JPH10195831A - 凍結表示用標識装置 - Google Patents

凍結表示用標識装置

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JPH10195831A
JPH10195831A JP9000039A JP3997A JPH10195831A JP H10195831 A JPH10195831 A JP H10195831A JP 9000039 A JP9000039 A JP 9000039A JP 3997 A JP3997 A JP 3997A JP H10195831 A JPH10195831 A JP H10195831A
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freezing
display unit
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度応動駆動手段の変位量、駆動エネルギー
を大きくすることなく、二次元的に大型化に対応でき
る。 【解決手段】 所定の温度以上で表示される路側帯標識
面11A〜11D、所定の温度以上でないとき表示され
る凍結標識面12A〜12Dとを有し、路側帯標識面1
1A〜11Dと凍結標識面12A〜12Dの長さ方向に
対して直角に切断された切断面を略V字状に配設した1
本以上からなる回動表示部10A〜10Dと、所定の温
度を中心に温度によって回動変位する駆動力を得る形状
記憶合金からなる圧縮スプリング30,31を具備し、
ハウジングの上部に配設され、回動表示部10A〜10
Dを水平方向に回動自在とし、かつ、その重量を回動表
示部10A〜10Dの上端及び下端を支持したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冬期に発生する道
路表面の凍結を通行人、ドライバー或いは道路管理者等
に路面の凍結を警告する凍結表示用標識装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の凍結表示用標識装置としては、実
開昭52−142392号公報に掲載の技術がある。
【0003】即ち、路面の凍結する温度を感知する装置
を有し、設定された温度を感知したとき、路面凍結を警
告する標識が点灯して表示文字が浮き出ると同時に回転
警告灯または点滅警告灯が作動するものである。
【0004】一方、再帰反射面によって路側帯の存在を
明示する反射標識装置は、実開昭58−10913号公
報等で公知である。
【0005】前述の標識が点灯して表示文字が浮き出る
と同時に回転警告灯または点滅警告灯が作動するもので
は、外部から電源の供給が必要となり、また、その電源
の管理の不備、装置が強風や車輌の衝突等によって転倒
すると、爾後、その路面凍結を警告する表示が行えなく
なる。
【0006】また、再帰反射面によって路側帯の存在を
明示する反射標識装置においては、白色または黄色によ
って左右の路肩の存在を知ることができるが、その道路
幅の表示に限られるものである。
【0007】一方、他の先行技術として、実開昭62−
12612号公報、特公昭54−19760号公報に掲
載の技術がある。
【0008】前者の公報は、ハウジングに対して回動自
在に取付けられ、一方の面に設けられた反射面を温度に
よって90度回動変位させる道路凍結警報反射鏡の技術
を開示している。しかし、所定の温度で反射鏡が垂直面
と水平面の状態を維持するものであっても、道路に設置
された道路凍結警報反射鏡は、車高によって反射鏡の水
平面と同一目線にあるとき、或いは反射鏡の水平面から
離れた高さ位置に目線がある場合とでは、道路凍結警報
反射鏡の看取が全く異なることになる。したがって、反
射鏡を水平面と垂直面に90度回動させても、それを視
認するドライバーの目線の位置が変化すると、道路凍結
警報反射鏡の意味が不明になり、その表示内容が正確に
伝達されない危険性があり、実用化が困難である。
【0009】後者の公報は、表面を光の反射に好適な加
工を施したアルミ円板を回転自在に支持してなるもので
あるが、この種のアルミ円板によって左右の路肩の存在
を知ることができるが、その道路幅の表示に限られるも
のである。
【0010】本出願人は、先に、特許第2573776
号公報で、取付け可能なハウジングと、前記ハウジング
に対して回動自在に取付けられ、前面から見て特定の色
彩面と模様面とのうちの1つ以上からなる面を表面に露
出する第1の再帰反射面を有する回動表示部と、前記回
動表示部に対して一体的に設けられ、前面から見て前記
第1の再帰反射面が表面に露出しているときには後部に
位置し、前面から見て露出していた前記回動表示部の第
1の再帰反射面が回動変化したとき、前記第1の再帰反
射面と異なる色彩面と模様面とのうちの1つ以上からな
る面を表面に露出する第2の再帰反射面と、略凍結温度
を中心に温度によって前記回動表示部を回動変位させる
形状記憶合金からなる温度応動駆動手段とを具備する凍
結表示用標識装置を提案した。
【0011】これによって、温度応動駆動手段が略凍結
温度によって回動部材を回動変位させるから、略凍結温
度になると、前記回動部材に設けられた前記ハウジング
内の再帰反射面によってその表示を替えることができ
る。また、外部電源に頼ることなく、冬期に発生する道
路表面の凍結をドライバー或いは道路管理者等に報知で
きる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の凍結表示用標識
装置は、第1の再帰反射面及び第2の再帰反射面を形成
した回動表示部は、180度の回動を行う必要があり、
同一ギア比であれば、それだけ形状記憶合金からなる温
度応動駆動手段の変位量を大きくする必要がある。ま
た、ギア比を変更して出力側の回動角度を大きくするに
は、駆動エネルギーを大きくする必要がある。温度応動
駆動手段の変位量または駆動エネルギーを大きくできな
いとき、温度応動駆動手段の変位量の限界で使用する
と、第1の再帰反射面または第2の再帰反射面が面一に
ならない状態が想定される。
【0013】また、第1の再帰反射面または第2の再帰
反射面に『凍結注意』等の文字を表示させるため、或い
は表示を見易くするために、縦長または横長または両者
に長く30cm角以上の大きさにすると、軽量化の限度
となり回動表示部が大きくなり、その質量の大きさ及び
接触抵抗の大きさが無視できなくなり、温度応動駆動手
段の駆動トルクを大きくする必要がある。
【0014】しかし、形状記憶合金からなる温度応動駆
動手段の駆動トルクを大きくすることは、形状記憶合金
の質量を増すことになり、その応答性及びヒステリシス
が変化することから、任意の駆動トルクを得ることがで
きない。また、形状記憶合金からなる温度応動駆動手段
の特性を変更すると、或いは基本的な構造を変更する
と、耐久試験、応答速度等の実用化試験を行わなくては
ならなくなり、それだけ、実施が年単位で遅れることに
なる。
【0015】そこで、この発明は、温度応動駆動手段の
変位量、駆動エネルギーを大きくすることなく、二次元
的大型化に対応できる凍結表示用標識装置の提供を課題
とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる凍結表
示用標識装置は、少なくとも前面に透光部材を配設して
なるハウジングの透光部材側に、温度上昇の際に第1の
設定温度を超えたとき表示される第1の再帰反射面、温
度下降の際に前記第1の設定温度より低い温度の第2の
設定温度を低下したとき表示される第2の再帰反射面を
有し、前記第1の再帰反射面と前記第2の再帰反射面の
長さ方向に対して直角に切断された切断面を略V字状に
配設した1本以上からなる回動表示部と、前記所定の温
度を中心に温度によって回動変位する駆動力を得る形状
記憶合金を有する温度応動駆動部と、前記ハウジングの
上部に位置し、前記回動表示部を回動自在とし、かつ、
その重量を前記回動表示部の上端を支持する上支持部を
配設した上側取付部材と、前記ハウジングの下部に位置
し、前記回動表示部の下端を支持し、前記温度応動駆動
部から回転力を得る下支持部を配設した下側取付部材と
を具備するものである。
【0017】請求項2にかかる凍結表示用標識装置は、
少なくとも前面に透光部材を配設してなるハウジングの
透光部材側に、温度上昇の際に第1の設定温度を超えた
とき表示される第1の面、温度下降の際に前記第1の設
定温度より低い温度の第2の設定温度を低下したとき表
示される第2の再帰反射面を有し、前記第1の面と前記
第2の再帰反射面の長さ方向に対して直角に切断された
切断面を略V字状に配設した1本以上からなる回動表示
部と、前記所定の温度を中心に温度によって回動変位す
る駆動力を得る形状記憶合金を有する温度応動駆動部
と、前記ハウジングの上部に位置し、前記回動表示部を
回動自在とし、かつ、その重量を前記回動表示部の上端
を支持する上支持部を配設した上側取付部材と、前記ハ
ウジングの下部に位置し、前記回動表示部の下端を支持
し、前記温度応動駆動部から回転力を得る下支持部を配
設した下側取付部材とを具備するものである。
【0018】請求項3にかかる凍結表示用標識装置の前
記上支持部は、回転平面に対する摩擦抵抗を少なくする
ベアリングとしたものである。
【0019】請求項4にかかる凍結表示用標識装置の前
記上支持部は、ボールベアリングとしたものである。
【0020】請求項5にかかる凍結表示用標識装置は、
少なくとも前面に透光部材を配設してなるハウジング
