JPH10191157A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JPH10191157A
JPH10191157A JP8344359A JP34435996A JPH10191157A JP H10191157 A JPH10191157 A JP H10191157A JP 8344359 A JP8344359 A JP 8344359A JP 34435996 A JP34435996 A JP 34435996A JP H10191157 A JPH10191157 A JP H10191157A
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JP
Japan
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video signal
video
output
signal
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JP8344359A
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Inventor
Kensuke Nagai
研介 永井
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 奇数フィールド映像信号と偶数フィールド映
像信号とを合わせて1フレーム分の画像としたときにレ
ベル差のない映像信号を得る。 【解決手段】 固体撮像素子1から入力される映像信号
についての奇数フィールドの信号レベルと偶数フィール
ドの信号レベルとの差を加算器10,11において所定
期間積算する。この積算結果を映像信号処理回路4,5
にフィードバックして入力映像信号を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体撮像装置に関
し、特に全画素読出し方式の固体撮像素子を用いた固体
撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、全画素読出し方式の固体撮像素
子を用いた固体撮像装置では、固体撮像素子から出力さ
れた奇数フィールド信号出力及び偶数フィールド信号出
力を、夫々独立して映像信号化している。この映像化さ
れた奇数フィールド及び偶数フィールドの映像信号は1
フレームの映像として使用される。したがって、偶・奇
夫々の映像信号のレベル差(黒レベル及び映像レベル)
は小さければ小さいほど良い。
【0003】このレベル差を最少化するために、特開平
7−250226号公報では偶・奇夫々独立して設けら
れている映像信号処理回路の黒レベル及び映像ゲインレ
ベルの設定を偶・奇夫々の映像信号レベルが同一になる
ようにボリューム(可変コンデンサ等)で調整してい
る。
【0004】また、特開平5−227429号公報で
は、ファクシミリやディジタル複写機において偶・奇夫
々の映像信号を比較し、その差を一方の信号処理回路に
フィードバックして映像信号レベルを自動調整してい
る。この場合は、目的とする被写体を撮像する前に同一
レベルの映像(例えば白一色)を撮像し、この撮像出力
レベルが偶・奇フィールドで同一になるように自動調整
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平7−2
50226号公報に記載されている固体撮像装置では、
ボリューム等でレベル設定しているため、調整のばらつ
きが生じる他、設定後の外的ショックや経時変化、信号
処理回路に使用されている各素子の温度特性のばらつき
等によって、出荷後に偶・奇両信号に出力レベル差が生
じてしまうという欠点がある。
【0006】また、上述した特開平5−227419号
公報に記載されている固体撮像装置によれば、ファクシ
ミリやコピー機のようなものについては被写体や入光量
を調整できる。しかし、例えばFA用途に使用するカメ
ラや監視カメラ等では、基準となる被写体を撮像するの
が難しい。よって、偶・奇両信号に出力レベル差が生じ
てしまうという欠点がある。
【0007】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的は奇数フィール
ド映像信号と偶数フィールド映像信号とを合わせて1フ
レーム分の画像としたときにレベル差のない映像信号を
