両変速モードを選択的に設定する
モード設定手段と、該モード設定手段で第2の変速モー
ドが設定されているときに、上記シフトレバーの上記所
定揺動位置における車両前後方向の揺動を検出し、その
検出結果に応じて上記自動変速機を制御する制御手段と
が備えられていることを特徴とする。
【0012】また、請求項2に記載した発明(以下「第
2発明」という。)は、エンジンと駆動輪との間の動力
伝達経路を切り換えることにより複数の変速段を達成す
ることができるように構成された自動変速機の制御装置
であって、車両の運転状態を検出する運転状態検出手段
と、複数の揺動位置のそれぞれにおいて保持可能に構成
され、且つこれらの揺動位置のうちの所定の単一の揺動
位置において該所定揺動位置内で車両前後方向に揺動可
能に構成されているシフトレバーと、該シフトレバーの
揺動位置を検出するレバー位置検出手段と、同じくシフ
トレバーの上記所定揺動位置における車両前後方向の揺
動を検出する前後揺動検出手段と、予め車両の運転状態
に応じて設定されている変速特性と上記運転状態検出手
段の検出結果とに基づいて自動的に変速段を決定する第
1の変速モード、及びシフトレバーの上記所定揺動位置
における車両前後方向の揺動に基づいて変速段を決定す
る第2の変速モードを選択的に設定するモード設定手段
と、上記モード設定手段の設定結果、並びに運転状態検
出手段、レバー位置検出手段及び前後揺動検出手段の検
出結果に応じて上記自動変速機を制御する制御手段とが
備えられ、上記制御手段が、レバー位置検出手段でシフ
トレバーが上記所定揺動位置にあることが検出され、且
つモード設定手段で第1の変速モードが設定されている
ときは、上記運転状態検出手段の検出結果と上記変速特
性とに応じて変速段を決定し、該変速段に基づいて上記
自動変速機を制御する一方、レバー位置検出手段でシフ
トレバーが上記所定揺動位置にあることが検出され、且
つモード設定手段で第2の変速モードが設定されている
ときには、上記前後揺動検出手段の検出結果に応じて変
速段を決定し、該変速段に基づいて上記自動変速機を制
御するように構成されていることを特徴とする。
【0013】次に、請求項3に記載した発明(以下「第
3発明」という。)は、上記第1発明又は第2発明にお
いて、モード設定手段は、シフトレバーに設けられたス
イッチ部材を有し、該スイッチ部材が押し操作されるこ
とにより、変速モードを第1、第2の変速モード間で切
り換えて、該両変速モードを選択的に設定するように構
成されていることを特徴とする。
【0014】次に、請求項4に記載した発明(以下「第
4発明」という)は、上記第1発明又は第2発明におい
て、制御手段は、モード設定手段によって設定されてい
た変速モードが第1の変速モードから第2の変速モード
に切り換えられたときには、変速段をシフトダウンする
ように自動変速機を制御するように構成されていること
を特徴とする。
【0015】次に、請求項5に記載した発明(以下「第
5発明」という。)は、上記第1発明又は第2発明にお
いて、モード設定手段は、シフトレバーが所定揺動位置
において運転者による揺動操作が行なわれないときの中
立位置から後方向に揺動されたことを検出する検出部材
を有し、制御手段は、該検出部材がシフトレバーの上記
揺動を検出したことを受けて自動変速機の制御を第1の
変速モードに基づく制御から第2の変速モードに基づく
制御に切り換えることを特徴とする。
【0016】次に、請求項6に記載した発明(以下「第
6発明」という。)は、上記第2発明において、制御手
段は、レバー位置検出手段でシフトレバーが所定揺動位
置にあることが検出され、且つモード設定手段で第2の
変速モードが設定されているときには、前後揺動検出手
段によってシフトレバーが運転者による揺動操作が行な
われないときの中立位置から前後いずれかの方向に揺動
操作されたことが検出されたときに、該揺動操作が行な
われる前に比べて変速段を所定の段数増加又は減少させ
ることにより、上記前後揺動検出手段の検出結果に応じ
て変速段を決定することを特徴とする。
【0017】一方、請求項7に記載した発明(以下「第
7発明」という。)は、予め運転状態に応じて設定され
ている変速特性に基づき自動的に変速を行なう第1の変
速モードと、運転者の手動操作に応じて変速を行なう第
2の変速モードとを有する自動変速機の制御装置であっ
て、複数の揺動位置のそれぞれにおいて保持可能に構成
され、且つこれらの揺動位置のうちの所定の単一の揺動
位置において該所定揺動位置内で車両前後方向に揺動可
能に構成されているシフトレバーと、該シフトレバーが
上記所定揺動位置にあるときに、上記第1、第2の両変
速モードを選択的に設定するモード設定手段と、上記シ
フトレバーの上記所定揺動位置における車両前方向への
揺動を検出する前方揺動検出手段と、同じく車両後方向
への揺動を検出する後方揺動検出手段と、上記モード設
定手段の設定結果並びに前方揺動検出手段及び後方揺動
検出手段の検出結果に応じて上記自動変速機を制御する
制御手段とが備えられ、上記制御手段が、シフトレバー
が上記所定揺動位置にあり、且つモード設定手段で第2
の変速モードが設定されているときに、前方揺動検出手
段が上記シフトレバーの車両前方向への揺動を検出した
ときには変速段をシフトアップする一方、後方揺動検出
手段が上記シフトレバーの車両後方向への揺動を検出し
たときには変速段をシフトダウンするように自動変速機
を制御し、且つ、上記モード設定手段が、シフトレバー
の上記所定揺動位置における車両後方向への揺動を検出
する検出部材を有し、該検出部材がシフトレバーの上記
揺動を検出することにより、第2の変速モードを設定す
るように構成されていることを特徴とする。
【0018】また、請求項8に記載した発明(以下「第
8発明」という。)は、エンジンと駆動輪との間の動力
伝達経路を切り換えることにより複数の変速段を達成す
ることができるように構成された自動変速機の制御装置
であって、車両の運転状態を検出する運転状態検出手段
と、複数の揺動位置のそれぞれにおいて保持可能に構成
され、且つこれらの揺動位置のうちの所定の単一の揺動
位置において該所定揺動位置内で車両前後方向に揺動可
能に構成されているシフトレバーと、該シフトレバーの
揺動位置を検出するレバー位置検出手段と、同じくシフ
トレバーが上記所定揺動位置において運転者による揺動
操作が行なわれないときの中立位置から所定の範囲を越
えて前方向に揺動されたことを検出する前方揺動検出手
段と、同じく所定の範囲を越えて後方向に揺動されたこ
とを検出する後方揺動検出手段と、予め車両の運転状態
に応じて設定されている変速特性と上記運転状態検出手
段の検出結果とに基づいて自動的に変速段を決定する第
1の変速モード、及びシフトレバーの上記所定揺動位置
における車両前後方向の揺動に基づいて変速段を決定す
る第2の変速モードを選択的に設定するモード設定手段
と、上記モード設定手段の設定結果、並びに運転状態検
出手段、レバー位置検出手段、前方揺動検出手段及び後
方揺動検出手段の検出結果に応じて上記自動変速機を制
御する制御手段とが備えられ、上記制御手段が、レバー
位置検出手段でシフトレバーが上記所定揺動位置にある
ことが検出され、且つモード設定手段で第1の変速モー
ドが設定されているときは、上記運転状態検出手段の検
出結果と上記変速特性とに応じて変速段を決定し、該変
速段に基づいて上記自動変速機を制御する一方、レバー
位置検出手段でシフトレバーが上記所定揺動位置にある
ことが検出され、且つモード設定手段で第2の変速モー
ドが設定されているときであって、前方揺動検出手段に
よってシフトレバーの前方向の揺動操作が検出されたと
きには、該揺動操作が行なわれる前に比べて変速段を所
定の段数増加させ、後方揺動検出手段によってシフトレ
バーの後方向の揺動操作されたことが検出されたときに
は、該揺動操作が行なわれる前に比べて変速段を所定の
