JPH10196212A - 引き戸クローザ - Google Patents

引き戸クローザ

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JPH10196212A
JPH10196212A JP35803696A JP35803696A JPH10196212A JP H10196212 A JPH10196212 A JP H10196212A JP 35803696 A JP35803696 A JP 35803696A JP 35803696 A JP35803696 A JP 35803696A JP H10196212 A JPH10196212 A JP H10196212A
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Minoru Yoshikawa
実 吉川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 引き戸クローザにおいて、大きな開閉ストロ
ークを確保する。引き戸の設置スペースに応じて長さが
調節できる構造とすることにより、製造コストを低減す
る。意匠性を高める。大きな開閉ストロークを確保する
にもかかわらず、始動からストロークエンド近傍まで引
き戸を軽い力でスムーズに開放する。 【構成】 外部ケース10の下面に、中央部から一端に
達するスリット13を設ける。スリット13の他端側に
位置して、外部ケース10内にエアシリンダ式のダンパ
20を収容する。ダンパ20のシリンダ部21を軸方向
に移動可能とする。ピストンロッド部22を第1バネ3
0により基端側へ弾性的に引っ張る。第1バネ30とし
て、ピストンロッド部22の先端部から中継ローラ60
を経由して外部ケース10の一端部に達するU状状のコ
イルバネ31を用いる。シリンダ部21を第2バネ40
により基端側へ弾性的に引っ張る。第2バネ40の引っ
張り力を第1バネ30の引っ張り力より大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半自動式の引き戸に
使用される引き戸クローザに関する。
【0002】
【従来の技術】半自動式の引き戸は、周知の通り、手で
開けた戸を自動で閉める仕組みになっている。その閉止
機構である引き戸クローザは重力式とバネ式とに大別さ
れ、装置規模等の点からバネ式のものが有利とされてい
る。
【0003】バネ式の引き戸クローザでは、コイルバネ
の引っ張り力に抗して戸が開けられ、手を離すとコイル
バネの引っ張り力によりその戸が自動で閉じる。戸が閉
じるときの速度を抑えるために、通常はコイルバネにエ
アシリンダ式のダンパが組み合わされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の傾向
として間口が広くなり、これに伴って引き戸クローザに
も大きな開閉ストロークが要求されるようになった。し
かし、従来のバネ式クローザは、引き戸が設けられるス
ペースの横幅に対応して長さを調整できないため、長い
ものを新しく製作する必要がある。また、既存のもの
も、1つの機種につき多数の長さのものを用意する必要
があった。そのため、製作コストが嵩むのを避け得なか
った。
【0005】また、この種のクローザは外部に露出する
ので、意匠性を要求される。従来のものはケース内に収
納されたダンパがケース外から見えるなど、意匠性が十
分とは言えなかった。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みて創案されたも
のであり、大きい開閉ストロークを簡単に確保でき、且
つ長さ調整を可能にした低コストで、しかも意匠性に優
れた引き戸クローザを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る引き戸クロ
ーザは、引き戸を自動的に閉める引き戸クローザにおい
て、長手方向に向けてスリットが形成された筒状の外部
ケースと、外部ケース内に収納され、シリンダ部が長手
方向に移動可能であると共に、そのシリンダ部からケー
ス一端側へピストンロッド部が突出し、ピストンロッド
部の先端部分の連結ピンが前記スリットを通して引き戸
と連結されるダンパと、ダンパのピストンロッド部をケ
ース他端側へ弾性的に引っ張る第1バネと、ダンパのシ
リンダ部をケース他端側へ弾性的に引っ張り、その引っ
張り力が第1バネの引っ張り力より大である第2バネと
を具備し、且つ前記第1バネとして、一端部がダンパの
ピストンロッド部の先端部分に接続され、中間部が、ダ
ンパの基端側に位置して外部ケースの他端部内に設けら
れた中継部を経由して、他端部が外部ケースの一端部に
接続されたコイルバネを有することを特徴としている。
