JPH10191887A - 酸化抑制式製茶方法 - Google Patents

酸化抑制式製茶方法

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JPH10191887A
JPH10191887A JP1473397A JP1473397A JPH10191887A JP H10191887 A JPH10191887 A JP H10191887A JP 1473397 A JP1473397 A JP 1473397A JP 1473397 A JP1473397 A JP 1473397A JP H10191887 A JPH10191887 A JP H10191887A
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JP
Japan
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tea
tea leaves
pot
container
leaves
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JP1473397A
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English (en)
Inventor
Hajime Ishimaru
肇 石丸
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MIRIA KK
Zaidan Hojin Shinku Kagaku Kenkyusho
Original Assignee
MIRIA KK
Zaidan Hojin Shinku Kagaku Kenkyusho
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、製茶方法に関し、特に茶の生葉の
保管から高温処理を施すまで、茶の酸化を極力抑制し
て、緑色の残った香りのよい茶の製品を得ることを課題
とする。 【解決手段】 茶の生葉を容器内で前処理する際に、こ
れを水で濡らしてから、容器内の減圧により水の気化熱
で十分に冷やすとともに、少量の酸化ガスおよび炭酸ガ
スを含んだ調合気体を上記容器に注入して保管する。こ
のように保管された茶の葉4は、工場の釜1の中で高温
の水蒸気により処理される際にも、酸素ガスの少ない雰
囲気中で処理され、その高温処理の際の真空ポンプ8に
よる釜1の内部の減圧と、要すれば冷凍機9および遠赤
外線発生器14の併用により、真空乾燥処理を施される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、茶の生葉に加工を
施して乾燥した茶の製品を得るための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の製茶方法では、茶の生葉を摘み取
った後、工場で処理する前に、通気性の良好な棚に茶の
生葉が保管される。そして工場では、上記茶の生葉を高
温の水蒸気で処理してから、これを乾燥させて製品化す
ることが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、茶の生葉
は、これを摘み取った後、4時間以内に処理しなければ
品質の劣化を招くとされ、高級品は多額のコストをかけ
て手早く処理されているが、一般には製品化する前に単
に棚に積み上げておかれるため、茶の香りや緑色がかっ
た外観が失われやすく、栄養的にもビタミンなどの減少
を招くことになる。そこで本発明は、茶の生葉の前処理
を酸素ガスの少ない状態で施すとともに、高温の水蒸気
による茶の製品化に際しても酸素ガスを排除して、茶の
製造過程での酸化現象を極力防止することにより、茶の
香りおよび緑色を十分に含んだ高級品を安価に得られる
ようにした酸化抑制式製茶方法を提供することを課題と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明の酸化抑制式製茶方法は、茶の生葉を水で濡
らした状態で密閉可能の容器に入れる第1操作と、同容
器内の減圧に伴う上記水の気化熱により茶の生葉を冷や
す第2操作と、上記容器内に少量の酸素ガスと炭酸ガス
とを含む調合気体を注入する第3操作とを含んだ前処理
を施すことを特徴としている。
【0005】上述の本発明の酸化抑制式製茶方法では、
茶の生葉が、前処理の段階で、第1操作および第2操作
により容器内で萎れることなく冷却され、同容器内へ調
合気体を注入する第3操作で少量の酸素ガスと炭酸ガス
とを含む雰囲気中に保存されるので、このようにして処
理された茶の葉を長時間にわたり酸化現象の少ない新鮮
な緑色の状態で保管することが可能となる。
【0006】したがって茶の葉を工場へ運搬して高温処
理を施すまでに時間がかかっても、品質の低下を招くこ
とがない。
【0007】また、本発明の酸化抑制式製茶方法は、茶
の葉を、酸素ガスの少ない雰囲気を有する釜の中で、酸
素ガスの少ない高温の水蒸気により処理し撹拌しなが
