JPH10191309A - 動画像・音声伝送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各分野での遠隔監視、管理、制御の実用化を
可能とさせ、また緊急時などでのその対策に効果を発揮
させる。さらに在宅医療などの一般家庭での利用を促進
させる。 【解決手段】 動画像・音声伝送装置本体を構成する画
像送信端末機１を、画像圧縮部、ＩＳＤＮ通信回線入出
力部、ＤＳＶＮ通信回線入出力部、各種のメモリーカー
ド、ＨＤＤ、モデムカード等のＰＣＭＣＩＡ接続部７、
パソコン、カメラコントロール、カメラアラーム入力・
制御出力等の外部オプション機器用のインターフェース
８とを備えた携帯可能なコンパクトユニットタイプのマ
ザーボード本体として構築する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば無人店舗等
の状況の各種遠隔監視・管理／制御、店舗内での犯罪防
止、警備、ＦＡをはじめ管理等各種産業での警備、管
理、制御、あるいは在宅医療、遠隔医療、在宅学習等の
医療、教育、放送、さらには事故、防災、災害対策等の
緊急時での対策や報道での応用に対処できる動画像・音
声伝送装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、無人店舗としてコンビニエン
スストア、都心部あるいは高速道路ののパーキングエリ
ア等の２４時間営業を行なう犯罪多発性の可能性の高い
店舗では、店舗内にビデオカメラを設置し、その撮像画
像を契約した監視センターに転送して２４時間の監視警
備態勢を図っていた。

【０００３】このとき、ビデオカメラによる画像信号、
異常感知スイッチの作動情況を示すデータ信号、通話の
ための音声信号の伝送を行なう総合デジタル通信網、所
謂ＩＳＤＮラインを用いる方式が提案されている。この
ＩＳＤＮラインは店舗側と監視センターとに夫々設けら
れた回線接続装置（ＤＳＵ）により時分割多重通信を構
築している。さらに、店舗側に設置された監視カメラに
はＶＴＲが接続されていて、監視カメラにより撮像され
た画像を間欠的に撮像時間と共に記録させていた。ま
た、解像度が低く、携帯不可能なＴＶ電話等も使用され
ている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のＩ
ＳＤＮライン方式では、ＩＳＤＮ回線経由でホストから
送信機内部の設定データを送り込む所謂リモート操作が
主体であり、内部設定用パソコンから送信機内部の設定
データを送り込む所謂ローカル操作ができず、またパソ
コンへ監視カメラによる動画像をリアルタイムで出力さ
せたり、異常センサーによるデータ信号を出力させたり
することもなされていなかった。

【０００５】さらに、従来は監視カメラの画像情報をＶ
ＴＲにて記録させておくだけであり、パソコンを通じて
アラーム入力以前の画像を見ることができないという問
題点を有していた。

【０００６】また、従来の技術では、解像度の高いカラ
ー動画像のリアルタイム伝送には大型で、高価な機器が
必要とされていた。また、一般電話や携帯電話などの狭
帯域でのリアルタイム伝送は略不可能であった。さら
に、通信帯がフレキシブルではなく、動きの大きい対象
は画像がブロック化し乱れるという問題点もあった。

【０００７】そこで本発明は、叙上のような従来存した
問題点に鑑み創出されたもので、ＩＳＤＮ回線等の各種
の通信回線経由でホストから内部設定データを端末機に
送り込むリモート操作と、ＲＳ２３２Ｃ経由で内部設定
用パソコンから内部設定データを端末機に送り込むロー
カル操作とが自由に切り替えることができ、また監視カ
メラの動画像情報を記録媒体に記憶させてアラーム入力
以前の動画像をパソコンを通じて容易に見ることがで
き、各分野での遠隔監視、管理、制御を実用化させ、携
帯可能で小型且つ低価格な動画像・音声伝送装置を提供
することを目的としたものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明にあっては、カメラからの画像信号とマイ
クからの音声信号をデジタル通信手段でリアルタイムに
センター装置へ伝送することを特徴とする。

