JPH10187769A - 高温耐久性評価装置および方法 - Google Patents

高温耐久性評価装置および方法

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JPH10187769A
JPH10187769A JP8348849A JP34884996A JPH10187769A JP H10187769 A JPH10187769 A JP H10187769A JP 8348849 A JP8348849 A JP 8348849A JP 34884996 A JP34884996 A JP 34884996A JP H10187769 A JPH10187769 A JP H10187769A
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temperature
heat exchanger
model
data
stress
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JP8348849A
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Hideaki Onomura
英明 小野村
Koichiro Ito
康一郎 伊藤
Hideo Wada
秀雄 和田
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価にシステムを構築できると共に、システ
ムの構築が簡易になりミスが発生しにくくなり、且つ処
理時間を短縮することができるようにする。 【解決手段】 モデル作成手段21は、熱交換器につい
てのシミュレーションモデルを作成し、温度データ設定
手段22は、モデルに対応させて、熱交換器の実際の加
熱状態における温度データを設定し、熱伝導解析手段2
3は、設定された温度データと熱伝導特性とに基づい
て、熱交換器の加熱状態における温度分布を求め、熱応
力解析手段24は、求められた温度分布と熱交換器を構
成する材料片の応力−歪み特性とに基づいて、モデルの
加熱状態における応力分布を求め、耐久性評価手段27
は、求められた応力分布と寿命特性データとに基づい
て、熱交換器の高温耐久性を評価する。上記各手段は、
1台のワークステーション10によって実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器等のよう
に加熱状態と休止状態とが繰り返される機器の高温耐久
性を評価するための高温耐久性評価装置および方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱状態と休止状態とが繰り返さ
れる機器、例えば熱交換器については、以下のような手
順に従って開発が行われていた。すなわち、まず、設計
段階においては、以前からの経験則に基づいて各種数値
を決定する。その際に、安全性を見込んでいわゆるオー
バースペックな設計とするのが一般的である。ここで、
設計が経験則に基づいて行われるのは、特に疲労破壊に
対する寿命については理論的な解析が非常に困難であ
り、計算による定量的な判断を下すことが不可能だった
からである。設計終了後、設計された熱交換器が使用さ
れる環境を予測して、それに見合った耐久試験を行う。
例えば、一般的な家庭用給湯器で用いられる熱交換器で
あれば、最高出力温度で1分間隔にて運転、停止を10
万回繰り返す(所要期間は約5か月)。また、業務用機
器に用いられる熱交換器であれば、運転、停止繰り返し
回数は30万回である。そして、耐久試験の結果、問題
が無ければ、開発を終了する。
【0003】しかし、従来の開発手順においては、特に
寿命に関しては経験則に基づく試行錯誤による判断しか
できないため、論理的あるいは合理的に定量的な判断に
基づいて熱交換器を開発することが不可能であるという
問題点があった。また、経験則に基づく設計を行ってい
る限りにおいては、過去の経験を生かすことができない
ような斬新な設計を行うことが不可能である。その結
果、過去のものと変わりないような熱交換器しか設計さ
れないこととなる。
【0004】また、従来の開発手順においては、耐久試
験の評価が非常に重要であるが、耐久試験には莫大な金
銭的コスト、時間(家庭用給湯器で用いられる熱交換器
であれば、約5か月)が費やされるという問題点があ
る。
【0005】更に、従来の開発手順においては、寿命に
ついての定量的に評価することができなかったため、耐
久試験の信頼性についても完全なものではない。そのた
め設計に際しては、強度的な余裕を大幅に持たせたオー
バースペックな設計にせざるを得なかった。
【0006】これらの問題点に対処するために、本出願
人は、先に提出した特願平7−72601号や特願平8
−161580号において、高温耐久性を評価すべき機
器についてのシミュレーションモデルを作成し、機器の
加熱状態における温度分布と機器を構成する材料片の応
力−歪み特性とに基づいて、熱応力解析によって、シミ
ュレーションモデルの加熱状態における応力分布を求
め、この応力分布と機器の寿命特性とに基づいて機器の
高温耐久性を評価するシステムを提案している。システ
