JPH10185883A - 磁気アコースティック・エミッションセンサ - Google Patents

磁気アコースティック・エミッションセンサ

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JPH10185883A
JPH10185883A JP34770196A JP34770196A JPH10185883A JP H10185883 A JPH10185883 A JP H10185883A JP 34770196 A JP34770196 A JP 34770196A JP 34770196 A JP34770196 A JP 34770196A JP H10185883 A JPH10185883 A JP H10185883A
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JP
Japan
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magnetic
piezoelectric body
sensor
wave
acoustic emission
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Application number
JP34770196A
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English (en)
Inventor
Keishin Ohara
佳信 尾原
Naoyuki Ashida
直幸 芦田
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、被検体に磁場を掛ける磁化器内に被検
体を設置していたため、現場で磁気AE波を測定するこ
とができなかった。AEセンサは、通常、被検体に対し
て接着剤等で固定されていたため、AEセンサを被検体
上でスライド移動させて磁気AE波を検出することがで
きなかった。 【解決手段】 本発明による磁気AEセンサは、磁性体
よりなる被検体が発する磁気AE波を電気信号に変換す
る圧電体1,および該圧電体1に取り付けたダンピング
材2を有するAE変換子5と、上記AE変換子5を内部
に収納するケース15と、上記ケース15の周囲に配置
したコイル16よりなる磁化器とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、固体が破壊また
は塑性変形するときに発生するアコースティック・エミ
ッション(Acoustic Emission )波を圧電体によって検
出するセンサに関するものであり、特に、磁場変化に伴
って発生する磁気アコースティック・エミッション波を
検出する磁気アコースティック・エミッションセンサに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体が破壊または塑性変形するとき、そ
の内部に内部ひずみとして蓄えられていたエネルギーを
弾性波(音波および超音波)として放出する。この現象
をアコースティック・エミッションセンサ(以下、AE
と略す)と呼んでおり、上記弾性波をAE波と呼んでい
る。
【0003】ところで、材料に荷重をかけながらAE波
を観測することにより、その材料における傷の発生また
は破壊の発生の前兆を捕捉する方法、いわゆるAE法
は、「鉄鋼便覧」第3版、第IV巻第468ページに記
載されているように、材料の疲労試験や材料研究に応用
されている。
【0004】上記AE波の検出には、AE波を電気信号
に変換するAEセンサが用いられている。このようなA
Eセンサとして、AE変換子に圧電体を使用したもの
は、小型で、高感度であるため、研究室だけでなく、飛
行機の検査や原子炉などを設置した現場においてもAE
波を計測することができる。しかしながら、発生するA
E波の周波数が特定されないので、共振周波数の異なる
圧電型のAEセンサを複数個試料に取り付ける必要があ
る。
【0005】この共振周波数の問題を解決するためのA
Eセンサとしては、例えば、特開平6−341976号
公報、特願平7−260526号、特願平8−2567
39号等において提案されたものがある。
【0006】上記特開平6−341976号公報に提案
されたAEセンサは、ほぼ円錐形の窪みを有する柱状の