【０００９】そして、カメラからの画像信号およびマイ
クからの音声信号を予め内部メモリーもしくはハードデ
ィスク等の記録媒体に蓄積し、センター装置へファイル
伝送する機能と、センサー等の外部制御装置からの制御
信号により、自動的にセンター装置へカメラからの画像
信号およびマイクからの音声信号ならびに制御信号の種
類等のデータ等をデジタル通信手段でリアルタイムにセ
ンター装置へ伝送する手段と、画像の解像度、画質の調
整をはじめ、カメラコントロール等の各種制御信号を受
け、センター装置からの各種制御を可能とする手段と、
センター装置からの画像および音声信号を受け、外部モ
ニターおよびマイクに出力表示機能を有する手段と、伝
送方法に各種伝送路のインターフェースを増設すること
により、各種の通信に対応し、画像、音声をはじめ各種
制御信号の伝送を可能とする手段と、各種機能の操作・
調整・設定等はセンター装置からはもちろんのこと、ノ
ートパソコンおよび増設の制御スイッチからのローカル
操作手段とを有することもできる。

【００１０】また、店舗内に配置された監視カメラによ
り撮像された画像信号と、店舗内に配置された異常セン
サースイッチの作動を示すデータ信号と、店舗内に配置
された通話装置により生成された音声信号とをデジタル
通信手段を介して監視センターに対して伝送するように
構成された無人店舗監視用等の動画像・音声伝送装置で
あって、該動画像・音声伝送装置は、監視カメラからの
リアルタイムでのカラー動画像信号を入力するビデオ信
号入力部と、該ビデオ信号入力部を介して入力された監
視カメラからの動画像信号をデータ圧縮する画像圧縮部
と、該画像圧縮部から前記デジタル通信手段を経由して
監視センターの動画像受信装置にデータ転送させるデジ
タル通信回線入出力部と、各種のメモリーカード、ＨＤ
Ｄ、モデムカード等を接続し動画像・音声情報を記録さ
せるＰＣＭＣＩＡ接続部と、カメラコントロール、カメ
ラアラーム入力・制御出力等の外部オプション機器を増
設するためのインターフェースとを備えた小型低消費電
力で携帯可能なコンパクトユニットタイプのマザーボー
ド本体とすることができる。

【００１１】また、デジタル通信手段は、総合デジタル
通信網（ＩＳＤＮ）方式、ＤＳＶＮ通信通信方式、一般
電話、公衆回線、専用回線、デジタル回線、携帯電話、
衛星電話、ＰＨＳ、無線、その他のネットワークと多種
の通信方式で伝送が可能とする方式のいずれかによるも
のとすることができる。

【００１２】さらに、動画像・音声伝送装置は、監視セ
ンター側より各種の通信回線を介して内部設定を行なう
遠隔操作手段と、前記インターフェースを介して内部設
定用パソコンより内部設定を行なうローカル操作手段と
の少なくともいずれか一つを選択可能とさせたものとす
ることもできる。

