JPH10184780A - 減揺装置 - Google Patents

減揺装置

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Publication number
JPH10184780A
JPH10184780A JP34839096A JP34839096A JPH10184780A JP H10184780 A JPH10184780 A JP H10184780A JP 34839096 A JP34839096 A JP 34839096A JP 34839096 A JP34839096 A JP 34839096A JP H10184780 A JPH10184780 A JP H10184780A
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JP
Japan
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movable mass
phase
restoring force
pulse
vibration
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Application number
JP34839096A
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English (en)
Inventor
Toru Maeda
前田  徹
Isao Masuzawa
功 益沢
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Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
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  • Types And Forms Of Lifts (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動質量と被減揺対象物の間でつねに最適な
位相関係が維持されるように構成された減揺装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 減揺装置は、軌道に沿って往復運動可能
な可動質量と可動質量の復元力を発生するための復元力
発生装置と復元力を調節するための復元力調節装置とを
有し、復元力調節装置は可動質量の位相が被減揺対象物
の位相に対して所定の最適位相関係を維持しているか否
かを検出し、最適位相関係が劣化したときにその偏倚量
を検出する。この偏倚量に基づいて可動質量の位相を調
節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、減揺対象物の動揺
を軽減するための減揺装置に関し、特に、軌道上を往復
運動する可動質量によって減揺対象物の動揺を軽減する
ように構成された動吸振器型の減揺装置に関する。減揺
対象物には、停船中の船舶、パージ等の海上又は水上に
浮遊した海洋構造物及びリフト、ゴンドラ等の空中に吊
り下げられた構造物がある。
【0002】
【従来の技術】減揺装置には、能動型と受動型が知られ
ている。能動型の減揺装置は、減揺対象物の動揺をセン
サによって検出し、アクチュエータによって可動質量を
振動させるように構成されている。可動質量の振動は、
減揺対象物の動揺を軽減するように位相制御される。ま
たジャイロ効果によるトルクを用いて減揺作用を生成す
るものもある。
【0003】一方、受動型の減揺装置は動吸振器原理を
用い、可動質量を駆動させるためのアクチュエータを用
いない。従って構造がより簡単であり、また電力を消費
しないため適用範囲が広い。一般に動吸振器原理の減揺
装置は、典型的には軌道に沿って往復運動する可動質量
と可動質量に復元力を付与する復元力発生装置とを有す
る。
【0004】図5を参照して従来の減揺装置の例につい
て説明する。この減揺装置は本願出願人と同一の出願人
によって平成8年3月25日付にて出願された特願平第
8−68109号(T9600022)に記載されたも
のであり、詳細については同出願を参照されたい。
【0005】この減揺装置は軌道部材11と軌道部材1
1に沿って自由に移動可能な可動質量12と軌道部材1
1を両側にて支持する支持部材13A、13Bと可動質
量12に装着されたワイヤ15とワイヤ15を案内する
