JPH10194037A - コンテナ車における積荷の後退防止装置 - Google Patents

コンテナ車における積荷の後退防止装置

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JPH10194037A
JPH10194037A JP1758697A JP1758697A JPH10194037A JP H10194037 A JPH10194037 A JP H10194037A JP 1758697 A JP1758697 A JP 1758697A JP 1758697 A JP1758697 A JP 1758697A JP H10194037 A JPH10194037 A JP H10194037A
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JP1758697A
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Yoshihiro Ihara
良碩 伊原
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Ihara Kogyo KK
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Ihara Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンテナ車の荷台に積み込まれた積荷の後面と
後退防止バーの間に詰物をすることなく、該積荷の後退
を防止する。 【解決手段】コンテナ車Wの荷台の側板1に取付けられ
た一対のベルト金具係合レールRの所定の金具係合孔2
に、係合金具Eを介して各係合箱3を取付け、該係合箱
3に固定バーBを取付け、該固定バーBに装着された可
動バーC1 を平行クランク機構により前進させ、該可動
バーC1 を積荷Lの後面に当てがった状態でロック装置
1 によってロックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテナ車に積載
された積荷の後面に後退防止バーを当てがって、該積荷
の後退を防止するためのコンテナ車における積荷の後退
防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンテナ車Wの荷台に積み込まれた積荷
Lは、図13に示されるように、荷締ベルト51によっ
て縦横に締め付けられる。しかし、この荷締ベルト51
だけで該積荷Lが移動することを防止することは、極め
て困難である。
【0003】従来の積荷の後退防止装置A’について説
明する。コンテナ車Wの荷台の側板52の内側面に、ベ
ルト金具係合レールRが相対向して取付けられている。
このベルト金具係合レールRには、その長手方向に沿っ
て円形の係合孔53が、一定ピッチで多数設けられてい
る。そして、これらの係合孔53のうち、所定位置の係
合孔53に丸棒形状の後退防止バーB’が取付けられて
いる。この後退防止バーB’は、外部バー54の一端部
に内部バー55が外方に突出するように付勢された状態
でスライド可能に挿入される構成である。後退防止バー
B’の両端面には、前記係合孔53に挿入して係合され
る円筒状の嵌合部Fが設けられている。ベルト金具係合
レールRに設けられている多数の係合孔53は、一定ピ
ッチで設けられているため、前記後退防止バーB’の両
端面に取付けられた円筒状の嵌合部Fを、前記ベルト金
具係合レールRの係合孔53に係合させた状態では、該
後退防止バーB’と積荷Lとの間に隙間が形成される場
合が多く、古ふとん等の詰物Pによって該隙間をなくし
ているのが現状である。なお、上記した係合孔53は、
円形のもの以外に、直線形状のものや十字形状のものが
ある。
【0004】このため、コンテナ車Wの荷台に、上記し
た詰物Pを予め保有しておく必要がある。しかも、積荷
Lの後面と後退防止バーB’との隙間に詰めた詰物P
が、振動によって落下する場合も生じ、従来のこの方法
で積荷Lの後退を完全に防止することは極めて困難であ
る。また、後退防止バーB’は、外部バー54の一端部
に内部バー55がスライド可能に挿入された構成であっ
て、両バー54,55がスライド機構を有しているため