と、前記ハウジングの透光部材側に、温度上昇の際に第
1の設定温度を超えたとき表示される第1の再帰反射
面、温度下降の際に前記第1の設定温度より低い温度の
第2の設定温度を低下したとき表示される第2の再帰反
射面を有し、前記第1の再帰反射面と前記第2の再帰反
射面の長さ方向に対して直角に切断された切断面を略V
字状に配設した1本以上からなる回動表示部と、前記所
定の温度を中心に温度によって回動変位する駆動力を得
る形状記憶合金を有する温度応動駆動部と、前記ハウジ
ングの側部に位置し、前記回動表示部を垂直方向に回動
自在とし、かつ、その重量を水平に支持する側支持部を
配設した他の側取付部材とを具備するものである。
【0021】請求項6にかかる凍結表示用標識装置は、
少なくとも前面に透光部材を配設してなるハウジング
と、前記ハウジングの透光部材側に、温度上昇の際に第
1の設定温度を超えたとき表示される第1の面、温度下
降の際に前記第1の設定温度より低い温度の第2の設定
温度を低下したとき表示される第2の再帰反射面を有
し、前記第1の面と前記第2の再帰反射面の長さ方向に
対して直角に切断された切断面を略V字状に配設した1
本以上からなる回動表示部と、前記所定の温度を中心に
温度によって回動変位する駆動力を得る形状記憶合金を
有する温度応動駆動部と、前記ハウジングの側部に位置
し、前記回動表示部を垂直方向に回動自在とし、かつ、
その重量を水平に支持する側支持部を配設した他の側取
付部材とを具備するものである。
【0022】請求項7にかかる凍結表示用標識装置の前
記回動表示部における断面の略V字状は、略60度と
し、両面の長さを略均一とし、前記断面の全端部を結ぶ
線は略正三角形を形成するものである。
【0023】請求項8にかかる凍結表示用標識装置の前
記回動表示部における前記第1の面、前記第1の再帰反
射面、前記第2の再帰反射面の1以上の面は、凍結注意
を喚起する文字、図形、キャラクタの1以上を有するも
のである。
【0024】請求項9にかかる凍結表示用標識装置の前
記回動表示部における前記第1の面、前記第1の再帰反
射面、前記第2の再帰反射面の1以上の面は、凍結注意
を喚起する一部の文字、図形、キャラクタの1以上を有
し、隣接した表示板の文字、図形、キャラクタの1以上
との関係で凍結注意を喚起する言葉とするものである。
【0025】請求項10にかかる凍結表示用標識装置の
前記回動表示部、温度応動駆動部、上支持部、下支持部
は、前記ハウジングを構成する裏蓋側に組付けて配設し
たものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。なお、図中、同一符号及び記号は各実施の
形態の構成部分と同一または相当する構成部分を示すも
のであり、特に、複数同一構成の部品を使用しているこ
とを示す末尾のA,B,C,Dの記号と、そのA,B,
C,Dの記号を付していないものは、基本的に共通する
構成部分である。
【0027】図1は本発明の一実施の形態である凍結表
示用標識装置の再帰反射動作状態を示す斜視図、図2は
本発明の一実施の形態である凍結表示用標識装置の取付
状態を示す斜視図、図3は本発明の一実施の形態である
凍結表示用標識装置の使用状態の一形態を示す斜視図で
ある。また、図4は本発明の一実施の形態である凍結表
示用標識装置の使用状態の一形態を示す正面図で、
(a)は温度下降により第1の設定温度より低い温度の
第2の設定温度を低下したとき、(b)は温度上昇によ
り第1の設定温度を超えたときである。そして、図5は
本発明の一実施の形態である凍結表示用標識装置のハウ
ジングを示す背面図、図6は本発明の一実施の形態であ
る凍結表示用標識装置のハウジングを示す図5の切断線
A−Aによる断面図である。
【0028】図1乃至図4において、白色の支柱2に
は、例えば、白色または黄色の再帰反射面によって路側
帯の存在を明示する路側帯標識機能及び凍結標識機能を
持つ本実施の形態の凍結表示用標識装置1が、公知の取
付手段3によって取付けられている。本実施の形態の取
付手段3は、アルミニウムの鋳型として形成したハウジ
ング4に取付けた溝付のレール部材5に市販のボルトの
頭部を挿入し、回動を拘束し、サドル6の両端を前記挿
入されたボルトに対して嵌め込み、ナット7で螺合し、
レール部材5とサドル6間で支柱2を挾持している。勿
論、本発明を実施する場合の取付手段3は、支柱2に直
接ボルト・ナットによって一体に取付けることもでき
る。ハウジング4は不透明な合成樹脂材料或いは金属
板、鋳型等で箱状に形成したものであり、因に、本実施
の形態ではアルミニウムの鋳型として形成したものであ
る。その前面には透光部材として透明アクリル板または
透明ガラス板からなる透明板4aが配設されている。透
明板4aは前面に配設されるが、少なくとも路側帯標識
及び凍結標識として機能する窓を形成したもの、或いは
ハウジング4の前半分を透明部材で形成したものであれ
ばよい。勿論、ハウジング4の全体を透明部材で形成し
たものでもよい。
【0029】また、図1及び図2、図5、図6に示すよ
うに、本実施の形態のハウジング4は、透明板4a及び
後述するケース体8の裏側に取付けられる裏蓋9から構
成されている。ハウジング4の内部に配設された回動表
示部10A,10B,10C,10D(以下、共通する
『回転表示部』については、単に、『10』と記す)に
設けられた路側帯標識面11A,11B,11C,11
D(以下、共通する『路側帯標識面』については、単
に、『11』と記す)及び凍結標識面12A,12B,
12C,12D(以下、共通する『凍結標識面』につい
ては、単に、『12』と記す)は、図4に示すように、
前記透明板4aから視認できる面となる。当然ながら、
ケース体8と透明板4a、ケース体8と裏蓋9は必要な
シール性を確保するように図示しないシール剤またはシ
ール材、接着剤が充填または介在される。なお、図5に
示す4bはハウジング4に裏蓋9を固着する捩子穴であ
り、9a及び9bは裏蓋9に示す捩子孔の位置を相対的
に示すものである。
【0030】図3及び図4は本発明の一実施の形態であ
る凍結表示用標識装置の一使用状態を示すもので、上部
に位置する凍結表示用標識装置1(1U)の温度上昇に
より第1の設定温度を超えたとき『走』と、温度下降に
より第1の設定温度より低い温度の第2の設定温度を低
下したとき『凍』を表示し、下部に位置する凍結表示用
標識装置1(1D)は温度上昇により第1の設定温度を
超えたとき『行』と、温度下降により第1の設定温度よ
り低い温度の第2の設定温度を低下したとき『結』を表
示する。また、凍結表示用標識装置1(1D)の下部に
位置する表示板100は、『注意』の文字を示したもの
で、図4の使用状態の一形態を示す正面図の(a)のよ
うに、温度下降により第1の設定温度より低い温度の第
2の設定温度を低下したとき、赤色下地で黒色文字の
『凍結注意』を表示し、(b)のように、所定の温度以
上になっているとき、黄色下地で黒色または青色の文字
の『走行注意』を表示する。勿論、同一の黄色下地等の
色彩に対して黒色の文字で『走行注意』、『凍結注意』
を表示してもよい。
【0031】なお、本発明を実施する場合には、凍結表
示用標識装置1は文字を有しないで路側帯標識及び凍結
標識を黄色及び赤色、白色及び赤色、青色及び赤色等の
色表示とすることもできる。また、図4の実施の形態で
は、凍結表示用標識装置1(1U)と凍結表示用標識装
置1(1D)に別れているが、本発明を実施する場合に
は、1個の凍結表示用標識装置1を縦長または横長と
し、同一ハウジング4内に1文字または2文字以上の複
数の文字、例えば、『走行』または『凍結』、『走行注
意』または『凍結注意』を表現することもできる。特
に、路側帯標識及び凍結標識を形成した面に文字を入れ
る場合には、再起反射面を、例えば、白色、黄色、赤
色、青色のうちの一色とし、他の色、例えば、補色対比
になる色によって文字のみで路側帯標識機能及び凍結標
識機能を表象することができる。
【0032】なお、この発明の実施の形態を通して凍結
表示用標識装置1とは、文字を有しない凍結表示、文字
を付してある凍結標識、キャラクタを付してある凍結標
識の何れも、格別、概念を異にするものではないから、
概念が共通することを前提に説明する。
【0033】図7は本発明の一実施の形態である凍結表
示用標識装置の概略部品展開図で、図8は本発明の一実
施の形態である凍結表示用標識装置の回動表示部の取付
状態を示す要部拡大展開図、また、図9は本発明の一実
施の形態である凍結表示用標識装置の回動表示部の回動
動作説明図、図10は本発明の一実施の形態である凍結
表示用標識装置の上側取付部材の取付状態を示す断面図
(a)及び下側取付部材の取付状態を示す断面図(b)
である。そして、図11は本発明の一実施の形態である
凍結表示用標識装置の回動表示部が右回動したときの下
側取付部材の平面図(a)及び回動表示部が左回動した
ときの下側取付部材の平面図(b)、下側取付部材のみ
の正面図(c)である。図12は本発明の一実施の形態
である凍結表示用標識装置の移動部材と下側取付部材の
取付状態を示す断面図、図13は本発明の一実施の形態
である凍結表示用標識装置の移動部材とピニオンとの関
係を示す説明図で、(a)は移動部材が右方向に移動し
た状態であり、(b)は移動部材が左方向に移動した状
態を示すものである。
【0034】図7において、ハウジング4の上部に配設
される上側取付部材60は、捩子60aによって螺合さ
れる複数の捩子孔60bにより、裏蓋9の捩子孔9aに