1対のローラ17A、17Bとを有する。可動質量12
の下端には小さなローラ12Aが装着され、ワイヤ15
の一端15Aはこのローラ12Aに装着されている。
【0006】減揺装置は、ワイヤ15を所定の張力にて
引っ張るための張力発生装置20とワイヤ15の張力を
調節するための張力調節装置30とを有する。張力発生
装置20によって可動質量21の往復運動の復元力が生
成される。また張力調節装置30によって可動質量21
の往復運動の復元力が調節される。従って張力発生装置
20は復元力発生装置であり、張力調節装置30は復元
力調節装置である。
【0007】張力発生装置20は、ワイヤ15の他端1
5Bに接続された引っ張りばね21と張りばね21の一
端21Aに装着されたリミットスイッチ装置23とを有
する。引っ引っ張りばねはコイルばねであってよい。リ
ミットスイッチ装置23は引っ張りばね21の伸びが所
定の大きさより大きくなると信号を生成するように構成
されている。
【0008】リミットスイッチ装置23は例えば、引っ
張りばね21の一端21Aに装着された第1の接点23
Aと基台51に装着された第2の接点23Bとを有し、
引っ張りばね21の伸びが所定の大きさを越えると2つ
の接点の開閉状態が変化し、信号を生成するように構成
されてよい。
【0009】張力調節装置30は例えば、張力発生装置
20の引っ張りばねを変位させるように構成されてよ
い。本例の張力調節装置30は、引っ張りばね21の他
端21Bに接続されたワイヤ31を巻き取るための巻き
取りローラ33とこのローラ33に装着された歯車35
とこの歯車35と係合するウォーム歯車37とウォーム
歯車37を回転させるためのハンドル付き回転軸38と
を有する。
【0010】また張力調節装置30はワイヤ15の引っ
張力を指示する指示装置を有し、この指示装置は図示の
ように引っ張りばね21の一端21Bのワイヤ31に装
着された針41と目盛り42とを有する。尚、針41は
巻き取りローラ33又は歯車35に装着されてよく、目
盛り42はこの針41の動きを指示するように配置され
る。
【0011】図示のように軌道部材11に沿ってx軸を
とり、それに垂直下方にy軸をとる。またxy軸に垂直
に(紙面に垂直に)z軸をとる。座標の原点Oを軌道部
材11の中央位置にとる。支持部材13A、13Bは減
揺対象物の所定の基台51に垂直に装着される。軌道部
材11は基台51に平行に配置される。
【0012】本例の減揺装置はz軸(紙面に垂直な軸
線)に平行な回転軸線周りの動揺を減少させるように構
成されている。ローラ17A、17Bは原点Oの下方に
配置されており、可動質量12が原点Oの位置にあると
き、ワイヤ15はY軸に沿って延在する。このときのワ
イヤ15の張力を初期張力F0 とする。減揺対象物が動
揺すると可動質量12は原点Oを中心に往復運動する。
例えば、可動質量12が第1の支持部材13Aの近くに
配置されたものとする。このときの可動質量12の変位
をx、ワイヤ15の張力をFとする。
【0013】ワイヤ15の弾性変形は十分小さいから無
視することができる。ワイヤ15の初期張力F0 及び張
力Fは、張力発生装置20の引っ張りばね21によって
生成される。一方、可動質量12の往復運動の復元力は
ワイヤ15の張力Fとワイヤ15の傾斜角θによって決
まる。
【0014】後に説明するが、ワイヤ15の張力Fは、
引っ張りばね21の伸びδと引っ張りばね21の初期張
力F0 によって決まる。従って、往復運動の復元力を調
節するためには、引っ張りばね21の初期張力F0 を調
節すればよい。
【0015】可動質量12の固有動揺周期Tは復元力の
関数だから、可動質量12の固有動揺周期Tを変化させ
るためには、引っ張りばね21の初期張力F0 を調節す
ればよい。
【0016】本例によると、引っ張りばね21の初期張
力F0 は張力調節装置30によって調節されることがで
きる。張力調節装置30は手動で作動することができ
る。図示のように、ウォーム歯車37は、ハンドル付き
回転軸38に接続されることができるように構成されて
いる。
【0017】先ず可動質量12を原点Oの位置に配置
し、ハンドル付き回転軸38をウォーム歯車37に接続
して作動する。それによって、ウォーム歯車37は回転
し、それに係合している歯車35も回転する。歯車35
が回転するとそれに装着された巻き取りローラ33が回
転し、引っ張りばね21の他端21Bに接続されたワイ
ヤ31が巻き取られ又は緩められる。引っ張りばね21
