JPH10182615A - 新規ピラゾール誘導体及びその医薬用途 - Google Patents

新規ピラゾール誘導体及びその医薬用途

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JPH10182615A
JPH10182615A JP13105697A JP13105697A JPH10182615A JP H10182615 A JPH10182615 A JP H10182615A JP 13105697 A JP13105697 A JP 13105697A JP 13105697 A JP13105697 A JP 13105697A JP H10182615 A JPH10182615 A JP H10182615A
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JP
Japan
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benzyl
urea
ethoxycarbonylpyrazol
carbon atoms
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Pending
Application number
JP13105697A
Other languages
English (en)
Inventor
Kosaku Hirota
耕作 廣田
Hironao Sajiki
弘尚 佐治木
Yoshiaki Isobe
義明 磯部
Yoichi Oba
洋一 大場
Hiroyuki Morita
博之 森田
Haruo Takaku
春雄 高久
Shinsuke Chiba
伸介 知場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Japan Energy Corp
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Publication date
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Publication of JPH10182615A publication Critical patent/JPH10182615A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平滑筋細胞増殖抑制作用に優れた新規化合
物、並びに該化合物を有効成分とする平滑筋細胞増殖抑
制剤及び平滑筋細胞増殖に起因する疾患の予防又は治療
用途の医薬組成物の提供。 【解決手段】 下記一般式(I): 【化1】 又は下記一般式(II): 【化2】 (式(I)及び(II)中、R1 は、水素、C2-6 アルキ
ル、ベンジル又はフェニル、R2 は、水素、C1-6 アル
キル又はベンジル、R3 は、水素、C1-6 アルキル又は
ベンジル、R4 とR5 は、水素、C1-6 アルキル、C
3-6 アルケニル、C3-8 シクロアルキル、ベンジル又は
フェニル、Xは、酸素又はイオウを表わす。但し、R1
にベンジル、かつR2 にエチル、かつR3 に水素、かつ
4 に水素を選択する時は、R5 に水素、C2-6 のアル
キル、C3-6 アルケニル、C3-8 シクロアルキル又はベ
ンジルを選択する。)で示されるピラゾ−ル誘導体又は
その塩、及び該化合物を有効成分とする平滑筋細胞増殖
抑制剤及び平滑筋細胞増殖に起因する疾患の予防又は治
療用途の医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規ピラゾ−ル誘
導体及びその医薬用途に関し、具体的には、当該ピラゾ
−ル誘導体を有効成分とする平滑筋細胞増殖抑制剤、ま
た、当該ピラゾ−ル誘導体を有効成分とする平滑筋細胞
増殖に起因する疾患、特に、経皮的冠動脈拡張術の施術
後に起こる血管再狭窄、経皮的動脈拡張術の施術後に起
こる血管再狭窄、膜増殖性腎炎、動脈硬化性疾患、高血
圧、糖尿病等の予防又は治療用途の医薬組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】心筋梗塞、狭心症等の虚血性心疾患は、
閉塞性の冠動脈疾患であり、コレステロールの沈着等に
よって冠動脈が狭小化した結果発生する。これら閉塞性
の冠動脈疾患に対して、t−PA等の血栓溶解薬による
処置、あるいは経皮的冠動脈拡張術(Percutaneous Tra
nsluminal Coronary Angioplasty)や経皮的冠動脈拡張
術(Percutaneous Transluminal Angioplasty )による
再開通術が適用され、特に、後者の物理的な手法による
再開通術は、臨床的な即効性から近年普及している。こ
れらの動脈拡張術は、大腿動脈等からバルーンカテーテ
ルを挿入していき、狭窄部位でバルーンを膨らませて物
理的に狭窄部位の血管を拡張させるものである。しかし
ながら、この方法における重大な問題点は、術後3〜6
ヵ月すると再狭窄がしばしば発生する(Circulation, 8
4, 1426-1436 (1991); Drugs, 46,259-262 (1993)等を
参照)ことである。
【0003】この慢性期再狭窄は、再開通直後において
は拡張に伴い血管に微視的な傷害が存在し、この内表面
への過度な血小板の粘着・凝集による血栓性の再閉塞、
即ち急性閉塞とは異なり、傷害が血管中膜層に達する
際、平滑筋細胞の異常増殖/遊走、更には平滑筋細胞が
産生する細胞間マトリックスによって構成される血管内
膜肥厚が主要な原因といわれている。血管平滑筋細胞の
増殖、内膜への遊走、マトリックス沈着の結果により生
ずる内膜肥厚は、膜増殖性腎炎、動脈硬化性疾患、糖尿
病、高血圧等の疾患においても、発症の主な要因となっ
ている。平滑筋細胞の増殖を誘起する因子としては、血
小板由来成長因子(PDGF; Platelet-Derived Grow
th Factor )、表皮増殖因子(EGF; Epidermal Gro
wth Factor)、インシュリン様成長因子(IGF; Ins
ulin-like Growth Factor )等が知られており、これら
成長因子に対する拮抗剤等は、平滑筋細胞増殖阻害剤と
なるが、臨床の場において実用化されたものは未だない
現状である。例えば、PDGFに対する阻害活性を有す
るトラピジル(Life Sciences,28, 1641-1646 (1981)を
参照)は、動物の再狭窄モデルにおいて有効性を示すこ
とが報告されているが(Circulation,81, 1089-1093 (1
990)を参照)、活性は十分ではなく、実用化には至って
いない。また、抗アレルギー剤として既に臨床で利用さ
れているトラニラストは、近年、平滑筋細胞増殖を阻害
する作用をも有し(Atherosclerosis,107, 179-185 (19
94)を参照)、臨床的にも経皮的動脈拡張術後の血管再
狭窄防止作用があることが報告されている(臨床医薬、
12、65-85 (1996)を参照)。なお、トラニラストは、従
来より肝機能に対する副作用が高率に発現することが知
られており、その薬効は明確ではあるものの、投与には
細心の注意を要するものである。
【0004】これらの現状から、PDGF等の成長因子
により誘起される平滑筋細胞増殖を阻害・抑制する作用
に優れる新たな薬剤の開発が望まれている。更には、経
皮的冠動脈拡張術の施術後に起こる血管再狭窄、経皮的
動脈拡張術の施術後に起こる血管再狭窄は、そもそも心
筋梗塞、狭心症等の虚血性心疾患に付随するものであ
り、これら心疾患は慢性的なものであるので、かかる平
滑筋細胞増殖に対する阻害・抑制剤は長期又は反復投与
に際して、重い副作用をもたらすことのない、低毒性な
薬剤が望まれている。また、膜増殖性腎炎、動脈硬化性
疾患、糖尿病、高血圧等の疾患においても、同様の要望
があることは勿論である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決しようと
する課題は、平滑筋細胞増殖抑制作用を有する新規な化
合物、並びに該化合物を有効成分とする平滑筋細胞増殖
抑制剤及び平滑筋細胞増殖に起因する疾患の予防又は治
療用途の医薬組成物の提供である。即ち、本発明の目的
は、平滑筋細胞増殖を阻害する作用に優れる新規な化合
物の提供、及び該化合物を有効成分とする医薬組成物を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決すべく鋭意研究を進めた結果、特定の構造を有
する新規なピラゾ−ル誘導体が、平滑筋細胞増殖を阻害
する作用に優れることを見出し、本発明を完成するに至
った。本発明の新規ピラゾ−ル誘導体は、下記一般式
(I):
【0007】
【化3】
【0008】又は下記一般式(II):
【0009】
【化4】
【0010】(式(I)及び式(II)中、R1 は、水素
原子、直鎖あるいは分枝を有する炭素数2〜6のアルキ
ル基、ベンジル基又はフェニル基を表わし、R2 は、水
素原子、直鎖あるいは分枝を有する炭素数1〜6のアル
キル基又はベンジル基を表わし、R3 は、水素原子、直
鎖あるいは分枝を有する炭素数1〜6のアルキル基又は
ベンジル基を表わし、R4 とR5 は、水素原子、直鎖あ
るいは分枝を有する炭素数1〜6のアルキル基、直鎖あ
るいは分枝を有する炭素数3〜6のアルケニル基、炭素
数3〜8のシクロアルキル基、ベンジル基又はフェニル
基をそれぞれ表わし、Xは、酸素原子又はイオウ原子を
表わす。
【0011】但し、R1 にベンジル基、かつR2 にエチ
ル基、かつR3 に水素原子、かつR4に水素原子を選択
する時は、R5 に水素原子、直鎖あるいは分枝を有する
炭素数2〜6のアルキル基、直鎖あるいは分枝を有する
炭素数3〜6のアルケニル基、炭素数3〜8のシクロア
ルキル基又はベンジル基を選択する。)で示されるピラ
ゾ−ル誘導体又はその薬理的に許容される塩である。
【0012】また、本発明の医薬用途の発明は、前記の
ピラゾ−ル誘導体又はその薬理的に許容される塩を有効
成分とする平滑筋細胞増殖抑制剤及び平滑筋細胞増殖に
起因する疾患の予防又は治療用途の医薬組成物である。
なお、本発明の医薬組成物は、平滑筋細胞増殖に起因す
る疾患の予防又は治療用途に用いられるが、この平滑筋
細胞増殖に起因する疾患の代表的なものには、経皮的冠
動脈拡張術の施術後に起こる血管再狭窄、経皮的動脈拡
張術の施術後に起こる血管再狭窄、膜増殖性腎炎、動脈
硬化性疾患、高血圧、糖尿病等の疾患を挙げることがで
きる。即ち、本発明の医薬組成物は、前記する各疾患の