固着される。また、ハウジング4の下部に配設される下
側取付部材20は、捩子20aによって螺合される複数
の捩子孔20bにより、裏蓋9の捩子孔9bに固着され
る。
【0035】上側取付部材60と下側取付部材20との
間には、本実施の形態では4本としている回動表示部1
0A,10B,10C,10Dが回転自在に支持され
る。
【0036】次に、上側取付部材60と下側取付部材2
0と回動表示部10との構造について、図8及び図9を
用いて説明する。
【0037】回動表示部10は、その上側に形成された
上端部材13及び下側に形成された下端部材14を有し
ており、上端部材13の上端軸13a及び下端部材14
の下端軸14aを中心に回動自在となっている。本実施
の形態における回動表示部10は、上端部材13と下端
部材14の間に、V字状に折曲したV字状板材15が接
合され、そのV字状板材15の外面、即ち、外表面に
は、再帰反射材を混入した合成樹脂シートが接着され、
その一方の面は路側帯標識面11A,11B,11C,
11Dとし、他方の面は路面の凍結状態を表示する凍結
標識面12A,12B,12C,12Dとしている。
【0038】ハウジング4の内部に配設された回動表示
部10A,10B,10C,10Dは、温度上昇により
第1の設定温度を超えたとき、図9(a)のように、そ
の路側帯標識面11A,11B,11C,11Dがハウ
ジング4の透明板4a側となる。また、温度下降により
第1の設定温度より低い温度の第2の設定温度を低下し
たとき、図9(a)から全体が略120度回動し、図9
(b)のように、凍結標識面12A,12B,12C,
12Dがハウジング4の透明板4a側となる。即ち、図
9(a)に示すように、回動表示部10A,10B,1
0C,10Dの路側帯標識面11A,11B,11C,
11Dが面一となったとき、路側帯標識面11A,11
B,11C,11Dの全面が入射光の方向に反射光が反
射することになり、それによって路面温度が凍結状態に
ないことを明示する。また、図9(b)のように、回動
表示部10A,10B,10C,10Dが略120度回
動して異なる面が略平面になったとき、凍結標識面12
A,12B,12C,12Dが面一となり、凍結標識面
12A,12B,12C,12Dの全面に入射光の方向
に反射光が反射することになり、それによって、路面の
状態が凍結状態または凍結可能状態にあることを明示す
る。
【0039】なお、本実施の形態の回動表示部10A,
10B,10C,10Dは、4本からなるが、本発明を
実施する場合には、本数が拘束されるものではない。し
かし、本実施の形態のように2〜5枚程度で構成する
と、各回動表示部10の接触抵抗が比較的小さく、機械
的強度も強く構成することができる。
【0040】本実施の形態の回動表示部10の上端は、
図10(a)のように、上取付部材60に取付けられ
る。
【0041】上取付部材60に4本の回動表示部10
A,10B,10C,10Dを取付ける貫通孔61が設
けられている。貫通孔61には回動表示部10の上側に
形成された上端部材13の上端軸13aが挿入され、貫
通孔61と上端軸13aとの間には、軸受メタル62を
介して位置決めされている。軸受メタル62の内部に位
置する上端軸13aは、ワッシャ64及び軸受メタル6
2と共に低接触抵抗面のスラスト軸受、例えば、スラス
ト球軸受、ドライベアリングを構成する摺動リング63
を介して、ボルト65で螺止される。即ち、上端軸13
aはワッシャ64及び摺動リング63を介してボルト6
5で堅固に締め付けられている。したがって、回動表示
部10は摺動リング63と一体となって回動し、軸受メ
タル62の上面のフランジ部分と摺動リング63が低摩
擦抵抗状態で回動する。
【0042】また、回動表示部10の下端は、図10
(b)のように、下取付部材20に取付けられる。
【0043】下取付部材20には、4個の回動表示部1
0A,10B,10C,10Dを取付ける円柱状の凸起
21A,21B,21C,21D(以下、共通する『凸
起』については、単に、『21』と記す)が形成されて
いる。凸起21A,21B,21C,21Dには各々ス
リーブ23が挿め込まれ、軸受として機能する低摩擦抵
抗のスリーブ23を介して回動表示部10の下端部材1
4の下端軸14aの下端内側に嵌め込んでいる。下端部
材14の下端軸14aの下端の外側には、ピニオン14
b(14bA,14bB,14bC,14bD)が形成
されている。このスリーブ23はピニオン14bの内側
に位置し、凸起21に固定され、スリーブ23と下端軸
14aとの間の嵌め込みによって水平方向の移動を拘束
し、スリーブ23の周方向に下端部材14の下端軸14
aが回動自在である。このとき、下端部材14の下端軸
14aの下端と下取付部材20の上面との間は、若干の
間隔を設け、両者が接触しないように設定している。即
ち、回動表示部10は上取付部材60側のみで片持ちさ
れている。
【0044】下取付部材20の上面には、回動表示部1
0の右回転を拘束する右回動ストッパー22R(22R
A,22RB,22RC,22RD)と、左回転を拘束
する左回動ストッパー22L(22LA,22LB,2
2LC,22LD)とを有し、下端部材14の下方に突
出した当接突起14c(14cA,14cB,14c
C,14cD)は、右回動ストッパー22R(22R
A,22RB,22RC,22RD)と共に右回転を拘
束し、このとき、凍結標識面12A,12B,12C,
12Dがハウジング4の透明板4a側に面一となる。ま
た、下端部材14の下方に突出した当接突起14d(1
4dA,14dB,14dC,14dD)は、左回動ス
トッパー22L(22LA,22LB,22LC,22
LD)と共に左回転を拘束し、路側帯標識面11A,1
1B,11C,11Dがハウジング4の透明板4a側に
面一となる。
【0045】ここで、回動表示部10のV字状に折曲し
たV字状板材15と、そのV字状板材15に接合された
路側帯標識面11、凍結標識面12は、上取付部材60
と下取付部材20との間の距離によって決定され、回動
表示部10の回動は軸受メタル62の上面のフランジ部
分と摺動リング63が低摩擦抵抗状態で回動し、それに
よって回動表示部10を回動するトルクが決定される
が、上取付部材60と下取付部材20との間のV字状板
材15及び路側帯標識面11及び凍結標識面12の重量
がトルクに対する影響力が小さいから、回動表示部10
の上取付部材60と下取付部材20との間のV字状板材
15及び路側帯標識面11及び凍結標識面12の長さを
長くすることができる。
【0046】更に、移動部材40は、図12に示すよう
に、下取付部材20に取付けられる。
【0047】下取付部材20の上面には、2個の案内突
起24が形成されていて、そこに上面の接触抵抗が小さ
い摺動ワッシャ25が嵌合され、各案内突起24には外
周の接触抵抗が小さいブッシュ26が嵌め込まれ、ブッ
シュ26に移動部材40の長孔からなる案内孔42a及
び案内孔42cが嵌め込まれ、移動部材40の直線移動
を容易にしている。また、各案内突起24からブッシュ
26が離脱しないように、各取付捩子27によって各案
内突起24に螺止し、その離脱及び案内突起24の突出
方向に平行する移動を拘束している。
【0048】移動部材40の長さ方向の一方の側、即
ち、案内孔42a,42cよりも若干大きい程度の形状
の長円からなる移動孔42A,42B,42C,42D
の長辺には、下端部材14の下端軸14aの下端に形成
されたピニオン14b(14bA,14bB,14b
C,14bD)と噛合うラック41A,41B,41
C,41Dが形成されている。したがって、移動部材4
0の長さ方向の左右の直線移動によって、ラック41
A,41B,41C,41Dが左右に移動し、ラック4
1A,41B,41C,41Dと噛合うピニオン14b
A,14bB,14bC,14bDが回動し、回動表示
部10A,10B,10C,10Dの回転となる。
【0049】移動部材40の長さ方向に対して直角に、
しかも、両側にフック部43,44,45,46が形成
されていて、フック部43,44と下部取付部材20の
上面に配置したピン35a,36aとの間に、温度によ
る膨脹収縮特性の極めて少ない(線膨張の極めて小さ
い)圧縮スプリング35,36が配設され、両者間を狭
めるように収縮している。また、フック部45,46に
は下取付部材20の上面に配置したピン30a,31a
との間に、形状記憶合金からなる圧縮スプリング30,
31が配設され、両者間を狭めるように収縮しており、
圧縮スプリング35,36の弾性力よりも、形状記憶合
金からなる圧縮スプリング30,31の収縮力の影響力
が大きくなっている。通常、この形状記憶合金からなる
圧縮スプリング35,36の温度下降の際に設定された
低い温度の第2の設定温度は、この形状記憶合金からな
る圧縮スプリング35,36の略氷点温度を付近の温
度、即ち、地域的にも若干相違するが0〜3℃の範囲内
に設定される。また、温度上昇の際に設定した第1の設
定温度は、圧縮スプリング35,36の第2の設定温度
によって左右されるが、ヒステリシスによって決定され
る2〜5℃の範囲内に上昇した温度によって設定され
る。
【0050】そして、図13(a)に示すように、高い
温度から所定の第2の設定温度、本実施の形態では、例
えば、1〜2℃以下に降下するとき、移動部材40を左
方向に付勢する圧縮スプリング30,31の弾性力より
も、形状記憶合金からなる圧縮スプリング35,36の
弾性力は、例えば、1〜2℃以下の温度で各ターン部分
がその圧縮密度を粗にし、第2の温度を越えて上昇する