【0008】本発明に係る引き戸クローザにおいては、
第1バネとして、前記コイルバネの他に、中空のピスト
ンロッド部内を貫通し、一端部がピストンロッド部の先
端部に、他端部がシリンダ部の基部にそれぞれ連結され
た内挿式の副コイルバネを設けることができる。
【0009】また、外部ケース内の中継部と係合するコ
イルバネの中間部を紐体とすることができる。
【0010】また、コイルバネの一端部を紐体とし、こ
の紐体を巻き取ると共に外部ケースのスリットを通して
ケース外から回転操作されるリール機構を、ダンパのピ
ストンロッド部の先端部に取り付けることができる。
【0011】また、引き戸との連結のために、ダンパの
ピストンロッド部の先端部から外部ケースのスリットを
通してケース外に延出する連結ピンを、着脱自在な差し
込み式とすることができる。
【0012】また、ダンパと中継部との間に位置して外
部ケースの他端部内に設けられており、前記第2バネの
他端部が連結されたダンパストッパを有し、このダンパ
ストッパが外部ケースの長手方向の複数位置に選択的に
ねじ止めされる構成となっている。
【0013】本発明に係る引き戸クローザにおいては、
外部ケース内のダンパのシリンダ部及びピストンロッド
部がケース長手方向に移動し得る。引き戸を開けると、
第1バネの引っ張り力に抗してピストンロッド部がシリ
ンダ部から引き出されて引き戸の開放方向へ移動する。
【0014】このとき、第1バネとしてのコイルバネ
が、ピストンロッド部の先端部分から外部ケースの他端
部内に設けられた中継部を経由して外部ケースの一端部
にかけて配設され、長いバネ長が確保されるので、ピス
トンロッド部のストロークエンドまでスムーズに引き戸
が開く。
【0015】ピストンロッド部がストロークエンドに達
すると、第2バネの引き力に抗してシリンダ部が戸の開
放方向へ移動する。これにより、大きい開閉ストローク
が確保され、外部ケースの延長が可能になる。そして、
その長い外部ケースの一端部を切り落とすことにより、
長さが調整される。外部ケースが短い場合は、第1バネ
のみが使用される。ダンパは外部ケースに収納されてい
るので、外から見えない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る
引き戸クローザの一部破断斜視図、図2は同引き戸クロ
ーザのダンパの内部構造を説明するための一部破断斜視
図、図3は同引き戸クローザのピストンロッド部の先端
部分の構造を説明するための縦断側面図である。
【0017】本発明の実施の形態に係る引き戸クローザ
は、図1に示すように、角筒状の外部ケース10と、外
部ケース10内に収納されたエアシリンダ式のダンパ2
0と、引き戸を自動閉止するためにダンパ20と共に外
部ケース10内に収納された第1バネ30及び第2バネ
40と、ダンパ20の基端側に位置して外部ケース10
内に設けられたダンパストッパ70と、ダンパストッパ
70の更に基端側に位置して外部ケース10内に設けら
れた中継ローラ60とを具備する。なお、ダンパとして
はエアシリンダに必ずしも限定されず、オイルダンパ等
を用いても良い。
【0018】外部ケース10は、塩ビ等の樹脂又はアル
ミニウムの押し出し材の角パイプからなるケース本体1
1と、ケース本体11の両端部に装着された取付けブラ
ケット12,12とからなる。ケース本体11の下面に
は、中央部から一端にかけてスリット13が設けられて
いる。また、ダンパストッパ70を取り付けるために、
複数の開口部14がケース本体11の下面の長手方向に
間隔をあけて設けられている。一方、ケース本体11の
上面には、図示されていないが、後述する連結ピンを落
とし込むための開口部が設けられている。ケース本体1
1の長さは、最近の広い間口に対応できるものになって
いる。
【0019】取付けブラケット12,12はケース本体
11の両端部内に着脱可能に挿入され、挿入時に任意の
方向に向けることによりネジ止め部16,16を何れの
側にも向けることができる。また、ネジ止め部16,1
6を上方に向けることにより天井付けも可能になる。
【0020】ダンパ20のシリンダ部21は、スリット
13より他端側のケース本体11内に長手方向に移動可
能に収納されている。ピストンロッド部22は、シリン
ダ部21から一端側に突出しており、その先端部には、
下方の引き戸との連結のためにブロック状の可動フック
23が取り付けられている。
【0021】可動フック23は、先端部に垂直な連結ピ
ン24を有する。連結ピン24は、下端部がスリット1
3を通ってケース本体11の下方に突出し、引き戸の側
に取付けられるフックに係合することにより、ピストン
ロッド部22を引き戸と連結する。この連結ピン24
は、図3に示すように、可動フック23に設けられた垂
直な貫通孔25に上方から落とし込まれて、可動フック