圧電体と、柱状の圧電体の底面及び円錐形の窪みの円錐
面に形成された電極と、円錐形の窪みに密着して嵌め込
まれたダンピング材とを備えたものである。これによれ
ば、圧電体の底面から入射したAE波は、この圧電体を
透過した後、ダンピング材に入射するので、AE波は、
圧電体内でいつまでも共振することなく透過することと
なる。そのため、このAEセンサでは、被検体から発し
たAE波を確実に検知して被検体の表面の変位を検出す
ることができる。しかも、AE変換子に圧電体を用いて
いるので、小型で、かつ高感度であるため、被検体への
取り付けが容易となる利点がある。しかしながら、上記
AEセンサは、圧電体に設けられた円錐形の窪みにダン
ピング材を密着して嵌め込むことが困難であるため、圧
電体を透過したAE波が圧電体とダンピング材の界面で
反射して再び圧電体内に入射され、その結果、フラット
な周波数特性を有するAE信号波形が得られにくいとい
う問題点があった。
【0007】この問題を解決するためになされたAEセ
ンサは、上記特願平7−260526号に提案されてお
り、その構成は、ほぼ円錐形の窪みを有する柱状の圧電
体と、柱状の圧電体の底面及び円錐形の窪みの円錐面に
形成された電極と、円錐形の窪みに対して金属の鋳造に
て圧電体に密着して嵌め込まれたダンピング材とを備え
たものである。これによれば、圧電体の底面から入射し
たAE波は、この圧電体を透過した後、鋳造にて圧電体
に密着させたダンピング材に確実に入射し、圧電体とダ
ンピング材の界面による反射が低減されるので、圧電体
内で共振することなく透過することとなる。そのため、
このAEセンサでは、被検体から発したAE波を検知し
て被検体の表面の変位を確実に検出することができる。
しかも、AE変換子に圧電体を用いているので、小型
で、かつ高感度であるため、被検体への取り付けが容易
となる利点がある。しかしながら、上記AEセンサで
は、ダンピング材が鋳造されている圧電体の外周部分が
開放されているので、圧電体に入射したAE波の一部が
ダンピング材に入射されずに圧電体内で共振してAE信
号波形を振動させるため、よりフラットなAE信号波形
を得ることが困難であるという問題がある。
【0008】この問題を解決するためになされたAEセ
ンサは、上記特願平8−256739号に提案されてお
り、そのAE変換子5は、図6に示すように、上面に窪
み1aを有する柱状に形成された圧電体1と、上記圧電
体1の窪み1a,上面および外周部分を覆う構造に鋳造
され、柱状部分2aと円錐台形形状部分2bとを有する
ダンピング材2と、上記圧電体1の底面1f部分に電極
を介して形成されたアルミナ板3とを備えたものであ
る。そして、このAE変換子5は、底部13とフタ部1
4とを備えた外部ケース12内に収納し、上記フタ部1
4にはAE変換子5からの電気信号を外部回路に送るコ
ネクタ部分4が取り付けられている。これによれば、ア
ルミナ板3を介して圧電体1の底面1fから入射したA
E波は、圧電体1を透過した後に確実にダンピング材2
に入射して外部に放出され、圧電体1にはAE波の共振
が残ることなく減衰するため、よりフラットな周波数波
形が得られ、その結果、AE波による被検体の表面の変
位をより正確に検出することができ、しかも、圧電体を
用いているので、小型で、かつ高感度であり、被検体へ
の取り付けも容易である。
【0009】次に、図6に示したAEセンサにより被検
体からのAE波を測定する方法を説明する。
【0010】図7は、シャープペンシル芯を圧折して発
生した擬似AE波の測定系の概略構成を説明する模式図
である。
【0011】AE波の測定系は、図7に示すように、伝
達媒体としてのアルミニウム板10(アルミ合金203
4、寸法600mm×600mm×60mm)と、アル
ミニウム板10の表面に真空グリースで密着させた上記
のAEセンサ5と、AEセンサ5で得られた信号を観測
するディジタルオシロスコープ8(横河電機社製、DL
1200E)と、ディジタルオシロスコープ8を制御
し、ディジタルオシロスコープ8で得られたデータを記
録するパーソナルコンピュータ9(日本電気社製、PC
−9801VX)とから構成されている。AEセンサ5
とディジタルオシロスコープ8とは、1.5mのケーブ
ルで直接接続されており、ディジタルオシロスコープ8
とパーソナルコンピュータ9とは、GP−IB(汎用イ
ンターフェース・バス)で接続されている。
