JPH10181954A - シート材斜行矯正装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート材斜行矯正装置及び画像形成装置

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JPH10181954A
JPH10181954A JP8349357A JP34935796A JPH10181954A JP H10181954 A JPH10181954 A JP H10181954A JP 8349357 A JP8349357 A JP 8349357A JP 34935796 A JP34935796 A JP 34935796A JP H10181954 A JPH10181954 A JP H10181954A
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JP
Japan
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sheet material
skew
sheet
recording paper
recording
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JP8349357A
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Masahiro Funakoshi
雅浩 船越
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のローラ対を用いた斜行矯正装置では矯
正しきれなかったシート材の斜行を確実に矯正すること
の可能なシート材斜行矯正装置を提供すること。 【解決手段】 シート材Pの先端を回転が停止している
ローラ対1a,1bのニップ部に突き当てることにより
該シート材Pの斜行を矯正するシート材斜行矯正装置に
おいて、前記ローラ対1a,1bのニップ部よりも搬送
方向上流側の直前に、前記シート材Pの先端が搬送路内
において突き当たる突き当て位置と、前記シート材Pの
先端が突き当たった後に搬送路から退避する退避位置と
に移動可能な斜行矯正部材17を設けたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート材の先端を
回転が停止しているローラ対のニップ部に突き当てるこ
とにより該シート材の斜行を矯正するシート材斜行矯正
装置に関し、例えば複写機,プリンタ,ファクシミリ等
の画像形成装置に用いられるシート材斜行矯正装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機,プリンタ,ファクシミリ
等の画像形成装置に用いられるシート材斜行矯正装置
は、図4に示すように、搬送されてきたシート材Sの先
端を、回転が停止しているローラ対51のニップ部に突き
当てることにより、該シート材Sの斜行を矯正してい
た。この場合には、シート材の搬送方向と直交する幅方
向において、前記シート材の先端のうち先行してきた側
の端部が先ず前記ローラ対のニップ部に突き当たり、次
いで遅れてきた側の端部が前記ローラ対のニップ部に突
き当たり、該シート材の先端を止めていた。これによ
り、シート材の先端の幅方向の位置をシート材搬送方向
に対して揃えることができた。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、例えばシート材の斜行が大きい場合に
は、該シート材の先端のうち先行してきた側の端部が角
に近い状態で前記ローラ対のニップ部に突き当たり該ニ
ップ部に挟まった状態で止まってしまい、次いで遅れて
きた側の端部が前記ローラ対のニップ部に届かない状態
で止まってしまうことがあった。このため、シート材の
先端の幅方向の位置をシート材搬送方向に対して揃える
ことができず、即ちシート材の斜行の矯正が確実に行え
ず、ジャム等の搬送不良を招くおそれがあった。
【0004】そこで本発明の目的は、従来のローラ対を
