JPH10193648A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH10193648A
JPH10193648A JP341797A JP341797A JPH10193648A JP H10193648 A JPH10193648 A JP H10193648A JP 341797 A JP341797 A JP 341797A JP 341797 A JP341797 A JP 341797A JP H10193648 A JPH10193648 A JP H10193648A
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JP
Japan
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suction pump
suction
state
cap
groove
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JP341797A
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Inventor
Minoru Ameyama
実 飴山
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源投入時などの立ち上げに時間がかかる。 【解決手段】 吸引切替えバルブ25は、吸引ポンプ2
6との連結口38pとヘッド6y,6m,6c,6kと
の各連結口38y,38m,38c、38kがいずれも
連通する状態と、吸引ポンプ26との連結口38pとヘ
ッド6y,6m,6c,6kとの各連結口38y,38
m,38c、38kのいずれかかが連通する状態とを選
択できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関し、特にヘッドの信頼性維持手段を備えたイン
クジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットヘッドを用いて画像を記
録するプリンタ、ファクシミリ、コピー等のインクジェ
ット記録装置は、インク滴を吐出するための複数のノズ
ルと、各ノズルに対応して設けた電気機械変換素子や電
気熱変換体などのアクチュエータ素子とを備えたインク
ジェットヘッドを記録ヘッドに用いて、記録信号に応じ
てノズルからインク滴を記録媒体(インク滴が付着する
もの)に吐出することによって、高速、高解像度、高品
質の記録を行なうものである。
【0003】そのため、記録ヘッドの吐出面に紙カス、
ホコリ、あるいはインクが付着するなどして吐出口が目
詰まりを起こすと、インク滴を吐出できなくなったり、
吐出されたインク滴の方向が曲ってしまって画像品質が
低下することになる。
【0004】そこで、一般に、インクジェット記録装置
においては、記録ヘッドに付着した異物を除去したり、
目詰りを起こした記録ヘッドの動作を回復させるため
に、ヘッドの信頼性維持回復手段を備えるようにしてい
る(例えば、特公平7−50204号公報、特開平7−
47679号公報、特開平7−101085号公報、特
開平7−13207号公報、特開平7−137268号
公報、特開平7−17196号公報、特開平7−810
85号公報等参照)。
【0005】このようなヘッドの信頼性維持回復手段と
しては、記録ヘッドの吐出面をワイピングするワイピン
グ手段と、前記記録ヘッドをキャッピングするキャッピ
ング手段とを備えている。そして、記録ヘッドの乾燥や
目詰りを防止すると共に、記録ヘッドのインク液室内の
気泡やそれより上流側の気泡を排出するために、記録ヘ
ッドにキャップを被せて密封し、吸引ポンプによってキ
ャップ内を負圧にして記録ヘッドの吐出口からインクを
強制的に吸引し、また、記録ヘッドの吐出面をゴム等の
弾性材からなるブレードでワイピングして吐出面に付着
した異物を除去するものが一般的である。
【0006】そして、従来のカラーインクジェット記録
装置のように複数の記録ヘッドを備える場合には、特開
平2−1325号公報に記載されているように、各記録
ヘッド毎に独立した複数のキャッピング手段と、各キャ
