JPH10188614A

JPH10188614A - 車輌用灯具

Info

Publication number: JPH10188614A
Application number: JP8350264A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Machida; 勉町田
Original assignee: Koito Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1996-12-27
Filing date: 1996-12-27
Publication date: 1998-07-21

Abstract

(57)【要約】【課題】プリント基板および半田付け工程が不要で、
部品点数の削減、製造工程の簡素化、信頼性の向上並び
に製造コストの低減を図る。【解決手段】それぞれ２つの圧入係止部３６を有する
複数個の導電性金属片２５を隣接するＬＥＤ８間に配置
する。ＬＥＤ８の各リード１３を隣接する２つの金属片
２５の圧入係止部３６にそれぞれ圧入することにより複
数個のＬＥＤ８を金属片２５を介して直列に接続する。
金属片２５を灯具ボデイ２２の内面に突設した金属片取
付部３２の係止溝３４に圧入する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、光源として発光ダ
イオード（以下、ＬＥＤと称す）を用いた車輌用灯具に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ＬＥＤを光源として用いた車輌用
灯具としては、ハイマウントストップランプ（以下、単
にランプとも言う）が知られている（実公平５−３０２
４７号公報等）。このランプは、リアスポイラ内、ルー
フ上、後部室内等に設置されブレーキ操作時に制動灯と
ともに点灯されることにより、後続車ドライバに注意を
喚起させ、追突事故等を未然に防止するものである。

【０００３】図１６に上記の実公平５−３０２４７号公
報に開示されたハイマウントストップランプを示す。こ
のランプ１は、灯体２を構成する灯具ボデイ３と前面レ
ンズ４を備え、リアスポイラ５の開口部６内に前面レン
ズ４を外部に露呈させて組み込まれている。灯体２は、
車幅方向に長く形成され、内部にはプリント配線基板７
とインナーレンズ１０が組み込まれている。プリント配
線基板７は、表面側に複数個のＬＥＤ８と、電流制御用
抵抗９および逆電流防止用ダイオード（図示せず）が実
装され、灯具ボデイ３内に設けた図示しない接点ばねを
介して灯具側コード１１に接続されている。灯具側コー
ド１１は、灯具ボデイ３の背面側に設けたコード導出口
１２より灯体２の外部に導出され、図示しない車体側コ
ードを介して電源（バッテリ）に接続されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来のランプ
１においては、製造工程数が多く、また信頼性に問題が
あった。すなわち、従来は部品自動挿入機によってＬＥ
Ｄ８のリード１３、電流制御用抵抗９のリード１４およ
び図示しない逆電流防止用ダイオードのリードをプリン
ト配線基板７に設けたリード挿通孔にそれぞれ自動挿入
してディップ半田法、リフロー半田法等によりプリント
配線基板７のランド部に半田付けしていた。そのため、
半田付け工程ならびにプリント配線基板の洗浄工程（フ
ラックスの除去）が必要で、作業工数が増加する。しか
も、設備が大がかりとなり、製造コストも増加する。ま
た、半田接続部に大きな応力が加わると半田が剥離し易
く、半田付けの信頼性に問題がある。特に、図１７に示
すようにランプ形状が大きく湾曲したものにおいては、
プリント配線基板７をランプ形状と一致するように曲げ
る必要があるため、半田接続部に大きな応力が加わり、
半田が一層剥離し易く、信頼性を低下させる。さらに、
プリント配線基板７と外部コード１１を図示しない板ば
ねを介して接続しているため、板ばねが必要で部品点数
および組立工数が増加する。