ムによれば、機器の高温耐久性を定量的に評価すること
が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記各特許
出願において提案したシステムでは、LAN(ローカル
・エリア・ネットワーク)で接続された2台のワークス
テーションを使用していた。この2台のワークステーシ
ョンのうちの1台は、主に、シミュレーションモデルの
作成や高温耐久性評価といったプレポスト処理を担当
し、他の1台は、主に、熱応力解析等の解析処理を担当
するようになっていた。
【0008】しかしながら、このようなシステムでは、
2台のワークステーションを使用するため、システムが
非常に高価になってしまうという問題点があった。ま
た、2台のワークステーションをLANで接続するた
め、システムの構築が煩雑になり、接続ミス等の本質的
ではないミスが発生しやすいという問題点があった。更
に、LANによってデータを転送する処理が煩雑であ
り、且つ時間がかかり、結果的にシステム全体の処理時
間が長くなるという問題点があった。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、安価にシステムを構築できると共
に、システムの構築が簡易になりミスが発生しにくくな
り、更に、処理時間を短縮することができるようにした
高温耐久性評価装置および方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の高温耐久
性評価装置は、高温耐久性を評価すべき機器についての
シミュレーションモデルを作成するモデル作成手段と、
機器の加熱状態における温度分布と機器を構成する材料
片の応力−歪み特性とに基づいて、モデル作成手段によ
って作成されたシミュレーションモデルの加熱状態にお
ける応力分布を求める熱応力解析手段と、この熱応力解
析手段によって求められた応力分布と機器の寿命特性と
に基づいて機器の高温耐久性を評価する評価手段とを備
え、これらモデル作成手段、熱応力解析手段および評価
手段が、1台のコンピュータによって実現されているも
のである。
【0011】この高温耐久性評価装置では、モデル作成
手段によって、高温耐久性を評価すべき機器についての
シミュレーションモデルが作成され、熱応力解析手段に
よって、機器の加熱状態における温度分布と機器を構成
する材料片の応力−歪み特性とに基づいて、モデル作成
手段によって作成されたシミュレーションモデルの加熱
状態における応力分布が求められ、評価手段によって、
熱応力解析手段によって求められた応力分布と機器の寿
命特性とに基づいて機器の高温耐久性が評価される。モ
デル作成手段、熱応力解析手段および評価手段は1台の
コンピュータによって実現される。
【0012】請求項2記載の高温耐久性評価方法は、高
温耐久性を評価すべき機器についてのシミュレーション
モデルを作成するモデル作成手順と、機器の加熱状態に
おける温度分布と機器を構成する材料片の応力−歪み特
性とに基づいて、モデル作成手順によって作成されたシ
ミュレーションモデルの加熱状態における応力分布を求
める熱応力解析手順と、この熱応力解析手順によって求
められた応力分布と機器の寿命特性とに基づいて機器の
高温耐久性を評価する評価手順とを含み、これらモデル
作成手順、熱応力解析手順および評価手順を、1台のコ
ンピュータによって実行するものである。
【0013】この高温耐久性評価方法では、モデル作成
手順によって、高温耐久性を評価すべき機器についての
シミュレーションモデルが作成され、熱応力解析手順に
よって、機器の加熱状態における温度分布と機器を構成
する材料片の応力−歪み特性とに基づいて、モデル作成
手順によって作成されたシミュレーションモデルの加熱
状態における応力分布が求められ、評価手順によって、
熱応力解析手順によって求められた応力分布と機器の寿
命特性とに基づいて機器の高温耐久性が評価される。モ
デル作成手順、熱応力解析手順および評価手順は、1台
のコンピュータによって実行される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の一実施の形態に係る高温耐
久性評価装置の概略の構成を示す説明図である。なお、
以下では、高温耐久性を評価すべき機器として、給湯器
用の熱交換器を例にとって説明する。本実施の形態に係
る高温耐久性評価装置は、本発明におけるモデル作成手
段、熱応力解析手段および評価手段を実現する本発明に
おけるコンピュータに相当するワークステーション10
を備えている。このワークステーション10には、有限
要素法モデル作成プログラムが格納されたファイル1
1,熱伝導解析と熱応力解析を行う有限要素法プログラ
ムが格納されたファイル12,熱交換器の種類分の主要
面ファイルf1,f2,f3,…が格納されたファイル
13,モデル対応の主要面ファイルが格納されるファイ
ル14,要素データファイルが可能されるファイル1
5,温度分布ファイルが格納されるファイル16および
応力分布ファイルが格納されるファイル17を記憶する
ための記憶手段が接続または内蔵されている。また、ワ
ークステーション10には、加熱状態における熱交換器
の温度データ等が入力されるようになっている。なお、
有限要素法モデル作成プログラムが格納されたファイル