ッピング手段に連通する共通の吸引ポンプとを設けると
共に、吸引ポンプ側に各キャップ手段への連通系統を順
次切替える選択手段を設け、複数の記録ヘッドから吸引
を行う場合でも、順次吸引を行う記録ヘッド(キャップ
手段)を順次切替えながら1つずつ吸引を行なうように
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のカラーインクジェット記録装置にあっては、各
キャップ手段と吸引ポンプとの連通系統を個々に選択で
きるだけであるために、電源投入時のようにすべての記
録ヘッドのキャップ手段から吸引を行なう場合でも順次
1つずつ切替えながら吸引を行わなければならず、吸引
動作に時間が掛かって立ち上げ時間(印写可能になるま
での時間)が長くなるという不都合が生じる。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、電源投入時などの立ち上げ時間の短縮を図ること
ができるインクジェット記録装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェット記録装置は、複数の記録
ヘッドをそれぞれキャッピングする複数のキャップ手段
と、1つの吸引ポンプと、この吸引ポンプに連通させる
前記キャッピング手段を切替える切替え弁とを備えたイ
ンクジェット記録装置において、前記切替え弁は、前記
複数のキャッピング手段のすべてを前記吸引ポンプに連
通させる状態と、前記複数のキャッピング手段のいずれ
か1つのキャッピング手段を前記吸引ポンプに連通させ
る状態とを選択可能である構成とした。
【0010】請求項2のインクジェット記録装置は、複
数の記録ヘッドをそれぞれキャッピングする複数のキャ
ップ手段と、1つの吸引ポンプと、この吸引ポンプに連
通させる前記キャッピング手段を切替える切替え弁とを
備えたインクジェット記録装置において、前記切替え弁
は、前記複数のキャッピング手段のすべてを前記吸引ポ
ンプに連通させる状態と、前記複数のキャッピング手段
のいずれか1つのキャッピング手段を前記吸引ポンプに
連通させる状態と、前記複数のキャッピング手段のすべ
てと前記吸引ポンプとの連通を遮断する状態とを選択可
能である構成とした。
【0011】請求項3のインクジェット記録装置は、上
記請求項1又は2のインクジェット記録装置において、
前記吸引ポンプと連通する前記キャッピング手段の数に
応じて前記吸引ポンプの吸引量を制御する手段を備えた
構成とした。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明を適用したイン
クジェット記録装置の機構部の概略正面図、図2は同機
構部の要部斜視図である。
【0013】このインクジェット記録装置の機構部は、
一体的に形成された両側のメインフレーム1,2間にガ
イドロッド3を横架すると共に、図示しないステーを横
架して、キャリッジ5の一端部をガイドロッド3に摺動
自在に嵌装保持し、他端部をステー上に摺動可能に載置
して、キャリッジ5を主走査方向に移動可能としてい
る。このキャリッジ5の下面側にはインクジェットヘッ
ドからなる記録ヘッド6をその吐出面(ノズル面)6a
を下方に向けて搭載し、またキャリッジ5の上面側には
記録ヘッド6にインクを供給するためのインクカートリ
ッジ7を搭載している。
【0014】ここで、記録ヘッド6は、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B
k)の4色の各色インクを吐出可能な4個のヘッド(以
下では、説明上、ヘッド6y,6m,6c,6kと表記
する。)で構成している。また、インクカートリッジ7
も、図2に示すように各ヘッド6y,6m,6c,6k
の上側に装着した各色のインクを供給するためのインク
カートリッジ7y,7m,7c,7kで構成している。
【0015】そして、キャリッジ5は、図示しない主走
査モータで回転される駆動プーリ8と従動プーリ9との
間に張装したタイミングベルト10に連結して、主走査
モータを駆動制御することによってキャリッジ5、即ち
記録ヘッド6が主走査方向に移動されるようにしてい
る。
【0016】また、メインフレーム1,2をつなぐ底板
11上にサブフレーム12,13を立設し、このサブフ
