JPH10194080A - 車両用エアバックシステム - Google Patents

車両用エアバックシステム

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JPH10194080A
JPH10194080A JP9002134A JP213497A JPH10194080A JP H10194080 A JPH10194080 A JP H10194080A JP 9002134 A JP9002134 A JP 9002134A JP 213497 A JP213497 A JP 213497A JP H10194080 A JPH10194080 A JP H10194080A
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JP
Japan
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state
vehicle
occupant
airbag
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JP9002134A
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Koji Hosoda
浩司 細田
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバックの展開の要非の制御を車両の走行
状態及び/または乗員の状態に応じて適切に切替可能な
車両用エアバックシステムの提供。 【解決手段】 現在の車速が例えば5Km/h以上であるか
を判断する(S63)。NOの場合は、エアバックの展開要
非の制御処理(不図示)において現在の制御状態を切替
可能なように切替許可FL=0にする(S64)。YESの場合
は、現在車両は走行中であり、エアバック展開の許容・
禁止は切り替えるべきでないためFL=1とする(S65)。こ
の場合再びFL=0とするのは、乗員が状態切替スイッチを
押下した場合、車速が例えば3Km/h以下の場合、或は走
行中であるにも関らず助手席の乗員の状態が何らかの原
因により変化(乗員検知・未検知)した場合とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のエアバッ
クシステムに関し、特に代表的な車両としての自動車の
エアバックシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、代表的な車両である自動車への運
転席用及び助手席用のエアバックシステムの装着が急速
に普及しつつある。これらのエアバックシステムは、緊
急時に確実に展開することは言うまでもないが、一旦展
開動作が行われると交換・調整しなければならない部品
が発生するため、その手間や費用の観点から不用意に展
開させたくないという要求がある。このようなエアバッ
クシステムの制御において、特に助手席エアバックの展
開制御は、運転席エアバックと異なり助手席に乗員が着
座していない場合が多く、乗員が着座しているか否かの
判断が重要である。また、車両に助手席エアバックを備
えた場合に新たに考慮すべき問題として、乳幼児を着座
させる所謂チャイルドシートを助手席に装着した場合の
展開制御の問題がある。これは、助手席にチャイルドシ
ートを前向きに装着した場合は助手席エアバックの展開
を許容すべきであるが、チャイルドシートを後ろ向きに
装着した場合は、助手席エアバックの展開によるチャイ
ルドシート及びそのチャイルドシートに着座している乳
幼児への衝撃を防止する必要が有るため、助手席エアバ
ックの展開は禁止しなければならないという問題であ
る。
【0003】この問題を解決する手法として、例えば特
開平7−196006号にはエアバック収納部近傍に光
学式等の距離センサを備えてチャイルドシートの有無を
検出する手法が開示されている。また、特開平8−58
522号には、距離センサとシート内に備えられた重量
センサ等を併用してエアバックの展開の要非を制御する
手法が開示されている。また、特開平7−165011
号や特開平7−267044号には、シート内に送受信
機構を設けてチャイルドシートとの通信を行うことによ
りチャイルドシートの有無を検出する手法が開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例において、前記のような距離センサを使用する場合
は、判定精度が信頼性に欠けるという問題があり、ま
た、乗員の状態の変化やノイズにより頻繁にエアバック
の展開要非の制御が非安全側に切り替わるという問題が
生じる可能性がある。
【0005】そこで本発明は、エアバックの展開の要非
の制御を車両の走行状態及び/または乗員の状態に応じ
て適切に切替可能な車両用エアバックシステムの提供を
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の車両用エアバックシステムは以下の構成を
特徴とする。
【0007】即ち、車両の乗員の状態を検出する状態検
出手段と、その状態検出手段の検出結果に応じてエアバ
ックの展開を許容状態または禁止状態に制御する制御手
段と、を備える車両用エアバックシステムであって、更
に、前記車両が走行中か否かを検出する走行検出手段を
備え、その走行検出手段により前記車両が走行中である
ことを検出した場合には、前記制御手段が現在の制御状
態を保持することを特徴とする。
【0008】または、車両の走行状態及び/または乗員
の状態を検出する状態検出手段と、その状態検出手段の
検出結果が所定時間または所定回数変化しない場合に該
検出結果が前記車両の走行状態及び/または前記乗員の
状態であると確定する確定手段と、その確定手段が確定
した前記車両の走行状態及び/または前記乗員の状態に
応じてエアバックの展開を許容状態または禁止状態に制
御する制御手段と、を備える車両用エアバックシステム
であって、更に、前記車両の走行状態及び/または前記
乗員の状態に基づいて、前記確定手段の所定時間または
所定回数を変更する変更手段を備えることを特徴とす
る。
【0009】または、車両の乗員の状態を検出する状態
検出手段と、その状態検出手段の検出結果が所定時間ま
たは所定回数変化しない場合に該検出結果が前記乗員の
状態であると確定する確定手段と、その確定手段が確定
した前記乗員の状態に応じてエアバックの展開を許容状
態または禁止状態に制御する制御手段と、を備える車両
用エアバックシステムであって、更に、前記車両が走行
中か否かを検出する走行検出手段と、その走行検出手段
により前記車両が走行中であることを検出した場合に、
前記確定手段の所定時間を長くするまたは所定回数を大
きくする変更手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】或は、上記の構成において前記走行検出手
段の代わりに前記車両のドアの開閉状態を検出するドア
開閉検出手段を備えていてもよい。
【0011】これらの構成により、例えば、乗員の有
無、シートに装着されるチャイルドシートの有無、向き
等は車両の走行中には変化することは少ないであろうこ
とを前提として、一時的なノイズ等によるエアバック展
開の要非の切り替えが走行中に不適当に行われることを
防止する。
【0012】また、前記走行検出手段は、前記車両の車
速を検出する車速センサを含むとよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るエアバックシ
ステムが、代表的な車両である自動車に適用された実施
形態を図面を参照して説明する。
【0014】
【第1の実施形態】はじめに、本実施形態におけるエア
バックシステムの概要を図1及び図2を参照して説明す
る。
【0015】図2は、本発明の第1の実施形態としての
エアバックシステムが備えられた自動車の概略図であ
る。
【0016】図中、自動車1には、運転席10の乗員の
ための運転席エアバック2(展開状態を示す)がステア
リングホイール6の内部に、そして助手席13の乗員の
ための助手席エアバック3(展開状態を示す)が助手席
エアバック収納部5の内部に備えられている。また、自
動車1の車体には、外部からの衝撃を検知する不図示の
衝撃検知センサが複数備えられている。153は、助手
席エアバックの現在の制御状態を表わす状態表示ランプ
であり、例えば助手席エアバック3の展開を禁止してい
