JPH10196487A - インジェクタ - Google Patents

インジェクタ

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JPH10196487A
JPH10196487A JP618397A JP618397A JPH10196487A JP H10196487 A JPH10196487 A JP H10196487A JP 618397 A JP618397 A JP 618397A JP 618397 A JP618397 A JP 618397A JP H10196487 A JPH10196487 A JP H10196487A
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JP
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core
movable
fixed
stopper element
movable core
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JP618397A
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English (en)
Inventor
Yasuo Namaizawa
保夫 生井沢
Yoshio Okamoto
良雄 岡本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自己調芯及びバウンド量抑制機能の少なくとも
一つを発揮して、インジェクタの安定したストローク動
作を保証し、且つバウンド量抑制を図る。 【解決手段】インジェクタ1は、電磁コイル10を通電
すると、固定コア2,ヨーク3,可動コア4が磁気回路
を形成し可動コア4がリターンスプリング6の力に抗し
て固定コア2側に吸引されて開弁する。可動コア4の開
弁方向の移動量を規制するストッパは、可動側のスト
ッパ要素44が球面,該可動側のストッパ要素を受け止
める固定側のストッパ要素8´がテーパ面、可動側の
ストッパ要素44,固定側のストッパ要素8´の双方が
球面、可動側のストッパ要素44,固定側のストッパ
要素8´の双方がテーパ面のいずれかである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンに噴射燃
料を供給するためのインジェクタ(燃料噴射弁)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のインジェクタは、弁座の上流に
燃料通路を有し、固定コアと、弁体を有する可動コアと
がヨーク内で軸方向に配置され、固定コアの周りに電磁
コイルが設けてある。可動コアはリターンスプリングの
ばね力を受けて、電磁コイルの非通電時には弁体が弁座
に接して閉弁状態にあり、電磁コイルの通電により前記
固定コア,ヨーク,可動コアが磁気回路を形成し可動コ
アがリターンスプリングの力に抗して固定コア側に吸引
され、開弁状態になる。
【0003】また、弁座上流には、スワラーが設置され
て、開弁時に通過する燃料に燃料旋回力を付与して、燃
料噴霧を旋回させて燃料の微粒化を向上させる等の技術
が提案されている。
【0004】インジェクタのうち広く実用化されている
ものは、吸気通路の一部に設置する方式のものである
が、最近では、エンジンのシリンダに直接インジェクタ
を取付けて、シリンダ内に燃料を直接噴射させるDI方
式(ダイレクトインジェクション;筒内噴射方式)のも
のが開発されている。
【0005】DI方式のインジェクタは、吸気管壁に燃
料が付着することなく、効率の良い燃焼を保証し出力向
上と排気浄化を図れるものと評価されている。
【0006】DI方式の場合、耐圧性の点については、
エンジンのシリンダ内は爆発圧力により最大で70kg
/cm2程度と高圧になるため、この気筒内圧力が噴射
弁の戻しばね圧をはるかに勝って弁が誤って開く問題が
あったが、最近では燃料供給用の高圧ポンプの改良によ
り燃圧を高くして、この燃圧と戻しばねの力の協働によ
り上記爆発圧力に勝る弁閉力を燃料噴射弁にかけること
が可能となり、上記の弁誤動作の問題を解消している。
また、燃圧を向上させた結果、必要な燃料噴射量を吸気
行程といった極めて限られた時間内であっても充分に供
給でき、上記応答性についての要求にも応えられる。
【0007】また、応答性の点については、上記のよう
に強い弁閉力に勝るために、電磁コイルの駆動電力(電
磁吸引力)を昇圧回路を用いて高めることにより、対処