レーム12,13間に用紙(紙に限定されるものではな
い。)14を副走査方向に送るためのプラテンローラ1
5を回転自在に保持している。そして、サブフレーム1
3側方に副走査モータ16を配設し、この副走査モータ
16の回転をプラテンローラ15に伝達するために、副
走査モータ16の回転軸に固定したギヤ17とプラテン
ローラ15の軸に固定したギヤ18とを備えている。
【0017】さらに、サブフレーム12の側方の非印写
領域、即ち用紙14に対して画像を印写する領域外の領
域であってキャリッジ5を移動可能な領域に、記録ヘッ
ド6の信頼性を維持するための信頼性維持装置(サブシ
ステム)20を配置している。このサブシステム20
は、各ヘッド6y,6m,6c,6kの各ノズル面をキ
ャッピングするキャッピング手段21を構成しているキ
ャップ21y,21m,21c,21kをキャップケー
ス22で保持し、このキャップケース22はリンク機構
23で揺動可能に保持すると共に、キャップケース22
にはキャリッジ5を信頼性維持回復領域に移動したとき
に当接する突起部22aを設けている。
【0018】そして、キャップ21y,21m,21
c,21kは、例えばゴム材で形成して記録ヘッド6の
ノズル面6aに密着する構造をなし、底面には吸引ポン
プに連結するための排出口と大気開放するための大気開
放口とを有している。各キャップ21y,21m,21
c,21kの排出口はそれぞれチューブ24y,24
m,24c,24kを介して本発明に係る切替え弁であ
る吸引切替えバルブ25に接続し、更に吸引切替えバル
ブ25からチューブ27を介して吸引ポンプ26に接続
し、吸引切替えバルブ25で4個のキャップ21y,2
1m,21c,21kと吸引ポンプ26との接続(連通
状態)を選択して吸引できるようにしている。
【0019】吸引ポンプ26は、記録ヘッド6をキャッ
プ手段21でキャッピングした状態で、各キャップ21
y,21m,21c,21k内に負圧を発生させると共
に、キャップ手段21を大気開放状態にして廃インクを
吸引するためのものである。この吸引ポンプ26は、例
えばピストン型のポンプからなり、図示しないパルスモ
ータ等の駆動源とカム機構によって微小ストロークでピ
ストンを駆動することで作動させる。また、吸引ポンプ
26としては、負圧が発生でき、吸引量を制御できるも
のを使用し、上記のピストンポンプであれば、ストロー
ク又は回数で吸引量を制御でき、また、チュービングポ
ンプであれば、回転量で吸引量を制御することができ
る。なお、吸引ポンプ26が吸引した廃インクは貯留槽
28に貯留する。
【0020】一方、各キャップ21y,21m,21
c,21kの大気開放口はチューブ28を介して大気開
放バルブ29に接続している。この大気開放バルブ29
の閉じ動作は、キャリッジ5を最端部へ移動することに
より、大気開放バルブ29の端面と本体側に設けたゴム
板30が密着することによって行われるようにしてい
る。このようにすれば、キャリッジ5を移動させる主走
査モータの駆動によるキャリッジ5の位置調整で大気開
放と遮蔽を切換えることができる。
【0021】このような大気開放を行うのは、吸引ポン
プ26による吸引動作以外のときにキャップ手段21内
を大気圧に等しくして、ノズル孔のインクメニスカス面
の均衡を保つためである。例えば、電源オフ時はノズル
孔のインクの高粘度化を防ぐためノズル面にキャップを
密着し、ノズル近傍の温度を高く保つことが不可欠であ
る。この状態において、気圧、環境温度等の変動によっ
てキャップ内圧力が高い方へ変動すると、ノズル内に空
気を引き込むことになって正常なインク吐出が不能にな
るので、吸引ポンプ動作時以外にはキャップ内を大気圧
に等しくして空気の引き込みを防止する。
【0022】また、このサブシステム20には、記録ヘ
ッド6の吐出面6aを清掃する繊維部材、発泡部材或い
はゴム等の弾性部材からなるワイパー31を配置し、こ
のワイパー31にはインク吸収体32を取付けている。
このワイパー31は、吸引ポンプ26による動作でヘッ
ド内へのインク充填を行ったときに生じ得るノズル面の
インク溜り、或いは、印写中にノズル面に付着し得る紙
粉、ゴミ等を定期的に除去するためのものである。これ
も主走査用モータの駆動によるキャリッジの主走査移動