と各ターン部分が所定の第1の設定温度、本実施の形態
では、例えば、4〜5℃に上昇すると、その圧縮密度を
密にするように記憶させたものであるから、移動部材4
0を左方向に付勢し、凍結標識面12A,12B,12
C,12Dがハウジング4の透明板4a側に面一とな
る。
【0051】また、図13(b)に示すように、所定の
第1の設定温度、例えば、所定の第2の設定温度の1〜
2℃及びそのヒステリシスを越えた温度になると、移動
部材40を左方向に付勢する圧縮スプリング30,31
の弾性力よりも、形状記憶合金からなる圧縮スプリング
35,36の弾性力が各ターン部分の圧縮密度を密にす
ることから大きくなり、路側帯標識面11A,11B,
11C,11Dがハウジング4の透明板4a側に面一と
なる。
【0052】したがって、形状記憶合金からなる圧縮ス
プリング35,36の温度が略氷点温度以下では、移動
部材40を移動させる弾性力は、移動部材40を逆方向
に移動させるべく付勢する圧縮スプリング30,31の
弾性力よりも弱い。しかし、略氷点温度を越えた高い第
1の設定温度を超えると、形状記憶合金からなる圧縮ス
プリング35,36が移動部材40を移動させる弾性力
は、移動部材40を移動させるべく付勢する圧縮スプリ
ング30,31の弾性力よりも強くなる。よって、略氷
点温度以下では左回転が規制されるまで回動し、凍結標
識面12A,12B,12C,12Dがハウジング4の
透明板4a側に面一となる。略氷点温度以下でなくなっ
たとき、右回転が規制されるまで回動し、路側帯標識面
11A,11B,11C,11Dがハウジング4の透明
板4a側に面一となる。
【0053】このように構成した本実施の形態の凍結表
示用標識装置は、次のように動作する。
【0054】ハウジング4の熱伝導、放射熱等によっ
て、外気温が形状記憶合金からなる圧縮スプリング3
5,36の温度となる。例えば、外気温が略氷点温度を
越えた第1の設定温度の4〜5℃となると、形状記憶合
金からなる圧縮スプリング35,36は、圧縮スプリン
グ30,31の弾性力よりも強く収縮し、圧縮スプリン
グ30,31の弾性力によって移動部材40は図13の
右方向に移動させられる。これによって、回動表示部1
0は図9(b)の状態が図9(a)の状態に略120度
回動し、路側帯標識面11がハウジング4の透明板4a
側の面となる。このとき、自動車等のヘッドライトの光
は、路側帯標識面11によって、そのヘッドライトの光
源の方向に反射光が反射される。これによって、ドライ
バーは路側帯標識面11の存在を確認することができ
る。結果的に、ドライバーは路側帯標識面11の存在に
よって道路端部の存在を確認しながら、走行することが
できる。また、外気温が略氷点温度以下に低下すると、
本実施の形態では、第2の設定温度が1〜2℃の温度で
形状を記憶させた形状記憶合金からなる圧縮スプリング
35,36の各ターンの密度を粗になるから、1〜2℃
以下の温度でその圧縮方向の弾性力が減少する。したが
って、圧縮スプリング30,31の圧縮方向の弾性力よ
りも、形状記憶合金からなる圧縮スプリング35,36
の圧縮方向の弾性力の方が小さくなり、形状記憶合金か
らなる圧縮スプリング35,36は、圧縮スプリング3
0,31の弾性力よりも弱くなり、膨脹し、圧縮スプリ
ング30,31の弾性力によって移動部材40は図13
の左方向に移動させられる。これによって、回動表示部
10は図9(a)の状態が図9(b)の状態に略120
度回動し、凍結標識面12がハウジング4の透明板4a
側の面となる。このとき、自動車等のヘッドライトの光
は、凍結標識面12によって、そのヘッドライトの光源
の方向に反射光が反射される。これによって、ドライバ
ーは凍結標識面12の存在を確認することができる。結
果的に、ドライバーは凍結標識面12の存在によって道
路の凍結可能状態及び道路端部の存在を確認しながら、
走行することができる。特に、ドライバーは凍結標識面
12の再帰反射光の色彩、反射面形状、文字を認識する
ことによって、路面の凍結状態を確認することができ
る。
【0055】なお、本実施の形態では、路面の凍結温度
以下になったとき、回動表示部10の再帰反射面である
凍結標識面12は、道路面に対して略垂直面となり、凍
結標識面12の再帰反射をドライバーに認識させ、ま
た、路面が凍結温度より高くなったとき、回動表示部1
0の再帰反射面である路側帯標識面11は略120度回
動し、再帰反射をドライバーに認識させるものである
が、本発明を実施する場合には、形状記憶合金からなる
圧縮スプリング35,36と圧縮スプリング30,31
の取付けを逆にすれば、路側帯標識面11と凍結標識面
12の再帰反射表示を逆にすることもできる。
【0056】また、この種の路側帯標識面11と凍結標
識面12の再帰反射表示の違いを使用して、例えば、色
彩、文字、イラスト等の図形等の違いにより再帰反射面
の違いを表現することもできる。例えば、図4の文字表
示の事例を示す参考例のように、『凍結注意』、『スリ
ップ注意』、『凍結道路』の文字を表出し、逆の条件の
ときに『走行注意』の文字を表出するように構成するこ
ともできる。即ち、本発明を実施する場合、路側帯標識
面11と凍結標識面12の再帰反射表示は、単に、その
再帰反射面の着色に限定されるものでなく、その面に文
字を形成してもよいし、或いは再帰反射面の形状を凍結
を意味する図形としてもよい。
【0057】更に、本実施の形態は、回動表示部10
を、下取付部材20、上取付部材60を介してハウジン
グ4を構成する裏蓋9側に組付けたものであるから、組
付けの作業性がよい。しかし、本発明を実施する場合に
は、ハウジング4を構成するケース体8に組付けること
もできる。特に、回動表示部10は、温度応動駆動部、
上側取付部材60、下側取付部材20をハウジング4を
構成する平板状の裏蓋9側に組付けて配設するものであ
るから、組付けの作業性が良好であり、組付後の特性の
確認等も容易に実施できる。
【0058】なお、上記各実施の形態の温度応動駆動手
段は0℃以下の温度を検出するものでないが、路面から
0.8〜1m程度上部に設置される凍結表示用標識装置
は、その温度検出箇所と地表の温度差との関係で地表の
凍結温度よりも若干高い温度とすることで良好な凍結温
度検出効果が得られた。しかし、交通量、山間部等の地
域、路面の種類等の設置環境、タイムラグによっては、
0℃に設定することもできるし、或いは0℃以下とする
こともできる。また、形状記憶合金のヒステリシス温度
については3〜4℃程度のもの、即ち、4〜5℃で復帰
するものを使用したが、このヒステリシス温度について
は、一旦、路面が凍結すると、外気温が上昇しても、路
面温度がすぐに上昇しないでタイムラグが存在すること
から、それをこのヒステリシス温度で補正するものであ
る。例えば、夜間凍結し、凍結が解除される路面温度と
午前中の外気温との温度上昇に、ヒステリシス温度を対
応させて使用するのが望ましい。そして、ハウジング8
における温度応動駆動手段の配置は何れにおいてもよ
く、好ましくは、外気温をタイムラグを少なくして検出
できる個所として下部、側部、背部、上部とすることが
できる。
【0059】また、本発明を実施する場合の再帰反射面
は、小球体、プリズム面等として形成できるし、反射光
に対する着色は反射面の着色、透明体を有色透過性部材
とすることによって実施できる。また、上記実施の形態
の再帰反射は、透明球体のように入射角と反射角が平行
するものを前提としているものの、本発明を実施する場
合には、狭義の再帰反射を意味するものでなく、鏡面の
ように、入射角と反射角が平行するものにも置換できる
ことは自明であり、また、厳密に入射角と反射角が平行
する必要性がないことから、基本的に、入射光の多くが
反射光として反射する場合を包含するものである。
【0060】ところで、上記実施の形態の回動表示部1
0は、温度が上昇の際に第1の設定温度を超えたとき表
示される路側帯標識面11、温度が下降する際に前記第
1の設定温度より低い温度の第2の設定温度を低下した
とき表示される凍結標識面12からなるものであった
が、前述したように逆に配置することも可能であり、所
定の第2の設定温度とそのヒステリシス温度の設定によ
って決定されるから、本発明を実施する場合には、上記
実施の形態の所定の第1の設定温度以上で表示される路
側帯標識面11を第1の再帰反射面、所定の第2の設定
温度を下回るとき表示される凍結標識面12を第2の再
帰反射面とすることができる。
【0061】また、上記実施の形態では、所定の第2の
設定温度を中心に温度によって回動変位する駆動力を得
る形状記憶合金からなる圧縮スプリング35,36及び
回動表示部10のピニオン14bと噛合うラック41を
有する移動部材40からなる温度応動駆動部は、圧縮ス
プリング35,36の膨脹収縮を回動表示部10のピニ
オン14bの回転に移動部材40のラック41との噛合
わせで行っているが、本発明を実施する場合の温度応動
駆動部は、所定の第2の設定温度を中心に温度によって
回動変位する駆動力を得る形状記憶合金であればよく、
直接、渦巻状、螺旋状に巻回した形状或いは板バネ状の
形状記憶合金で所定のトルクを得てもよい。両者は温度
特性及び応答性によって選択されるが、渦巻状、螺旋状
に巻回した形状記憶合金で所定のトルクを得る場合には
部品点数が少なくてよい。勿論、形状記憶合金を形状記
憶プラスチック、バイメタル等の熱応動手段とすること
もできる。また、圧縮スプリング30,31を省略し、
形状記憶合金からなる圧縮スプリング35,36のみと