【０００５】本発明は上記した従来の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、プリン
ト配線基板および半田付け工程が不要で、部品点数の削
減、製造工程の簡素化、信頼性の向上ならびに製造コス
トの低減を図るようにした車輌用灯具を提供することに
ある。また、本発明は、車体コーナー部等に取付けられ
る湾曲した灯具に適用して好適な車輌用灯具を提供する
ことにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第１の発明は、複数個のＬＥＤを用いた車輌用灯具に
おいて、複数個の圧入係止部を有する複数個の導電性金
属片を備え、前記ＬＥＤの２つのリードをそれぞれ異な
る導電性金属片の圧入係止部に圧入係止させることによ
りＬＥＤを前記導電性金属片によって電気的に接続した
ことを特徴とする。また、第２の発明は、複数個のＬＥ
Ｄを用いた車輌用灯具において、それぞれ２つの圧入係
止部を有し隣接するＬＥＤ間に配置される複数個の導電
性金属片を備え、隣接する金属片の隣接する圧入係止部
にＬＥＤの各リードをそれぞれ圧入係止させることによ
り複数個のＬＥＤを直列に接続したことを特徴とする。
また、第３の発明は、複数個のＬＥＤを用いた車輌用灯
具において、複数個の圧入係止部を有する複数個の導電
性金属片を備え、前記ＬＥＤを所要個数のＬＥＤごとに
分けて複数個のＬＥＤブロックとし、各ＬＥＤブロック
のＬＥＤの各リードを異なる２つの導電性金属片の圧入
係止部にそれぞれ圧入係止させることにより前記各ＬＥ
Ｄブロック内のＬＥＤを前記導電性金属片によって並列
に接続するとともに、各ＬＥＤブロックを電源に対して
直列に接続したことを特徴とする。また、第４の発明
は、複数個のＬＥＤを用いた車輌用灯具において、それ
ぞれ２つの圧入係止部を有しこれらの圧入係止部に隣接
するＬＥＤの一方のリードがそれぞれ圧入されることに
より複数個のＬＥＤを直列に接続する複数個の導電性金
属片と、車体側コードが接続される給電用ターミナルお
よびグランド用ターミナルと、前記金属片と前記給電用
ターミナルとを接続するプラス側金属板と、前記金属片
と前記グランド用ターミナルとを接続するマイナス側金
属板とを備え、前記プラス側およびマイナス側金属板
に、それぞれターミナル係止用と電気部品係止用の圧入
係止部を設けたことを特徴とする。さらに、第５の発明
は、上記１，２，３または４の発明において、ＬＥＤを
収納する灯体内に金属片を圧入係止させる係止溝を有す
る金属片取付部を設けたことを特徴とする。

【０００７】本発明において、金属片は圧入係止部にＬ
ＥＤのリードが圧入されることによりＬＥＤを並列また
は直列に接続する。したがって、プリント配線基板が不
要になる。また、半田付け工程ならびにそれに伴うプリ
ント配線基板の洗浄工程も不要になる。また、金属片と
金属板の圧入係止部は、ＬＥＤ、電流制御用抵抗、逆電
流防止用ダイオード、ターミナル等の電気部品を圧入に
よって係止し、これら電気部品と金属片または金属板と
を電気的に接続する。したがって、半田付け工程ならび
にそれに伴うプリント配線基板の洗浄工程を不要にす
る。金属片取付部は、係止溝によって金属片を係止す
る。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図１は本発明をハイマ
ウントストップランプに適用した一実施の形態を示す一
部を省略してカバーを取り除いた状態の平面図、図２は
図１のＡ−Ａ線断面図、図３は図１のＢ−Ｂ線断面図、
図４は図１のＣ−Ｃ線断面図、図５は図１のＤ−Ｄ線断
面図である。なお、従来技術の欄で示した構成部品等と
同一のものについては同一符号をもって示し、その説明
を適宜省略する。これらの図において、ハイマウントス
トップランプ２０は、内部に多数のＬＥＤ８が所定の間
隔をおいて横一列に配列された灯体２１を備え、リアス
ポイラ５内に組み込まれている。これらのＬＥＤ８は、
４つを１つのブロックとし、ｎ個のＬＥＤブロックに分
けれている（後述する。

【０００９】灯体２１は、赤色に着色された透明な合成
樹脂によって車幅方向に長く形成され上面が開放する細
長い箱型の灯具ボデイ２２と、不透明な合成樹脂、金属
等によって平板状に形成され灯具ボデイ２２の上面開口
部を覆うカバー２３とで構成されている。

【００１０】灯具ボデイ２２は、前記ＬＥＤ８、電流制
御用抵抗９（９1 〜９n ）、逆電流防止用ダイオード２
４、導電性金属片（単に金属片ともいう）２５、帯状の
金属板２６（２６Ａ，２６Ｂ，２６Ｃ）、ターミナル２
７（２７Ａ，２７Ｂ）等の各種電気部品を収納する容器
としての機能を有する。また、前面部２２ａの内面に多
数の凹レンズ（または凸レンズ）からなるレンズ２８
（図４）が各ＬＥＤ８に対応して一体に形成されること
によりＬＥＤ８から出た光を集光しランプ２０の前方
（車体後方）に出射させる前面レンズとしての機能をも
有している。