相当の重量があり、この後退防止バーB’を作業者が一
人で持って、しかも位置が固定しているベルト金具係合
レールRの係合孔53に対して該後退防止バーB’の両
端の嵌合部Fを前後、及び上下の双方に微動させなが
ら、両者を互いに係合させる操作は大変な作業である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、荷台の側板
の内側面に相対向してベルト金具係合レールが水平に取
付けられたコンテナ車において、積荷の後面と後退防止
バーとの間に詰物をすることなく、該積荷の後退を防止
することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明は、コンテナ車の側板の内側面にベルト金具係
合レールが相対向して水平に取付けられ、コンテナ車の
積荷の後退を防止するために、その後面に当てがわれる
後退防止バーの両端部を、前記ベルト金具係合レールの
金具係合孔を利用して固定する構成のコンテナ車におけ
る積荷の後退防止装置であって、前記ベルト金具係合レ
ールの金具係合孔に固定バーが係合金具を介して係合固
定され、該固定バーに対して可動バーが進退手段によ
り、前記ベルト金具係合レールの長手方向に沿って進退
可能であり、しかもロック装置により任意の位置にロッ
ク可能となって装着され、前記可動バーを固定バーに対
して前進させ、該可動バーが前記積荷の後面に当てがわ
れた状態で、該可動バーをロック装置によってロックす
るように構成したことを特徴としている。
【0007】コンテナ車の荷台の側板には、複数対のベ
ルト金具係合レールが取付けられている。このベルト金
具係合レールには、多数の金具係合孔が設けられてい
る。積荷を荷台に積み込み、該積荷の後面近傍の金具係
合孔に、係合金具を介して固定バーを係合固定させる。
固定バーには、進退手段により可動バーが進退可能に装
着されている。前記固定バーに対して可動バーを前進さ
せ、該可動バーを積荷の後面に当てがう。この状態で該
可動バーを、ロック装置によりロックさせる。すると、
積荷の後面と可動バーとの間に隙間が生じなくなって、
従来のように詰物を必要としなくなる。積荷を降ろす場
合、前記ロック装置を解除して前記可動バーを後退させ
た後、係合箱から固定バーを取り外し、積荷の後面の部
分を解放して行う。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例の積荷
の後退防止装置A1 の使用状態の斜視図、図2は同じく
平面図、図3は図2のX−X線断面図である。図1及び
図2に示されるように、コンテナ車Wの荷台の各側板1
の内側面には、複数対のベルト金具係合レールRが上下
方向に沿って所定間隔をおき、しかも相対向して水平に
取付けられている。これらのベルト金具係合レールRに
は、一定ピッチで多数の金具係合孔2が設けられてい
る。本実施例の金具係合孔2は十字形状であるが、これ
以外に種々の形状のものが存する。積荷Lに荷締ベルト
(図13参照)を締め付ける場合、該荷締ベルトの両端
に取付けられた係合金具を前記金具係合孔2に係合させ
て、積荷Lを縦横に自在に締め付ける。
【0009】本発明は、コンテナ車Wに予め取付けられ
ている複数対のベルト金具係合レールRを利用して、積
荷Lと後退防止バーとの間に隙間を生じさせないで、後
退防止バーの両端部を前記ベルト金具係合レールRに係
合固定させるものである。本発明の後退防止バーは、複
数対のベルト金具係合レールRに相対向して設けられた
多数の金具係合孔2に、係合金具Eを介して係合固定さ
れる固定バーと、該固定バーに対してベルト金具係合レ
ールRの長手方向に沿って前進・後退する可動バーとか
ら構成されている。
【0010】最初に、図1ないし図7を参照しながら、
固定バーBについて説明する。固定バーBは、図5に示
されるように、角パイプ形状であり、アルミや樹脂等の
軽量材より成っている。これは、該固定バーBを軽量化
させるためである。固定バーBの両端部は、係合箱3に
嵌め込まれる。この係合箱3は、その上面と内側面とが
開口していて、その内幅は、前記固定バーBの外幅より
も僅かに広い。そして、両側板4の上方には、それぞれ
通し孔4aが設けられている。これらの通し孔4aに
は、L字形状の抜け止めロッド5が嵌装される。図7に
示されるように、固定バーBが係合箱3に嵌め込まれ、