することもできる。しかし、上記実施の形態のように、
形状記憶合金を使用すれば、道路の凍結温度付近でその
表示内容の急速切替を行なうことができる。形状記憶合
金からなる圧縮スプリング35,36のみでもスナップ
動作をさせれば急峻な動作が可能である。
【0062】そして、上記実施の形態の上側取付部材6
0では、ハウジング4の上部に位置し、回動表示部10
を回動自在とし、かつ、その重量を回動表示部10の上
端を支持する上端軸13a及び軸受メタル62及び摺動
リング63からなる上支持部を配設したものであるが、
摺動リング63を両面でボールが転動するボールベアリ
ングとすることもできる。即ち、上支持部は上側取付部
材60で回動表示部10の荷重を面接触で耐え、回動自
在に支持するものであればよい。
【0063】更に、上記実施の形態の下側取付部材20
では、ハウジング4の下部に位置し、回動表示部10の
下端を支持し、温度応動駆動部から回転力を得る下端軸
14a及び凸起21、スリーブ23からなる下支持部を
配設したものであるが、本発明を実施する場合には、回
動表示部10の下端がその長さ方向に対して直角に移動
しないように拘束し、温度応動駆動部から回転力を得る
構造を有しておればよい。
【0064】上記実施の形態では、回動表示部10が4
本の場合について説明したが、ここでは、下側取付部材
20に対して2本の圧縮スプリング30,31と2本の
形状記憶合金からなる圧縮スプリング35,36によっ
て4本の回動表示部10を回動させるものである。即
ち、圧縮スプリング30と形状記憶合金からなる圧縮ス
プリング35との1対によって2本の回動表示部10を
回動させるとし、裏蓋9を横長にし、上側取付部材60
及び下側取付部材20の長さ並びに移動部材40の長さ
を必要長のものを設定するだけで、圧縮スプリング3
0,31と形状記憶合金からなる圧縮スプリング35,
36の種類を変更することなく、本数、即ち、対数を増
加するだけで、大型化することができるから、大型化に
よって温度特性が変化することがない。このときも、回
動表示部10は、温度応動駆動部、上側取付部材60、
下側取付部材20をハウジング4を構成する平板状の裏
蓋9側に組付けて配設するものであるから、組付けの作
業性が良好であり、組付後の特性の確認、圧縮スプリン
グ30,31と形状記憶合金からなる圧縮スプリング3
5,36等の弾性強度等の微調整等も容易に実施でき
る。特に、大型化して文字等を表示する場合には、全回
動表示部10が連動動作するから全体の見栄えがよくな
り、また、路側帯標識面11と凍結標識面12の切替え
が同時になされるから、その動作時の見栄えもよい。勿
論、所定の長さの凍結表示用標識装置を複数台使用し
て、単一の文字または文字群毎に路側帯標識面11と凍
結標識面12の切替え表示を行うことができる。
【0065】また、回動表示部10については、前述し
たように、その縦方向の長さを任意に設定しても、その
荷重の変化が回転摩擦抵抗を直接変化させるものではな
いので、縦方向の長さも任意に設定でき、結果的に、二
次元的平面の拡大を行うことができる。勿論、2列また
は3列等の必要列配設することによっても、結果的に、
二次元的平面の拡大を行うことができる。
【0066】そして、文字或いはキャラクタ、赤色表示
によって凍結注意を表現するときには、移動部材40を
圧縮スプリング30と形状記憶合金からなる圧縮スプリ
ング35との対単位に分割し、隣接する形状記憶合金か
らなる圧縮スプリング35の温度特性またはヒステリシ
ス特性を変更することによって、所定の方向に順次路側
帯標識面11と凍結標識面12の切替えを行うことがで
きる。即ち、順次切替えを行う方向性を特定することが
できる。勿論、凍結表示用標識装置を文字毎に分ける場
合にも、形状記憶合金からなる圧縮スプリング35の温
度特性またはヒステリシス特性を変更することによっ
て、所定の方向に順次路側帯標識面11と凍結標識面1
2の切替えを行うことができる。
【0067】前述したように、本発明を整理すると、上
記実施の形態の凍結表示用標識装置は、少なくとも前面
に透明板4aからなる透光部材を配設してなるハウジン
グ4の透光部材側に、温度上昇の際に第1の設定温度を
超えたとき表示される路側帯標識面11からなる第1の
再帰反射面、温度下降の際に前記第1の設定温度より低
い温度の第2の設定温度を低下したとき表示される凍結
標識面12からなる第2の再帰反射面を有し、第1の再
帰反射面と前記第2の再帰反射面の長さ方向に対して直
角に切断された切断面を略V字状に配設した1本以上か
らなる回動表示部10と、前記所定の温度を中心に温度
によって回動変位する駆動力を得る形状記憶合金からな
る圧縮スプリング35,36及び回動表示部10のピニ
オン14bと噛合うラック41を有する移動部材40か
らなる温度応動駆動部と、ハウジング4の上部に位置
し、回動表示部10を回動自在とし、かつ、その重量を
回動表示部10の上端を支持する上端軸13a及び軸受
メタル62及び摺動リング63からなる上支持部を配設
した上側取付部材60と、ハウジング4の下部に位置
し、回動表示部10の下端を支持し、温度応動駆動部か
ら回転力を得る下端軸14a及び凸起21、スリーブ2
3からなる下支持部を配設した下側取付部材20とを具
備するものである。
【0068】したがって、回動表示部10は上側取付部
材60と下側取付部材20の間に配設すればよいから、
横方向に回動表示部10の配設本数を多くすることによ
って、任意の長さの路側帯標識面11からなる第1の再
帰反射面及び凍結標識面12からなる第2の再帰反射面
を形成することができる。また、回動表示部10の重量
を、その回動表示部10の上端を上側取付部材60で支
持するものであるから、回動表示部10の長さを長くし
ても、回動表示部10の上端を支持する上端軸13a及
び軸受メタル62及び摺動リング63からなる上支持部
の接触摩擦抵抗が長さによって大きく影響を受けること
なく回動させることができるから、回動表示部10の長
さ方向を長くすることができる。故に、温度応動駆動手
段の変位量、駆動エネルギーを大きくすることなく、二
次元的大型化に対応できる。
【0069】この種の実施の形態においては、第2の設
定温度を、例えば、略凍結温度とし、その略凍結温度を
中心に回動表示部10を回動させるものであるから、回
動表示部10の再帰反射面をドライバーに再帰反射光と
して認識させることができる。したがって、ドライバー
は再帰反射面によって路面が凍結状態であるか否かを判
別できる。なお、上記実施の形態における支柱2に取付
け可能なハウジング4は、回動表示部10を封止状態と
するものであるが、本発明は必ずしも封止状態を前提と
するものではなく、設置箇所及び表出形態によっては回
動表示部10を封止状態とする必要性はない。しかし、
回動表示部10を封止状態とするハウジング4を使用す
ることにより、塵埃に対する信頼性を上げることがで
き、全体装置の小形化も可能となる。
【0070】上記実施の形態のハウジング4に対して回
動自在に取付けられた回動表示部10は、120度回動
する態様であるが、本発明を実施する場合には、回動表
示部10の回動を120度の回動に限定するものではな
い。例えば、ハウジング4に対して120度回動自在に
取付けられたものでは、回動表示部10が略三角柱とな
り、回動表示部10相互間の間隔を狭めても他の回動表
示部10との干渉が発生せず、かつ、その回動角度を1
20度とすることにより、形状記憶合金の変量を少なく
することができ、大きな変量を取れる場合には、それだ
け信頼性を高めることができる。
【0071】前述したように、上記実施の形態の回動表
示部10としては、上記実施の形態の所定の第1の設定
温度以上で表示される路側帯標識面11を第1の再帰反
射面、所定の第2の設定温度を下回るとき表示される凍
結標識面12を第2の再帰反射面としたものであるが、
本発明を実施する場合、大きな表示面としたときには、
凍結標識面12としての第2の再帰反射面を維持できれ
ばよく、所定の第1の設定温度以上で表示される路側帯
標識面11を、凍結表示外の道路状況、地理案内、地元
情報、商業情報等の各種の情報を記載することによっ
て、凍結表示のときと、それ以外のときの表示を明確に
区別することができる。
【0072】即ち、上記実施の形態の凍結表示用標識装
置は、少なくとも前面に透明板4aからなる透光部材を
配設してなるハウジング4の透光部材側に、温度上昇の
際に第1の設定温度を超えたとき表示される凍結表示外
の道路状況、地理案内、地元情報、商業情報等の情報か
らなる第1の面、温度下降の際に前記第1の設定温度よ
り低い温度の第2の設定温度を低下したとき表示される
凍結標識面12からなる第2の再帰反射面を有し、第1
の面と前記第2の再帰反射面の長さ方向に対して直角に
切断された切断面を略V字状に配設した1本以上からな
る回動表示部10と、前記所定の温度を中心に温度によ
って回動変位する駆動力を得る形状記憶合金からなる圧
縮スプリング35,36及び回動表示部10のピニオン
14bと噛合うラック41を有する移動部材40からな
る温度応動駆動部と、ハウジング4の上部に位置し、回
動表示部10を回動自在とし、かつ、その重量を回動表
示部10の上端を支持する上端軸13a及び軸受メタル
62及び摺動リング63からなる上支持部を配設した上
側取付部材60と、ハウジング4の下部に位置し、回動
表示部10の下端を支持し、温度応動駆動部から回転力
を得る下端軸14a及び凸起21、スリーブ23からな
る下支持部を配設した下側取付部材20とを具備するも