【００１３】本発明に係る無人店舗監視用等の動画像・
音声伝送装置にあって、総合デジタル通信網（ＩＳＤ
Ｎ）またはＤＳＶＮ通信方式、一般電話、公衆回線、専
用回線、デジタル回線、携帯電話、衛星電話、ＰＨＳ、
無線、その他のネットワークと多種の通信方式で伝送が
可能とする方式のいずれかを利用した動画像・音声伝送
装置は、無人店舗等の監視カメラからのリアルタイムで
のカラー画像によるビデオ信号をデータ圧縮させてＩＳ
ＤＮ通信回線、ＤＳＶＮ通信回線、一般電話、公衆回
線、専用回線、デジタル回線、携帯電話、衛星電話、Ｐ
ＨＳ、無線等の経由で監視センターの画像受信装置へデ
ータ送信させる。このとき送信機の内部設定は上記各種
の回線方式を介して監視センターより遠隔操作で行なわ
せたり、ＲＳ２３２Ｃ経由のローカル操作でパソコンよ
り行なわせる。また、防犯・監視用途を考慮してアラー
ム入力によりアラーム時は自動発報させ、監視・観察用
途を考慮して遠隔からの監視カメラコントロールを機能
させる。このとき前記ＤＳＶＮ通信回線は、データ信号
と音声信号とをデジタル方式により分離して通信させ
る。また、前記ＩＳＤＮ通信回線によれば、画像信号、
音声信号、データ信号の転送を行なうＩＳＤＮ通信回線
モードに対し、時分割多重変調により形成される２つの
Ｂチャンネルのうち一方のチャンネルと時分割多重変調
により形成されるＤチャンネルとを利用して画像信号の
みのが伝送されるモードと、時分割多重変調により形成
される２つのＢチャンネルのうち他方のチャンネルと時
分割多重変調により形成されるＤチャンネルとを利用し
て画像信号＋音声信号または高速画像信号の少なくとも
いずれかが伝送されるモードとが監視センター側からの
遠隔制御により、またはローカル操作でパソコンにより
任意に選択可能とさせ、画像、音声、および指令データ
等の全てを店舗と監視センターとの間で双方向に利用す
ることを可能にする。また、監視カメラの画像情報を記
録媒体に記憶させておくことにより、アラーム入力前後
の画像をパソコンを通じて映像再現させる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る動画像・音声
伝送装置を図にした実施の形態に基づいて説明する。図
１は無人店舗と監視センターとを総合デジタル通信網
（ＩＳＤＮ）ラインまたはＤＳＶＮ通信回線方式、一般
電話、公衆回線、専用回線、デジタル回線、携帯電話、
衛星電話、ＰＨＳ、無線、その他のネットワークと多種
の通信方式で伝送が可能とする方式で結んで、例えば無
人店舗等の状況の各種遠隔監視・管理／制御、店舗内で
の犯罪防止、警備、ＦＡをはじめ管理等各種産業での警
備、管理、制御、あるいは在宅医療、遠隔医療、在宅学
習等の医療、教育、放送、さらには事故、防災、災害対
策等の緊急時での対策や報道での応用に対処できる動画
像・音声伝送装置を構築した概要を示すブロック図であ
る。１は動画像・音声伝送装置本体を構成する所謂画像
送信端末機本体であり、重量約３．６ｋｇ、外形寸法約
２７０×３２０×６５（ｍｍ）のコンパクトなボックス
タイプのマザーボード形態を成してあり、壁掛け可能な
デザインでコネクタや端子台等は全て本体１内に格納さ
れ、配線を行なう際には前面のビス部材を外して開蓋さ
せてから行なうものとし、最低上下および背面を配線方
向となるように構成されている。また、自然空冷式でゴ
ミが入らずに空気が流れる構造にされている。この画像
送信端末機本体１に内蔵されたプリント板２には、店舗
側に設置された例えば４台の監視カメラ（カメラ１、カ
メラ２、カメラ３、カメラ４）に夫々接続されたビデオ
信号線を配線させるためのビデオ信号入力部３Ａ，３
Ｂ，３Ｃ，３Ｄとして例えばＢＮＣコネクタ（ＢＮＣ
１，ＢＮＣ２，ＢＮＣ３，ＢＮＣ４）を配してあり、こ
のＢＮＣコネクタにプリント板２のシルク印刷に従って
ビデオ信号線を配線させるようにしてある。このＢＮＣ
コネクタにより自動または手動で監視カメラを切り換え
てリアルタイムで動画像を転送し、警備開始中は常に監
視カメラをスキャンして画像記憶しているため、アラー
ム入力以前の画像をいつでも見ることができるようにし
ている。

【００１５】また、プリント板２のＢＮＣコネクタの後
側（ＢＮＣ２の裏あたり）には８ピンのモジュラーコネ
クター４を配し、これにＩＳＤＮ通信回線入出力部また
はＤＳＶＮ通信回線入出力部として回線接続装置（ＤＳ
Ｕ）５を連結させ、これにより店舗側の画像信号、音声
信号、データ信号を監視センター側へ転送させるための
ＩＳＤＮ通信回線またはＤＳＶＮ通信回線と接続させる
ようにしてある。このときＩＳＤＮ通信回線入出力部の
場合として例えばＩＮＳネット６４をプリント板に配し
ており、画像信号、音声信号、データ信号の転送を行な
うＩＳＤＮ通信回線モードに対し、２つのＢチャンネル
のうち一方のチャンネルとＤチャンネルとを利用して画
像信号のみのが伝送されるモードと、２つのＢチャンネ
ルのうち他方のチャンネルとＤチャンネルとを利用して
画像信号＋音声信号または高速画像信号の少なくともい
ずれかが伝送されるモードとが監視センター側からの遠
隔制御により任意に選択可能となるように構成されてい
る。