している。
【0008】従来の筒内噴射システムの燃料噴射弁とし
ては、例えば、特開平5−33739号公報に記載のも
のがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】DI方式を採用する場
合には、ますます過酷な環境でインジェクタを使用する
ため、しかも、応答性の向上といった要求に応えるため
に、今まで以上の安定したストローク動作の確保が要求
される。また、電磁吸引力を大きくする結果、電磁吸引
時に可動コアがストッパに当接した時の衝突力が大きく
なり、何らの配慮がないと可動コアのストッパ衝突によ
り生じるバウンド量が大きくなり、噴射燃料量の計量精
度に影響を与えかねない。
【0010】本発明は以上の点に鑑みてなされ、その目
的は、自己調芯及びバウンド量抑制機能の少なくとも一
つを発揮して、特に、過酷な条件で使用されるDI方式
のようなインジェクタの場合であっても、安定したスト
ローク動作を保証したり、バウンド量抑制を図ることの
できるインジェクタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、基本的には次のような課題解決手段を提案
する。
【0012】第1の発明は、弁座の上流に燃料通路を有
し、固定コアと、弁体を有する可動コアとが軸方向に配
置され、前記固定コア及び可動コアの少なくとも一部が
ヨークに内装され、前記固定コアの周りに設けた電磁コ
イルを通電すると、前記固定コア,ヨーク,可動コアが
磁気回路を形成し前記可動コアがリターンスプリングの
力に抗して固定コア側に吸引されて開弁するインジェク
タにおいて、前記可動コアの開弁方向の移動量を規制す
るストッパは、可動側のストッパ要素(可動コア側に
設けたストッパ要素)が球面,該可動側のストッパ要素
を受け止める固定側のストッパ要素がテーパ面、前記
可動側のストッパ要素,固定側のストッパ要素の双方が
球面、前記可動側のストッパ要素,固定側のストッパ
要素の双方がテーパ面のいずれかであることを特徴とす
る。
【0013】可動コアが電磁コイルの励磁作用により開
弁方向に磁気吸引されると、の方式の場合は、固定側
及び可動側のストッパ要素同士(すなわちテーパ面,球
面同士)による接触でストッパが自己調芯作用を発揮す
るので、この調芯作用を利用して組立時の可動コアの位
置合わせを行うことで、適正な状態で可動コアが組み込
まれ、その結果、使用時においても安定したストローク
動作が保証され、且つ、開弁時の可動コア側のストッパ
要素(可動側ストッパ要素)の固定側ストッパ要素に対
する着座動作にも調芯作用が働いて、弁体・弁座間に形
成される環状隙間を適正に保持する。
【0014】この場合、弁体と弁座を、前記可動側のス
トッパ要素及び固定側のストッパ要素と類似の関係に設
定すれば、可動コア両端で調芯作用がはたらく。
【0015】また、開弁動作時に可動コア(可動側のス
トッパ要素)が固定側のストッパ要素に衝突した場合で
も、テーパ面と球面との衝突であるため、衝突により生
じる軸方向の反発力を少なくし、従来方式(固定側のス
トッパ要素及び可動側のストッパ要素同士が平面形状で
衝突する方式)に較べて反発力を大幅に減少させるの
で、可動コアのバウンド量を抑制する。
【0016】の方式でも、同様に可動コアの自己調
芯作用とバウンド抑制がなされる。
【0017】の方式では、主に可動コアのバウンド抑
制作用がなされる。
【0018】第2の発明は、弁座の上流に燃料通路を有
し、固定コアと、弁体を有する可動コアとが軸方向に配
置され、前記固定コア及び可動コアの少なくとも一部が
ヨークに内装され、前記固定コアの周りに設けた電磁コ
イルを通電すると、前記固定コア,ヨーク,可動コアが
磁気回路を形成し前記可動コアがリターンスプリングの
力に抗して固定コア側に吸引されて開弁するインジェク
タにおいて、前記固定コアは、内部に燃料通路を有する
中空筒体で構成され、この固定コアの一端に前記可動コ
アのリターンスプリングが挿入され、該リターンスプリ
ングのばね力を調整する中空筒体のスプリングアジャス
タが前記固定コア内に配置され、一方、前記可動コアの
一部が前記固定コア一端内に前記リターンスプリングを
通して挿入され、このコア一部の先端に設けた球体が前
記スプリングアジャスト一端内に位置して該スプリング
アジャスト内壁により軸方向移動の案内を受けるように
してあることを特徴とする。
【0019】上記構成によれば、弁体・弁座のほかにス
プリングアジャスタ・可動コア端面にも調芯機能が発揮
するので、インジェクタの可動子(弁体と可動コアを合