23にセットされる。この落とし込みのために、可動フ
ック23が初期位置にあるときに、その貫通孔25が、
ケース本体11の上面に設けられた開口部の下方に位置
するようになっている。
【0022】可動フック23には、連結ピン24と共に
リール機構50が設けられているが、これについては後
で詳しく説明する。
【0023】第1バネ30は、ダンパ20の外側に位置
するコイルバネ31(以下このコイルバネを主コイルバ
ネと称す)と、図2に示すように、中空のピストンロッ
ド部22を貫通する副コイルバネ32とからなる。副コ
イルバネ32の一端部は、ピストンロッド部22の一端
部に装着されるキャップ26に連結され、他端部はシリ
ンダ部21のエンドキャップ27に連結されている。こ
のため、ピストンロッド部22は副コイルバネ32によ
って基端側へ弾性的に引っ張られる。
【0024】なお、28はシリンダ部21のエンドキャ
ップ27に設けられた速度調整用ネジ、29はピストン
である。速度調整用ネジ28は、エンドキャップ27を
シリンダ部21の後端部に装着した状態で、シリンダ部
21の後端部に設けられた開口の内側に位置する。そし
て、開口を通してドライバー等により速度調整用ネジ2
8を操作することにより、引き戸が閉まる時の速度が任
意に調整される。
【0025】一方、主コイルバネ31は、図1に示すよ
うに、可動フック23から中継ローラ60を経由してケ
ース本体11の一端部に至るU字状に張設されている。
ここで中継ローラ60は、ケース本体11の底板部に立
設された軸61に回転自在に取り付けられている。
【0026】この主コイルバネ31は、一端部及び中間
部が紐体33,34により構成されている。換言する
と、主コイルバネ31は、2つのコイルバネを紐体34
により繋ぎ、一方のコイルバネの先に紐体33を接続し
た構成になっている。そして、一端部に位置する紐体3
3は、可動フック23に装備されたリール機構50に連
結されている。中間部に位置する紐体34は、ケース本
体11の他端部内に設けられた中継ローラ60に掛けら
れ、主コイルバネ31の他端部は、ケース本体11の一
端部に連結されている。このようなU字状の主コイルバ
ネ31と前述した副コイルバネ32により、ピストンロ
ッド部22は基端側へ弾性的に引っ張られる。
【0027】第2バネ40は、第1バネ30と同様のコ
イルバネからなり、一端部がシリンダ部21の先端部
(トップキャップ)に連結されている。第2バネ40の
他端部は、ケース本体11の他端部内に設けられたダン
パストッパ70に連結されている。これにより、シリン
ダ部21は第2バネ40によって基端側へ弾性的に引っ
張られる。そして、その引っ張り力は第1バネ30(主
コイルバネ31及び副コイルバネ32)がピストンロッ
ド部22を引っ張る力より大きく設定されている。
【0028】可動フック23に装備されたリール機構5
0は、図3に示すように、水平なローラ51と、ローラ
51から下方に延出したシャフト52とを有する。ロー
ラ51は、可動フック23の上面に設けられた凹部23
1に収容され、主コイルバネ31の一端部に設けられた
紐体33を巻き付けている。ローラ51の下面には、複
数の突起53が周方向に間隔をあけて設けられており、
その下面に対向する凹部231の底面には、突起53が
嵌合する複数の窪みが形成されている。シャフト52
は、可動フック23を貫通し、スプリング54により下
方に付勢され、これによってローラ51の回転を阻止す
る。このシャフト52は、ケース本体11のスリット1
3を通して外部ケース10の外に臨み、その下面にドラ
イバーを差し込むための溝521を有する。
【0029】ダンパストッパ70は、ケース本体11の
底面に設けられた複数の開口部14の1つを通してネジ
71をねじ込むことにより、ケース本体11内に固定さ
れる。そして、複数の開口部14を選択的に使用するこ
とにより、ダンパストッパ70の固定位置が調節され
る。
【0030】次に、本発明の実施の形態に係る引き戸ク
ローザの使用方法及び機能について説明する。
【0031】まず、外部ケース10を組み立てる。ケー
ス本体11の長さは、最近の広い間口に対応できるもの
になっているので、組み立て前に必要に応じて、引き戸
を取り付けるスペースの横幅に合わせてケース本体11
の一端部を切断することで設定する。ケース本体11の
両端部に取付けブラケット12,12を装着する。
【0032】取付けブラケット12,12を外部ケース
10への挿入時に任意の方向に向けることにより、その
ネジ止め部16,16の向きを変更できることは前述し
た通りである。これらの後、引き戸を取り付けるスペー
スの上辺に沿って外部ケース10を取り付け、フックを
介して引き戸と連結する。
【0033】引き戸を開けないときは、ダンパ20のシ
リンダ部21が第2バネ40に引かれてダンパストッパ