は巻き取りローラ33方向に引っ張られ又は緩められ
る。それによって引っ張りばね21は伸縮し、ワイヤ1
5に作用する初期張力F0 は増加又は減少する。
【0018】以下に、引っ張りばね21の初期張力F0
とワイヤ15の張力F、可動質量12の復元力FX 及び
固有動揺周期Tの関係を解析する。ここでは、図1に示
すように軌道部材11が直線状であり、可動質量12の
運動経路が直線である場合について考える。
【0019】可動質量12が原点Oに配置されていると
き、ワイヤ15に作用する張力、即ち、初期張力をF0
とする。次に、図示の一点鎖線12’にて示すように、
可動質量12が原点Oから右側の支持部材13A方向に
移動した状態を考える。このときの可動質量12の座標
をxとし、ワイヤ15のy軸に対する傾斜角をθ、ワイ
ヤ15に作用する張力をFとする。
【0020】引っ張りばね21の伸びδは次のように表
される。但し、可動質量12に装着されたローラ12A
の中心からローラ17A、17Bの中心までのy軸方向
の距離をbとする。また、ローラ17A、17Bの半径
は十分小さいものとする。
【0021】
【数1】δ=√(b2 +x2 )−b
【0022】引っ張りばね21のばね定数をKとする
と、ワイヤ15に作用する張力Fは次のように表され
る。
【0023】
【数2】 F=F0 +Kδ =F0 +K〔√(b2 +x2 )−b〕
【0024】可動質量12に作用する復元力FX は、ワ
イヤ15の張力Fのx軸方向の成分であるから次のよう
に表される。
【0025】
【数3】 FX =Fsinθ=[F0 +K〔√(b2 +x2 )−b〕]・[x/√(b2 + x2 )] =Kx+(F0 −Kb)x/√(b2 +x2 ) =KEQ
【0026】ここでKEQは等価ばね定数と称され次の式
によって表される。
【0027】
【数4】 KEQ=K+(F0 −Kb)/√(b2 +x2
【0028】ここで、変位xが距離bに比べて十分小さ
いと仮定すると、等価ばね定数KEQ及び復元力FX は次
のように表される。
【0029】
【数5】KEQ=F0 /b FX =KEQx=(F0 /b)x
【0030】この振動系の固有周期Tは次の式によって
表される。
【0031】
【数6】T=2π√(m/KEQ
【0032】ここでmは可動質量12の質量である。固
有動揺周期Tは、等価ばね定数KEQが増加すると減少
し、等価ばね定数KEQが減少すると増加する。数4の式
又は数5の式より明らかなように、等価ばね定数K
EQは、初期張力F0 が増加すると増加し、初期張力F0
が減少すると減少する。結局、固有動揺周期Tは、初期
張力F0 が増加すると減少し、初期張力F0 が減少する
と増加する。
【0033】数4の式及び数5の式により明らかなよう
に、等価ばね定数KEQは、初期張力F0 とKbの大小関
係によって変化し、次のような3つの場合に分けられ
る。
【0034】(1)F0 =Kbの場合 この場合をここでは、基準状態と称することとする。こ
のとき、等価ばね定数KEQ、復元力FX 及び固有周期T
は次のようになる。
【0035】
【数7】KEQ=K FX =Kx T=2π√(m/K)
【0036】等価ばね定数KEQは引っ張りばね21のば
ね定数Kに等しく、復元力FX 及び固有周期Tはばね定
数Kと変位xのみによって決まる。
【0037】(2)F0 >Kbの場合 これは、初期張力F0 を基準状態の場合より増加させた
場合に相当する。このとき、等価ばね定数KEQ、復元力
X 及び固有周期TEQは次のようになる。
【0038】
【数8】KEQ>K FX >Kx T<2π√(m/K)
【0039】基準状態と比較して、等価ばね定数KEQ
び復元力FX は増加し、固有周期Tは減少する。
【0040】(3)F0 <Kbの場合 これは、初期張力F0 を基準状態の場合より減少させた
場合に相当する。このとき、等価ばね定数KEQ、復元力
X 及び固有周期Tは次のようになる。
【0041】
【数9】KEQ<K FX <Kx T>2π√(m/K)
【0042】基準状態と比較して、等価ばね定数KEQ
び復元力FX は減少し、固有周期Tは増加する。
【0043】以上の解析より明らかなように、この減揺
装置によると、初期張力F0 を調節することによって等
価ばね定数KEQが変化し、復元力FX 及び固有周期Tが
変化する。初期張力F0 を増加させれば、可動質量12
の復元力FX は増加し固有周期Tは減少する。また初期
張力F0 を減少させれば、可動質量12の復元力FX