段数減少させることにより、これらの揺動検出手段の検
出結果に応じて変速段を決定し、該変速段に基づいて上
記自動変速機を制御すると共に、モード設定手段で設定
されていた変速モードが第1の変速モードから第2の変
速モードに切り換えられたときには、変速段をシフトダ
ウンするように上記自動変速機を制御するように構成さ
れており、且つ、モード設定手段が、シフトレバーが上
記所定揺動位置において上記中立位置から所定の範囲を
越えて後方向に揺動されたことを検出する検出部材を有
し、制御手段は、該検出部材がシフトレバーの上記揺動
を検出したことを受けて自動変速機の制御を第1の変速
モードに基づく制御から第2の変速モードに基づく制御
に切り換えることを特徴とする。
【0019】そして、請求項9に記載した発明(以下
「第9発明」という。)は、上記第7発明又は第8発明
において、モード設定手段の検出部材は、後方揺動検出
手段であることを特徴とする。
【0020】上記の手段を用いることにより、本願各発
明はそれぞれ次のように作用する。
【0021】まず、第1発明又は第2発明によれば、モ
ード設定手段や制御手段等によって、DモードとMモー
ドとが共に所定の単一のレンジにおいて設定されるの
で、Mモードが設定されるMレンジを新たに追加する必
要がなくなり、レンジ数の増大が防がれて、シフトレバ
ーの操作のための変速操作入力装置のレイアウト性が向
上する。そして、特に、これらの第1、第2発明によれ
ば、Mモードにおける変速が運転者によるシフトレバー
の揺動操作、例えば車両前後方向の揺動操作によって行
なわれるので、単なるスイッチの押し操作に比べて変速
操作の実感が生じ、レバー操作性が向上されると共に、
誤操作の抑制に寄与することになる。
【0022】その場合に、第3発明によれば、特に、シ
フトレバーに設けられたモード設定手段のスイッチ部材
を押し操作することによって、モードをDモードとMモ
ードとの間で交互に切り換えることができる。
【0023】ところで、一般に、運転者は、加速したい
ときやエンジンブレーキを利かせたいときに、変速モー
ドをDモードからMモードに切り換えることが多く、そ
の場合には、運転者は、該モードの切換え操作をしたの
ちは、次にシフトダウン操作を行なうことになる。した
がって、この場合、運転者は、変速モードの切換え操作
とシフトダウン操作の二つの操作を行なうことになり、
シフトダウン要求に対する応答性及び操作性に劣る。
【0024】そこで、このような不具合に対処するもの
として、第4発明によれば、制御手段が、モード設定手
段によって変速モードがDモードからMモードに切り換
えられたときには、変速段をシフトダウンさせるように
構成されているので、一回のモードの切換え操作によっ
て、Mモードが設定されると共に変速段がシフトダウン
されることになり、これにより、シフトダウン操作を省
略することができて、シフトダウン要求に対する応答性
及び操作性が損なわれることが回避される。
【0025】また、特に、第5発明によれば、モード設
定手段によってシフトレバーが所定レンジ内で中立位置
から後方に揺動されたことが検出されたときには、制御
手段がDモードに基づく変速制御からMモードに基づく
変速制御に切り換えるので、Mモードの設定も運転者に
よるシフトレバーの後方への揺動操作によって行なわれ
ることになり、このMモードの設定操作においても、単
なるスイッチの押し操作に比べて操作の実感が生じ、操
作性が向上されると共に、誤操作の抑制に寄与すること
になる。
【0026】そして、特に、第6発明によれば、Mモー
ドにおけるシフトレバーの中立位置からの前後方向の揺
動によって変速段が所定の段数だけ増加又は減少される
ので、これにより、例えばシフトレバーを前方に揺動す
れば変速段が一段シフトアップし、後方に揺動すれば変
速段が一段シフトダウンする等の変速制御が行なわれる
ことになる。
【0027】一方、第7発明又は第8発明によっても、
所定の単一のレンジにおいてD、M両方の変速モードが
達成され、シフトレバーを該所定レンジ内で後方に揺動
させることにより変速モードがMモードに切り換わり、
そして該Mモードにおいてシフトレバーを前方に揺動す
ればシフトアップされ、後方に揺動すればシフトダウン
されることになる。
【0028】そして、第9発明によれば、特に、上記第
7発明又は第8発明において、Mモード中のシフトレバ
ーの所定レンジ内での後方揺動を検出する後方揺動検出
手段が、変速モードを該Mモードに切り換えるためのシ
フトレバーの後方揺動を検出するモード設定手段の検出
部材を兼ねるので、これらをそれぞれ別々に設ける場合
に比べて部品点数を削減することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0030】図1は、この実施の形態における自動車の
変速操作入力装置1の外観を示すもので、当該自動車の
運転席側の車体部材Xにはカバー2が取り付けられ、該
カバー2に設けられた前後方向に細長い開口部2aから
シフトレバー3の上部が突出されている。このシフトレ
バー3は、パイプ部材3aによって本体が構成されてい
ると共に、その中間部より上方の部分は被覆部材3bで
覆われており、上記カバー2の開口部2aに沿って前後
方向に操作されて、その操作位置により、前方からPレ
ンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジが選択されるよう
になっている。また、これらの操作位置を示す表示板4
が上記カバー2における開口部2aの側方に設けられて
いると共に、該開口部2aは、シフトレバー3に係合さ
れて該レバー3の操作に従って前後にスライドするスラ
イドプレート5によって閉鎖されている。
【0031】一方、シフトレバー3の上端の操作部3c
には、該シフトレバー3のレンジ間のシフト操作の規制
を解除するための規制解除ボタン3dと、シフトレバー
3によってDレンジが選択された状態で押し操作される
ことにより、変速モードを自動変速が行なわれるDモー
ドと手動変速が行なわれるMモードとの間で交互に切り
換えるモード切換スイッチ15とが設けられている。そ
して、表示板4のDレンジの操作位置には、中立位置を
中心として上記Mモードでシフトレバー3が前後に揺動
操作されるシフトアップ位置及びシフトダウン位置がそ
れぞれ示されている。
【0032】また、このシフトレバー3には、図2に示
すように、該レバー3のシフト操作により移動する操作
ケーブル6が連係されており、該操作ケーブル6はPレ
ンジスイッチ11、Rレンジスイッチ12、Nレンジス
イッチ13、Dレンジスイッチ14を有するインヒビタ
スイッチ10や、コントロールバルブユニットにおける
マニュアルバルブ(図示せず)等に導かれ、これらにシ
フトレバー3の操作を伝達するようになっている。ま
た、シフトレバー3の操作経路のDレンジ位置近くに
は、後に詳しく説明するように、該Dレンジ内における
シフトレバー3のシフトアップ、シフトダウン操作を検
出するシフトアップスイッチ16及びシフトダウンスイ
ッチ17がそれぞれ配設されている。
【0033】次に、変速操作入力装置1の上記カバー2
より下方に配置された部分の構造を説明すると、図3及
び図4に示すように、この入力装置1は、合成樹脂で成
形されて、前後4か所のボルト穴21…21に挿通され
るボルト(図示せず)により車体に取り付けられるベー
ス部材20を有する。
【0034】このベース部材20の中央部には下方へ突
出する中空箱状の突出部22が設けられ、この突出部2
2の左右両側面に孔22a,22aが設けられていると
共に、上記シフトレバー3を構成するパイプ部材3aの
下端部には、逆T字状(図5参照)をなすように横方向
に延びる同じくパイプ部材でなる支軸3eが固着されて
おり、この支軸3eの左右両端部が上記突出部22の孔