治療又は予防用途の薬剤となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のピラゾ−ル誘導体、即
ち、前記の一般式(I)又は一般式(II)で示されるピ
ラゾ−ル誘導体における、直鎖あるいは分枝を有する炭
素数1〜6のアルキル基としては、具体的には、直鎖の
アルキル基である、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、並びに、分枝を有
するアルキル基である、イソプロピル基、イソブチル
基、sec-ブチル基、tert−ブチル基、1−メチルブチル
基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1,1
−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、
1,2−ジメチルプロピル基、1−エチルプロピル基、
1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メ
チルペンチル基、4−メチルペンチル基、1,1−ジメ
チルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジ
メチルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチ
ル基、1−エチル−2−メチルプロピル基が挙げられ
る。直鎖あるいは分枝を有する炭素数2〜6のアルキル
基とは、前記の直鎖あるいは分枝を有する炭素数1〜6
のアルキル基のうち、メチル基を除いたものをいう。直
鎖あるいは分枝を有する炭素数3〜6のアルケニル基
は、前記の直鎖あるいは分枝を有する炭素数3〜6のア
ルキル基に対応する炭素骨格を有し、その一つに炭素−
炭素二重結合を有するものを意味し、例えば、アリル基
(2−プロペニル基)、1−プロペニル基、イソプロペ
ニル基、2−ブテニル基、2−ペンテニル基等を挙げる
ことができ、中でも、1位には二重結合が存在しないア
ルケニル基、具体的には、アリル基(2−プロペニル
基)、2−ブテニル基、2−ペンテニル基等は対応する
アルキル基と何らの遜色もなく用いることができる。即
ち、これら1位の炭素原子に二重結合が存在しない不飽
和な炭化水素基を用いると、その置換基効果は、飽和な
アルキル基を用いるのと同等である。炭素数3〜8のシ
クロアルキル基には、単環性のシクロプロピル基、シク
ロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シ
クロヘプチル基、シクロオクチル基、及び、単環性のシ
クロアルキル基に側鎖として直鎖あるいは分枝を有する
アルキル基が存在し、総炭素数が8以下のもの等も含
む。
【0014】本発明のピラゾ−ル誘導体において一般式
(I)で示されるものでは、そのピラゾール環上の窒素
原子上に置換するR1 に炭素数2〜6のアルキル基又は
ベンジル基を選択するとより好ましい。一方、一般式
(II)で示されるものでは、そのピラゾール環上の窒素
原子上に置換するR1 に、前記の炭素数2〜6のアルキ
ル基又はベンジル基の他、フェニル基を選択するものも
好ましい態様となる。加えて、一般式(I)又は一般式
(II)において、ウレア又はチオウレア構造の窒素原子
上に置換するR4 及びR5 の少なくともいずれかには水
素原子以外を選択することが好ましい。
【0015】なお、本発明の一般式(I)又は一般式
(II)で示されるピラゾ−ル誘導体と構造的に類似する
化合物幾つかは、既に文献に報告されている(Chem. Ph
arm. Bull., 20(2), 391-397 (1972) 等を参照)。しか
しながら、該報告は、単に合成的興味からなされたもの
であり、これらの既知化合物の生理活性、特に、平滑筋
細胞の増殖を抑制する作用、阻害する作用に関しては、
何ら言及されていない。本発明のピラゾ−ル誘導体を調
製する方法を、以下に簡単に概説する。先ず、下記の一
般式 (III):
【0016】
【化5】
【0017】(式中、R2 は、一般式(I)及び一般式
(II)のR2 と同義の基を表わす。)で示される3−エ
トキシ−2−シアノプロペン酸エステル類、例えば、3
−エトキシ−2−シアノプロペン酸エチルエステル等
と、下記一般式(IV):
【0018】
【化6】R1 −NH−NH2 (IV) (式中、R1 は、一般式(II)のR1 と同義の基を表わ
す。)で示されるヒドラジン又はモノ置換ヒドラジンと
を環化反応させ、下記一般式(V):
【0019】
【化7】
【0020】(式中、R2 は、一般式(I)のR2 と同
義の基を表わす。)で示される3−アミノ−4−アルコ
キシカルボニルピラゾール型の中間化合物、例えば、3
−アミノ−4−エトキシカルボニルピラゾール等、又は
下記一般式 (VIb):
【0021】
【化8】
【0022】(式中、R1 、R2 は、それぞれ一般式
(II)のR1 、R2 と同義の基を表わす。)で示される
1−置換−5−アミノ−4−アルコキシカルボニルピラ
ゾール型の中間化合物を得る。この環化反応は、メタノ
ール、エタノール等の低級アルコール系溶媒を用いて、
反応温度は、室温から還流加熱温度の間で選択し、環化
を進行させる。次いで、一般式(V)で示される中間化
合物に、塩基存在下にアルキル化剤等を反応させること
により、下記の一般式 (VIa):
【0023】
【化9】
【0024】(式中、R1 、R2 は、それぞれ一般式
(I)のR1 、R2 と同義の基を表わす。)で示される
1−置換−3−アミノ−4−アルコキシカルボニルピラ
ゾール型の化合物に誘導する。なお、新たに導入される
置換基R1 は、アルキル化剤等に由来する炭化水素基で
あり、アルキルハライド、アルキル硫酸等の汎用のアル
キル化剤の他、ベンジルハライド等の試剤を用いること
ができる。一方、塩基としては、水酸化ナトリウム、ア
ルコキシド(ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキ
シド等)、水素化ナトリウム等を挙げることができ、用
いるアルキル化剤等の試剤の種類に応じて、適宜選択す
ることができる。
【0025】このN−アルキル化等のN−置換反応は、
溶媒として、水、アルコール、ジメチルホルムアミド等
から、塩基とアルキル化剤等の試剤の双方に応じて、好
適なものを選択する。また、反応温度は、室温から溶媒
の還流する温度の間で選択することができる。なお、ア
ルキル化剤等の試剤と反応温度の選択によっては、N−
置換反応で得られる一般式(VIa) の主生成物以外に、前
記の一般式(VIb) 等で示される副生成物が得られること
もある。これらは、再結晶、カラムクロマトグラフ等の
方法で分離・精製することができる。
【0026】更に、一般式(V)、(VIa) 又は(VIb) で
示される中間化合物のアミノ基への置換基R3 の導入
は、塩基存在下にアルキル化剤又はベンジル化剤を反応
させることにより行うことができる。新たに導入される
置換基R3 は、アルキル化剤又はベンジル化剤に由来す
る炭化水素基であり、アルキルハライド、アルキル硫酸
等のアルキル化剤、ベンジルハライド等のベンジル化剤
を用いることができ、塩基としては、水酸化ナトリウ
ム、アルコキシド(ナトリウムメトキシド、ナトリウム
エトキシド等)、水素化ナトリウム等を挙げることがで
きる。また、溶媒としては、アルコール、ジメチルホル
ムアミド等から、塩基とアルキル化剤、ベンジル化剤と
の双方に応じて、好適なものを選択し、室温から溶媒の
還流する温度の間で行うことができる。一般式(VIa) の
1−置換−3−アミノ−4−アルコキシカルボニルピラ
ゾール型の化合物は、その3位のアミノ基に、塩基存在
下で下記の一般式 (VII):
【0027】
【化10】R4 −N=C=X (VII) (式中、R4 は、一般式(I)のR4 と同義の基を表わ
し、Xは、酸素原子又はイオウ原子を表わす。)で示さ
れるイソシアネート類あるいはチオイソシアネート類を
反応させ、一般式(I)のウレア構造又はチオウレア構
造(但し、R5 に水素原子を選択するものである。)を
形成することができる。塩基としては、第三級アミン類
である、トリエチルアミン、ジプロピルエチルアミン等
のトリアルキルアミン類を用いることが好ましく、用い
る溶媒としては、トルエン、ベンゼン等の芳香族炭化水
素溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等の
環状のエ−テル溶媒等、前記の第三級アミン類塩基を溶
解する非プロトン性溶媒を挙げることができる。反応
は、温度を、室温から溶媒の還流する温度までより適宜
選択することができるが、封管等を使用しての高圧下で
加熱しつつ、反応を行うことが望ましい。
【0028】また、一般式(VIa) の1−置換−3−アミ
ノ−4−アルコキシカルボニルピラゾール型の化合物
は、その3位のアミノ基に、塩基存在下でトリホスゲ
ン;CO(OCCl3 2 を反応させて、一旦、下記の
一般式 (VIIIa)又は (VIIIb):
【0029】
【化11】
【0030】(式中、R1 、R2 は、それぞれ一般式
(I)のR1 、R2 と同義の基を表わす。)で示される
化合物に変換する。その後、下記の一般式(IX):
【0031】
【化12】R4 −NH2 (IX) (式中、R4 は、一般式(I)のR4 と同義の基を表わ
す。)で示される第一級アミン類と更に反応させ、一般
式(I)のウレア構造(但し、R5 に水素原子を選択す
るものである。)に導くこともできる。また、前記一般
式 (VIIIa)又は (VIIIb)の化合物は、下記の一般式
(X):
【0032】
【化13】R4 −NH−R5 (X) (式中、R4 、R5 は、それぞれ一般式(I)のR4
5 と同義の基を表わす。)で示される第二級アミン類
と更に反応させ、一般式(I)のウレア構造に導くこと
もできる。
【0033】なお、R2 に水素原子を選択する場合、即
ちカルボキシル基となる場合には、ベンジル基により当
該カルボキシル基を予め保護し、前述する一連の工程を
実施した後、当該ベンジルエステルを Pd/C 等の触媒を
用いて接触水素化分解することによりベンジル基を脱保
護すればよい。
【0034】また、一般式(VIa) の1−置換−3−アミ
ノ−4−アルコキシカルボニルピラゾール型の化合物に
換えて、一般式(VIb) の1−置換−5−アミノ−4−ア
ルコキシカルボニルピラゾール型の化合物を用いること
により、同様の方法で一般式(II)のウレア構造に導く
ことができる。
【0035】前記の方法で製造される一般式(I)又は
一般式(II)で示されるピラゾ−ル誘導体においては、
いずれも、その構造を特徴付ける置換基R1 、R2 、R