得ることのできる固体撮像装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による固体撮像装
置は、固体撮像素子と、この固体撮像素子から入力され
る映像信号についての奇数フィールドの信号レベルと偶
数フィールドの信号レベルとの差を所定期間積算する映
像レベル差加算手段と、この加算手段の積算結果に応じ
て前記入力映像信号を補正する補正手段とを含むことを
特徴とする。
【0009】また、本発明による他の固体撮像装置は、
固体撮像素子と、この固体撮像素子から入力され基準黒
レベル信号を含む映像信号の奇数フィールドの基準黒レ
ベル信号と偶数フィールドの基準黒レベル信号との差を
所定期間積算する黒レベル差加算手段と、この加算手段
の積算結果に応じて前記入力映像信号を補正する補正手
段とを含むことを特徴とする。
【0010】そして、上記所定期間は、映像信号の1フ
ィールドに相当する時間であることを特徴とする。ま
た、上記補正手段による補正は、上記前記映像信号の垂
直ブランキング期間において行われることを特徴とす
る。
【0011】要するに本固体撮像装置は、固体撮像素子
から入力される映像信号についての奇数フィールドの信
号レベルと偶数フィールドの信号レベルとの差を所定期
間積算し、この積算結果に応じて入力映像信号を補正す
るのである。そして、積算する期間は、映像信号の1フ
ィールドに相当する時間としている。また補正は、映像
信号の垂直ブランキング(以下、Vブランキング)期間
において行われる。
【0012】このように、本発明では偶・奇フィールド
のレベル差をフィードバックし、映像信号レベルを制御
するため、常時どのような環境においても偶・奇両フィ
ールドの映像信号出力レベル差を最少にすることができ
る。また1画素や1ライン毎のレベル差をすぐフィード
バックするのではなく、1フィールド分の出力信号レベ
ル差を加減算しVブランキング中にフィードバックする
ので、1画面中でのレベル変動がなく、また外乱ノイズ
がフィードバック値に影響を与えずらい。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0014】図1は本発明による固体撮像装置の実施の
形態を示すブロック図である。同図において、全画素読
出し固体撮像素子(以下、CCD)は奇数フィールド信
号及び偶数フィールド信号を同時に2ラインで出力す
る。この出力信号はサンプルホールド回路(S/H)2
及び3に夫々入力され、1画素毎の映像情報が取出され
る。サンプルホールドに必要なサンプルホールドパルス
はタイミング発生回路18より発生される。サンプルホ
ールド回路2,3の出力は偶・奇夫々独立した映像信号
処理回路4及び5に夫々入力される。
【0015】映像信号処理回路4,5では、映像レベル
設定,ガンマ補正,ホワイトクリップ設定,黒レベル設
定,SYNC付加(同期信号付加)等の処理が行われ映
像信号化される。ここで奇数フィールド映像信号処理回
路4のみ映像レベル調整端子41,黒レベル調整端子4
2に接続されている調整器19,20により黒レベル及
び映像レベルを予め設定しておく。偶・奇夫々の映像信
号処理回路4,5からの映像信号出力は差動増幅器6,
7に入力される。映像信号レベルは、ここで映像レベル
及び黒レベルの各経路に分岐させる。
【0016】まず最初に映像レベルのフィードバック経
路について説明する。差動増幅器6は、入力された偶・
奇夫々の映像信号のレベル差を連続的に出力する。例え
ばある時点での奇数フィールド映像信号レベルが+0.
6[V]、偶数フィールド映像信号レベルが+0.4
[V]なら差動増幅器6の出力値は0.6[V]−0.
4[V]=0.2[V]となる。また、奇数フィールド
出力値が+0.4[V]の時、偶数フィールド出力値が
+0.6[V]であれば差動増幅器6の出力値は、0.
4[V]−0.6[V]=−0.2[V]というように
出力される。
【0017】次に差動増幅器6の出力はA/D変換器8
に入力される。差動増幅器6の出力は±の値として出力
されるので、A/D変換器8は0レベルをオフセットし
ておいて、正負の値をディジタル信号化できるようにし
ておく。
【0018】また、本回路では、映像期間のレベル差だ
けを1画素毎にA/D変換するのでサンプリングのタイ
ミングは、サンプルホールドパルスのタイミングで映像
期間だけ逐次行われる。このA/D変換するタイミング
はタイミング信号発生器18より出力される。これを映