わせたもの)の両端で自己調芯作用をなして、弁体及び
可動コアの組立精度を高め、安定したストローク動作が
実行される。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面により
説明する。
【0021】図1は本発明のインジェクタの第1実施例
を示す縦断面図、図2はその一部であるスプリングアジ
ャスタの部分斜視図、図3は上記実施例の要部である弁
の移動量規制を行うストッパ部及びその周辺の断面図で
ある。
【0022】図1に示すように、インジェクタ1は、電
磁アクチュエータの磁気回路要素として固定コア2,ヨ
ーク3、可動コア4を備える。
【0023】固定コア2は細長の中空筒体でフランジ2
Aを備え、このフランジ2Aよりも下半部がヨーク3に
内装される。フランジ2Aはヨーク3の上部開口に適合
状態で嵌まり込み、ヨーク3の上部開口内周縁を加圧し
て符号50に示すように塑性流動させることで、固定コ
ア2とヨーク3とを塑性結合している。なお、この結合
はその他、加締めなどがある。フランジ2Aには、電磁
コイル10のターミナル9が設けてある。
【0024】ヨーク3の下部には、後述する弁座7を有
するノズルボディ15が設けてある。
【0025】固定コア2の内部に燃料通路5が軸方向に
貫通して形成される。固定コア2の一端(燃料流入側と
反対側の端部)には、可動コア4のリターンスプリング
6が挿入され、このリターンスプリング6によって可動
コア4が弁閉方向(弁座7方向)に付勢される。固定コ
ア2内部には、リターンスプリング6のばね力を調整す
るための中空のスプリングアジャスタ8が設けてある。
【0026】電磁コイル10は、モールド樹脂11で覆
われて、その中央部に固定コア2の一部が挿入固定さ
れ、この固定コア2の一部と共に筒形のヨーク3内に内
装されている。モールド樹脂11は、電磁コイル10を
保護し及びリーク電流を防止する。18は燃料がコイル
組立体側に流入するのを防止するシールリングである。
【0027】電磁コイル10には、ターミナル9を介し
て駆動用の電気信号が印加される。ターミナル9は、ヨ
ーク3の上方に配置したモールド樹脂成形体20内部に
埋設されている。
【0028】ヨーク3の下部には、有底筒状のノズルボ
ディ15が固着してある。ノズルボディ15の底部には
弁座7及びオリフィス(燃料噴孔)17が設けられ、ノ
ズルボディ15内底に燃料旋回子(以下、スワラーと称
する)16が配置されて、スワラー16が弁座7の上流
に位置する。
【0029】スワラー16は円盤状のチップで、その中
央に球弁13のガイド孔(中央孔)16Aが設けられ、
スワラー16の外周及び底部にノズルボディ15内の燃
料通路14とガイド孔16Aとを連通させる燃料通路溝
16Bが形成してある。燃料通路溝16Bの一端はガイ
ド孔16Aに対して接線方向に開口して、燃料通路溝1
6Bからガイド孔16Aに流出する燃料が旋回するよう
にしてある。
【0030】可動コア4は、固定コア2の軸心と一致さ
せてヨーク3からノズルボディ15の内部空間にかけて
配置され、軸方向にストローク動作が可能にしてある。
【0031】ここで、可動コア4の構造及び可動コア4
のストローク動作を規制するストッパ構造について詳述
する。
【0032】可動コア4は、磁気回路の一部となる箇所
4Aがフランジ形を呈して固定コア2と略同径を成し、
フランジ部4Aよりも下側の部分4Bが中空のロッド形
状をなしてロッド内に燃料通路40が設けてある。ロッ
ド部4Bの側面に燃料通孔41が配設してある。
【0033】フランジ部4Aは、その上面が開口し、そ
の内壁にリング受部42となる段差が形成してあり、上
記開口を通して可動コア4の一部となるロッド部4C付
のガイドリング19がフランジ部4A内周に結合されて
いる。この結合は、例えばフランジ部4A内周縁を符号
43に示すように加圧して塑性流動させて行われる。
【0034】ガイドリング19は、有底筒形でその内底
がリターンスプリング6の一端を受けるばね受けをな
す。ガイドリング19の一部がフランジ部4Aの上面よ
り突出して固定コア2の下端内周に適合状態で嵌入さ
れ、ガイドリング19の突出部外周が固定コア内周に案
内されて軸方向に摺動し、可動コア4の移動を案内す
る。ガイドリング19の底部には、燃料通孔45が穿設
してある。
【0035】ロッド部4Cは、ガイドリング19の中央
に該リングと一体に立設され、その先端(上端)に球体
44が設けてある。
【0036】可動コア4は、以上のようにフランジ部4
A、ロッド部4B,4C,ガイドリング19で構成さ
れ、その一端に球弁13,他端に球体44が配設され
る。