減少し固有周期Tは増加する。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】一般に、動吸振器原理
を用いた減揺装置では、可動質量12の振動周期と減揺
対象物の動揺周期が等しく且つ可動質量12の振動と減
揺対象物の動揺の間に最適な位相関係が存在するとき、
最も効果的な減揺効果が得られる。より詳細には、可動
質量12の振動の位相が減揺対象物の動揺の位相より約
90°遅れているとき、最も効果的な減揺効果が得られ
ることが知られている。
【0045】可動質量12の振動の周期及び位相と減揺
対象物の動揺の周期及び位相はその固有周期Tの関数で
ある。従って、搭載している積み荷又は人間の数が変化
して減揺対象物の固有動揺周期が変化した場合には、可
動質量12の固有周期を変化させることによって最適な
減揺効果が得られる。上述の例では、初期張力F0 を調
節することによって、可動質量12の固有周期Tを変化
させ、それによって最適な減揺効果を得ることができ
る。
【0046】しかしながら、従来の減揺装置では、予め
初期張力F0 を所望の値に設定することはできても、減
揺対象物が動揺している間にこの初期張力F0 を最適な
値に変化させることはできなかった。
【0047】例えば、減揺対象物の動揺中に、突然の波
浪又は突風のような外力が加わり、減揺対象物の動揺の
位相が不規則に変化することがある。すると、それまで
維持されていた最適な位相関係が劣化し、所定の減揺効
果が得られなくなる場合がある。
【0048】本発明は斯かる点に鑑み、減揺対象物が動
揺している間に制御系によって常に最適な位相関係を得
ることができる減揺装置を提供することを目的とする。
【0049】
【課題を解決するための手段】本発明の減揺装置による
と、所定の軌道に沿って往復運動可能な可動質量と該可
動質量の復元力を発生するための復元力発生装置と復元
力を調節するための復元力調節装置とを有し、該復元力
調節装置は可動質量の振動の位相と減揺対象物の動揺の
位相が常に所定の最適位相関係に維持されるように可動
質量の位相を調節するように構成されている。
【0050】本発明によると、減揺装置において、復元
力調節装置は可動質量の振動の位相を検出するための第
1の位相検出装置と減揺対象物の動揺の位相を検出する
ための第2の位相検出装置と第1及び第2の位相検出装
置の出力信号を入力して可動質量の振動の位相の所定の
最適位相関係に対する偏差量を演算する位相差演算部と
を有する。第1の位相検出装置は可動質量が軌道に沿っ
て正の方向に原点を通過したときに正のパルスを発生し
軌道に沿って負の方向に原点を通過したときに負のパル
スを発生するように構成されている。
【0051】本発明によると、減揺装置において、第2
の位相検出装置は減揺対象物の傾斜角が負の最大値に達
したときに正のパルスを発生し減揺対象物の傾斜角が正
の最大値に達したときに負のパルスを発生するように構
成されている。第1の位相検出装置が正又は負のパルス
を発生した時点に時間の計測を開始し第2の位相検出装
置が負又は正のパルスを発生した時点で時間の計測を終
了し、それによって得られた計測時間に基づいて偏差量
を演算するように構成されている。計測時間は所定の最
適位相関係からの偏倚量を表している。
【0052】本発明によると、減揺装置において、復元
力発生装置は可動質量を引っ張るためのばねを含む。復
元力調節装置はばねの偏差量を調節するように構成され
ている。復元力調節装置はばねの調整量を制限するよう
に構成されている。復元力調節装置は、ばねの端部に接
続された巻き取りワイヤと該巻き取りワイヤを巻き取る
ための巻き取りローラと該巻き取りローラに装着された
歯車と該歯車に係合しているウォーム歯車と該ウォーム
歯車を駆動するためのステップモータとを有し、該ステ
ップモータを作動させることによってばねの偏差量が調
節されるように構成されている。
【0053】
【発明の実施の形態】図1を参照して本発明による減揺
装置の例を説明する。本例の減揺装置は図5に示した従
来の減揺装置と比較して、張力調節装置30の構成が異
なり、それ以外の構成は従来の減揺装置の構成と同様で
あってよい。
【0054】本例の減揺装置によると、張力調節装置3
0は、引っ張りばね21の先端21Bに接続されたワイ
ヤ31を巻き取るための巻き取りローラ33とこのロー
ラ33に装着された歯車35とこの歯車35に係合する
ウォーム歯車37とウォーム歯車37を回転させるため
のステップモータ39を有する。