像レベルサンプリングパルスとする。A/D変換器8の
出力値は加算器10に入力される。
【0019】加算器10はA/D変換器8の出力値を映
像レベルサンプリングパルスのタイミングで加算(積
算)していく。また、A/D変換器8の出力値が正負の
値を送出しているので加算器10にも0レベルのオフセ
ットを持たせ、加減算の計算を行わせる。加算器10の
出力値は、D/A変換器12に入力される。
【0020】D/A変換器12は、映像レベルサンプリ
ングパルスのタイミングでD/A変換する。また、加算
器10の出力は、正負の値で出力されているので、D/
A変換器10の出力は、正負のアナログ値で出力され
る。
【0021】次に偶・奇夫々の映像レベルの差を偶数フ
ィールド映像信号処理回路5にフィードバックさせる。
この場合、例えば、1ライン毎にフィードバックをかけ
ると瞬間的なノイズがどちらか一方のフィールドに入っ
たり、被写体の白と黒との境がちょうど奇数フィールド
と偶数フィールドのラインの間に入ってしまった時な
ど、正常な映像レベルで偶数フィールド映像信号処理回
路が映像信号を出力しているにもかかわらず次の1H
(水平走査期間)時に映像レベルを自動調整し、不適切
な映像レベルとなってしまう。このため、被写体に忠実
な画像ではなくなってしまう。
【0022】そこで本発明では、1フィールド間レベル
差を加減算した値をVブランキング期間中に送出させ
る。このことにより、瞬間的なノイズが入ったり、特殊
な被写体を撮像しても1フィールド期間内で見た場合に
奇数フィールドと偶数フィールドとにほぼ同等のノイズ
や被写体が入ると考えられるので、安定した映像レベル
調整が行える。また、このことにより従来例で説明した
ある基準となる被写体を撮像し、自動調整をするような
ことをしなくて済む。以上のように1フィールドに1回
偶数フィールド映像信号処理回路にレベル差をフィード
バックするのに出力ゲート回路14が必要になる。
【0023】出力ゲート回路14には、D/A変換器1
2より逐時映像レベル差の加減算値が入力される。この
値を、Vブランキング期間中に出力ゲート回路14より
出力する。この出力タイミングは、タイミング信号発生
器18から送出される出力ゲートパルスにより制御され
る。
【0024】また、加算器10は1フィールド期間出力
レベル差を加減算した後、その計算結果を0レベル(出
力差なし)の状態にリセットする。このリセットパルス
には、タイミング発生器18から送出される出力ゲート
パルスを使用する。出力ゲート回路14から1フィール
ドに1回出力される映像レベル差の信号は、偶数フィー
ルド映像信号処理回路5にフィードバックする際に、映
像信号処理回路をコントロールできるようなレベルに変
換する必要がある。このような補正を行うのが補正値出
力回路16である。
【0025】補正値出力回路16より出力される映像レ
ベルコントロール信号は偶数フィールド映像信号処理回
路5の映像レベル調整端子51に入力され、奇数フィー
ルド映像信号出力の映像レベルとのレベル差が最少にな
るように偶数フィールド映像信号の映像レベルを1フィ
ールドに1回補正する。
【0026】次に、黒レベルのフィードバック方法につ
いて説明する。基本的な方法は映像レベルフィードバッ
ク方法と同じなので、異なる部分のみ詳細に説明する。
【0027】偶・奇夫々の映像信号処理回路4,5から
黒レベル比較用映像信号が差動増幅器7に入力される。
この黒レベル比較用映像信号とは通常の映像信号では被
写体を撮像した時に黒レベルがどれかを検出するのが難
しいので、黒だけの信号部分を映像信号の1期間に付け
た映像信号である。
【0028】差動増幅器7の出力は、連続して映像信号
全てのレベル差を出力しているので、この中で黒部分の
みのレベル差を摘出しA/D変換器9によりディジタル
信号化する必要がある。この黒部分の比較値だけを摘出
するタイミングを制御するのがタイミング信号発生器1
8から送出される黒レベルサンプリングタイミングパル
スである。黒レベルも映像レベルと同様に黒レベル期間
のレベル差だけを、1画素毎にA/D変換するので、サ
ンプリングのタイミングは、サンプルホールドパルスの
タイミングで黒レベル期間だけ逐次行われる。
【0029】A/D変換器9の出力は映像レベルフィー
ドバックの方式と同様に、→加算器11→D/A変換器
13→出力ゲート回路15→補正値出力回路17の順に
通過し、1フィールドに1回Vブランキング期間中に偶