22a,22aにそれぞれ嵌合されて、シフトレバー3
が該突出部22ないしベース部材20に前後に揺動可能
に支持されている。
【0035】そして、このベース部材20上には、シフ
トレバー3の位置決め機構やDレンジ内におけるシフト
アップ、シフトダウン操作を検出する前述のシフトアッ
プスイッチ16及びシフトダウンスイッチ17等が配設
されている。
【0036】上記位置決め機構は、ベース部材20に設
けられた位置決め部23と、シフトレバー3に取り付け
られた位置決め用板バネ部材24とで構成されている。
このうち、位置決め部23は、ベース部材20の上面中
央部におけるシフトレバー3の突出部の前方に該ベース
部材20に一体的に立設された前後方向の壁によって構
成されていると共に、その上縁は上記シフトレバー3の
揺動中心を中心とするほぼ円弧面とされ、この円弧面に
前方からPレンジ用、Rレンジ用、Nレンジ用及びDレ
ンジ用の位置決め凹部23p,23r,23n,23d
が設けられている。
【0037】また、上記板バネ部材24は、シフトレバ
ー3の本体を構成するパイプ部材3aにおける上記カバ
ー2のやや下方位置に固着されたブラケット25に、ボ
ルト26及び回り止めピン27を用いて後端部が固着さ
れて前方へ延びていると共に、その前端部は係合部24
aとされて、上記ベース部材20の位置決め部23にお
ける各凹部23p,23r,23n,23dのうちのシ
フトレバー操作位置に対応する凹部に係合され、これに
より、該シフトレバー3が各操作位置において位置決め
されるようになっている。その場合に、位置決め部23
におけるDレンジ用凹部23dは、Dレンジ内でシフト
レバー3をシフトアップ及びシフトダウン操作可能なよ
うに前後に広い凹部とされている。
【0038】なお、上記ブラケット25には、ベース部
材20の前端部に取り付けられたケーブルガイド29を
通って前方に延びる前述の操作ケーブル6の後端部が連
結されている。
【0039】また、シフトレバー3には、該シフトレバ
ー3のレンジ間のシフト操作の規制機構を構成するシフ
トピン31が設けられており、このシフトピン31の取
り付け構造を図5により説明すると、シフトレバー3の
本体を構成するパイプ部材3aにおける上記ブラケット
25の固着位置の直下方には、左右両側面に上下に長い
長穴3f,3fがそれぞれ設けられていると共に、これ
らの長穴3f,3fにはシフトピン31が挿通されて、
その両端部がパイプ部材3aの左右両側に突出されてい
る。
【0040】このシフトピン31は、パイプ部材3a内
に配置されて該パイプ部材3a内を上下に移動可能とさ
れた支持部材32に中央部を支持されて、上記長穴3
f,3fの範囲内で、該支持部材32と共に上下移動可
能とされていると共に、パイプ部材3a内における支持
部材32の下方には、該支持部材32及びシフトピン3
1を上方に付勢するリターンスプリング33が配設され
ている。また、該支持部材32の上方にはコイルを密に
巻いてなるスプリング34がパイプ部材3a内に挿通さ
れ、シフトレバー3の上端の操作部3cに設けられた前
述の規制解除ボタン3dの押し込み操作により、該スプ
リング34を介して上記支持部材32及びシフトピン3
1が上記リターンスプリング33に抗して下方へ押し下
げられるようになっている。
【0041】そして、ベース部材20におけるシフトレ
バー3の操作経路の前方に向って右側の側方には、その
経路に沿ってガイドプレート41が該ベース部材20に
一体的に立設され、このガイドプレート41と上記シフ
トピン31との係合によって、シフトレバー3のレンジ
間のシフト操作の規制機構が構成されているのである
が、これ以上の詳しい説明は省略する。
【0042】一方、このガイドプレート41の上面に
は、先に述べた前後一対のシフトアップスイッチ16及
びシフトダウンスイッチ17が取り付けられている。そ
の場合に、シフトレバー3におけるガイドプレート41
側の側面には、これらの各スイッチ16,17の接片1
6a,17aを押圧する操作部材3gが取り付けられて
おり、シフトレバー3が中立位置から前方のシフトアッ
プ位置または後方のシフトダウン位置に揺動操作された
ときには、上記操作部材3gを介してシフトアップスイ
ッチ16もしくはシフトダウンスイッチ17がON操作
されるようになっている。
【0043】そして、この実施の形態においては、図6
に示すように、自動変速機に備えられたインヒビタスイ
ッチ10におけるPレンジスイッチ11、Rレンジスイ
ッチ12、Nレンジスイッチ13及びDレンジスイッチ
14からの信号と、シフトレバー3に備えられたモード
切換スイッチ15からの信号と、シフトアップスイッチ
16及びシフトダウンスイッチ17からの信号と、さら
に当該自動車の運転状態として車速及びエンジンのスロ
ットル開度をそれぞれ検出する車速センサ18及びスロ
ットル開度センサ19からの信号とを入力し、これらの
信号に基づいて変速モードを設定すると共に、各モード
において目標変速段を決定し、その目標変速段が実現さ
れるように油圧制御回路120に制御信号を出力するコ
ントロールユニット100が備えられている。
【0044】次に、このコントロールユニット100に
よる変速制御の具体的制御例をフローチャートに従って
説明する。
【0045】すなわち、図7に示すように、まず、コン
トロールユニット100は、ステップS1でDレンジス
イッチ14がONか否かを判定し、ONのときは、ステ
ップS2で次に述べるDレンジにおける変速段の判定制
御のサブルーティンを実行してリターンする。一方、D
レンジスイッチ14がOFFのときは、ステップS3で
Rレンジスイッチ12がONか否かを判定し、ONのと
きは、ステップS4で該Rレンジを実行してリターンす
る。このようにして以下ステップS8までで、各レンジ
スイッチ11〜14のON状態に対応した制御を実行
し、最終的にいずれのレンジスイッチ11〜14もOF
Fと判定されたときには、ステップS9で故障判定をす
ると共に、Mモードにおける目標変速段Gの設定に用い
るためにメモリしておくべき変速段(以下「処理用変速
段」という。)Goの値を3に設定してリターンする。
つまり、当該自動車で何等かのトラブルがあった場合に
はフェールセーフのために3速が達成されるようになっ
ているのである。
【0046】上記ステップS2のサブルーティンは図8
のように表される。まず、コントロールユニット100
は、ステップS11でモード切換スイッチ15がON操
作されたか否かを判定し、操作されたときにはステップ
S12でMモードフラグfmが1かどうかをみて、1の
場合はステップS13で該Mモードフラグfmを0にリ
セットしたうえで、ステップS14に進んで、車速及び
スロットル開度をパラメータとして予め設定されている
変速特性に基づいて目標変速段Gを1速〜4速のうちか
ら設定し、その変速段が実現されるように油圧制御回路
120に制御信号を出力する。すなわち、Mモードでモ
ード切換スイッチ15がON操作されたときはDモード
に切り換えられて自動変速が行なわれることになる。
【0047】なお、コントロールユニット100は、M
モードフラグfmの他にDモードフラグfdをもってい
て、Mモードフラグfmを0にリセットするときはDモ
ードフラグfdを1にセットし、Mモードフラグfmを
1にセットするときはDモードフラグfdを0にリセッ
トするのであるが、この実施の形態に関してはMモード
フラグfmの状態を判定するだけで充分なのでDモード
フラグfdのセット、リセットについては説明を省略し
ている。
【0048】一方、上記ステップS12でMモードフラ
グfmが1でない場合はステップS15で該Mモードフ
ラグfmを1にセットし、次いでステップS16に進ん
で、処理用変速段Goの値を現変速段の値に設定したう
えでリターンする。すなわち、Dモードでモード切換ス
イッチ15がON操作されたときはMモードに切り換え