用いた斜行矯正装置では矯正しきれなかったシート材の
斜行を確実に矯正することの可能なシート材斜行矯正装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、シート材の先端を回転が停
止しているローラ対のニップ部に突き当てることにより
該シート材の斜行を矯正するシート材斜行矯正装置にお
いて、前記ローラ対のニップ部よりも搬送方向上流側の
直前に、前記シート材の先端が搬送路内において突き当
たる突き当て位置と、前記シート材の先端が突き当たっ
た後に搬送路から退避する退避位置とに移動可能な斜行
矯正部材を設けたことを特徴とする。
【0006】上記構成によれば、前記ローラ対のニップ
部よりも搬送方向上流側の直前に、前記シート材の先端
が搬送路内において突き当たる突き当て位置と、前記シ
ート材の先端が突き当たった後に搬送路から退避する退
避位置とに移動可能な斜行矯正部材を設けたことによ
り、従来のローラ対を用いた斜行矯正装置では矯正しき
れなかったシート材の斜行を確実に矯正すること可能と
なる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明を適用したシート材
斜行矯正装置の一実施形態について図面を参照して具体
的に説明する。尚、以下の実施形態では画像形成装置に
用いられるシート材供給装置を例示して説明する。
【0008】図1は本発明に係るシート材斜行矯正装置
の斜視構成図、図2は本シート材斜行矯正装置を備えた
画像形成装置の全体構成を示す模式断面図、図3は本シ
ート材斜行矯正装置の動作説明図である。尚、本実施形
態では画像形成装置としてのファクシミリ装置の記録部
に用いられるシート材斜行矯正装置を例示して説明す
る。
【0009】以下の説明の順次としては、先ず画像形成
装置としてのファクシミリ装置の概略構成について簡単
に説明し、次に本発明に係るシート材斜行矯正装置につ
いて説明する。
【0010】先ず、ファクシミリ装置の概略構成につい
て図2を参照して説明する。図2において、30はシート
材であるところの記録用紙Pに画像を形成する記録部で
ある。31は第一シート材収納部、32は第二シート材収納
部である。35は第一供給部であり、前記第一シート材収
納部31から前記記録部30に記録用紙を一枚ずつ供給す
る。36は第二供給部であり、前記第二シート材収納部32
から前記記録部30に記録用紙を一枚ずつ供給する。
【0011】本実施形態に係るファクシミリ装置におい
ては、前記第一シート材収納部31は装置本体に対して引
き出し収納可能なカセットに記録用紙Pをセットするカ
セット方式の収納部であり、第二シート材収納部32は手
差しによって適宜記録用紙Pをセットできる手差し方式
の収納部であり、同時にサイズ等の異なる2種類の記録
用紙をセットすることが可能な構成となっている。
【0012】20は読取部であり、原稿載置台20aに複数
枚載置された原稿Gを一枚ずつ順次供給し、供給された
原稿Gの画像を光電変換素子等により画像データとして
読み取り、その後原稿排出トレイ20b上に排出するもの
である。
【0013】21はファクシミリ装置と操作者とのインタ
ーフェイスを行う操作部であり、ファクシミリ装置から
操作者へメッセージを伝えるための液晶等の表示手段
や、操作者からファクシミリ装置に電話番号等の入力を
行うためのキー等からなる入力手段を備えている。
【0014】22は通信部であり、電話回線22a等を介し
て他のファクシミリ装置等の端末装置と画像情報等の送
信及び受信を行うものである。23は電源部であり、装置
各部の電気部品に電力を供給するためのものである。
【0015】24は装置全体の制御を行う制御部であり、
制御手順のプログラムや設定値等のデータを格納してい
るROM24a、画像データを含めた各種データを一時的
に格納しておくRAM24b、ROM24aに格納されてい
るプログラムに従って信号の流れをコントロールした
り、データに演算を施したりするCPU24c等を備えて
いる。
【0016】尚、上記各部の配置等は図2に示す配置に
限定されるものではない。