【００１６】一方、ＤＳＶＮ通信回線入出力部の場合、
データ信号と音声信号とをデジタル方式により分離させ
て監視センター側へ転送させるものとしている。またこ
のときの本体内設定は全て監視センター側よりこのＩＳ
ＤＮ通信回線またはＤＳＶＮ通信回線を介して遠隔操作
にて行なえるようにされている。

【００１７】また画像送信端末機本体１内に内蔵された
プリント板２には、監視カメラからの前記ビデオ信号入
力部３Ａ，３Ｂ，３Ｃ，３Ｄを介して入力された画像信
号例えば画素数６４０×４８０〜１６０×１２０ピクセ
ルをアナログ−デジタル変換させコード化およびデータ
圧縮して監視センターの動画像受信装置にデータ転送す
るためのエンコーダー圧縮器６を配してある。また画像
はコンポジット入力でありＮＴＳＣ方式カラー信号を選
択入力してＡ／Ｄ変換後、エンコーダー圧縮器６により
画像圧縮するもので、標準４入力を備えている。

【００１８】このときアラームが発生した場合には、画
像と共に対応するカメラナンバーと時刻を内部メモリー
に保存し、その保存形式は以下の３タイプから選択でき
るようにされている。

【００１９】すなわち、アラーム発生後、回線接続まで
の間にメモリが許す限り画像を保存する場合と、待機
中、連続的に画像を取り込み、メモリーが一杯になった
場合は古い画像を消去して書き込み、そしてアラームが
発生した時点で取り込みを停止させる場合と、待機中、
連続的に画像を取り込み、メモリーが一杯になった場合
は古い画像を消去して書き込み、そしてアラームが発生
した時点から指定枚数を取り込み停止する場合とが考え
られる。

【００２０】このとき、取り込んだ画像は削除コマンド
にて削除され、また取り込み画像は削除するまで随時呼
び出すことができるようにされている。そして画面分割
なしの場合は選択された入力画像のみを監視センター側
へ送り、４分割の場合は選択された４入力画像をスキャ
ンして順番に監視センター側へ送った後、監視センター
側にて４分割表示させるようにしている。また、画像取
り込み枚数は中解像度にて標準１０枚程度で、メモリを
増設することにより最大１００枚程度まで段階的に増設
できるようにしてあり、画像メモリへの書き込みは、最
初にアラームの発した監視カメラに全てのメモリを割り
振りするタイプと、稼動しているカメラに均等にメモリ
を割り振りするタイプとを設けてある。

【００２１】そして、画像送信端末機本体１内に内蔵さ
れたプリント板２には各種メモリーカード、ＨＤＤ、モ
デムカード等を接続し動画像・音声情報を記録保存させ
るＰＣＭＣＩＡ接続部７と、パソコン、カメラコントロ
ール、カメラアラーム入力・制御出力等の外部オプショ
ン機器を増設するためのインターフェース８として例え
ばＲＳ２３２Ｃ、ＲＳ４２２等を配してある。このイン
ターフェース８としてＲＳ２３２Ｃを使用することで端
子台上方の４ビットのディップスイッチＤＳＷを介して
ＲＳ２３２Ｃ経由でパソコンより内部設定の変更、モニ
ターがローカル操作にて行なえるようにされている。
尚、ディップスイッチＤＳＷ内の内部設定スイッチがオ
フの場合には、監視センター側より透過的にＲＳ２３２
Ｃポートを遠隔制御できるようにされている。