前記抜け止めロッド5が各通し孔4aに嵌装された状態
において、固定バーBの上面と抜け止めロッド5の下面
にはほとんど隙間が生じない。即ち、この抜け止めロッ
ド5は、係合箱3に嵌め込まれた固定バーBが、振動に
よって上下方向に移動することを防止している。抜け止
めロッド5の一端部は、ほぼ直角に折り曲げられている
ため、該抜け止めロッド5が振動によって抜け出ること
はない。
【0011】係合箱3において、固定バーBが嵌め込ま
れる側と反対側の面には、係合金具Eが取付けられてい
る。係合金具Eについて説明する。この係合金具Eは、
公知の構造であって、図6及び図7に示されるように、
金属板を断面コの字形状に折り曲げた金具本体6にロッ
クレバー7が内装され、該金具本体6の上端部に係合溝
8が設けられ、同じく下端部に長溝9が設けられた構成
である。ロックレバー7は、金具本体6の上下方向のほ
ぼ中央部に枢着ピン11を介して枢着されていて、金具
本体6の連結板部6aとロックレバー7の下端部との間
に圧縮スプリング12が弾装されている。
【0012】この係合金具Eを、ベルト金具係合レール
Rの金具係合孔2に装着する方法について説明する。図
6に示されるように、ロックレバー7の操作部7aを、
圧縮スプリング12の付勢力に抗して手前側(係合箱3
が取付けられている側)に引き寄せておく。係合箱3に
おいて、ロックレバー7の操作部7aに対応する部分3
aは、ロックレバー7の操作をし易くするために切り欠
かれている。次に、金具本体6の上端部に設けられた長
溝9に、ベルト金具係合レールRの金具係合孔2の上方
の周縁部を臨ませた状態にして、該金具本体6の下端部
を金具係合孔2に入り込ませる。金具本体6を僅かに下
方に移動させ、該金具本体6の下端の係合溝8に金具係
合孔2の下方の周縁部を入り込ませて係合させる。この
状態でロックレバー7を開放すると、図7に示されるよ
うに、該ロックレバー7の上方の係合部7bと、金具本
体6の下端部に設けられた係合溝8との双方が、ベルト
金具係合レールRの金具係合孔2と係合して固定され
る。ベルト金具係合レールRの金具係合孔2に装着され
た係合金具Eを取り外すためには、上記と逆の操作を行
えばよい。
【0013】次に、図2ないし図4を参照しながら、可
動バーについて説明する。この可動バーは、上記した固
定バーBと同様に、アルミや樹脂等の軽量材より成って
いて、前記固定バーBの前方に、ベルト金具係合レール
Rの長手方向に沿って前進・後退可能に配設されてい
る。最初に、本発明の第1実施例の後退防止装置A1
おける可動バーC1 について説明する。第1実施例の進
退手段は、平行クランク機構である。図2ないし図4に
示されるように、可動バーC1 は、その横断面視におい
てコの字形状を成していて、その内側部分が固定バーB
の前部に入り込む形態で配設されている。固定バーBの
後部の上面には、2個のラチェット歯車13が所定間隔
をおいて配設されている。各ラチェット歯車13の上面
には、それぞれアーム14の一端部が固着されている。
各ラチェット歯車13と各アーム14とは支承ピン15
によって支承されていて、一体となって回転可能であ
る。各アーム14の他端部は、可動バーC1 における上
部の内側面の所定位置に、支承ピン16によって回転可
能に支承されている。可動バーC1 の上面のほぼ中央部
には、操作ハンドル17が取付けられている。作業者
が、この操作ハンドル17を前方に押し出すように操作
すると、可動バーC1 が平行クランク機構によって回動
しながら前進する。即ち、2本のアーム14は、上記し
た平行クランク機構におけるリンクとしての機能を有し
ている。そして、可動バーC1 が前進可能な距離は、ベ
ルト金具係合レールRに設けられた多数の係合孔2のピ
ッチよりも大きい。
【0014】可動バーC1 の位置は、ロック装置D1
より、任意の位置でロック可能である。本実施例のロッ
ク装置D1 は、上記したラチェット歯車13と、これに
係合されるラチェット爪18とによって構成されてい
る。図2及び図4に示されるように、可動バーC1 の上
面で、ラチェット歯車13と対応する位置にはラチェッ
ト爪18が配設されている。このラチェット爪18は、
その長手方向のほぼ中央部を支点にして回動可能であ
る。そして、その一端部には、圧縮スプリング19が弾