【0037】可動コア4をインジェクタに内装する場合
には、そのうち、ロッド部4Cとガイドリング19の一
部が固定コア2の下端内周に挿入される。ロッド部4C
換言すれば可動コア4の一端は、ガイドリング19とス
プリングアジャスタ8との間に位置するリターンスプリ
ング6を通して固定コア2下端内周に導入される。可動
コア4一端の球体44は、可動コア4の開弁方向の移動
を規制するストッパの可動側の要素となる。上記球体4
4を受け止める固定側のストッパ要素は、スプリングア
ジャスタ8の一端(下端)8´により構成され、その一
端8´が図2及び図3に示すようにテーパ面を成してい
る。
【0038】スプリングアジャスタ8は、その外周一部
にねじ溝が設けられ、固定コア2内周に軸方向に移動調
整可能に螺子着される。固定コア2の下端側の内径はス
プリングアジャスタ8の外径より大きくして、この内外
径間に環状通路46を確保する。図1ないし図3に示す
ように、スプリングアジャスタ8の下端壁面にはアジャ
スタ8内部と上記した環状通路46とを連通させる燃料
通孔21が配設されている。
【0039】固定コア2,ヨーク3,可動コア4におけ
るフランジ部4A及びロッド部4Bは磁性材で構成さ
れ、ロッド部4C付きガイドリング19,球体44,球
弁13,球体44,スプリングアジャスタ8は非磁性材
で成形される。
【0040】フランジ部4Aはヨーク3に内装され、そ
の下部のロッド部4Bがノズルボディ15の内部空間
(燃料通路)14に位置し、先端の球弁13は、電磁コ
イル10の非通電時には、リターンスプリング6のばね
力及び燃圧を受けて弁座7に接して閉弁状態を保持して
いる。
【0041】電磁コイル10に電気信号が印加され通電
状態になると、固定コア2,ヨーク3,可動コア4で磁
気回路が形成され、可動コア4が固定コア2側に磁気吸
引される。また、球弁13も可動コア4と共にスワラー
16内周にガイドされて移動し、弁座7から離れ、開弁
する。
【0042】可動コア4の開弁時の移動量は、可動コア
4の一端に設けた球体(可動側ストッパ要素)44がス
プリングアジャスタ8に設けたストッパ(固定側ストッ
パ要素)8´に当接することによって規制され、球弁1
3と弁座7の間には、所望の開口面積の環状隙間がで
き、開弁状態となる。
【0043】開弁状態になると、燃料は、図示しない燃
料ポンプ、燃圧レギュレータ及びアキュームレータ等の
配管機器を経由して、固定コア2に設けた燃料通路5,
フィルタ22,スプリングアジャスタ8及びその通孔2
1,環状通路46,固定コア2下端内部,ガイドリング
19に設けた燃料通孔45,ロッド部4Bの内部通路4
0,燃料通孔41,ノズルボディ15内の通路14,ス
ワラー16を通り、オリフィス17を介してエンジンの
シリンダに直接,筒内噴射される。
【0044】本実施例においては、次のような効果を奏
する。
【0045】(1)ストッパは、固定側の要素8´がテ
ーパ面,可動側の要素44が球面であるため、テーパ
面,球面同士による接触でストッパが自己調芯作用を発
揮する。この調芯作用を利用して組立時の可動コア4の
位置合わせを行うことで、適正な状態で可動コアが組み
込まれる。その結果、使用時においても安定したストロ
ーク動作が保証され、且つ、開弁時の可動コア4のスト
ッパ8´に対する着座動作にも調芯作用が働いて、球弁
13・弁座7間に形成される環状隙間を適正に保持す
る。本例では、球弁13と弁座7を、前記可動側ストッ
パ要素44及び固定側ストッパ要素8´と類似の関係に
設定してあるので、可動コア両端で調芯作用がはたらく
のでより一層の安定したストローク動作を保証する。
【0046】(2)また、固定側のストッパ要素8´に
可動側のストッパ要素44が衝突した場合でも、衝突に
より生じる軸方向の反発力を少なくし(反発力は軸方向
成分とこれに垂直な成分とで分かれ、この軸方向に垂直
な成分は対向するもの同士が相殺される)、可動コア4
のバウンド量を抑制する。
【0047】(3)スプリングアジャスタ8が固定側の
ストッパ要素を兼用するので、アジャスタ8の移動量調
整で可動コア4のストローク量も任意に可変調整でき
る。なお、この(3)の効果だけを期待する場合には、
スプリングアジャスタの一端,可動コアの一端の形状を
限定しなくても可能である。
【0048】(4)可動コア4のストローク動作は、ガ
イドリング19の突出部が固定コア2内を摺動案内さ
れ、球弁13がスワラー16内周に案内されて行われる
2点ガイド機構を採用するので、安定したストローク動
作を保証する。
【0049】図4,図5は、本発明の他の実施例であ
り、図1の実施例と異なる点のみを図示した。