【0017】次に上記記録部30について図2を参照して
説明する。図中矢印Aは、前記第一供給部35によって第
一シート材収納部31から記録用紙Pが記録部30に供給さ
れ、該記録部30の画像形成手段を通過して、装置外に搬
出される搬送経路を示している。
【0018】尚、本ファクシミリ装置における記録部30
の画像形成手段は電子写真方式を用いている。この電子
写真方式は、二値化された画像情報をレーザー光の出力
による光信号へ変換し、これを感光体ドラムへ照射する
ことにより該感光体ドラムの表面に静電潜像を形成し、
この静電潜像へ画素となるトナーを一時的に付着させる
ことにより感光体ドラム面上にトナー像としての画像を
再現し、これを記録用紙に転写及び定着させることによ
って画像情報を記録用紙に記録する方式である。
【0019】図2において、1a,1bはレジストロー
ラ対であり、任意のシート材収納部からこれに対応する
供給部によって供給されてきた記録用紙の先端を、該記
録用紙の搬送方向と直交する幅方向で揃えて斜行を矯正
した後、該記録用紙を所定のタイミング及び所定の搬送
速度で記録部30の画像形成手段へ搬送するローラ対であ
る。このレジストローラ対1a,1bのうち、ローラ1
aは剛性を有する金属の中心軸の円周面に摩擦係数の高
いゴムを配設したゴムローラであり、ローラ1bは前記
ゴムローラ1aに圧接しても変形せず、且つ記録用紙P
の先端をゴムローラ1aとのニップ部へ導くために表面
の摩擦係数が低い金属ローラである。
【0020】17は斜行矯正部材であり、前記ゴムローラ
1aの回転中心軸に回動可能に取り付けられ、レジスト
ローラ対1a,1bの搬送方向上流側直前において記録
用紙の先端の斜行を矯正するものである。尚、この部分
の構成及び動作については後で詳しく説明する。
【0021】2は記録用紙検知センサであり、前記斜行
矯正部材17の動きを検知することにより間接的に記録用
紙を検知する検知手段である。このセンサ2は、レジス
トローラ対1a,1bの搬送方向上流側直前において、
任意のシート材収納部からこれに対応する供給部によっ
て供給された記録用紙の先端が確実に搬送され到達した
か、或いは記録部30の画像形成手段に送られた記録用紙
が確実に搬送され該記録用紙の後端が通過したか等を監
視するためのものである。
【0022】3はカートリッジであり、像担持体として
の感光体ドラム3aや、該感光体ドラム3aに作用する
プロセス手段(具体的には、帯電ローラ等からなる帯電
手段3b、現像スリーブやトナー収納部等からなる現像
手段3c、クリーニングブレードや廃トナー収納部等か
らなるクリーニング手段)等を一体的に内蔵し、装置本
体に対して着脱自在(交換可能)に構成されている。
【0023】4はスキャナユニットであり、前記カート
リッジ3に内蔵されている感光体ドラム3aへ画像情報
に応じたレーザー光を照射するためのユニットである。
このスキャナユニット4は記録用紙の搬送方向と直交す
る幅方向(主走査方向)に平行にスキャニングを行う。
スキャニングは、一定速度で回転する多面体ミラーに向
かって、該多面体ミラーの回転に同期したタイミングで
レーザー光を発生することにより、該多面体ミラーから
反射されたレーザー光が感光体ドラム3a上の所定の照
射位置から感光体ドラム3aの中心軸線と同一方向の主
走査方向へ一定速度で移動することによって行われる。
【0024】5は転写ローラであり、感光体ドラム3a
との間に記録用紙を挟みながら搬送すると共に、感光体
ドラム3a上に形成されたトナー像を記録用紙に転写す
るためのものである。
【0025】6a,6bは定着ローラ対であり、記録用
紙に転写されたトナー像を記録用紙に定着させながら搬
送するものである。この定着ローラ対6a,6bは、一
般的にヒータを内蔵したヒートローラ6aと、該ヒート
ローラ6aに圧接する加圧ローラ6bとの組み合わせに
より構成され、前記トナー像へ熱及び圧力を加えること
で定着を行う方式が用いられている。尚、この定着ロー
ラ対6a,6bを含む定着器には、図示していないが、
ヒータの温度を制御するための温度センサ等が備えられ
ている。