11,有限要素法プログラムが格納されたファイル12
および主要面ファイルが格納されたファイル13を記憶
するための記憶手段は、IC(集積回路)メモリでも良
いし、ハードディスク,磁気テープ,光ディスク等、コ
ンピュータが読取可能な種々の記憶媒体でも良い。同様
に、ファイル14〜17を記憶するための記憶手段も、
書き込みおよび読み出しが可能なものであれば、ICメ
モリ,ハードディスク,磁気テープ,光ディスク等のい
ずれでも良い。
【0016】図2は、本実施の形態に係る高温耐久性評
価装置の構成を示す機能ブロック図である。本実施の形
態に係る高温耐久性評価装置は、前述のワークステーシ
ョン10の他に、温度データ等をワークステーションに
入力するための端末30を備えている。この端末30は
例えばパーソナルコンピュータによって構成されてい
る。
【0017】ワークステーション10は、高温耐久性を
評価すべき機器である熱交換器についてのシミュレーシ
ョンモデルを作成するモデル作成手段21と、このモデ
ル作成手段21によって作成されたシミュレーションモ
デルに対応させて熱交換器の実際の加熱状態における温
度データを設定する温度データ設定手段22と、この温
度データ設定手段22によって設定された温度データと
熱伝導特性とに基づいて、熱交換器の加熱状態における
温度分布を求める熱伝導解析手段23と、この熱伝導解
析手段23によって求められた温度分布と熱交換器を構
成する材料片の応力−歪み特性とに基づいて、モデル作
成手段21によって作成されたシミュレーションモデル
の加熱状態における応力分布を求める熱応力解析手段2
4と、この熱応力解析手段24によって求められた応力
分布の妥当性を検証する解析結果検証手段25と、熱交
換器の寿命特性データを保持する寿命特性データ保持手
段26と、熱応力解析手段24によって求められた応力
分布と寿命特性データ保持手段26によって保持された
寿命特性データとに基づいて熱交換器の高温耐久性を評
価する耐久性評価手段27とを備えている。
【0018】ワークステーション10は、図示しない
が、CPU(中央処理装置),ROM(リード・オンリ
・メモリ),RAM(ランダム・アクセス・メモリ)お
よび入出力部を含み、RAMをワーキングエリアとし
て、内部あるいは外部の記憶手段に格納されたプログラ
ムを実行することによって、上記各手段を実現するよう
になっている。特に、モデル作成手段21は、図1に示
したファイル11に格納された有限要素法モデル作成プ
ログラムを実行することによって実現され、熱伝導解析
手段23および熱応力解析手段24は、図1に示したフ
ァイル12に格納された有限要素法プログラムを実行す
ることによって実現される。有限要素法プログラムとし
ては、種々の市販されている熱伝導解析用あるいは熱応
力解析用のシミュレーションプログラム(H.K.S.
社販売のABAQUS等)を使用することが可能であ
る。
【0019】端末30は、サーモビューワ34や他の温
度検出手段35によって検出された熱交換器の各部の温
度データを、ワークステーション10に入力するのに適
した形式となるように処理して、ワークステーション1
0の温度データ設定手段22に対して与える温度データ
処理手段31と、引張試験機36によって熱交換器の各
部分を構成する材料片の引張試験を行って得られたデー
タを入力し、熱交換器の各部分について応力−歪み特性
(応力−歪み線図)を作成して、そのデータをワークス
テーション10の熱応力解析手段24に対して与える引
張試験結果処理手段32と、歪み試験機37によって加
熱状態における熱交換器の歪みを測定して得られたデー
タを入力し、そのデータをワークステーション10の解
析結果検証手段25に対して与える歪み試験結果処理手
段33とを備えている。
【0020】次に、本実施の形態に係る高温耐久性評価
装置の動作および本実施の形態に係る高温耐久性評価方
法について説明する。
【0021】図3は、本実施の形態に係る高温耐久性評
価装置の全体の動作を示す流れ図である。この動作で
は、まず、モデル作成手段21によって、高温耐久性を
評価すべき機器である熱交換器についてのシミュレーシ
ョンモデルを作成する(ステップS101)。次に、温
度データ設定手段22によって、シミュレーションモデ
ルに対応させて、温度データ処理手段31より送られた
熱交換器の実際の加熱状態における温度データを設定す
る(ステップS102)。次に、設定された温度データ
と熱伝導特性とに基づいて、熱伝導解析手段23によっ
て、熱交換器の加熱状態における温度分布を求める熱伝
導解析を行う(ステップS103)。次に、熱伝導解析
によって求められた温度分布と熱交換器を構成する材料
片の応力−歪み特性とに基づいて、熱応力解析手段24
によって、シミュレーションモデルの加熱状態における
応力分布を求める熱応力解析を行う(ステップS10
4)。次に、解析結果検証手段25によって、熱応力解
析によって求められた応力分布の妥当性を検証する解析
結果検証を行う(ステップS105)。次に、熱応力解
析によって求められた応力分布と寿命特性データ保持手
段26によって保持された寿命特性データとに基づい
て、耐久性評価手段27によって、熱交換器の高温耐久
性を評価して(ステップS106)、動作を終了する。