【００１１】前記灯具ボデイ２２の内面には、各ＬＥＤ
８を位置決め支持するＬＥＤ支持部３０と、このＬＥＤ
支持部３０の後方側に位置する金属片取付部３２が一体
に突設され、さらにその後方に前記金属板２６が灯具ボ
デイ２２の内面に沿って配設されている。ＬＥＤ支持部
３０の上面には、図２、図４および図５に示すように各
ＬＥＤ８の下部を支持する比較的浅い台形状の凹部３３
が長手方向に所定の間隔おいて複数個形成されている。
金属片取付部３２は、ＬＥＤ支持部３０と略同一長さで
これより高く形成され、上面に前記金属片２５が圧入さ
れる係止溝３４が略全長にわたって形成されている。係
止溝３４の上端開口部は、金属片２５の挿入を容易にす
るためＶ字状に開いている。また、係止溝３４は、図６
に示すように仕切壁３４Ａによって各金属片２５ごとに
仕切られ、これによって隣り合う金属片２５どうしがシ
ョートしないようにしている。

【００１２】前記金属片２５は、銅、黄銅等の薄い導電
材によって図６に示すように上向きのコ字状に形成され
ることにより水平方向に延在する基部２５ａと、基部２
５ａの両端に上方に延在するように一体に設けられた一
対の支持部２５ｂとからなり、また各支持部２５ｂの上
面中央には、溝からなる圧入係止部３６が形成されてい
る。圧入係止部３６の溝幅は、ＬＥＤ８、電流制御用抵
抗９のリード径（もしくはリード幅）より小さく、開口
部がリードの圧入を容易にするためＶ字状に開口してい
る。このため、圧入係止部３６はＹ字状の溝とされる
が、リードレスの抵抗９が用いられる場合には、図７に
示すようにスリット３６ａと、このスリット３６ａに下
端が連通し抵抗９の端部が圧入嵌合される上方に開放し
た丸孔部３６ｂとからなる圧入係止部３６とすればよ
い。また、各支持部２５ｂの外側面には、前記仕切壁３
４Ａに食い込むことにより金属片２５が係止溝３４から
抜け出すのを防止する抜け防止用爪３８が一体に突設さ
れている。この場合、左側と右側の支持部２５ｂとで
は、抜け防止用爪３８の高さが異なっている。これは、
仕切壁３４Ａが極めて薄いため、同一高さに設けたと
き、仕切壁３４Ａを突き破って互いに接触するのを防止
するためである。このような金属片２５はＬＥＤ８の配
列ピッチと略等しい長さを有し、前記金属片取付部３２
の係止溝３４内に上方から圧入され、各支持部２５の抜
け防止用爪３８が仕切壁３４Ａに食い込むことにより抜
けを防止されて係止される。この状態において、各支持
部２５ｂの上端部は、図８に示すように前記金属片取付
部３２の上方に突出している。また、両支持部２５ｂの
圧入係止部３６は隣り合う２つのＬＥＤ８，８の隣接す
る一方のリードにそれぞれ対応する。

【００１３】前記金属板２６は、金属片２５と同様に
銅、黄銅等の薄い導電材によって形成され前記金属片２
５とターミナル２７（２７Ａ，２７Ｂ）を接続するとと
もに前記電流制御用抵抗９、逆電流防止用ダイオード２
４が接続されるもので、長さの異なる３本の金属片２６
Ａ，２６Ｂ，２６Ｃで構成されている。これらの金属板
２６Ａ，２６Ｂ，２６Ｃは、端部および中間部に一体に
設けた固定部４１が図１および図９に示すように灯具ボ
デイ２２の内面に一体に突設した係止部４２に圧入固定
されている。固定部４１は、金属板２６の側縁部に延設
された舌片を上方に折り曲げかつ二つ折りに折り曲げる
ことにより形成され、図９において矢印方向の弾性を有
している。この場合、金属板２６の灯具ボデイ２２への
固定構造としては、固定部４１を係止部４２に圧入係止
する固定構造に限らず、ねじやカシメによって固定した
りあるいはこれら固定構造を適宜併用して固定してもよ
い。また、灯具ボデイ２２の成型時にアウトサート成形
によって金属板２６を同時に形成してもよい。