3 、R4 、R5 は、各原料化合物に由来するものであ
り、その導入位置も規定されており、目的の化合物であ
ることを、1H−NMRスペクトル等を参照して容易に
確認することができる。一般式(I)又は一般式(II)
で示されるピラゾ−ル誘導体の具体例を次に示す。
【0036】一般式(I)のピラゾ−ル誘導体であり、
ウレア構造を有するものとして、N−フェニル−N'-
(4−エトキシカルボニル−1−フェニルピラゾ−ル−
3−イル)ウレア、N−フェニル−N'-(1−ブチル−
4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレ
ア、N−イソプロピル−N'-(1−ベンジル−4−エト
キシカルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N-ter
t-ブチル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカルボニ
ルピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N−2−プロペニル
−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ
−ル−3−イル)ウレア、N−ベンジル−N'-(1−ベ
ンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−3−イ
ル)ウレア、N−プロピル−N'-(1−ベンジル−4−
エトキシカルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N
−ブチル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカルボニ
ルピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N−ヘキシル−N'-
(1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−
3−イル)ウレア、N−シクロヘキシル−N'-(1−ベ
ンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−3−イ
ル)ウレア、N−プロピル−N'-(1−エチル−4−エ
トキシカルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N−
ブチル−N'-(1−エチル−4−エトキシカルボニルピ
ラゾ−ル−3−イル)ウレア、N−ヘキシル−N'-(1
−エチル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−3−イ
ル)ウレア、N−シクロヘキシル−N'-(1−エチル−
4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレ
ア、N−プロピル−N'-(4−エトキシカルボニル−1
−プロピルピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N−ブチル
−N'-(4−エトキシカルボニル−1−プロピルピラゾ
−ル−3−イル)ウレア、N−ヘキシル−N'-(4−エ
トキシカルボニル−1−プロピルピラゾ−ル−3−イ
ル)ウレア、N−シクロヘキシル−N'-(4−エトキシ
カルボニル−1−プロピルピラゾ−ル−3−イル)ウレ
ア、N−プロピル−N'-(1−ブチル−4−エトキシカ
ルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N−ブチル−
N'-(1−ブチル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル
−3−イル)ウレア、N−ヘキシル−N'-(1−ブチル
−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレ
ア、N−シクロヘキシル−N'-(1−ブチル−4−エト
キシカルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N−プ
ロピル−N'-(1−ベンジル−4−カルボキシピラゾ−
ル−3−イル)ウレア、N−ブチル−N'-(1−ベンジ
ル−4−カルボキシピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N
−ヘキシル−N'-(1−ベンジル−4−カルボキシピラ
ゾ−ル−3−イル)ウレア、N−シクロヘキシル−N'-
(1−ベンジル−4−カルボキシピラゾ−ル−3−イ
ル)ウレア、N−プロピル−N'-(4−カルボキシ−1
−エチルピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N−ブチル−
N'-(4−カルボキシ−1−エチルピラゾ−ル−3−イ
ル)ウレア、N−ヘキシル−N'-(4−カルボキシ−1
−エチルピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N−シクロヘ
キシル−N'-(4−カルボキシ−1−エチルピラゾ−ル
−3−イル)ウレア、N−プロピル−N'-(4−カルボ
キシ−1−プロピルピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N
−ブチル−N'-(4−カルボキシ−1−プロピルピラゾ
−ル−3−イル)ウレア、N−ヘキシル−N'-(4−カ
ルボキシ−1−プロピルピラゾ−ル−3−イル)ウレ
ア、N−シクロヘキシル−N'-(4−カルボキシ−1−
プロピルピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N−プロピル
−N'-(1−ブチル−4−カルボキシピラゾ−ル−3−
イル)ウレア、N−ブチル−N'-(1−ブチル−4−カ
ルボキシピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N−ヘキシル
−N'-(1−ブチル−4−カルボキシピラゾ−ル−3−
イル)ウレア、N−シクロヘキシル−N'-(1−ブチル
−4−カルボキシピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N,
N−ジメチル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカル
ボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N, N−ジプロ
ピル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピ
ラゾ−ル−3−イル)ウレア、N, N−ジブチル−N'-
(1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−
3−イル)ウレア、N, N−ジフェニル−N'-(1−ベ
ンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−3−イ
ル)ウレア、N, N−ジシクロヘキシル−N'-(1−ベ
ンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−3−イ
ル)ウレア、N, N−ジメチル−N'-(4−エトキシカ
ルボニル−1−プロピルピラゾ−ル−3−イル)ウレ
ア、N, N−ジプロピル−N'-(4−エトキシカルボニ
ル−1−プロピルピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N,
N−ジブチル−N'-(4−エトキシカルボニル−1−プ
ロピルピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N, N−ジフェ
ニル−N'-(4−エトキシカルボニル−1−プロピルピ
ラゾ−ル−3−イル)ウレア、N, N−ジシクロヘキシ
ル−N'-(4−エトキシカルボニル−1−プロピルピラ
ゾ−ル−3−イル)ウレア、N, N−ジメチル−N'-
(1−ブチル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−3
−イル)ウレア、N, N−ジプロピル−N'-(1−ブチ
ル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウ
レア、N, N−ジブチル−N'-(1−ブチル−4−エト
キシカルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N, N
−ジフェニル−N'-(1−ブチル−4−エトキシカルボ
ニルピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N, N−ジシクロ
ヘキシル−N'-(1−ブチル−4−エトキシカルボニル
ピラゾ−ル−3−イル)ウレア、N−プロピル−N'-
(1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−
3−イル)−N'-メチルウレア、N−プロピル−N'-ベ
ンジル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカルボニル
ピラゾ−ル−3−イル)ウレア等を挙げることができ
る。
【0037】一般式(I)のピラゾ−ル誘導体であり、
チオウレア構造を有するものとして、N−フェニル−
N'-(1−ブチル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル
−3−イル)チオウレア、N−プロピル−N'-(1−ベ
ンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−3−イ
ル)チオウレア、N−ブチル−N'-(1−ベンジル−4
−エトキシカルボニルピラゾ−ル−3−イル)チオウレ
ア、N−ヘキシル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシ
カルボニルピラゾ−ル−3−イル)チオウレア、N−シ
クロヘキシル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカル
ボニルピラゾ−ル−3−イル)チオウレア、N−プロピ
ル−N'-(1−エチル−4−エトキシカルボニルピラゾ
−ル−3−イル)チオウレア、N−ブチル−N'-(1−
エチル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−3−イ
ル)チオウレア、N−ヘキシル−N'-(1−エチル−4
−エトキシカルボニルピラゾ−ル−3−イル)チオウレ