数フィールド映像信号処理回路5の黒レベル調整端子5
2にフィードバックされる。そして、奇数フィールド映
像信号出力の黒レベルとのレベル差が最少になるよう
に、偶数フィールド映像信号の黒レベルが1フィールド
に1回補正される。また、加算器11の計算結果は加算
器10と同様にタイミング信号発生器18から送出され
る出力ゲートパルスにより1フィールドに1回リセット
される。
【0030】以上説明した方法により、全画素読出し方
式の固体撮像素子を用いた固体撮像装置において偶・奇
両信号の出力レベル差を常に低減することができるので
ある。
【0031】次に、本装置の動作について図1及び図2
〜図4を参照して詳細に説明する。まず、偶・奇両フィ
ールドの映像信号出力の映像レベルの比較方法とその比
較値をサンプリングするタイミングについて説明する。
図2(a)及び(b)は図1の偶・奇夫々の映像信号処
理回路4,5からの映像信号出力波形の一例である。図
2(a)は奇数フィールド映像信号出力波形を示し、図
2(b)は偶数フィールド映像信号出力波形を2Hの期
間示したものである。
【0032】この偶・奇夫々のフィールドの映像出力は
図1の差動増幅器6に入力され、そのレベル差が逐次比
較される。図1の差動増幅器6の出力は、奇数フィール
ド映像信号出力−偶数フィールド映像信号出力となる。
この出力波形を示したものが図2(c)である。ここで
は、偶・奇夫々の映像信号出力のレベル差が全くない時
を0レベルとし、奇数フィールド映像信号出力の方が大
きければそのレベル差を+(プラス)の値として出力
し、偶数フィールド映像信号出力の方が大きければその
レベル差を−(マイナス)の値として出力する。
【0033】次に、図1の差動増幅器6の出力は図1の
A/D変換器8に入力されA/D変換される。図1のA
/D変換器8に入力された映像レベル比較値を、ディジ
タル値に変換する時のサンプリングのタイミングを示し
たものが、図2(d)の波形である。このサンプリング
は1画素毎の映像信号比較値を有効の映像期間だけ行う
ため、サンプルホールドパルスのタイミングで有効の映
像期間だけ行う。
【0034】図2(e)は、図2(c)の映像信号比較
値を図2(d)のタイミングでサンプリングした時の波
形であり、離散的な波形となる。図2(e)の波形はデ
ィジタル信号化され、図1の加算器10に入力される。
図1の加算器10は、映像信号比較値を加減算し、逐次
その結果を図1のD/A回路12に出力する。
【0035】図1のD/A変換器12は映像信号比較値
の加減算結果を逐次D/A変換し、出力する。図1の加
算器10の1フィールド期間行った加減算計算結果を図
1の偶数フィールド映像信号処理回路5の映像レベル調
整端子51にVブランキング期間中にフィードバックす
るために図1の出力ゲート回路14は図3に示されてい
るタイミングで図1のD/A変換器13の出力値を送出
する。すなわち、図3(a)に示されている映像信号出
力波形のVブランキング期間において、出力ゲート回路
14からパルスが出力される。
【0036】この送出されたフィードバック値は、図1
の補正値出力回路16により図1の偶数フィールド映像
信号処理回路5の映像レベルを制御できる値に変換され
図1の偶数フィールド映像信号処理回路5の映像レベル
調整端子51に入力される。これにより、偶数フィール
ド映像信号出力の映像レベルは、奇数フィールド映像信
号出力の映像レベルとのレベル差がなくなるように、1
フィールドに1回、Vブランキング期間中に自動調整さ
れる。また、図1の加算器10の加減算値は、図1のタ
イミング信号発生器から出力される出力ゲートパルスに
より1フィールドに1回、Vブランキング期間中にリセ
ットされる。
【0037】次に、偶・奇両フィールドの映像信号出力
の黒レベルの比較方法と、その比較値をサンプリングす
るタイミングについて説明する。図1の偶・奇両映像信
号処理回路4,5の映像信号出力では、通常の被写体を
撮像した場合に黒だけの(全く光が入光しない)部分を
検出するのは、難しい。一方、入光させない状態を作る
ことは、固体撮像装置を使用する際に、入光させない状
態を映像の1期間作らなければならないという制限をつ
けてしまい、使用上のフレキシビリティを失うことにな
る。
【0038】そこで黒レベルの部分だけを摘出できるよ
うな映像信号が必要となる。本装置では映像信号のオプ
ティカルブラック部(OB)を利用する。
【0039】ここで、CCDは入光されると各画素よ