【００２２】また、プリント板２下部の端子台には、Ａ
Ｃ１００Ｖ線、監視カメラの指示やカメラアラームの指
示等のアラーム入力・制御出力等のためのＩ／Ｏ線端子
接続部９を配してあり、プリント板２のシルク印刷に従
って配線させるようにしてある。

【００２３】このアラーム入力は、フォトアイソレーシ
ョンされた入力を８点もち、このうち４点はカメラ映像
送信のトリガとなり、残り４点は選択により単独アラー
ムまたはカメラ映像送信のアラーム発報条件として使用
できるようにしてあり、さらに入力論理設定（デフォル
トＮ／Ｃ）と入力チャタリング防止タイマ設定（デフォ
ルト５ｍＳ）を可能にしている。またこの警備開始入力
はアラーム入力に準じ、入力論理設定（デフォルトＮ／
Ｃ）とワンショットの選択ができるものとしている。

【００２４】このときアラーム入力は、端子番号１から
１０に配線するようにし、例えばカメラアラーム入力の
接点入力は端子番号８と１０の間に配線し、警備開始入
力は端子番号９と１０の間に配線し、さらに入力点数の
多い場合には外部で入力コモンを一括にして配線するも
のとしている。また制御出力は、端子番号１１から１９
に配線するようにし、例えば制御出力１は端子１１と１
９の間に配線し、出力点数の多い場合には外部で出力コ
モンを一括して配線するものとしている。このアラーム
入力・制御出力等の入出力回路は、例えば耐ノイズ性能
向上のために図３、図４に示すようなフォトカプラによ
る絶縁方式を採用している。尚、本体１にはＡＣ８５Ｖ
〜１１０Ｖ対応の使用電源１０と該本体１とアラーム入
力までの範囲の約３０分間の停電に対応した例えばＤＣ
６Ｖ鉛蓄電池内蔵のバックアップ電源１１を備えてい
る。

【００２５】尚、プリント板２には、カメラ入力を７５
オームの終端抵抗で終端するかしないかの設定用のため
のジャンパスイッチＪＳＷと、画像送信端末機本体１が
ハングアップした時やローカルで内部設定を変更する時
に使用する押しボタンスイッチＰＳＷと、入出力確認用
または電源、通信中、異常、警備中等の状態確認用のた
めのＬＥＤランプと、停電検出用コネクタとが配設され
ている。

【００２６】次いで、前記画像送信端末機本体１の内部
設定情報は、例えば送信機の電話番号・サブアドレス、
パスワード、監視センターの電話番号・サブアドレス
（アラーム別）、発呼条件（再発呼間隔・再発呼回数・
第２通報先）、定時通報時刻、画像圧縮設定（画質・画
像の大きさ）、ＩＳＤＮ通信回線モード（画像＋音声・
画像のみ・高速画像）、アラーム入力設定（論理設定・
タイマー設定）、開始入力設定（論理設定・ワンショッ
ト）、アラーム条件（演算式）、記憶画像設定（保存形
式・入力・間隔）、稼動カメラＮＯ．等である。

【００２７】また、動画像・音声伝送装置本体を構成す
る画像送信端末機本体１によれば一般の通信帯でのリア
ルタイムカラー動画像伝送を可能にするため、各分野で
の遠隔警備、管理、制御をはじめ、遠隔医療、在宅医
療、遠隔制御、在宅学習等に応用できるものである。

【００２８】次に、本発明に係る動画像・音声伝送装置
本体を構成する画像送信端末機本体１の内部設定の動作
の一例を説明するに、まずリモート操作の場合、ディッ
プスイッチＤＳＷの３ビット目をオンしてリセットスイ
ッチＰＳＷを押すと、状態確認用のＬＥＤランプが一旦
点灯してから消え、この後ＤＳＷの３ビット目をオフに
する。