【0012】上記の構成において、ペンシル芯11をア
ルミニウム板10の裏面で圧折して擬似AE波を発生さ
せ、擬似AE波をアルミニウム板10の表面に取り付け
たAEセンサ5により受波した。ディジタルオシロスコ
ープ8のトリガーモードをシングルショットにセットし
て得られた波形を図8に示す。なお、図8において、P
は、AE波の縦波、BPは、被検体11のブレークポイ
ント、PEは、縦波Pの雑音、Sは、AE波の横波であ
る。図8に示すように、縦波Pがアルミニウム板10の
表面に到達した時刻付近では、ほぼフラットな波形が得
られ、擬似AE波(特に縦波P)によるアルミニウム板
10の表面の変位を正確に検出できることがわかる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】一方、繰り返し荷重を
受ける鉄鋼材料等は、転位構造や密度の変化、局所的な
すべり線の蓄積と応力分布の変化等に伴う微視亀裂の成
長により疲労破壊に至るが、このような鉄鋼材料等その
他の磁性体材料の内部の微視的構造変化は、磁気AEと
磁気特性の発生挙動に影響を与える。すなわち、磁性体
材料の内部の微視的構造変化が起こっている箇所に磁気
を与えると、その部分から磁気AE波が発生するという
ことである。
【0014】したがって、上記圧電体を使用したAEセ
ンサにより、この磁気AE波を検知することができる
が、そのためには磁場を発生させる磁化器の中に被検体
を設置し、かつこの被検体にAEセンサを取り付ける必
要がある(第10回AE総合コンファレンス論文集〔平
成7年11月〕p74;「磁気AEによる低サイクル疲
労の損傷評価」関西大学工学部 新家昇)。
【0015】このように、磁気AE波を測定するために
は、被検体を磁化器内に設置する必要があるため、研究
室以外で測定することが困難であり、現場では測定でき
ないという問題がある。
【0016】また、例えば、ガスボンベのタンクの磁気
AE波を測定するためには、タンクの内側に磁化器を設
置して磁場を掛け、その表側に磁気AEセンサを配置し
て行うこととなるが、この場合、磁化器と磁気AEセン
サを対応させてタンク上をスライド移動させながら測定
することは実際上不可能である。すなわち、上記AEセ
ンサは、通常、被検体に対して接着剤等により固定され
ており、磁化器は、被検体に対してAEセンサを取り付
けた側の反対側に設置されるため、AEセンサを被検体
上でスライド移動させて被検体の任意の場所の微視的構
造変化を検知することができないという問題がある。
【0017】さらには、被検体の表裏にそれぞれAEセ
ンサと磁化器が設置されるため、磁化部分とセンサ部分
との距離があり、そのため、磁気AE波がAEセンサに
到達するまでに減衰して、その感度が低下してしまうお
それがあるという問題がある。
【0018】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
のであり、現場で被検体の磁気AE波を測定することが
でき、かつ被検体上をスライド移動させて被検体の任意
の場所の微視的構造変化を検出することができ、しかも
磁気AE波を高感度に検出することができる磁気AEセ
ンサを提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明による磁気アコー
スティック・エミッションセンサは、磁性体よりなる被
検体が発する磁気アコースティック・エミッション波を
電気信号に変換する圧電体,および該圧電体に取り付け
たダンピング材を有するアコースティック・エミッショ
ン変換子と、上記アコースティック・エミッション変換
子をその中に収納するケースと、上記ケースの周囲に配
置したコイルよりなる磁化器とを備えてなることを特徴
とするものである。
【0020】また、本発明による磁気アコースティック
・エミッションセンサは、上記の磁気アコースティック
・エミッションセンサにおいて、上記磁化器は、上記ケ
ースの外周に巻き付けたコイルよりなることを特徴とす
るものである。
【0021】さらには、本発明による磁気アコースティ
ック・エミッションセンサは、上記の磁気アコースティ
ック・エミッションセンサにおいて、上記磁化器は、上
記ケースの外周に配置した複数本の棒状コイルよりなる
ことを特徴とするものである。
【0022】さらにまた、本発明による磁気アコーステ
ィック・エミッションセンサは、上記いずれかの磁気ア