装されている。このラチェット歯車13は、ラチェット
爪18により固定バーBに対して可動バーC1 が前進す
る方向(積荷Lに向かう方向)にのみ回転可能である。
そして、前記圧縮スプリング19の付勢力によって、該
ラチェット爪18がラチェット歯車13の所定の歯車と
係合された状態が保持される。可動バーC1 を後退させ
る場合、ラチェット爪18の一端部を前記圧縮スプリン
グ19の付勢力に抗して回動させ、ラチェット歯車13
とラチェット爪18との係合を解除させ、前記ラチェッ
ト歯車13を上記と逆方向に回転させる。なお、図2及
び図4において符号21は、圧縮スプリング19を支持
するためのブロックである。
【0015】次に、本発明の第2実施例の後退防止装置
2 における可動バーC2 について説明する。第2実施
例の進退手段は、パンタグラフ機構である。図8及び図
9に示されるように、可動バーC2 は、その横断面視に
おいてコの字形状をなしていて、その内側部分が固定バ
ーBの前部に入り込む形態で配設されている。そして、
固定バーBの上面には、第1実施例のロック装置D1
全く同一のロック装置D2 が配設されている。各ラチェ
ット歯車13の上面には、それぞれ下部アーム22の一
端部が固着されている。各下部アーム22の他端部に
は、係合ピン23が上方に突出して設けられている。可
動バーC2 の前部には、該可動バーC2 の長手方向に沿
って長孔24が2本形成されており、前記係合ピン23
がこれらの長孔24に嵌まり込んで係合されている。各
下部アーム22の長手方向のほぼ中央部には、連結ピン
25が上方に突出して設けられている。各下部アーム2
2の上部には上部アーム26が配設されている。各下部
アーム22と各上部アーム26とは、それらのほぼ中央
部において前記連結ピン25により連結されている。そ
して、この連結ピンを中心に、各上部アーム26は各下
部アーム22に対して回動可能である。
【0016】各上部アーム26の一端部は、可動バーC
2 の前部の内側面の所定の位置に、回動可能にして取付
けられている。そして、各上部アーム26の他端部に
は、係合ピン27が上方に突出して設けられている。固
定バーBの前部には、該固定バーBの長手方向に沿って
長孔28が2本形成されており、前記係合ピン27がこ
れらの長孔28に嵌まり込んで係合されている。これら
の長孔28は、前記した可動バーC2 に形成された2本
の長孔24と対応している。一対のアーム22,26
は、上記したパンタグラフ機構におけるリンクとしての
機能を有している。可動バーC2 の上面のほぼ中央部に
は、操作ハンドル29が取付けられている。作業者が、
この操作ハンドル29を前方に押し出すように操作する
と、各係合ピン23,27が各長孔24,28の長手方
向に沿って移動する。それと共にパンタグラフ機構を構
成する一対のアーム22,26が伸縮する。その結果、
可動バーC2 が、ベルト金具係合レールRの長手方向に
沿ってほぼ平行に前進する。可動バーC2 が前進可能な
距離は、ベルト金具係合レールRに設けられた多数の係
合孔2のピッチよりも大きい。可動バーC2 の位置は、
ロック装置D2 により、任意の位置でロック可能であ
る。ロックの方法は、第1実施例のロック装置D1の方
法と全く同様である。固定バーBの両端部近傍に設けら
れた2組のロック装置D2 を構成する各部材は、図8に
示されるように、それぞれ鏡像になるように配設されて
いる。
【0017】次に、本発明の第3実施例の後退防止装置
3 における可動バーC3 について説明する。第3実施
例の進退手段は、スライド機構である。図10ないし図
12に示されるように、可動バーC3 は、角パイプ形状
であり、アルミや樹脂等の軽量材より成っている。本実
施例の後退防止装置A3 は、固定バーBが前記可動バー
3 に嵌装される形態で構成されている。即ち、可動バ
ーC3 の内側面の高さは、固定バーBの高さよりも僅か
に大きい。そのため可動バーC3 は、固定バーBに対し
てスライド可能である。可動バーC3 の上面のほぼ中央
部には、操作ハンドル31が取付けられている。作業者
が、この操作ハンドル31を前方に押し出すように操作
すると、可動バーC3 が固定バーBに対してスライドし
て前進する。可動バーC3 が前進可能な距離は、ベルト
金具係合レールRに設けられた多数の係合孔2のピッチ