【0026】7a,7bは排出ローラ対であり、トナー
像が定着された記録用紙を装置外に搬出するためのもの
である。8は記録用紙排出トレイであり、排出ローラ対
7a,7bによって搬出された記録用紙を積載保持する
ものである。この記録用紙排出トレイ8は、装置の物流
時に梱包箱の大きさをできるだけ小さくするためや、装
置を運搬するときに邪魔にならないようにするために、
装置本体に対して取り外し可能に構成されている。
【0027】定着器6と排出ローラ対7との間の搬送経
路には、記録用紙の先端が定着器6によって送られてき
たかや、記録用紙の後端が排出ローラ対7によって送ら
れたか等を監視するための排出センサ9が設けられてい
る。
【0028】10は装置本体の開閉支点11を中心に開閉可
能な記録カバーであり、閉じたときに作動するロック機
構や、開くときに作動するロック解除機構、及び開いた
状態を検知するセンサ等を備えている。
【0029】次に、各シート材収納部31,32及びこれに
対応する各供給部35,36について図2を参照して説明す
る。
【0030】カセット方式の第一シート材収納部31は、
以下の各部材によって構成されている。図2において、
31aはカセットであり、複数枚の記録用紙Pを積載収容
することの可能な箱状の枠である。31bは記録用紙Pを
載置する載置板であり、給紙時には押圧スプリング31c
によって記録用紙Pの最上位紙を第一供給部35の給送ロ
ーラ35aのローラ面へ所定の押圧力で押圧する。従っ
て、この載置板31bは、少なくとも給送ローラ35aのロ
ーラ面と記録用紙Pが接する位置においては記録用紙束
の厚さに応じて、厚さ方向に移動可能となっている。ま
た、載置板31bの材質は一般的に金属やプラスチックで
あるため、記録用紙Pの最上位紙から順番に一枚ずつ供
給していく過程で、最下位紙から2枚目の記録用紙と最
下位紙との摩擦係数:μp-p に対して最下位紙と載置板
31bとの摩擦係数:μp-m がμp-p>μp-m の関係にな
り、最下位紙から2枚目の記録用紙の給紙を行う際に、
最下位紙が連れ送りや重送することを防ぐ目的で、載置
板31b上の給送ローラ35aと対向する位置に分離シート
31dが設けられている。この分離シート31dと記録用紙
との摩擦係数:μp-s は、μp-s ≒μp-p の関係であ
る。
【0031】31eは分離爪であり、記録用紙Pの搬送方
向前端側両角部の二ヶ所に設けられている。この分離爪
31eは、記録用紙Pの最上位紙に給送ローラ35aが当接
して給紙する際に、上から2枚目以降の記録用紙から最
上位紙を分離し、2枚目以降の記録用紙が連れ送りされ
るのをせき止めるている。31fは後端規制板であり、載
置板31b上に載置された記録用紙Pの搬送方向後端側に
おける位置を規制するものである。また、図示はしてい
ないが、記録用紙Pの搬送方向と直交する幅方向の両側
には、該記録用紙Pの幅方向の位置を規制する側端規制
板がそれぞれ設けられている。上記分離爪31e、後端規
制板31f及び側端規制板は、記録用紙Pのサイズに応じ
てカセット31aの中で移動可能なように取り付けられて
いる。
【0032】更に、図示はしていないが、記録用紙Pの
サイズを制御部24が直接的又は間接的に検知するための
記録用紙サイズ検知手段、及び記録用紙Pのサイズを装
置の外部に対して表示する記録用紙サイズ表示手段、及
びカセット31aが装置の所定の位置に装填されているか
を検知するためのカセット検知手段、及びカセット31a
内の所定の位置に記録用紙Pがあるかを検知するための
記録用紙検知手段等が、第一シート材収納部31に関連し
て設けられている。尚、カセット検知手段は記録用紙サ
イズ検知手段と兼ねて設けることも可能であり、或いは
記録用紙検知手段は記録用紙の残量を検出する手段と兼
ねて設けることも可能である。
【0033】また、カセット方式の第一シート材収納部
31は、記録用紙Pを補給したりする場合に装置から引き
出すことができるように着脱可能な構成となっており、
装置に装着された状態においては所定の位置に係止され
るような位置決め手段が設けられている。