る時に点灯し、展開を許容しているときは消灯している
ものとする。154は、状態切替スイッチであり、乗員
が自ら助手席エアバック3の展開の要非(展開を許容/
禁止)を切り替える場合に操作される。また、運転席1
0及び助手席13の車体側方と後部座席9の両側とに、
それぞれ側方方向からの衝撃を緩和するサイドエアバッ
ク4(展開状態を示す)を備えてもよい。
【0017】図1は、本発明の第1の実施形態としての
エアバックシステムの概要を示す構成図である。
【0018】図中、本実施形態におけるエアバックシス
テムの制御ユニット11は、自動車1の車体に複数備え
られて外部からの衝撃を検知する衝撃検知センサ14、
チャイルドシート12の装着状態を通信するシートセン
サユニット18(詳細は後述する)、助手席エアバック
3を展開させる助手席用インフレータ16、運転席用エ
アバック2を展開させる運転席インフレータ17、助手
席エアバック3の現在の制御状態を表わす運転席10の
前方の計器パネル15内に設けられた状態表示ランプ1
51、助手席エアバック3の故障状態を表わす運転席1
0の前方の計器パネル15内に設けられた故障警告ラン
プ152、そして前述の状態表示ランプ153及び状態
切替スイッチ154等が接続されている。尚、サイドエ
アバック4を装着した場合は、更にサイドエアバックを
展開させるインフレータが制御ユニット11に接続され
ることは言うまでもない。
【0019】また、詳細は後述するが、同図は助手席1
3にチャイルドシート12が装着された状態を示してい
る。シートセンサユニット18には、助手席13内に埋
め込まれて乗員の着座の有無を重量により検知する乗員
検知センサ133と助手席13の内部に埋め込まれた受
信アンテナ131及び送信アンテナ132とが接続され
ており、チャイルドシート12に備えられたトランスポ
ンダ121との間で無線通信を行うと共に、受信アンテ
ナ131が受信した信号を所定のフォーマットに基づい
て変換し、制御ユニット11に送信する。
【0020】尚、本実施形態では、以下に制御ユニット
11による助手席エアバック3の展開要非の制御につい
て説明するが、実際にはサイドエアバック4の展開制御
も行われることは言うまでもない。
【0021】<制御ユニット及びシートセンサユニット
の機器構成>次に、制御ユニット11及びシートセンサ
ユニット18の機器構成を図3及び図4を参照して説明
する。
【0022】図3は、本発明の第1の実施形態としての
制御ユニット11の概略を示すブロック構成図である。
【0023】図中、通信インタフェース(I/F)10
2は、シートセンサユニット18と接続されて所定のシ
リアル通信を行う(詳細は後述する)。センサ入力イン
タフェース(I/F)103には、衝撃検知センサ14
からの入力信号が入力される。操作入力インタフェース
(I/F)104には、切替スイッチ154からの切替
信号が入力される。出力インタフェース(I/F)10
7は、助手席用インフレータ16や運転席インフレータ
17に展開信号を出力する。状態通知インタフェース
(I/F)108は、状態表示ランプ151,153や
故障警告ランプ152の点灯/消灯を行う(尚、後述の
第2の実施形態では警告ブザーのオン・オフにも使用す
る)。ROM(リードオンリメモリ)105には、本実
施形態で後述する助手席エアバックの展開制御やシート
センサユニット18との通信プログラムや各種の固定パ
ラメータ等が予め格納されている。RAM(ランダムア
クセスメモリ)106は、制御プログラム動作時のワー
キングエリア及び可変パラメータ等が一時記憶される。
これらの各構成は、バス109により互いに接続されて
おり、ROM105に記憶されている制御プログラムに
従って動作するCPU101により制御される。
【0024】図4は、本発明の第1の実施形態としての
シートセンサユニット18の概略を示すブロック構成図
である。
【0025】図中、送信回路202は、送信アンテナ1
32から所定の周波数Faを送出する。受信回路203
F,203Rは、受信アンテナ131F,131Rによ
り外部からの電波を受信する。通信インタフェース(I
/F)206は、制御ユニット11と接続されて所定の
シリアル通信を行う(詳細は後述する)。ROM(リー
ドオンリメモリ)204には、受信回路203F,20
3Rに受信した信号及び乗員検知センサ133からの入
力信号を所定のフォーマットに変換し、制御ユニット1
1に送信する通信プログラムや各種の固定パラメータ等
が予め格納されている。また、ROM204には、チャ
イルドシート13及び/または乗員検知センサ133の
ハード不良を検出可能なプログラムも格納されているも
のとする。RAM(ランダムアクセスメモリ)205
は、通信プログラム動作時のワーキングエリア及び可変
パラメータ等が一時記憶される。これらの各構成は、バ
ス209により互いに接続されており、ROM204に
記憶されている通信プログラムに従って動作するCPU
201により制御される。
【0026】<制御ユニット・シートセンサユニット間
の通信構成>次に、制御ユニット11とシートセンサユ
ニット18間のシリアル通信について、図5及び図6を
参照して説明する。
【0027】図5は、本発明の第1の実施形態としての
通信フォーマットを示す図である。本実施形態では、一
例として制御ユニット11とシートセンサユニット18
間のシリアル通信に図5に示す13ビットのデータビッ
トと2ビットのパリティビットとからなるプロトコルを
使用する。これらのビットの割り付けを説明すれば、ビ
ット0及びビット1は、乗員検知センサ133による助
手席乗員の検知結果を表わす乗員検知フィールドであ
る。ビット2からビット7は、チャイルドシート12の
装着状態を表わすチャイルドシート状態フィールドであ
る。ビット8からビット12は、予備のビットである。
そして、ビット13は奇数ビットのパリティビットであ
り、ビット14は偶数ビットのパリティビットである。
これらのパリティビットを使用して、制御ユニット11
の通信インタフェース102は一般的な手法によって通
信誤りを検出する。また、本実施形態では、これらの各
ビットの「0」及び「1」の表現をビット長の違いによ
り表現している。このような構成のシリアルデータが、
所定の周期でシートセンサユニット18から制御ユニッ
ト11に送出されるものとする。その一例を図6に示
す。
【0028】図6は、本発明の第1の実施形態としての
通信データの一例を説明する図であり、同図は送出され
たデータ「001000001001011」の状態を
示している。尚、各ビットの「0」または「1」の組み
合わせにより表わされる具体的な内容の説明は省略する
が、シートセンサユニット18から制御ユニット11に
送出されるデータの説明は図10を参照して後述する。
【0029】<助手席とチャイルドシート間の通信>次
に、助手席13とチャイルドシート12間の通信につい
て説明する。本実施形態では、助手席13にチャイルド
シート12が装着されているか否か、そして装着されて
いる場合にはどのような状態で装着されているかを検出
するために助手席13とチャイルドシート12間で無線
通信を利用する。その概要を述べれば、助手席13側の
送信アンテナ132から所定の周波数Faを常時送出す
る。チャイルドシート12を助手席13に装着すると、
チャイルドシート12に備えられたトランスポンダ12
1は、送信アンテナ132からの周波数Faを受信し、
その周波数Faとは異なる所定の周波数Fbを送出す
る。この周波数Fbを助手席13側の受信アンテナ13
1F及び/または受信アンテナ131Rで受信した状態
に基づいて、チャイルドシート12の装着の有無と共に
向きをも検出する。また、本実施形態においてトランス
ポンダ121は、送信アンテナ132からの周波数Fa
により受動的に駆動される構造を備えるものとする。従
って、周波数Faは、トランスポンダ121を駆動する
のに必要十分な出力を有するものとする。このような構
成にした理由としては、チャイルドシート12に一般的
な電池駆動による送受信回路を使用した場合、その電池
容量や取り扱いの激しさによる送受信動作の停止が安全
上大きな問題となることが予想されるためである。従っ
て、更に好ましくは、トランスポンダ121は液体によ
るショート等を防止するため密封構造にするとよい。
尚、このような問題を解決できるのであれば、例えばチ
ャイルドシートには送信回路を備え、そして助手席側に
は受信回路を備える構成としても良いことは言うまでも
ない。