ア、N−シクロヘキシル−N'-(1−エチル−4−エト
キシカルボニルピラゾ−ル−3−イル)チオウレア、N
−プロピル−N'-(4−エトキシカルボニル−1−プロ
ピルピラゾ−ル−3−イル)チオウレア、N−ブチル−
N'-(4−エトキシカルボニル−1−プロピルピラゾ−
ル−3−イル)チオウレア、N−ヘキシル−N'-(4−
エトキシカルボニル−1−プロピルピラゾ−ル−3−イ
ル)チオウレア、N−シクロヘキシル−N'-(4−エト
キシカルボニル−1−プロピルピラゾ−ル−3−イル)
チオウレア、N−プロピル−N'-(1−ブチル−4−エ
トキシカルボニルピラゾ−ル−3−イル)チオウレア、
N−ブチル−N'-(1−ブチル−4−エトキシカルボニ
ルピラゾ−ル−3−イル)チオウレア、N−ヘキシル−
N'-(1−ブチル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル
−3−イル)チオウレア、N−シクロヘキシル−N'-
(1−ブチル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−3
−イル)チオウレア、N−プロピル−N'-(1−ベンジ
ル−4−カルボキシピラゾ−ル−3−イル)チオウレ
ア、N−ブチル−N'-(1−ベンジル−4−カルボキシ
ピラゾ−ル−3−イル)チオウレア、N−ヘキシル−
N'-(1−ベンジル−4−カルボキシピラゾ−ル−3−
イル)チオウレア、N−シクロヘキシル−N'-(1−ベ
ンジル−4−カルボキシピラゾ−ル−3−イル)チオウ
レア、N−プロピル−N'-(4−カルボキシ−1−エチ
ルピラゾ−ル−3−イル)チオウレア、N−ブチル−
N'-(4−カルボキシ−1−エチルピラゾ−ル−3−イ
ル)チオウレア、N−ヘキシル−N'-(4−カルボキシ
−1−エチルピラゾ−ル−3−イル)チオウレア、N−
シクロヘキシル−N'-(4−カルボキシ−1−エチルピ
ラゾ−ル−3−イル)チオウレア、N−プロピル−N'-
(4−カルボキシ−1−プロピルピラゾ−ル−3−イ
ル)チオウレア、N−ブチル−N'-(4−カルボキシ−
1−プロピルピラゾ−ル−3−イル)チオウレア、N−
ヘキシル−N'-(4−カルボキシ−1−プロピルピラゾ
−ル−3−イル)チオウレア、N−シクロヘキシル−
N'-(4−カルボキシ−1−プロピルピラゾ−ル−3−
イル)チオウレア、N−プロピル−N'-(1−ブチル−
4−カルボキシピラゾ−ル−3−イル)チオウレア、N
−ブチル−N'-(1−ブチル−4−カルボキシピラゾ−
ル−3−イル)チオウレア、N−ヘキシル−N'-(1−
ブチル−4−カルボキシピラゾ−ル−3−イル)チオウ
レア、N−シクロヘキシル−N'-(1−ブチル−4−カ
ルボキシピラゾ−ル−3−イル)チオウレア、N, N−
ジメチル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカルボニ
ルピラゾ−ル−3−イル)チオウレア、N, N−ジプロ
ピル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピ
ラゾ−ル−3−イル)チオウレア、N, N−ジブチル−
N'-(1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−
ル−3−イル)チオウレア、N, N−ジフェニル−N'-
(1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−
3−イル)チオウレア、N, N−ジシクロヘキシル−
N'-(1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−
ル−3−イル)チオウレア、N, N−ジメチル−N'-
(4−エトキシカルボニル−1−プロピルピラゾ−ル−
3−イル)チオウレア、N, N−ジプロピル−N'-(4
−エトキシカルボニル−1−プロピルピラゾ−ル−3−
イル)チオウレア、N, N−ジブチル−N'-(4−エト
キシカルボニル−1−プロピルピラゾ−ル−3−イル)
チオウレア、N, N−ジフェニル−N'-(4−エトキシ
カルボニル−1−プロピルピラゾ−ル−3−イル)チオ
ウレア、N, N−ジシクロヘキシル−N'-(4−エトキ
シカルボニル−1−プロピルピラゾ−ル−3−イル)チ
オウレア、N, N−ジプロピル−N'-(1−ブチル−4
−エトキシカルボニルピラゾ−ル−3−イル)チオウレ
ア、N, N−ジブチル−N'-(1−ブチル−4−エトキ
シカルボニルピラゾ−ル−3−イル)チオウレア、N,
N−ジフェニル−N'-(1−ブチル−4−エトキシカル
ボニルピラゾ−ル−3−イル)チオウレア、N, N−ジ
シクロヘキシル−N'-(1−ブチル−4−エトキシカル
ボニルピラゾ−ル−3−イル)チオウレア、N−プロピ
ル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピラ
ゾ−ル−3−イル)−N'-メチルチオウレア、N−プロ
ピル−N'-ベンジル−N'-(1−ベンジル−4−エトキ
シカルボニルピラゾ−ル−3−イル)チオウレア等を挙
げることができる。
【0038】更に、一般式(II)のピラゾ−ル誘導体で
あり、ウレア構造を有するものとして、N−プロピル−
N'-(1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−
ル−5−イル)−N'-メチルウレア、N−プロピル−
N'-ベンジル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカル
ボニルピラゾ−ル−5−イル)ウレア、N−フェニル−
N'-(1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−
ル−5−イル)ウレア、N−プロピル−N'-(1−ベン
ジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−5−イル)
ウレア、N−フェニル−N'-(4−エトキシカルボニル
−1−フェニルピラゾ−ル−5−イル)ウレア、N−プ
ロピル−N'-(4−エトキシカルボニル−1−フェニル
ピラゾ−ル−5−イル)ウレア等を挙げることができ
る。
【0039】一般式(II)のピラゾ−ル誘導体であり、
チオウレア構造を有するものとして、N−プロピル−
N'-(1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−
ル−5−イル)−N'-メチルチオウレア、N−プロピル
−N'-ベンジル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカ
ルボニルピラゾ−ル−5−イル)チオウレア、N−フェ
ニル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピ
ラゾ−ル−5−イル)チオウレア、N−プロピル−N'-
(1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−
5−イル)チオウレア、N−フェニル−N'-(4−エト
キシカルボニル−1−フェニルピラゾ−ル−5−イル)
チオウレア、N−プロピル−N'-(4−エトキシカルボ
ニル−1−フェニルピラゾ−ル−5−イル)チオウレア
等を挙げることができる。
【0040】なお、これらピラゾ−ル誘導体の薬理的に
許容される塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸
塩、メタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、ナト
リウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等を挙げることが
できる。
【0041】本発明の平滑筋細胞増殖に起因する疾患の
予防又は治療用途の医薬組成物は、前述の平滑筋細胞増
殖に対して抑制作用を示すピラゾ−ル誘導体を有効成分
として、賦形剤、添加剤等とともに、混合され製剤とさ
れる。当該医薬組成物が適用される疾患、即ち経皮的冠
動脈拡張術の施術後に起こる血管再狭窄、経皮的動脈拡
張術の施術後に起こる血管再狭窄、膜増殖性腎炎、動脈
硬化性疾患等は漸進的に症状が顕れるものであるが、本
発明の医薬組成物は、主として、その進行を抑える目的
で投与されるものである。かかる使用法の観点から、経
口投与剤とすることが、最も合目的的である。従って、
経口投与剤において、常用される剤形、担体物質、添加
剤を用いることが好ましい。例えば、乳糖等の賦形剤と
ともに、散剤、錠剤、カプセル剤の剤形とすることがで
きる。なお、有効成分である当該ピラゾ−ル誘導体の用
量は、患者の年齢、性別、体重に応じて、また、投与目
的、疾患の重篤度により適宜選択するものである。一般
には、成人男子において、一日当たり、当該ピラゾ−ル
誘導体用量を 0.1〜 100 mg/kgの範囲から選択すればよ
く、通常、この全用量を単回あるいは複数回に分けて投
与する。
【0042】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものでは
ない。
【0043】(実施例1) N−プロピル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカル
ボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレアの合成 2−エトキシメチレン−2−シアノ酢酸エチルエステル
10 g をエタノール 100 ml に溶解し、ヒドラジン・1
水和物 2.87 mlを加え、12時間還流加熱した。溶媒エ
タノールを減圧留去し、得られた残渣にエーテル 50 ml
を加えて、析出した3−アミノ−4−エトキシカルボニ
ルピラゾ−ルの淡黄色結晶(7.68 g、収率 84 %)を濾
別・分取した。
【0044】金属ナトリウム 1.9 gを無水エタノール 1
00 ml に溶解して、ナトリウムエトキシドを調製した。
この液に、3−アミノ−4−エトキシカルボニルピラゾ
−ル12.4 g 及びベンジルクロリド 10 g を加え、1時
間還流加熱した。熱時濾過し、濾液を 1/4量程度まで濃
縮した。冷却した後、析出した結晶を分取した。この粗
生成物をエ−テル−水の混合液から再結晶して、3−ア
ミノ−1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−
ル精製物(10.7 g、収率 44 %)を得た。次いで、この
3−アミノ−1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピ
ラゾ−ル 0.2 gをドライ・トルエン 30 mlに溶解し、n-