70に弾性的に当接している。また、ピストンロッド部
22は第1バネ30(主コイルバネ31及び副コイルバ
ネ32)に引かれて、シリンダ部21内に退入した状態
にある。
【0034】引き戸を開けると、まず、第1バネ30
(主コイルバネ31及び副コイルバネ32)の引っ張り
力に抗して、ダンパ20のピストンロッド部22がシリ
ンダ部21から先端側へ引き出される。なぜなら、第1
バネ30の引っ張り力の方が、第2バネ40の引っ張り
力より小さいからである。ピストンロッド部22のスト
ロークエンドに達した後も引き戸を開け続けると、シリ
ンダ部21が第2バネ40の引っ張り力に抗して先端側
へ移動する。引き戸から手を離すと、第1バネ30及び
第2バネ40の引っ張り力により引き戸が自動で閉じ
る。このとき、引き戸の閉止速度がダンパ20により抑
制される。
【0035】このように、本発明の実施の形態に係る引
き戸クローザでは、ダンパ20のシリンダ部21が長手
方向に移動するので、大きい開閉ストロークが確保され
る。このため、ケース本体11を切らない場合や切り代
が小さい場合もスムーズな動作が保証される。ケース本
体11の切り代が大きい場合は、ダンパ20のピストン
ロッド部22がシリンダ部21から先端側へ引き出され
るだけで、引き戸が開放する。
【0036】引き戸を開けるときに、第1バネ31が伸
びる。このとき、第1バネ30が短いと、ピストンロッ
ド部22の引き出し開始時に比べてストロークエンド近
傍時の引き力が非常に大きくなる。しかるに、本発明の
実施の形態に係る引き戸クローザでは、主コイルバネ3
1が可動フック23から中継ローラ60を経由してケー
ス本体11の一端部に至るU字状に張設されているの
で、その長さが大きい。しかも、主コイルバネ31の伸
び動作に伴って中継ローラ60が回転し、且つ主コイル
バネ31の中継ローラ60と係合する部分が紐体34に
より構成されている。これらため、ピストンロッド部2
2の引き出し開始時からストロークエンド時まで、引き
戸を軽い力でスムーズに開けることかできる。
【0037】また、外部ケース10のスリット13を通
してドライバーによりリール機構50のシャフト52を
上方へ押すと、ローラ51の下面に設けられた複数の突
起53が、凹部231の底面に設けられた窪みから外
れ、ローラ51が回転可能な状態になる。この状態でド
ライバーによりシャフト52を回転操作することによ
り、ローラ51における紐体33の巻き付け量が変化
し、主コイルバネ31の有効長さ(伸び量)が変わるの
で、引き戸の開放に要する力が調節される。
【0038】また、ダンパストッパ70の固定位置を変
えることにより、引き戸の幅寸法等に応じてダンパ20
の初期位置、即ち連結ピン24の初期位置が調節され
る。
【0039】また、連結ピン24は外部ケース10の下
方に突出するが、これが着脱可能な差し込み式になって
いるので、梱包時にこれを抜き取ることによりその出っ
張りが無くなり、その結果として効率のよい梱包が可能
になる。
【0040】また、ダンパ20のシリンダ部21がスリ
ット13より基端側のケース本体11内に収納されてい
るので、ケース本体11の外から見えない。そのため、
意匠性に優れる。
【0041】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明に係る引き
戸クローザは、外部ケース内のダンパがケース長手方向
に移動し得るので、最近の広い間口に適用できるような
大きい開閉ストロークも容易に確保することかできる。
外部ケースと比べて、引き戸クローザを取り付けるスペ
ースが狭い場合は、外部ケースの一端部を切り落とすこ
とにより対応できる。このため、長さの異なるものを製
作する必要がなくなり、製作コストの低減を図ることが
できる。また、ダンパが外部ケースに収納され、外から
見えないので、意匠性に優れ、見栄えが良い。
【0042】しかも、ダンパのピストンロッド部を基端
側に引っ張る第1バネとして、ピストンロッド部の先端
部分から外部ケースの他端部内に設けられた中継部を経
由して外部ケースの一端部にかけて配設されたコイルバ
ネを用いるので、長いバネ長を確保できる。このため、
大きい開閉ストロークを確保する場合にあっても、ピス
トンロッド部のストロークエンドまで引き戸を軽い力で
スムーズに開けることができる。
【0043】また、外部ケース内の中継部と係合するコ
イルバネの中間部を紐体とすることにより、引き戸の操
作をよりスムーズにすることができる。
【0044】また、コイルバネの一端部を紐体とし、こ
の紐体を巻き取ると共に外部ケースのスリットを通して
ケース外から回転操作されるリール機構を、ダンパのピ
ストンロッド部の先端部に取り付けることにより、引き
戸の開放に要する力を外部ケースの外から簡単に調節す
ることができる。