【0030】また、トランスポンダ121には、不図示
のブザー(及び/またはランプ)が設けられており、送
信アンテナ132からの電波により動作が開始されると
自己診断を行い、正常であれば当該ブザーを所定時間発
報(及び/または当該ランプがトランスポンダ121動
作中常時点灯)するように構成されている。これによ
り、チャイルドシートがフェイルしているか否かを使用
者が判断できる。
【0031】次に、図7及び図8を参照して助手席13
とチャイルドシート12の構成を説明する。
【0032】図7は、本発明の第1の実施形態としての
助手席13に備えられたアンテナを説明する図である。
同図は、助手席13を上から眺めた状態を示しており、
シート座面内部には、シートセンサユニット18の送信
回路202から出力された周波数Faの信号を外部に送
出する送信アンテナ132、外部から受信した信号をシ
ートセンサユニット18の受信回路203F,203R
にそれぞれ入力する受信アンテナ131F,131Rが
備えられている。本実施形態では、同図に示すように送
信アンテナ132はシート座面と略同様の大きさの□型
の形状であり、受信アンテナ131Fはシート座面の前
方半分、そして受信アンテナ131Rはシート座面の後
方半分と略同様の大きさの□型の形状としている。シー
トセンサユニット18の受信回路203F,203R
は、それぞれトランスポンダ121からの周波数Fbを
受信する訳であるが、CPU201はこれらの2つの受
信回路が受信した信号強度の違いを相対的に比較するこ
とによってトランスポンダ121がどちらの受信アンテ
ナの範囲に位置するかを判断する。また、どちらの受信
アンテナの範囲に位置する場合であっても、それぞれの
受信回路における信号強度が所定のしきい値より小さい
場合には、チャイルドシート12が正しく装着されてい
ない(ずれている)と判断する。
【0033】図8は、本発明の第1の実施形態としての
チャイルドシート12に備えられたトランスポンダを説
明する図である。同図は、チャイルドシート12を上か
ら眺めた状態を示しており、シート座面内部または底部
の前方には、トランスポンダ121が備えられている。
尚、チャイルドシート12には、シートベルト122も
設けられている。
【0034】<チャイルドシートの装着状態>次に、助
手席13へのチャイルドシート12の装着状態を図9を
参照して説明する。
【0035】図9は、本発明の第1の実施形態としての
チャイルドシートの装着状態のバリエーションを示す図
である。同図において、(A)から(D)はそれぞれ助
手席13にチャイルドシート12が装着された状態、ま
たは助手席13上に置かれた状態を、図面の記載の便宜
上助手席13の受信アンテナ131F,131R及びチ
ャイルドシート12のトランスポンダ121(何れも実
線で示す)により表わしている。また、矢印は助手席1
3の前方を表わす。以下、(A)から(D)の状態を順
に説明する。
【0036】(A)は、チャイルドシート12が前向き
に正常に装着された状態を示しており、トランスポンダ
121が受信アンテナ131Fの範囲に位置している。
この場合、シートセンサユニット18は、受信回路20
3Fによりトランスポンダ121からの周波数Fbを受
信することによりチャイルドシート12が前向きに正常
に装着されていることを検出する。
【0037】(B)は、チャイルドシート12が後ろ向
きに正常に装着された状態を示しており、トランスポン
ダ121が受信アンテナ131Rの範囲に位置してい
る。この場合、シートセンサユニット18は、受信回路
203Rによりトランスポンダ121からの周波数Fb
を受信することによりチャイルドシート12が後ろ向き
に正常に装着されていることを検出する。
【0038】(C)は、チャイルドシート12が前向き
に斜めに装着された状態を示しており、トランスポンダ
121が受信アンテナ131Fの範囲に位置している
が、この場合、シートセンサユニット18は、チャイル
ドシート12のずれにより受信回路203Fが所定の信
号強度を受信できないので異常と判断する。また、チャ
イルドシート12が後ろ向きにずれている場合も同様の
判断を行うものとする。
【0039】(D)は、チャイルドシート12が横向き
に置かれた状態を示しており、トランスポンダ121が
受信アンテナ131Fと131Rとの両方にまたがって
位置している。このような場合、シートセンサユニット
18は、受信回路203Fと203Rにより得られる信
号強度を相対的に比較してチャイルドシート12が横向
きに置かれた状態であると判断する。
【0040】<エアバック展開の要非判断>次に、本実
施形態におけるエアバックシステムのエアバック展開の
要非判断について、図10を参照して具体的に説明す
る。
【0041】図10は、本発明の第1の実施形態として
のエアバックシステムにおけるエアバック展開の要非判
断を説明する図である。
【0042】同図の縦の欄は、制御ユニット11におけ
るエアバック展開の要非判断の判断要素である。以下、
各要素を説明すれば、「チャイルドシート(同図ではC
・S)位置ずれ」は、シートセンサユニット18により
検出したチャイルドシート13の位置ずれを表わす。
「入力信号異常」は、チャイルドシート13及び/また
は乗員検知センサ133からシートセンサユニット18
に入力された信号が所定のものではない場合を表わす。
「ハード不良」は、シートセンサユニット18が検出し
たチャイルドシート13及び/または乗員検知センサ1
33のハード異常を表わす。「C・S前向き検出」は、
シートセンサユニット18によりチャイルドシート13
が前向きに装着されていることを検出した場合を表わ
す。「C・S後ろ向き検出」は、シートセンサユニット
18によりチャイルドシート13が後ろ向きに装着され
ていることを検出した場合を表わす。「C・S無し」
は、シートセンサユニット18によりチャイルドシート
13が検出できない場合と、チャイルドシート13のハ
ードが完全にフェイルしたことをシートセンサユニット
18により検出した場合を表わす。上記の判断要素は、
図5の通信データの内容である。
【0043】また、同図の横の欄は、制御ユニット11
におけるエアバック展開の要非判断の判断要素である。
以下、各要素を説明すれば、「乗員検知」は、乗員検知
センサ133により乗員有りを検知した場合を表わす。
「乗員未検知」は、乗員検知センサ133により乗員を
検知していない場合を表わす。「乗員検知センサ不良」
は、乗員検知センサ133のハードが完全にフェイルし
た場合、即ち乗員検知センサ133からの信号が全く得
られない場合を表わす。上記の判断要素は、図5の通信
データの内容である。
【0044】また、同図中の「A・B」は助手席エアバ
ック3であり、展開を許容する場合を「○」、展開を禁
止する場合を「×」で表わす。「状態表示」は、状態表
示ランプ151,153の表示状態であり、「ON」は
点灯(本実施形態では助手席エアバック3の展開禁止状
態)、「OFF」は消灯(本実施形態では助手席エアバ
ック3の展開許容状態)を表わす。そして、「警告表
示」は、故障警告ランプ152の表示状態であり、「O
N」は点灯(本実施形態では乗員検知センサ133の完
全フェイルまたは自己診断機能によるハード異常、チャ
イルドシート13の自己診断機能によるハード異常)、
「OFF」は消灯(本実施形態では乗員検知センサ13
3及びシートセンサユニット18の正常動作)を表わ
す。
【0045】次に、図10の各欄の内容を説明する。
「C・S位置ずれ」の場合は、助手席13における乗員
の検知状態に関らずに助手席エアバック3の展開を禁止
する。これは、位置ずれではあるが、前向きか後ろ向き
にチャイルドシート12が実際に装着されていることを
検出できたからである。尚、位置ずれにおいて展開禁止
とするのは、チャイルドシート12自体にもシートベル
ト122があるため、安全上最も問題となるチャイルド
シート12が後ろ向きの場合に助手席エアバック3の展
開を禁止することを優先するためである。尚、受信アン
テナ131F,131Rの大きさをそれぞれ小さくした
り、送信及び/または受信信号の出力を調整することに
より位置ずれの許容範囲を小さくすることができる。
「入力信号異常」の場合は、乗員を未検知の場合以外は
助手席エアバック3の展開を許容する。これは、乗員を
検知した場合に展開を許容することは言うまでもない
が、乗員検知センサ133が完全フェイルの場合でも乗
員が着座しているかもしれないことに対応するためであ
る。「ハード不良」の場合は、乗員を未検知の場合以外