【００１４】ＬＥＤ８は、光軸がランプ２０の前後方向
と一致するように横向きにされて、かつ２本のリード１
３が水平方向に並ぶように横一列に所定の配列ピッチで
配列され、下部が前記ＬＥＤ支持部３０の凹部３３によ
って支持され、２本のリード１３が前記金属片取付部３
２上に位置し前記金属片２５の圧入係止部３６に圧入係
止される。この場合、各ＬＥＤ８は、２本のリード１３
が図６に示すように隣り合う２つの金属片２５，２５の
互いに隣接する支持部２６ｂ，２６ｂの圧入係止部３６
にそれぞれ圧入されることにより、金属片２５を介して
直列に接続される。また、ＬＥＤ８は、電源に対して並
列に接続されるｎ個のＬＥＤブロックＧ1 〜Ｇn に分け
られ、各ＬＥＤブロックＧ1 〜Ｇn は直列に接続された
４つのＬＥＤ８で構成されている。さらに、各ＬＥＤブ
ロックＧ1 〜Ｇn のＬＥＤ８には、前記電流制御用抵抗
９1 〜９n が前記金属片２５を介してそれぞれ直列に接
続される。これらの電流制御用抵抗９1 〜９n の２本の
リード１４ａ，１４ｂのうちその一方のリード１４ａ
は、図１に示すように前記金属片２５の圧入係止部３６
に圧入係止され、他方のリード１４ｂが金属板２６Ｂに
一体に設けた圧入係止部４５に圧入係止される。この金
属板２６Ｂの圧入係止部４５も、前記金属片２５の支持
部２５ｂと同様に形成されることにより前記圧入係止部
３６と同様なＹ字状の溝からなり抵抗９のリード１４ｂ
が圧入される係止溝４６（図３）を有している。

【００１５】前記ターミナル２７は、給電用ターミナル
２７Ａと、グランド用ターミナル２７Ｂとからなり、給
電用ターミナル２７Ａの一端側が図１および図１０に示
すように金属板２６Ｃに一体に設けた圧入係止部４７の
係止溝４８に圧入係止され、グランド用ターミナル２７
Ｂの一端が金属板２６Ｂに一体に設けた圧入係止部４９
の係止溝に圧入係止されている。一方、給電用およびグ
ランド用ターミナル２７Ａ，２７Ｂの他端部は、灯具ボ
デイ２２の背面中央に突設した筒状のコネクタ接続部５
０内に位置され、車体側コード５１がコネクタ５２（図
４）を介して接続される。金属板２６Ｃの圧入係止部４
７は、図１０に示すように金属板２６Ｃの両側縁に延設
され上方に折り曲げられることにより互いに対向する２
つの金属片４７ａ，４７ｂからなり、その上端に２つの
係止溝４８がそれぞれ形成されている。これらの係止溝
４８も、前記金属片２５の圧入係止部３６と同様にＹ字
状に形成され、前記ターミナル２７Ａが圧入される。な
お、金属板２６Ｂの圧入係止部４９も、前記圧入係止部
４７と全く同一に形成されている。

【００１６】金属板２６Ａの両端部および中間部には、
図１および図５に示すように前方に延在する複数個の延
長部５３が各ＬＥＤブロックＧ1 〜Ｇn の最先のＬＥＤ
８に対応するように一体に延設され、その先端部が上方
に略直角に折り曲げられることにより前記金属片２５の
支持部２５ｂと同一形状からなる係止部５５を形成して
いる。この係止部５５は、Ｙ字状の係止溝５６を有し、
前記金属片取付部３２の背面側に形成された切欠部５７
内に挿入され、上端部が金属片取付部３２の上方に突出
している。そして、各係止部５５の係止溝５６には、各
ＬＥＤブロックＧ1 〜Ｇn の最先のＬＥＤ８の一方のリ
ード１３が圧入係止される。