【0022】次に、図4の流れ図を参照して、図3にお
けるシミュレーションモデルの作成(ステップS10
1)について説明する。熱交換器を何万もの要素に分解
する手法として具体的には、熱交換器の部品をメッシュ
状に分解してそれぞれのメッシュを要素とすることが最
も一般的である。しかしながら、前述の有限要素法プロ
グラムのABAQUS等において、熱交換器を何万もの
メッシュ状の要素に分解してそれぞれの要素データとし
て入力するためには、一般的には手作業で一つ一つの要
素に対するコマンドを与えることになり実用的ではな
い。
【0023】そこで、本実施の形態におけるモデル作成
では、熱交換器モデルを複数の主要面に展開した主要面
ファイルを、予めモデルの種類(水管巻き数)分だけ準
備しておき(ステップS111)、解析の対象となる熱
交換器モデルの種類データと熱交換器の大きさを特定す
る寸法データとを与える(ステップS112)ことで、
解析の対象となる熱交換器の主要面ファイルを簡単に作
成することができるようにしている。具体的には、モデ
ルの種類に対応した主要面ファイルから、約250の主
要面の4節点の3次元座標のファイルを作成する(ステ
ップS113)。そして、その主要面ファイルの各主要
面に対して、メッシュ(要素)に分解(展開)するため
の必要なデータ(分割数または要素サイズ)を与える
(ステップS114)ことで、メッシュに分解された要
素のデータファイルを作成する(S115)。具体的に
は、4節点座標と板厚を属性とする要素(メッシュ)デ
ータファイルまたは20個の積分点の座標を属性とする
要素(メッシュ)データファイルを作成する。このよう
にして、本実施の形態では、有限要素法に必要な熱交換
器モデルを要素に展開したデータファイルを比較的簡単
に且つ短時間で生成することができるようになってい
る。
【0024】次に、図5ないし図10を参照して、上述
のモデルの作成について詳しく説明する。図5は、給湯
器等に使用される一般的な熱交換器40の斜視図であ
る。熱交換器40は、フィン部41、内胴部42、スカ
ート部43および水管部45を備えている。フィン部4
1と内胴部42は、斜面部44によって接続されてい
る。このような熱交換器40は、上記の主要な構成はい
ずれのモデルでも同様であり、異なるのは、それぞれの
寸法と水管の巻き数である。従って、本実施の形態で
は、この熱交換器40に対して、予め主要面に展開した
ファイルを水管の巻き数の種類分だけ用意することで、
寸法と水管の巻き数を入力データとして与えれば対象と
なる熱交換器モデルの主要面ファイルを作成することが
できるようにしている。なお、全種類の主要面ファイル
は、図1に示したファイル13に格納される。
【0025】図5は、一例として水管の巻き数が2の場
合の熱交換器について示したが、この場合における熱交
換器モデルでは、例えば、図中に示した主要面M1〜M
27に分解されて、その展開図があらかじめ用意されて
いる。図6は、その展開図の一部を示したものであり、
図5における正面から見た部分の主要面だけを示してい
る。この図では、フィン部41は、上面M1と外側面M
2に展開され、内胴部42はその側面が水管部45で分
割された3つの面M10,M14,M18からなり、ス
カート部43は面M22となり、斜面部44は面M6と
なっている。
【0026】例えば、水管の巻き数が3になると、内胴
部42において水管部45によって分割される面は4つ
になる。従って、その場合は、別の種類の主要面ファイ
ルを使用することになる。なお、具体的な熱交換器で
は、上面M1に該当する部分は、複数の放熱フィンとこ
のフィンを貫く水管とに更に展開される。
【0027】ところで、熱交換器における展開された主
要面の組み合わせの種類は、主に巻き数の種類分しか必
要ないが、熱交換器の寸法によってその分解された主要
面の大きさが異なってくる。そこで、図4におけるステ
ップS112では、対象とする熱交換器モデルの高さ、
内胴部42の長さL,幅W,高さH,板厚、フィン部4
1の長さL,幅W,高さH,板厚、スカート部43の長
さL,幅W,高さH,板厚、水管位置、図示しないが水
管のフィン部41への入管位置、フィンの枚数と板厚、
フィンと水管の接続部等の、予め準備している主要面の
展開図の大きさを確定するために必要なデータを与え
る。更に、モデルの種類データとして水管の巻き数も与
える。
【0028】その結果、種類データに従ってモデルの種
類に対応する主要面ファイルが選択され、与えられた寸
法に従って主要面の4節点の三次元座標データと板厚の
データを属性データとする主要面ファイルが生成され
る。なお、作成されたモデル対応の主要面ファイルは、
図1におけるファイル14に格納される。
【0029】図7は、その主要面ファイルのデータ構造
を示す説明図である。主要面M1〜M28等は、それぞ
れが属する部分に分類され、各主要面M1〜M28等は
その属性デ−タとして4節点の三次元座標データと板厚
のデータとを有する。この主要面の数は、例えば250
程度であり、これは熱交換器のモデルの詳細さに応じて
決定される数である。更に、必要な場合には、内胴部、
フィン外部、スカート部のコーナの半径や、水管のコー
ナの半径、水管の内胴体への接合部の幅等も主要面を確