は助手席エアバック3の展開を許容する。これは、乗員
を検知した場合に展開を許容することは言うまでもない
が、乗員検知センサ133が完全フェイルの場合でも乗
員が着座しているかもしれないことに対応するためであ
る。「C・S前向き検出」の場合は、助手席13への乗
員の検知状態に関らずに助手席エアバック3の展開を許
容する。これは、チャイルドシート12が前向きに正常
に装着されていることを検知したからである。「C・S
後ろ向き検出」の場合は、助手席13への乗員の検知状
態に関らずに助手席エアバック3の展開を禁止する。こ
れは、チャイルドシート12が後ろ向きに正常に装着さ
れていることを検知したからである。「C・S無し」の
場合は、乗員を未検知の場合以外は助手席エアバック3
の展開を許容する。これは、乗員を検知した場合に展開
を許容することは言うまでもないが、乗員検知センサ1
33が完全フェイルの場合でも乗員が着座しているかも
しれないことに対応するためである。
【0046】<状態確定処理>次に、状態確定処理につ
いて図11から図15を参照して説明する。この処理
は、各状態検出部からの出力の一時的な変化よって助手
席エアバック3の展開の要非の制御が頻繁に切り換えら
れることを防止するためのものであり、例えば乗員検知
センサ133からの出力が変化した場合であっても、所
定の時間継続してはじめて状態変化を確定する。以下に
説明する状態確定処理(図11から図15)における処
理の構成は、乗員検知の確定処理だけでなく、本実施形
態及び後述の他の実施形態におけるチャイルドシート1
2の有無の検出、向きの検出、そして位置ずれの検出に
も同様に使用する。但し、タイマ設定値はそれぞれの処
理に適当な値を設定することは言うまでもない。
【0047】図11から図13は、本発明の実施形態と
しての状態確定処理に使用する内部パラメータを示す図
である(乗員検知の確定の場合)。図11には、乗員検
知センサ133が乗員ありを検出したことを表わすフラ
グSPPDと乗員ありの状態が確定したことを表わすフ
ラグXPPDとが定義されている。図12には、乗員の
検知状態の継続をカウントするためのセットカウンタC
SPPDとリセットカウンタCRPPDとが定義されて
いる。そして図13には、乗員の検知状態の確定を決定
するためのセットタイマTSPPD1,2とリセットタ
イマTRPPD1,2とが定義されており、一例として
それぞれ4秒、8秒としている。
【0048】図14は、本発明の第1の実施形態として
の状態確定時間の設定処理を示すフローチャートであ
る。この設定処理は、不図示のイグニッションキーON
によるイニシャルスタート時に乗員の検知状態の確定を
短時間に行うために制御ユニット11にて実行されるも
のである。
【0049】図中、イグニッションキーONによるイニ
シャルスタートかを判断する(ステップS11)。ステ
ップS11でNOの場合は、8秒(TSPPD2)を状
態確定セットタイマ値(TSPPD)とし、8秒(TR
PPD2)を状態確定リセットタイマ値(TSPPD)
として設定する。一方、ステップS11でYESの場合
は、ステップS12と同様にそれぞれのタイマに4秒を
設定する。
【0050】図15は、本発明の第1の実施形態として
の状態確定処理を示すフローチャートであり、図14の
処理により設定された状態確定時間を用いて乗員の助手
席13への着座の有無を確定するために制御ユニット1
1にて実行される。
【0051】図中、現在の乗員検知センサ133の出力
状態としてフラグSPPDが1(1で乗員ありとする)
か否かを判断する(ステップS21)。ステップS21
でYESの場合は、CSPPDを1加算すると共にCR
PPDをリセットする(ステップS22)。次に、現在
のCSPPDのカウント値と図14の処理により現在設
定されているTSPPDの値を比較し(ステップS2
3)、YESの場合はまだ乗員ありの確定はできないた
めそのままリターンする。一方、ステップS23でNO
の場合は、乗員ありが確定できるためXPPDを1にセ
ットし(ステップS24)、リターンする。一方、ステ
ップS21でNOの場合は、CRPPDを1加算すると
共にCSPPDをリセットする(ステップS25)。次
に、現在のCRPPDのカウント値と図14の処理によ
り現在設定されているTRPPDの値を比較し(ステッ
プS26)、YESの場合はまだ乗員無しの確定はでき
ないためそのままリターンする。一方、ステップS26
でNOの場合は、乗員無しが確定できるためXPPDを
0にリセットし(ステップS27)、リターンする。
【0052】<助手席エアバック展開要非の切替処理>
図16は、本発明の第1の実施形態としての助手席エア
バック展開要非の切替処理を示すフローチャートであ
る。この切替処理は、シートセンサユニット18から受
信した前述の通信データに基づいて制御ユニット11に
て実行される。
【0053】図中、イグニッションキーがONにされて
処理が開始されると、シートセンサユニット18が不良
であるかを判断し(ステップS31)、YESの場合は
故障警告ランプ152をONにし(ステップS41)、
後述のステップS42に進む。一方、ステップS31で
NOの場合は、入力信号異常であるを判断し(ステップ
S32)、YESの場合は後述のステップS42に進ん
で乗員検知センサ133の出力が有るかどうかを判断す
る。
【0054】ステップS32で入力信号異常でない場合
は、ステップS33からステップS35でチャイルドシ
ート12が有るか否か、有る場合は前向きか後ろ向きか
を順次判断する。
【0055】ステップS33でチャイルドシート12が
無い場合は、乗員検知センサ133の出力が有るかどう
かを判断し(ステップS42)、NOの場合は乗員検知
センサ133の故障であるため故障警告ランプ152を
ONにし(ステップS44)、後述のステップS36に
進む。一方、ステップS42でYESの場合は、乗員の
検知状態かを判断し(ステップS43)、後述のステッ
プS36に進んで助手席エアバック3の展開を許容す
る。一方、ステップS43でNOの場合は、助手席エア
バック3の展開を禁止し(ステップS45)、状態表示
ランプ151,153をONにし(ステップS46)、
リターンする。
【0056】ステップS34でチャイルドシート12が
後ろ向きの場合は、前述のステップS45以降の処理を
同様に行う。
【0057】ステップS35でチャイルドシート12が
前向きではない場合は、チャイルドシート12が位置ず
れを起していることを表わす。この場合は、乗員検知セ
ンサ133の出力が有るかどうかを判断し(ステップS
38)、NOの場合は乗員検知センサ133の故障であ
るため故障警告ランプ152をONにし(ステップS3
9)、助手席エアバック3の展開を禁止する(ステップ
S45)。一方、ステップS38でYESの場合は、直
接ステップS45に進んで助手席エアバック3の展開を
禁止する。そして、ステップS46では乗員にチャイル
ドシート12の位置ずれを知らせるために状態表示ラン
プ151,153を点滅させるものとする。これは、乗
員がチャイルドシート12の位置ずれを状態表示ランプ
151,153の点滅によって把握した際、その位置ず
れを是正する目安として状態表示ランプ151,153
の点灯状態を利用できるようにするためのものである。
即ち、チャイルドシート12が実際には前向きの状態で
位置ずれを起している場合は、乗員による位置ずれの是
正動作により同ランプは点滅状態から消灯状態に変化す
る。一方、チャイルドシート12が実際には後ろ向きの
状態で位置ずれを起している場合は、乗員による位置ず
れの是正動作により同ランプは点滅状態から常時点灯状
態に変化する。乗員はこれらの点灯状態の変化を位置ず
れを直す際の判断に利用するわけである。
【0058】<シートセンサユニットにおける乗員検知
処理>次に、シートセンサユニット18における乗員検
知処理について説明する。
【0059】まず、前述の「C・S無し」の状態を考え
ると、チャイルドシート12が無い状態には、チャイル
ドシート12が完全にフェイルしている場合が含まれる
ため、実際には助手席13にチャイルドシート12が後
ろ向きに装着されていても検出できない可能性が有る。
前述したように、トランスポンダ121には、不図示の
ブザー(及び/またはランプ)が設けられており、使用
者はチャイルドシート12の動作状態を把握可能ではあ
るが、この場合図10に示すように、乗員検知センサ1
33が乗員を検知している場合は助手席エアバック3の