【００２９】このとき、監視センター側（ホスト）より
透過的にＲＳ２３２Ｃポートを制御できる状態となり、
本体１内部設定がディフォルトとなり、ホストからの受
信が可能となる。ホストでは端末機情報を前もって編集
しておき、ホストより送信を実行する。これにより画像
送信端末機本体１は運用可能な状態となる。次いで、ロ
ーカル操作の場合、内部設定用パソコンと画像送信端末
機本体１とをＲＳ２３２Ｃ用のクロスケーブルで接続す
る。ディップスイッチＤＳＷの４ビット目をオンしてリ
セットスイッチＰＳＷを押す。状態確認用のＬＥＤラン
プが全部点灯して、ＲＳ２３２Ｃ経由でパソコンより内
部設定の変更、モニターがローカル操作にて行なえる状
態となる。内部設定用パソコンでは端末機情報を前もっ
て編集しておき、内部設定用パソコンより端末機情報の
送信を実行する。次にＤＳＷの４ビット目をオフしてリ
セットスイッチＰＳＷを押すと、状態確認用のＬＥＤラ
ンプが一旦点灯してから消え、これにより画像送信端末
機本体１はホストと接続されて運用可能な状態となる。

【００３０】以上説明した実施の形態は具体的な場合に
ついて例示されたものに過ぎず、以上の構成は本発明を
何等限定するものではない。すなわち本発明の特徴とす
るところは、カメラからの画像信号とマイクからの音声
信号をデジタル通信手段でリアルタイムにセンター装置
へ伝送する点、カメラからの画像信号およびマイクから
の音声信号を予め内部メモリーもしくはハードディスク
等の記録媒体に蓄積し、センター装置へファイル伝送す
る機能を有する点、センサー等の外部制御装置からの制
御信号により、自動的にセンター装置へカメラからの画
像信号およびマイクからの音声信号ならびに制御信号の
種類等のデータ等をデジタル通信手段でリアルタイムに
センター装置へ伝送する点、画像の解像度、画質の調整
をはじめ、カメラコントロール等の各種制御信号を受
け、センター装置からの各種制御を可能としたり、セン
ター装置からの画像および音声信号を受け、外部モニタ
ーおよびマイクに出力表示機能を有する点、各種伝送路
のインターフェースを増設することにより、各種の通信
に対応し、画像、音声をはじめ各種制御信号の伝送を可
能とする点、各種機能の操作・調整・設定等はセンター
装置からはもちろんのこと、ノートパソコンおよび増設
の制御スイッチからのローカル操作手段を有する点等に
ある。

【００３１】

【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
特に各種の通信回線経由によりホストから内部設定デー
タを端末機に送り込むリモート操作と、ＲＳ２３２Ｃ経
由で内部設定用パソコンから内部設定データを端末機に
送り込むローカル操作とが自由に切り替えることがで
き、また監視カメラのリアルタイムカラー動画像情報を
記録媒体に記憶させてアラーム入力前後の画像を保存す
ることにより、パソコンを通じて監視カメラの動画像情
報を音声情報と同時にリアルタイムで容易に再現して見
ることができる。

【００３２】また、画像送信端末機は、画像圧縮部、Ｉ
ＳＤＮ通信回線入出力部、各種のメモリーカード、ＨＤ
Ｄ、モデムカード等のＰＣＭＣＩＡ接続部、パソコン、
カメラコントロール、カメラアラーム入力・制御出力等
の外部オプション機器用のインターフェースとを備えた
携帯可能なコンパクトユニットタイプのマザーボード本
体として構成してあるので、あらゆる機器に対する設置
が簡易且つ迅速に行なえると共に互換性のある小型低消
費電力の画像送信端末機とすることができる。そして、
各分野での遠隔監視、管理、制御の実用化を可能とさ
せ、また携帯可能なため緊急時などでのその対策に効果
を発揮できる。さらに小型で低価格なため在宅医療など
の一般家庭での利用を促進させることができる等の多大
なる効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る無人店舗監視用等の画像送信端末
機の概要を示すブロック図である。

【図２】本発明に係る画像送信端末機に使用される入力
回路の一形態を示す回路図である。

【図３】本発明に係る画像送信端末機に使用される出力
回路の一形態を示す回路図である。

【符号の説明】

１…画像送信端末機本体 ２…プリント板 ３Ａ，３Ｂ．３Ｃ，３Ｄ…ビデオ信号入力部 ４…モジュラーコネクター ５…回線接続装置 ６…エンコーダー圧縮器 ７…ＰＣＭＣＩＡ接続部 ８…インターフェース ９…Ｉ／Ｏ線端子接続部 １０…使用電源 １１…バックアップ電源