コースティック・エミッションセンサにおいて、上記ケ
ースは、磁性体により構成してなることを特徴とするも
のである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る磁気アコー
スティック・エミッションセンサ(以下、「磁気AEセ
ンサ」と略す)の実施の形態について、添付図面を参照
しながら説明する。
【0024】実施の形態1.図1は、本発明による実施
の形態1の磁気AEセンサを示した図であり、同図(a)
は、その断面模式図であり、同図(b) は、その底面図で
ある。
【0025】図において、1は、AE波を電気信号に変
換する圧電体、2は、圧電体1に密着して形成したダン
ピング材、3は、圧電体1の底面に電極を介して取り付
けたアルミナ板、4は、圧電体1から電気信号を取り出
すコネクタ部分、5は、圧電体1とダンピング材2とア
ルミナ板3とを備えるAE変換子、12は、AE変換子
5等を収納する外部ケース、13は、外部ケース12の
底部、14は、外部ケース12のフタ部、15は、その
内部にAE変換子5を収納する内部ケース、16は、内
部ケース15の周囲に巻き付けられ、磁化器を構成する
コイル、17は、コイル16と外部ケース12との隙間
に充填したシリコンコンパウンドである。
【0026】まず、この実施の形態1による磁気AEセ
ンサの構造を説明する。この実施の形態1による磁気A
Eセンサは、図1に示すように、圧電体1とダンピング
材2とを有するAE変換子5、このAE変換子5を内部
に収納する内部ケース15、この内部ケース15の外周
に巻き付けたコイル16よりなる磁化器、および内部ケ
ース15を収納する外部ケース12を備えるものであ
る。
【0027】上記内部ケース15は、その底部に穴があ
けられており、内部に収納するAE変換子5のアルミナ
板3を露出させている。この内部ケース15としては、
鉄、コバルト、ニッケル、フェライト等の磁性体材料に
より形成されている。また、この内部ケース15の外周
には直径0.1〜0.5mmのUEW線(ウレタンコー
ト線)からなるコイル16が巻き付けられている。そし
て、このコイル16は、電流を流すことで磁場を発生さ
せる磁化器を構成している。このコイル16より発せら
れる磁場が被検体に掛けられたとき、被検体内部にひず
み等の微視的構造変化がある場合には、磁気AE波が発
せられることとなる。また、コイル16に電流を流すこ
とにより、磁性体からなる内部ケース15がその電磁効
果によって電磁石となる。
【0028】上記外部ケース12は、底部13とフタ部
14とを備えており、その材質としては、鉄、ニッケ
ル、コバルト、フェライト等の磁性体材料が使用されて
いる。また、この外部ケース12は、その中に上記内部
ケース15を収納し、外部ケース12の内壁と収納して
いる内部ケース15の外周に巻き付けたコイル16との
間の空間には、シリコンコンパウンド17を充填してい
る。このシリコンコンパウンド17は、コイル16の熱
を逃すとともに振動を吸収するための役目を果たしてい
る。また、底部13には、上記内部ケース15と同様に
AE変換子5のアルミナ板3を露出させるための穴が明
けられている。フタ部14には、AE変換子5によって
磁気AE波を変換した電気信号を取り出すためのコネク
タ部分4が取り付けられている。
【0029】つぎに、上記AE変換子5の構造について
説明する。図2は、上記AE変換子5の構造を示した断
面図であり、図3は、圧電体1の上面図である。
【0030】上記AE変換子5は、図2に示すように、
柱状に形成された圧電体1と、この圧電体に密着して鋳
造されたダンピング材2と、圧電体1の底部に取り付け
たアルミナ板3とを備えるものである。また、上記圧電
体1の底面1fと窪み1a部分には、圧電体1によって
変換された電気信号を取り出す電極(図示せず。)が形
成されており、さらには、圧電体1の底面1fに形成さ
れた電極と上記ダンピング材2の上部には、電気信号出
力用のリード線4a,4bがそれぞれ接続されている。
【0031】上記圧電体1は、AE波が入射されると誘
電分極を生じて電気を発生させるものであり、具体的に
は、直径3mm、高さ3mmの円柱状からなるPZT
(チタン酸ジルコン酸鉛)によって形成されている。こ
の圧電体1の上面1eには、図2,および図3に示すよ
うに、逆円錐台形形状の窪み1aが形成されている。ま
た、圧電体1の上面1eからその底部付近まで、圧電体