プロピルイソシアネート 0.307 ml とトリエチルアミン
0.11 mlを加えて、封管中で8時間還流加熱した。溶媒
を減圧留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(トルエン:酢酸エチル=20:1 )により精製
することにより、標記化合物 0.129 g(収率 48 %)を
得た。
【0045】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 0.92 (3H,t,J=7H
z, CH2CH 2CH 3 ), 1.32 (3H,t,J=7Hz, COOCH 2CH 3 ), 1.57
(2H,6th, CH 2CH 2 CH3), 4.28 (2H,q,J=7Hz, COOCH 2 CH3),
5.14(2H,s,CH 2 -Ph), 7.25 (5H,m, CH2-Ph), 7.91 (2H,
brs, -NH-), 8.00 (1H,s, C5-H) Mass (m/z) : 330(M+) Anal. : C17224 3 calcd. C;61.80, H;6.71, N;16.96 found. C;61.66, H;6.85, N;16.99 融点:100-101 ℃
【0046】(実施例2) N−フェニル−N'-(1-n−ブチル−4−エトキシカル
ボニルピラゾ−ル-3−イル)ウレアの合成 実施例1の方法に準じて、標記化合物を合成した(収率
18 %)。
【0047】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 1.00 (3H,t,J=8H
z, CH2CH2CH 2CH 3 ), 1.25 (6H,t+6th,CH2CH 2CH 2 CH3+COOC
H 2CH 3 ), 1.84 (2H,5th, CH 2CH 2 CH2CH3), 4.05 (2H,t,J=
7Hz,CH 2 CH2CH2CH3), 4.30 (2H,q,J=7Hz, COOCH 2 CH3),
7.20 (5H,m, Ph), 7.75 (1H,s,C5-H), 8.20(1H,brs, -N
H-), 10.15(1H,brs, -NH-) Mass (m/z) : 330(M+) Anal. : C17224 3 calcd. C;61.80, H;6.71, N;16.96 found. C;61.89, H;6.71, N;16.95 融点:118-120 ℃
【0048】(実施例3) N−フェニル−N'-(1-n−ブチル−4−エトキシカル
ボニルピラゾ−ル−3−イル)チオウレアの合成 実施例1の方法に準じて、標記化合物を合成した(収率
58 %)。
【0049】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 0.95 (3H,t,J=7H
z, CH2CH2CH 2CH 3 ), 1.40 (6H,t+6th,J=7Hz, CH2CH 2CH 2 C
H3+COOCH 2CH 3 ), 1.85 (2H,5th, CH 2CH 2 CH2CH3), 4.05
(2H,t,J=7Hz,CH 2 CH2CH2CH3), 4.35 (2H,q,J=7Hz, COOCH
2 CH3), 7.30 (5H,m, Ph), 7.77(1H,s, C5-H), 9.53 (1
H,brs,-NH-) Mass (m/z) : 346(M+) Anal. : C17224 2 S calcd. C;58.93, H;6.41, N;16.18 found. C;58.74, H;6.36, N;16.20 融点:93-95 ℃
【0050】(参考例1) N−フェニル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカル
ボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレアの合成 トリホスゲン(CO(OCCl3)2) 35.7 mgを THF 2 ml に溶
かし、アルゴン気流下においた。この液に、3−アミノ
−1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル 3
0 mg及びジイソプロピルエチルアミン 0.0936 mlを THF
1 ml に溶かした混合液を、シリンジを用いて15分間か
けてゆっくり加え、40℃で5時間加熱撹拌した。アニ
リン 11.1 μl 及びジイソプロピルエチルアミン 0.093
6 mlを THF 1 ml に加えた液を、先の液に加え、引き続
き撹拌した。反応を終了した後、水を加え、溶媒を減圧
留去した。得られた残渣にエーテルを加えて、析出した
結晶 32 mgを濾別した(収率 71 %)。この生成物の1H
-NMRデータは、文献記載の方法にしたがって合成した標
準品(Chem. Pharm. Bull., 20(2), 391-397 (1972) を
参照)と一致し、標記化合物であることが確認された。
【0051】(実施例4) N−フェニル−N'-(1−ベンジル−4−ベンジルオキ
シカルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレアの合成 実施例1の操作に準じて、3−アミノ−4−ベンジルオ
キシカルボニルピラゾ−ルを合成した。次いで、3−ア
ミノ−4−ベンジルオキシカルボニルピラゾ−ルから、
参考例1と同様の操作により、標記化合物を調製した
(収率 80 %) 。
【0052】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 5.22 (2H,s, COO
CH 2 Ph), 5.47 (2H,s, N-CH 2 Ph), 7.50(15H,m, N-CH 2Ph+
3-NHCONHPh+COOCH 2Ph), 7.88 (1H,s, C5-H) Mass (m/z) : 426(M+) Anal. : C25224 3 calcd. C;70.41, H;5.20, N;13.14 found. C;70.20, H;5.18, N;13.16
【0053】(実施例5) N−フェニル−N'-(1−ベンジル−4−カルボキシピ
ラゾ−ル−3−イル)ウレアの合成 実施例4の化合物 300 mg (0.7 mmol)を DMF 5mlに溶か
し、メタノール 40 mlを加えた。この液に、5 % Pd/C
30 mg を加え、水素雰囲気下に室温で24時間撹拌し
た。反応液を濾過し、得られた濾液を減圧留去すると標
記化合物 203 mgが得られた(収率 86 %)。
【0054】1H-NMR (DMSO-d6)δ ppm : 5.37 (2H,s, N
-CH 2 Ph), 7.90 (10H,m, N-CH 2Ph+3-NHCONHPh), 7.89 (1
H,s, C5-H), 8.59 (1H,brs, -NH-), 9.92 (1H,brs, -NH
-) Mass (m/z) : 336(M+) Anal. : C18164 3 calcd. C;64.28, H;4.79, N;16.66 found. C;64.17, H;4.94, N;16.61
【0055】(参考例2) N−フェニル−N'-(4−エトキシカルボニル−1−メ
チルピラゾ−ル−5−イル)ウレアの合成 3−エトキシ−2−シアノプロペン酸エチルエステル
5.14 g をエタノール 50 mlに溶解し、メチルヒドラジ
ン 1.61 mlを加え、12時間還流加熱した。溶媒を減圧
留去し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム:メタノール=50:1 )により精製
し、中間原料の5−アミノ−4−エトキシカルボニル−
1−メチルピラゾ−ル(4.31 g、収率 84 %)を得た。
【0056】次いで、中間原料の5−アミノ−4−エト
キシカルボニル−1−メチルピラゾ−ル 0.845 gをベン
ゼン 50 mlに溶解し、この液にフェニルイソシアネート
0.543 ml とトリエチルアミン 0.70 mlを加えて、封管
中で3時間還流加熱した。溶媒を減圧留去し、得られた
残渣にエーテルを繰り返し加えて、析出した標記化合物
の結晶 0.36 g (収率 25 %)を得た。
【0057】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 1.31 (3H,t,J=7H
z, COOCH 2CH 3 ), 3.82 (3H,s, N-CH3),4.26 (2H,q,J=7H
z, COOCH2CH3), 7.40 (5H,m, Ph), 7.79 (1H,s, C3-H),
8.73(2H,brs, -NH−×2) Mass (m/z) : 288(M+) HRMS m/z :C14164 3 calcd. 288.1222, found 288.1288 融点:151-153 ℃
【0058】(実施例6) N−フェニル−N'-(4−エトキシカルボニル−1−フ
ェニルピラゾ−ル−5−イル)ウレアの合成 参考例2の方法に準じて、標記化合物を合成した(収率
50 %)。
【0059】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 1.33 (3H,t,J=7H
z, COOCH 2CH 3 ), 4.27 (2H,q,J=7Hz, COOCH 2 CH3), 7.40
(10H,m, Ph×2) , 7.80 (1H,s, C3-H) Mass (m/z) : 350(M+) HRMS m/z :C19184 3 calcd. 350.1379, found 350.1475 融点:184-185 ℃
【0060】(実施例7) N−プロピル−N'-(4−エトキシカルボニル−1−フ
ェニルピラゾ−ル−5−イル)ウレアの合成 参考例2の方法に準じて、標記化合物を合成した(収率
16 %)。
【0061】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 0.83 (3H,t,J=7H
z, CH2CH 2CH 3 ), 1.32 (3H,t,J=7Hz, COOCH 2CH 3 ), 1.45
(2H,6th, CH 2CH 2 CH3), 3.15 (2H,q,J=5Hz,CH 2 CH2CH3),
4.29 (2H,q,J=7Hz, COOCH 2 CH3), 6.79 (2H,brs, -NH−
×2), 7.46 (5H,m, Ph), 8.21 (1H,s, C3-H) Mass (m/z) : 316(M+) HRMS m/z :C16204 3 calcd. 316.1535, found 316.1601 融点:117-118 ℃