のである。
【0073】したがって、回動表示部10は上側取付部
材60と下側取付部材20の間に配設すればよいから、
横方向に回動表示部10の配設本数を多くすることによ
って、任意の長さの凍結表示外の道路状況、地理案内、
地元情報、商業情報等の情報からなる第1の面及び凍結
標識面12からなる第2の再帰反射面を形成することが
できる。また、回動表示部10の重量を、その回動表示
部10の上端を上側取付部材60で支持するものである
から、回動表示部10の長さを長くしても、回動表示部
10の上端を支持する上端軸13a及び軸受メタル62
及び摺動リング63からなる上支持部の接触摩擦抵抗が
長さによって大きく影響を受けることなく回動させるこ
とができるから、回動表示部10の長さ方向を長くする
ことができる。故に、温度応動駆動手段の変位量、駆動
エネルギーを大きくすることなく、二次元的大型化に対
応できる。また、第1の面には、凍結表示外の道路状
況、地理案内、地元情報、商業情報等の各種の情報を記
載することによって、大きな表示面としたとき、凍結表
示のときと、それ以外のときの表示を効果的な表示とす
ることができる。
【0074】上記実施の形態の凍結表示用標識装置は、
上側取付部材60の上支持部を回転平面に対する摩擦抵
抗を少なくするフッソ樹脂加工表面等を有する板状のベ
アリングとしたものであるから、簡単な構造でその接触
抵抗を低くでき、しかも、回動表示部10の長さの直角
方向に振れる可能性が低下し、安定な回動が自在とな
る。
【0075】上記実施の形態の凍結表示用標識装置は、
上側取付部材60の上支持部をボールベアリングとした
ものであるから簡単な構造でその摩擦抵抗を低くでき、
しかも、回動表示部の長さの直角方向に振れる可能性が
低下し、安定な回動が自在となる。
【0076】上記実施の形態の凍結表示用標識装置は、
上側取付部材60の上支持部を回動表示部10を垂直に
下げるものであるが、回動表示部10を水平方向に支持
するようにしても、両側の軸受による荷重負担を1/2
にすることができ、安定した動作が期待できる。
【0077】即ち、この種の実施の形態の凍結表示用標
識装置は、少なくとも前面に透明板4aからなる透光部
材を配設してなるハウジング4の透光部材側に、温度上
昇の際に第1の設定温度を超えたとき表示される路側帯
標識面11からなる第1の再帰反射面、温度下降の際に
前記第1の設定温度より低い温度の第2の設定温度を低
下したとき表示される凍結標識面12からなる第2の再
帰反射面を有し、第1の再帰反射面と前記第2の再帰反
射面の長さ方向に対して直角に切断された切断面を略V
字状に配設した1本以上からなる回動表示部10と、前
記所定の温度を中心に温度によって回動変位する駆動力
を得る形状記憶合金からなる圧縮スプリング35,36
及び回動表示部10のピニオン14bと噛合うラック4
1を有する移動部材40からなる温度応動駆動部と、ハ
ウジング4の側部に位置し、回動表示部10を回動自在
とし、かつ、その重量の1/2を支持するベアリングを
配設した側取付部材と、ハウジング4の他側に位置し、
回動表示部10の他端を支持し、温度応動駆動部から回
転力を得るベアリンを配設した他の側取付部材とで構成
することができる。
【0078】したがって、この種の実施の形態では、回
動表示部10は側取付部材相互間に配設すればよいか
ら、縦方向に回動表示部10の配設本数を多くすること
によって、任意の長さの路側帯標識面11からなる第1
の再帰反射面及び第2の再帰反射面を形成することがで
きる。また、回動表示部10の重量を、その回動表示部
10の両端で支持するものであるから、荷重は2分さ
れ、回動表示部10の長さを長くしても、その接触摩擦
抵抗が長さによって大きく影響を受けることなく回動さ
せることができ、水平に軸支した箇所での磨耗を少なく
することができるから、回動表示部10の長さ方向を長
くすることができる。故に、温度応動駆動手段の変位
量、即ち、圧縮スプリング30と対の形状記憶合金から
なる圧縮スプリング35の単体の駆動エネルギーを大き
くすることなく、二次元的大型化に対応できる。
【0079】この実施の形態においても、上記実施の形
態の回動表示部10としては、上記実施の形態の所定の
第1の設定温度以上で表示される路側帯標識面11を第
1の再帰反射面、所定の第2の設定温度を下回るとき表
示される凍結標識面12を第2の再帰反射面としたもの
であるが、本発明を実施する場合、大きな表示面とした
ときには、凍結標識面12としての第2の再帰反射面を
維持できればよく、所定の第1の設定温度以上で表示さ
れる路側帯標識面11を、凍結表示外の道路状況、地理
案内、地元情報、商業情報等の各種の情報を記載するこ
とによって、凍結表示のときと、それ以外のときの表示
を明確に区別することができる。
【0080】即ち、この種の実施の形態の凍結表示用標
識装置は、少なくとも前面に透明板4aからなる透光部
材を配設してなるハウジング4の透光部材側に、温度上
昇の際に第1の設定温度を超えたとき表示される凍結表
示外の道路状況、地理案内、地元情報、商業情報等の情
報からなる第1の面、温度下降の際に前記第1の設定温
度より低い温度の第2の設定温度を低下したとき表示さ
れる凍結標識面12からなる第2の再帰反射面を有し、
第1の再帰反射面と前記第2の再帰反射面の長さ方向に
対して直角に切断された切断面を略V字状に配設した1
本以上からなる回動表示部10と、前記所定の温度を中
心に温度によって回動変位する駆動力を得る形状記憶合
金からなる圧縮スプリング35,36及び回動表示部1
0のピニオン14bと噛合うラック41を有する移動部
材40からなる温度応動駆動部と、ハウジング4の側部
に位置し、回動表示部10を回動自在とし、かつ、その
重量の1/2を支持するベアリングを配設した側取付部
材と、ハウジング4の他側に位置し、回動表示部10の
他端を支持し、温度応動駆動部から回転力を得るベアリ
ンを配設した他の側取付部材とで構成することができ
る。
【0081】したがって、この種の実施の形態では、回
動表示部10は側取付部材相互間に配設すればよいか
ら、縦方向に回動表示部10の配設本数を多くすること
によって、任意の長さの路側帯標識面11からなる第1
の再帰反射面及び第2の再帰反射面を形成することがで
きる。また、回動表示部10の重量を、その回動表示部
10の両端で支持するものであるから、荷重は2分さ
れ、回動表示部10の長さを長くしても、その接触摩擦
抵抗が長さによって大きく影響を受けることなく回動さ
せることができ、水平に軸支した箇所での磨耗を少なく
することができるから、回動表示部10の長さ方向を長
くすることができる。故に、温度応動駆動手段の変位
量、即ち、圧縮スプリング30と対の形状記憶合金から
なる圧縮スプリング35の単体の駆動エネルギーを大き
くすることなく、二次元的大型化に対応できる。また、
第1の面には、凍結表示外の道路状況、地理案内、地元
情報、商業情報等の各種の情報を記載することによっ
て、大きな表示面としたとき、凍結表示のときと、それ
以外のときの表示を効果的な表示とすることができる。
【0082】上記実施の形態の凍結表示用標識装置は、
回動表示部10における凍結表示外の道路状況、地理案
内、地元情報、商業情報等の第1の面または路側帯標識
面11からなる第1の再帰反射面と凍結標識面12から
なる第2の再帰反射面の切断面の折曲内面角度を略V字
状の折曲内面角度を略60度とし、凍結表示外の道路状
況、地理案内、地元情報、商業情報等の第1の面または
路側帯標識面11からなる第1の再帰反射面及び凍結標
識面12からなる第2の再帰反射面の各大きさを断面略
三角形となるようにし、両面の長さを均一とし、前記断
面の全端部を結ぶ線は略正三角形を形成する構造とした
ものであるから、回動したとき、回動中心位置が描く軌
跡は角(エッジ)の内側に在り、隣接する他の部材との
間で衝突等の干渉が発生する可能性がなくなる。
【0083】上記実施の形態の凍結表示用標識装置は、
回動表示部10における凍結表示外の道路状況、地理案
内、地元情報、商業情報等の第1の面または路側帯標識
面11からなる第1の再帰反射面または凍結標識面12
からなる第2の再帰反射面を、凍結注意を喚起する文
字、図形、キャラクタの1以上を有するものとしたもの
であるから、凍結表示用標識装置が標識として一般市民
に定着するまでの期間を短くすることができる。
【0084】上記実施の形態の凍結表示用標識装置は、
回動表示部10における凍結表示外の道路状況、地理案
内、地元情報、商業情報等の第1の面または路側帯標識
面11からなる第1の再帰反射面または凍結標識面12
からなる第2の再帰反射面を、凍結注意を喚起する一部
の文字、図形、キャラクタの1以上を有し、隣接した表
示板の文字、図形、キャラクタの1以上との関係で凍結
注意を喚起する言葉としたものであるから、表示文字が
多くならないから、凍結表示用標識装置を大きくする必
要がない。
【0085】上記実施の形態の凍結表示用標識装置は、
回動表示部10、温度応動駆動部、上側取付部材60、
下側取付部材20をハウジング4を構成する裏蓋9側に
組付けて配設したものであるから、サイズを大型化する
のに容易となり、かつ、組付けの作業性が良くなる。
【0086】なお、上記実施の形態の凍結表示用標識装
置の回動表示部10は、4本の事例で説明したが、本発
明を実施する場合には、最小本数として1本とすること
ができ、1本以上として実施することができる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の凍結表