られることになる。
【0049】また、上記ステップS11でモード切換ス
イッチ15がON操作されなかったときには、ステップ
S17において、ステップS12と同様にMモードフラ
グfmが1かどうかをみて、1の場合はステップS18
に進んで次に述べるMモード変速制御のサブルーティン
を実行してリターンする一方、0の場合はステップS1
9でステップS14と同様にDモードの自動変速を行な
う。すなわち、モード切換スイッチ15がON操作され
ないうちはモードが切り換えられず、現モードが続行さ
れることになる。
【0050】上記ステップS18のサブルーティンは図
9のように表される。まず、コントロールユニット10
0は、ステップS21で目標変速段Gの値を処理用変速
段Goの値に設定したうえで、ステップS22でシフト
アップスイッチ16がON操作されたか否かを判定し、
シフトレバー3のDレンジ内での前方への揺動操作によ
り、このシフトアップスイッチ16がON操作されたと
きには、ステップS23において、処理用変速段Goの
値に設定された現変速段を示す目標変速段Gの値が4で
あるか否かを判定し、G=4でなければシフトアップが
可能なので、ステップS24で目標変速段Gを1だけプ
ラスし、またG=4であればこれ以上のシフトアップが
不可能なので、ステップS24をスキップする。そし
て、次のステップS25で処理用変速段Goの値をこの
1だけプラスし又はしなかった目標変速段Gの値に設定
し直したうえで、ステップS26において、この目標変
速段Gが実現されるように油圧制御回路120に制御信
号を出力する。
【0051】一方、上記ステップS22でシフトアップ
スイッチ16がON操作されなかったときには、ステッ
プS27に進んでシフトダウンスイッチ17がON操作
されたか否かを判定し、シフトレバー3のDレンジ内で
の後方への揺動操作により、このシフトダウンスイッチ
17がON操作されたときには、ステップS28におい
て、処理用変速段Goの値に設定された現変速段を示す
目標変速段Gの値が1であるか否かを判定し、G=1で
なければシフトダウンが可能なので、ステップS29で
目標変速段Gを1だけマイナスし、またG=1であれば
これ以上のシフトダウンが不可能なので、ステップS2
9をスキップする。そして、次のステップS25で処理
用変速段Goの値をこの1だけマイナスし又はしなかっ
た目標変速段Gの値に設定し直したうえで、ステップS
26において、この目標変速段Gが実現されるように油
圧制御回路120に制御信号を出力する。
【0052】また、シフトレバー3がDレンジ内で前後
いずれの方向にも揺動操作されず、上記ステップS27
でシフトダウンスイッチ17もON操作されなかったと
きには、目標変速段Gの変更をせずにステップS25に
進んで、処理用変速段Goの値をこの変更しなかった目
標変速段Gの値に戻したうえで、ステップS26におい
て、この目標変速段Gが実現されるように油圧制御回路
120に制御信号を出力する。
【0053】以上のようにして、コントロールユニット
100による変速制御が行われることになるが、上記の
ように、単一のDレンジにおいて、モード切換スイッチ
15の押し操作により、DモードもMモードも交互に実
現可能となり、そしてDモードにおいては自動変速が、
またMモードにおいては該Dレンジ内での運転者による
シフトレバー3の操作通りの手動変速が行なわれること
になる。
【0054】したがって、Mモードが設定されるMレン
ジを別に追加配置する必要がなくなり、レンジ数の増大
が防がれて、当該変速操作入力装置1のレイアウト性が
向上する。そして、特に、Mモードにおける変速が運転
者によるシフトレバー3の揺動操作でシフトアップスイ
ッチ16又はシフトダウンスイッチ17がON操作され
ることにより起こるので、変速操作の実感が生じ、操作
性が向上されると共に、誤操作の抑制を図ることができ
る。
【0055】次に、変速制御の第2の制御例について説
明する。
【0056】上記の第1の制御例では、モード切換スイ
ッチ15の押し操作によってモードがDモードからMモ
ードに切り換えられたときには、図8のフローチャート
においてステップS11からS12を経由してステップ
S15、S16が実行されていったんリターンしたの
ち、次のサイクルで今度はステップS11からS17を
経由してステップS18に進み、ここで図9のフローチ
ャートに従って手動変速が実行されることになる。
【0057】ところで、一般に、運転者がモードをDモ
ードからMモードに切り換えるのは、加速を要求してい
るときやエンジンブレーキを利かせたいときであること
が多い。したがって、その場合には、Mモードへの切換
え後、なるべく早期に変速段がシフトダウンされること
が望ましい。この第2の制御例はかかる要求に対処する
ものである。
【0058】なお、この第2の制御例を実行するにあた
っての当該変速操作入力装置1の機械的構成及び制御シ
ステムの構成は、上記第1制御例の場合と同じであるの
で、その説明は省略する。
【0059】また、制御フローの面においても、図7の
フローチャートにおけるステップS2のDレンジにおけ
る変速段の判定制御のサブルーティンの内容が一部変更
されているだけなので、その変更されている部分を中心
に説明する。
【0060】すなわち、図10に示すように、コントロ
ールユニット100は、ステップS31でモード切換ス
イッチ15がON操作されたか否かを判定し、操作され
たときにはステップS32でMモードフラグfmが1か
どうかをみて、1でない場合はステップS35で該Mモ
ードフラグfmを1にセットする。これにより、Dモー
ドでモード切換スイッチ15がON操作されたときはM
モードに切り換えられることになる。
【0061】そして、引き続き、次のステップS36に
おいて目標変速段Gの値を現変速段の値に設定したうえ
で、ステップS37で、この現変速段を示す目標変速段
Gの値が1であるか否かを判定し、G=1でなければシ
フトダウンが可能なので、ステップS38で目標変速段
Gを1だけマイナスし、またG=1であればこれ以上の
シフトダウンが不可能なので、ステップS38をスキッ
プする。そして、さらに引き続き、次のステップS39
で処理用変速段Goの値をこの1だけマイナスし又はし
なかった目標変速段Gの値に設定し直したうえで、ステ
ップS40において、この目標変速段Gが実現されるよ
うに油圧制御回路120に制御信号を出力する。
【0062】以上のようにして、コントロールユニット
100による変速制御が行われることになるが、上記の
ように、この第2の制御例においては、モード切換スイ
ッチ15の押し操作によってモードがDモードからMモ
ードに切り換えられたときには、図10のフローチャー
トにおいてステップS31からS32を経由してステッ
プS35でMモードフラグfmが1にセットされると共
に、同じサイクルの以下のステップS36からS40に
おいてダウンシフト変速が実行されることになる。
【0063】したがって、運転者がモードの切換え操作
をするだけでシフトダウンが起こるので、モードの切換
え操作とシフトレバー3の後方への揺動操作の二つの操
作を行なう必要がなくなり、後者のシフトダウン操作を
省略することができて、シフトダウン要求に対する応答
性及び操作性が向上することになる。
【0064】次に、変速制御の第3の制御例について説
明する。
【0065】上記の第1、第2の制御例は、いずれも、
モードの切換えがモード切換スイッチ15の押し操作に
よって行なわれる場合のものであるが、モードの切換操
作のフィーリング性の向上や、誤操作の防止といった観
点からは、このモードの切換操作も、手動変速操作と同
様、運転者によるシフトレバー3の揺動操作によって行
なわれるように構成することもまた好ましい。そこで、
この第3の制御例は、特にDモードからMモードへの切
換えがシフトレバー3の後方への揺動操作によって行な