り、入光量に比例した電荷が放出され、その電荷量によ
り映像情報を得ている。しかし、入光量が0でもある程
度の電荷が放出され、暗電流となる。そこで、CCDで
はわざと入光量が0の部分を作り、一水平期間中の一部
分に入光量0の部分を付加している。これがオプティカ
ルブラック部であり、映像信号を作る際の基準レベルと
なる。図4(a)に示されているCCD画素エリア部の
概略図中の斜線部分がオプティカルブラック部であり、
同図(b)の映像信号波形中のOB部分に相当する。
【0040】図4(a)は偶数フィールド映像信号処理
回路5のブロック図の一例を示したものである。このブ
ロック図中のセットアップ(SET UP)58では、
映像信号のオプティカルブラック部を基準に、映像信号
の黒のレベル設定を行っている。この時点では、映像信
号上で黒レベルと映像レベルとが区別されているので、
この信号を黒レベルのレベル比較用に使用する。図5
(b)は黒レベル比較用映像信号を示したものである。
このように信号上で黒レベル部と有効映像期間とが区別
されている。この信号は図1の差動増幅器7に入力さ
れ、偶・数両映像信号が連続的に比較される。
【0041】ここで、図1中のサンプルホールド回路3
は、CCDからの出力波形を画素毎にサンプルし、連続
した映像情報を出力している。しかし、このサンプルホ
ールド回路は、映像のレベルまで決定してわけではな
い。例えば、400[lux]の光が入光した時に、映
像信号出力が75[Ω]終端で1.0[Vpp]したい
場合に、ゲインコントロール部53にてサンプルホール
ド回路3からの映像信号を任意の値に増幅している。こ
のゲインコントロール部53には、上述した映像レベル
調整端子51にフィードバックされた信号が印加され
る。
【0042】ゲインコントロール部53からの出力に
は、サンプルホールドパルスのサンプリング波形が残っ
ている。このため、トラップ部(Trap)54におい
て、このサンプルホールド周波数及び他の外来ノイズを
除き、映像信号だけを取出している。
【0043】この取出された映像信号は、ガンマ補正部
55に入力され、映像信号をブラウン管特性に合わせる
ようにイコライジングが行われる。このガンマ補正は、
モニタテレビジョン等で画像を監視する場合に行われ
る。
【0044】クランプ部56では、上述したオプティカ
ルブラック部の値で水平期間中は電圧レベル(黒レベ
ル)を一定に保っている。ホワイトクリップ部57では
映像信号出力の上限を決定している。例えば、75
[Ω]終端で映像信号出力が1.2[V]以上不要の場
合等において、1.2[V]でクランプし1.2[V]
以上出力されないようにする。
【0045】次に、セットアップ部58では、クランプ
部56で保持されたオプティカルブラック部のレベルを
映像信号出力とした場合に、どの位の値にするのかの調
整が行われる。このセットアップ部58には、上述した
黒レベル調整端子52にフィードバックされた信号が印
加される。このセットアップ部58の出力はそのまま黒
レベル比較用映像信号となる。
【0046】ブランキングパルス部(BLK)59で
は、映像信号の水平及び垂直同期期間を決定する。シン
ク部(SYNC)60では、水平及び垂直同期パルスを
映像信号に付加するものである。 ドライバ(DRIV
ER)61においては、電力増幅が行われて映像信号が
出力される。映像信号を送出する際に、信号受け側は7
5[Ω]で受けるために、それに見あう電力が必要とな
るからである。
【0047】なお、奇数フィールド映像信号処理回路4
も同様に構成される。
【0048】図6(a)及び(b)は図1の差動増幅器
7に入力される偶・奇両黒レベル比較用映像信号の波形
の一例を示したものである。図6(c)は、図1の差動
増幅器7の出力波形を示したものであり、映像レベルの
比較と同様に0レベル(偶・奇映像信号のレベル差がな
い状態)を基準に正もしくは負のレベルで出力される。
この出力波形は図1のA/D変換器9に入力され、黒部
分のみの情報がサンプリングされる。このサンプリング
のタイミングを示したのが図6(d)である。これも映
像レベルの比較方法と同様に、1画素毎の情報を得るた
めに、サンプルホールドパルスのタイミングで黒部分の
みサンプリングするように図1のタイミング信号発生器
18から出力される。
【0049】図6(e)は、黒レベルサンプリングタイ
ミングパルスでサンプリングされた黒レベル比較値であ