【００１７】図１１はこのようなランプ２０の電気回路
を示す図である。３本の金属板２６Ａ，２６Ｂ，２６Ｃ
のうち、２つの金属板２６Ａ，２６Ｃはプラス用で、残
りの金属板２６Ｂはグランド用である。金属板２６Ａに
は、各ＬＥＤブロックＧ1 〜Ｇn のＬＥＤ８と電流制御
用抵抗９1 〜９ｎが金属片２５を介して並列に接続され
る。金属板２６Ａと２６Ｃは、逆電流防止用ダイオード
２４を介して直列に接続される。金属板２６Ｂは、各Ｌ
ＥＤブロックＧ1 〜Ｇn のＬＥＤ８とグランド用ターミ
ナル２７Ｂを接続する。なお、逆電流防止用ダイオード
２４は、ランプ２０を電源１００に対してスイッチ１０
１を介してプラス、マイナス逆に接続したときにＬＥＤ
８が破壊されるのを防止するためのものである。

【００１８】このようなランプ２０において、金属片２
５は、自動挿入機によって金属片取付部３２の係止溝３
４に圧入係止される。金属板２６は、固定部４１と係止
部４２との係合によって灯具ボデイ２２に取付けられ
る。この金属板２６の取付けも自動挿入機による取付け
が可能である。さらに、金属片２５、金属板２６に対す
るＬＥＤ８、電流制御用抵抗９および逆電流防止用ダイ
オード２４の取付けも圧入係止部への圧入によるため、
自動挿入機による取付けが可能である。ターミナル２７
については、接続端部側を予め上方に折り曲げておき、
金属板２６Ａ，２６Ｂ，２６Ｃを取付けた後に元の形状
に戻して金属板２６Ｃに圧入係止すればよい。

【００１９】このように本発明においては、金属片２５
と金属板２６を用いてランプ２０の電気回路を形成し、
ＬＥＤ８等の電気部品を圧入によって係止させることに
より電気的および機械的に接続するようにしたので、プ
リント配線基板を不要にするとともに、ＬＥＤ８等の半
田付け工程を不要にする。したがって、半田付けの不良
の心配がなく、信頼性の高い灯具を得ることができる。
また、金属片２５は薄くて小さく、図１２に示すように
板厚方向に変形自在であるため、図１７に示したような
ランプ形状が湾曲したものに使用して好適である。ま
た、ＬＥＤ８のリード１３を圧入によって係止させてい
るので、多少の振動等によっては外れるおそれがなく、
良好な電気的接続を得ることができる。

【００２０】図１３は本発明の他の実施の形態を示す断
面図である。この実施の形態においては、合成樹脂製の
灯具ボデイ３と、この灯具ボデイ３に嵌装され超音波溶
着される断面形状がコ字状の前面レンズ４とで灯体２を
構成している。その他の構成は上記した実施の形態と同
一である。このような構成においても上記した実施の形
態と同様な作用効果が得られる。

【００２１】図１４は本発明のさらに他の実施の形態を
示す金属片の斜視図、図１５は電気回路図である。この
実施の形態においては、ランプの幅方向に長い５つの導
電性金属片２５Ａ，２５Ｂ，２５Ｃ，…２５Ｅを前後２
列に配列し、左端の金属片２５Ａの一端を電源１００の
プラス側にスイッチ１０１を介して接続し、右端の金属
片２５Ｅの一端を電源１００のマイナス側に接続してい
る。

【００２２】両端の金属片２５Ａ，２５Ｅの一端部に
は、Ｙ字状の溝からなる圧入係止部３６を有する３つの
ＬＥＤ取付部１０５が所定の間隔おいて一体に突設さ
れ、中間の金属片２５Ｂ，２５Ｃ，２５Ｄには、同じく
Ｙ字状の溝からなる圧入係止部３６を有する６つのＬＥ
Ｄ取付部１０５が所定の間隔おいて一体に突設されてい
る。１番目の金属片２５Ａの電源側とは反対側端部、す
なわちＬＥＤ取付部１０５が設けられた端部の後方に
は、２番目の接続片２５Ｂの左半部が平行に対向し、こ
の２番目の接続片２５Ｂの右半部は、前方側に折り曲げ
られて３番目の接続片２５Ｃの左半部の前方に平行に位
置している。また、３番目の接続片２５Ｃの右半部は、
前方に折り曲げられ４番目の接続片２５Ｄの左半部の前
方に位置している。そして、４番目の接続片２５Ｄの右
半部は、前方側に折り曲げられて５番目の接続片２５Ｅ
のＬＥＤ取付部１０５が設けられた端部の前方に平行に
位置している。このように、２，３，４番目の接続片２
５Ｂ，２５Ｃ，２５Ｄは、長手方向中央部においてクラ
ンク状に折り曲げられることにより、左半部が直前の金
属片の右半部の後方に位置し、右半部が次の金属片の左
半部の前方側に位置している。これらの金属片２５Ａ，
２５Ｂ，２５Ｃ，…２５Ｅの圧入係止部３６は、前方側
または後方側に位置する他の金属片の圧入係止部３６と
正対しておらず、ＬＥＤ８のリード間隔だけ横にずれて
いる。