【0055】張力調節装置30は更に、原点Oの位置に
配置された可動質量検出装置61と基台51に装着され
た傾斜計62と両者の出力信号を入力する位相差演算部
63と位相差演算部63の出力を入力する修正量演算部
64とステップモータ39に命令信号を供給するモータ
制御部65とを有する。
【0056】可動質量検出装置61は、可動質量12が
原点Oを通過した時点t0 とそのときの可動質量12の
運動方向(正又は負)を検出する。傾斜計62は減揺対
象物の傾斜角が最大となった時点t1 とそのときの傾斜
角の増減方向(正又は負)を検出する。
【0057】可動質量検出装置61は、例えば隣接した
2つのフォトインタラプタ61A、61Bを含むように
構成されてよい。また傾斜計62は、例えば、加速度
計、ジャイロ等のレートセンサによって構成されてよ
い。可動質量検出装置61及び傾斜計62の動作につい
ては以下に図2を参照して説明する。
【0058】位相差演算部63は、可動質量検出装置6
1と傾斜計62の出力信号を入力して、可動質量12と
減揺対象物の位相関係を演算し、現在の位相関係と最適
な位相関係の間の偏差を演算する。修正量演算部64
は、位相修正量を演算しそれをモータ制御部65に供給
する。モータ制御部65はステップモータ39にモータ
駆動命令信号を供給する。それによってステップモータ
39は駆動され、ワイヤ15の張力が制御され、可動質
量12の振動の固有周期が調節される。
【0059】図2を参照して、可動質量検出装置61及
び傾斜計62の動作を説明する。可動質量検出装置61
は、隣接した2つのフォトインタラプタ61A、61B
を含み、可動質量12の中心が通過したことを検出する
ように構成されてよい。図2Aは第1のフォトインタラ
プタ61Aの出力信号であり、図2Bは第2のフォトイ
ンタラプタ61Bの出力信号である。図2Cは可動質量
検出装置61の出力信号である。
【0060】例えば、図1に示すように、可動質量12
がx軸に沿って正の方向(右方向)に移動するとき、可
動質量12の中心を第1のフォトインタラプタ61Aが
先に検出し、次に第2のフォトインタラプタ61Bが検
出するように、2つのフォトインタラプタ61A、61
Bを配置する。こうすると、可動質量12がx軸に沿っ
て負の方向(左方向)に移動するとき、可動質量12の
中心を第2のフォトインタラプタ61Bが先に検出し、
次に第1のフォトインタラプタ61Aが検出する。
【0061】第1のフォトインタラプタ62Aが先にパ
ルス信号を出力し次に第2のフォトインタラプタ62B
パルス信号を出力した時に、可動質量12が正の方向に
移動していると判定し、正のパルスを出力し、逆に第2
のフォトインタラプタ62Bが先にパルス信号を出力し
次に第1のフォトインタラプタ62Aがパルス信号を出
力した時に、可動質量12が負の方向に移動していると
判定し、負のパルスを出力する。
【0062】図2Cに示すように、可動質量検出装置6
1が正のパルスを出力すると、可動質量12は正の方向
に移動しながら原点Oを通過し、負のパルスを出力する
と、可動質量12は負の方向に移動しながら原点Oを通
過したことになる。
【0063】傾斜計62は、例えば、図2Dに示すよう
に水平面に対する減揺対象物の傾斜角θを指示する信号
を生成する傾斜角検出部とこの傾斜角検出部の出力信号
に基づいて図2Eに示すように正又は負のパルスを発生
させるパルス発生部とを有する。パルス発生部は例えば
図2Eに示すように傾斜角θが正の最大値に達したとき
に負のパルスを発生し、負の最大値に達したときに正の
パルスを発生するように構成されてよい。
【0064】尚、上述の説明では、可動質量検出装置6
1は図2Cに示す如きパルス信号を出力し、傾斜計62
は図2Eに示す如きパルス信号を出力するように構成さ
れているが、可動質量検出装置61は図2A及び図2B
に示す如きパルス信号を出力し、傾斜計62は図2Dに
示す如き信号を出力し、図2C及び図2Eに示す如きパ
ルス信号は位相差演算部63が生成するように構成して
もよい。
【0065】図3を参照して本例の張力調節装置30の
制御系の動作を説明する。図3Aは可動質量検出装置6
1の出力信号であり、図2Cのグラフと同一である。可
動質量検出装置61の出力信号は正負の周期的なパルス
であり、その周期は可動質量12の振動の周期TW に等
しい。図3B〜図3Dは傾斜計62の出力信号であり、
図2Eのグラフと同一である。傾斜計62の出力信号は
正負の周期的なパルスであり、その周期は減揺対象物の