【0034】第一供給部35は、第一シート材収納部31か
ら記録用紙Pを記録部30へ供給するものである。35aは
第一給送ローラであり、第一シート材収納部31に収納さ
れている記録用紙Pを分離爪31eとの協働作用により一
枚ずつ分離搬送するものである。この第一給送ローラ35
aは、図示しなていない駆動手段から制御部24の制御に
応じて回転駆動力が伝達される。また第一給送ローラ35
aは円周の一部を切り欠いたような半月型の形状をして
おり、待機状態においては記録用紙Pと接触しないよう
に切り欠き面が記録用紙Pと略平行になるような位置
(図2に示す如き位置)で停止している。
【0035】35bは記録用紙の搬送路であり、第一給送
ローラ35aによって搬送されてきた記録用紙をレジスト
ローラ対1a,1bに向かってガイドするものである。
35cは記録用紙の搬送路であり、第一供給部35内に設け
られ、図示はしていないが装置本体の下部に着脱可能な
他の供給部から搬送されてきた記録用紙をレジストロー
ラ対1a,1bへ向かってガイドするものである。
【0036】手差し方式の第二シート材収納部32は、以
下の各部材によって構成されている。図2において、32
aは記録用紙Pを載置する載置トレイである。この載置
トレイ32aは、載置された記録用紙Pの先端面が揃うよ
うに、該記録用紙Pの後端側が先端側より高くなるよう
な角度の傾斜がつけられている。また載置トレイ32aは
記録カバー10に対して開閉可能に取り付けられており、
手差し供給を行わないときには閉じて収納することがで
きる。32bは記録用紙Pの幅方向の位置を所定の位置に
揃える幅規制スライダであり、幅方向の両側二ヶ所に設
けられ、記録用紙Pの幅に合わせて移動可能となってい
る。
【0037】また、図示していないが、第二シート材収
納部32には、記録用紙のサイズを検知するセンサ又は記
録用紙のサイズを設定するスイッチ、及び記録用紙の有
無を検知するセンサ等が設けられている。
【0038】第二供給部36は、第二シート材収納部32か
ら記録用紙Pを記録部30へ供給するものである。36aは
第二給送ローラであり、図示していない駆動手段から制
御部24の制御に応じて回転駆動力が伝達される。そし
て、この給送ローラ36aに押圧されている分離パッド36
bとの間で載置トレイ32aに積載されている記録用紙P
の最上位紙一枚のみを分離給送する。そして、この記録
用紙Pは搬送路36cにガイドされながらレジストローラ
対1a,1bに向かって搬送される。36dは前記載置ト
レイ32aから搬送方向下流側へ延伸する押圧板であり、
記録用紙Pの先端側を載置すると共に、少なくとも供給
動作を行うときには押圧スプリング36eによって前記記
録用紙Pの先端部を給送ローラ36aに押圧する。そし
て、供給動作を行わないときには、記録用紙のセットが
行い易いように、前記押圧板36dは図示していない押し
下げ機構によって押し下げられた状態で停止している。
【0039】次に、本発明に係るシート材斜行矯正装置
としての斜行矯正部について図1及び図3を参照して詳
しく説明する。図1はレジストローラ対1a,1bに関
連する主要な部分の構成を表す斜視図であり、図3
(a)〜(d)はレジストローラ対1a,1bと斜行矯
正部材17の動作状態を表す模式断面図である。
【0040】図1において、12は電磁クラッチであり、
図示していない駆動手段からゴムローラ1aへの回転駆
動力の伝達のON/OFFを電気信号で制御するもので
ある。13a,13bは歯車であり、前記電磁クラッチ12と
ゴムローラ1aを介して金属ローラ1bへ回転駆動力を
伝達するものである。14は軸受であり、前記ゴムローラ
1aを図示していない枠体に対して回動可能に支持して
おり、少なくともゴムローラ1aの両端近傍二ヶ所を支
持している。15a,15bは軸受であり、前記金属ローラ
1bを図示していない枠体に対して回動可能に支持して
いる。16a,16bはバネであり、前記金属ローラ1bを
ゴムローラ1aに圧接させるための圧接力を発生する。
【0041】斜行矯正部材17は、前記ゴムローラ1aの
金属製の中心軸に回動可能に取り付けられ、該ゴムロー