ら、上記釜の内部の減圧による水分の蒸発に伴って同釜
の内部に乾燥した茶の製品を得ることを特徴としてい
る。
【0008】上述の酸化抑制式製茶方法では、工場で茶
の葉を釜に入れて高温処理を施す際に、酸素ガスの少な
い雰囲気で、酸素ガスの少ない高温の水蒸気により処理
され撹拌されるので、従来の場合に比べて酸化現象を生
じる度合が大幅に減少し、処理後の茶の葉に緑色を残す
ことが可能になる。そして、上記の高温処理を行ないな
がら、上記釜の内部を減圧する乾燥処理と相まって、茶
の製品に、豊かな茶の香りと十分なビタミン類の保有と
が期待されるようになる。
【0009】また上記高温の水蒸気の温度は70〜90
°Cとすることが望ましく、これにより茶の酸化抑制が
適切に行なわれるようになる。
【0010】さらに、上記釜の内部の減圧の際に、真空
ポンプおよび冷凍機の併用により、同釜の内部を真空乾
燥状態として、同釜の内部に茶の製品を得るようにする
と、同製品の品質の向上が一層高められることになる。
【0011】また、上記釜の内部の茶の葉の温度を15
〜20°Cに保てるように、同茶の葉に遠赤外線を照射
する遠赤外線発生器も併用されると、茶の製品の香りや
色合の保持が著しく高められる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態としての酸化抑制式製茶方法について説明すると、
図1はその過程を示すブロック図、図2は上記方法に用
いられる設備の模式図である。
【0013】図1に示すように、茶畠で摘み取られた茶
の生葉は、第1操作でプラスチック製の容器(袋を含
む。)に入れ水の噴霧により濡れた状態とされる。つい
で、同容器の内部を真空ポンプ付き減圧タンクに連通さ
せるか、または直接真空ポンプに接続させることにより
減圧して、容器内の茶の生葉に付着した水の気化熱によ
り、茶の生葉を冷却する第2操作が行なわれる。
【0014】このようにして冷却処理された茶の葉を収
容する容器内には、第3操作で少量(5%程度)の酸素
ガスと少量(5%程度)の炭酸ガスと残余の窒素ガスと
を含んだ調合気体が注入される。
【0015】そして、上記の茶の葉と調合気体とを収容
した容器は、保冷倉庫に一時的に保管されるが、やがて
工場に運ばれ、同容器内の茶の葉は、図2に示すよう
に、酸素ガスの少ない雰囲気を有する釜1の内部の多孔
板2上に、二重式密閉扉付き開口部3を通じて投入され
る。
【0016】ついで、多孔板2上の茶の葉4に、ボイラ
5から導かれた高温(70〜90°C)の水蒸気がノズ
ル6を介して吹き付けられるとともに、釜1の内部に設
置されたミキサー兼ローラ13による茶の葉4の撹拌およ
び撚り操作が行なわれる。
【0017】ボイラ5に供給される水としては、予め沸
騰装置7で処理された含有酸素ガスの少ない水が用いら
れ、ボイラ5内では減圧操作によりさらに含有酸素ガス
を少なくした70〜90°Cの水蒸気が生成される。
【0018】このようにして、含有酸素ガスの少ない適
温の水蒸気による加熱処理が行なわれるが、その際、真
空ポンプ8で釜1の内部を減圧することにより、水の気
化熱で茶の葉4の冷却乾燥が行なわれる。そして、冷凍
機9を併用して、熱交換パイプ10を介し釜1の内部の水
分の除去(湿度の低下)をはかりながら、さらに過冷を
抑制する遠赤外線発生器14の茶の葉4への照射により1
5〜20°Cで乾燥処理を施せば、香りの良い美味な茶
の製品が一層迅速に得られるようになる。その際、要す
れば過冷防止用のマイクロ波発生器15も併用される。な
お、図2において、符号11はバルブ付き不活性ガス(炭
酸ガス等)注入管を示し、符号12はバルブ付き排水管を
示している。
【0019】上述の本実施形態の酸化抑制式製茶方法で
は、茶の生葉が、前処理の段階で、第1操作および第2
操作により容器内で萎れることなく急速に冷却され、同
容器内へ調合気体を注入する第3操作で少量の酸素ガス
と炭酸ガスとを含む雰囲気中に保存されるので、このよ
うにして処理された茶の葉は長時間にわたり酸化現象の
少ない新鮮な緑色の状態で保管することが可能となる。
【0020】したがって茶の葉を工場へ運搬して高温処
理を施すまでに時間がかかっても、品質の低下を招くこ
とがない。
【0021】また、工場で茶の葉を釜1に入れて高温処
理を施す際に、釜1内の茶の葉4は酸素ガスの少ない雰
囲気で、酸素ガスの少ない適温(70〜90°C)の水
蒸気により処理され撹拌されるので、従来の場合に比べ
て酸化現象を生じる度合が大幅に減少し、処理後の茶の
葉に緑色を残すことが可能になる。そして、上記の水蒸
気による処理の際の釜1の内部の減圧に伴う常温での乾
燥処理と相まって、茶の製品に、豊かな茶の香りと十分
なビタミン類の保有とが期待されるようになる。
【0022】さらに、釜1の内部の減圧の際に、真空ポ
ンプ8および冷凍機9ならびに遠赤外線発生器14の併用
により、同釜1の内部を真空乾燥状態として、同釜1の
内部に茶の製品を得るようにすると、同製品の品質の向
上が一層高められ、美味で香りのよい茶の製品が得られ
るようになる。
【0023】なお、乾燥した茶の製品は、適宜のサイズ
の粒状に揃えて包装され、出荷される。(図1参照)