1の外径方向に延びた4つのスリット状の溝1cとを有
している。これら窪み1aやスリット状の溝1cは、機
械的加工によって形成されたものである。
【0032】上記逆円錐台形形状の窪み1aは、円柱状
に形成された圧電体1の円柱軸とほぼ一致しており、そ
のサイズとしては、上底の直径2mm、下底の直径1m
m、高さ2.8mmに形成されている。この窪み1aを
逆円錐台形形状に形成することにより、圧電体1の底面
1fから入射したAE波がこの窪み1aから上記ダンピ
ング材2に効率よく放射されるようになる。
【0033】また、上記スリット状の溝1cは、図3に
示すように、圧電体1の上面1eから見ると十字状に形
成されており、この溝1cの1つのサイズとしては、深
さ2.8mm、幅0.2mmに形成されている。この十
字状に形成されたスリット状の溝1cは、圧電体1にお
ける不要な径方向振動を防止することができ、しかも、
上記逆円錐台形状の窪み1aを機械加工で削って形成す
るときにおける圧電体1の割れや、ダンピング材2の鋳
造時における圧電体1の割れを防止することができると
いう2次的効果もある。
【0034】上記ダンピング材2は、柱状部分2aと、
逆円錐台形形状部分2bとを有しており、そのサイズと
しては、全体の高さが14.5mm、柱状部分2aの直
径が20mm、逆円錐台形形状部分2bの下底が4.5
mmである。また、このダンピング材は、その底部にお
いて上記圧電体1が0.5mm突出するように圧電体1
の窪み1a,上面1e,および外周部分に密着した構造
に鋳造されたものである。このダンピング材2は、圧電
体1を透過したAE波が再び圧電体1に入射されないよ
うに外部へ放出するためのものであり、圧電体1と密着
させている部分(逆円錐台形形状部分2b)を逆円錐台
形形状に形成することにより、ダンピング材2に入射し
たAE波を効率よく外部へ放出することができる。上記
ダンピング材2の材料としては、銀や鉛、ズズ等の金
属、あるいはこれらの合金が適しており、特に、融点が
250℃以下である半田等の低融点合金は、ダンピング
材2の鋳造時に圧電体1の圧電性能を低下させることが
ほとんどなく、しかも、鋳造しやすいため最適である。
なお、本実施の形態1に使用しているダンピング材2と
しては、具体的には、スズ約60%、鉛約40%を主成
分とし、少量の銀を添加した半田から形成されている。
【0035】また、上記圧電体1の窪み1aおよび底面
1fに形成された電極(図示せず)は、銀導電性接着剤
等を数十ミクロンの厚みで塗布焼き付けすることにより
形成され、これら電極を介して圧電体1によって変換さ
れたAE波の電気信号を取り出すことができる。なお、
上記ダンピング材2における鋳造金属が鉛系の場合は、
圧電体1に形成された窪み1a内には、電極を形成する
ための銀導電性接着剤を塗布しなくても電気的接触がと
れるので、この場合、上記窪み1a内には電極を形成し
なくてもよい。
【0036】上記アルミナ板3は、直径4.5mm、厚
み0.35mmの円盤形状に形成されたものであり、上
記圧電体1の底面1f部分において電極を介して取り付
け、AE波が圧電体1の底面1fに効率よく入射される
ようにするためのものである。
【0037】つぎに、上記磁気AEセンサの製造方法に
ついて説明する。先ず、AE変換子5のダンピング材2
を鋳造するために、ダンピング材2とほぼ同じ外形のキ
ャビティを有する鋳型を準備する。そして、鋳型の底部
に圧電体1をセットする(圧電体セット工程)。このと
き、圧電体1の窪み1aをキャビティの内側に向け、圧
電体1の底部が鋳型から少し出るようにしてセットす
る。このように圧電体1を鋳型にセットすることで、次
の工程でダンピング材2を鋳造すると、ダンピング材2
が圧電体1の窪み1a,上面1e,および外周部分に密
着した構造に鋳造されることとなる。鋳型に圧電体1を
セットした後、鋳型のキャビティ内に、ダンピング材2
の材料となる溶融した半田を注入する(半田注入工
程)。このとき、半田を圧電体1の窪み1a内に隙間な
く充填する。そして、鋳型に半田を満たしたのち冷却し
(冷却工程)、そうすると、キャビティに沿った形状の
鋳物が形成され、ついで、鋳型から鋳物を脱型する(脱
型工程)。このとき、圧電体1は鋳物と密結合した状態
にあるので、鋳物の脱型と同時に鋳型から取り出され
る。鋳型から取り出された鋳物は、圧電体1の先端から
15.0mmの位置(カット面の直径20mm)で不要