よりも大きい。可動バーC3 の位置は、ロック装置D3
により、任意の位置でロック可能である。
【0018】ロック装置D3 について説明する。可動バ
ーC3 の上面と下面には、ベルト金具係合レールRの長
手方向に沿って2本の長孔32が相対向して形成されて
いる。固定バーBにおいて、これらの長孔32に対応す
る位置には通し孔33が設けられている。そして、可動
バーC3 の下面から前記長孔32と前記通し孔33とを
介して、締付ロッド34が装着されている。この締付ロ
ッド34の下端部には、可動バーC3 に形成された長孔
32の幅よりも大きな外径を有する鍔部34aが設けら
れていて、同じく上端部には二股部34bが設けられて
いる。この二股部34bには、ロックレバー35の円板
形状の先端部が、支承ピン36を中心に回動可能にして
嵌め込まれている。ロックレバー35の先端部はカム部
35aを成している。また、支承ピン36は前記した円
板形状の先端部の中心ではなく、偏心した位置に取付け
られている。即ち、図12に示されるように、ロックレ
バー35を倒した状態において、支承ピン36の中心か
らカム部35aの下端面までの長さr1 は、ロックレバ
ー35を立てた状態(図12に一点鎖線で示される状
態)における同長さr2 よりも長い。その結果、該ロッ
クレバー35を倒すと、該ロックレバー35のカム部3
5aが可動バーC3 の上面を下方に押圧する。その結
果、可動バーC3 が固定バーBに押圧される。しかも、
締付ロッド34の下端部には、鍔部34aが形成されて
いるため、固定バーBと可動バーC3 とが密着すること
によりロックされる。即ち、第3実施例におけるロック
装置D3 は、このロックレバー35である。
【0019】図1ないし図3を参照しながら、本発明に
係る積荷の後退防止装置の作用について説明する。ここ
では、第1実施例の後退防止装置A1 の作用について説
明する。作業者がコンテナ車Wの荷台に積荷Lを積み込
む場合、後退防止装置A1 を構成する固定バーBと可動
バーC1 とは、予め取り外しておく。これらのバーB,
1 は、両端の係合箱3に取付けられた各抜け止めロッ
ド5を抜き取り、前記各バーB,C1 をそのまま上方に
持ち上げることによって簡単に取り外すことができる。
コンテナ車Wの荷台に積荷Lが積み込まれたら、該積荷
Lの後面に最も近い金具係合孔2に各係合箱3を係合固
定させる。各係合箱3に固定バーBを嵌め込み、それぞ
れの係合箱3に各抜け止めロッド5を装着する。
【0020】次に、操作ハンドル17を操作して、可動
バーC1 を前進させる。可動バーC1 は、2本のアーム
14をリンクとする平行クランク機構により、回動しな
がら前進する。ロック装置D1 を構成するラチェット歯
車13は、該可動バーC1 が前進する方向にのみ自由回
転可能に取付けられているため、該可動バーC1 はその
まま前進可能である。可動バーC1 が、積荷Lの後面に
当てがわれる位置まで可動バーC1 を前進させる。可動
バーC1 が前進する最大距離は、ベルト金具係合レール
Rに設けられた多数の金具係合孔2のピッチよりも大き
い。そのため、可動バーC1 は、その前進中に必ず積荷
Lの後面に当てがわれる。可動バーC1が積荷Lの後面
に当てがわれた状態で、ロック装置D1 を作用させる。
本実施例のロック装置D1 はラチェット機構であるた
め、可動バーC1 が積荷Lの後面に当てがわれている状
態で自動的にロックされ、該可動バーC1 が後退するこ
とはない。即ち、積荷Lの後退が防止される。
【0021】積荷Lを降ろす場合、ロック装置D1 を構
成するラチェット爪18の端部を押して回動させ、ラチ
ェット歯車13とラチェット爪18との係合を解除す
る。すると、可動バーC1 を後退させることができる。
その結果、可動バーC1 と積荷Lの後面との間に隙間が
形成される。再び各抜け止めロッド5を抜き取り、固定
バーBを各係合箱3から取り外す。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る積荷の後退防止装置は、コ
ンテナ車の側板に取付けられたベルト金具係合レールの
金具係合孔に、固定バーが係合金具を介して係合固定さ
れ、該固定バーに対して可動バーが進退手段により進退
可能であり、しかもロック装置により任意の位置にロッ
ク可能となって装着されている。そして、可動バーを前