われるようにプログラム構成されたものである。
【0066】まず第3の制御例を説明する前に、この第
3制御例を実行するにあたっての当該変速操作入力装置
1の機械的構成及び制御システムの構成の上記第1、第
2制御例と比較しての変更点を図面に基づいて説明す
る。なお、図中、第1、第2制御例の場合と同じ構成部
材には同じ符号が付されている。
【0067】すなわち、この場合、図11ないし図13
に示すように、ベース部材20におけるシフトレバー3
の操作経路の前方に向かって左側で該シフトレバー3の
後方には、上記ベース部材20に立設されたブラケット
111を介して、変速モードをMモードに設定するMモ
ードスイッチ110が備えられている。
【0068】一方、シフトレバー3においては、シフト
アップスイッチ16又はシフトダウンスイッチ17の各
接片16a,17aを押圧する前述の操作部材3gの取
付面と反対側の側面に、上記Mモードスイッチ110の
接片110aを押圧するMモードスイッチ操作用の操作
部材3hが設けられており、シフトレバー3が中立位置
から後方へ揺動操作されたときには、上記Mモードスイ
ッチ用の操作部材3hを介してMモードスイッチ110
がON操作されるようになっている。その場合に、Mモ
ードスイッチ110がON操作されたときには、そのシ
フトレバー3の後方への揺動操作によって同じくシフト
ダウンスイッチ17もON操作されるようになってい
る。
【0069】また、図1に示すように、シフトレバー3
の上端の操作部3cには、前述のモード切換スイッチ1
5に代えて、シフトレバー3によってDレンジが選択さ
れた状態で押し操作されることにより、変速モードをD
モードに設定するDモードスイッチ115が設けられて
いる。
【0070】そして、図14に示すように、コントロー
ルユニット100は、モード切換スイッチ15からの信
号に代えて、上記Mモードスイッチ110とDモードス
イッチ115の二つのスイッチからの信号をその他の信
号と共に入力し、油圧制御回路120に制御信号を出力
する。
【0071】なお、この第3の制御例においても、図7
のフローチャートにおけるステップS2のDレンジにお
ける変速段の判定制御のサブルーティンの内容が変更さ
れているだけなので、該サブルーティンの部分のみ説明
する。
【0072】すなわち、図15に示すように、コントロ
ールユニット100は、ステップS51でMモードスイ
ッチ110がON操作されたか否かを判定し、シフトレ
バー3のDレンジ内での後方への揺動操作により、この
Mモードスイッチ110がON操作されたときには、ス
テップS52でMモードフラグfmが1かどうかをみ
て、1でない場合は、ステップS53で該Mモードフラ
グfmを1にセットしたうえで次のステップS54で処
理用変速段Goの値を現変速段の値に設定する一方、1
の場合には、すでにMモードフラグfmが前回までに1
にセットされており、且つ、処理用変速段Goの値も設
定されているので、上記ステップS53,54をスキッ
プする。
【0073】次いで、コントロールユニット100は、
ステップS55でシフトダウンスイッチ17がON操作
されたか否かを判定し、上記Mモードスイッチ110の
ON操作と同じシフトレバー3のDレンジ内での後方へ
の揺動操作によって、このシフトダウンスイッチ17が
ON操作されたときには、次のステップS56に進ん
で、目標変速段Gの値を処理用変速段Goの値に設定す
る。一方、ステップS55でシフトダウンスイッチ17
がON操作されなかったと判定された場合は、上記Mモ
ードスイッチ110がON操作されたときにはこのシフ
トダウンスイッチ17もまたON操作されるはずである
から、図7のフローチャートにおけるステップS9に進
んで故障判定をすると共に、処理用変速段Goの値を3
に設定してリターンする。
【0074】上記ステップS56で目標変速段Gの値を
処理用変速段Goの値に設定したのち、コントロールユ
ニット100は、ステップS57で、この処理用変速段
Goの値に設定された現変速段を示す目標変速段Gの値
が1であるか否かを判定し、G=1でなければシフトダ
ウンが可能なので、ステップS58で目標変速段Gを1
だけマイナスし、またG=1であればこれ以上のシフト
ダウンが不可能なので、ステップS58をスキップす
る。そして、次のステップS59で処理用変速段Goの
値をこの1だけマイナスし又はしなかった目標変速段G
の値に設定し直したうえで、ステップS60において、
この目標変速段Gが実現されるように油圧制御回路12
0に制御信号を出力する。
【0075】これにより、Mモードにおけるシフトレバ
ー3のDレンジ内での後方への揺動操作によって変速段
がシフトダウンされると共に、同じシフトレバー3のD
レンジ内での後方への揺動操作によって変速モードがD
モードからMモードに切り換えられたときには直ちにシ
フトダウンが行なわれることになる。
【0076】一方、上記ステップS51でMモードスイ
ッチ110がON操作されなかったときには、ステップ
S61に進んでDモードスイッチ115がON操作され
たか否かを判定し、運転者による押し操作により、この
Dモードスイッチ115がON操作されたときには、ス
テップS62でMモードフラグfmが1かどうかをみ
て、1の場合はステップS63で該Mモードフラグfm
を0にリセットし、また1でない場合、つまり例えばD
モードの続行中に運転者が再びDモードスイッチ115
をON操作したような場合には、すでにMモードフラグ
fmが前回までに0にリセットされているのでステップ
S63をスキップする。そして、次のステップS64に
おいて、車速及びスロットル開度をパラメータとして予
め設定されている変速特性に基づいて目標変速段Gを1
速〜4速のうちから設定し、その変速段が実現されるよ
うに油圧制御回路120に制御信号を出力する。これに
より、Dモードにおける自動変速が行なわれることにな
る。
【0077】また一方、上記ステップS61でDモード
スイッチ115もON操作されなかったときには、ステ
ップS65に進んでMモードフラグfmが1かどうかを
みて、1でない場合は上記ステップS64において自動
変速を行なう。すなわち、Dモードが続行されることに
なる。
【0078】これに対し、Mモードフラグfmが1の場
合には、ステップS66で目標変速段Gの値を処理用変
速段Goの値に設定したのち、ステップS67で、シフ
トアップスイッチ16がON操作されたか否かを判定
し、シフトレバー3のDレンジ内での前方への揺動操作
によって、このシフトアップスイッチ16がON操作さ
れたときには、次のステップS68に進んで、この処理
用変速段Goの値に設定された現変速段を示す目標変速
段Gの値が4であるか否かを判定し、G=4でなければ
シフトアップが可能なので、ステップS69で目標変速
段Gを1だけプラスし、またG=4であればこれ以上の
シフトアップが不可能なので、ステップS69をスキッ
プする。そして、次のステップS70で処理用変速段G
oの値をこの1だけプラスし又はしなかった目標変速段
Gの値に設定し直したうえで、ステップS71におい
て、この目標変速段Gが実現されるように油圧制御回路
120に制御信号を出力する。
【0079】また、シフトレバー3がDレンジ内で前後
いずれの方向にも揺動操作されず(後方への揺動操作が
されなかったことは、ステップS51でMモードスイッ
チ110がON操作されなかったことで分かる)、上記
ステップS67でシフトアップスイッチ16もON操作
されなかったときには、目標変速段Gの変更をせずにス
テップS70に進んで、処理用変速段Goの値をこの変
更しなかった目標変速段Gの値に戻したうえで、ステッ
プS71において、この目標変速段Gが実現されるよう
に油圧制御回路120に制御信号を出力する。
【0080】以上のようにして、コントロールユニット