示用標識装置は、少なくとも前面に透光部材を配設して
なるハウジングの透光部材側に、温度上昇の際に第1の
設定温度を超えたとき表示される第1の再帰反射面、温
度下降の際に前記第1の設定温度より低い温度の第2の
設定温度を低下したとき表示される第2の再帰反射面を
有し、前記第1の再帰反射面と前記第2の再帰反射面の
長さ方向に対して直角に切断された切断面を略V字状に
配設した1本以上からなる回動表示部と、前記所定の温
度を中心に温度によって回動変位する駆動力を得る形状
記憶合金を有する温度応動駆動部と、前記ハウジングの
上部に位置し、前記回動表示部を回動自在とし、かつ、
その重量を前記回動表示部の上端を支持する上支持部を
配設した上側取付部材と、前記ハウジングの下部に位置
し、前記回動表示部の下端を支持し、前記温度応動駆動
部から回転力を得る下支持部を配設した下側取付部材と
を具備するものである。
【0088】したがって、回動表示部は上側取付部材と
下側取付部材の間に配設すればよいから、横方向に回動
表示部の配設本数を多くすることによって、任意の長さ
の第1の再帰反射面及び第2の再帰反射面を形成するこ
とができる。また、前記回動表示部の重量を、その回動
表示部の上端を上側取付部材で支持するものであるか
ら、回動表示部の長さを長くしても、その接触摩擦抵抗
が長さによって大きく影響を受けることなく回動させる
ことができるから、回動表示部の長さ方向を長くするこ
とができる。故に、温度応動駆動手段の変位量、駆動エ
ネルギーを大きくすることなく、二次元的大型化に対応
できる。
【0089】請求項2の凍結表示用標識装置は、少なく
とも前面に透光部材を配設してなるハウジングの透光部
材側に、温度上昇の際に第1の設定温度を超えたとき表
示される第1の面、温度下降の際に前記第1の設定温度
より低い温度の第2の設定温度を低下したとき表示され
る第2の再帰反射面を有し、前記第1の面と前記第2の
再帰反射面の長さ方向に対して直角に切断された切断面
を略V字状に配設した1本以上からなる回動表示部と、
前記所定の温度を中心に温度によって回動変位する駆動
力を得る形状記憶合金を有する温度応動駆動部と、前記
ハウジングの上部に位置し、前記回動表示部を回動自在
とし、かつ、その重量を前記回動表示部の上端を支持す
る上支持部を配設した上側取付部材と、前記ハウジング
の下部に位置し、前記回動表示部の下端を支持し、前記
温度応動駆動部から回転力を得る下支持部を配設した下
側取付部材とを具備するものである。
【0090】したがって、回動表示部は上側取付部材と
下側取付部材の間に配設すればよいから、横方向に回動
表示部の配設本数を多くすることによって、任意の長さ
の第1の面及び第2の再帰反射面を形成することができ
る。また、前記回動表示部の重量を、その回動表示部の
上端を上側取付部材で支持するものであるから、回動表
示部の長さを長くしても、その接触摩擦抵抗が長さによ
って大きく影響を受けることなく回動させることができ
るから、回動表示部の長さ方向を長くすることができ
る。故に、温度応動駆動手段の変位量、駆動エネルギー
を大きくすることなく、二次元的大型化に対応できる。
更に、第1の面には、凍結表示外の道路状況、地理案
内、地元情報、商業情報等の各種の情報を記載すること
によって、大きな表示面としたとき、凍結表示のとき
と、それ以外のときの表示を効果的な表示とすることが
できる。
【0091】請求項3の凍結表示用標識装置は、請求項
1または請求項2に記載の上支持部を回転平面に対する
摩擦抵抗を少なくするベアリングとしたものであるか
ら、請求項1または請求項2に記載の効果に加えて、簡
単な構造でその接触抵抗を低くでき、しかも、回動表示
部の長さの直角方向に振れる可能性が低下し、安定な回
動が自在となる。
【0092】請求項4の凍結表示用標識装置は、請求項
1乃至請求項3の何れか1つに記載の上支持部をボール
ベアリングとしたものであるから、請求項1乃至請求項
3の何れか1つに記載の効果に加えて、簡単な構造でそ
の摩擦抵抗を低くでき、しかも、回動表示部の長さの直
角方向に振れる可能性が低下し、安定な回動が自在とな
る。
【0093】請求項5の凍結表示用標識装置は、少なく
とも前面に透光部材を配設してなるハウジングの透光部
材側に、温度上昇の際に第1の設定温度を超えたとき表
示される第1の再帰反射面、温度下降の際に前記第1の
設定温度より低い温度の第2の設定温度を低下したとき
表示される第2の再帰反射面を有し、前記第1の再帰反
射面と前記第2の再帰反射面の長さ方向に対して直角に
切断された切断面を略V字状に配設した1本以上からな
る回動表示部と、前記所定の温度を中心に温度によって
回動変位する駆動力を得る形状記憶合金を有する温度応
動駆動部と、前記ハウジングの側部に位置し、前記回動
表示部を垂直方向に回動自在とし、かつ、その重量を水
平に支持する側支持部を配設した側取付部材と、前記ハ
ウジングの他の側部に位置し、前記回動表示部の他の側
部端を支持し、かつ、その重量を水平に支持し、前記温
度応動駆動部から回転力を得る他側支持部を配設した他
の側取付部材とを具備するものである。
【0094】したがって、回動表示部は側取付部材相互
間に配設すればよいから、縦方向に回動表示部の配設本
数を多くすることによって、任意の長さの第1の再帰反
射面及び第2の再帰反射面を形成することができる。ま
た、前記回動表示部の重量を、その回動表示部の両端で
支持するものであるから、回動表示部の長さを長くして
も、その接触摩擦抵抗が長さによって大きく影響を受け
ることなく回動させることができるから、回動表示部の
長さ方向を長くすることができる。故に、温度応動駆動
手段の変位量、駆動エネルギーを大きくすることなく、
二次元的大型化に対応できる。
【0095】請求項6の凍結表示用標識装置は、少なく
とも前面に透光部材を配設してなるハウジングの透光部
材側に、温度上昇の際に第1の設定温度を超えたとき表
示される第1の面、温度下降の際に前記第1の設定温度
より低い温度の第2の設定温度を低下したとき表示され
る第2の再帰反射面を有し、前記第1の面と前記第2の
再帰反射面の長さ方向に対して直角に切断された切断面
を略V字状に配設した1本以上からなる回動表示部と、
前記所定の温度を中心に温度によって回動変位する駆動
力を得る形状記憶合金を有する温度応動駆動部と、前記
ハウジングの側部に位置し、前記回動表示部を垂直方向
に回動自在とし、かつ、その重量を水平に支持する側支
持部を配設した側取付部材と、前記ハウジングの他の側
部に位置し、前記回動表示部の他の側部端を支持し、か
つ、その重量を水平に支持し、前記温度応動駆動部から
回転力を得る他側支持部を配設した他の側取付部材とを
具備するものである。
【0096】したがって、回動表示部は側取付部材相互
間に配設すればよいから、縦方向に回動表示部の配設本
数を多くすることによって、任意の長さの第1の面及び
第2の再帰反射面を形成することができる。また、前記
回動表示部の重量を、その回動表示部の両端で支持する
ものであるから、回動表示部の長さを長くしても、その
接触摩擦抵抗が長さによって大きく影響を受けることな
く回動させることができるから、回動表示部の長さ方向
を長くすることができる。故に、温度応動駆動手段の変
位量、駆動エネルギーを大きくすることなく、二次元的
大型化に対応できる。更に、第1の面には、凍結表示外
の道路状況、地理案内、地元情報、商業情報等の各種の
情報を記載することによって、大きな表示面としたと
き、凍結表示のときと、それ以外のときの表示を効果的
な表示とすることができる。
【0097】請求項7の凍結表示用標識装置は、請求項
1乃至請求項6の何れか1つに記載の前記回動表示部に
おける断面の略V字状を略60度とし、第1の再帰反射
面及び第2の再帰反射面の大きさを断面略三角形となる
ようにしたものであるから、請求項1乃至請求項6の何
れか1つに記載の効果に加えて、回動したとき、回動に
よって端部が描く軌跡は必ず角(エッジ)の内側に在
り、他の部材との間で衝突等が発生する可能性がなくな
る。
【0098】請求項8の凍結表示用標識装置は、請求項
1乃至請求項7の何れか1つに記載の前記回動表示部に
おける前記第1の面、前記第1の再帰反射面、前記第2
の再帰反射面の1以上の面を、凍結注意を喚起する文
字、図形、キャラクタの1以上を有するものとしたもの
であるから、請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載
の効果に加えて、凍結表示用標識装置が標識として一般
市民に周知徹底するまでの期間を短くすることができ
る。
【0099】請求項9の凍結表示用標識装置は、請求項
1乃至請求項8の何れか1つに記載の前記回動表示部に
おける前記第1の面、前記第1の再帰反射面、前記第2
の再帰反射面の1以上の面を、凍結注意を喚起する一部
の文字、図形、キャラクタの1以上を有し、隣接した表
示板の文字、図形、キャラクタの1以上との関係で凍結
注意を喚起する言葉としたものであるから、請求項1乃
至請求項8の何れか1つに記載の効果に加えて、表示文
字が多くならないから、凍結表示用標識装置を大きくす
る必要がない。
【0100】請求項10の凍結表示用標識装置は、請求
項1乃至請求項9の何れか1つに記載の前記回動表示
部、温度応動駆動部、上支持部、下支持部を前記ハウジ
ングを構成する裏蓋側に組付けて配設したものであるか
ら、請求項1乃至請求項9の何れか1つに記載の効果に
加えて、サイズを大型化するのに容易となり、かつ、組