動揺の周期TS に等しい。
【0066】図3Bは可動質量12の振動と減揺対象物
の動揺の間に最適な又は理想的の位相関係が維持されて
いる場合の傾斜計62の出力信号を示す。上述のよう
に、最適な位相関係が維持されているとき、可動質量1
2の振動の位相は減揺対象物の動揺の位相に対して90
°遅れている。
【0067】可動質量検出装置61は変位がゼロ(x=
0)となる時点を検出し、傾斜計62は傾斜角が最大と
なる時点を検出する。図3A及び図3Bに示すように、
両者の検出時点が一致し且つ出力パルスの極性が反対な
ら、可動質量12の振動と減揺対象物の動揺は最適な位
相関係にある。
【0068】減揺対象物に急激な外力が作用して位相関
係が劣化したと仮定する。図3Cは減揺対象物の位相が
最適位相関係より遅れた状態(可動質量12の位相が最
適位相関係より進んでいる状態)を示し、その時の傾斜
計62の出力信号を示す。図3Dは減揺対象物の位相が
最適位相関係より進んだ状態(可動質量12の位相が最
適位相関係より遅れている状態)を示す。
【0069】可動質量12が原点Oを正の方向に通過し
た時点をt0 、減揺対象物の傾斜角が正又は負の最大値
に達した時点をt1 とする。両者の偏差δは最適位相関
係に対する偏倚を表す。図3Bに示すように最適位相関
係にある場合には偏差量δはゼロであるが、図3C及び
図3Dに示すように、減揺対象物の位相が最適位相関係
より偏倚した場合には偏差量δは進み又は遅れを表す。
【0070】以下に偏差量δの求め方の例を説明する。
図示のように、可動質量検出装置61が正のパルスを出
力した時点をt0 とし、その後、傾斜計62が正又は負
のパルスを出力した時点をt1 とする。可動質量検出装
置61が正のパルスを出力した時点t0 より時間の計測
を開始する。時間の計測を開始した後に、傾斜計62
が、可動質量検出装置61の出力パルスと反対の極性の
パルス、即ち、負のパルスを出力した場合には、そこで
時間の計測を終了し、次の式によって偏差量δ1を求め
る。
【0071】
【数10】δ1 =t1 −t0
【0072】時間の計測を開始した後に、傾斜計62
が、可動質量検出装置61の出力パルスと同一の極性の
パルス、即ち、正のパルスを出力した場合には、そこで
時間の再計測を開始し、可動質量検出装置61が次のパ
ルスを出力するまで再計測する。再計測開始後に可動質
量検出装置61は、傾斜計62の出力パルスと反対の極
性のパルスを出力する。可動質量検出装置61がパルス
を出力した時点をt2 とすると、偏差量δ2 は次の式に
よって求められる。
【0073】
【数11】δ2 =t2 −t1
【0074】可動質量12が原点Oを正の方向に通過し
た時点をt0 として時間の計測を開始する場合を説明し
たが、可動質量12が原点Oを負の方向に通過した時点
をt 0 として時間の計測を開始しても同様である。可動
質量検出装置61から出力された時間計測の開始パルス
と傾斜計62から出力された時間計測の終了パルスは互
いに極性が反対となる。
【0075】数10の式によって偏差量δ1 を求める場
合は、図3Cに示すように減揺対象物の位相が最適位相
関係より遅れた場合(可動質量12の位相が最適位相関
係より進んでいる場合)となり、数11の式によって偏
差量δ2 を求める場合は、図3Dに示すように減揺対象
物の位相が最適位相関係より進んだ場合(可動質量12
の位相が最適位相関係より遅れている場合)となる。
【0076】こうして本例によると、数10の式及び数
11の式によって求められた偏差量δ1 、δ2 は最適位
相関係に対する偏倚量及び偏倚の方向を示している。従
って、この偏差量δ1 、δ2 に基づいて可動質量12の
固有周期を調節すればよい。図3Cに示す場合、即ち、
可動質量12の位相が最適位相関係より進んでいる場合
は、可動質量12の固有周期が最適固有周期より長い場
合に対応する。従って、張力調節装置30によって可動
質量12の固有周期が偏差量δ1 に相当する量だけ短く
なるように調節される。
【0077】図3Dに示す場合、即ち、可動質量12の
位相が最適位相関係より遅れている場合は、可動質量1
2の固有周期が最適固有周期より短い場合に対応する。
従って、張力調節装置30によって可動質量12の固有
周期が偏差量δ2 に相当する量だけ長くなるように調節
される。
【0078】図5を参照して制御系の演算処理の流れを
説明する。先ずステップ100にて偏差量δの演算処理
が開始される。ステップ101にて時間の計測が開始さ