100による変速制御が行われることになるが、上記の
ように、この第3の制御例においては、シフトレバー3
のDレンジ内での後方への揺動操作でMモードスイッチ
110がON操作されることにより変速モードがMモー
ドに設定される。これにより、モードの切換操作の実感
が生じ、操作性が向上されると共に、誤操作の抑制を図
ることができる。また、シフトレバー3のDレンジ内で
の後方への揺動操作でMモードスイッチ110がON操
作されると同時にシフトダウンスイッチ17もまたON
操作されるので、運転者がMモードの設定操作をするだ
けでダウンシフト変速が起こり、シフトダウン要求に対
する応答性及び操作性が向上することになる。
【0081】次に、変速制御の第4の制御例について説
明する。
【0082】この第4の制御例は、上記第3制御例の場
合に用いられるMモードスイッチ110をわざわざ設け
ることをなくして、既存のシフトダウンスイッチ17に
該Mモードスイッチ110の機能を兼用させようとする
ものであり、図16に示すように、コントロールユニッ
ト100は、シフトダウンスイッチ17からの信号を、
シフトダウンのための信号として処理すると共に、また
Mモード設定のための信号としても処理する。
【0083】なお、この第4の制御例においても、図7
のフローチャートにおけるステップS2のDレンジにお
ける変速段の判定制御のサブルーティンの内容が変更さ
れているだけなので、該サブルーティンの部分のみ説明
する。
【0084】すなわち、図17に示すように、コントロ
ールユニット100は、ステップS81でDモードスイ
ッチ115がON操作されたか否かを判定し、運転者に
よる押し操作により、このDモードスイッチ115がO
N操作されたときには、ステップS82でMモードフラ
グfmが1かどうかをみて、1の場合はステップS83
で該Mモードフラグfmを0にリセットし、また1でな
い場合はステップS83をスキップして、次のステップ
S84においてDモードにおける自動変速を行なう。
【0085】一方、上記ステップS81でDモードスイ
ッチ115がON操作されなかったときは、ステップS
85に進んでシフトダウンスイッチ17がON操作され
たか否かを判定し、シフトレバー3のDレンジ内での後
方への揺動操作により、このシフトダウンスイッチ17
がON操作されたときには、ステップS86でMモード
フラグfmが1かどうかをみて、1の場合はステップS
87で目標変速段Gの値を処理用変速段Goの値に設定
したのち、ステップS88で、この処理用変速段Goの
値に設定された現変速段を示す目標変速段Gの値が1で
あるか否かを判定する。そして、G=1でなければシフ
トダウンが可能なので、ステップS89で目標変速段G
を1だけマイナスし、またG=1であればこれ以上のシ
フトダウンが不可能なので、ステップS89をスキップ
する。そして、次のステップS90で処理用変速段Go
の値をこの1だけマイナスし又はしなかった目標変速段
Gの値に設定し直したうえで、ステップS91におい
て、この目標変速段Gが実現されるように油圧制御回路
120に制御信号を出力する。
【0086】これに対し、上記ステップS86でMモー
ドフラグfmが1でない場合にはステップS92で該M
モードフラグfmを1にセットしたのち、ステップS9
3で目標変速段Gの値を現変速段の値に設定し、次いで
ステップS94、95及びステップS90、91におい
て変速段のシフトダウンを実行する。
【0087】つまり、この第4の制御例においては、シ
フトダウンスイッチ17がMモードスイッチを兼任して
いるので、すでにMモード中の場合は、ステップS85
からステップS86〜91の流れでMモードのシフトダ
ウンが実行されるのに対し、DモードからMモードへの
切換えの場合には、ステップS85からステップS92
〜95を経由してステップS90,91の流れで同じく
Mモードのシフトダウンが実行されることになるのであ
る。
【0088】また一方、上記ステップS85でシフトダ
ウンスイッチ17がON操作されなかったときは、ステ
ップS96に進んでシフトアップスイッチ16がON操
作されたか否かを判定し、シフトレバー3のDレンジ内
での前方への揺動操作により、このシフトアップスイッ
チ16がON操作されたときには、ステップS97でM
モードフラグfmが1かどうかをみて、1の場合はステ
ップS98で目標変速段Gの値を処理用変速段Goの値
に設定したのち、ステップS99で、この処理用変速段
Goの値に設定された現変速段を示す目標変速段Gの値
が4であるか否かを判定する。そして、G=4でなけれ
ばシフトアップが可能なので、ステップS100で目標
変速段Gを1だけプラスし、またG=4であればこれ以
上のシフトアップが不可能なので、ステップS100を
スキップする。そして、次のステップS101で処理用
変速段Goの値をこの1だけプラスし又はしなかった目
標変速段Gの値に設定し直したうえで、ステップS10
2において、この目標変速段Gが実現されるように油圧
制御回路120に制御信号を出力する。これに対し、上
記ステップS97でMモードフラグfmが1でない場合
には、ステップS103に進んでDモードにおける自動
変速を実行する。
【0089】つまり、Mモードの続行中であって、モー
ドの切換操作が行なわれない状態で、シフトレバー3が
Dレンジ内で前方に揺動操作されたときには、手動変速
によるシフトアップが行なわれるのに対し、Dモードの
続行中であって、モードの切換操作が行なわれない状態
で、シフトレバー3だけがDレンジ内で前方に揺動操作
されたような場合には、何も起こらずそのままDモード
が続行されるのである。
【0090】そして一方、Dモードスイッチ115も押
し操作されず、且つ、シフトレバー3もDレンジ内で前
後いずれの方向にも揺動操作されなかったときには、ス
テップS96からステップS104に進み、ここでMモ
ードフラグfmが1の場合はステップS105でMモー
ドとして現変速段を維持し、1でない場合には上記ステ
ップS103でDモードの自動変速を実行する。
【0091】以上のようにして、コントロールユニット
100による変速制御が行われることになるが、上記の
ように、この第4の制御例においては、シフトダウンス
イッチ17をMモードスイッチとして兼用するので、部
品点数を削減することができ、ひいては当該変速操作入
力装置1の製造コストの低減を図ることができる。
【0092】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1発明又は第
2発明によれば、モード設定手段や制御手段等によっ
て、DモードとMモードとが共に所定の単一のレンジに
おいて設定されるので、Mモードが設定されるMレンジ
を新たに追加する必要がなくなり、レンジ数の増大が防
がれて、シフトレバーの操作のための変速操作入力装置
のレイアウト性が向上する。そして、特に、これらの第
1、第2発明によれば、Mモードにおける変速が運転者
によるシフトレバーの揺動操作、例えば車両前後方向の
揺動操作によって行なわれるので、単なるスイッチの押
し操作に比べて変速操作の実感が生じ、レバー操作性が
向上されると共に、誤操作の抑制に寄与することにな
る。
【0093】その場合に、第3発明によれば、特に、シ
フトレバーに設けられたモード設定手段のスイッチ部材
を押し操作することによって、モードをDモードとMモ
ードとの間で交互に切り換えることができる。
【0094】また、第4発明によれば、制御手段が、モ
ード設定手段によって変速モードがDモードからMモー
ドに切り換えられたときには、変速段をシフトダウンさ
せるように構成されているので、一回のモードの切換え
操作によって、Mモードが設定されると共に変速段がシ
フトダウンされることになり、これにより、シフトダウ
ン操作を省略することができて、シフトダウン要求に対
する応答性及び操作性が損なわれることが回避される。