展開が許容されるため、チャイルドシート12に実際に
は乳幼児が着座している場合には好ましくない。
【0060】そこで、チャイルドシート12が無い状態
の場合には、後述する乗員検知処理によって乗員検知セ
ンサ133による乗員の検知が所定の状態以外は行われ
ないように、即ち乗員が未検知であるように出力するこ
とにより、完全にフェイルしているチャイルドシート1
2が実際には助手席3に装着され、且つ乳幼児が着座し
ている場合の助手席エアバック3の展開を禁止する。こ
こで、前記の状態の場合にチャイルドシート12の向き
に関らず助手席エアバック3の展開を禁止する理由は、
助手席エアバック3が展開した際の乳幼児への衝撃を考
慮すると、チャイルドシート12が後ろ向きに装着され
ている場合が、後ろ向き以外の向きに装着されている場
合と比較して問題となるからである(但し、乳幼児はシ
ートベルト122によりチャイルドシート12に固定さ
れているものとする)。
【0061】次に、本実施形態におけるシートセンサユ
ニット18による乗員検知処理を具体的に説明すれば、
シートセンサユニット18は、重量センサである乗員検
出センサ133の出力を検知した際、所定のしきい値A
と比較し、そのしきい値より大きい場合は乗員検知(乗
員あり)と判断する。本実施形態の場合、シートセンサ
ユニット18は、チャイルドシート12の重量をB(K
g)、予めチャイルドシート12に規定されている保持
可能な乳幼児の最大荷重をC(Kg)とすると、A>B
+Cの関係が成立する場合は乗員無しと判断し、制御ユ
ニット11に図5の通信プロトコルに従って乗員検知無
しを通信する。一方、制御ユニット11は、シートセン
サユニット18から乗員検知無しを受信するので、図1
6のフローチャートにおいてステップS33,ステップ
S42,ステップS43,ステップS45と進んで助手
席エアバック3の展開を禁止する。
【0062】尚、本実施形態では、エアバックシステム
の動作状態を乗員にランプによって報知したが、それに
限られるものではなく、音声出力を併用しても良いこと
は言うまでもない。
【0063】
【第2の実施形態】次に、車速センサからの車速信号を
利用した第2の実施形態を説明する。まず、本実施形態
の概要を説明すれば、前述のエアバックシステムにおい
て各種のセンサに一時的にノイズが重畳することによる
エアバック展開の要非の切替制御が不適当に行われるこ
とを防止するために、車両の走行中には乗員の着座位
置、姿勢等の状態が変化することは少ないであろうこと
を前提として、エアバック展開の要非を切り替える際に
車速を判断要素に組み込むものである。以下、前述の第
1の実施形態の構成と同じ構成の部分については説明を
省略し、第2の実施形態の特徴となる部分を中心に説明
する。
【0064】図17は、本発明の第2の実施形態として
のエアバックシステムの概要を示す構成図である。図
中、前述の図1(第1の実施形態)と異なる部分は、制
御ユニット11のセンサ入力インタフェース103に自
動車1の車速を検出する車速センサ19からの車速信号
及び後述の変形例のためにドアの開閉状態を示すドアセ
ンサ20からのドア開閉状態信号が入力されているこ
と、そして制御ユニット11の状態通知インタフェース
108から警告ブザー155(ランプでも良い)への警
告信号が出力されることである。
【0065】図18は、本発明の第2の実施形態として
のエアバック展開の切替制御の許可・禁止処理を示すフ
ローチャートのうち、乗員検知センサ133の出力の変
化を検出するフローチャートである。実際には、図18
と同様のフローチャートが、チャイルドシート12の有
無の検出、向きの検出、そして位置ずれの検出にも同様
に存在する。
【0066】図中、イグニッションキーがONにされて
処理が開始されると、制御ユニット11は初期設定とし
て後述のエアバック展開の要非の切替制御による切替を
許可・禁止を表わすための切替許可フラグ(FL)を0
にリセットする(ステップS61)。以下、FL=0で
切替許可、FL=1で切替禁止とする。次に、ステップ
S62で車速センサ19から現在の車速Vを読み込み、
ステップS63でその車速Vにより車両が走行している
かを判断するために例えば5Km/h以上であるかを判
断する。ステップS63でNOの場合は、切替許可フラ
グを0にしてステップS62に戻る。一方、ステップS
63でYESの場合は、現在車両は走行中でありエアバ
ック展開の許容・禁止は切り替えるべきでないため切替
許可フラグを1にしてステップS66に進む。
【0067】車両の走行中は、ステップS66からステ
ップS70のルーチンをループする。ステップS66で
は、乗員により状態切替スイッチ154が押下されたか
を判断する。状態切替スイッチ154は、乗員の意志に
より現在の助手席エアバック3の展開の許容・禁止状態
を変更するためのものである。ステップS66でNOの
場合は、現在の車速Vを読み込み(ステップS67)、
ステップS68でその車速Vが例えば3Km/h以下で
あるかを判断する。ステップS68でNOの場合は、乗
員検知センサ133の出力の検出状態に変化が有るかを
判断する(ステップS69)。これは、現在車両が走行
中であるにも関らず助手席13の乗員の状態が何らかの
原因により変化(乗員検知・未検知)したこと表わす。
ステップS69でNOの場合は、乗員の状態に変化が無
いことを表わすのでステップS66に戻る。一方、ステ
ップS69でYESの場合は、乗員の状態に変化が生じ
たことを表わすので、現在の助手席13の状態が現在の
助手席エアバック3の展開許容または展開禁止の制御状
態と相違していることを乗員に知らせるため、ステップ
S70で所定時間Aだけ警告ブザー155を作動させて
ステップS66に戻る。
【0068】ステップS66でYESの場合には、切替
許可フラグを0にし(ステップS70)、ステップS7
1で所定時間Bだけ経過後にステップS62に戻る。ス
テップS71で所定時間Bだけ待機するのは、頻繁に展
開の許容・禁止が切り換えられるのを防止するためであ
る。また、ステップS66でYESの場合には、ステッ
プS70の警告動作により、現在の助手席13の状態が
現在の助手席エアバック3の展開許容または展開禁止の
制御状態と相違していることを乗員が認知した結果、そ
の相違を無くすために乗員が自ら状態切替スイッチ15
4を押下した場合が含まれる。ステップS68でYES
の場合には、車両は略停車状態に近いため前記のステッ
プS71以降と同様の処理を行う。
【0069】次に、前記の図18の処理により制御され
る切替許可フラグFLの状態により変更可能な助手席エ
アバック展開要非の切替処理を図19を参照して説明す
る。
【0070】図19は、本発明の第2の実施形態として
の助手席エアバック展開要非の切替処理を示すフローチ
ャートである。同図は、前述の第1の実施形態(図1
6)と基本的には同様であり、異なる部分を説明する。
【0071】ステップS36Cで助手席エアバックの展
開を許容するのに先立って、まず、現在助手席エアバッ
クの展開が禁止状態かを判断し(ステップS36A)、
YESの場合は切替許可フラグが0であるかを判断し
(ステップS36B)、YESの場合にはじめてステッ
プS36Cで助手席エアバックの展開を許容状態に切り
替える。一方、ステップS36AでNOの場合は、現在
までの処理により助手席エアバックの展開が既に許容状
態であるため直接ステップS36Cに進む。また、ステ
ップS36BでNOの場合は、切り替えが禁止(FL=
1)されているため現在の展開禁止状態が継続するよう
にステップS45Cに進む。
【0072】ステップS45Cで助手席エアバックの展
開を禁止するのに先立って、まず、現在助手席エアバッ
クの展開が許容状態かを判断し(ステップS45A)、
YESの場合は切替許可フラグが0であるかを判断し
(ステップS45B)、YESの場合にはじめてステッ
プS45Cで助手席エアバックの展開を禁止状態に切り
替える。一方、ステップS45AでNOの場合は、現在
までの処理により助手席エアバックの展開が既に禁止状
態であるため直接ステップS45Cに進む。また、ステ
ップS45BでNOの場合は、切り替えが禁止(FL=
1)されているため現在の展開許容状態が継続するよう
にステップS36Cに進む。
【0073】次に、前述の第2の実施形態の変形例を説
明する。
【0074】<第2の実施形態の変形例1>本変形例
は、前述の第2の実施形態における切替制御の許可・禁
止処理に加え、前述の第1の実施形態で図11から図1