定するための入力データとして与えることもできる。主
要面をどの程度の詳細さにするかにより与える入力デー
タが異なることになる。この段階で、対象の熱交換器モ
デルの三次元形状が確定する。
【0030】以上のようにして対象となる熱交換器モデ
ルの主要面が特定されると、今度はその各主要面がメッ
シュ状に分割される。このメッシュが有限要素法での要
素として取り扱われることになる。主要面をメッシュ状
に分割する際、本実施の形態では、各主要面に対して、
オペレータから分割数または要素サイズ(メッシュサイ
ズ)がそれぞれ与えられる。
【0031】図8は、一例として、主要面Mkを複数の
メッシュに分割する場合の主要面とメッシュ(要素)と
の関係を示す説明図である。主要面Mkは、その4節点
(k1、k2、k3、k4)の座標と板厚dとにより確
定している。主要面Mkが単純な長方形の場合は、単純
にその分割数を与えるだけで、簡単な演算により、図8
の上部に示したような要素E1,E2,…,En,…に
分解される。そして、各要素は、図8の下部に示したよ
うに例えば4つの節点ES1,ES2,ES3,ES4
の座標と板厚dで特定される。
【0032】主要面Mkをメッシュ(要素)に分解する
際には、要素のサイズを与えることにより、演算によ
り、分割された要素の4つの節点の座標と板厚dとが求
められる。各主要面の大きさがそれぞれ異なる場合など
は、分割される要素のサイズを与えることで、全体の要
素の大きさを同程度に揃えることができ、有限要素法の
プログラムにとってより好ましい場合がある。
【0033】市販されている有限要素法のプログラムで
は、4つの節点の座標と板厚が与えられると、それらの
情報を各要素内部の積分点に変換することが行われる。
すなわち、図8の下部に示したように、要素の属性デー
タとして、要素内部の×印で示したような積分点50の
座標に変換する。あるいは、4節点の座標と板厚に加え
て、20個の積分点50の座標を属性データとして持つ
ようにしても良い。このような積分点50を属性データ
とすることで、後で要素内の20個の点に対する温度デ
ータの貼り付けを容易に行うことができる。
【0034】また、分割された要素について、図8の下
部に示したように、4節点の座標と板厚ではなく、内部
の×印で示したような積分点50の座標をその属性デー
タとして、有限要素法プログラムに与えても良い。
【0035】図9は、各要素E1,…,En,…の属性
データとして4節点と板厚を有する場合の要素データフ
ァイルの一例を示す説明図である。各要素は、主要面の
場合と同じように各部分毎に分類されている。このよう
にして要素データファイルが作成されると、熱交換器モ
デルはメッシュ状に分解された要素からなるモデルとな
る。なお、作成された要素データファイルは、図1に示
したファイル15に格納される。
【0036】図10は、図9に示した要素データファイ
ルに従って、コンピュータの画像処理により合成された
熱交換器モデルを示す斜視図である。この図には、解析
の対象となる熱交換器モデルの外部について要素に分解
した様子を示しているが、要素データファイルには、内
部のフィンとそのフィンを貫通している水管についても
分解された要素が含まれる。
【0037】一般に、ABAQUS等の有限要素法のプ
ログラムでは、解析モデルを分解された要素として与え
るとき、そのプログラムに適したコマンドに従って与え
ることが要求される場合がある。その場合は、図9の要
素データファイルの属性データに従って、そのコマンド
が所定のマクロプログラムにより生成され、有限要素法
プログラムに適した形で要素のデータが与えられる。
【0038】以上のようにして熱交換器モデルが作成さ
れたら、そのモデルについて、加熱時における要素毎の
温度の変化を求める。そのためには、実際に作成した熱
交換器の実機を加熱状態にし、その温度分布を求めて、
図2における温度データ設定手段22によって、要素デ
ータファイルの各要素に追加の属性データとして与え
る。各要素の温度を測定する方法としては、比較的簡単
に温度分布のデータを得るために、サーモビューワ34
を利用することが好ましい。サーモビューワ34は、加
熱したモデルの表面から放射される輻射熱(または放射
熱)を検知し、その分布を表すために、分割された各部
分の輻射熱データを生成し、この輻射熱データに基づい
て、生成表示画面上にその温度分布を色分けして表示す
るものである。従って、その輻射熱データを、図9に示
した要素データファイルに追加の属性データとして与え
ることができる。
【0039】なお、フィン内部のようにサーモビューワ
34によって温度を測定することが困難な部分の温度に
ついては、例えば、加熱状態における熱交換器の主要な
点についてのみ、熱電対、温度ゲージ、データロガー等
の他の温度検出手段35を利用して測定し、測定された
各点の温度を与えることで、図2における熱伝導解析手
段23により、熱伝導特性と有限要素法のプログラムに
よる熱伝導解析によって、全ての要素の温度データを演
算により求めることができる。
【0040】図11は、サーモビューワ34の表示出力
の一例を示す説明図である。図8において、より濃い部
分は高い温度を意味し、薄い部分は低い温度を意味す
る。熱交換器モデルは内部のバーナで加熱され、その上