付け作業性が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施の形態である凍結表示
用標識装置の再帰反射動作状態を示す斜視図である。
【図2】 図2は本発明の一実施の形態である凍結表示
用標識装置の取付状態を示す斜視図である。
【図3】 図3は本発明の一実施の形態である凍結表示
用標識装置の使用状態の一形態を示す斜視図である。
【図4】 図4は本発明の一実施の形態である凍結表示
用標識装置の使用状態の一形態を示す正面図である。
【図5】 図5は本発明の一実施の形態である凍結表示
用標識装置のハウジングを示す背面図である。
【図6】 図6は本発明の一実施の形態である凍結表示
用標識装置のハウジングを示す図5の切断線A−Aによ
る断面図である。
【図7】 図7は本発明の一実施の形態である凍結表示
用標識装置の概略部品展開図である。
【図8】 図8は本発明の一実施の形態である凍結表示
用標識装置の回動表示部の取付状態を示す要部拡大展開
図である。
【図9】 図9は本発明の一実施の形態である凍結表示
用標識装置の回動表示部の回動動作説明図である。
【図10】 図10は本発明の一実施の形態である凍結
表示用標識装置の上側取付部材の取付状態を示す断面図
(a)及び下側取付部材の取付状態を示す断面図(b)
である。
【図11】 図11は本発明の一実施の形態である凍結
表示用標識装置の回動表示部が右回動したときの下側取
付部材の平面図(a)及び回動表示部が左回動したとき
の下側取付部材の平面図(b)、下側取付部材のみの正
面図(c)である。
【図12】 図12は本発明の一実施の形態である凍結
表示用標識装置の移動部材と下側取付部材の取付状態を
示す断面図である。
【図13】 図13は本発明の一実施の形態である凍結
表示用標識装置の移動部材とピニオンとの関係を示す説
明図で、(a)は移動部材が右方向に移動した状態であ
り、(b)は移動部材が左方向に移動した状態を示すも
のである。
【符号の説明】
4 ハウジング 4a 透明板 10(10A〜10D) 回動表示部 11(11A〜11D) 路側帯標識面 12(12A〜12D) 凍結標識面 13 上端部材 13a 上端軸 14 下端部材 14a 下端軸 14b ピニオン 20 下側取付部材 21(21A〜21D) 凸起 23(23A〜23D) スリーブ 30,31 圧縮スプリング 35,36 形状記憶合金からなる圧縮スプリング 40 移動部材 41 ラック 60 上側取付部材 62 軸受メタル 63 摺動リング

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも前面に透光部材を配設してな
    るハウジングと、 前記ハウジングの透光部材側に、温度上昇の際に第1の
    設定温度を超えたとき表示される第1の再帰反射面、温
    度下降の際に前記第1の設定温度より低い温度の第2の
    設定温度を低下したとき表示される第2の再帰反射面を
    有し、前記第1の再帰反射面と前記第2の再帰反射面の
    長さ方向に対して直角に切断された切断面を略V字状に
    配設した1本以上からなる回動表示部と、 前記所定の温度を中心に温度によって回動変位する駆動
    力を得る形状記憶合金を有する温度応動駆動部と、 前記ハウジングの上部に位置し、前記回動表示部を回動
    自在とし、かつ、その重量を前記回動表示部の上端を支
    持する上支持部を配設した上側取付部材と、 前記ハウジングの下部に位置し、前記回動表示部の下端
    を支持し、前記温度応動駆動部から回転力を得る下支持
    部を配設した下側取付部材とを具備することを特徴とす
    る凍結表示用標識装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも前面に透光部材を配設してな
    るハウジングと、 前記ハウジングの透光部材側に、温度上昇の際に第1の
    設定温度を超えたとき表示される第1の面、温度下降の
    際に前記第1の設定温度より低い温度の第2の設定温度
    を低下したとき表示される第2の再帰反射面を有し、前
    記第1の面と前記第2の再帰反射面の長さ方向に対して
    直角に切断された切断面を略V字状に配設した1本以上
    からなる回動表示部と、 前記所定の温度を中心に温度によって回動変位する駆動
    力を得る形状記憶合金を有する温度応動駆動部と、 前記ハウジングの上部に位置し、前記回動表示部を回動
    自在とし、かつ、その重量を前記回動表示部の上端を支
    持する上支持部を配設した上側取付部材と、 前記ハウジングの下部に位置し、前記回動表示部の下端
    を支持し、前記温度応動駆動部から回転力を得る下支持
    部を配設した下側取付部材とを具備することを特徴とす
    る凍結表示用標識装置。
  3. 【請求項3】 前記上支持部は、回転平面に対する摩擦
    抵抗を少なくするベアリングとしたことを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の凍結表示用標識装置。
  4. 【請求項4】 前記上支持部は、ボールベアリングとし
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つ
    に記載の凍結表示用標識装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも前面に透光部材を配設してな
    るハウジングと、 前記ハウジングの透光部材側に、温度上昇の際に第1の
    設定温度を超えたとき表示される第1の再帰反射面、温
    度下降の際に前記第1の設定温度より低い温度の第2の
    設定温度を低下したとき表示される第2の再帰反射面を
    有し、前記第1の再帰反射面と前記第2の再帰反射面の
    長さ方向に対して直角に切断された切断面を略V字状に
    配設した1本以上からなる回動表示部と、 前記所定の温度を中心に温度によって回動変位する駆動
    力を得る形状記憶合金を有する温度応動駆動部と、 前記ハウジングの側部に位置し、前記回動表示部を垂直
    方向に回動自在とし、かつ、その重量を水平に支持する
    側支持部を配設した側取付部材と、 前記ハウジングの他の側部に位置し、前記回動表示部の
    他の側部端を支持し、かつ、その重量を水平に支持し、
    前記温度応動駆動部から回転力を得る他側支持部を配設
    した他の側取付部材とを具備することを特徴とする凍結
    表示用標識装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも前面に透光部材を配設してな
    るハウジングと、 前記ハウジングの透光部材側に、温度上昇の際に第1の
    設定温度を超えたとき表示される第1の面、温度下降の
    際に前記第1の設定温度より低い温度の第2の設定温度
    を低下したとき表示される第2の再帰反射面を有し、前
    記第1の面と前記第2の再帰反射面の長さ方向に対して
    直角に切断された切断面を略V字状に配設した1本以上
    からなる回動表示部と、 前記所定の温度を中心に温度によって回動変位する駆動
    力を得る形状記憶合金を有する温度応動駆動部と、 前記ハウジングの側部に位置し、前記回動表示部を垂直
    方向に回動自在とし、かつ、その重量を水平に支持する
    側支持部を配設した側取付部材と、 前記ハウジングの他の側部に位置し、前記回動表示部の
    他の側部端を支持し、かつ、その重量を水平に支持し、
    前記温度応動駆動部から回転力を得る他側支持部を配設
    した他の側取付部材とを具備することを特徴とする凍結
    表示用標識装置。
  7. 【請求項7】 前記回動表示部における断面の略V字状
    は、略60度とし、両面の長さを略均一とし、前記断面
    の全端部を結ぶ線は略正三角形を形成することを特徴と
    する請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の凍結表
    示用標識装置。
  8. 【請求項8】 前記回動表示部における前記第1の面、
    前記第1の再帰反射面、前記第2の再帰反射面の1以上
    の面は、凍結注意を喚起する文字、図形、キャラクタの
    1以上を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7
    の何れか1つに記載の凍結表示用標識装置。
  9. 【請求項9】 前記回動表示部における前記第1の面、
    前記第1の再帰反射面、前記第2の再帰反射面の1以上
    の面は、凍結注意を喚起する一部の文字、図形、キャラ
    クタの1以上を有し、隣接した表示板の文字、図形、キ
    ャラクタの1以上との関係で凍結注意を喚起する言葉と
    することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1
    つに記載の凍結表示用標識装置。
  10. 【請求項10】 前記回動表示部、温度応動駆動部、上
    支持部、下支持部は、前記ハウジングを構成する裏蓋側
    に組付けて配設したことを特徴とする請求項1乃至請求
    項9の何れか1つに記載の凍結表示用標識装置。
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