【0050】すなわち、図4に示す第2実施例では、ス
プリングアジャスタ8の一端に設けた固定側ストッパ要
素8´を球面,可動コア4側の一端に設けたストッパ要
素(可動側ストッパ要素)44も球面とした例であり、
そのほかの構成は図1同様である。本例においても、第
1実施例同様の効果を奏する。
【0051】図5に示す第3の実施例では、スプリング
アジャスタ8の一端に設けた固定側ストッパ要素8´を
テーパ面,可動側ストッパ要素もテーパ面44´とした
例であり、本方式では、主に可動コア4のバウンド抑制
が図れる。
【0052】図6は本発明の第4の実施例を示す縦断面
図である。
【0053】本例は上記した固定側ストッパ要素8´に
相当するものを固定コア2の一端(下端)2´により形
成し、可動側のストッパ要素44に相当するものを固定
コア2端面に対向する可動コア4の一端面4´により形
成した。ここで、可動側のストッパ要素4´は上半部が
球面を成し、固定側のストッパ要素2´がテーパ面を成
す。リターンスプリング6は、スプリングアジャスタ8
と可動コア4の球面4´の中央に形成したばね受部(凹
部)47との間に介挿される。
【0054】固定コア2の下端2´には、テーパ面のほ
かに可動コア4の一端がガイドする筒壁部48が設けら
れる。
【0055】本例においても、上記した(1),
(2),(4)の効果を奏する。
【0056】図7は本発明の第5の実施例を示す縦断面
図である。ここでは、図1の実施例との相違点を主に説
明する。
【0057】本例では、可動コア4の開弁側のストロー
クを規制するストッパとして、固定側のストッパ要素を
固定コア2の一端(下端)2´により構成し、可動側の
ストッパ要素を可動コア4の一端(上端)4´により構
成する。
【0058】可動コア4の一部(ロッド部)4Cが固定
コア2一端内にリターンスプリング6を通して挿入され
ると共に、このコア一部4Cの先端に設けた球体44が
スプリングアジャスト8の一端内に位置して、球体44
がスプリングアジャスト8内壁により軸方向移動の案内
を受けるようにしてある。球体44の径は、スプリング
アジャスタ8内周を摺動可能な径に設定してある。
【0059】スプリングアジャスタ8には、燃料通孔2
1が設けてあるが、この燃料通孔21は、図8に示すよ
うなスリット22に代えてもよい。
【0060】本例では、可動コア4の開弁方向のストロ
ーク規制を固定コア2の一端2´と可動コア4の一端4
´で行っており、これらのストッパ要素2´,4´は平
坦面で構成されている。調芯作用については、弁体13
・弁座7のほかにスプリングアジャスタ8・可動コア4
の端面(球体)44も発揮する。
【0061】すなわち、可動コア4の軸心が傾いている
場合には、スプリングアジャスタ8内周で球体44が回
動して自己調整可能である。したがって、インジェクタ
の可動子(弁体と可動コアを合わせたもの)の両端で自
己調芯作用をなして、弁体及び可動コアの組立精度を高
め、安定したストローク動作が実行される。
【0062】また、可動コア及び弁体のガイド機能と調
芯を兼用させることができる。
【0063】
【発明の効果】インジェクタの可動子の自己調芯及びバ
ウンド量抑制機能の少なくとも一つを発揮して、特に、
過酷な条件で使用されるDI方式のようなインジェクタ
の場合であっても、安定したストローク動作を保証した
り、バウンド量抑制を図ることのできるインジェクタを
提供することができる。なお、本発明のインジェクショ
ンはDI方式に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図。
【図2】上記実施形態の部分斜視図。
【図3】上記実施形態の要部断面図。
【図4】本発明の第2実施例を示す要部断面図。
【図5】本発明の第3実施例を示す要部断面図。
【図6】本発明の第4実施例を示す縦断面図。
【図7】本発明の第5実施例を示す縦断面図。
【図8】上記第5実施例に用いるスプリングアジャスタ
の他の例を示す部分斜視図。
【符号の説明】
1…インジェクタ、2…固定コア、3…ヨーク、4…可
動コア、5,14,40…燃料通路、6…リターンスプ
リング、7…弁座、8…スプリングアジャスタ、8´…
固定側ストッパ要素、10…電磁コイル、13…球弁、
15…ノズルボディ、16…スワラー、44…球体(可
動側ストッパ要素)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 51/08 F02M 51/08 A K

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁座の上流に燃料通路を有し、固定コア