【0062】(実施例8) N−イソプロピル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシ
カルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレアの合成 参考例1と同様の操作により、標記化合物を合成した
(収率 84 %) 。
【0063】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 1.19 (6H,d,J=7H
z, -CH(CH 3) 2 ), 1.31 (3H,t,J=7Hz, COOCH 2CH 3 ), 3.99
(1H,m, -CH(CH3)2), 4.27 (2H,q,J=7Hz, COOCH 2 CH3),
5.13 (2H,s, N-CH 2 Ph), 7.39 (5H,m, N-CH 2Ph), 7.67
(1H,s, C5-H), 7.78 (1H,brs, -NH-), 7.93 (1H,brs, -
NH-) Mass (m/z) : 330(M+) Anal. : C17224 3 calcd. C;61.80, H;6.71, N;16.96 found. C;61.87, H;6.73, N;16.96 融点:111-112 ℃
【0064】(実施例9) N-n−ブチル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカル
ボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレアの合成 参考例1と同様の操作により、標記化合物を合成した
(収率 66 %) 。
【0065】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 0.92 (3H,t,J=7H
z, -CH2CH2CH 2CH 3 ), 1.42 (7H,m, -CH 2 CH 2CH 2 CH3 + COO
CH 2CH 3 ), 3.32 (2H,m, -CH 2CH 2 CH2CH3), 5.14 (2H,s, N
-CH 2 Ph), 7.28 (5H,m, N-CH 2Ph), 7.67 (1H,s, C5-H),
7.99 (1H,brs, -NH-), 8.03 (1H,brs, -NH-) Mass (m/z) : 344(M+) Anal. : C18244 3 calcd. C;62.77, H;7.02, N;16.27 found. C;62.63, H;7.01, N;16.27 融点:104-105 ℃
【0066】(実施例10) N-tert-ブチル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカ
ルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレアの合成 参考例1と同様の操作により、標記化合物を合成した
(収率 85 %) 。
【0067】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 1.31 (3H,t,J=7H
z, COOCH 2CH 3 ), 1.37 (9H,s, -C(CH 3) 3 ), 4.26 (2H,q,J
=7Hz, COOCH 2 CH3), 5.11 (2H,s, N-CH 2 Ph), 7.38 (5H,
m, N-CH 2Ph), 7.68 (1H,s, C5-H), 7.82 (1H,brs, -NH
-), 7.88 (1H,brs, -NH-) Mass (m/z) : 344(M+) HRMS m/z :C18244 3 calcd. 344.1848, found 344.1857 融点:130-131 ℃
【0068】(実施例11) N−2−プロペニル−N'-(1−ベンジル−4−エトキ
シカルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレアの合成 参考例1と同様の操作により、標記化合物を合成した
(収率 82 %) 。
【0069】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 1.32 (3H,t,J=7H
z, COOCH 2CH 3 ), 3.98 (2H,t,J=2Hz, -CH 2 -CH=CH2), 4.2
8 (2H,q,J=7Hz, COOCH 2 CH3), 5.10 (1H,dd,J=9Hz,1Hz,
-CH2-CH=CHa(Hb)), 5.15 (2H,s, N-CH 2 Ph), 5.20 (1H,d
d,J=6Hz,1Hz, -CH2-CH=CHa(Hb)), 5.92 (1H,m, -CH2-CH
=CH2), 7.50 (5H,m, N-CH 2Ph), 7.66 (1H,s, C5-H), 8.
02 (1H,brs, -NH-), 8.07 (1H,brs, -NH-) Mass (m/z) : 328(M+) HRMS m/z :C17204 3 calcd. 328.1535, found 328.1526 融点:77-78 ℃
【0070】(実施例12) N−シクロヘキシル−N'-(1−ベンジル−4−エトキ
シカルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレアの合成 参考例1と同様の操作により、標記化合物を合成した
(収率 76 %) 。
【0071】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 1.27 (4H,m, c-h
ex), 1.31 (3H,t,J=7Hz, COOCH 2CH 3 ),1.57 (4H,m, c-he
x), 1.90 (2H,m, c-hex), 3.80 (1H,m, c-hex), 4.27
(2H,q,J=7Hz, COOCH 2 CH3), 5.13 (2H,s, N-CH 2 Ph), 7.3
9 (5H,m, N-CH 2Ph), 7.68 (1H,s, C5-H), 7.94 (2H,br
s, each -NH-) Mass (m/z) : 370(M+) HRMS m/z :C20264 3 calcd. 370.2005, found 370.2020 融点:94-95 ℃
【0072】(実施例13) N−ベンジル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカル
ボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレアの合成 参考例1と同様の操作により、標記化合物を合成した
(収率 63 %) 。
【0073】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 1.32 (3H,t,J=7H
z, COOCH 2CH 3 ), 4.29 (2H,q,J=7Hz, COOCH 2 CH3), 4.56
(2H,d,J=5Hz, 3-NH-CO-NH-CH 2 Ph), 5.09 (2H,s, N-CH 2 P
h), 7.27 (10H,m, N-CH 2Ph + 3-NH-CO-NH-CH 2Ph), 7.66
(1H,s, C5-H), 8.11 (1H,s, -NH-), 8.31 (1H,brs, -N
H-) Mass (m/z) : 378(M+) Anal. : C21224 3 Mw=378.434 calcd. C;66.65, H;5.86, N;14.80 found. C;66.86, H;5.87, N;14.80 融点:82-83 ℃
【0074】(実施例14) N, N−ジメチル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシ
カルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレアの合成 参考例1と同様の操作により、標記化合物を合成した
(収率 63 %)。
【0075】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 1.30 (3H,t,J=7H
z, COOCH 2CH 3 ), 3.05 (6H,s, -N(CH 3) 2 ), 4.24 (2H,q,J
=7Hz, COOCH 2 CH3), 5.26 (2H,s, N-CH 2 Ph), 7.42 (5H,
m, N-CH2Ph), 7.51 (1H,s, C5-H), 8.71 (1H,brs, -NH
-) Mass (m/z) : 316(M+) 融点:125-126 ℃
【0076】(実施例15) N, N−ジプロピル−N'-(1−ベンジル−4−エトキ
シカルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレアの合成 参考例1と同様の操作により、標記化合物を合成した
(収率 72 %)。
【0077】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 0.95 (6H,t,J=7H
z, -CH2CH 2CH 3 ×2), 1.29 (3H,t,J=7Hz, COOCH 2CH 3 ),
1.70 (4H,m, -CH 2CH 2 CH3×2), 3.30 (4H,
t,J=7Hz, −CH CHCH×2),
4.24 (2H,q,J=7Hz, COOCH
), 5.26 (2H,s, N−CH
h), 7.36 (5H,m, N−CH Ph),
7.48 (1H,s, C5−H), 8.72
(1H,brs, −NH−) Mass (m/z) : 372(M) 融点:114-115 ℃ Anal. : C20284 3 calcd. C;64.49, H;7.58, N;15.04 found. C;64.20, H;7.60, N;14.82
【0078】(実施例16) N, N−ジフェニル−N'-(1−ベンジル−4−エトキ
シカルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレアの合成 参考例1と同様の操作により、標記化合物を合成した
(収率 3.3%)。
【0079】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 1.12 (3H,t,J=7H
z, COOCH 2CH 3 ), 4.02 (2H,q,J=7Hz, COOCH 2 CH3), 5.25
(2H,s, N-CH 2 Ph), 7.30 (15H,m, N-CH 2Ph& N(Ph) 2 ), 7.