とワイパー31の前後方向への移動によって作動可能で
あり、特別な駆動源を必要としない構成を採用すること
ができる。
【0023】次に、吸引切替えバルブ25の詳細につい
て図3乃至図5を参照して説明する。この吸引切替えバ
ルブ25は、図3に示すように外筒35及びこの外筒3
5内に回転自在に嵌挿した内軸部36とを有し、内軸部
36には回転軸37を固着して図示しないモータ等の駆
動源で回転することで、外筒35と内軸部36との相対
位置を変化できるようにしている。
【0024】そして、外筒35には前述した各キャップ
21y,21m,21c,21kの排出口に接続したチ
ューブ24y,24m,24c,24kを連結するため
の連結口38y,38m,38c,38kを設けると共
に、吸引ポンプ26に接続したチューブ27を連結する
ための連結口38pを設けている。これらの連結口38
y,38m,38c,38k,38pはいずれも外筒3
5を貫通して内軸部36の外周面に臨んでいる。
【0025】一方、内軸部36の外周には、図4に展開
図で示すように、回転方向(矢印方向)の溝39と、こ
の回転方向の溝39に連通する軸方向の溝40と、これ
らの回転方向及び軸方向の各溝39,40に連通する軸
方向に対して傾斜した方向の溝41とを形成している。
ここで、回転方向の溝39は吸引ポンプ26用の連結口
38pに対応する位置(図5(a)参照)、軸方向の溝
40はキャップ手段21用の各連結口38y,38m,
38c,38kのすべてに対応する位置(図5(b)参
照)に、傾斜方向の溝41は内軸部36の回転位置に応
じてキャップ手段21用の各連結口38y,38m,3
8c,38kと個々に対応する位置(図5(c)参照)
にそれぞれ形成している。
【0026】したがって、図示しない駆動源によって内
軸部36を回転させることによって、図5(a)に示す
ように吸引ポンプ26がすべてのヘッド6y,6m,6
c,6kのキャップ21y,21m,21c,21kと
連通する状態、同図(b)に示すように吸引ポンプ26
がヘッド6y,6m,6c,6kのキャップ21y,2
1m,21c,21kのいずれか1つと連通する状態、
同図(c)に示すように吸引ポンプ26がすべてのヘッ
ド6y,6m,6c,6kのキャップ21y,21m,
21c,21kと連通しない(遮断された)状態を選択
することができる。
【0027】次に、このインクジェット記録装置におけ
るサブシステムの制御に係わる部分について図6を参照
して説明する。主制御部51は、このインクジェット記
録装置全体の制御を司ると共に本発明に係る吸引ポンプ
の吸引量を制御する部分を兼ねており、CPU、RO
M、RAM等からなるマイクロコンピュータ及び入出力
ポート及びバッファ類で構成している。
【0028】主走査モータ駆動回路52は、主走査モー
タ53を回転駆動してキャリッジ5を主走査させる。サ
ブシステム駆動回路54は、吸引ポンプ37を駆動する
上述したパルスモータ等のポンプ駆動手段55を駆動し
て吸引ポンプ26を所定の吸引量で作動させ、パルスモ
ータ等のバルブ駆動手段56を駆動して吸引切替えバル
ブ25を切替させる。
【0029】次に、このように構成したインクジェット
記録装置の作用について図7及び図8をも参照して説明
する。まず、電源オンによってヘッドの初期回復動作を
行う。このヘッドの初期回復動作では、キャリッジ5を
移動させて記録ヘッド6をサブシステム20の位置に移
動し、キャップケース22の突起部22aにキャリッジ
5を当接させることによってキャップケース22を上昇
させて、キャップ手段21で記録ヘッド6のノズル面6
aをキャッピングする動作をする。
【0030】そして、吸引ポンプ26の吸引量を、すべ
ての記録ヘッド6からのノズル吸引を行なうに必要な吸
引量に設定した後、バルブ駆動手段56を駆動して吸引
切替えバルブ25の内軸部36を回転させ、図5(a)
に示すように、吸引ポンプ26との連結口38pとヘッ
ド6y,6m,6c,6kとの各連結口38y,38
m,38c、38kがいずれも吸引切替えバルブ25の
溝39,40を介して連通する状態(全キャップ連通状
態)にする。
【0031】この状態で吸引ポンプ26を作動させるこ
とによって、キャップ21y,21m,21c,21k