【0095】また、特に、第5発明によれば、モード設
定手段によってシフトレバーが所定レンジ内で中立位置
から後方に揺動されたことが検出されたときには、制御
手段がDモードに基づく変速制御からMモードに基づく
変速制御に切り換えるので、Mモードの設定も運転者に
よるシフトレバーの後方への揺動操作によって行なわれ
ることになり、このMモードの設定操作においても、単
なるスイッチの押し操作に比べて操作の実感が生じ、操
作性が向上されると共に、誤操作の抑制に寄与すること
になる。
【0096】そして、特に、第6発明によれば、Mモー
ドにおけるシフトレバーの中立位置からの前後方向の揺
動によって変速段が所定の段数だけ増加又は減少される
ので、これにより、例えばシフトレバーを前方に揺動す
れば変速段が一段シフトアップし、後方に揺動すれば変
速段が一段シフトダウンする等の変速制御が行なわれる
ことになる。
【0097】一方、第7発明又は第8発明によっても、
所定の単一のレンジにおいてD、M両方の変速モードが
達成され、シフトレバーを該所定レンジ内で後方に揺動
させることにより変速モードがMモードに切り換わり、
そして該Mモードにおいてシフトレバーを前方に揺動す
ればシフトアップされ、後方に揺動すればシフトダウン
されることになる。
【0098】そして、第9発明によれば、特に、上記第
7発明又は第8発明において、Mモード中のシフトレバ
ーの所定レンジ内での後方揺動を検出する後方揺動検出
手段が、変速モードを該Mモードに切り換えるためのシ
フトレバーの後方揺動を検出するモード設定手段の検出
部材を兼ねるので、これらをそれぞれ別々に設ける場合
に比べて部品点数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における自動車の変速操
作入力装置の外観図である。
【図2】 同変速操作入力装置の上部の一部省略平面図
である。
【図3】 本発明の第1、第2及び第4の実施の形態に
おける同変速操作入力装置の下部の平面図である。
【図4】 同変速操作入力装置の側面図である。
【図5】 図4のa−a線による断面図である。
【図6】 第1及び第2の実施の形態における変速制御
システム図である。
【図7】 同第1の実施の形態における変速制御のメイ
ンフローチャートである。
【図8】 同メインフローにおけるサブルーティンのフ
ローチャートである。
【図9】 図8のフローの一部分のフローチャートであ
る。
【図10】 第2の実施の形態における変速制御のメイ
ンフローにおけるサブルーティンのフローチャートであ
る。
【図11】 本発明の第3の実施の形態における変速操
作入力装置の下部の平面図である。
【図12】 同変速操作入力装置の側面図である。
【図13】 図12のa−a線による断面図である。
【図14】 第3の実施の形態における変速制御システ
ム図である。
【図15】 同第3の実施の形態における変速制御のメ
インフローにおけるサブルーティンのフローチャートで
ある。
【図16】 第4の実施の形態における変速制御システ
ム図である。
【図17】 同第4の実施の形態における変速制御のメ
インフローにおけるサブルーティンのフローチャートで
ある。
【図18】 図17のフローの一部分のフローチャート
である。
【符号の説明】
1 変速操作入力装置 3 シフトレバー 14 Dレンジスイッチ 15 モード切換スイッチ 16 シフトアップスイッチ 17 シフトダウンスイッチ 18 車速センサ 19 スロットル開度センサ 100 コントロールユニット 110 Mモードスイッチ 115 Dモードスイッチ 120 油圧制御回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め運転状態に応じて設定されている変
    速特性に基づき自動的に変速を行なう第1の変速モード
    と、運転者の手動操作に応じて変速を行なう第2の変速
    モードとを有する自動変速機の制御装置であって、複数
    の揺動位置のそれぞれにおいて保持可能に構成され、且
    つこれらの揺動位置のうちの所定の単一の揺動位置にお
    いて該所定揺動位置内で車両前後方向に揺動可能に構成
    されているシフトレバーと、該シフトレバーが上記所定
    揺動位置にあるときに、上記第1、第2の両変速モード
    を選択的に設定するモード設定手段と、該モード設定手
    段で第2の変速モードが設定されているときに、上記シ
    フトレバーの上記所定揺動位置における車両前後方向の
    揺動を検出し、その検出結果に応じて上記自動変速機を
    制御する制御手段とが備えられていることを特徴とする
    自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路
    を切り換えることにより複数の変速段を達成することが
    できるように構成された自動変速機の制御装置であっ
    て、車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、複
    数の揺動位置のそれぞれにおいて保持可能に構成され、
    且つこれらの揺動位置のうちの所定の単一の揺動位置に
    おいて該所定揺動位置内で車両前後方向に揺動可能に構
    成されているシフトレバーと、該シフトレバーの揺動位
    置を検出するレバー位置検出手段と、同じくシフトレバ
    ーの上記所定揺動位置における車両前後方向の揺動を検
    出する前後揺動検出手段と、予め車両の運転状態に応じ
    て設定されている変速特性と上記運転状態検出手段の検
    出結果とに基づいて自動的に変速段を決定する第1の変
    速モード、及びシフトレバーの上記所定揺動位置におけ
    る車両前後方向の揺動に基づいて変速段を決定する第2
    の変速モードを選択的に設定するモード設定手段と、上
    記モード設定手段の設定結果、並びに運転状態検出手
    段、レバー位置検出手段及び前後揺動検出手段の検出結
    果に応じて上記自動変速機を制御する制御手段とが備え
    られ、上記制御手段が、レバー位置検出手段でシフトレ
    バーが上記所定揺動位置にあることが検出され、且つモ
    ード設定手段で第1の変速モードが設定されているとき
    は、上記運転状態検出手段の検出結果と上記変速特性と
    に応じて変速段を決定し、該変速段に基づいて上記自動
    変速機を制御する一方、レバー位置検出手段でシフトレ
    バーが上記所定揺動位置にあることが検出され、且つモ
    ード設定手段で第2の変速モードが設定されているとき
    には、上記前後揺動検出手段の検出結果に応じて変速段
    を決定し、該変速段に基づいて上記自動変速機を制御す
    るように構成されていることを特徴とする自動変速機の
    制御装置。
  3. 【請求項3】 モード設定手段は、シフトレバーに設け
    られたスイッチ部材を有し、該スイッチ部材が押し操作
    されることにより、変速モードを第1、第2の変速モー
    ド間で切り換えて、該両変速モードを選択的に設定する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の自動変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は、モード設定手段によって設
    定されていた変速モードが第1の変速モードから第2の
    変速モードに切り換えられたときには、変速段をシフト
    ダウンするように自動変速機を制御するように構成され
    ていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    自動変速機の制御装置。
  5. 【請求項5】 モード設定手段は、シフトレバーが所定