【0045】また、引き戸との連結のために、ダンパの
ピストンロッド部の先端部から外部ケースのスリットを
通してケース外に延出する連結ピンを、着脱自在な差し
込み式とすることにより、効率的な梱包を行うことがで
きる。
【0046】また、ダンパと中継部との間に位置して外
部ケースの他端部内に設けられており、前記第2バネの
他端部が連結されたダンパストッパを有し、このダンパ
ストッパが外部ケースの長手方向の複数位置に選択的に
ねじ止めされるように構成することにより、引き戸の初
期位置を簡単に調節することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る引き戸クローザの一
部破断斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る引き戸クローザのダ
ンパの内部構造を説明するための一部破断斜視図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態に係る引き戸クローザのピ
ストンロッド部の先端部分の構造を説明するための縦断
側面図である。
【符号の説明】
10 外部ケース 11 ケース本体 12 取付けブラケット 13 スリット 20 ダンパ 21 シリンダ部 22 ピストンロッド部 23 可動フック 24 連結ピン 30 第1バネ 31 主コイルバネ 32 副コイルバネ 33,34 紐体 40 第2バネ 50 リール機構 60 中継ローラ(中継部) 70 ダンパストッパ 80 フック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引き戸を自動的に閉める引き戸クローザ
    において、長手方向に向けてスリットが形成された筒状
    の外部ケースと、外部ケース内に収納され、シリンダ部
    が長手方向に移動可能であると共に、そのシリンダ部か
    らケース一端側へピストンロッド部が突出し、ピストン
    ロッド部の先端部分の連結ピンが前記スリットを通して
    引き戸と連結されるダンパと、ダンパのピストンロッド
    部をケース他端側へ弾性的に引っ張る第1バネと、ダン
    パのシリンダ部をケース他端側へ弾性的に引っ張り、そ
    の引っ張り力が第1バネの引っ張り力より大である第2
    バネとを具備し、且つ前記第1バネとして、一端部がダ
    ンパのピストンロッド部の先端部分に接続され、中間部
    が、ダンパの基端側に位置して外部ケースの他端部内に
    設けられた中継部を経由して、他端部が外部ケースの一
    端部に接続されたコイルバネを有することを特徴とする
    引き戸クローザ。
  2. 【請求項2】 第1バネとして、前記コイルバネの他
    に、中空のピストンロッド部内を貫通し、一端部がピス
    トンロッド部の先端部に、他端部がシリンダ部の基部に
    それぞれ連結された内挿式の副コイルバネを有すること
    を特徴とする請求項1に記載の引き戸クローザ。
  3. 【請求項3】 外部ケース内の中継部と係合するコイル
    バネの中間部が紐体からなることを特徴とする請求項1
    〜2のいずれかに記載の引き戸クローザ。
  4. 【請求項4】 コイルバネの一端部が紐体からなり、こ
    の紐体を巻き取ると共に外部ケースのスリットを通して
    外部ケース外から回転操作されるリール機構が、ダンパ
    のピストンロッド部の先端部に取り付けられていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の引き戸ク
    ローザ。
  5. 【請求項5】 引き戸との連結のために、ダンパのピス
    トンロッド部の先端部から外部ケースのスリットを通し
    て外部ケース外に延出する連結ピンが、着脱自在な差し
    込み式であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の引き戸クローザ。
  6. 【請求項6】 ダンパと中継部との間に位置して外部ケ
    ースの他端部内に設けられており、前記第2バネの他端
    部が連結されたダンパストッパを有し、このダンパスト
    ッパが外部ケースの長手方向の複数位置に選択的にねじ
    止めされることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載の引き戸クローザ。
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Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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