【００２３】このような金属片２５Ａ，２５Ｂ，２５
Ｃ，…２５Ｅの配列構成において、左端のＬＥＤ８は、
その一方のリード２３ａが２番目の金属片２５Ｂの左端
の圧入係止部３６に圧入され、他方のリード２３ｂが１
番目の金属片２５Ａの左端の圧入係止部３６に圧入され
る。なお、２番目以降のＬＥＤ８については、図示を省
略したが、左端のＬＥＤ８と同様に前後する２つの金属
片の圧入係止部３６にそれぞれ係止されるようになって
いる。この結果、ＬＥＤ８は、左側から３つずつ分けら
れて４つのＬＥＤブロックＧ1 〜Ｇ4 とされ、各ＬＥＤ
ブロックＧ1 〜Ｇ4 内のＬＥＤ８が前後に対向する金属
板によって並列に接続され、４つのＬＥＤブロックＧ1
〜Ｇ4 が電源１００に対して直列に接続されている。な
お、その他の構成は上記した実施の形態と同様である。

【００２４】このような構成においては、電流制御用抵
抗９を１つ用いればよい。また、上記した金属板２６が
不要である。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車輌
用灯具は、複数個のＬＥＤを用いた車輌用灯具におい
て、複数個の圧入係止部を有する複数個の導電性金属片
を備え、前記ＬＥＤの２つのリードをそれぞれ異なる導
電性金属片の圧入係止部に圧入係止させることによりＬ
ＥＤを前記導電性金属片によって電気的に接続したの
で、プリント配線基板およびＬＥＤの半田付け工程なら
びにそれに伴うプリント配線基板の洗浄工程が不要とな
り、灯具の製造工程を簡素化することができ、安価に製
作することができる。また、圧入によって確実に係止さ
れているので、外れるおそれがない。さらに、金属片は
剛性を有するプリント配線基板と異なり変形自在である
ため、車体コーナー部等に取付けられる灯具などの湾曲
した灯具に適用して有効である。

【００２６】また、本発明は、複数個の圧入係止部を有
する複数個の導電性金属片を備え、前記ＬＥＤを所要個
数のＬＥＤごとに分けて複数個のＬＥＤブロックとし、
各ＬＥＤブロックのＬＥＤの各リードを異なる２つの導
電性金属片の圧入係止部にそれぞれ圧入係止させること
により前記各ＬＥＤブロック内のＬＥＤを前記導電性金
属片によって並列に接続するとともに、各ＬＥＤブロッ
クを電源に対して直列に接続したので、電流制御用抵抗
を１つ用いればよく、並列に接続した場合に比べて抵抗
の数を削減することができる。

【００２７】また、本発明は、複数個のＬＥＤを用いた
車輌用灯具において、それぞれ２つの圧入係止部を有し
これらの圧入係止部に隣接するＬＥＤの一方のリードが
それぞれ圧入されることにより複数個のＬＥＤを直列に
接続する複数個の導電性金属片と、車体側コードが接続
される給電用ターミナルおよびグランド用ターミナル
と、前記金属片と前記給電用ターミナルとを接続するプ
ラス側金属板と、前記金属片と前記グランド用ターミナ
ルとを接続するマイナス側金属板とを備え、前記プラス
側およびマイナス側金属板に、それぞれターミナル係止
用と電気部品係止用の圧入係止部を設けたので、金属板
とターミナルおよび抵抗等の電気部品との電気的接続
も、半田付けする必要がなく、信頼性の高い接続が得ら
れる。