部のフィン部において高い温度が検出され、その下部の
内胴部やスカート部では比較的低い温度が検出されてい
る。また、水管部では内部に水が循環することから非常
に低い温度が検出されている。
【0041】このようなサーモビューワ34によって検
出された温度分布のデータを、要素データファイルに追
加の属性データとして与える場合、外部表面に位置する
フィン外部、内胴部、スカート部、水管部に対しては、
そのままサーモビューワ34によって検出された温度分
布のデータを補完法等により主要面毎に貼り付けること
ができる。例えば、図5および図6に示した主要面M2
(フィン外部側面)に対して、サーモビューワ34によ
って検出された同じ面の輻射熱データを、その4節点に
対応させるようにして各要素の温度データとすることが
できる。サーモビューワ34によって検出された主要面
M2の輻射熱データが図9における要素データの数より
少ないときには、補完法によりその足りない要素の温度
データを求めることができる。逆に、サーモビューワ3
4によって検出された主要面M2の輻射熱データが図9
における要素データの数より多いときには、輻射熱デー
タを間引くことで対応する位置の要素の温度データとす
ることができる。
【0042】フィン内部のようにサーモビューワ34に
よって温度を測定することが困難な部分の温度について
は、前述のように、測定された各点の温度と熱伝導特性
と有限要素法のプログラムによる熱伝導解析によって求
めた温度データを、追加の属性データとして与える。
【0043】次に、図2における熱応力解析手段24に
よって、有限要素法による熱応力解析を行う。これにつ
いて、図12を参照して説明する。図12(a)は、上
述のように温度データが要素の属性データとして、20
個の積分点毎に与えられた場合における要素Enのデー
タ構造を示している。このように、サーモビューワ34
等によって測定された外部の温度データや主要な点の温
度データと、熱伝導特性に基づいて演算された内部の温
度データとにより、各要素に温度データが与えられたこ
とで、熱交換器モデルの温度分布がデータとして求めら
れたことになる。この温度分布のデータからなる温度分
布ファイルは、図1におけるファイル16に格納され
る。
【0044】その後は、図12(b)に示したように、
各部品の持つ温度に対する歪み特性F=f(m,T)
(部品mと温度Tの関数)を、材料の持つ特性と板厚等
から測定して得て、その歪み特性Fにより各要素の歪み
量ε(=温度上昇による膨張後のサイズ/元のサイズ)
を求める。
【0045】次に、図12(c)に示したように、引張
試験機36によって熱交換器の各部品の材料片毎に測定
して得た、温度を変数とする応力−歪み特性(応力−歪
み曲線)に従って、各要素に与えられる応力σ(kg/
mm2 )を求める。これらの演算は、いずれもABAQ
US等の有限要素法を利用したプログラムにより容易に
求めることができる。
【0046】次に、図2における解析結果検証手段25
によって、熱応力解析によって求められた応力分布の妥
当性を検証する解析結果検証を行う。具体的には、歪み
試験機37により、加熱された熱交換器について歪み試
験を行い、その試験結果を歪み試験結果処理手段33に
よって処理して、ワークステーション10の解析結果検
証手段25に送る。解析結果検証手段25は、熱応力解
析の際に求まった歪みと実測された歪みとを比較して、
両者に顕著な差異が無ければ、熱応力解析によって求め
られた応力分布が妥当であると判断する。
【0047】なお、この解析結果検証は、行った方が望
ましいが、省略しても良い。解析結果検証を省略する場
合には、図2における解析結果検証手段25,歪み試験
結果処理手段33,歪み試験機37および図3における
解析結果検証(ステップS105)が省かれる。
【0048】次に、休止状態(非加熱状態)についても
各要素に与えられる応力を求め、加熱状態における応力
と休止状態における応力との差(振幅)を求め、材料毎
に、熱交換器の運転,休止を繰り返したときに応力振幅
が最大となる要素の応力振幅(最大応力振幅)を抽出す
ることにより、解析の対象となった熱交換器の寿命を知
ることができる。
【0049】図13は、線形の特性を持つ材料の応力−
歪み曲線の一例を示したものである。線形の特性を持つ
材料の場合、加熱する以前の初期状態における応力と
加熱後の休止状態における応力は等しい。従って、応
力振幅は、加熱状態における応力と初期状態におけ
る応力との差と等しい。
【0050】これに対し、図14に非線形の特性を持つ
材料の応力−歪み曲線の一例を示したように、非線形の
特性を持つ材料の場合には、初期状態における応力と
加熱後の休止状態における応力は等しくならない。ま
た、図15に示したように、耐久試験等に際しては、温
度が初期状態における温度まで下がる以前に次の加熱
が開始されるサイクルとなって、線形材料であっても初
期状態における応力と加熱後の休止状態における応
力とは一致しない材料もある。図14に示した非線形の
特性を持つ材料の場合や、図15に示したような材料の
場合には、高温損傷に対する耐久性の判定基準である応
力振幅としては、加熱状態における応力と休止状態
における応力との差を採用するべきである。そのため、