り、0レベルを基準に正,負で離散的な値となる。この
黒レベル比較値は映像レベルと同様にフィードバックさ
れる。すなわち、図1のA/D変換器9によりディジタ
ル信号化されその信号を図1の加算器11で逐次加減算
し、1フィールド間加減算する。この加減算結果は図1
のD/A変換器13→図1の出力ゲート回路15→図1
の補正値出力回路17を順に通り、図1の偶数フィール
ド映像信号処理回路5の黒レベル調整端子52に1フィ
ールドに1回、Vブランキング期間中にフィードバック
される。
【0050】これにより、偶数フィールド映像信号出力
の黒レベルは、奇数フィールド映像信号出力の黒レベル
とのレベル差がなくなるように1フィールドに1回、V
ブランキング期間中に自動調整される。また図1の加算
器11の加減算値は、図1のタイミング信号発生器18
から出力される出力ゲートパルスにより1フィールドに
1回、Vブランキング期間中にリセットされる。
【0051】ここで、タイミング信号発生器の構成につ
いて説明する。図7は、図1中のタイミング信号発生器
18の構成例を示すブロック図である。図7において、
タイミング信号発生器18は、CCDから出力される映
像情報を画素毎に取出すためのタイミングパルスとなる
サンプルホールドパルス190と、水平駆動信号(HD
信号)191と、垂直駆動信号(VD信号)193と、
オプティカルブラッククリップ用パルス196とを出力
する同期信号タイミング発生器180を含んで構成され
ている。また、タイミング信号発生器18は、同期信号
タイミング発生器180から出力される各信号を入力と
するアンドゲート181〜183及びインバータ184
を含んで構成されている。
【0052】また図8は、図7中の各部の動作を示す波
形図である。図8には、サンプルホールドパルス190
の他、映像情報がある画素のみから信号を取出すための
映像レベルサンプリングタイミングパルス194,黒レ
ベルサンプリングタイミングパルス197等の波形が示
されている。
【0053】図8(a)において、まずサンプルホール
ドパルス190と水平駆動信号191とをアンドゲート
181に入力し、水平ブランキング期間におけるサンプ
ルホールドパルス190のパルスを取除く。これによ
り、出力192の波形が得られる。
【0054】次に、図8(b)において、この出力19
2と垂直駆動信号193とをアンドゲート182に入力
し、垂直ブランキング期間におけるパルスを取除く。こ
れにより、映像レベルサンプリングタイミングパルス1
94の波形が得られる。
【0055】一方、上述したオプティカルブラック部の
レベルだけをサンプリングするためのサンプリングパル
スを作る。同期信号タイミング発生器180より、オプ
ティカルブラッククリップ用パルス196が出力され
る。このパルス196は映像信号のオプティカルブラッ
ク部の期間中にハイレベルとなるパルスである。
【0056】このパルス196とサンプルホールドパル
ス190とがアンドゲート183に入力されることによ
り、黒レベルだけの情報を得るための黒レベルサンプリ
ングタイミングパルス197が得られる。
【0057】なお、図7に示されているように、同期信
号タイミング発生器180から出力される垂直駆動信号
193をインバータ195で反転することによって出力
ゲートパルス195が得られる。
【0058】以上のように本装置では、奇数フィールド
映像信号と偶数フィールド映像信号とのレベル差を検知
する差動増幅器を設け、この検知結果をフィードバック
しているのである。これにより、全画素読出し方式の固
体撮像素子を用いた固体撮像装置において固体撮像素子
から同時に読出される奇数フィールド出力と偶数フィー
ルド出力を夫々独立した映像信号処理回路で映像信号化
した時に発生する奇数フィールド映像信号と偶数フィー
ルド映像信号とのレベル差を常に低減させることができ
るのである。
【0059】また本装置では、奇数フィールド映像信号
と偶数フィールド映像信号との出力レベル差を1フィー
ルド分加減算し、これをゲート回路で1フィールドに1
回フィードバックしているのである。これにより、全画
素読出し方式の固体撮像素子を用いた固体撮像装置にお
いて固体撮像素子から同時に読出される奇数フィールド
映像信号と偶数フィールド映像信号とのレベル差を、特
殊な条件下で調整することなく、自動的に最少にするこ
とができるのである。
【0060】なお以上は、映像レベル及び黒レベルを共
に調整する場合について説明したが、いずれか一方の調