部分の半田をカットする(カット工程)。これにより、
圧電体1の外周部分に円錐形状のダンピング材2が鋳造
されたAE変換子5がほぼ完成する。そして、不要部分
の半田をカットした後、ダンピング材2のカット面を研
磨する(カット部研磨工程)。この後、圧電体1の底部
に銀伝導性接着剤を塗布焼付けして電極を形成した後に
アルミナ板3を接着剤などで貼りつけて、圧電体1の底
部に形成した電極,およびダンピング材2の上部にそれ
ぞれリード線を接続すると、図2に示したAE変換子5
が完成する。このように圧電体1にダンピング材2を鋳
造することで、ダンピング材2を圧電体1に対して、よ
り密着させて形成することができるため、よりフラット
な周波数特性を有するAE変換子5が得られる。
【0038】次いで、外周にコイル16を巻き付けた内
部ケース15を用意する。なお、このコイル16の巻き
数によって電流を流したときの磁場の強さを調整するこ
とができる。そして、この内部ケース15の中に上記A
E変換子5を収める。このとき、磁気AE波の受波部と
なるアルミナ板3が内部ケース15の底に明けられた穴
から露出するようにしておく。この後、AE変換子5を
収納した内部ケース15を外部ケース12の中に収め
る。このとき、外部ケース12の内壁と内部ケース15
に巻き付けたコイル16との間に形成される隙間には、
シリコンコンパウンド17を充填する。そして、外部ケ
ース12のフタ部14に取り付けたコネクタ4に、AE
変換子5より取り出したリード線を接続すると、図1に
示した磁気AEセンサが完成する。
【0039】つぎに、上記磁気AEセンサの動作につい
て説明する。まず、測定対象の被検体(磁性体)に上記
磁気AEセンサを当接させた状態で、内部ケース15の
外周に巻き付けたコイル16に数Hz〜数100Hz、
好ましくは2Hz〜200Hzの交流電流を流す。そう
すると、コイル16より磁場が発生し、この磁場が被検
体に掛かる。なお、コイル16を巻き付けた内部ケース
15や外部ケース12が磁性体よりなるため、コイル1
6に電流を流すことにより、この内部ケース15や外部
ケース12が電磁石となりその磁力によって磁気AEセ
ンサ自体を被検体にくっつけることができる。そして、
被検体内にひずみ等の微視的構造変化がみられる場合に
は、その部分から磁気AE波が発せられる。被検体から
発せられた磁気AE波は、アルミナ板3を介して圧電体
1に入射される。このとき、圧電体1ではこの磁気AE
波を電気信号に変換し、この電気信号は、リード線4
a,4bを通してコネクタ部分4に送られる。そうする
と、この電気信号はコネクタ部分4に接続された測定系
においてAE波形図として表示される。このAE波形図
に基づいてAE波を発生した被検体の表面の変位が検出
されることとなる。一方、圧電体1を透過したAE波
は、圧電体1の窪み1a,上面1e,および外周部分に
密着して鋳造されたダンピング材2に入射されて、AE
波が圧電体1内で共振することなく圧電体1外に放出さ
れる。その結果、上記AE波形図は、振動のないフラッ
トな波形とすることができる。
【0040】このように、上記実施の形態1による磁気
AEセンサによれば、AE変換子5とコイル16よりな
る磁化器とを一体化しているので、被検体の片側から磁
場を掛けるとともに、この磁場により発生した磁気AE
波を検知することができる。そのため、従来では不可能
であった現場においても被検体の磁気AE波を測定する
ことができ、かつ、磁気AE波を高感度に検出すること
ができる。また、コイル16を巻き付けた内部ケース1
5や外部ケース12を磁性体材料で形成することによ
り、コイル16に電流を流すとこの内部ケース15が電
磁石となるため、磁性体よりなる被検体に対して磁気A
Eセンサを磁力によってくっつけることができ、その結
果、磁気AEセンサ自体を被検体上において自由にスラ
イド移動させて被検体の任意の場所の微視的構造変化を
検出することができる。したがって、例えば、ガスボン
ベのタンクやビルの屋上に設置した貯水タンク等におい
て、その外側から上記磁気AEセンサをスライド移動さ
せながら、タンクに生じつつある亀裂等を簡単に発見す
ることができる。
【0041】実施の形態2.図4は、本発明による実施
の形態2の磁気AEセンサを示した図であり、同図(a)
は、その断面模式図であり、同図(b) は、その底面図で
ある。図において、図1と同一符号は同一又は相当する