5を参照して説明した乗員検知等の確定処理において、
車速センサ19から得られた車速Vを使用する(但しこ
の場合は、図13のタイマ設定値はTSPPD1>TS
PPD2,TRPPD1>TRPPD2とする)。具体
的には、状態確定時間の設定処理(図14)のステップ
S11で現在の車速が所定値か否かを判断し、所定値以
上の車速であれば状態確定用のタイマTSPPD及びT
RPPDを車速が所定値より遅い場合と比較して長くす
るものである。これは、車速が所定値以上で走行してい
る場合、乗員の状態が変化する可能性が低いからであ
り、その場合は状態の確定判断にも長い設定時間を使用
する。これにより、ノイズによるエアバック展開の要非
の切替が不用意に行われるのを防止する。尚、車速Vを
使用する本変形例の確定処理の結果は、前述の第1の実
施形態における図16にて利用してもよい。
【0075】<第2の実施形態の変形例2>本変形例
は、第2の実施形態の変形例1と同様な処理構成である
が、状態確定時間の設定処理(図14)のステップS1
1で、ドアセンサ20から入力されるドア開閉状態信号
により車両の助手席側のドアが閉められているか否かを
判断し、閉められた状態であれば状態確定用のタイマT
SPPD及びTRPPDをドアが開いている場合と比較
して長くするものである。これは、ドアが閉められてい
るということは車両が走行しているであろうため、乗員
の状態が変化する可能性が低いからであり、その場合は
状態の確定判断にも長い設定時間を使用する。これによ
り、ノイズによるエアバック展開の要非の切替が不用意
に行われるのを防止する。尚、ドアの開閉状態は、助手
席のドアの検知が好ましいが、それに限られるものでは
ない。
【0076】
【第3の実施形態】次に、加速度センサからの加速度信
号を利用した第3の実施形態を説明する。本実施形態の
概要を説明すれば、まず、車両の走行中に何らかの原因
によって大きな加速度が加わり、例えば助手席13上に
装着されたチャイルドシート12が所定の位置からずれ
てしまった場合を考える。この場合、前述の第1の実施
形態ようなエアバックシステムでは、走行中であっても
チャイルドシート12の位置に変化があったことを検出
してエアバック展開の要非の切替制御が不適当に行われ
る可能性が有る。そこで、エアバック展開の要非を切り
替える際に加速度を判断要素に組み込むものである。具
体的な考え方を図20を参照して説明する。
【0077】図20は、本発明の第3の実施形態として
のエアバック展開の切替制御の許可・禁止処理を説明す
る図である。図中、例えばチャイルドシート12の位置
に変化が生じてチャイルドシート12の検出状態が「有
り」から「無し」に変化した際、加速度センサの出力値
が所定のしきい値Tより大きい場合には、その検出状態
の変化は何らかの非定常な原因(例えば、急制動や衝突
等)により生じたものと判断し、エアバック展開の要非
の切り換えを禁止してチャイルドシート12の位置に変
化が生じる前の制御状態に保持して安全性を向上するも
のである。以下、前述の第1及び第2の実施形態の構成
と同じ構成の部分については説明を省略し、第3の実施
形態の特徴となる部分を中心に説明する。
【0078】図21は、本発明の第3の実施形態として
のエアバックシステムの概要を示す構成図である。図
中、前述の図1(第1の実施形態)と異なる部分は、制
御ユニット11のセンサ入力インタフェース103に自
動車1の加速度を検出する加速度センサ21からの加速
度信号が入力されていること、そして制御ユニット11
の状態通知インタフェース108から警告ブザー155
(ランプでも良い)への警告信号が出力されることであ
る。
【0079】図22は、本発明の第3の実施形態として
のエアバック展開の切替制御の許可・禁止処理を示すフ
ローチャートのうち、乗員検知センサ133の出力の変
化を検出するフローチャートである。実際には、図22
と同様のフローチャートが、チャイルドシート12の有
無の検出、向きの検出、そして位置ずれの検出にも同様
に存在する。この図22のフローチャートにより、第2
の実施形態と同様に切替許可フラグ(FL=0で切替許
可、FL=1で切替禁止)を制御してエアバック展開の
切替制御の許可・禁止を行う。
【0080】図中、イグニッションキーがONにされて
処理が開始されると、制御ユニット11は初期設定とし
て切替許可フラグ(FL)を0にリセットする(ステッ
プS101)。次に、加速度センサ21からの加速度信
号を読み込み(ステップS102)、乗員検知センサ1
33の出力を読み込む(ステップS103)。ステップ
S104では、今回読み込んだ乗員検知センサ133の
出力を前回の読み込み値と比較することにより変化が生
じたかを判断する。ステップS104でNOの場合は、
通常状態と判断して切替許可フラグを0とし(ステップ
S106)、ステップS102に戻る。一方、ステップ
S104がYESの場合は、今回読み込んだ加速度セン
サ21の出力が所定のしきい値Tより大きいかを判断し
(ステップS105)、NOの場合は通常状態と判断し
て切替許可フラグを0とし(ステップS106)、ステ
ップS102に戻る。
【0081】ステップS105でYESの場合は、非定
常な状態が発生していることを表わすので、切替許可フ
ラグを1とし(ステップS107)、所定時間Aだけ警
告ブザー155を作動させて乗員の注意を喚起する(ス
テップS108)。
【0082】次に、ステップS109では、状態切替ス
イッチ154が押下されたかを判断する。これは、ステ
ップS108の警告動作により、現在の助手席13の状
態が現在の助手席エアバック3の展開許容または展開禁
止の制御状態と相違していることを乗員が認知した結
果、その相違を無くすために乗員が自ら状態切替スイッ
チ154を押下したか否かを判断するものである。具体
的な例としては、ワゴン車等において助手席13に着座
していた乗員が後部座席に移動する際、運転者が偶然急
制動を行った場合等が想定される。この場合、当初は助
手席13に乗員が着座しているので助手席エアバック3
は「展開許容」の状態であるが、本実施形態による処理
によれば当該乗員が後部座席に移動した後も「展開許
容」の状態が継続されることになる。そこで、この状態
を把握した運転者(または当該乗員)が、状態切替スイ
ッチ154を押下することにより、「展開許容」の状態
から「展開禁止」の状態に変更することを想定してい
る。従って、ステップS109で状態切替スイッチ15
4が押下された場合は、切替許可フラグを0とし(ステ
ップS114)、ステップS102に戻る。
【0083】一方、ステップS109でNOの場合は、
加速度センサ21からの加速度信号及び乗員検知センサ
133の出力の読み込み(ステップS111,ステップ
S112)を順次行い、イグニッションキーがOFFで
あることを検知するか(ステップS110)、または乗
員検知センサ133の出力が切替許可フラグが0の時の
状態に戻ったことを検知する(ステップS113)まで
ステップS109からステップS113のルーチンを継
続する。ステップS110でイグニッションキーがOF
Fの場合は、処理を終了する。また、ステップS113
でYESの場合、即ち、乗員検知センサ133の出力が
切替許可フラグが0の時の状態に戻った場合は、切替許
可フラグを0とし(ステップS114)、ステップS1
02に戻る。ここで、ステップS113において切替許
可フラグが0の時の状態に戻った場合の具体例として
は、急制動により助手席13の乗員の姿勢が変化した
後、改めて通常の着座姿勢になった場合が想定される。
また、上記図22のフローチャートによりチャイルドシ
ート12の有無を検知している場合においては、急制動
により助手席13上のチャイルドシート12の位置が所
定の位置からずれた後、急制動の反動や乗員がズレを直
したために改めて当該所定の位置に戻った場合が想定さ
れる。
【0084】尚、図22の許可・禁止処理により制約を
受けるところの助手席エアバック展開要非の切替処理
は、前述の第2の実施形態の図19で説明したフローチ
ャートと同様とし、説明を省略する。
【0085】
【第4の実施形態】本実施形態では、前述の第3の実施
形態で説明した状況においてエアバック展開の要非の切
替制御が不適当に行われることを防止することは同様で
あるが、その手段として前述の第1の実施形態における
助手席エアバック展開要非の切替処理(図16)におけ
る乗員検知、チャイルドシート12の有無の検出、向き
の検出、そして位置ずれの検出に、それぞれ加速度セン