ラ1aの軸線方向(搬送方向と直交する方向)において
複数ヶ所(17a,17b,17c)に設けられている。この
うち、斜行矯正部材17aと斜行矯正部材17cはゴムロー
ラ1aの軸線方向において記録用紙の両端近傍で、両端
からの距離が同じになるような位置(対称的な位置)に
配置され、斜行矯正部材17bはゴムローラ1aの軸線方
向において中央に配置されている。この斜行矯正部材17
a,17b,17cにはそれぞれ一体的にレバー部17a1,17
b1,17c1が延設されており、該レバー部17a1,17b1,17
c1の動きを検知する各センサ2a,2b,2cにより間
接的に記録用紙を検知する。尚、本実施形態における記
録用紙検知センサ2a,2b,2cは、発光素子と受光
素子を一体的に且つ間に空間を設けた状態で対向する位
置に配置したフォトインタラプタであり、前記レバー部
の動きを非接触で検知する。また金属ローラ1bの軸線
方向(搬送方向と直交する方向)において斜行矯正部材
17と対向する範囲の外径は、記録用紙を搬送するための
ローラ外径よりも小さくなっており、斜行矯正部材17が
回動したときにこれを干渉しないようになっている。
【0042】次に、レジストローラ対1a,1b及び斜
行矯正部材17の動作について図3(a)〜(d)を参照
して説明する。
【0043】先ず、図3(a)は記録用紙が搬送されて
くる前の待機状態であり、斜行矯正部材17は記録用紙を
搬送方向へガイドするガイド部材によって形成される記
録用紙搬送路内(且つレジストローラ対1a,1bのニ
ップ部よりも搬送方向上流側直前)において、搬送され
てくる記録用紙が突き当たる突き当て面を形成した状態
(突き当て位置)で静止しており、レジストローラ対1
a,1bも回転を停止している。
【0044】その後、図3(b)で記録用紙Pが搬送方
向上流側から搬送されてくると、該記録用紙Pの先端が
斜行矯正部材17の前記突き当て面に突き当たる。この
時、記録用紙Pが斜行していると、該記録用紙Pの幅方
向に複数配置されている斜行矯正部材17(17a,17b,
17c)へ記録用紙Pの先端が突き当たるタイミングが、
該幅方向の位置によって時間的なズレを生じる。先に突
き当たった側の先端は斜行矯正部材17がレジストローラ
対1a,1bのニップ部への進行の負荷となり、一時的
に進行の速度が鈍るため、遅れてきた側の先端と前記時
間的ズレが小さくなることによって斜行が軽減される。
【0045】そして、図3(b)の状態の直後には、記
録用紙検知センサ2によって斜行矯正部材17のレバー部
の動きが検知され、間接的に記録用紙Pの先端を検知す
る。この時、記録用紙Pが斜行していれば、該記録用紙
Pの幅方向に複数配置されている記録用紙検知センサ2
(2a,2b,2c)での検知タイミングにズレを生じ
るため、斜行量を知ることができる。また、搬送されて
きた記録用紙Pの幅が両端に設けられている記録用紙検
知センサ2a,2cで検知される位置よりも内側の場合
には、該記録用紙検知センサ2a,2cでは検知され
ず、中央に設けられている記録用紙検知センサ2bのみ
で検知されるため、記録用紙Pの幅が所定の幅よりも狭
いことを知ることができる。
【0046】更にその後、図3(c)では、斜行矯正部
材17が記録用紙Pの先端によって押されることによりゴ
ムローラ1aの軸を中心に搬送方向に回転して記録用紙
搬送路から退避(退避位置)し、記録用紙Pが通過でき
るように記録用紙搬送路を開放する。そして、記録用紙
Pの先端は停止しているレジストローラ対1a,1bの
ニップ部に突き当たる。この時、斜行が残っていれば、
記録用紙Pの先端は幅方向において先行してきた側の端
部から順次ニップ部に突き当たって進行が停止し、遅れ
てきた側の端部がニップ部に突き当たった時点で、レジ
ストローラ対1a,1bのニップ部において記録用紙P
の先端が幅方向において揃うことになる。
【0047】図3(d)では、図3(b)の直後に記録
用紙検知センサ2によって検知されている記録用紙Pの
先端が検知されたタイミングから、少なくとも記録用紙
Pの先端がレジストローラ対1a,1bのニップ部に到