内が負圧になってヘッド6y,6m,6c,6kのノズ
ルからの吸引を行なうことができる。その後、キャリッ
ジ5を印写領域側に移動させてワイパー31によるワイ
ピングを行ない、大気解放状態で吸引ポンプ26を作動
させてキャップ21y,21m,21c,21k内から
の廃インク吸引などの所要の初期回復動作を行なう。
【0032】このように、吸引切替えバルブ26はすべ
てのキャッピング手段を吸引ポンプに連通させる状態を
選択できるので、1つずつキャッピング手段と吸引ポン
プとの連通を切替えながらノズル吸引を行なう場合に比
べて、電源投入時の立上げ時間を短縮することができ
る。なお、この場合、電源オフ時間のタイマによる計測
を行って、オフ時間の長さに応じて回復動作の内容を最
適化する制御を行うことができる。
【0033】このような初期回復動作終了後、タイマを
リセットしてスタートする。このタイマは、印写動作が
行われない状態が予め設定した設定時間経過したか否か
を判断するためのものである。タイマの設定時間(スタ
ートからタイムアップするまでの時間)は、10sec〜
240sec程度が可能範囲であり、好ましくは10sec
〜60secの範囲である。
【0034】その後、印写開始指令が来たか否かを判別
し、印写開始指令が来たときには、印写動作を行い、印
写動作がすべて終了したか否かを判別して、印写動作が
すべて終了していなければ、つまり、印写を一旦停止し
た場合にはタイマのリセット・スタートに戻り、すべて
の印写動作が終了したときには、記録ヘッド6をサブシ
ステム20側へ移動してキャッピングを行った後、サブ
システム20等の停止動作、例えばワイピング、インク
滴の吐出等を行う。
【0035】そして、吸引切替えバルブ25の内軸部3
6を回転して、図5(c)に示すようにヘッド6y,6
m,6c,6kを密封しているキャップ21y,21
m,21c,21kとの各連結口38y,38m,38
c、38kがいずれも吸引切替えバルブ25の溝39,
41から外れる位置にして、各キャップ21y,21
m,21c,21kと吸引ポンプ26との連通状態を遮
断する(全キャップ非連通状態)。
【0036】このように複数のキャッピング手段のすべ
てと吸引ポンプとの連通を遮断する状態とを選択できる
ようにすることで、放置時のキャップ内水分蒸発を低減
することができ、ヘッドの信頼性を高めることができ
る。
【0037】一方、タイマをリセット・スタートした
後、印写開始指令がない場合には、図8に示すように、
タイマがタイムオーバー(タイムアップ)したか否かを
判別する。ここで、タイマがタイムアップしたときに
は、所定時間印写動作が行われなかったことになるの
で、信頼性維持動作を行うために、記録ヘッド6をサブ
システム20側に移動して、記録ヘッド6のノズル面6
aをキャップ手段21でキャッピングする。なお、この
場合、タイマで計測している間に一定時間毎に印写に寄
与しないインク滴吐出を行うようにすることもできる。
【0038】そして、キャッピング動作の後、吸引ポン
プ26の吸引量を1つの記録ヘッドからの吸引を行うに
必要な吸引量に設定し、吸引切替えバルブ25の内軸部
36を回転させて図5(b)に示すようにヘッド6yへ
の連結口38yが溝41に対応して溝41及び39を介
して吸引ポンプ26の連結口38pと連通されるように
して、ノズル吸引を行う。同様にして、吸引切替えバル
ブ25の内軸部36を回転させることで、順次、記録ヘ
ッド6m,6c,6kの連結口38m,38c,38k
が順次溝41,39を介して吸引ポンプ26の連結口3
8pと連通されるようにしてノズル吸引を行う。
【0039】このようにしてすべてのヘッド6y,6
m,6c,6kから順次個別的にノズル吸引を行った
後、ワイピングを行い、図7の印写開始か否かの判別処
理に戻る。
【0040】このように、吸引切替えバルブで個々の記
録ヘッドのキャップ手段と吸引ポンプとを個別的に連通
させる状態を選択することができるので、各ヘッドから
の個別吸引が可能になる。また、キャップ手段によって
記録ヘッドをキャッピングした状態で、所定時間が経過
する毎にノズル吸引を行うことで、ノズルからの水分蒸
発、特に高温、低湿環境下におけるインクの高粘度化に
よる吐出不良を解消して記録ヘッドの吐出安定性を確保