最大応力振幅を決定するに先立って、休止状態における
応力分布を求めている。
【0051】このようにして、応力振幅は求まったなら
ば、図2における耐久性評価手段27によって、高温損
傷に対する耐久性が評価される。この場合、熱交換器の
部品を構成する材料が予め分かっており、その材料にお
ける応力振幅と寿命との関係を示す寿命特性(疲労曲
線)も各種データが揃っている。従って、例えば図16
に示したように、縦軸に応力振幅、横軸に運転・休止の
繰り返し回数をとった寿命特性データを、予め図1にお
ける寿命特性データ保持手段26に記憶しておき、評価
の対象となる熱交換器における応力振幅から、図15に
示した寿命特性データを用いて、その応力振幅に対応す
る限界繰り返し回数を求めることができる。なお、図1
6において、符号Nf−1〜4は素材の種類を表してい
る。そして、例えば、限界繰り返し回数が10万回を越
えていれば、家庭用製品も用いられる熱交換器としての
高温損傷耐久性は十分にあると評価することができる。
【0052】ここで、図16について説明を加える。仮
に応力振幅が8.36kg/mm2であれば、図16に
おいて符号Nf−3で示される高温耐久性を有する素材
製の部品であれは、約32万回の運転・休止の繰り返し
に耐えることもできるので、家庭用としてはもちろん、
業務用製品に用いられる熱交換器としても高温耐久性は
十分にあると評価される。また、図16において符号N
f−1で示される高温耐久性を有する素材製の部品であ
れば約65万回の運転・休止の繰り返しに耐えることが
できるので、業務用としての高温耐久性は十分であると
評価される。
【0053】これに対して、図16において符号Nf−
4で示す高温耐久性を有する素材製の部品の場合は、限
界繰り返し回数が10万回を越えているため家庭用とし
ては十分な高温耐久性を有すると判定されるが、30万
回には達していないので、その高温耐久性が業務用製品
に用いられる熱交換器としては不十分であると評価され
る。
【0054】このように、本実施の形態における高温耐
久性の判定は、図15のような寿命特性データから得ら
れた限界繰り返し回数が所定の回数(例えば家庭用熱交
換器ならば10万回、業務用熱交換器ならば30万回)
を越えているか否かという定量的な判定であるため、非
常に正確である。従って、本実施の形態によれば、適切
な構造の熱交換器が設計されたかどうか、また改善すべ
き箇所はどこか等の情報を実際に何万回かの加熱と休止
の繰り返し実験を行うことなく、シミュレーションによ
って得ることができる。
【0055】また、本実施の形態に係る高温耐久性評価
装置および方法によれば、モデル作成手段21,温度デ
ータ設定手段22,熱伝導解析手段23,熱応力解析手
段24,解析結果検証手段25および耐久性評価手段2
7を、1台のコンピュータ(ワークステーション10)
によって実現し、図3に示したモデル作成(ステップS
101)から耐久性評価(ステップS106)までの一
例の処理を1台のコンピュータ(ワークステーション1
0)によってスタンドアロンで実行するようにしたの
で、安価に高温耐久性評価のためのシステムを構築でき
ると共に、システムの構築が簡易になり、接続ミス等の
ミスが発生しにくくなり、更に、複数台のワークステー
ション間におけるデータ転送がなくなるので、処理時間
を短縮することができる。
【0056】また、本実施の形態に係る高温耐久性評価
装置および方法によれば、高温耐久性を評価すべき機器
についてのシミュレーションモデルを、比較的簡単な操
作により、数万個の要素に分解して、適正な入力データ
を作成することができる。従って、有限要素法を利用し
たコンピュータプログラムによる熱応力解析を行う場
合、その入力データの準備工程を比較的簡単な工程で短
時間で完了することができ、現実的な熱応力解析のシミ
ュレーションを可能にすることができる。更に、有限要
素法により解析モデルの要素毎の応力振幅とその寿命特
性を、コンピュータシミュレーションにより求めること
ができ、設計段階での高温耐久性評価を比較的容易に且
つ短時間で行うことができる。
【0057】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、例えば、上記の実施の形態では、高温耐久性を評価
すべき機器として給湯器用の熱交換器を例にとって説明
したが、本発明はこれに限定されずに、ガスエアコンの
熱交換器,ガスや石油を使用するファンヒータの燃焼
室,FF(Forced Flue)暖房機の熱交換
器,水水熱交換器,ボイラ,セラミックヒータ,オイル
ヒータの熱交換器,電気ポット,炊飯器の釜等、熱応力
が加わる機器全般に適用することができる。給湯器用の
熱交換器以外の機器の高温耐久性を評価する場合にも、
実施の形態と同様に、対象とする機器のシミュレーショ
ンモデルを作成すると共に、他の処理やデータについて
も、対象とする機器に適したものに変更すれば良い。
【0058】図17には、給湯器用の熱交換器以外の機
器の一例として、ファンヒータの燃焼室についてのモデ
ル作成例を示す。このファンヒータの燃焼室の場合も、
図17に示したように、ファンヒータの燃焼室のモデル
を、各平面に対応する主要面M1,M2,…に分解す