サ21から得られた加速度信号を使用する。具体的に
は、前述の第1の実施形態で図11から図15を参照し
て説明した乗員検知等の確定処理において、図14の状
態確定時間の設定処理の代わりに図23に示す処理を行
う。尚、本変形例では、加速度センサ21からの加速度
信号を横方向加速度及び上下方向加速度の2種類とし、
それぞれしきい値をTA,TBとする。
【0086】図23は、本発明の第4の実施形態として
の状態確定時間の設定処理を示すフローチャートのう
ち、乗員検知センサ133の出力の変化を検出するフロ
ーチャートである。実際には、図23と同様のフローチ
ャートが、チャイルドシート12の有無の検出、向きの
検出、そして位置ずれの検出にも同様に存在する。
【0087】図中、イグニッションキーがONにされて
処理が開始されると、加速度センサ21からの加速度信
号を読み込み(ステップS131)、乗員検知センサ1
33の出力を読み込む(ステップS132)。ステップ
S133では、今回読み込んだ乗員検知センサ133の
出力を前回の読み込み値と比較することにより変化が生
じたかを判断する。ステップS133でNOの場合は、
TSPPD1及びTRPPD1を設定し(ステップS1
37)、リターンする。一方、ステップS133でYE
Sの場合は、横方向加速度がしきい値TAより大きいか
否かを判断する(ステップS134)。ステップS13
4でYESの場合はTSPPD2及びTRPPD2を設
定し(ステップS136)、リターンする。ステップS
134でNOの場合は、上下方向加速度がしきい値TB
より大きいか否かを判断し(ステップS135)、YE
Sの場合はTSPPD2及びTRPPD2を設定し(ス
テップS136)、リターンする。一方、ステップS1
35でNOの場合は、TSPPD1及びTRPPD1を
設定し(ステップS137)、リターンする。従って、
乗員検知センサ133の出力の変化と加速度センサ21
からの横方向または上下方向のしきい値よりも大きい加
速度信号の検出とが同時に起こった場合は、状態確定タ
イマの設定値を大きくすることによりエアバック展開要
非の切替処理が行われるまでの時間を長くすることがで
きる。
【0088】上記の図23の処理以外は第1の実施形態
と同様なため説明を省略する(但し、本実施形態の場
合、図1のエアバックシステムの構成図において制御ユ
ニット11に加速度センサ21の加速度信号が入力され
ることは言うまでもない。尚、加速度Gを使用する本変
形例の確定処理の結果は、前述の第2の実施形態におけ
る図19にて利用してもよい。
【0089】<第4の実施形態の変形例>本変形例も、
前述の第3の実施形態で説明した状況においてエアバッ
ク展開の要非の切替制御が不適当に行われることを防止
することは同様である。しかしその手段として、状態確
定時間の設定処理については上記の第4の実施形態で説
明した図23のフローチャートにはよらずに第1の実施
形態で説明した図14のフローチャートの処理とし、図
15の状態確定処理の代わりに図24の処理を行う。即
ち、本変形例では、乗員検知、チャイルドシート12の
有無の検出、向きの検出、そして位置ずれの検出の確定
処理に、それぞれ加速度センサ21から得られた加速度
信号を使用する。これは、前述の第4の実施形態におい
て非定常な状態、即ち、乗員検知センサ133の出力の
変化と加速度センサ21からのしきい値よりも大きい加
速度信号の検出とが同時に起こった状態が、長く変更し
た状態の確定時間(TSPPD2,TRPPD2)を超
えて継続した場合に、制御ユニット11がエアバックの
展開の要非を切り換える可能性が有るからである(但
し、実際には起こる可能性はかなり低いものと考えられ
る)。そこで、上記の非定常な状態が継続する限りエア
バックの展開の要非が切り換えられないようにするもの
である。
【0090】図24は、本発明の第4の実施形態の変形
例としての状態確定処理を示すフローチャートである
(乗員検知の確定の場合)。実際には、図24と同様の
フローチャートが、チャイルドシート12の有無の検
出、向きの検出、そして位置ずれの検出にも同様に存在
する。
【0091】図24において、イグニッションキーがO
Nにされて処理が開始されると、初期設定を行い(ステ
ップS151)、加速度センサ21からの加速度信号を
読み込み(ステップS152)、乗員検知センサ133
の出力を読み込む(ステップS153)。ステップS1
54では、今回読み込んだ乗員検知センサ133の出力
を前回の読み込み値と比較することにより変化が生じた
かを判断する。ステップS154でNOの場合は、ステ
ップS161に進む。一方、ステップS154でYES
の場合は、加速度Gがしきい値Tより大きいか否かを判
断する(ステップS155)。ステップS155でNO
の場合は、ステップS161に進む。一方、ステップS
155でYESの場合は、ステップS153で入手した
今回の乗員検知センサ133の出力値を無視して前回の
値を今回の読み取り値とし(ステップS156)、ステ
ップS152に戻る。ここで、ステップS156の処理
の意味を説明すれば、乗員検知センサ133の出力値を
前回の値とすることにより、次回のループにおけるステ
ップS154では再び「変化あり(YES)」の判定と
なる。従って、現在の加速度Gが、所定のしきい値Tよ
り大きい(前述の非定常な状態に相当)限り、ステップ
S155の判断ではYESとなりステップS156,ス
テップS152のループを繰り返す。この場合は、ステ
ップS161以降の処理を行わない、言い換えればステ
ップS161からステップS137のカウント処理をホ
ールドすることになる。従って、当該非定常な状態が継
続する限りエアバックの展開の要非の切り換えを禁止す
ることができるようになる。ステップS161以降の処
理は、図15のステップS21以降の処理と同様なため
説明を省略する。
【0092】本変形例において、上記の図24の処理以
外は第1の実施形態と同様なため説明を省略する(但
し、本実施形態の場合、図1のエアバックシステムの構
成図において制御ユニット11に加速度センサ21の加
速度信号が入力されることは言うまでもない。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車速を判断要素に組み込むことにより、エアバックの展
開の要非の制御を車両の走行状態及び/または乗員の状
態に応じて適切に切替可能な車両用エアバックシステム
の提供が実現する。即ち、チャイルドシート装着時のフ
ェイルセーフ性能を向上することができる。
【0094】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態としてのエアバックシ
ステムの概要を示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態としてのエアバックシ
ステムが備えられた自動車の概略図である。
【図3】本発明の第1の実施形態としての制御ユニット
11の概略を示すブロック構成図である。
【図4】本発明の第1の実施形態としてのシートセンサ
ユニット18の概略を示すブロック構成図である。
【図5】本発明の第1の実施形態としての通信フォーマ
ットを示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態としての通信データの
一例を説明する図である。
【図7】本発明の第1の実施形態としての助手席13に
備えられたアンテナを説明する図である。
【図8】本発明の第1の実施形態としてのチャイルドシ
ート12に備えられたトランスポンダを説明する図であ
る。
【図9】本発明の第1の実施形態としてのチャイルドシ
ートの装着状態のバリエーションを示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態としてのエアバック
システムにおけるエアバック展開の要非判断を説明する
図である。
【図11】本発明の実施形態としての状態確定処理に使
用する内部パラメータを示す図である(乗員検知の確定
の場合)。
【図12】本発明の実施形態としての状態確定処理に使
用する内部パラメータを示す図である(乗員検知の確定
の場合)。
【図13】本発明の実施形態としての状態確定処理に使
用する内部パラメータを示す図である(乗員検知の確定
の場合)。
【図14】本発明の第1の実施形態としての状態確定時
間の設定処理を示すフローチャートである(乗員検知の
確定の場合)。
【図15】本発明の第1の実施形態としての状態確定処