51 (1H,s, C5-H), 8.36 (1H,brs, -NH-) Mass (m/z) : 440(M+) 融点:164-165 ℃
【0080】(実施例17) N−フェニル−N'-(4−エトキシカルボニルピラゾ−
ル−3−イル)ウレアの合成 3−アミノ−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル 1.0 g
を THF 10 mlに溶解し、(Boc)2 O 2.2 gを加え、
室温で一夜撹拌した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ−(トルエン/酢酸エチル
=15/1)で精製し、中間原料の3−アミノ−1-(te
rt−ブトキシカルボニル)−4−エトキシカルボニルピ
ラゾ−ル 0.59 g を得た。この中間原料を用いて、参考
例1の方法に準じて、N−フェニル−N'-(1-(tert−
ブトキシカルボニル)−4−エトキシカルボニルピラゾ
−ル−3−イル)ウレアを得た(収率 75 %)。次い
で、このN−フェニル−N'-(1-(tert−ブトキシカル
ボニル)−4−エトキシカルボニルピラゾ−ル−3−イ
ル)ウレア 0.5 gを10%トリフルオロ酢酸・ジクロロ
メタン溶液 7 ml に溶かし、室温で一夜撹拌した。溶媒
を減圧留去し、残渣にエ−テルを加え、標記化合物 0.3
04 gを得た(収率 83 %)。
【0081】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 1.37 (3H,t,J=7H
z, COOCH 2CH 3 ), 4.34 (2H,q,J=7Hz, COOCH 2 CH3), 7.14
(1H,t,J=7Hz, p-Ph), 7.40 (2H,t,J=8Hz, m-Ph), 7.56
(2H,d,J=7Hz, o-Ph), 7.86 (1/2H,brs, C5-H, D2O にて
1H), 10.09 (3/4H,brs, -NH-) Mass (m/z) : 274(M+) 融点:257-258 ℃ Anal. : C13144 3 calcd. C;56.93, H;5.14, N;20.43 found. C;56.93, H;5.11, N;20.42
【0082】(実施例18) N−フェニル−N'-ベンジル−N'-(1−ベンジル−4
−エトキシカルボニルピラゾ−ル−3−イル)ウレアの
合成 3−アミノ−1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピ
ラゾ−ル 0.5 gを DMF10 mlに溶かし、60% NaH 0.082
gを加え、室温で5分間撹拌した。これに臭化ベンジル
0.307 ml を加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−
(トルエン/酢酸エチル=50/1)で精製し、中間原
料の3−ベンジルアミノ−1−ベンジル−4−エトキシ
カルボニルピラゾ−ル 0.3 gを得た。この中間原料を用
いて、参考例1と同様の操作により、標記化合物を合成
した(収率 31 %)。
【0083】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 1.26
(3H,t,J=7Hz, COOCH CH ),
4.20 (2H,q,J=7Hz, COOCH
CH), 5.04 (2H,s, 3−N−CH
Ph), 5.23 (2H,s, 1−CH
h), 7.30 (15H,m, N−Ph + 3
−N−CH Ph + 1−CH Ph), 7.90
(1H,s, C5−H) Mass (m/z) : 454(M) 融点:116−117 ℃ Anal. : C27264 3 calcd. C;71.35, H;5.77, N;12.33 found. C;71.26, H;5.83, N;12.21
【0084】(実施例19) N−フェニル−N'-(1−ベンジル−4−エトキシカル
ボニルピラゾ−ル−5−イル)ウレアの合成 参考例1と方法に準じて、標記化合物を合成した(収率
60 %)。
【0085】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 1.28 (3H,t,J=7H
z, 4-COOCH 2CH 3 ), 4.20 (2H,q,J=7Hz,4-COOCH 2 CH3), 5.
48 (2H,s, N-CH 2 Ph), 7.23 (10H,m, N-CH 2Ph+ N-Ph),
7.84 (1H,brs, -NH-), 7.87 (1H,s, C3-H) Mass (m/z) : 364(M+) Anal. : C20204 3 calcd. C;65.92, H;5.53, N;15.37 found. C;65.82, H;5.54, N;15.29 融点:178-179 ℃
【0086】(実施例20) N−シクロヘキシル−N'-(1−ベンジル−4−エトキ
シカルボニルピラゾ−ル−5−イル)ウレアの合成 参考例1の方法に準じて、標記化合物を合成した(収率
96 %) 。
【0087】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 0.87
−1.13 (6H,m, c−hex), 1.33
(3H,t,J=7Hz, 4−COOCH
), 1.67 (2H,m, c−hex),
1.93 (2H,m, c−hex), 3.57
(1H,m, c−hex), 4.25(2H,q,
J=7Hz, 4−COOCH CH), 5.45
(2H,s, N−CH Ph), 7.24 (5
H,m, N−CH Ph),7.51 (1H,s,
−NH−), 7.80 (1H,s, C3−H) Mass (m/z) : 370(M) 融点:182−183 ℃
【0088】(実施例21) N−(1−ベンジル−4−エトキシカルボニルピラゾ−
ル−3−イル)ウレアの合成 参考例1と同様の操作により、標記化合物を合成した
(収率 96 %)。
【0089】1H-NMR (CDCl3)δ ppm : 1.32 (3H,t, 4-C
OOCH 2CH 3 ), 4.29 (2H,q, 4-COOCH 2 CH3), 5.16 (2H,s, N
-CH 2 Ph), 7.45 (5H,m, N-CH 2P h), 7.67 (1H,s, C5-H),
8.15 (1H,brs, -NH-) Mass (m/z) : 288(M+) Anal. : C14164 3 ・1/5 H2 O calcd. C;57.61, H;5.66, N;19.19 found. C;57.73, H;5.56, N;19.19 融点:156-157 ℃
【0090】(実施例22) PDGF刺激による細胞増殖に対する抑制作用 本発明のピラゾ−ル誘導体が、PDGF刺激による細胞増殖
を抑制する作用に優れることを検証する目的で、平滑筋
細胞と同じく、PDGF刺激により細胞増殖が誘起される繊
維芽細胞を用いて、PDGF刺激による細胞増殖に対する抑
制・阻害率を下記する方法で評価した。
【0091】〔試験方法〕予め、96ウェルプレートに B
ALB/c 3T3 細胞を3〜5×103 個/ウェルでまき、培
養培地として、高グルコース添加のダルベッコ変法イー
グル培地(DME 培地)+ 10%ウシ胎児血清(FBS)を
加えて、2〜3日間培養してコンフルエントにした。前
記の培地を取り除いた後、改めて、0.5 %の乏血小板血
漿(PPP)を添加した高グルコース添加 DME培地に置
き換えて、引き続き24時間培養した。
【0092】培地を取り除き、PDGF刺激による細胞増殖
を引き起こすため、10 ng/mlの PDGF-AAあるいは PDGF-
BBを添加した高グルコース DME培地に置き換えた。ま
た、予め DMSO に溶解した被験物質を所定量加えて、1
6時間培養した。次いで、3H−チミジン(1 mCi/ml)を
Ca2+、Mg2+不含有リン酸緩衝生理食塩水で20倍に希釈
したものを20μl/ウェル加えて、引き続き4時間培養し
た。なお、DMSOの最終濃度は 0.25 %以下となるように
した。
【0093】その後、培地に残る3H−チミジンを洗い去
った後、プレート上の細胞をトリプシン/EDTA ではが