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カメラからの画像信号とマイクからの音
   声信号をデジタル通信手段でリアルタイムにセンター装
   置へ伝送することを特徴とする動画像・音声伝送装置。
2. 【請求項２】 カメラからの画像信号およびマイクから
   の音声信号を予め内部メモリーもしくはハードディスク
   等の記録媒体に蓄積し、センター装置へファイル伝送す
   る機能を有する請求項１記載の動画像・音声伝送装置。
3. 【請求項３】 センサー等の外部制御装置からの制御信
   号により、自動的にセンター装置へカメラからの画像信
   号およびマイクからの音声信号ならびに制御信号の種類
   等のデータ等をデジタル通信手段でリアルタイムにセン
   ター装置へ伝送する請求項１記載の動画像・音声伝送装
   置。
4. 【請求項４】 画像の解像度、画質の調整をはじめ、カ
   メラコントロール等の各種制御信号を受け、センター装
   置からの各種制御を可能とする請求項３記載の動画像・
   音声伝送装置。
5. 【請求項５】 センター装置からの画像および音声信号
   を受け、外部モニターおよびマイクに出力表示機能を有
   する請求項３または４記載の動画像・音声伝送装置。
6. 【請求項６】 伝送方法に各種伝送路のインターフェー
   スを増設することにより、各種の通信に対応し、画像、
   音声をはじめ各種制御信号の伝送を可能とする請求項１
   乃至５のいずれか記載の動画像・音声伝送装置。
7. 【請求項７】 各種機能の操作・調整・設定等はセンタ
   ー装置からはもちろんのこと、ノートパソコンおよび増
   設の制御スイッチからのローカル操作手段とを有する請
   求項１乃至６のいずれか記載の動画像・音声伝送装置。
8. 【請求項８】 店舗内に配置された監視カメラにより撮
   像された画像信号と、店舗内に配置された異常センサー
   スイッチの作動を示すデータ信号と、店舗内に配置され
   た通話装置により生成された音声信号とをデジタル通信
   手段を介して監視センターに対して伝送するように構成
   された無人店舗監視用等の動画像・音声伝送装置であっ
   て、該動画像・音声伝送装置は、監視カメラからのリア
   ルタイムでのカラー動画像信号を入力するビデオ信号入
   力部と、該ビデオ信号入力部を介して入力された監視カ
   メラからの動画像信号をデータ圧縮する画像圧縮部と、
   該画像圧縮部から前記デジタル通信手段を経由して監視
   センターの動画像受信装置にデータ転送させるデジタル
   通信回線入出力部と、各種のメモリーカード、ＨＤＤ、
   モデムカード等を接続し動画像・音声情報を記録させる
   ＰＣＭＣＩＡ接続部と、カメラコントロール、カメラア
   ラーム入力・制御出力等の外部オプション機器を増設す
   るためのインターフェースとを備えた小型低消費電力で
   携帯可能なコンパクトユニットタイプのマザーボード本
   体とした請求項１乃至７のいずれか記載の動画像・音声
   伝送装置。
9. 【請求項９】 デジタル通信手段は、総合デジタル通信
   網（ＩＳＤＮ）方式、ＤＳＶＮ通信通信方式、一般電
   話、公衆回線、専用回線、デジタル回線、携帯電話、衛
   星電話、ＰＨＳ、無線、その他のネットワークと多種の
   通信方式で伝送が可能とする方式のいずれかによるもの
   とする請求項１乃至８のいずれか記載の動画像・音声伝
   送装置。
10. 【請求項１０】 動画像・音声伝送装置は、監視センタ
    ー側より各種の通信回線を介して内部設定を行なう遠隔
    操作手段と、前記インターフェースを介して内部設定用
    パソコンより内部設定を行なうローカル操作手段との少
    なくともいずれか一つを選択可能とさせたものである請
    求項１乃至９のいずれか記載の動画像・音声伝送装置。