【００２８】また、本発明は、ＬＥＤを収納する灯体内
に金属片を圧入係止させる係止溝を有する金属片取付部
を設けたので、ねじ等を必要とせず、金属片の取付け作
業が容易で、組立作業性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明をハイマウントストップランプに適用
した一実施の形態を示す一部を省略してカバーを取り除
いた状態の平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】図１のＢ−Ｂ線断面図である。

【図４】図１のＣ−Ｃ線断面図である。

【図５】図１のＤ−Ｄ線断面図である。

【図６】金属片の斜視図である。

【図７】金属片の他の実施の形態を示す要部の斜視図
である。

【図８】金属片を金属片取付部に取付けた状態を示す
斜視図である。

【図９】金属板の固定構造を示す斜視図である。

【図１０】金属板とターミナルの斜視図である。

【図１１】電気回路を示す図である。

【図１２】金属片の他の実施の形態を示す斜視図であ
る。

【図１３】本発明の他の実施の形態を示す断面図であ
る。

【図１４】金属片のさらに他の実施の形態を示す斜視
図である。

【図１５】電気回路を示す図である。

【図１６】ハイマウントストップランプの従来例を示
す断面図である。

【図１７】ハイマウントストップランプのさらに他の
従来例を示す断面図である。

【符号の説明】

２…灯体、３…灯具ボデイ、４…前面レンズ、７…プリ
ント配線基板、８…ＬＥＤ、９…電流制御用抵抗、１１
…外部コード、１３，１４…リード、２０…ハイマウン
トストップランプ、２１…灯体、２２…灯具ボデイ、２
３…カバー、２４…逆電流防止用ダイオード、２５…金
属板、２６…金属板、２７…ターミナル、３０…ＬＥＤ
支持部、３２…金属片取付部、３４…係止溝、３６…圧
入係止部、３９…リード、４５，４７，４９…圧入係止
部、５１…車体側コード。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数個のＬＥＤを用いた車輌用灯具にお
いて、複数個の圧入係止部を有する複数個の導電性金属片を備
え、前記ＬＥＤの２つのリードをそれぞれ異なる導電性
金属片の圧入係止部に圧入係止させることによりＬＥＤ
を前記導電性金属片によって電気的に接続したことを特
徴とする車輌用灯具。
【請求項２】複数個のＬＥＤを用いた車輌用灯具にお
いて、それぞれ２つの圧入係止部を有し隣接するＬＥＤ間に配
置される複数個の導電性金属片を備え、隣接する金属片
の互いに隣接する圧入係止部にＬＥＤの各リードをそれ
ぞれ圧入係止させることにより複数個のＬＥＤを直列に
接続したことを特徴とする車輌用灯具。
【請求項３】複数個のＬＥＤを用いた車輌用灯具にお
いて、複数個の圧入係止部を有する複数個の導電性金属片を備
え、前記ＬＥＤを所要個数のＬＥＤごとに分けて複数個
のＬＥＤブロックとし、各ＬＥＤブロックのＬＥＤの各
リードを異なる２つの導電性金属片の圧入係止部にそれ
ぞれ圧入係止させることにより前記各ＬＥＤブロック内
のＬＥＤを前記導電性金属片によって並列に接続すると
ともに、各ＬＥＤブロックを電源に対して直列に接続し
たことを特徴とする車輌用灯具。
【請求項４】複数個のＬＥＤを用いた車輌用灯具にお
いて、それぞれ２つの圧入係止部を有しこれらの圧入係止部に
隣接するＬＥＤの一方のリードがそれぞれ圧入されるこ
とにより複数個のＬＥＤを直列に接続する複数個の導電
性金属片と、車体側コードが接続される給電用ターミナ
ルおよびグランド用ターミナルと、前記金属片と前記給
電用ターミナルとを接続するプラス側金属板と、前記金
属片と前記グランド用ターミナルとを接続するマイナス
側金属板とを備え、前記プラス側およびマイナス側金属
板に、それぞれターミナル係止用と電気部品係止用の圧
入係止部を設けたことを特徴とする車輌用灯具。
【請求項５】請求項１，２，３または４記載の車輌用
灯具において、ＬＥＤを収納する灯体内に金属片を圧入係止させる係止
溝を有する金属片取付部を設けたことを特徴とする車輌
用灯具。