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の酸化抑制
式製茶方法によれば次のような効果が得られる。 (1) 茶の生葉が、前処理の段階で、第1操作および第2
操作により容器内で萎れることなく冷却され、同容器内
へ調合気体を注入する第3操作で少量の酸素ガスと炭酸
ガスとを含む雰囲気中に保存されるので、このようにし
て処理された茶の葉は長時間にわたり酸化現象の少ない
新鮮な緑色の状態で保管することが可能となる。したが
って茶の葉を工場へ運搬して高温処理を施すまでに時間
がかかっても、品質の低下を招くことがない。 (2) 工場で茶の葉を釜に入れて高温処理を施す際に、酸
素ガスの少ない雰囲気で、酸素ガスの少ない高温(好ま
しくは70〜90°C)の水蒸気により処理され撹拌さ
れるので、従来の場合に比べて酸化現象を生じる度合が
大幅に減少し、処理後の茶の葉に緑色を残すことが可能
になる。そして、上記の高温処理後における上記釜の内
部の減圧による乾燥処理と相まって、茶の製品に、豊か
な茶の香りと十分なビタミン類の保有とが期待されるよ
うになる。 (3) 上記釜の内部の減圧の際に、真空ポンプおよび冷凍
機の併用により、同釜の内部を真空乾燥状態として、同
釜の内部に茶の製品を得るようにすると、同製品の品質
の向上が一層高められることになる。 (4) 上記(3)項において、遠赤外線発生器の併用により
過冷を防止して、15〜20°Cでの真空乾燥処理が施
されると、さらに美味で香りのよい茶の製品が期待され
る。 (5) 上記各項により、茶の高級品が安価に生産されるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての酸化抑制式製茶方
法の過程を示すブロック図である。
【図2】図1の方法に用いられる設備の模式図である。
【符号の説明】
1 釜 2 多孔板 3 二重式密閉扉付き開口部 4 茶の葉 5 ボイラ 6 ノズル 7 沸騰装置 8 真空ポンプ 9 冷凍機 10 熱交換パイプ 11 バルブ付き不活性ガス注入管 12 バルブ付き排水管 13 ミキサー兼ローラ 14 遠赤外線発生器 15 マイクロ波発生器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製茶方法において、茶の生葉を水で濡ら
    した状態で密閉可能の容器に入れる第1操作と、同容器
    内の減圧に伴う上記水の気化熱により茶の生葉を冷やす
    第2操作と、上記容器内に少量の酸素ガスと炭酸ガスと
    を含む調合気体を注入する第3操作とを含んだ前処理を
    施すことを特徴とする、酸化抑制式製茶方法。
  2. 【請求項2】 製茶方法において、茶の生葉を、酸素ガ
    スの少ない雰囲気を有する釜の中で、酸素ガスの少ない
    高温の水蒸気により処理し撹拌しながら、上記釜の内部
    の減圧による水分の蒸発に伴って同釜の内部に乾燥した
    茶の製品を得ることを特徴とする、酸化抑制式製茶方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の製茶方法において、上
    記高温の水蒸気の温度が70〜90°Cに保たれること
    を特徴とする、酸化抑制式製茶方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の製茶方法にお
    いて、上記釜の内部の減圧の際に、真空ポンプおよび冷
    凍機の併用により、同釜の内部を真空乾燥状態として、
    同釜の内部に茶の製品を得ることを特徴とする、酸化抑
    制式製茶方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の製茶方法において、上
    記釜の内部の茶の葉の温度を15〜20°Cに保てるよ
    うに、同茶の葉に遠赤外線を照射する遠赤外線発生器も
    併用されることを特徴とする、酸化抑制式製茶方法。
JP1473397A 1997-01-10 1997-01-10 酸化抑制式製茶方法 Pending JPH10191887A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013526876A (ja) * 2010-06-04 2013-06-27 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ 茶の調製方法
JP2013192480A (ja) * 2012-03-17 2013-09-30 Okiyu Inc 蒸気・マイクロ波併用減圧乾燥機及び乾燥食品等の製造方法
JP2014036650A (ja) * 2012-07-19 2014-02-27 Seiko Engineering Kk 乾燥茶葉の製造装置、乾燥茶葉の製造方法及び乾燥茶葉
CN105010604A (zh) * 2015-08-11 2015-11-04 林清矫 一种茶叶的深加工方法

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