達している所定の時間が経過した後に、電磁クラッチ12
に通電して図示していない駆動手段からの回転駆動力を
ゴムローラ1aへ伝達すると、回転駆動力はゴムローラ
1aと歯車13a,13bを介して金属ローラ1bへ伝達さ
れる。既にレジストローラ対1a,1bのニップ部に先
端が停止している記録用紙Pは、該レジストローラ対1
a,1bが回転を始めると、該レジストローラ対1a,
1bに挟持されながら搬送方向下流側に搬送される。
【0048】図3(d)に示す状態から、記録用紙Pの
後端がレジストローラ対1a,1bのニップ部を抜けた
後には、電磁クラッチ12を制御してレジストローラ対1
a,1bの回転駆動を停止し、斜行矯正部材17は図3
(a)に示す位置(突き当て位置)に戻り、次の記録用
紙Pの斜行を矯正するための待機状態となる。この斜行
矯正部材17が図3(a)に示す突き当て位置に戻るため
の復帰力は、回動中心に対して偏心させた重心に働く重
力を利用しても良いし、或いはバネ等を用いても良い。
また、斜行矯正部材17が図3(a)に示す突き当て位置
に戻るときに、記録用紙検知センサ2によって斜行矯正
部材17のレバー部が検知されるため、間接的に記録用紙
Pの後端を検知することができると共に、該記録用紙P
の幅方向に複数配置されている記録用紙検知センサ2
(2a,2b,2c)で検知される記録用紙Pの後端の
タイミングのズレにより、記録用紙Pの後端の斜行を知
ることもできる。
【0049】上述したように、レジストローラ対1a,
1bのニップ部よりも搬送方向上流側の直前に、記録媒
体Pの先端が搬送路内において突き当たる突き当て位置
(図3(b)参照)と、該記録媒体Pの先端が突き当た
った後に搬送路から退避する退避位置(図3(d)参
照)とに移動可能な斜行矯正部材17を設けたことによ
り、従来のローラ対を用いた斜行矯正装置では矯正しき
れなかったシート材としての記録媒体の斜行を確実に矯
正することできる。従って、斜行が原因となって発生す
るジャム等の搬送不良が減り、装置の信頼性が向上す
る。また、画像形成装置におけるシート材斜行矯正部に
本発明を適用することにより、記録位置が正確で高品位
な画像を得ることができる。
【0050】尚、前述した実施形態では、画像形成装置
の形態として送受信機能を有するファクシミリ装置を例
示したが、これに限定されるものではなく、例えばコン
ピュータ等の情報処理機器の画像出力端末としてのプリ
ンタや、リーダ等と組み合わせた複写装置の形態をとる
もの等であっても良く、これらの装置に用いられるシー
ト材斜行矯正装置に本発明を適用することによっても前
述した効果と同様の効果が得られる。更にシート材とし
て記録用紙を例示し、これを供給するシート材供給装置
における斜行矯正部に本発明を適用した例を示したが、
これに限定されるものではなく、例えば原稿等の他のシ
ート材を供給する装置における斜行矯正部に本発明を適
用しても良い。
【0051】また前述した実施形態では、画像形成手段
による記録形態として電子写真方式を例示したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えばインクジェ
ット方式、熱転写方式、感熱方式、ワイヤードット方式
等の記録方式、或いはそれ以外の記録方式をとるもので
あっても良く、これらの記録形態をとる画像形成装置に
用いられるシート材斜行矯正装置に本発明を適用するこ
とによっても前述した効果と同様の効果が得られる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
前記ローラ対のニップ部よりも搬送方向上流側の直前
に、前記シート材の先端が搬送路内において突き当たる
突き当て位置と、前記シート材の先端が突き当たった後
に搬送路から退避する退避位置とに移動可能な斜行矯正
部材を設けたことにより、従来のローラ対を用いた斜行
矯正装置では矯正しきれなかったシート材の斜行を確実
に矯正することできる。従って、斜行が原因となって発
生するジャム等の搬送不良が減り、装置の信頼性が向上
する。また、複写機,プリンタ,ファクシミリ等の画像