れる。上述のように時間の計測は可動質量検出装置61
が正又は負のパルスを出力することによって開始され
る。ステップ102にて可動質量検出装置61のパルス
と傾斜計62のパルスの極性が判定される。即ち、図3
Cの場合か又は図3Dの場合かが判定される。
【0079】可動質量検出装置61からの出力パルスと
傾斜計62からの出力パルスの極性が反対の場合にはス
テップ103に進み数10の式によって偏差量δ1 が求
められる。可動質量検出装置61からの出力パルスと傾
斜計62からの出力パルスの極性が同一の場合にはステ
ップ104に進み、その時点より時間が再計測される。
今度は次の可動質量検出装置61からの出力パルスによ
って時間の再計測は終了する。このときステップ105
に進み、数11の式によって偏差量δ2 が求められる。
【0080】最後にステップ106にて、偏差量δ1
δ2 に対応したステップモータの制御が行われる。第1
の偏差量δ1 に相当する分だけ、可動質量12の固有周
期が短くなるように制御され、第2の偏差量δ2 に相当
する分だけ、可動質量12の固有周期が長くなるように
制御される。
【0081】尚、ステップ106では、同時に偏差量δ
1 、δ2 の制限がなされる。偏差量δ1 、δ2 が大きく
なると、ステップモータ39への命令信号が大きくな
り、ステップモータ39が脱調することとなる。従って
本例では、ステップモータ39の脱調を防止するため
に、偏差量δ1 、δ2 が制限される。この制限は次の式
によって表される。
【0082】
【数12】|δ|≦δMAX
【0083】ここに右辺のδMAX は偏差量の許容最大値
である。左辺の|δ|は偏差量δ1、δ2 の絶対値であ
る。ここでは、偏差値δ1 、δ2 の添字1、2の代わり
に、可動質量12の固有周期の増減に対応して正負の符
号を付して、δ1 =−δ、δ 2 =+δと置き換えた。
【0084】偏差量δ1 、δ2 の絶対値|δ|が許容最
大値δMAX を超えた場合には、偏差値δ1 、δ2 の代わ
りに許容最大値δMAX が使用され、許容最大値δMAX
対応した命令値がステップモータ39への供給される。
【0085】こうして本例ではステップモータ39へ供
給する命令信号は所定の値より大きくなることが回避さ
れ、ステップモータ39の脱調が防止される。
【0086】再び図1を参照して説明する。上述の偏差
量δ1 、δ2 は位相差演算部63によって求められる。
位相差演算部63は偏差量δ1 、δ2 を計数するための
クロック装置を含む。偏差量δ1 、δ2 から可動質量1
2の固有周期の修正量を求める演算は、修正量演算部6
4によって求められる。モータ制御部65は修正量に基
づいて命令信号を生成しステップモータ39に供給す
る。
【0087】以上本発明の実施の形態について詳細に説
明したが、本発明はこれらの例に限定されることなく特
許請求の範囲に記載された発明の範囲にて様々な変更等
が可能であることは当業者にとって理解されよう。
【0088】
【発明の効果】本発明によると、減揺対象物の動揺中に
突然外力が作用して最適位相関係が劣化しても、常に、
最適な位相関係が回復される利点を有する。
【0089】本発明によると、減揺対象物の動揺中に位
相が突然変化しても、常に、最適な位相関係が維持され
るから、減揺対象物に対して最適な減揺効果を達成する
ことができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による減揺装置の構成例を示す図であ
る。
【図2】本発明による可動質量検出装置及び傾斜計の出
力信号を説明するための説明図である。
【図3】可動質量の振動の位相と減揺対象物の動揺の位
相の間の関係を説明するための可動質量検出装置及び傾
斜計の出力信号を示す図である。
【図4】本発明による減揺装置の制御系の制御演算部の
動作を示す流れ図である。
【図5】従来の減揺装置の構成例を示す図である。
【符号の説明】
11 軌道部材 12 可動質量 12A ローラ 13A、13B 支持部材 15 ワイヤ 17A、17B ローラ 20 張力発生装置 21 引っ張りばね 23 リミットスイッチ装置 30 張力調節装置 31 ワイヤ 33 巻き取りローラ 35 歯車 37 ウォーム歯車 38 ハンドル付き回転軸 39 ステップモータ 41 針 42 目盛り 51 基台 61 可動質量検出装置 62 傾斜計 63 位相差演算部 64 修正量演算部 65 モータ制御部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の軌道に沿って往復運動可能な可動