理を示すフローチャートである(乗員検知の確定の場
合)。
【図16】本発明の第1の実施形態としての助手席エア
バック展開要非の切替処理を示すフローチャートであ
る。
【図17】本発明の第2の実施形態としてのエアバック
システムの概要を示す構成図である。
【図18】本発明の第2の実施形態としてのエアバック
展開の切替制御の許可・禁止処理を示すフローチャート
である。
【図19】本発明の第2の実施形態としての助手席エア
バック展開要非の切替処理を示すフローチャートであ
る。
【図20】本発明の第3の実施形態としてのエアバック
展開の切替制御の許可・禁止処理を説明する図である。
【図21】本発明の第3の実施形態としてのエアバック
システムの概要を示す構成図である。
【図22】本発明の第3の実施形態としてのエアバック
展開の切替制御の許可・禁止処理を示すフローチャート
である。
【図23】本発明の第4の実施形態としての状態確定時
間の設定処理を示すフローチャートである(乗員検知の
確定の場合)。
【図24】本発明の第4の実施形態の変形例としての状
態確定処理を示すフローチャートである(乗員検知の確
定の場合)。
【符号の説明】
1 自動車 2 運転席エアバック 3 助手席エアバック 4 サイドエアバック 5 助手席エアバック収納部 6 ステアリングホイール 9 後部座席 10 運転席 11 制御ユニット 12 チャイルドシート 14 衝撃検知センサ 15 計器パネル 16 助手席用インフレータ 17 運転席インフレータ 18 シートセンサユニット 19 車速センサ 20 ドアセンサ 21 加速度センサ 121 トランスポンダ 131F,131R 受信アンテナ 132 送信アンテナ 133 乗員検知センサ 151,153 状態表示ランプ 152 故障警告ランプ 154 状態切替スイッチ 155 警告ブザー 102,206 通信インタフェース 103 センサ入力インタフェース 104 操作入力インタフェース 107 出力インタフェース 108 状態通知インタフェース 105,204 ROM 106,205 RAM 109,209 バス 101,201 CPU 202 送信回路 203F,203R 受信回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の乗員の状態を検出する状態検出手
    段と、その状態検出手段の検出結果に応じてエアバック
    の展開を許容状態または禁止状態に制御する制御手段
    と、を備える車両用エアバックシステムであって、 更に、前記車両が走行中か否かを検出する走行検出手段
    を備え、 その走行検出手段により前記車両が走行中であることを
    検出した場合には、前記制御手段が現在の制御状態を保
    持することを特徴とする車両用エアバックシステム。
  2. 【請求項2】 車両の乗員の状態を検出する状態検出手
    段と、その状態検出手段の検出結果が所定時間または所
    定回数変化しない場合に該検出結果が前記乗員の状態で
    あると確定する確定手段と、その確定手段が確定した前
    記乗員の状態に応じてエアバックの展開を許容状態また
    は禁止状態に制御する制御手段と、を備える車両用エア
    バックシステムであって、 更に、前記車両が走行中か否かを検出する走行検出手段
    と、 その走行検出手段により前記車両が走行中であることを
    検出した場合に、前記確定手段の所定時間を長くするま
    たは所定回数を大きくする変更手段と、を備えることを
    特徴とする車両用エアバックシステム。
  3. 【請求項3】 車両の乗員の状態を検出する状態検出手
    段と、その状態検出手段の検出結果に応じてエアバック
    の展開を許容状態または禁止状態に制御する制御手段
    と、を備える車両用エアバックシステムであって、 更に、前記車両のドアの開閉状態を検出するドア開閉検
    出手段を備え、そのドア開閉検出手段が前記ドアの閉状
    態を検出した場合には、前記制御手段が現在の制御状態
    を保持することを特徴とする車両用エアバックシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 車両の乗員の状態を検出する状態検出手
    段と、その状態検出手段の検出結果が所定時間または所
    定回数変化しない場合に該検出結果が前記乗員の状態で
    あると確定する確定手段と、その確定手段が確定した前
    記乗員の状態に応じてエアバックの展開を許容状態また
    は禁止状態に制御する制御手段と、を備える車両用エア
    バックシステムであって、 更に、前記車両のドアの開閉状態を検出するドア開閉検
    出手段と、 そのドア開閉検出手段が前記ドアの閉状態を検出した場
    合に、前記確定手段の所定時間を長くするまたは所定回
    数を大きくする変更手段と、を備えることを特徴とする
    車両用エアバックシステム。
  5. 【請求項5】 前記走行検出手段は、前記車両の車速を
    検出する車速センサを含むことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の車両用エアバックシステム。
  6. 【請求項6】 前記乗員の状態は、前記乗員の有無であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記
    載の車両用エアバックシステム。
  7. 【請求項7】 前記乗員の状態は、前記車両のシートに
    装着されるチャイルドシートの有無であることを特徴と
    する請求項1乃至請求項4の何れかに記載の車両用エア
    バックシステム。
  8. 【請求項8】 前記乗員の状態は、前記車両のシートに
    装着されるチャイルドシートの向きであることを特徴と
    する請求項1乃至請求項4の何れかに記載の車両用エア
    バックシステム。
  9. 【請求項9】 更に、前記制御手段による制御状態の保
    持を解除する解除手段を備えることを特徴とする請求項
    1乃至請求項4の何れかに記載の車両用エアバックシス
    テム。
  10. 【請求項10】 前記走行検出手段により前記車両が走
    行中でないことを検出した場合には、前記制御手段が制
    御状態の保持を解除することを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の車両用エアバックシステム。
  11. 【請求項11】 更に、前記状態検出手段の検出結果が
    変化した場合に警告する警告手段を備えることを特徴と
    する請求項1乃至請求項4の何れかに記載の車両用エア
    バックシステム。
  12. 【請求項12】 車両の走行状態及び/または乗員の状
    態を検出する状態検出手段と、その状態検出手段の検出
    結果が所定時間または所定回数変化しない場合に該検出
    結果が前記車両の走行状態及び/または前記乗員の状態
    であると確定する確定手段と、その確定手段が確定した
    前記車両の走行状態及び/または前記乗員の状態に応じ
    てエアバックの展開を許容状態または禁止状態に制御す
    る制御手段と、を備える車両用エアバックシステムであ
    って、 更に、前記車両の走行状態及び/または前記乗員の状態
    に基づいて、前記確定手段の所定時間または所定回数を
    変更する変更手段を備えることを特徴とする車両用エア
    バックシステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6116638A (en) * 1997-01-30 2000-09-12 Mazda Motor Corp. Airbag system and passenger restraint system for vehicle
US6123357A (en) * 1997-01-30 2000-09-26 Mazda Motor Corporation Control apparatus of an airbag on a vehicle
JP2007055556A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Fuji Heavy Ind Ltd 乗員検知装置

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