形成装置におけるシート材斜行矯正部に本発明を適用す
ることにより、例えば記録位置が正確で高品位な画像を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート材斜行矯正部の概略構成を
示す斜視図である。
【図2】本発明に係るシート材斜行矯正装置を備えた画
像形成装置の概略構成を示す模式断面図である。
【図3】本発明に係るシート材斜行矯正部の動作説明図
である。
【図4】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
G…原稿 P…記録用紙 1a,1b…レジストローラ対 2…センサ 3…カートリッジ 3a…感光体ドラム 3b…帯電手段 3c…現像手段 3d…クリーニング手段 4…スキャナユニット 5…転写ローラ 6a,6b…定着ローラ対 7…排出ローラ対 8…記録用紙排出トレイ 9…排出センサ 10…記録カバー 11…開閉支点 12…電磁クラッチ 13a,13b…歯車 14,15a,15b…軸受 16a,16b…バネ 17,17a,17b,17c…斜行矯正部材 20…読取部 20a…原稿載置台 20b…原稿排出トレイ 21…操作部 22…通信部 22a…電話回線 23…電源部 24…制御部 24a…ROM 24b…RAM 24c…CPU 30…記録部 31…第一シート材収納部 31a…カセット 31b…載置板 31c…押圧スプリング 31d…分離シート 31e…分離爪 31f…後端規制板 32…第二シート材収納部 32a…載置トレイ 32b…幅規制スライダ 35…第一供給部 35a…第一給送ローラ 35b,35c…搬送路 36…第二供給部 36a…第二給送ローラ 36b…分離パッド 36c…搬送路 36d…押圧板 36e…押圧スプリング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材の先端を回転が停止しているロ
    ーラ対のニップ部に突き当てることにより該シート材の
    斜行を矯正するシート材斜行矯正装置において、前記ロ
    ーラ対のニップ部よりも搬送方向上流側の直前に、前記
    シート材の先端が搬送路内において突き当たる突き当て
    位置と、前記シート材の先端が突き当たった後に搬送路
    から退避する退避位置とに移動可能な斜行矯正部材を設
    けたことを特徴とするシート材斜行矯正装置。
  2. 【請求項2】 前記斜行矯正部材を、前記ローラ対のう
    ちの一方のローラの回転中心軸に回動可能に取り付けた
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート材斜行矯正装
    置。
  3. 【請求項3】 前記斜行矯正部材の動きを検知する検知
    手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載のシート材斜行矯正装置。
  4. 【請求項4】 前記斜行矯正部材を、前記シート材の搬
    送方向と直交する幅方向に複数配置したことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載のシート材斜行矯正装
    置。
  5. 【請求項5】 前記斜行矯正部材を、前記シート材の幅
    方向中央を中心に対称的に配置したことを特徴とする請
    求項4に記載のシート材斜行矯正装置。
  6. 【請求項6】 前記斜行矯正部材は、突き当たったシー
    ト材の進行にある程度の負荷をかけつつ、該シート材の
    搬送力によって突き当て位置から退避位置へ移動するこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載
    のシート材斜行矯正装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載
    のシート材斜行矯正装置を備えていることを特徴とする
    画像形成装置。
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