部分であるが、18は、コイル16を巻き付けた鉄芯で
ある。
【0042】この実施の形態2による磁気AEセンサ
は、磁気AE波を電気信号に変換するAE変換子5と、
このAE変換子5を中に収納する内部ケース15と、さ
らにこの内部ケース15をその中に収納する外部ケース
12とを備えている。この実施の形態2による磁気AE
センサが、上記の実施の形態1のものと異なるところ
は、磁化器としては、鉄芯18にコイル16を巻き付け
た棒状コイルを内部ケース15の外周に8つ配置して8
相コイルを構成しているということである。
【0043】この8相コイルは、図5に示す回路図よ
り、並列に接続されており、したがって、磁化器として
使用するコイルには交流電流を流し、一方、被検体に対
してマグネットチャックとして使用するコイル(電磁石
として機能させるコイル)16には直流電流を流すよう
にすることができる。
【0044】このように、上記実施の形態2による磁気
AEセンサによれば、内部ケース15を中心にして8相
コイル16を建てるようにすることで、8相のコイル1
6で位相差を作り出せることができ、その結果、位相を
ずらしたドライブ信号(磁化信号)を被検体に与えて、
その磁気AE波を測定することにより、さまざまな微視
的構造変化の解析を行うことができる。また、8相コイ
ル16のうちのいくつかのコイル16に直流電流を流し
て電磁石として使用し、かつ内部ケース15や外部ケー
ス12を磁性体で形成することでさらに磁力を強くする
ことができ、これにより、磁気AEセンサを被検体上に
おいて磁石のようにしてくっつけることができ、その結
果、磁気AEセンサ自体を被検体上において自由にスラ
イド移動させて被検体の任意の場所の微視的構造変化を
検出することができる。
【0045】なお、本発明による磁気AEセンサは、上
記実施の形態によるものに限定されず、例えば、圧電体
1は、円柱状に形成されたものではなく、三角柱形状,
四角柱形状などの柱状に形成したものでもよく、また、
ダンピング材2は、円柱形状,三角柱形状,四角柱形状
など種々の形状に鋳造したものでもよい。
【0046】また、磁化器を構成するコイル16は、内
部ケース15の内周囲に配置してもよく、また、実施の
形態1のものと実施の形態2のものを組合せたものでも
よく、さらには、筒状の芯に巻き付けたコイルやバネ状
にしたコイル等を実施の形態2の如く配置するもの等で
もよい。
【0047】
【発明の効果】本発明による磁気アコースティック・エ
ミッションセンサによれば、磁性体よりなる被検体が発
する磁気アコースティック・エミッション波を電気信号
に変換する圧電体,および該圧電体に取り付けたダンピ
ング材を有するアコースティック・エミッション変換子
と、上記アコースティック・エミッション変換子をその
中に収納するケースと、上記ケースの周囲に配置したコ
イルよりなる磁化器とを備えてなることを特徴とするも
のであり、すなわち、AE変換子とコイルよりなる磁化
器とを一体化しているので、被検体の片側から磁場を掛
けるとともに、磁場により発生した磁気AE波を検知す
ることができ、そのため、従来では不可能であった現場
において被検体の磁気AE波を測定することができ、か
つ、磁気AE波を高感度に検出することができるという
効果がある。したがって、例えば、ガスボンベのタンク
やビルの屋上に設置した貯水タンク等において、その外
側からスライド移動させながらタンクに生じつつある亀
裂等を簡単に発見できるものが得られるという効果があ
る。
【0048】また、本発明による磁気アコースティック
・エミッションセンサによれば、上記の磁気アコーステ
ィック・エミッションセンサにおいて、上記磁化器は、
上記ケースの外周に巻き付けたコイルよりなることを特
徴とするものであり、上記発明と同様に、AE変換子と
コイルよりなる磁化器とを一体化しているので、被検体
の片側から磁場を掛けるとともに、磁場により発生した
磁気AE波を検知することができるため、現場において
被検体の磁気AE波を測定することができ、かつ、磁気
AE波を高感度に検出することができるという効果があ
る。
【0049】さらには、本発明による磁気アコースティ
ック・エミッションセンサによれば、上記の磁気アコー
スティック・エミッションセンサにおいて、上記磁化器
は、上記ケースの外周に配置した複数本の棒状コイルよ
りなることを特徴とするものであり、すなわち、ケース
を中心にして複数本の棒状コイルを建てるようにするこ