    と、弁体を有する可動コアとが軸方向に配置され、前記
    固定コア及び可動コアの少なくとも一部がヨークに内装
    され、前記固定コアの周りに設けた電磁コイルを通電す
    ると、前記固定コア,ヨーク,可動コアが磁気回路を形
    成し前記可動コアがリターンスプリングの力に抗して固
    定コア側に吸引されて開弁するインジェクタにおいて、 前記可動コアの開弁方向の移動量を規制するストッパ
    は、可動側のストッパ要素が球面,該可動側のストッ
    パ要素を受け止める固定側のストッパ要素がテーパ面、
    前記可動側のストッパ要素,固定側のストッパ要素の
    双方が球面、前記可動側のストッパ要素,固定側のス
    トッパ要素の双方がテーパ面のいずれかであることを特
    徴とするインジェクタ。
  2. 【請求項2】 前記固定側のストッパ要素と前記弁座、
    及び前記可動側のストッパ要素と前記弁体とが類似の形
    状を成している請求項1記載のインジェクタ。
  3. 【請求項3】 前記固定コアは内部が前記燃料通路の一
    部となる中空筒体で構成され、この固定コアの一端に前
    記可動コアのリターンスプリングが挿入され、該リター
    ンスプリングのばね力を調整する中空筒体のスプリング
    アジャスタが前記固定コア内に配置され、前記スプリン
    グアジャスタの一端が前記固定側のストッパ要素をな
    し、一方、前記可動コアの一端が前記固定コア一端に前
    記リターンスプリングを通して挿入されて、この可動コ
    ア一端が前記可動側のストッパ要素を形成している請求
    項1又は請求項2記載のインジェクタ。
  4. 【請求項4】 前記スプリングアジャスタの側壁に該ス
    プリングアジャスタ内を通過する燃料を前記固定コア内
    部に導く孔或いはスリットが形成してある請求項3記載
    のインジェクタ。
  5. 【請求項5】 前記固定側のストッパ要素が前記固定コ
    アの一端に形成され、前記可動側のストッパ要素が前記
    可動コアの一端に形成してある請求項1又は請求項2記
    載のインジェクタ。
  6. 【請求項6】 弁座の上流に燃料通路を有し、固定コア
    と、弁体を有する可動コアとが軸方向に配置され、前記
    固定コア及び可動コアの少なくとも一部がヨークに内装
    され、前記固定コアの周りに設けた電磁コイルを通電す
    ると、前記固定コア,ヨーク,可動コアが磁気回路を形
    成し前記可動コアがリターンスプリングの力に抗して固
    定コア側に吸引されて開弁するインジェクタにおいて、 前記固定コアは、内部に燃料通路を有する中空筒体で構
    成され、この固定コアの一端に前記可動コアのリターン
    スプリングが挿入され、該リターンスプリングのばね力
    を調整する中空筒体のスプリングアジャスタが前記固定
    コア内に配置され、 一方、前記可動コアの一部が前記固定コア一端内に前記
    リターンスプリングを通して挿入され、このコア一部の
    先端に設けた球体が前記スプリングアジャスト一端内に
    位置して該スプリングアジャスト内壁により軸方向移動
    の案内を受けるようにしてあることを特徴とするインジ
    ェクタ。
  7. 【請求項7】 前記弁体は球弁で、弁座上流に配置した
    燃料旋回用のスワラの中央孔内壁により軸方向の案内を
    受け、この案内と前記可動コア一部の球体が前記スプリ
    ングアジャスタ内で受ける案内により、前記可動コアが
    軸方向両端で案内を受ける構成とした請求項6記載のイ
    ンジェクタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008157071A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Denso Corp 燃料噴射装置
JP2011069264A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Hitachi Automotive Systems Ltd 燃料噴射弁
JP2013540237A (ja) * 2010-10-29 2013-10-31 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 圧力制御弁

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