る。その後の処理は、給湯器用の熱交換器と同様であ
る。
【0059】また、本発明におけるコンピュータとして
は、ワークステーション10に限らず、パーソナルコン
ピュータ等でも良い。
【0060】また、本発明におけるシミュレーションモ
デルは、有限要素法モデルであることが好ましいが、有
限要素法モデルに限定されるものではなく、コンピュー
タを用いて有効に実行されるシミュレーションで利用可
能なモデルであれば良い。同様に、本発明における熱応
力解析は、有限要素法を利用したものに限らない。ま
た、熱伝導解析を行わなくとも、実測によって全ての要
素の温度データが得られる場合には、図2における熱伝
導解析手段23および図3における熱伝導解析(ステッ
プS103)を省いても良い。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明の高温耐久性
評価装置によれば、モデル作成手段、熱応力解析手段お
よび評価手段を1台のコンピュータによって実現したの
で、また、本発明の高温耐久性評価方法によれば、モデ
ル作成手順、熱応力解析手順および評価手順を1台のコ
ンピュータによって実行するようにしたので、安価にシ
ステムを構築できると共に、システムの構築が簡易にな
りミスが発生しにくくなり、更に、処理時間を短縮する
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る高温耐久性評価装
置の概略の構成を示す説明図である。
【図2】図1に示した高温耐久性評価装置の構成を示す
機能ブロック図である。
【図3】図1に示した高温耐久性評価装置の全体の動作
を示す流れ図である。
【図4】図3におけるシミュレーションモデルの作成に
ついて説明するための流れ図である。
【図5】給湯器等に使用される一般的な熱交換器の斜視
図である。
【図6】図5に示した熱交換器のモデルの主要面の展開
図である。
【図7】本発明の一実施の形態における主要面ファイル
のデータ構造を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施の形態における主要面とメッシ
ュ(要素)との関係を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態における要素データファ
イルの一例を示す説明図である。
【図10】図9に示した要素データファイルに従ってコ
ンピュータの画像処理により合成された熱交換器モデル
を示す斜視図である。
【図11】本発明の一実施の形態におけるサーモビュー
ワの表示出力の一例を示す説明図である。
【図12】本発明の一実施の形態における熱応力解析に
ついて説明するための説明図である。
【図13】線形の特性を持つ材料の応力−歪み曲線の一
例を示す特性図である。
【図14】非線形の特性を持つ材料の応力−歪み曲線の
一例を示す特性図である。
【図15】耐久試験等における加熱,休止サイクルを示
す説明図である。
【図16】本発明の一実施の形態における寿命特性デー
タの一例を示す特性図である。
【図17】ファンヒータの燃焼室についてのモデル作成
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ワークステーション 11〜17 ファイル 21 モデル作成手段 22 温度データ設定手段 23 熱伝導解析手段 24 熱応力解析手段 25 解析結果検証手段 26 寿命特性データ保持手段 27 耐久性評価手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温耐久性を評価すべき機器についての
    シミュレーションモデルを作成するモデル作成手段と、 前記機器の加熱状態における温度分布と前記機器を構成
    する材料片の応力−歪み特性とに基づいて、前記モデル
    作成手段によって作成されたシミュレーションモデルの
    加熱状態における応力分布を求める熱応力解析手段と、 この熱応力解析手段によって求められた応力分布と前記
    機器の寿命特性とに基づいて前記機器の高温耐久性を評
    価する評価手段とを備え、これらモデル作成手段、熱応
    力解析手段および評価手段が、1台のコンピュータによ
    って実現されていることを特徴とする高温耐久性評価装
    置。
  2. 【請求項2】 高温耐久性を評価すべき機器についての
    シミュレーションモデルを作成するモデル作成手順と、 前記機器の加熱状態における温度分布と前記機器を構成
    する材料片の応力−歪み特性とに基づいて、前記モデル
    作成手順によって作成されたシミュレーションモデルの
    加熱状態における応力分布を求める熱応力解析手順と、 この熱応力解析手順によって求められた応力分布と前記
    機器の寿命特性とに基づいて前記機器の高温耐久性を評
    価する評価手順とを含み、これらモデル作成手順、熱応
    力解析手順および評価手順を、1台のコンピュータによ
    って実行することを特徴とする高温耐久性評価方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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