進させて積荷の後面に当てがった状態で、該可動バーを
ロックしてその位置で保持することができるように構成
されているため、積荷と後退防止バーとの間に詰物をす
ることなく、該積荷の後退を防止できる。また、可動バ
ーを前進・後退させる操作及び所定の位置でロックする
操作、或いは固定バーを取付ける作業を一人で簡単に行
うことができる。固定バーは角パイプ形状であり、従来
のような内外の各バーをスライドさせるための機構が不
要となるため、その構成を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の積荷の後退防止装置A1
の使用状態の斜視図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】可動バーC1 を前進させる状態の図2のX−X
線断面図である。
【図4】ロック装置D1 の拡大平面図である。
【図5】係合箱3をベルト金具係合レールRに装着した
状態の斜視図である。
【図6】係合箱3をベルト金具係合レールRに装着する
状態の作用説明図である。
【図7】図5の側面断面図である。
【図8】本発明の第2実施例の積荷の後退防止装置A2
の平面図である。
【図9】可動バーC2 を前進させる状態の図8のY−Y
線断面図である。
【図10】本発明の第3実施例の積荷の後退防止装置A
3 の平面図である。
【図11】可動バーC3 を前進させる状態の図10のZ
1 −Z1 線断面図である。
【図12】図11のZ2 −Z2 線断面図である。
【図13】従来の積荷の後退防止装置A’の平面図であ
る。
【符号の説明】
1,A2,A3 :後退防止装置 B:固定バー(後退防止バー) C1,C2,C3 :可動バー(後退防止バー) D1,D2,D3 :ロック装置 E:係合金具 L:積荷 R:ベルト金具係合レール W:コンテナ車 1:側板 2:ベルト金具係合レールの金具係合孔 13:ラチェット歯車(ロック装置) 14:アーム(平行クランク機構) 18:ラチェット爪(ロック装置) 22:下部アーム(パンタグラフ機構) 26:上部アーム(パンタグラフ機構) 32:長孔(スライド機構) 35:ロックレバー(ロック装置)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテナ車の側板の内側面にベルト金具
    係合レールが相対向して水平に取付けられ、コンテナ車
    の積荷の後退を防止するために、その後面に当てがわれ
    る後退防止バーの両端部を、前記ベルト金具係合レール
    の金具係合孔を利用して固定する構成のコンテナ車にお
    ける積荷の後退防止装置であって、 前記ベルト金具係合レールの金具係合孔に固定バーが係
    合金具を介して係合固定され、該固定バーに対して可動
    バーが進退手段により、前記ベルト金具係合レールの長
    手方向に沿って進退可能であり、しかもロック装置によ
    り任意の位置にロック可能となって装着され、 前記可動バーを固定バーに対して前進させ、該可動バー
    が前記積荷の後面に当てがわれた状態で、該可動バーを
    ロック装置によってロックするように構成したことを特
    徴とするコンテナ車における積荷の後退防止装置。
  2. 【請求項2】 前記進退手段が平行クランク機構である
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンテナ車における
    積荷の後退防止装置。
  3. 【請求項3】 前記進退手段がパンタグラフ機構である
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンテナ車における
    積荷の後退防止装置。
  4. 【請求項4】 前記進退手段がスライド機構であること
    を特徴とする請求項1に記載のコンテナ車における積荷
    の後退防止装置。
JP1758697A 1997-01-14 1997-01-14 コンテナ車における積荷の後退防止装置 Pending JPH10194037A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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