整のみを行っても奇数フィールド映像信号と偶数フィー
ルド映像信号とを合わせて1フレーム分の画像としたと
きにレベル差の少ない映像信号が得られることは明らか
である。例えば、映像レベルのみを調整する場合には、
映像レベル調整のためのフィードバックループを設けれ
ば良い。
【0061】請求項の記載に関連して本発明は更に次の
態様をとりうる。
【0062】(1) 前記補正手段は、前記映像信号を
サンプルホールドした結果に対するゲインを変化制御す
ることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
【0063】(2) 前記補正手段は、前記映像信号の
基準黒レベル信号の出力レベルを変化制御することを特
徴とする請求項2記載の固体撮像装置。
【0064】(3) 前記補正手段は、前記積算結果を
前記映像信号の垂直ブランキング期間にのみ出力するゲ
ートを含むことを特徴とする請求項4記載の固体撮像装
置。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、固体撮像
素子から入力される映像信号についての奇数フィールド
の信号レベルと偶数フィールドの信号レベルとの差を所
定期間積算し、この積算結果に応じて入力映像信号を補
正することにより、奇数フィールド映像信号と偶数フィ
ールド映像信号とを合わせて1フレーム分の画像とした
ときにレベル差のない映像信号が得られるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による固体撮像装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の固体撮像装置の動作を示す波形図であ
る。
【図3】図1の固体撮像装置中の出力ゲートの動作を示
す波形図である。
【図4】図(a)はオプティカルブロック部を示す画素
エリア図、図(b)は図(a)に対応する波形図であ
る。
【図5】図(a)は図1中の映像信号処理回路の内部構
成例を示すブロック図、図(b)は黒レベル比較用映像
信号を示す波形図である。
【図6】図(a)〜(e)は、黒レベル比較方法及びサ
ンプリングタイミングを示す波形図である。
【図7】図1中のタイミング信号発生器18の構成例を
示すブロック図である。
【図8】図(a)及び(b)は、図7中の各部の動作を
示す波形図である。
【符号の説明】
1 固体撮像素子 2,3 サンプルホールド回路 4,5 映像信号処理回路 6,7 差動増幅器 8,9 A/D変換器 10,11 加算器 12,13 D/A変換器 14,15 出力ゲート 16,17 補正値出力回路 18 タイミング信号発生器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体撮像素子と、この固体撮像素子から
    入力される映像信号についての奇数フィールドの信号レ
    ベルと偶数フィールドの信号レベルとの差を所定期間積
    算する映像レベル差加算手段と、この加算手段の積算結
    果に応じて前記入力映像信号を補正する補正手段とを含
    むことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 固体撮像素子と、この固体撮像素子から
    入力され基準黒レベル信号を含む映像信号の奇数フィー
    ルドの基準黒レベル信号と偶数フィールドの基準黒レベ
    ル信号との差を所定期間積算する黒レベル差加算手段
    と、この加算手段の積算結果に応じて前記入力映像信号
    を補正する補正手段とを含むことを特徴とする固体撮像
    装置。
  3. 【請求項3】 前記所定期間は、前記映像信号の1フィ
    ールドに相当する時間であることを特徴とする請求項1
    又は2記載の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段による補正は、前記映像信
    号の垂直ブランキング期間において行われることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の固体撮像装置。
JP8344359A 1996-12-25 1996-12-25 固体撮像装置 Pending JPH10191157A (ja)

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