し、細胞をセルハーベスターでハーベストした。ハーベ
ストされた試料を用いて、細胞中に取り込まれた3H−チ
ミジン総量を液体シンチレーションカウンターでカウン
トした。
【0094】参照群として、等しい量の DMSO のみを添
加した、即ち、被験物質を添加していない条件で、同様
の培養を行い、細胞中に取り込まれた3H−チミジン総量
を測定した。この被験物質無添加時の3H−チミジン取り
込み総量、これと被験物質添加時の測定値との差をもと
に、増殖抑制率として算定した。
【0095】本発明のピラゾ−ル誘導体に対する評価結
果の一例を表1に示す。なお、PDGF刺激による平滑筋細
胞の増殖に対して阻害・抑制作用を示すことが報告され
ている、トラピジル(5−メチル−7−ジエチルアミノ
-s−トリアゾ−ル[1,5-a]ピリミジン; Life Scie
nces, 28, 1641-1646 (1981)等を参照)とトラニラスト
(N−(3,4−ジメトキシシンナモイル)アントラニ
ル酸;臨床医薬、12、65-85 (1996) 等を参照)の二種
の化合物を陽性対照として用い、その結果も併せて表1
に示す。
【0096】
【表1】
【0097】なお、本発明のピラゾ−ル誘導体は、PDGF
等の細胞増殖因子による刺激誘起がない場合には、添加
濃度100μM以下では、自然な細胞増殖を抑制する作
用を示さないことも、別途確認された。
【0098】(実施例23) 〔製剤例〕本発明の平滑筋細胞増殖抑制剤として、錠剤
を以下のように製造することができる。有効成分とし
て、実施例1の化合物を用いて、次の表2に示す組成
で、乳糖、トウモロコシデンプン、ポリビニルピロリド
ンとともに均一に混合し、常法に従い、1錠 100 mg の
錠剤に成形した。
【0099】
【表2】製剤の組成 実施例1の化合物 10 g 乳 糖 100 g トウモロコシデンプン 50 g ポリビニルピロリドン 20 g
【0100】(実施例24) PDGF刺激による平滑筋細胞の増殖に対する抑制作用 本発明のピラゾ−ル誘導体の示す、PDGF刺激による細胞
増殖を抑制する作用が、平滑筋細胞に対しても優れてい
ることを検証する目的で、PDGF刺激による冠動脈平滑筋
細胞の増殖に対する抑制・阻害率を下記する方法で評価
した。
【0101】〔試験方法〕予め、96ウェルプレートにヒ
ト冠動脈平滑筋細胞(human coronary artery smooth mu
scle cells) を2×104 個/ウェルでまき、基礎培地
(SmGM-2:岩城硝子株式会社製)にFBS(5%)、E
GF(0.5 ng/ml) 、インシュリン(5μg/ml) 及び bas
ic-FGF (2 ng/ml)を加えた完全培地を用いて24時間培
養して細胞をコンフルエントにした。前記の培地を取り
除いた後、改めて、各種添加剤を含まない基礎培地に置
き換えて、引き続き24時間培養することにより細胞を
静止期に導入した。
【0102】培地を取り除き、PDGF刺激による細胞増殖
を引き起こすため、20 ng/mlの PDGF-BBを添加した基礎
培地に置き換えた。また、予め DMSO に溶解した被験物
質を所定量加えて、16時間培養した。次いで、実施例
22と同様に3H−チミジンを用いて、細胞増殖に伴う遺
伝子DNA合成を指標として、細胞増殖に対する抑制率
を評価した。なお、評価結果からPDGF刺激による細胞増
殖率を被験物質を添加していない参照群の50%に抑制
する添加濃度IC50値を算定した。本発明のピラゾ−ル
誘導体に対する評価結果の一例を表3に示す。なお、陽
性対照として、トラニラストに関しても同様の評価をし
た結果も併せて示す。
【0103】
【表3】 被験物質 IC50値(μM) 実施例1 2.3 実施例2 3.1 実施例3 1.5 実施例8 1.3 実施例15 2.2 実施例16 1.1 実施例18 3.0 トラニラスト 5.0
【0104】なお、本発明のピラゾ−ル誘導体は、10
%FBS存在下の自然な細胞増殖を抑制する作用は、添
加濃度10μM以下では、ほとんど示さないことも、別
途確認された。
【0105】
【発明の効果】本発明のピラゾ−ル誘導体は、PDGF
等の細胞増殖因子により誘起される平滑筋細胞の増殖に
対して、優れた抑制作用に示すので、例えば、経皮的冠
動脈拡張術の施術後に起こる血管再狭窄、経皮的動脈拡
張術の施術後に起こる血管再狭窄、膜増殖性腎炎、動脈
硬化性疾患、糖尿病、高血圧等、細胞増殖因子により誘
起される平滑筋細胞の増殖がその根本的な要因となる疾
患の予防・治療に好適・有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/415 ADP A61K 31/415 ADP AED AED (72)発明者 大場 洋一 埼玉県戸田市新曽南3丁目17番35号 株式 会社ジャパンエナジー内 (72)発明者 森田 博之 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 株式会 社ジャパンエナジー内 (72)発明者 高久 春雄 埼玉県戸田市新曽南3丁目17番35号 株式 会社ジャパンエナジー内 (72)発明者 知場 伸介 埼玉県戸田市新曽南3丁目17番35号 株式 会社ジャパンエナジー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I): 【化1】 又は下記一般式(II): 【化2】 (式(I)及び式(II)中、R1 は、水素原子、直鎖あ
    るいは分枝を有する炭素数2〜6のアルキル基、ベンジ
    ル基又はフェニル基を表わし、R2 は、水素原子、直鎖
    あるいは分枝を有する炭素数1〜6のアルキル基又はベ
    ンジル基を表わし、R3 は、水素原子、直鎖あるいは分
    枝を有する炭素数1〜6のアルキル基又はベンジル基を
    表わし、R4 とR5 は、水素原子、直鎖あるいは分枝を
    有する炭素数1〜6のアルキル基、直鎖あるいは分枝を
    有する炭素数3〜6のアルケニル基、炭素数3〜8のシ
    クロアルキル基、ベンジル基又はフェニル基をそれぞれ
    表わし、Xは、酸素原子又はイオウ原子を表わす。但
    し、R1 にベンジル基、かつR2 にエチル基、かつR3
    に水素原子、かつRに水素原子を選択する時は、R
    に水素原子、直鎖あるいは分枝を有する炭素数2〜
    6のアルキル基、直鎖あるいは分枝を有する炭素数3〜
    6のアルケニル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基又
    はベンジル基を選択する。)で示されるピラゾ−ル誘導
    体又はその薬理的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のピラゾ−ル誘導体又はそ
    の薬理的に許容される塩を有効成分とする平滑筋細胞増
    殖抑制剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のピラゾ−ル誘導体又はそ
    の薬理的に許容される塩を有効成分とする平滑筋細胞増
    殖に起因する疾患の予防又は治療用途の医薬組成物。
  4. 【請求項4】 平滑筋細胞増殖に起因する疾患が、経皮
    的冠動脈拡張術の施術後に起こる血管再狭窄、経皮的動
    脈拡張術の施術後に起こる血管再狭窄、膜増殖性腎炎、
    動脈硬化性疾患、高血圧及び糖尿病のいずれかである請
    求項3記載の医薬組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100352924B1 (ko) * 1999-06-18 2002-09-16 미쯔이카가쿠 가부시기가이샤 5-아미노피라졸-4-카르복시산에스테르유도체 및 그 제조방법

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KR100352924B1 (ko) * 1999-06-18 2002-09-16 미쯔이카가쿠 가부시기가이샤 5-아미노피라졸-4-카르복시산에스테르유도체 및 그 제조방법

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