    揺動位置において運転者による揺動操作が行なわれない
    ときの中立位置から後方向に揺動されたことを検出する
    検出部材を有し、制御手段は、該検出部材がシフトレバ
    ーの上記揺動を検出したことを受けて自動変速機の制御
    を第1の変速モードに基づく制御から第2の変速モード
    に基づく制御に切り換えることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の自動変速機の制御装置。
  6. 【請求項6】 制御手段は、レバー位置検出手段でシフ
    トレバーが所定揺動位置にあることが検出され、且つモ
    ード設定手段で第2の変速モードが設定されているとき
    には、前後揺動検出手段によってシフトレバーが運転者
    による揺動操作が行なわれないときの中立位置から前後
    いずれかの方向に揺動操作されたことが検出されたとき
    に、該揺動操作が行なわれる前に比べて変速段を所定の
    段数増加又は減少させることにより、上記前後揺動検出
    手段の検出結果に応じて変速段を決定することを特徴と
    する請求項2に記載の自動変速機の制御装置。
  7. 【請求項7】 予め運転状態に応じて設定されている変
    速特性に基づき自動的に変速を行なう第1の変速モード
    と、運転者の手動操作に応じて変速を行なう第2の変速
    モードとを有する自動変速機の制御装置であって、複数
    の揺動位置のそれぞれにおいて保持可能に構成され、且
    つこれらの揺動位置のうちの所定の単一の揺動位置にお
    いて該所定揺動位置内で車両前後方向に揺動可能に構成
    されているシフトレバーと、該シフトレバーが上記所定
    揺動位置にあるときに、上記第1、第2の両変速モード
    を選択的に設定するモード設定手段と、上記シフトレバ
    ーの上記所定揺動位置における車両前方向への揺動を検
    出する前方揺動検出手段と、同じく車両後方向への揺動
    を検出する後方揺動検出手段と、上記モード設定手段の
    設定結果並びに前方揺動検出手段及び後方揺動検出手段
    の検出結果に応じて上記自動変速機を制御する制御手段
    とが備えられ、上記制御手段が、シフトレバーが上記所
    定揺動位置にあり、且つモード設定手段で第2の変速モ
    ードが設定されているときに、前方揺動検出手段が上記
    シフトレバーの車両前方向への揺動を検出したときには
    変速段をシフトアップする一方、後方揺動検出手段が上
    記シフトレバーの車両後方向への揺動を検出したときに
    は変速段をシフトダウンするように自動変速機を制御
    し、且つ、上記モード設定手段が、シフトレバーの上記
    所定揺動位置における車両後方向への揺動を検出する検
    出部材を有し、該検出部材がシフトレバーの上記揺動を
    検出することにより、第2の変速モードを設定するよう
    に構成されていることを特徴とする自動変速機の制御装
    置。
  8. 【請求項8】 エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路
    を切り換えることにより複数の変速段を達成することが
    できるように構成された自動変速機の制御装置であっ
    て、車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、複
    数の揺動位置のそれぞれにおいて保持可能に構成され、
    且つこれらの揺動位置のうちの所定の単一の揺動位置に
    おいて該所定揺動位置内で車両前後方向に揺動可能に構
    成されているシフトレバーと、該シフトレバーの揺動位
    置を検出するレバー位置検出手段と、同じくシフトレバ
    ーが上記所定揺動位置において運転者による揺動操作が
    行なわれないときの中立位置から所定の範囲を越えて前
    方向に揺動されたことを検出する前方揺動検出手段と、
    同じく所定の範囲を越えて後方向に揺動されたことを検
    出する後方揺動検出手段と、予め車両の運転状態に応じ
    て設定されている変速特性と上記運転状態検出手段の検
    出結果とに基づいて自動的に変速段を決定する第1の変
    速モード、及びシフトレバーの上記所定揺動位置におけ
    る車両前後方向の揺動に基づいて変速段を決定する第2
    の変速モードを選択的に設定するモード設定手段と、上
    記モード設定手段の設定結果、並びに運転状態検出手
    段、レバー位置検出手段、前方揺動検出手段及び後方揺
    動検出手段の検出結果に応じて上記自動変速機を制御す
    る制御手段とが備えられ、上記制御手段が、レバー位置
    検出手段でシフトレバーが上記所定揺動位置にあること
    が検出され、且つモード設定手段で第1の変速モードが
    設定されているときは、上記運転状態検出手段の検出結
    果と上記変速特性とに応じて変速段を決定し、該変速段
    に基づいて上記自動変速機を制御する一方、レバー位置
    検出手段でシフトレバーが上記所定揺動位置にあること
    が検出され、且つモード設定手段で第2の変速モードが
    設定されているときであって、前方揺動検出手段によっ
    てシフトレバーの前方向の揺動操作が検出されたときに
    は、該揺動操作が行なわれる前に比べて変速段を所定の
    段数増加させ、後方揺動検出手段によってシフトレバー
    の後方向の揺動操作されたことが検出されたときには、
    該揺動操作が行なわれる前に比べて変速段を所定の段数
    減少させることにより、これらの揺動検出手段の検出結
    果に応じて変速段を決定し、該変速段に基づいて上記自
    動変速機を制御すると共に、モード設定手段で設定され
    ていた変速モードが第1の変速モードから第2の変速モ
    ードに切り換えられたときには、変速段をシフトダウン
    するように上記自動変速機を制御するように構成されて
    おり、且つ、モード設定手段が、シフトレバーが上記所
    定揺動位置において上記中立位置から所定の範囲を越え
    て後方向に揺動されたことを検出する検出部材を有し、
    制御手段は、該検出部材がシフトレバーの上記揺動を検
    出したことを受けて自動変速機の制御を第1の変速モー
    ドに基づく制御から第2の変速モードに基づく制御に切
    り換えることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  9. 【請求項9】 モード設定手段の検出部材は、後方揺動
    検出手段であることを特徴とする請求項7又は請求項8
    に記載の自動変速機の制御装置。
JP35863996A 1996-12-28 1996-12-28 自動変速機の制御装置 Pending JPH10196774A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000104814A (ja) * 1998-09-28 2000-04-11 Fuji Heavy Ind Ltd 自動変速機の制御装置
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CN1301201C (zh) * 2003-08-27 2007-02-21 现代自动车株式会社 线控换档***的换档装置
KR102240321B1 (ko) * 2019-12-13 2021-04-15 주식회사 현대케피코 M단 크루즈 컨트롤 실행 중 자동 감속 제어 방법 및 시스템

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