とで、該コイルにより位相差を作り出せることができ、
その結果、位相をずらしたドライブ信号(磁化信号)を
被検体に与えてその磁気AE波を測定することにより、
さまざまな微視的構造変化の解析を行うことができると
いう効果がある。さらには、複数本のコイルのうちのい
くつかのコイルに直流電流を流して電磁石として使用す
ることができ、これにより、磁気AEセンサを被検体に
磁石のようにしてくっつけることができ、かつ、被検体
上を自由にスライド移動させながら磁気AE波を測定で
きるものが得られるという効果がある。
【0050】さらにまた、本発明による磁気アコーステ
ィック・エミッションセンサによれば、上記いずれかの
磁気アコースティック・エミッションセンサにおいて、
上記ケースは、磁性体により構成してなることを特徴と
するものであり、これにより、コイルに電流を流すと上
記ケースが電磁石となるため、磁性体よりなる被検体に
対して磁気AEセンサを磁力によってくっつけることが
でき、かつ、被検体上を自由にスライド移動させて被検
体の任意の場所の微視的構造変化を検出することができ
るものが得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施の形態1の磁気AEセンサを
示す断面模式図(同図(a) )および底面図(同図(b) )
である。
【図2】実施の形態1の磁気AEセンサにおけるAE変
換子5の断面図である。
【図3】実施の形態1の磁気AEセンサにおける圧電体
1の上面図である。
【図4】本発明による実施の形態2の磁気AEセンサを
示す断面模式図(同図(a) )および底面図(同図(b) )
である。
【図5】実施の形態2の磁気AEセンサにおけるコイル
(磁化器)の回路図である。
【図6】従来のAEセンサを示す断面模式図である。
【図7】AEセンサにより被検体のAE波を測定する測
定系の概略構成を示す模式図である。
【図8】図7の測定系で得られた疑似AE波の波形を示
すグラフである。
【符号の説明】
1 圧電体 1a 窪み 1b 窪みの円錐面 1c 十字型の溝 1d 窪みの底面 1f 圧電体の底面 2 ダンピング材 2a ダンピング材の柱状部分 2b ダンピング材の円錐台形形状部分 3 アルミナ板 4 コネクタ部分 4a,4b リード線 5 AE変換子 8 ディジタルオシロスコープ 9 パーソナルコンピュータ 10 アルミニウム板 11 被検体 12 外部ケース 13 底部 14 フタ部 15 内部ケース 16 コイル(磁化器) 17 シリコンコンパウンド 18 鉄芯 P AE波の縦波 S AE波の横波 BP 被検体のブレークポイント PE 縦波Pの雑音

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体よりなる被検体が発する磁気アコ
    ースティック・エミッション波を電気信号に変換する圧
    電体,および該圧電体に取り付けたダンピング材を有す
    るアコースティック・エミッション変換子と、 上記アコースティック・エミッション変換子をその中に
    収納するケースと、 上記ケースの周囲に配置したコイルよりなる磁化器とを
    備えてなることを特徴とする磁気アコースティック・エ
    ミッションセンサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気アコースティック
    ・エミッションセンサにおいて、 上記磁化器は、上記ケースの外周に巻き付けたコイルよ
    りなることを特徴とする磁気アコースティック・エミッ
    ションセンサ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の磁気アコースティック
    ・エミッションセンサにおいて、 上記磁化器は、上記ケースの外周に配置した複数本の棒
    状コイルよりなることを特徴とする磁気アコースティッ
    ク・エミッションセンサ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の磁
    気アコースティック・エミッションセンサにおいて、 上記ケースは、磁性体により構成してなることを特徴と
    する磁気アコースティック・エミッションセンサ。
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