    質量と該可動質量の復元力を発生するための復元力発生
    装置と上記復元力を調節するための復元力調節装置とを
    有し、該復元力調節装置は上記可動質量の振動の位相と
    減揺対象物の動揺の位相が常に所定の最適位相関係に維
    持されるように上記可動質量の位相を調節するように構
    成された減揺装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の減揺装置において、上記
    復元力調節装置は上記可動質量の振動の位相を検出する
    ための第1の位相検出装置と上記減揺対象物の動揺の位
    相を検出するための第2の位相検出装置と上記第1及び
    第2の位相検出装置の出力信号を入力して上記可動質量
    の振動の位相の上記所定の最適位相関係に対する偏差量
    を演算する位相差演算部とを有することを特徴とする減
    揺装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の減揺装置において、上記
    第1の位相検出装置は上記可動質量が上記軌道に沿って
    正の方向に原点を通過したときに正のパルスを発生し上
    記軌道に沿って負の方向に原点を通過したときに負のパ
    ルスを発生するように構成されていることを特徴とする
    減揺装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又3は記載の減揺装置におい
    て、上記第2の位相検出装置は上記減揺対象物の傾斜角
    が負の最大値に達したときに正のパルスを発生し上記減
    揺対象物の傾斜角が正の最大値に達したときに負のパル
    スを発生するように構成されていることを特徴とする減
    揺装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の減揺装置において、上記
    第1の位相検出装置が正又は負のパルスを発生した時点
    に時間の計測を開始し上記第2の位相検出装置が負又は
    正のパルスを発生した時点で時間の計測を終了し、それ
    によって得られた計測時間に基づいて上記偏差量を演算
    するように構成されていることを特徴とする減揺装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の減揺装置において、上記
    計測時間は上記所定の最適位相関係からの偏倚量を表し
    ていることを特徴とする減揺装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    減揺装置において、上記復元力発生装置は上記可動質量
    を引っ張るためのばねを含むことを特徴とする減揺装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の減揺装置において、上記
    復元力調節装置は上記ばねの偏差量を調節するように構
    成されていることを特徴とする減揺装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の減揺装置において、上記
    復元力調節装置は上記ばねの調整量を制限するように構
    成されていることを特徴とする減揺装置。
  10. 【請求項10】 請求項7又は8記載の減揺装置におい
    て、上記復元力調節装置は、上記ばねの端部に接続され
    た巻き取りワイヤと該巻き取りワイヤを巻き取るための
    巻き取りローラと該巻き取りローラに装着された歯車と
    該歯車に係合しているウォーム歯車と該ウォーム歯車を
    駆動するためのステップモータとを有し、該ステップモ
    ータを作動させることによって上記ばねの偏差量が調節
    されるように構成されていることを特徴とする減揺装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013005668A1 (ja) * 2011-07-07 2013-01-10 Nishimura Isao 波力発電装置
CN107792303A (zh) * 2017-11-28 2018-03-13 鲁东大学 一种半潜式海洋起重平台及其操作方法

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