することができると共に、インクの無駄な消費を低減す
ることができる。
【0041】次に、本発明に係る吸引切替えバルブの他
の例について図9及び図10を参照して説明する。この
吸引切替えバルブ60は、図9に示すように固定円盤6
1及びこの固定円盤61に回転可能に重ね合わせた回転
円盤62とを有し、回転円盤62の回転軸63を固定円
盤61内を挿通して図示しないモータ等の駆動源で回転
することで、固定円盤61と回転円盤62との相対位置
を変化できるようにしている。
【0042】そして、固定円盤61には前記実施例の各
キャップ21y,21m,21c,21kの排出口に接
続したチューブ24y,24m,24c,24kを連結
するための連結口64y,64m,64c,64kを同
一円周状に設けると共に、吸引ポンプ26に接続したチ
ューブ27を連結するための連結口64pを設けてい
る。これらの連結口64y,64m,64c,64k,
64pはいずれも固定円盤61を貫通して回転円盤62
の端面に臨んでいる。
【0043】一方、回転円盤62の固定円盤61との重
ね合わせ面には、図10に示すように、円環状の溝65
と、この円環状の溝65に連通する部分環状の溝66
と、円環状の溝65に連通する部分環状の溝67とを形
成している。ここで、円環状の溝65は、図10に示す
ように、吸引ポンプ26用の連結口64pに対応する半
径方向位置に形成している。また、部分環状の溝66
は、同図に示すように、キャップ21用の各連結口64
y,64m,64c,64kのすべてに対応する半径方
向位置で、且つ、周方向の幅を持たせて形成している。
【0044】さらに、部分環状の溝67は、同図に示す
ように、キャップ21用の各連結口64y,64m,6
4c,64kのすべてに対応する半径方向位置で、且
つ、回転円盤62の回転位置に応じてキャップ21用の
各連結口64y,64m,64c,64kと個々に対応
する幅を持たせて形成している。
【0045】したがって、回転軸63を回転させて回転
円盤62を回転させることによって、図10(a)に示
すようにすべての記録ヘッドの連結口64y,64m,
64c,64kが吸引ポンプ26の連結口64pと連通
する状態、同図(b)に示すように、記録ヘッドの連結
口64y,64m,64c,64kのいずれかが吸引ポ
ンプ26の連結口64pと連通する状態、同図(c)に
示すように記録ヘッドの連結口64y,64m,64
c,64kのすべてが吸引ポンプ26の連結口64pと
遮断される状態を選択することができる。
【0046】また、上記実施例においては、シリアル型
インクジェット記録装置に本発明を適用しているが、記
録ヘッドとしてヘッド幅を用紙(例えばA4)サイズと
したライン型ヘッドを用いて、ヘッドを固定し用紙を搬
送しながら印写するページプリンタの場合にも適用する
ことができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェット記録装置によれば、切替え弁は、複数のキャッ
ピング手段のすべてを吸引ポンプに連通させる状態と、
複数のキャッピング手段のいずれか1つのキャッピング
手段を吸引ポンプに連通させる状態とを選択可能である
構成としたので、電源投入時等のすべてのヘッドからの
吸引を行う場合の立上げ時間を短縮することができる。
【0048】請求項2のインクジェット記録装置によれ
ば、切替え弁は、複数のキャッピング手段のすべてを吸
引ポンプに連通させる状態と、複数のキャッピング手段
のいずれか1つのキャッピング手段を吸引ポンプに連通
させる状態と、複数のキャッピング手段のすべてと吸引
ポンプとの連通を遮断する状態とを選択可能である構成
としたので、電源投入時等のすべてのヘッドからの吸引
を行う場合の立上げ時間を短縮することができると共
に、放置時のキャップ内からの水分蒸発を低減すること
ができて、ヘッドの信頼性が高くなる。
【0049】請求項3のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1又は2のインクジェット記録装置にお
いて、吸引ポンプと連通するキャッピング手段の数に応
じて吸引ポンプの吸引量を制御するようにしたので、す
べてのヘッドから吸引を行う場合の吸引量の低減を防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用したインクジェット記録装置の機
構部の概略正面図
【図2】同機構部の要部斜視図
【図3】吸引切替えバルブの一例を示す斜視図
【図4】同吸引切替えバルブの内軸部の展開図
【図5】同吸引切替えバルブの異なる選択状態を説明す
る説明図
【図6】同記録装置の制御部のブロック図
【図7】同記録装置のサブシステムの作用説明に供する
フロー図
【図8】同サブシステムの作用説明に供するフロー図
【図9】吸引切替えバルブの他の例を示す斜視図
【図10】同吸引切替えバルブの異なる選択状態を説明
する説明図
【符号の説明】
5…キャリッジ、6…記録ヘッド、6y,6m,6c,
6k…ヘッド、20…サブシステム、21…キャップ手
段、21y,21m,21c,21k…キャップ、25
…吸引切替えバルブ、26…吸引ポンプ、35…外筒、
36…内軸部、39〜41…溝、60…吸引切替えバル
ブ、61…固定円盤、62…回転円盤、65〜67…
溝。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録ヘッドをそれぞれキャッピン
    グする複数のキャップ手段と、1つの吸引ポンプと、こ
    の吸引ポンプに連通させる前記キャッピング手段を切替
    える切替え弁とを備えたインクジェット記録装置におい
    て、前記切替え弁は、前記複数のキャッピング手段のす
    べてを前記吸引ポンプに連通させる状態と、前記複数の
    キャッピング手段のいずれか1つのキャッピング手段を
    前記吸引ポンプに連通させる状態とを選択可能であるこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 複数の記録ヘッドをそれぞれキャッピン
    グする複数のキャップ手段と、1つの吸引ポンプと、こ
    の吸引ポンプに連通させる前記キャッピング手段を切替
    える切替え弁とを備えたインクジェット記録装置におい
    て、前記切替え弁は、前記複数のキャッピング手段のす
    べてを前記吸引ポンプに連通させる状態と、前記複数の
    キャッピング手段のいずれか1つのキャッピング手段を
    前記吸引ポンプに連通させる状態と、前記複数のキャッ
    ピング手段のすべてと前記吸引ポンプとの連通を遮断す
    る状態とを選択可能であることを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインクジェット
    記録装置において、前記吸引ポンプと連通する前記キャ
    ッピング手段の数に応じて前記吸引ポンプの吸引量を制
    御する手段を備えたことを特徴とするインクジェット記
    録装置。
JP341797A 1997-01-13 1997-01-13 インクジェット記録装置 Pending JPH10193648A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001341329A (ja) * 2000-03-29 2001-12-11 Canon Inc 液体吐出装置及び該装置の吐出性能維持回復方法
US6883896B2 (en) 2002-03-29 2005-04-26 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus
JP2007283776A (ja) * 2007-08-06 2007-11-01 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US7556340B2 (en) * 2005-05-31 2009-07-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus
JP2010125746A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Mimaki Engineering Co Ltd インクジェットプリンタ

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